P「と……飛びっ子を買っただと!?」 (52)
とある日、765プロ
響「ふんふふんふーん、今日も一日頑張るさー」
ガチャッ
響「はいさーい!」
貴音「おはようございます、響。今日もよき日和ですね」
響「うん! おはよう貴音!」
貴音「昨日はありがとうございました。
やはり『とびっこ』は真、美味ですね。
初めて響に頂いた時の感動を、再び思い出しました」
響「えへへっ、でしょでしょ? 喜んでもらえて良かったぞ!」
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貴音「トビウオの卵と聞いた時は少々驚いたものですが……。
噛むたびにプチプチとひと粒ひと粒が連続して弾ける、
あのなんとも言えぬ食感……決して忘れられるものではありません。
特に響の手によって調理されたとびっこは真、絶品です」
響「そ、そう? えへへ……。ま、自分完璧だからな!
料理にとびっこ使うのも結構慣れてるし!」
貴音「ところで……まだとびっこは残っているのでしょうか?」
響「え? うん、たっぷり残ってるけど……。もしかして、今日も食べたいの?」
貴音「……駄目、でしょうか?」
響「うーん、今日はちょっと難しいかな。自分、遅くまで仕事だし」
貴音「そうですか……」
響「あ、でも明日の夜だったら大丈夫だぞ!」
貴音「! では明日の夜伺ってもよろしいですか!」
響「まったく、しょーがないなー貴音は。
いいぞ、それじゃあ明日の夜、準備して待ってるからね!」
貴音「はい、よろしくお願い致します!
ふふ……本日のレッスンへの気力が満ち満ちて参りました……!
では響、また後ほど!」
響「うん、またねー!」
・
・
・
P「さーて今日の仕事は何があったかなっと……ん?」
響(えへへっ、貴音嬉しそうだったなー。
他のみんなにお裾分けした時も喜んでもらえたし、
なんだかこっちまで嬉しくなって来ちゃうぞ!)
P「あそこで嬉しそうにニヤニヤしてるのは……。
おーい響、どうしたそんな嬉しそうな顔して」
響「プロデューサー! え? 自分そんなに嬉しそうな顔してた?」
P「ああ。何かいいことでもあったのか?」
響「うん! えっと……」
響(あ、そうだ! プロデューサーにもお裾分けしてあげよう!
きっとプロデューサーも喜んでくれるよね!)
響「ねぇプロデューサー!
実は自分、この前とびっこっていうのを買ったんだ!」
P「!? と……飛びっ子!? 飛びっ子を買っただと!?」
響「あ、知ってる? だったら話は早いぞ!」
P(と、飛びっ子って言えばあの……有名なリモコンバイブじゃないか!
なぜそんなアダルトグッズを響が!?)
響「えっとね、それでそのとびっこなんだけど、プロデューサーにも……」
P「ちょ、ちょちょちょちょっと待て!
まずお前、なんでいきなりそんなものを買ったんだ!」
響「えっ? なんでって……特に理由なんかないぞ。
好きだから買ったとしか……」
P「なっ……!? ってことは、以前にも使ったことがあるのか!?」
響「うん。最後に買ったのは結構前だけど、
たまたま店で見かけて久しぶりに買いたくなっちゃったんだ」
P「マ、マジでか……」
P「お、落ち着け俺……響が飛びっ子……。
まさかあの響が……いや、なんというか……。
しかしなぜ突然そんなことを俺に……うーん……」
響「……えっと、プロデューサーどうしたの?
もしかして……とびっこ、嫌いだった?」
P(はっ!? ひ、響がしょんぼりしている! くそっ、俺としたことが!)
P「い、いや嫌いってわけじゃないぞ!
寧ろそういう系大好物だ! 結構ネットで漁ったりもするし!」
響「ほんと!? えへへっ、良かった!」
響「プロデューサーも好きで安心したぞ!
でも、ネットで漁るってどういうこと?
ネット通販でとびっこ買ったりとか?」
P「あー……いやそうじゃなくてホラ、動画とかさ」
響「え……? 動画ってとびっこの?」
P「他に何があるんだよ。お前は見たりしないのか?」
響「う、うん。見たことないぞ。
っていうか動画って何? とびっこの使い方とか作られ方とかそういうこと?」
P「……使い方はともかく作り方見て何が面白いんだよ……」
響「じゃ、じゃあ教えてよ!
プロデューサー、どういう動画見てるの?」
P「い、いやいや待て待て。なんで俺がお前にオカズの動画を教えなきゃいけないんだ!」
響「オカズってことはやっぱり使い方の動画?
だったら自分余計に知りたいぞ! ねーいいでしょ教えてよー!」
P「ふ、普通だよ普通! よくある感じのやつだ!
