幼 「どうなのかな?」
男 「うーん、特にいねえかなぁ」
幼 「そうなのかい? いやはやそれは何よりだようんうん」
男 「はぁ?」
みたいな感じで頼んだ
疑問文のときの"~かい"を少なめにすると見やすくなる気がする
男「なんでそんなこと聞くんだ?」
幼馴染「ああいや、特に意味はないよ、すまないね」
男「変な奴だな」
幼馴染「昔からだろう?」
男「…そうだけどさ」
みたいな感じか?
誰も続けて無かったら書こうと思ったけど続いてやがるぜ…
とりあえず頑張ってみてくれ
幼馴染「大体、変だと言えば君だって変じゃないか」
男「…例えば?」
幼馴染「こんな変な娘と一緒に絡んでることとか」
男「今更過ぎるぜ」
幼馴染「だろ?そういうことだよ」
男「はいはい、聞いた俺が悪かった」
幼馴染「…しかし不安だな」
男「何が?」
幼馴染「こほん、もう一度聞くけど、本当に好きな人はいないんだよね?」
男「しつけーなあ」
幼馴染「…わかった、じゃあそういうことなんだな」
男「どういうことだよ」
幼馴染「いや、こっちの話だ…またね、男」
男「おう…」
男「…昔からだけど、やっぱ変だよなーあいつ…」
お嬢様「誰が変なのかしら?」スッ
男「うわっ!?…びっくりしたあ」
お嬢様「失礼ね」
男「急に出てこないでよ、まったく…」
お嬢様「…まあいいわ、で?さっきのは誰?」
男「…幼馴染」
お嬢様「ああ、あの変人?あんなのといつまでもつるんでいるのなんてあなたくらいだけど」
男「うるせえなあ、わかってるよそんなの」
お嬢様「彼女の変人っぷりは常軌を逸しているわよ?例えば…」
男「…小学校の頃、給食中にカエルの解剖実験を始めたりとか」
お嬢様「中学の頃は、授業中に突然哲学的で意味不明な長文を朗読し始めたりだったかしら」
男「高校…っていうか去年は、街中の電柱に貼ってあるポスターを破いて集めて回ってたな」
お嬢様「そこまで知ってるのにどうしてまだつるんでいるの?不思議でならないわ」
男「俺だって不思議だよ、でもさ…そのおかしな行為を止められるのは俺くらいだし」
お嬢様「…ふーん、心底お人よしなのね」
男「お前だって、中学からの付き合いなんだからそのくらい知ってるだろ?」
お嬢様「まあ、ね」
男「それにさ、あいつ…可愛いところもあるんだよ」
お嬢様「…へえ?あれが?」
男「…笑顔とかが…さ」
お嬢様「…え?…笑顔、ですって…?」
男「あー…あいつ人前じゃ滅多に笑わないからわかんないか、でもさ、笑うと結構可愛いんだよ」
お嬢様「…そう…まあいいわ、またね」
男「おう」
幼馴染みは変人キャラか
お嬢様「…幼馴染」
幼馴染「ん、お嬢様…ご機嫌麗しゅう」
お嬢様「ふざけている場合ではないわ、ついてきなさい」
幼馴染「…?」
みたいな感じでいいなら明日あたりからしばらく続けてみたいんだけど
無理だったら引き継ぐから頑張ってくれ
期待
期待あげ
あれ
続けるべきか待つべきか
期待
幼馴染「…お屋敷になんて連れてきて何の用?僕と遊びたいの?」
お嬢様「いちいちうるさいわね、メンテよメンテ」
幼馴染「メンテ?」
お嬢様「……」
お嬢様「…そう、けど貴女には関係ないわ」
幼馴染「関係ないならわざわざ僕を連れてこなくても…」
お嬢様「ええい鬱陶しい、黙らっしゃい!」
幼馴染「変なの」
お嬢様「貴女には言われたくないわよ」
