【艦これ】老人「深海棲艦の始まりがしりたい?」 (31)

・SS初心者
・文章力皆無
・超短編
・オリジナル設定&くそみたいな独自解釈ありです
・艦これ成分極薄
・若干鬱描写かも
上記の内容が苦手な方はブラウザバック推奨です


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457019454

予防線野郎死ね


老人「私と面会しにくるなんて奇特な若者だ、大本営が知ったらどうなるかわからないほど無知でもあるまいに」


老人「物事はすべて必然だ。作為に満ちた誕生もまぁ、多かれ少なかれあるだろうが……それでも遅かれ早かれ
生まれるものは生まれるし消えゆくもまた必然。私の話を君が聞いたところで彼女とのこの争いの何かが変わるわけでもないのにな」


老人「それでもなお聞きたいのなら年寄りの暇つぶしに少し付き合ってもらう位の気持ちで聞いてくれると助かる」


老人「そうさな……とりあえずは本当に一番最初の話からしようあれは、私がまだ
政府の医療研究機関に身を置いていた時……」

数十年前 政府所属 特殊医療研究機関


老人『その当時、まだ若い研究者であった私は未熟ながらも才能を認められ。国家で進められていたとある事業の開発チームに所属していた』


若老人「所長、セルの活性化現象を確認。コアからの指令伝達率は90%を超えました!!」


所長「そうかっ!! これでナノマシンの基礎理論は立証できそうだ! これで世界のほぼすべての人が病やケガという厄災から解放される!」


若老人「はいっ、所長の長年の悲願がようやく達成されるんですねっ!!」


所長「あぁ、これで天国の俺の息子もきっと喜んでくれる!」


男研究員「所長の息子さんの様な末期がんの患者でもこのナノマシンがあれば救うことができる、
それどころか人間は死という概念すら超えてゆけるかもしれません!!」


所長「あぁ、悲しみのない世界だ……息子を失ったあの悲しみをもう誰にも感じて欲しくない、
その一心でここまでこれたんだ。本当にみんなには感謝している」


老人『所長は研究メンバーに笑いながら本当に、本当に嬉しそうに語っていたよ』


老人『しばらくして研究はナノマシンの生体実験へと移った、片前足がない状態のマウスによる生体実験はまるで奇跡のように順調に進んでいった……」


若老人「すごい、完全になかった前足が生成されている……実験体も最初からそうだったと言わんばかりに走り回っている……」

所長「ここまで順調だと逆に怖くなるほどだ……俺たちのチームは最高だ」


女研究員「もう、所長! 泣くのは全部終わってからにしましょう?」


所長「あぁ、そうだな! この研究が早く世界中に笑顔を届けられるように、急いで完成させないとな!」


老人『当時の私たちは世界の報われない人々を救うため、そして自分たちがそんなすばらしい研究をしているという誇りが
熱意となって一丸になり研究に没頭した』


老人『そうしてようやっと動物実験も安定して成功し、人体での適用も間近となったあくる日、それは起きた……
きっかけは些細なものだった一部の心無いものからの無知ゆえの言葉。我々のナノマシン研究は化け物を生み出す研究だと叫ぶ者が現れたのだ』


バケモノヲウミダスマッドサイエンティストヲユルスナッ!


女研究員「きゃぁぁぁ!」パリンっ


所長「くそっ! なんでみんなわかってくれないんだ! この研究はっ、人を…人を……」


若老人「所長っ! 危険です! 窓から離れてくださいっ! 石がっ!」


男研究員「ひぃぃいい……」

老人『洗脳されたように人々は何も知ろうとはせずただ、私たちの研究を日々汚い言葉で罵倒し続けた……
この事態に国は我々を見捨てる判断をした。この件は国は一切あずかり知らぬものであり、この研究は悪魔の所業であるとした』


