カズマ「インキュバス!?」めぐみん「危険ですね」アクア「浄化してあげるわ」 (43)

カズマ「インキュバス討伐クエ?」

ルナ(受付嬢)「はい。優秀なアークプリストがいるカズマさんたちのパーティーにお願いできないかと……」

カズマ「優秀……優秀な?」

アクア「ふふん♪」

カズマ「そんな奴はいませんけど……。おぉ!アクア見てみろよ!報酬すごいぞ!」

アクア「まったくカズマは相変わらず目が悪いのね。あなたの目の前に優秀……って、なにこれ!?」

カズマ「インキュバス1人につき100万エリス!?」

アクア「ひゃ、ひゃくという事は……100匹倒せば1億ということ!?カズマ!カズマ!カズマ!どうしよう!私明るい未来しか見えて来ないんですけど!」

カズマ「というか、さすがにこれ記載ミスだろ。インキュバスで何でこんなに高いんだよ」

ルナ「それは討伐が困難な上に……正直、被害にあった女性が……」

カズマ「ん?インキュバスって確か……男の夢魔だよな」

ルナ「はい。それでインキュバスの被害にあった女性は孕ませられて……」

カズマ「え?よく聞こえませんでした。その『孕ませられて』をもう一度。同じように恥じらいを感じながら。リピータアフタミーでお願いします」

ルナ「聞こえてるじゃないですか」

アクア「あれとこれと……ああ、あのお肉も買って……そして高級なお酒を……。カズマ!早く買いに行きましょう!」

カズマ「待て!それは報酬を手に入れた後だ!」

アクア「待てないんですけど!どうせ私が浄化するから、早く買いにいきましょう!大丈夫。ツケもできるわ!」

カズマ「そういうのばかりやってるから、お金が増えないんだろうが!」


ルナ「あ、あの……話を続けてもいいですか?」

カズマ「あっ、どうぞ」

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修正
>>1
アークプリスト→アークプリースト
さっそくすいません

ルナ「その……インキュバスと女性との間にできた子供は忌み嫌われて……必ず不幸になる人生でして」

カズマ(そりゃそうだよな。モンスターとの間にできた子供なんて、みんな嫌だろうしな)

ルナ「それでインキュバスはギルドとしても、かなり危険視しているわけなんです」

ルナ「しかも中々見つからないので、これがまた苦労していまして」

カズマ「なるほど……」

カズマ(この世界って避妊具もないし、子供ができない薬とかもないんだろうしな……)

カズマ(あとは話し合いでサキュバスと同じように共存生活という手もあるけど)

カズマ(それをやるとサキュバスのお店が見つかるしな……)

カズマ(となると、やっぱりインキュバス討伐しないと解決にならないのか)

ルナ「この討伐。お願いできますか?」

カズマ「ちなみに数がどれくらいいるとか。いつ現れやすいとか目安があります?」

ルナ「すいません。特にわかりませんが、先日1件被害が……」

カズマ「え?じゃあ1人の可能性が?」

アクア「カズマ。奴らは1匹見たら、100匹いると思え!と言われるくらい、ぐちゃぐちゃいるのよ?」

カズマ「なるほど……そんなにか」

アクア「これで1億エリスは私のものね!」

カズマ「お前……もしかして、100って適当じゃないんだろうな?」

ルナ「さ、さすがに100はないかと。せいぜい一桁ぐらいだと思われます。インキュバスは集団行動しませんので」

アクア「そ、そんな!?」

カズマ「おい、アクア。とりあえずお前は黙ってろ」

アクア「うぅ……私のセレブ生活が……」

ルナ「それでお願いできないでしょうか?」


カズマ「わかりました!この街の女性のためにこの俺が!この街の女性のために!討伐しましょう!」

ルナ「あ、ありがとうございます」

 

  *  *  *


カズマ(情報収集が必要だ)

カズマ(蛇の道は蛇というしな)

カズマ(だからここに来たのは、あくまでも情報収集のためだ!)