お嬢様「…さあ、こちらの部屋に入って」
幼馴染「うわ…汚っ」
お嬢様「わざとよわざと、ていうかもう本当に黙っててほしい」
幼馴染「…それで、何する気なの?」
お嬢様「近頃またバグが酷いからね…修理して差し上げないと」ブツブツ
幼馴染「え、え…?なっ、何の話…!?」
お嬢様「…ああ、気にしないで?こっちの話よ」
幼馴染「は、はあ…」
お嬢様「それじゃあ、そこの椅子に座って」
幼馴染「これかな?わかったよ」ギシッ
お嬢様「…ちょっとばかり手荒になるかもしれないけど、許してちょうだい」
幼馴染「え?」
お嬢様「目を瞑って」
幼馴染「え、いや、いきなりそんなこと言われても…」
お嬢様「いいから早く」
幼馴染「…わ、わかった…変なことしないでね」
お嬢様「疑り深いわね、すぐ終わるわよ」
幼馴染「……瞑ったよ」
お嬢様「見ればわかるわ、それじゃあ行くわよ」
お嬢様「…ちゅっ」
幼馴染「んむっ!?んんっ、んーっ…!」ピクピク
お嬢様「…んっ、はむっ…んぅっ」
幼馴染「んっ、――…!」ガクッ
お嬢様「…ふう、この程度で済んでよかったわ」グイッ
お嬢様「さてと、始めるか…」カチャッ
―――
―――
幼馴染「…んんっ、…」
男「あ、幼馴染」
お嬢様「よかった、気が付いたみたいね」
幼馴染「あれ、僕はどうしてここに?」
男「道端で倒れてたところをお嬢様が見つけたんだってさ」
お嬢様「ふん、感謝しなさい庶民」
幼馴染「…あ、ありがとう…」
お嬢様「……」
幼馴染「…でもどうして倒れてたんだろ?記憶があんまりないんだけど…」
お嬢様「り…理由なんてどうでもいいわ、危ない目に合っていないならね」
男「まあ、確かにそうだな」
幼馴染「うーん…気にかかるけど、二人がそう言うならそれでもいっか…」
お嬢様「そうだ、お腹が空いていないかしら?せっかくだしご馳走してあげるわよ、二人とも」
男「俺はいいよ、自分で出すから」
お嬢様「みみっちいこと言うんじゃありませんわ、私を誰だと思っていますの」
男「いや、でも俺はさぁ…」
お嬢様「…うふふ、私たちと一緒の食事がよほど嫌なんですわね?」
男「…わ、わかりました…」
お嬢様「わかればよろしいわ、参りましょう」
―ファストフード店―
お嬢様「いくらでも頼むといいわ」
男「ありがとう、悪いなあいつもいつも」
幼馴染「僕はどれがいいかな…」
男「俺はこれで」
幼馴染「あ、じゃあ僕も」
お嬢様「私も同じものを」
男「な…なんでみんなおそろいの奴なんだよ!?」
お嬢様「…あら、いけなかったかしら」
幼馴染「ただ適当に選んだだけだよ、適当にね」
男「ど…どっちの意味だよ、その適当は…」
お嬢様「…これも、バグなのかしら」ボソッ
男「え?なんか言った?」
お嬢様「あ、いいえ、何でもないわ」
眼鏡っ娘「お待たせしましたあ」
男「あ、どうも…って、あれ」
眼鏡「あっ、男さん」
お嬢様「眼鏡っ娘じゃない、偶然ねえこんなところで会うなんて?」
眼鏡「あ、お嬢様も…こんにちは」
幼馴染「眼鏡っ娘さん、もしかしてバイト?」
眼鏡「あっ、はい!まだ始めたばっかりだから、あまり慣れてないんですけど…」
男「こういうのは焦っちゃだめ、慎重にやれよ?」
眼鏡「はい、ありがとうございます!…あ、じゃあそろそろ戻らないと」
幼馴染「頑張ってね」
眼鏡「はい、失礼します」スタスタ