まぁ最近見たのは母娘モノでちょっとマニアックだったけど……」
響「? とびっこで親子……。あぁ、親子丼みたいな感じで?」
P「ま、まぁそうだな、うん……」
響「それで? もうちょっと詳しく教えてよ!」
P「詳しくってお前……。こ、こういう会話って
普通アイドルがするようなもんじゃないだろ……」
響「そんなことないぞ! それに自分、色々勉強したいんだ!
とびっこの親子丼なんて初めて聞いたし、
オカズのレパートリーをそろそろ増やしたいと思ってたところだし!」
P「えぇ……。そ、そこまで言うなら
別に教えてやっても良いけどさ……外じゃこんな話するなよ?」
響「? うん、分かったぞ。だから教えて!」
P「お、おう。まぁ教えるって言ってもさっき言った通り
割とオーソドックスと言うか、よくある屋外モノだったな。
人通りのそこそこあるところで……って感じだ」
響「外で? それって屋台とか、実演販売とか、そういうこと?」
P「いやー違う違う。そういうのじゃなくて、結構ガチっぽい奴だった。
街中でこっそりバレないようにって感じだよ」
響「バ……バレないように? なんかよく分からなくなってきたぞ」
P「でも危なくてさ。一回バレそうになって慌てて逃げてたな」
響「バレそうにって……何かあったの?」
P「あぁ。母親の方が潮吹いたんだよ」
響「潮!?」
響「し、潮って、えぇ!? 吹いたの!? クジラみたいに!?」
P「あぁ、もうすごかったぞ。地面ビチャビチャだった」
響「本当に!? 自分見たことないぞ!?」
P「そうか? 割とよく見るけどなぁ」
響(ト、トビウオって潮吹くのか。全然知らなかった……)
P「まぁネットに割とそういうの転がってるからさ、
響も自分で調べてみたらいいんじゃないか?」
響「わ、わかったぞ。家に帰ったら調べてみるさー……」
響「っていうかプロデューサー……ネットで動画見るだけなの?」
P「と言うと?」
響「さっきも言ったけど、自分で買ったりはしないのかなって」
P「あぁ、そういうことか。もちろんちゃんと買ったりもしてるぞ」
響「あ、そうなんだ」
P「まぁDVDよりDL購入の方が多いけどな」
響「いや動画じゃなくて!!」
響「自分が言ってるのはとびっこそのもののことだぞ!
一回動画から離れるさー!」
P「と、飛びっ子そのもの? いや、それは流石に買ったことないな」
響「え、そうなの? 好きなのに?」
P「そりゃお前、男一人で買って使ったりしないだろ……。
そういうのは女の人がやることだよ普通は」
響「……プロデューサー。今時そんなこと言うなんて、
なんか考え方がおじさんみたいだぞ」
P「え!? なんで!?」
響「最近はもう男だからとか女だからとか関係ないぞ。
プロデューサー、さては彼女とかできたら
そういうの全部彼女にやらせるつもりなんでしょ」
P「そりゃそうだろ! なんで俺がやらなきゃいけねぇんだよ!」
響「もう! 考え方が古いぞプロデューサー!
時代は変わってきてるんだから、
そんなんじゃアイドルのプロデュースなんてできやしないぞ!」
P「うっ……じ、時代ってのはそこまで変わってたのか……?
いやまぁ確かに、男も使えんことは無いと思うが……」
響「でしょ? だからプロデューサーも頑張ってみてよ!」
P「あ、あぁ、またいつかな……」
P「しかし響、お前随分飛びっ子のことに詳しいんだな……驚いたよ」
響「別にこういうのってとびっこに限ったことじゃないと思うけど……」
P「聞きたいんだが、初めて飛びっ子を使ったのっていつなんだ……?
そんだけ詳しいってことは、やっぱ結構前になるのか?」
響「とびっこを初めて使ったの?
えーっと確か……小学生の時だったかな?」
P「し、小学生!?」
響「あっ、もちろん一人でじゃないぞ。母さんと一緒にさー!」
P「母さんと一緒ォ!!??」
響「そこびっくりするとこ!?」
P「マ、マジで!? 小学生のお前とお母さんが!? 一緒に!?」
響「そ、そうだけどなんでそんな……」
P「いやお前そりゃ、えぇ……!? お、お前お兄さん居たよな?
お兄さん何も言ってなかったのか? それとも知らなかったのか……?」
響「いや、普通に知ってたぞ……。時々だけど兄貴が一緒の時もあったし」
P「兄貴もかよ!?」
響「だ、だからなんでそんな驚くんだ!」
P「だってお前……! お、沖縄じゃこれが普通なのか!?