若老人「所長……」


所長「なぜだ、俺たちの研究は……人を幸せに……幸せに……」


老人『その時の所長の顔を私は今でも鮮明に思い出せるよ、やつれ果てて酷い顔だった』


老人『国は自ら命じて取り組ませていた私たちの研究を異端扱いし、さらには人身御供として所長の身柄を拘束……裁判にて死刑を宣告されたよ』


老人『私は、それをただ見ていることしかできなかった……』


老人『研究所が解体されかつての仲間たちは皆、表舞台から去ってしまったよ』


老人『最後に残ったのは私と女研究員、せめてもと研究資料を国に知られぬようにこっそりと持ち出そうとしたのだ。所長の気持ちをなかったことにしたくなかった……』


若老人「女研究員さん、重要なデータはすべて移し終わりました! 早くここからっ」

若老人「っ……!」


老人『見つけた女研究員さんはもうすでに冷たくなっていた……天井からプラプラと
こちらをうつろな目で見下げて』


老人『足元には手紙が一通だけ、遺書だった……内容は所長への懺悔の言葉と世界への憎悪がたたきつけられるようにつづられて、私はただ後悔と罪悪感に沈むほかできなくてね』


老人『その時だったな、私はこう思ったのだ……世界は狂ってる……このままのナノマシンでは人の精神までは救えないのだ……と……』


老人『私は一人、持ち出したナノマシンの資料を基に表ではあの事件の当事者である事を隠しながら精神科医として裏では人の精神も治すことができるナノマシンの開発に没
頭した』


老人『そんな生活を15年ほど続けた後、とある人物が私のもとを訪ねてきた』

男研究員「やぁ、久しぶりだね中年老人」


中年老人「男研究員さん……」


老人『あの研究所で一緒にナノマシンの研究をしていた彼が、私のもとを訪ねてきたのだ。私はまるで過去に襲われたような錯覚をその時は感じたよ』


男研究員「風の噂で君のことを聞いてね、僕じゃ何ともできなかったから君なら……と思ってね」


老人『そう言って彼は自身の後ろにいる小さな人影の肩を持ち少し強引にこちらへと押し出した』


中年老人「その娘は?」


少女「ひっ!」


男研究員「まぁ、よく言う戦争孤児だよ……彼女の両親は海外出向先で紛争に巻き込まれて亡くなってしまってね
そんな中で彼女も相当酷い扱いを受けていたみたいで」

中年老人「はぁ……」


男研究員「たぶん、精神を守るためには必要だったのだろうな……彼女は自分の中にいくつもの人格を作り閉じこもってしまった」


中年老人「PTSDによる解離性同一性障害ですか」


男研究員「あぁ、僕も何とかしようといろいろ試しては見たんだがな……」


少女「……」


中年老人「私も精神科医とはいえ専門の外ですからね……ほかの方でダメなら…」


男研究員「あぁ、いや別に何も治して欲しいわけではないんだ。今までこの子は色々と施設を転々としていたんだが多重人格のために浮いてしまってね、
かと言って私では世間的にあの事件で顔が知られすぎている、
当時まだ10代で実名が報道されていない君ぐらいしか頼める先がないんだ」


老人『内心はやはり厄介払いなのだろうと思っていたがそれでもこの娘を見ていると思う所はあったんだ……
所長や女研究員さんが脳裏に浮かんでしまってね』


少女「ご、ご迷惑でないなら……お願いしたいのです……」


老人『私は無責任にもその場で承諾してしまった』

老人『少女の多重人格は本当に多岐に渡った』


少女「あの、あ、あのっ! お茶、お持ちしたのです」


老人『最初に会った時の様な気弱な性格』


少女「まったく、俺がいないと何にもできないんだな! ほら研究の手伝いしてやるよっ!」


老人『まるで男の子の様な性格に』


少女「ちょっと近づかないでくれる? 屑が移るから」


老人『このように多少きつい時もあった』


老人『しかし、このような性格の移り変わりに最初こそ戸惑ったものの私たちは次第にその心の距離を縮めていった、まるで本当の親子のように』


老人『そうして彼女はいつしか私の助手といっても過言ではないほどの知識を蓄え、私の研究の唯一の理解者となった』

信者の方に「新スレあったの気づかなかったけど荒らしてくれたから気がつけたわ」と感謝されたので今回も宣伝します!