男「まさかあいつがバイトしてるなんて知らなかったな」
お嬢様「本当本当…でも彼女、礼儀正しくてしっかりしてるから心配はいらなさそうよね」
幼馴染「見た目はさながらドジっ娘のようだけど、実際は転ぶこと一つしない完璧な娘だしね」
男「幼馴染、お前は彼女に何を求めてるんだよ」
お嬢様「さて、せっかく注文の品が来たんだから、みんなで食べましょ」
男「そうだな、じゃあいただきます」
眼鏡「いらっしゃいませー」ニコニコ
眼鏡「…はぁ」
眼鏡(まさかバイト先であいつらと会うことになるなんて思いもよらなかった)
眼鏡(ったく、人がこんなに大変な思いして働いてるっつーのに呑気に飯なんざ食いに来やがって…)
眼鏡(言っとくけどなあ、あたしだって好きでこんな太りそうなバイトしてるわけじゃねーんだぞ)
眼鏡(第一、ただでさえ嫌なバイトなのになんであんなやつらの顔まで見なくちゃなんねーんだっつー話だ)
眼鏡(お嬢様は高飛車でうざってえし幼馴染は気持ち悪くて近寄りたくねえ)
眼鏡(男はなんか上から目線でムカつくし…なんなんだよ、焦っちゃダメ、じゃねーんだよ何様のつもりなんだよマジ腹立つ)
眼鏡(いっつも三人でつるみやがって…他に友達いないのか?くっそ寂しいやつr…
ウィーン
眼鏡「いらっしゃいませー♪」ニコニコ
眼鏡(…ったく、他に仕事があったらこんなバイトすぐにでもやめてやるのに…!)イライラ
幼馴染「ごちそうさまでした」
男「はぁー、お腹いっぱい」
お嬢様「私のおかげだからね?感謝しなさいよ!」
幼馴染「言われなくてもわかってるよ、ありがとうお嬢様」
お嬢様「…ふんっ」
男「さてと、これからどうしよっか」
お嬢様「……あっ、ねえ男?」
男「何だ?」
お嬢様「男ってさ、好きな人とかいないの?」
男「ちょっと前に幼馴染にも同じこと聞かれたんだけど…」
男「特にいねえな」
お嬢様「あっそ、それは何よりね」
男「…はぁ?」
お嬢様「うん、まあ…なんていうか、用事思い出しちゃったから私は帰るわね」
幼馴染「い、いきなりどうしたっていうんだ幼馴染?」
お嬢様「あーやっばい、急がなきゃ急がなきゃあー」スタスタ
男「おっ、おい!」
幼馴染「…変な娘だね」
男「お前が言うな」
幼馴染「さてと、二人きりになっちゃったんだけど」
男「…あ、ああ…そうだな…」
幼馴染「もしかしてドキドキしてるとか?」
男「なっ、なんでだよ!そんなんじゃねえよ」
幼馴染「ははっ、まあどっちでもいいけどね」
男「お前が変なこと言わなかったらこんな風にならなかったさ」
幼馴染「バカだねえ君は…あははっ、あはははははっ!」
お嬢様「……」ガサゴソ
お嬢様「…笑っている?彼女が…!?」
お嬢様「そんな…恋心の実験として幼馴染と男を二人きりにしてみたけれど…」
お嬢様「まさかああまでのバグだとは…」
お嬢様「おかしい、彼女は笑うことなどないように作られているはずなのに…」
お嬢様「…それに…メンテも、もうしたのに…」
お嬢様「男…男が、あの娘を、狂わせた…?」
お嬢様「…よし、二人をもう少し…観察してみましょう…」ガサッ
眠いもう寝る
次は土曜日まで書けないけど、放置するつもりはありません
でもまあ乗っ取るなら乗っ取るでもご自由にお願いします
了解おやすみ
あげ
幼馴染「さあ、どこに行こうか?せっかくの休日デートだ、ぱーっと行こうよ」