サキュバス「いらっしゃいませー」

サキュバス「あっ、常連さん。いつもありがとうございます♪」

カズマ「いや、これもみんな……いえ、世の中の平和のためなんです!」

サキュバス「ありがとうございます。ではこちらのアンケート用紙に記入どうぞー」

ダスト「おぉ、カズマじゃねーか。そうか。お前、この店じゃ常連なんだな」

カズマ「あぁ、週5で通わせてもらってる。これも平和のためにな」

ダスト「なっ!そんなにか!さすがアクセルが誇る鬼畜のカズマだぜ!」

カズマ「さて、今日はどうしようかな……」

カズマ(そうだ。たまには趣向を変えるのもありかもな)

カキカキカキカキ

ダスト「す、すげー。迷いもせずに……目を閉じて書いてやがる」

カズマ「俺くらいの常連になると、目を閉じて妄想しながらこのアンケート用紙に記入できるのさ!」

ダスト「なっ……す、すげぇ」

サキュバス「決まりましたか?」

カズマ「はい。今回はこれでお願いします」

サキュバス「え?これは……本当にこちらでよかったですか?」

カズマ「もちろんです」

サキュバス「さすが常連さん。こんなすごいのを要求をしたのは、あなたが初めてですよ?」

ダスト「なんだって!?」

カズマ「まぁ、たまに趣向を変えるのもありかなと思って」

サキュバス「わかりました。私達も気合を入れて頑張りますね」

カズマ「お願いします」

ダスト「さ、さすがカズマさんだぜ。そんなすごいプレイを要求をするなんて……男の中の男!いや漢だ!!!」

( ゚Д゚ノノ"☆パチパチパチパチ


カズマ(他の客たちも拍手して祝福してくれた)




カズマ「この素晴らしい店に祝福を!」

野郎共「おぉーーーーーーー!!!」

 
  *  *  *


めぐみん「今日もカズマは外泊ですか」

ダクネス「今日は例のインキュバスに関しての調査らしい」

めぐみん「なるほど……」

ダクネス「インキュバスか…………はぁ//」

めぐみん「ダクネス……わかってますよね?インキュバスは女性の敵。だから絶対に倒す必要があるんですよ?」

ダクネス「な、なんだ急に。そんなの小さい子でも知ってるぞ?」

めぐみん「……」

ダクネス「……」




ダクネス「いいじゃないか!インキュバスは好きな夢を見せてくれるんだろ!?いいじゃないか!普段我慢しているんだから!夢くらい好きに見ても!!」

めぐみん「あなた、普段結構好き勝手やってるじゃないですか……」

ダクネス「たりないんだ!このままでは何もかも!!カズマは口だけだし、たまには力でも行使されたいんだ!!」

アクア「ねー。おなか減ったー」

めぐみん「はいはい。ご飯にしましょう。ほらダクネス。早く作ってください。あとで杖で殴ってあげますから」

ダクネス「違う!違うんだ!そういうのじゃないんだ!もっとこうシチュエーションが大事というか。そう言うなら、私が盗賊に捕まって「仲間の場所を言え!さもないと酷い目に合わせるぞ!」そこで私は騎士らしく「言うものか!私は死んでも仲間の場所を言ったりしない!」「ちっ騎士の鏡のようなやつめ」「お頭、そいつはどれだけ傷を負っても喋ったりしないですぜ!」「仕方ねぇな。じゃあ、こっちに聞いてみるか?」と言いながら私に淫乱な行為を……。そして、助けに来る仲間。その前では私は酷い恥ずかしい姿に…………あぁぁぁぁぁぁ!もう最高っーーーーー!!!!!」

めぐみん「わかりました。じゃあ、杖で殴ったりしませんから、ご飯作ってください」

ダクネス「それとこれは別で杖で殴ってくれ!」

めぐみん「はぁ……」

めぐみん(カズマばかりに頼っててもいけませんね。私の方でもインキュバスに関して調べてみますか)

 
  *  *  *


■とある宿

カズマ(あぁ……早く夜中になってくれ!もうドキドキが止まらない!)