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」

信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」

鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋

信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」

>>1「 ターキー話についてはただ一言
どーーでもいいよ」
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】
ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456676734/)


期待

自分の妄想を広げて整えて具体化し、挙句文章におこして話を作るなんてのは結構難しいものな
だから最後まで書ききってくれるなら心の底から拍手と乙を贈る。頑張れ


を略して期待

老人『そんな最中だ、私はナノマシン研究の中で2つの大きな発明をなした』


中年老人「ついにできた……人の心の痛みに反応して治療する新世代のナノマシン……そしてそれを補助するためにナノマシン
自体が生み出した集合端末……フェアリー」


少女「やりましたね、お父さん! 私達が目指した心も治療してくれるナノマシンが」


中年老人「あぁ、これで、これでやっと……所長…女研究員さん……」


老人『本当に長く感じたよ、これでようやく所長や女研究員さんに顔向けできると…そう思った、
まるで重りにつながれた鎖がようやく外されたようなそんな気持ちで』


老人『でも残念なことにそんな、時間も長くは続かなかった……このナノマシンの情報がどこからか漏れたらしくその技術を軍事利用しようと考えた連中が現れてね。私はもうあの事件の様な悲劇を繰り返してなるものかと研究用のナノマシンとフェアリー数体を持ち出し。
彼女とともに逃げた……この子とこの幸せに通じる研究だけはどうあっても守らねばならないとそう固く誓ってね』


老人『しかし、その時私ももうすでに50近い体で研究に明け暮れていた体は既にボロボロだった。
そんな私が追っ手から逃げ切れるわけもなくその時は来た』

暗殺者「さぁ、そのナノマシンをこっちに渡してもらおう」


中年老人「くぅ、ここまでか……」


老人『もう諦め、ナノマシンを渡そうと思ったが横にいる娘の顔が最後の力を出させてくれた』


中年老人「いいかい、よく聞くんだ……そのナノマシンとフェアリーをもってここから逃げるんだ、私が絶対にあいつらを何とかするからお前だけでも」


少女「いや、お父さんも! お願いだから!」


中年老人「いいんだ、私はもう……やるべきことはやった、あとはお前がつなぐんだ」


老人『娘も私の顔を見てわかってくれたらしい、小さくコクリとうなずいた後すぐに走り出した』


暗殺者「ちっ、逃がすか」



老人『追っ手が焦り、拳銃を向ける……私は娘だけは絶対に守らなければならないと追っ手にとびかかったよまぁ、
ヒーローでもなんでもない私だ、結局銃弾は私の肩と腹と胸に3発当たってしまった……今でも傷があるんだ見るかい?」

老人『ふふっそうだね、私も君の立場だったらそうやって拒否していた。でもねそこだよ……君が知りたかったすべての始まりは……』


老人『見てしまったんだ私の娘は……私が撃たれ死にゆく様を……』


老人『私はまた、動かない体で見てることしかできなかった……私の死を目の前で見てしまった娘の
途方もない悲しみをナノマシンは痛みとして認識してしまったんだ』


老人『その痛みを取り除くためにナノマシンは彼女の激情のままに追っ手を殺戮し、
彼女の体を覆うために増殖していった。その結果、出来上がったのが深海棲艦のプロトタイプというわけだ……』


少女「はぁ、はぁ、お父さんっ! お父さんっ! 今っ、今ナノマシンで……」


老人『娘はわかったんだろうな私がもうすでに死んでいるということを、虚ろな意識の中で泣きじゃくる娘を私はこの手で抱きしめることも
出来ずにただ心の中で娘と同じ位の涙を流したよ』


老人『娘はひとしきり泣いた後に自身の姿の異常に気が付いた』


少女「なにっ……これっ……血…」


老人『きっとそこで自身の行いがわかったのだろう、人を初めて殺め……私を失った彼女の顔は絶望を通り越して無であったよ』


老人『そうして私の娘は壊れてしまった』


少女「こんなに痛い世界はいらない……こんなにっ、こんなに辛い世界なんてっ!」


老人『そう叫んで彼女は後ろの暗い海へと飛び込んで消えてしまった……いや消えたかったのだろう、
この世界に一筋の希望すら無くなってしまったんだから……』


老人『私が直接知っているのはここまでだ……ここからは私がここに来てから独自のルートでその後の私の娘の足取りを追った結果だ』

老人『海に投身し、自殺をしようとした娘はどうやら失敗してしまったらしい……いや、成功できるわけがなかったんだ……
もはや新型ナノマシンは彼女をコアとしていた。コアがいなくなることで自身の存在が消滅することを恐れたセルナノマシンたちは
自我と呼べる様なものを持ち、彼女をその意思に関係なく守ってしまう』


