俺「忍者は影から見守るもの」(41)
園田海未「はっ!やっ!はーっ!」シュ!シュ!シュッ!
*以下海未
早朝6時、彼女は竹刀を振る。
一言で言うなら美しい。
振りの構え、飛び散る汗、
うなじ・・・
おほんっ!彼女の行動を観察しているが決して変態ではない。
俺は
俺は
忍者
彼女は由緒ある園田家の跡取り。彼女は毎朝竹刀を振り、日舞等もこなしている。
まぁ、一言で言うなら美しい。
これにつきる
そして、そうこうしているうちに登校時間だ
海未「いって参ります」
海未母「海未さんいってらっしゃい」
海未「ふぅ、今日もいい天気ですね」スタスタ
リーマン「おはよう海未ちゃん」
海未「これは、ご近所のリーマンさん。おはようございます」
リーマン「今日も早いね」
海未「いえ、いつものことですので」
リーマン「海未ちゃん見てたら今日も頑張れそうな気がしてきたぞー!よーし!頑張ろー!」
海未「うふふ、私なんか見ても元気になりませんよ?」
リーマン「いやいやなるよ!」アハハ
ことり「海未ちゃーん!おはよー」
海未「ことり!おはようございます」
ことり「早くいこ?」
海未「あっ、えー・・・それではリーマンさんごきげんよう」
リーマン「ごきげんよう!」
海未「ことり、あの方はご近所さんです。あまり厳つい態度はとらないで下さいね?」
ことり「海未ちゃん、あの人は信用しちゃダメ!男の人は信用しちゃダメなの!」ナミダメ
海未「ことり・・・わかりましたから?ね?」
ことり「気を付けてね」ウルウル
海未「わかりましたよ」ウフフ
リーマン「・・・・・・」バサッ
俺「ふっ!南ことりか鼻が利くな。忍者に向いているのではないか?」
俺「ふふふ」
そう、俺は忍者だ近くで常に影から守る者。近くのマンションに住み毎朝リーマンになりすまし挨拶をし見守る。ストーカーではない。忍者だから見守っているのだ
俺「あっやべ!遅刻だ!!」タタタ
忍者と言っても仕事をしなくちゃいけない。本当は学校にいる間も見守りたいのだが、そこは仕方ない。忍者でも無理なのだ。
俺「はぁ・・・海未ちゃん」スタスタ
⊃海未ちゃんの写真
俺「・・・」にや
こんなことをしているが、俺は変態ではない。忍者だ
俺「お電話ありがとうございます。こちら◯◯◯◯◯」
俺は以外に働き者だ
俺「ここは下のを上にした方がいいよ」
忍者だから
俺「大丈夫?無理しないでね?」
女性社員「あっ、すみません」
程々にこなす
俺「(海未ちゃん、今日のお弁当も美味しいね)」モグモグ
忍者だから、海未ちゃんと同じレシピのお弁当を食べるのは当たり前。パターンを読んで先読みし作る。この頃は9割5分は一緒のお弁当だ。
俺「・・・モグモグ」⊃海未ちゃん写真
俺「美味しいね」モグモグ
俺「・・・」モグモグ
女社員「ねーねー女社員2」
女社員2「何よー」
女社員「俺さんってさ彼女いるのかな?」
女社員2「いなんじゃない?顔微妙だし」
女社員「もぉ、顔は微妙だけど優しいじゃない?」
女社員2「そーお?まー、評判は悪くないよね。でも、いい人のふりしているだけだよ。顔キモいし」
女社員「えーそうかな」
女社員「きっと付き合ったら甘やかしてくれるよー♪」
女社員「この前もご飯誘ったの私なのに奢ってくれたし♪」
女社員2「まじで、キモい顔見ながら食うの嫌だけど誘ってみよっかな~。奢りで食いたいし」
女社員「ねー♪今度は普段食べられない高級イタリアンにさーそおっ!」
こいつらは馬鹿か。結局飯に誘われたとき奢らなかったら悪態をいろんな人に知らしめされるんだろ?これだから・・・・・・。しかも本人近くにいんのに、気付かねーのかよ。いや、忍者だからいいのか。