カズマ「……」

カズマ(ちなみに今回は、俺が子供役。サキュバスのお姉さんがすごく嫌がる俺を無理やり犯すというものだ)

カズマ(これは俺の趣向とは違うんだが、たまにはこういうのも、やってみたくなるよな)



カズマ(さて、あと2時間後に神様……サキュバスのお姉さんが来てくれるし、そろそろ寝るか……)


カズマ「……」


カズマ「……」Zzzzzzz

 
  *  *  *


男の子「ねえ。お兄ちゃん?」

カズマ「ん?あれ?ここはどこだっけ?」

男の子「僕と遊んで?」

カズマ「ああ、公園か。いいぞ。何をして遊ぶ?」

男の子「気持ちいい事してあそぼ」

カズマ「気持ちいい事?」

男の子「うん。すっごく気持ちいい事。大丈夫。僕が全部教えてあげるからね」

カズマ「え?なんで脱ぐんだ?って、あれ?なんで俺も全裸なの!?」

男の子「大丈夫。すっごく気持ちいいから大丈夫」

カズマ「っ!?」


カズマ「ち、違う!思い出した!これは俺の注文とは違う!」

男の子「そんなに嫌がらなくても、知ってるよ。本当は犯されたいんでしょう?」

カズマ(あ、あれ?俺の注文は……『子供役』『すごく嫌がる俺を無理やり犯す』の二つ……)

カズマ(あぁーーーー!調子に乗って、目を閉じてアンケート用紙書いたから、たぶん項目欄間違ってるーーーーー!!!!!!)


男の子「ふふふふ。そんなに嫌がって、大丈夫。全部僕に-------」

カズマ「違う!これは違うんだーーーーー!」

男の子「素直になろうよ。お兄ちゃん♪」

カズマ「ひぃぃっ!助けて!アクア!アクア様!お願いだから助けてアクア様ーーーーっ」







あーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!



 

ウホっ♂

  *  *  *


ガララッ

カズマ「ただいま」

ダクネス「おかえり、そしておはようカズマ。お疲れだったな」

めぐみん「おかえりなさい。カズマ…………って、あれ?」

カズマ「ん?どうかしたのか?」

めぐみん「あっ……いえ」

めぐみん(お、おかしい……カズマの様子がおかしい!)

めぐみん「だ、ダクネス」

ダクネス「あ、ああ……お前も気付いたか」

カズマ「ん?」



めぐみん(カズマが私の生足を見ない!?)

ダクネス(カズマが私の胸を見ない!?)

カズマ「おーい。どうかしたのかー?」

ダクネス(お、おかしい。朝会ったら、まず私の胸、そしてめぐみんの足を見るというのに)

めぐみん(私を二番目に見る件に関しては腹が立ちますが、それはおいておいて……)


ダクネス「か、カズマ。体調はおかしくないか?大丈夫か?」

カズマ「ああ、なんというか今日は絶好調だ。なんでもできる気分だ」

めぐみん「そ、そうですか……」


ダクネス「めぐみんちょっといいか?」

めぐみん「は、はい」

カズマ「朝食はまだだよな?俺が作っておくから」

ダクネス「あ、ありがとう」







ダクネス「カズマは一体どうしたんだ!?」

めぐみん「それは私が聞きたいぐらいですよ」

ダクネス「おかしい!いつもならチラチラ見てくるのに!」

めぐみん「なんというか、今日のカズマには余裕がみられますね……。大人の余裕という……ま、まさか!?」

ダクネス「あいつが大人の階段を昇ったというのか!?」

めぐみん「い、いえ、肝心なところでヘタレのカズマですし……いや、まさか……でも……」

                | │                   〈   !
                | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
               /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !
               ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |
_______∧,、_| | /ヽ!        |            |ヽ i !_ ______
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               ヽ  |        _   ,、            ! , ′
                \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'
                  `!                    /
                  ヽ     ゙  ̄   ̄ `     / |
                      |\      ー ─‐       , ′ !


大人の階段(三段跳ばしで)昇ったな

カズマ「おーい。朝ごはんが出来たぞー」

ダクネス「あ、ああ」

めぐみん「カズマちょっといいですか?」

カズマ「ん?」


もみもみ


ダクネス「なっ!?」

ダクネス(後ろからめぐみんが私の胸を!?)

めぐみん「さあ!どうですか!カズマ!いつもみたいにガン見してもいいんですよ!」

ダクネス「こ、こら!やめろ!」

カズマ「あははは。二人はいつも仲がいいな」

めぐみん・ダクネス「!!!!?」


カズマ「でもな、せっかくの朝ごはんが冷えちまう。今は飯を食べようぜ」キリッ

めぐみん・ダクネス(誰だ!こいつは!?)