そういう風習があったりとかするのか!?」
響「こんなのどこでもやってると思うけど……」
P「やってない! 家族みんなで飛びっ子使うとか聞いたことない!」
響「いや、そりゃとびっこはどこの家庭でも
普通に使ってるってわけじゃないと思うぞ?
でもこの前やよいにお裾分けした時は……」
P「やっ……やよいにお裾分け!? 飛びっ子を!?」
P「ちょっ、お前! 何してくれてんだお前!!」
響「な、何!? 自分何か悪いことした!?」
P「おまっ……やよいにって、嘘だろ!?
使うわけねぇだろやよいがそんなもん!!」
響「そ、そんなことないぞ! ちゃんと使ってくれたって言ってたさー!
かすみや長介も手伝ってくれたって!」
P「!? う、嘘だ……! あのやよいが、高槻家がそんな……!」
響「嘘じゃないってば! だから言ったでしょ!
家族で一緒にとか、そんなの普通だって! どこもやってるって!」
なぜPは自分では使わないアダルトグッズにやたら詳しいのか
この感じ見たことあるけどダッチワイフの人?
P「そんなはずない!
少なくとも俺の家庭はそんなこと一度もなかった!」
響「え……そうなの? プロデューサー……」
P「!? な、なぜ哀れみの目で見るんだ……。
俺がおかしいのか? いやそんなはずはない……!
やめろ、そんな目で俺を見るな……!」
貴音「響、プロデューサー? どうかしたのですか?」
P「た、貴音!?」
貴音「何やら随分と盛り上がっていたようですが……」
響「貴音、レッスンはどうしたの? 休憩中?」
貴音「えぇ。それで……一体何を話していたのですか?」
P(ま、まずい! こんな話を他のアイドル達に聞かれるわけには……!
なんとかごまかし)
響「あぁ、えっとね。ちょっととびっこの話をしてたところなんだ」
P「!? ちょっ、響お前何を堂々と……」
貴音「まあ、そうでしたか。
つまりプロデューサーにもとびっこをお裾分けすると?」
P「ウェッ!?」
響「うん。そのつもりだったんだけど、ちょっと色々脱線しちゃって……」
P「ちょっ、ちょっと待て! 貴音お前、響の飛びっ子云々を知ってるのか!?」
貴音「? えぇ。昨日は響と共に、たっぷりと堪能させていただきました」
P「お前もかよ!! どうなってんだチクショウ!!」
貴音「初めて響に頂いた時から、あの感覚が忘れられず……。
小さな刺激が細かく連続するような、あの弾けるような感覚に、
恥ずかしながら私、すっかり虜となってしまったのです……」
P「な、何なんだ一体……! 俺がおかしいのか?
俺が知らなかっただけで、世の中はこんなにオープンになってたのか……!?」
アンジャッシュっぽいなこれ
響「おーい貴音。恍惚としてないでこっちに戻ってくるさー」
貴音「はっ……! も、申し訳ございません。何の話でしたか……。
あぁ、プロデューサーにとびっこをお裾分けする、という話でしたね」
P「い、いや、俺は別に……」
響「それが、最初はお裾分けしようと思ってたんだけど……貴音、ちょっと耳貸して!」
貴音「?」
響「(なんかね、プロデューサーって家族と一緒に料理するとか、
そういう経験が一度も無かったらしいんだ……)」
貴音「(! なんと……そうだったのですか)」
P(い、一体何を話しているんだ。時々こちらに向けられる視線が
慈愛に満ちているように見えるのは俺の気のせいか……?)
響「……うん、決まりだね!」
貴音「えぇ。そうすることと致しましょう」
P「え、な、何? 何が決まったって?」
響「ねぇプロデューサー! 明日の晩、ウチに遊びに来てよ!」
P「は……? 遊びに? なんで?」
貴音「元々は私と響の二人でとびっこを堪能する予定だったのですが、
そこに事務所の皆を加え、プロデューサーにもぜひ参加していただきたいと」
P「なっ……何ィ!?」
P「お、俺も一緒にってお前……
いやその前に、事務所のみんな!? お前達は何を言って……」
千早「おはようございます」
春香「おはようございまーす! あっ、響ちゃんちょうど良かった!
この前はとびっこありがとう! 私、お礼にクッキー焼いてきたんだ!」
P「!? お礼にクッキー!? 飛びっ子のお礼にクッキー焼いてきた!?」
春香「えっ? あ、はい! 良かったらプロデューサーさんもどうぞ?」
P「おっ、サンキューな。うん、おいしい! ……って違う!!」
春香「わっ!? ど、どうしたんですかプロデューサーさん?
もしかして、失敗しちゃってました? 味見はしたんですけど……」
P「いやクッキーは美味しかった! そうじゃなくて……!