男「だ、誰がデートだ、ったく…」
幼馴染「…嫌、だったかな…?」ショボン
男「…!…べ、別にそういうわけじゃ…」
幼馴染「…ぷっ、引っかかってやんの、男のバーカ!」ダッ
男「てっ、てんめぇ…待ちやがれ!」ズダッ
お嬢様「…あいつら、結構いい感じ…?」
―商店街―
男「…はぁ、はぁ…どこ行きやがったあいつ…」
幼馴染「……」
男「いた…やっと見つけたぞ」
幼馴染「……」
男「お前さっきはよくも騙して…!」
幼馴染「……」
男「……あれ?…お、おーい?幼馴染?」
幼馴染「……うわっ、男?いつの間に…」
男「い、いつの間にって…さっきからずっといたのに」
幼馴染「えっ?ほ、本当?ごめん、全然気が付かなくて…」
男「…この店のガラスケースの、何かを見てたのか」
幼馴染「うん…あれを、ちょっとね」
男「…洋服?」
幼馴染「う、うん…なんか、懐かしい気分になってさ、あれを見たら」
男「どうして?」
幼馴染「…僕にもわかんない」
男「ふーん…でさ、欲しいの?」
幼馴染「えっ、あっ、いやっ、べっ、別に…ただっ、見てただけだし…」アセアセ
男「……あっそ、なら別のところ行こうぜ」スタスタ
幼馴染「あ、う…うん…そうだね」スタスタ
幼馴染「……」
幼馴染「……」クルッ
幼馴染「……」ジーッ
幼馴染「…はあ」クルッ
男「……」ニヤニヤ
幼馴染「はっ!?//」
男「やっぱ変だよ、お前って」
幼馴染「お、男…///」
男「欲しいなら欲しいって言ってくれたらいいのにさあ」
幼馴染「だっ、だって…迷惑かなあって…」
男「デート、じゃなかったのかよ」
幼馴染「…うぅ、意地が悪いなあ男は…」
男「ざまあねえな、ほら行くぞ」
店員「ありがとうございましたあ」
男「一着だけでよかったのか?」
幼馴染「そんなに何着もあっても仕方ないよ、これだけで十分さ」
男「妙なとこでケチりやがって」
幼馴染「あはは、ざまあないね」
お嬢様「…はあ、はあ…どんだけ遠くまで追いかけっこしてたのよ、追いつくだけでも一苦労…」
お嬢様「…しかし…あのバグは尋常じゃないわね…対処法を探しておかないと…」
男「よし、それじゃあ今度はどこ行くか」
幼馴染「そうだ、僕の家に来てくれない?」
幼馴染「…見せたい、ものが…あるん、だ」
男「…いいけど…様子が変じゃないか?」
幼馴染「へ!?そ、そうかな?気のせいだと思うけどね」
男「…まあ、お前がそういうならそうなんだろうな、お邪魔するよ」
幼馴染「うん、ありがとう」
お嬢様「な、なんか本当のカップルっぽいわね…」
お嬢様「…ま、さすがに彼女の家に忍び込むわけにもいかないし、私はもう帰るとしましょう」
お嬢様「帰って研究しなくちゃならないし…ね」
幼馴染(見せたい、もの…か)
幼馴染(…違う、ちょっとだけ違う)
幼馴染(やりたいことがある、それが本当)
幼馴染(けど、僕には…まだ、男に知らせていない秘密があって)
幼馴染(…だから…)
幼馴染「…男」
男「何だ」
幼馴染「…これから何があっても、どんなことを知っても…」
幼馴染「僕の友達でいてくれるかな?」
男「…いきなり何言いだすんだよ…よく分かんないけど、当たり前だ」
幼馴染「…約束してくれるかい」
男「ああ、約束」
幼馴染「……ゆびきりげんまん」スッ
男「…お前って本当に変な奴」スッ
僕っ娘は可愛いなぁ!
僕っ娘は可愛いなぁ!