心にダメージ負ってんな

 
  *  *  *



アクア「あれはカズマよ。インキュバスじゃないわ」

めぐみん「そんなバカな!」

ダクネス「では、呪いかなんか掛かってるんじゃないか!?」

アクア「それはないわね」

ダクネス「そ、そうか……」

アクア「というか、今のカズマには落ち着きが見られるわね。いつもソワソワ、チラチラとめぐみんやダクネスを見てたしね」

ダクネス「あ、ああ……」


めぐみん「し、しかし、呪いじゃないということは……ま、まさか」

ダクネス「あいつは……どこのどいつか知らない誰かと大人の階段を昇ったということか」

めぐみん「ま、まさか……カズマに限って!」

アクア「でも、セクハラしないのはいいことね」

アクア「それに、いつも二人とも『セクハラばかりされて迷惑』って言ってたし」

ダクネス「い、言ってはいたが……そのそれはそれでどうか?というところが……」

アクア「え?されたいの?」

ダクネス「そんな事、あるはずないだろ!」

アクア「じゃあ、これで一件落着ね♪」

めぐみん「そ、そうですね」

 
  *  *  *



カズマ「なるほど、インキュバスに関してウィズに聞けば何か知ってそうだな」

めぐみん「はい」

めぐみん(私の予想ではカズマの初めてを奪ったのは、ウィズの可能性が……)

めぐみん(一緒に行けば、ウィズに対しての反応で必ずわかるでしょう)


わーわーきゃーきゃー


めぐみん(あっ、公園……。小さい子たちが遊んでる)

めぐみん「たまにはのんびりと散歩するのもいいですね」

カズマ「(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ」

めぐみん「か、カズマ!!!?」

カズマ「え?あっ、そ、そうだな」

めぐみん「い、いま、すごい顔してませんでした?」

カズマ「何言ってんだよ。ほら早く公園で休憩しようぜ」

めぐみん「え?……わ、わかりました」





カズマ「(*゚Д゚)ハァハァ」

めぐみん「……」


わーわーきゃーきゃー


カズマ「(*´Д`)ハフゥ」

めぐみん「……」



めぐみん(ま、まさかこの男、幼女が好きに!?)