くそー、海未ちゃんならきっと
俺「あっ、先に行ってて」
海未「俺さん一人で払う気ですね!駄目ですよ」
俺「気にしないでよ、年下の女の子だし悪いよ」
海未「いーえ、女だからと言ってry」
俺「お願い!」テオアワセ
海未「もぅ・・・あなたは、ずるいです」
俺「ごめんな」
海未「大丈夫です。その代わり明日は私がお弁当作ってきますのでそのつもりで」ニコ
俺「こりゃやられた~」
てことになるだろう。あー・・・早く仕事おわんねーかな。海未ちゃんは生徒会~練習~稽古だろうな。母になりすまし差し入れしとくか。
なんだかんやで夜
家に帰ってからも稽古とは。ホントにすごい。この子が産む子は勇ましく真っ直ぐ強い子になるだろう。そう思いながら、俺はユ◯ケル 顆粒を机に置いて後にした。
俺「今宵もよい月だ。月を見ながら酒でも飲むか。一緒にな」⊃海未ちゃん写真
俺はルンルン気分で帰宅する♪
良い月に・良い酒・して良い女(海未ちゃん写真)これが本当の贅沢だろう。これだから忍者はやめられない。
俺はルンルン気分で鍵を開けようとする。するとなんだろう・・・
俺「開いてる。閉め忘れたか」ガチャ
俺の束の間の幸せは壊された。家のなかにはあいつがいた。
彼女「やっほー!待ってたよー!お帰り♪」フリフリ
俺「お、おう。きてたのか」
彼女「うん、会いたくなって//」
彼女「連絡全然くれないんだもん」プクー
俺「たまに送っているだろ?中々に忙しくてな。ごめんな」
彼女「いいよーだ!今日はとことん甘えちゃうから」
何がとことん甘えるだ。あらかた今付き合っている男と別れたのだろう。俺は見たんだ、あいつが男と夜の町を仲良く歩いているところを。久々のデートを拒否されて。あげくにこのしまつ。俺は馬鹿だ。正直俺はモテナイ。忍者なのにモテナイ。だから、こいつを逃せば多分もう恋人は出来ないんだと思うと。自分の心をさらけ出せない。結局は忍者も人なんだ。
はぁ・・・海未ちゃん。海未ちゃん。君ならそんなことしないよね。逆に俺を縛るんだよね。うん・・・わかるよ!わかるよ!わかるよ!
海未ちゃん。俺を独占してくれ。俺だけを見てくれ。
その瞬間俺の頭の糸が切れた気がした。そうだ、海未ちゃんと付き合えばいいんだ!好きになってもらえばいいんだ!俺は忍者!忍者!ぬははははははははははははははははははははははははははははははははははそう思ったら勇気が百倍忍者マンになっていた。
俺「なぁ、別れようか」
彼女「ん?なに?いつもの冗談?」アハハ
俺「冗談じゃないんだが、浮気されている人のみにもなってほしいな」
彼女「ねー、本気で言ってるの?怒るよ」
俺「俺はなんで自分勝手なやつを彼女にしたんだろうな」
彼女「はっ!?なによそれ!」
俺「俺と付き合っている間に浮気した人数三人ねー・・・くく、いいねー」
彼女「三人ってなんで!?」
俺「おいおいもーねたばらしかよ!つまらんなー。俺の情報網をなめんなよ」
彼女「ぐずっ・・・ぐずぐずっ」
彼女「違うの!あれは違うの!?ホントに愛しているのはあんただから」
(なんだそれ、矛盾とはこの事を言うんだよな。
彼女「いま、寂しくてぐずっ!ホントにもうしないから!絶対しないから!」
俺「だめだな、浮気するやつって一生直らない言うし。ここが潮時だ」
彼女「おねがい!もっかいだけはなそーよ!おねがい!」
俺「・・・出てけ」
彼女「いやだ!」
俺「そうか、なら俺が出てくわ」
彼女「待って」グィ
彼女「おねがい!もう一回だけチャンスをちょうだい!」
彼女「あっ!そうだ!今から好きなこと何でもしてあげるよ?」