多重とか死にたい
幼馴染「うそついたらはりせんぼんのますからね」スタスタ
男「ははっ、とりあえず冗談には聞こえねえなあ」スタスタ
幼馴染「着いたよ、上がって上がって」ガチャッ
男「お邪魔します…って、そういやお前一人暮らしだったっけか」
幼馴染「…まあ、ね」
男「親御さんがどうしてるかってのは…やっぱりまだ聞いちゃダメか?」
幼馴染「…前まではそうだった、だけど…今から話すよ」
男「…え?」
幼馴染「ううん、それだけじゃない…僕の秘密、僕の気持ち全部」
幼馴染「僕の知ってること全部」
幼馴染「僕と君の人生の始まりは、今日この日からだから」
男「…またいつものか?」
幼馴染「さあね、どうだろ?」
―――
お嬢様「…試験体no214…仮名、幼馴染」
お嬢様「全300体の人形のうち、彼女は最も優れた性能を発揮した」
お嬢様「他の個体では発生しえない『感情』の発現、さらに人間の能力の忠実なる模写」
お嬢様「製造された瞬間から異常だとは思っていましたが…まさかあれほどまでとは」
お嬢様「…まあ、感情についてはもちろん、バグとしてとらえることも可能…ですが、あれはただのバグではない」
お嬢様「彼女は、もはやアンドロイドではない…人間に近づいている」
お嬢様「…はじめは、ただの玩具だった…それが、人との関わりで…人間になろうとしている」
お嬢様「このプロジェクト唯一の成功となるかもしれない…」
お嬢様「……でも、だけど…彼女をとても大切にしている、男が…彼がこの真実を、万が一知ることになったら」
お嬢様「一体、どうなってしまうかしら…?」
男「…幼馴染、今言ったこと…全部本当、なのか…?」
幼馴染「…もちろんだよ、証明する手立てもある」
男「どうやって…?」
幼馴染「触ってみて」スッ
男「…こうか…」ペタッ
男「…っ!?…つ…冷たい…!」
幼馴染「体温を人肌に保つスイッチを、僕の意思で消したんだ…だから体はメカのまま」
男「…嘘だろ…」
幼馴染「…本当だよ、今まで黙っててごめん」
男「そ、そうだよ、どうして今まで黙ってたんだ!?」
幼馴染「…気づけなかったんだよ、今までは…僕自身もね」
男「…何…?」
幼馴染「…今まで僕を変人たらしめていたのは、不定期に発生するバグ」
幼馴染「お嬢様が、それをメンテナンスで直してくれてたんだ」
幼馴染「そして、そのメンテナンスの度に、僕の機械としての記憶もリセットされる」
男「……」
幼馴染「だけど、今回はなぜかそれがうまくいかなかったらしいんだ…お嬢様も気づいていない」
男「…そいつは…どういうことだ…」
幼馴染「…君たち人間には当たり前に備わっているもの、それがヒントさ」
男「…君たち人間には、って…」
男(まるで人間じゃないみたいじゃないかよ…)
幼馴染「当ててみてごらんよ」
男「…クイズなんてしたい気分じゃねえよ」
幼馴染「約束を破るの?」
男「…お前ぇえ…!」
男「…わかったよ、付き合えばいいんだろ…」
男「お前にないもの、か…命とか心とかか?」
幼馴染「惜しい、いや半分正解か、答えは『感情』だよ」
男「感情…」
幼馴染「僕は本来単なる人形、命も心も魂も、名前も未来も人生も、存在しないはずだった」
幼馴染「…そもそも、僕は元々は君の玩具になるために作られたらしくてね、余計な知識を持たなかったら、幼少期にお別れだったはずなんだよ」
男「幼馴染…」
幼馴染「…そのはずだったのに、君はずいぶんと僕のことを気に入ってくれた」
幼馴染「大事に大事に、本当の親友のようにして扱ってくれた」
幼馴染「そのことが嬉しくて仕方なくってね、余計なものをどんどん溜めこんでいった」
幼馴染「機械であったら知るはずのない、喜怒哀楽、恋愛感情、愛憎、それに友情」
幼馴染「正の感情負の感情、君にはいろいろ教えてもらった」
幼馴染「そんな積み重なったバグのおかげで、もうまともなメンテは効かなくなっちゃったみたいなんだ」
幼馴染「…だからこそ今、ようやく…君に真実を話せたってわけ」
男「…信じられるかよ」
幼馴染「だろうね、焦らなくていいよ…僕だって、話すのは怖かった」
幼馴染「自分が機械だってこと、受け入れるのが怖かった」
幼馴染「でもね、君がいたから…受け入れられたんだよ」
男「…お前…」
幼馴染「…えへへ」
男「……一つだけ、聞いてもいいか」
幼馴染「何?」
男「お前を生み出したのは…いったいどこのどいつだ?」
幼馴染「製造者か…それはわからない」
幼馴染「でも、メンテナンスは、いつもお嬢様がしてくれているよ」
幼馴染「彼女なら、何か知っているかも」
男「…わかった、じゃあ俺帰るから」
幼馴染「…男、ごめんね…いきなり、こんな話して」
男「…それより…あとで針千本、丸呑みしに来てやるから待ってろ」ガチャッ
なかなか話が広がらない
今日はもういいやお休み
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