インキュバス……まさか昨日の

 
  *  *  *


めぐみん「------ということが」

ダクネス「犯罪じゃないか!!!!」

アクア「さすがカズマさんね。まさかショタコン属性も持ってるなんて」

めぐみん「え?」

アクア「え?」


ダクネス「しかし、今まで3歳年下は恋愛対象外だ!とか言っていた人間が」

めぐみん「対象内です。何を言ってるんですか?ダクネス?」ニコニコ

ダクネス「あっ、まぁ、それはおいておいてだ。カズマに一体何があったんだ?」

めぐみん「大前提が間違っていたのかもしれませんね」

ダクネス「というと?」

めぐみん「大人の階段を昇ったのではなく……」

アクア「プークスクス。カズマさん。階段から転げ落ちたという事?」

めぐみん「え?いや、まぁ、そうなるのでしょうか?」

ダクネス「しかし、それではなぜめぐみんに魅力を感じないんだ?」

めぐみん「ぶっ殺」

 
  *  *  *



めぐみん「とにかくカズマを更生させる必要があります!」

ダクネス「そうだな。歩く性犯罪者みたいな男だ。小さい子供が危険すぎる」

アクア「具体的に何をするの?」

めぐみん「簡単です。大人の魅力でカズマを元に戻すんです」

ダクネス「そこで私とアクアの出番ということだな」

めぐみん「おい、なぜ私の出番がないのかを詳しく聞こうじゃないか」

アクア「えー。なんでカズマのために一肌脱がなきゃいけないのー。面倒くさすぎるんですけどー」

ダクネス「成功した暁には霜降り赤ガニをたらふくご馳走しよう」

アクア「さーてやるわよー!この私の魅力でカズマなんてイチコロよ!」ダダダダダ

ダクネス「アクア!?」




めぐみん「行ってしまいましたね」

ダクネス「まったく、私たちも様子を見に行こう!」


キャーーーーー


めぐみん「悲鳴が!早く行きましょう」

 
  *  *  *



カズマ「……」

アクア「痛い!痛い!すごく痛いんですけど!助けて!カズマさん助けて!!!」

カズマ「自分でヒールしろよ!」

アクア「あっ、そうだったわ!『ヒール』-----ふぅ」

カズマ「ふぅ……じゃねーよ!せっかく俺が作っていた『竹とんぼ』を踏んで壊しやがって!」

アクア「仕方ないでしょ!床で作ってるカズマが悪いんでしょ?」

カズマ「ここは俺の部屋だ!悪いのはお前だ!」

アクア「まぁ、いいわ。女神で寛容な私はすべて許します。さあ、謝ればもっともっと許すわよ?」

カズマ「謝るか!」


アクア「というか、どうするの?これでモンスターと戦うの?」

カズマ「はぁ……子供と遊ぶんだよ」

アクア「さすが鬼畜の男ね。子供相手に商売するなんて」

カズマ「売らねーよ!プレゼントして一緒に遊ぶんだよ!」

アクア「ね、ねぇ。これってそんなに面白いの?」

カズマ「ああ、ちょっとやってみるか?」

アクア「わかったわ!ほら、早くやるわよ!庭でね!高く飛ばせた方がおかず一品でどう?」

カズマ「ああ、いいぜ」


ちょっとー私の細工したでしょ!
してねーよ!!!
飛ばないんですけど、全然高く飛ばないんですけどーーーーー




ダクネス「頭が痛いな……」

めぐみん「まぁ、最初から期待してませんでしたが……」

 
  *  *  *


■深夜

めぐみん「第72回。カズマ対策会議を始めます」

ダクネス「ああ」

アクア「くーくー。もう飲めないってばー。えへへ…むにゃむにゃ」Zzzzz


めぐみん「私達の『カズマに大人の魅力を教える!誘惑大作戦』はことごとく破られました」

ダクネス「まさか、私の筋トレを見てくれないとは……」

めぐみん「私も無防備にソファーでお昼寝していたんですが……全然覗いてくれませんでした……くっ」

ダクネス「そして、最後の手段……」

めぐみん「私たちの下着をその辺に置いておく作戦」

ダクネス「まさかの『おーい散らかってるぞー』で終わるとは!!」

めぐみん「というか、これではまるで私が痴女みたいじゃないですか!ダクネスとは違うんですよ!」

ダクネス「私は痴女などではない!!!」

めぐみん「しかしこれは……どうしましょうか……このままではカズマが性犯罪者に」

ダクネス「な、なぁ?もうちょっと『いえ、あなたは痴女です。なぜなら---』とかで弄ってくれてもいいんだぞ?」

ビービービー

アクア「!」ガバッ

めぐみん「結界に反応が!?」

アクア「曲者よ!出会え出会え!この屋敷に曲者よーーーー!!!!」ダダダダダ

ダクネス「アクア!?ちょっと待ってくれ!」

めぐみん「急いで追いかけましょう」


  *  *  *


カズマ(うぅ……なんだ?夜中にうるさいな)

アクア「100万エリス!!!100万エリスを捕まえたわーーーー!!!!」

カズマ(しまった!すっかり忘れていたが、インキュバスか!)

カズマ(インキュバスという事は……)


カズマ(危険だ!俺が助けてやらないと!)