春香、お前も響に飛びっ子を貰ったってのか!?」
春香「へっ? はい、そうですけど……」
千早「プロデューサー? 一体どうしたんですか?」
P「ち……千早! お前はどうなんだ!? まさかお前も……!」
千早「? えぇ、もらいました。
ただ私はどう使えばいいのかよく分からなかったので、春香と一緒に……」
春香「えへへっ。私もとびっこなんて初めてだったけど、
でも上手にできて良かったね!」
千早「えぇ。春香が居てくれて助かったわ。ありがとう、春香」
P「~~~~ッッ!!」
P(な、なんだこれは……。くそっ、誰か居ないのか!
この状況にツッコミを入れてくれる正常な人間……
そうだ、律子やあずささんのような大人が来てくれれば……!
いや小鳥さんだって流石にこれは異常だと思うはず……)
律子「あら? どうしたのみんなそんなところで固まって」
P「! り、律子! ちょうど良かっ」
律子「あっ、響。この前はとびっこありがとう!
涼にも分けてあげたんだけど、あの子も気に入ってたわよ?」
P「」
あずさ「あら~、響ちゃん。とびっこのお裾分け、ありがとう。
私初めてだったけど、とっても気に入っちゃったわ~。
なんだかクセになっちゃったみたい。うふふっ」
小鳥「あ、響ちゃん! とびっこ助かっちゃたわ。
ああいうのって、なかなか自分じゃ買おうとは思わないから」
亜美「おっはよーん! あっ、ひびきんだ!」
真美「ひびきん、とびっこのお裾分けありがとー!
パパとママも『久しぶりだ』ってすっごく喜んでたっぽいよー!」
美希「あっ、響おはようなのー。
あのとびっこってやつ、ミキ結構好きかも。あはっ!」
やよい「あっ、響さん! うっうー! またとびっこもらっちゃって、
すごく助かりました! 弟達も、喜んでくれましたー!」
伊織「あら、響。この前のとびっこ、まあまあイケたわ。
一応お礼を言っておくわね。ありがと」
真「響! とびっこ、すごく良かったよ! おかわり何回でもイケちゃった!」
雪歩「響ちゃん、とびっこありがとう。
なんだかすごく体に良さそうで、
ひんそーな私も、ボンキュッボンになれそうな気がしたよ……えへへ」
響「うんうん、みんな気に入ってくれたみたいで何よりさー!」
響「ところでみんなに話があるんだけど、明日の夜とびっこ祭りしようよ!
やよいのもやし祭りみたいな感じで!」
春香「わっ、いいねそれ! やろうやろう!」
やよい「うっうー! 楽しみですー! お母さんに言っておかなくちゃ!」
律子「確か明日の夜は……スケジュール的にはみんな大丈夫ね!」
貴音「真、賑やかになりそうです。ふふっ……」
響「というわけでプロデューサー! プロデューサーも来てくれるよね!」
P「……」
P「あぁもちろん!! もうどうにでもなれ!! あはは!!」
響「やった! 約束だからね! 忘れちゃダメだぞ!」
P「俺はせっかくだし飛びっ子以外を買って持って行くぜ!!
お前らも色々あった方が楽しめるだろ!!」
貴音「まあ、よろしいのですか?」
P「いいってことよ任せとけ!
とことん楽しませてやるからな!! 覚悟しろよお前ら!!」
響「プロデューサーやる気満々だね! これは明日が楽しみさー!」
P「おう忘れられない夜にしてやるぜ!! ヒューゥ!!」
おしまい
付き合ってくれた人ありがとう、お疲れ様でした。
>>20
ラブドールとラブラドールのやつだったら私です。
乙
この噛み合ってるのに絶望的に噛み合ってない感じ
とびっこと聞いて真っ先にアダルトグッズ連想する方がマイノリティなんですが
後日談が気になりますねぇ
やはりお前か信じてたよ
乙
Pが考えてたとびっこについて問い詰められてアタフタするのですな。
乙でした。
面白かった
ラブラドールとラブドールの書いたって事は殺し合い書いた人だよね確か
なんつー温度差だよ…
面白かった、次回以降も期待
飛びっ子って玩具の方しか知らなかったんだが
むしろ玩具の方を初めて知ったぞ
お寿司なんかだと普通に使われるから一般的には卵の方だわな
Pは一体何を買っていくつもりなんだ…
お家でとびっこ調べて悶絶する響ちゃんはよ
勢いでオナってくれるとなおよろしい
音泉リスナーかな?
見事なすれ違いw
俺もとびっこと聞くとまずアダルトグッズの方が出るな
はやく
>>44
そりゃ…………アレだろ…………
クソワロタ 次回も期待
あれ、その夜の話がまだだぞ?
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