彼女「今日は!一生懸命サービスしちゃう!毎日だってしちゃう!」
俺「これ以上失望させないでくれ」
俺「消えろ」
彼女「あっ・・・あ」
俺「消えろ」
彼女「ぐぅぅう・・・うわーん」スタスタ
ガチャン
俺「さようなら、まー、あんたのお陰で海未ちゃんと出会えたんだ。そこだけは感謝するよ」
俺「さぁーーー!乾杯だー!勝利の乾杯だー!」⊃海未写真
次の日
俺「今日も海未ちゃんは素晴らしいな♪あー・・・君がほしいよ」
海未「いって参ります」
海未母「海未さんいってらっしゃい」
海未「あれは?リーマンさんおはようございます」ペコリ
リーマン「おはよう!今日もいい天気だね」
海未「はい・・・あの、体調悪くないですか?
リーマン「え?いや、大丈夫だよ(些細なことに気付くなんてこの子は天使だ)」
海未「そうですか、この頃風邪が流行っております。どうぞお大事になさってください」
俺「・・・ほしい」
海未「え?なにか?」
俺「あっ!いや!俺は俺っていいうんだ!名乗ってなかったよね」アハハ
海未「そう言えば、そうでしたね。俺さん・・・いい名前ですね」ニコ
俺「(天使だ)」
海未「それでは、ごきげんよう」
俺「はっ!ごきげんよう!!」
彼女「・・・」ニヤッ
お昼3時頃
俺は外回りを利用して海未ちゃんに会いに行くことに決めた。海未ちゃんは今日は放課後練習がなく寄り道してから変えるはずだ。穂乃果ちゃんたちと一緒に。
そうだな、折角だしクレープ屋で待ち伏せしてうまくなだれ込み皆に奢ってあげよう。海未ちゃんの色んな表情がみられるぞ。
ルート分析は出来ている。ほら、きた。だって・・・忍者だもん。
俺「おっ?海未ちゃんじゃないか?」
海未「あっ!俺さん!ごきげんよう」
穂乃果「あっ!たまに見る人だ!」
絵里「まさか、海未のかれry」
ことり「違うよ!この人は変態」
海未「ちょっと!ことり!?」
海未「すみません」ペコペコ
俺「いいよ!いいよ!確かに近所だからってこんなおじさんじゃ気持ち悪いよね」アハハ
ことり「気持ち悪い」ボソ
海未「ことり!いい加減にしてください!なぜそんなに辛辣なのですか?」
ことり「だってこの人海未ちゃんいつも会うんだよね?」
ことり「おかしいよね」
つくづく思う。この子は忍者に向いていると。
俺「あはは、何かごめんね」アセアセ
俺「良かったらクレープ皆にご馳走するよ」
穂乃果「えっ!ほんと!やったーー!」
海未「穂乃果!はしたないです!!あの、大丈夫ですよ」
絵里「そうですよ、いくら海未のお知り合いとはいえ」
俺「いやいや、何か俺のせいで雰囲気悪くしちゃったしね。ご馳走だけしたらすぐ行くよ。外回り中だし」
海未「すみません」ペコペコ
俺「気にしないでよ」
ことり「ことりは自分で買いますので」イチゴフワフワクダサイ
海未「ことり・・・。すみません
俺「いいよいいよ、えーと何食べる?」
穂乃果「穂乃果はスペシャルで!」
海未「少しは遠慮してください!」
俺「女の子何だから遠慮する必要はないよう」あっはっはっ
穂乃果「やったー!」
絵里「じゃあ、私はもスペシャルで!」
海未「絵里まで!?」
絵里「何となくスペシャル食べたくて」
海未「はぁ・・・」
俺「海未ちゃんも、好きなの食べなさい?ね?」
海未「ありがとうございます」ペコ
俺「いや・・・・・・イイ」
海未「いまなにか?」
俺「いや、何も!さーて、俺は帰るわ~」
海未「あんまりお仕事ほったらかしにしては行けませんよ?」
俺「あはは、手厳しいね。まっ!お陰で頑張れそうだ!ごきげんよう」
海未「ごきげんよう」
アリガトウネー!ゴチソウサマデス!
