怪談注意
短いです
??「ウチ美玲さん、今CGプロを出たぞッ!」
その時の私は、なんか変な電話だったな、くらいにしか考えていませんでした
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??「ウチ美玲さん、今角のコンビニを曲がったぞッ!」
それを聞いてふと、私は気付きました
もしかして、私の部屋に向かってきている……?
私は少し慌てました
??「ウチ美玲さん、今女子寮の前に来たぞッ!」
えっ……もう!?
コンビニからここ女子寮までは、すぐに来られる距離じゃない
なのに今、彼女は確かに『女子寮の前』と言った
これは、一体……!?
??「ウチ美玲さん、今1階廊下にいるぞッ!」
私は一気に急ぎました
このままでは、彼女がここに来てしまう……!
??「ウチ美玲さん、今2階廊下にいるぞッ!」
でも、慌てれば慌てるほど、着替えている服は絡まってしまう
こんなところでバタバタしている暇なんてないのに……!
??「ウチ美玲さん、今オマエの部屋の前にいるぞッ!」
その声を聞いて、私の体はピクリと止まりました
扉を開ければ、彼女はそこにいる……!
私は覚悟を決めて、扉を開けました
そこは、シーンと静まり返った廊下
人のいる気配がありません
仕方なく私は扉を閉め、服に首を通しました
??「ウチ美玲さん、今オマエの後ろにいるぞッ!」
小梅「……あ、そこにいたんだ、美玲ちゃん……」
美玲「オマエの視界が服で隠れてるうちに、ヒョイッとな」フフン
小梅「来るの、早すぎ……」ムゥ
美玲「ゴメンな、思ったよりもお仕事早く終わっちゃってさ」タハハ
小梅「だからって、こんなに早く来なくても良いのに……」
美玲「オマエって、着替えてる姿見られるの、嫌がるよな?」
小梅「私には、私の都合があるの……!」プクー
美玲「ゴメンゴメン、今度は気を付けるからさ」
美玲「あ、お詫びに何かしようか? 何が良い?」
小梅「……それじゃ、着替えるの、手伝ってくれる?」
美玲「ん、分かった!」
小梅「背中側のチャック、お願い」クルリ
美玲「……」ジィー...
美玲「……よし! これで完成ッ!」
小梅「ありがとう」
美玲「でもこのくらいなら、小梅1人で出来るだろ?」
美玲「体固いワケでもないのに……」
小梅「フフ……美玲ちゃんに甘えただけ……」クスリ
美玲「おー、そっかそっか!」
美玲「今日はたっぷり甘えて良いぞッ!」
美玲「なんてったって今日は、ウチらのデートだからなッ!」
小梅「美玲ちゃんの買い物に、ついて行くだけだよ……?」
美玲「ふっふっふ……それはなぁ……?」
美玲「デートってことにした方が、楽しいからだッ!!」
小梅「……そっか、そうだよねっ」ニコリ
小梅「さっきの電話、途中すごく早かったけど……」
小梅「もしかして、走ったの……?」
美玲「そ! ウチもう待ちきれなくてさー」
美玲「気付いたら全力で走ってた」
小梅「そんなに私とのお出掛け、楽しみだった……?」
美玲「もちろん!」
美玲「さっきから言ってるだろ? 『今日は2人きりのデートだッ!』てさ」
小梅「そ、そっか……///」
美玲「準備終わった?」
小梅「……うん」
美玲「じゃあ、すぐに出掛けるぞ」
小梅「うん」
美玲「……はい」ス...
小梅「……?」
美玲「どうした? 手を繋がないのか?」
小梅「……あっ、つなぐ……!」ギュ
美玲「よぉし! これで迷子にならないからな?」ニッコリ
小梅「……うん……///」ドキドキ
美玲「それじゃ、お目当てのショップへ……しゅっぱーつ!!」
小梅「おー」
そこに素敵なお友達がいるのなら
変な電話もたまには良い
その日の私は終始ご機嫌のまま
つないだ手を離さないまま――
終わり
ぷちおまけ
美玲「……あ、幸子からメール来た」
小梅「幸子ちゃんから?」
幸子『美玲さん、知ってますか?、ボク、幸子ですよ。』
小梅「……」
美玲「……」メルメル
美玲『残念ながら二番煎じはNG』
終わり
以上です
出オチ系ネタなので、どうなることかと思いましたが、完結できて良かったです
いやぁ、美玲が怖いなぁ|д゚)チラッ
あと、小梅も怖いなぁ|д゚)チラッ
最後までお読みいただき、ありがとうございました
うめみれ尊い
おつ!
乃々 (´ -ω-`)「みれさちも良いけどみれうめも捨てがたい………」
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