メリーさん「私メリーさん、今あなたの後ろに居るの」

俺「メリーかい？」

メリーさん「あぁ！バレちゃったぁ～」ウフフ

俺「まったくぅ～～。俺が可愛いメリーの事、分からないわけないだろぉ？」

メリーさん「きゅ～ん、嬉しい！」

俺「はっはっはっ！」

メリーさん「私メリーさん、今あなたの後ろに居るの」

俺「…………」

メリーさん「…………」肩ポンポン

俺「…………そんな……」

メリーさん「そういうことだ……悪いな」

俺「そんな、メリー専務！俺、きちんとやってましたよ！」

メリーさん「知っている」

俺「ならなんで！」

メリーさん「キサマはこの前の慰安旅行で、外国なのにも関わらず裸踊りを敢行したそうだな」

俺「そ、それは……」

メリーさん「会社側としては、そんな者はクビにするほかない」

俺「そんな……お願いします！クビだけは！」

メリーさん「伝えたぞ」

俺「そんな！メリー専務ぅぅぅ！」

メリーさん「私メリーさん、今あなたの後ろに居るの」

メリーさん「せいっ」ごきっ

俺「あたたたた……」

メリーさん「お客さん、凝ってますねぇ～。背中バキバキですよ」

俺「いや～、会社でずっとパソコンと向かいあってるもんですから……」

メリーさん「はい、腕あげてくださ～い」

俺「は～い」

メリーさん「ふんっ」

俺「あ゛～～イタ気持いい～～」

メリーさん「私メリーさん、今あなたの後ろに居るの」

俺「くそ～～～、抜かれるかぁぁぁ！」ゼハーゼハー

メリーさん「あと……少しぃぃぃぃ！」ハァハァ

俺「ゴォ～～～～ル！」

メリーさん「あと……はぁ……少し……はぁはぁっ……だったの……に……」

俺「はぁ…はぁ…やるな……お前……女なのに……はぁ……スゲーよ……」

メリーさん「次……負けない……から……」

俺「……次も俺が勝つ」

メリーさん「……言ってろ」ゴツッ

メリーさん「私メリーさん、今あなたの後ろに居るの」

メリーさん「持っている物を床に置いて、両手を頭の後ろに！」

俺「へっへっへっ……姉ちゃん、婦警さんかい？女だてらに……」

メリーさん「聞こえなかったの？両手を頭の後ろで組むのよ！」

俺「へいへい、これでいいかい？」

メリーさん「強盗犯の『俺』、12時ちょうどに確保しました！」

メリーさん「私メリーさん、今あなたの後ろに居るの」

俺「うわぁ！ななな……///」

メリーさん「ちょっと！俺！アンタなんて物見てるの！」

俺「は、は、入ってくるなぁ！」ブラン

メリーさん「私はアンタをそんな子に育てた覚えはないよ！」

俺「うっせぇ！クソババァ！」

メリーさん「ああ……どうしましょう……とうとう俺がAVなんか見るように……」

メリーさん「私メリーさん、今あなたの後ろに居るの」

俺「そう……なんだ……。すまない、もう目が見えなくてね……」

メリーさん「俺……」

俺「ああ……君の手は温かいなぁ……」

メリーさん「ダメ、ダメよ俺！死んではダメ！一緒にジューンブライドをあげてくれるって……バージンロードを歩こうって……言ったじゃない……」

俺「ごめ……ん……約束……守れなくって……」

メリーさん「愛してる！俺！」

俺「……メリー……もう、俺のことは忘れるんだ……」

メリーさん「そんな……いやよ！貴方が居ない世界に、生きる意味なんて……俺？俺？」

俺「…………」チーン

メリーさん「いやぁぁぁぁ！」

メリーさん「私メリーさん、今あなたの後ろに居るの」

メリーさん「ここに上がって。柵につかまって、目は閉じたままよ」

メリーさん「見ちゃダメよ」

俺「見てないよ」

メリーさん「柵に足をかけて…捕まって、しっかり捕まってて。目は閉じたままよ……」

メリーさん「私のこと信用してる？」

俺「もちろんだよ」

メリーさん「もういいわ、目を開けて」

俺「飛んでる！俺、飛んでるよ！メリーさん！」ヨ～～ヒ～～♪（タイタニックのテーマ）

メリーさん「私メリーさん、今あなたの後ろに居るの」

メリーさん「速度、パワー共に劣るこの機体で勝つためには……これしかない！」

俺「なっ！スリップストリームだとぉ！？」

メリーさん「その隙、貰ったぁぁぁ！」ギュン

俺「なにぃぃぃぃ！貴様ごときにぃぃぃ！？」

メリさん「ゴーーーール！」

よし、駆け抜けた（白目）
読んでくださった方、ありがとうございました

乙です。
ラストメリーさんじゃなくてメリさんになってるけど……。

メリケンさん

こういうの好き

メリーさんって凄い
僕は改めてそう思った

肩ポンポンでゴチ思い浮かべたのは俺だけじゃないはず