少女「私は……私は、もうこんな世界なんかにいたくないよぉ……お父さんっ! どこっ! お父さんっ!!」


老人『海の底で死ぬこともかなわず……絶望の淵で彼女は私の名前を何度も何度も呼んだらしい……
そして絶望はやがて世界への激しい憎悪……人を憎み、世界を憎み……そして彼女は出会ってしまった……海に眠る悲しみの塊に』


老人『そう、第二次世界大戦で沈んだ幾多の艦の思い……その想いに……』


少女「嫌っ! 入ってこないで! 僕の頭の中にっ!!」


「ニクラシヤァ……ヨクモワタシヲォ……シズメェ! スベテシズンデシマェ!」


老人『もともと人の痛みを認識するナノマシンが死を認識するというイレギュラーで暴走を始めていた時に、
触れてしまった怨念がナノマシンの行動論理を変えてしまった……人の痛みを治すから人に痛みを与えるに……』


老人『こうしてナノマシンの暴走をきっかけに死を認識したセルナノマシンたちは自身たちを疑似コアとして
増殖することで人の形を取り……人に痛みを与えるために艦隊の力を自身に付与した……』


老人『こうして生まれたのが今、君たちが戦っている深海棲艦だ……』

老人『さて……深海棲艦の始まりはすなわち艦娘の始まりでもある』


老人『今度は艦娘の始まりをしようか、その話をしないときっと最後の話はできないだろうから』


老人『私が死んだ後、私の遺体を回収するために部隊が派遣されてきた……その中に居たのだ最初の提督がね……
本来ナノマシンの集合端末であるフェアリーを視認することは大体の人間はできない……
脳の中のとある部分がその存在をあり得ないものと錯覚するためだ……だからこそフェアリーを見ることができるものはある種の素質を持っている』


老人『まぁ、私の遺体は者のついでで。本命はナノマシンの捜索なのだろうが。幸か不幸かその場には私を助けるために
増殖したフェアリーが無数にいるのみだった』


隊長「この男が持っているはずのナノマシンを探せっ! それさえあれば我が国は世界の頂点に立てるっ!!」


隊員「はっ!」


新人隊員「みんな……何を言っているんだ……だってこんなに……こんなにいっぱいいるのにっ!」


老人『ふふっ、きっと自分がおかしくなってしまったと感じてしまったんじゃないかな、結局その隊で素質持っていたのは彼だけ……
だったようで、彼はフェアリーを一人持ち帰り、報告したようだが……結局精神に異常をきたした者の妄言と片付けられたようだよ』

老人『部隊で妖精が見えると異常者扱いに耐えかねて退役した彼はフェアリーとあまり短くない時間を共に過ごしたようだ』


老人『そうして、人類がカギを手に入れ、深海棲艦の人類へ痛みを与えるための侵略が始まる……』


老人『人類は激しく動揺しただろう、何せこちらの攻撃が一切通用しない。攻撃が当たったと同時にナノマシンが再生させてしまうんだから』


老人『そうして戦火は広がり、退役したあの新人隊員の隠居先へと広がった』


元新人隊員「くそっ、奴らもうここまで……妖精さんっ! 早くっ!!」


老人『彼はフェアリーを妖精さんと呼びお互いに助け合い暮らしていたらしい』


駆逐イ級「プギャァァァっ!!」


元新人隊員「もうっダメだっ!!」


老人『奇跡……あぁ、たぶんこうなるようにまるでお膳立てされたような過去が多分奇跡と呼ぶに相応しいのだろうな、
私は無神論者だがこの話を聞いた時は神の存在を信じかけてしまったよ』