本当はもっと、海未ちゃんを見ながら帰りたかったが、ことりちゃんのマークがきつくて無理だな。忍者にしたてあげたいね、あむ娘。そう思いながら渋々離れて行くとき、俺の横を物凄い早さで通りすぎた人がいた
俺「うぉっ!あぶな!」
手には刃物を持っていた
まっすぐ海未ちゃんの方へ向かっていた。そう、あいつだ。あの女だ。俺は全力で走ったひたすらに全力で走った。そして声をあらげた。
俺「おぃ!海未ちゃん!逃げろーーーーーーー!」
海未「はっ!」
彼女「しねーーーーー!」スン
海未「!?」スン
紙一重で何とか交わした
でも、もう一振りくる
間に合ってくれ
彼女「あんたのせいだー!しね!」
海未「!?」
グサ
俺「間に合ったようだな」
海未「あああ、あああああ」
彼女「あががあががががががあ」
彼女「はなせー!はなせー!」
一般人「はなすか!このっ!」
一般人2「警察はまだなの!」
海未「・・・なんで、なんで」ポロポロ
俺「いいんだよ、俺が悪いんだ」
事実だ
海未「うう、ううううあ」
俺「泣かないでくれ、綺麗な顔が台無しだろ?」
フォーンフォーン
ケイサツガキタゾー
キュウキュウシャモキター
トリオサエロ
ハナセー!ハナセー!アババババハビビバカダサヤナマナワソ
俺「ほら、警察もきたしもう大丈夫だ」ナデナデ
海未「あなたは、あなたは大丈夫ではありません!いなくならないで下さい!また、挨拶してください!」ポロポロ
俺「いや、俺は本当に大丈夫なんだよ?ほら?」⊃海未ちゃん写真百枚束
海未「」
俺「海未ちゃんに助けられっぱなしだな」あはは
パシンッ!
テレレレンレンレン♪テレレレッレデー♪
海未「あなたは・・・」
デドデドデドデド♪
海未「あなたは最低です!」
デーッデデッデー♪デーッデデッデー♪デデデデドデデデレレレー♪
密かにおーいかけてー♪写真を集め てー♪一人で秘め事に耽るー♪誰もが気持ち悪がーるよー!昼は仕事をして♪夜も仕事をしてるけど♪君の行動は見逃さない♪忍者のように♪忍び込んで♪君の写真をいただーくよ!
きっとサイレンがきーこえる!
きっとサイレンがきーこえる!
そんなこと犯罪だよ~♪
あたりー前!
きっとサイレンがきーこえる!
きっとサイレンがきーこえる!
隣にけいさつがいーてー♪
素敵♪事情聴衆♪
悪いことだーめだよー!
デーッデデッデーデー♪デーッデデッデーデー♪
デレレンデレレー♪デレレン♪デレレーーー♪
デレーレン♪
end
以上です。犯罪は皆さんの迷惑になります!絶対にしないようにしましょう! では、またどこかで
よろしければ過去作
海未「・・・・・」モグモグ
モバP「なまら」
俺「お◯ぱい吸いたいな」
穂乃果「・・・・・」ピコピコ
このSSまとめへのコメント
面白かった
腹筋崩壊した