 
  *  *  *



めぐみん「正直インキュバスの事はすっかり忘れてました」

ダクネス「私もだ……」

アクア「さあ、浄化してあげるわ」

インキュバス「ち、畜生」

めぐみん「アクア待ってください。ちょっと聞きたいことが」

アクア「え?なに?私に何が聞きたいの?」

めぐみん「あっ、いえ、このインキュバスにですね」

ダクネス「お前たちは何人いる?なぜこの屋敷を狙ったのだ?」

インキュバス「あまり舐めるなよ。なぜ我がそんな事を答えないといけない---」

アクア「『セイクリッド・ターン---』」

インキュバス「喋ります!はい!なんでも喋ります!」

めぐみん「先ほどの質問です。この街にインキュバスは何人いるのですか?」

インキュバス「我らは集団行動は好かん。我一人だ」

めぐみん「次になぜこの屋敷を狙ったのですか?」

アクア「ねぇ、ねぇ、なんでそういう事を聞くの?」

ダクネス「インキュバスから狙われやすい所がわかれば、今後対応策を練ることもできるからだ」

アクア「なるほどねー」

インキュバス「この屋敷から、男を好きな匂いをすごく感じたからだ。そういう家を狙えば仕事がやりやすいからな」

ダクネス「なっ!?」


インキュバス「数日前は感じなかったんだが、今日はすごい!この屋敷からすごく感じるぞ!男を好きな匂い!この街一番のな!!」

アクア「もしかしなくても……」

ダクネス「な、なんでこっちを見るんだ!?」

めぐみん「ダクネス……カズマで発散できないからと、そんなに溜め込んで……」

ダクネス「ち、違う!私じゃない!もしかしなくても、めぐみんの方だろ!」

めぐみん「なっ!なななっ!」

ダクネス「ほら見ろ!すぐに否定できないという事は----」

めぐみん「そんなはずないでしょう!そもそもカズマがあんな状態だからって、私に関係ありませんし!」

ダクネス「私だって関係ない!」


ギャーギャー


インキュバス「な、なあ?我は釈放してもらえるのだろうか?」

アクア「はあ?無理に決まってるでしょう」

インキュバス「やっぱりか…………むっ!!来た!来たぞ!ビンビン感じる!男を好きな匂いが!この街一番の匂いが!」

アクア「え?」

めぐみん・ダクネス「!?」




カズマ「もしかして、インキュバスが出たのか?」

めぐみん「……へ?」

ダクネス「か、カズマ?」

アクア「ええ、そうよ。私の手柄だし100万エリスは私のものでいいわよね?大丈夫。お酒くらい奢ってあげるわ」

カズマ「へぇ……。そいつがインキュバスか。なぁ、インキュバス?」

インキュバス「なんだ?」

カズマ「お前は男の子に変身したりできるか?」

めぐみん「なっなななななーーーーーー!」

ダクネス「貴様!な、なななにを言っているのか、わかっているのか!?」

カズマ「おい!どうなんだ!できるなら助けてやる!できないのか!?できるのか!?」

ボンッ

めぐみん「なっ、インキュバスが変身を!?」

ダクネス「お、男の子だとーーーーーーーーーーーー!?」

インキュバス(男の子)「た、助けてよ。お兄ちゃん」

カズマ「はっ!いいぜ。助けてやるよ。インキュバス!」

アクア「ど、どうなってるの!?カズマの事が初めて心底気持ち悪いんですけど!」

めぐみん「ま、まさか公園で見ていたのは幼女じゃなくて-----男の子!!!!???」



カズマ「歯を食いしばれよ、超一部特化の最強共----」

カズマ「俺の最弱は、ちっとばっか響くぞ!!!」




ダクネス「く、くるぞ!」

めぐみん「カズマ!私が更生してあげます!」

アクア「たぶん、お約束の頭を強くぶつけたのね!いいわ。私が思いっきり頭を強打してあげる!!」

 
  *  *  *



めぐみん「さあ、この男の子を穢されたくなければ、捕まりなさい!」

インキュバス「助けてよーお兄ちゃーん」

ダクネス「こら、動くと浄化するぞ」

カズマ「くっ!卑怯な!」


アクア「私のこの手が光って唸る!カズマを更生させろと輝き叫ぶ!喰らいなさい!怒りと悲しみの必殺の拳!」

アクア「ゴッドブロー!相手は死ぬーーーーー!」



ぎゃあああああああああああああああ








カズマ「」

アクア「ふぅ……なんとかなったわね」

ダクネス「い、生きてるよな?」

インキュバス「お兄ちゃん……」

めぐみん「インキュバス。元に戻らないと消しますよ」

インキュバス「は、はい!すいません!」

アクア「急に言う事を聞くようになったみたいね」

インキュバス「あんた達、見た目以上に怖いから……」

アクア「はぁ!?」

インキュバス「ひぃぃっ」

ダクネス「はぁ……それにしても、まさかカズマが男……いや男の子を好きになってるとは」

めぐみん「カズマに一体何が……」

インキュバス「あっ、心当たりがあるかもッス」

めぐみん「なんですか?それは?」