元新人隊員「なっ、よ、妖精さんっ!!」


老人『ひ弱な末端の端末でしかないはずの1フェアリーが憎悪の塊であるはずの深海棲艦をいくら駆逐級であっても倒してしまった……
それが人間の反撃の狼煙』


元新人隊員「妖精さんっ! 大丈夫かいっ!?」


老人『きっと彼は驚いただろうねフェアリーのナノマシンが暴走状態のナノマシンを異常状態であると判断し、
深海棲艦の修復に努めた結果……生まれたものが……』


元新人隊員「なっ、深海棲艦が……女の子に……」


吹雪「は、初めまして、吹雪です。よろしくお願いしますっ!!」


老人『こうして人類は艦娘という切り札を手に入れる……この現象は後にドロップと呼ばれるようになるね』


老人『その後、国は艦娘の重要性を確認、またフェアリーを妖精と定義し、それが見える素質のあるものを集めた……それが君たち提督……』


老人『まぁ、そこら辺は君たちの方が詳しいかもしれないが……技術の解明は進み深海棲艦の汚染されたセルを浄化した後資材として4種類に分け、
それを使用して新しい艦娘を建造する技術を生み出した』


老人『なぜか第二次世界大戦中の艦の記憶……の様なものも必ず引き継いでしまうという現在も解明できない不具合があるようだが』

老人「さて、大体はこんな所か……えっ、なぜ私が生きているのかと?」


老人「答えはいたって簡単ナノマシンさ、皮肉な話だろ? 増殖したナノマシンによって私が生き返ったことを知らない彼女は未だに人間を
憎み続けている……いや、あの時所長を死に追いやった人たちのいったことが本当になってしまったことが一番の皮肉かもしれん……今となってはもはや
どこで間違えたのかも分からないが……」


老人「それでも君たち提督には申し訳なく思っているよ、私の尻拭いの様な事をさせてしまって……でも、同時に少しうらやましく思うよ、
君と一緒に戦う彼女達は昔の娘にとてもよく似ているのだから」


老人「ふふっ、そうだな、私が彼女に会いに行ければいいんだがどうも私が作ったナノマシンも所詮人が作ったもの……欠陥があったらしい、
長い年月をかけて死からよみがえった私の体はもはや人としての最低限の機能すらたもてなくなっている。最後に誰かに聞いてもらえてよかった……」

老人「さぁ、もう休ませてくれないか……老体に長話は堪える……」


老人「すまないな、つい一月ほど前に目覚めたばかりだというのにもうお迎えらしい」


老人「っ! まさか、そう呼ばれる日が来るとは思わなかったよ……」


老人「だったら、ここは父親らしく答えないといけないな……」


老人「娘をよろしくお願いします……なんて……我ながら臭い台詞だと思う」


老人「そこの君、あぁ、そこの君だ……こっちにおいで」


老人(本当にそっくりだ……もう何もかも遠い過去なのにあの頃の様な気になってしまうな)


老人「幸せに…おなり……」


老人(心残りは沢山ある。できることならこの手であの娘を救ってやりたい、救って……もう大丈夫だと抱きしめ頭を撫でてやりたい……
だけどそれはたぶん、もう私の役目ではないのだろう……あぁ、今日はいい日だ……娘の幸せな姿が見られた……最高の……命日だ……)


艦娘と深海棲艦の発生理由とか妄想していたらもたぎるパトスがあふれ出て気が付いたら
書いていました……こんな妄想垂れ流しのSSにお付き合いしていただけたのかはわかりませんが
お目汚し失礼しました。楽しんで読んでいただけたなら幸いです

HTML依頼は少したってから出してきます

この解釈も有りだなって思いました。
>>1

面白かった乙

乙です
SFの王道的な感じで面白かったです

乙でした。
わりとしっくりする始まりでした。
オカルトパンク的解釈も好きだけどこれもありかな。

パトスがあふれ出たわりにはすごくよかった
おつ。

乙!
いい設定だと思いますよ!

ただ、
・なぜ「フェアリー」は人間の脳に錯覚を起こして見えないようにさせる事ができるのか
・深海棲艦のコアとなった「娘」(「少女」)と話し相手の隣にいる「娘」は別人なのか
という所だけが気になります

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