インキュバス「そいつから同族のサキュバスの匂いがキュンキュン来るッス」

インキュバス「たぶん、サキュバスに男の子が好きになるような夢を見せられたんだと思うッス」

めぐみん「はぁ……まったくカズマは、インキュバスを調べに行って、サキュバスにやられるとは……」

ダクネス「どうせ。自分から好んで招き入れたんだろう」

めぐみん「ん?という事は----」

ダクネス「どうした?」


めぐみん「サキュバスが男の子になれるということは、インキュバスのあなたは女性になることも可能なんですか?」

インキュバス「もちろんッス。でも、精を絞りとったりはできないッス。俺は精を与えるのが仕事なんで」

めぐみん「では、浄化しないという条件で彼に女性の夢を見させてほしいんですが-----」





ダクネス「ダメだ!」

めぐみん「なんでですか?」

ダクネス「めぐみんの夢を見たら、今度こそ幼女に目覚めるかもしれん!」

めぐみん「おい、なんで幼女に目覚めるのか?詳しく聞こうじゃないか」

ダクネス「ここは一番年上の私の夢を」

めぐみん「却下です!」

ダクネス「!?」

めぐみん「そんな事をしたら、カズマがド変態になるかもしれません。超ド変態に」

ダクネス「……望むところだ!カズマがどんな鬼畜になろうと、仲間である私は見捨てたりしない!!」

めぐみん「はぁ……。埒があきませんね。仕方ありません。こうなったらアクアに選んでもらいましょう」

めぐみん「私を選んで貰ったら、今後の夕ご飯のおかずを----」

ダクネス「それは卑怯だ!そういうのは禁止だ!」

アクア「うーん。そうねー。インキュバスが適当に選んでいいわよ」

めぐみん「ちょ、ちょっと待ってください!ここはやはり聡明な私を!」

ダクネス「ここはどんな鬼畜プレイでも対応できる私をだな!」


ギャーギャー


アクア「どうせ決まらないから、好きにやっていいわよ」

インキュバス「へーい」

 
  *  *  *


■朝

ダクネス「起きたか。おはようカズマ」

めぐみん「おはようございます。カズマ。気分はどうですか?」

カズマ「おぉ、おはよう。なんか体がちょっと疲れてるが……って、昨日の出来事は……夢。たぶん、夢だよな?」

めぐみん(ふふふ。ちゃんと私の足を見ましたね。今日は短めにしておいてよかったです)

ダクネス(薄着の私の胸を見たな。よかったカズマが正常で)


アクア「あっ、起きたの?おはようカズマ。どう変な所ない?頭にヒールしてあげようか?」

カズマ「お、おい!頭にヒールってどういう意味だ!?」

ダクネス(!)

めぐみん(か、カズマが……アクアに会って少し赤くなってる!?)







めぐみん(あのインキュバス!やってくれましたね!!!!)

 
  *  *  *




ダクネス「しかし、インキュバスは見逃してよかったのか?いや、カズマの為だったから、仕方なかったのかもしれんが……」

ダクネス「だが、あいつが見せた夢は反則というか、せめてパーティー以外の人間の夢を----」

ダクネス「まぁ、カズマもあれ以来、あまり気にしている様子はないみたいだが……」

めぐみん「大丈夫です。あのインキュバスは、きちんと消滅させました」

ダクネス「お前……浄化しないという約束だったはずじゃ」

めぐみん「ええ。爆裂魔法で消し飛ばしました。もちろん浄化はしてないです」

ダクネス「はぁ……。お前は想像以上に鬼畜だな。前はもうちょっと違ったと思うんだが……」

めぐみん「ふふっ。これもカズマの影響かもしれませんね」

ダクネス「まったくだな。私も聖騎士のくせに、条件でインキュバスを見逃そうとするなんて……。あいつらのせいで私まで変わってしまいそうだ」

めぐみん「あいつら……そうですね。カズマ達のおかげで----」



こらーーーアクア!!またお前は!!!

ごめんなさーーーい。ちょっとした出来心でーーー!



めぐみん「ふふっ。この素晴らしい日常がようやく帰ってきましたね」

ダクネス「まったくだ」

めぐみん「それでは、私たちも行きましょう」

ダクネス「ああ」







----この素晴らしい日常に祝福を----








       終わり

これにて終わりになります。
読んでくれてありがとうございました!
また機会があればよろしくお願いします!

おつです

何か最終回みたいな終わり方ね

乙乙アクカズでもっと書いて良いのよ

おつー



カズマがアクアで反応するなんてどうやら頭にヒールは必要なようだな

頭にヒールじゃ治りそうにない
セイクリッドハイネスヒール位やらないと

頭にヒールでぐりぐり?(難聴
それはそれで目覚めそうだな

web版じゃあサキュバスの夢で全員とやってなかったっけ?

明確な描写はないけどオカズにしてる可能性があるって感じ

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