※キャラ崩壊注意
遠い昔、はるかかなたの海域で....
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銀河鎮守府の運営は腐敗の道を進んでいた。
辺境海域と貪欲なヌート・霧島率いる霧島組連合の間で貿易関税率をめぐる論争が繰り返されていた上、腐敗が進む大本営は本来の機能を失い、無能の極みにあった。
業を煮やした霧島組連合が惑星アブゥを見せしめとして威嚇包囲するに至り、元老院最高議長フィニーズ・ビスマルクは、鎮守府の守護者ジェダイに紛争仲裁のための助力を求める。
惑星アブゥ
周辺海域
霧島組連合 旗艦
ヲロイド「キリシマテイトク、チンジュフカラノシシャデス」
ヲロイド「ジェダイノフタリグミデス、チャッカンキョカヲモトメテイマス」
霧島「ジェダイ!もう奴らが!?」
霧島「そんな、私の計算では……」
比叡「ヒエエ」
霧島「と、とにかく、今はまだまずいわ」
霧島「これから惑星アブゥを侵略し女王グラーフの身柄を確保しようという時に……!」
ヲロイド「キリシマテイトク、ツウシンデス!」
『案ずるな、霧島提督よ』
霧島「!」
『何のためにこの私・・・ダース・ビッグセブンがついているのだ』
比叡「ヒエエ」
霧島「び、ビッグセブン卿……」
霧島「そうでした、我々にはダーク・ジェダイともいうべき存在……」
霧島「シスの戦艦卿、ダース・ビッグセブン。あなたがいるのですから」
ビッグセブン『ジェダイを生きて返すな。この艦で始末しろ』
霧島「は、はい、我々の艦のヲロイドの総力を挙げて……」
霧島「マイクチェック……ワン、ツー。ヲロイド!すぐに準備を!」
比叡「ヒエエ」
飛龍「着艦許可が出たのはいいけど……」
ヲロイド「ジェダイノオフタカタ、コノカンヘヨウコソ」
ヲロイド「キリシマテイトクハアナタガタヲカンゲイシテオラレマス、モウショウショウオマチクダサイ」ガシャ
隼鷹「いやあ、いい部屋じゃないかぁ!」
隼鷹「おい見ろよ飛龍、冷蔵庫に酒まで入ってるぜぇ、はっはー!」
飛龍「めっ!もう少し緊張感を持ちなさいよ!」
隼鷹「なんだよー、アタシのパダワン(弟子)の癖に……」
飛龍「惑星アブゥを武力包囲までしてるのよ、こんなすんなり通すなんて怪しいわ」
飛龍「それにやけに時間をかけてる、そもそもここに来るのかもわからない」
隼鷹「全く飛龍はさあ、考えたって仕方ないじゃん」
隼鷹「穏便に済むように祈っておけって、あとはどうにか……」
ガシャン
飛龍「窓が!扉も!」
ヲロイド「ヨシ、ゼンイントウチャクシタナ」
ヲロイド「ドクガスノチュウニュウ、カンリョウシマシタ、フラグシップドノ」
ヲロイド「モウジェダイトイエドイキテイマイ」
ヲロイド「トビラヲアケロ」
ガシャン
飛龍「それを待ってたのよ!」ブオン
ヲロイド「ヲッ!」大破
隼鷹「こいつは穏便に済みそうだな……ああ、全く」
飛龍「冗談言ってる場合じゃないでしょ!」
飛龍「ボーキで息が続いたから良かったわ……早く脱出しましょう」
隼鷹「交渉はいいのかい?」
飛龍「もうアブゥを攻撃するのは目に見えてるわ、早くこの危機をアブゥに行って伝えないと!」
隼鷹「良くできたパダワンだねぇ、うん」
飛龍「ほらこっち!」グッ
霧島「い、今の音は?私の計算には・・・」
ヲロイド「ジェダイノフタリグミガカンヲヌケマシタ」
ヲロイド「ツウシンハボウガイシテアリマスガ、アブゥヘムカッテマス」
霧島「アブゥへ!?お、落ち着くのよ、マイクをチェックして・・・」
ビッグセブン『霧島提督……』
霧島「は、はい!ヲロイド隊、すぐに追うのよ!そして今すぐに都を占拠して!」
霧島「女王グラーフの身柄を確保しなさい!」
比叡「ヒエエ」
惑星アブゥ
密林地帯
ヲロイド「ヤツラノフネハオオキイ、ウゴケバスグワカル」
ヲロイド「ソウトオクヘハニゲテイナイハズ、サガセ!」
隼鷹「だってよ」
飛龍「まずい、対応が早い……」
飛龍「ヲロイドはタコヤキに乗って空から探してくる、このままじゃ見つかるのは時間の問題ね」
隼鷹「いくらボーキとライトセーバーがあろうが、アブゥの都が占拠されちゃ意味がないしねぇ……」
隼鷹「……ん?なんだあいつ」
飛龍「何?私が二人に見える?」
隼鷹「いや、あのバイクのハンドルが頭から生えた……」
飛龍「アブゥ人とは違う、この土地の原住民みたいね」
「ヘーイ!こんにちわデース!」
隼鷹「どうした飛龍?」
飛龍「いや、ちょっと頭が……」
隼鷹「お前なんだ?なんでここにいんの?」
「ワタシ、今、ここでお散歩してマース!」
隼鷹「迷惑を掛けて悪いんだけどさ、この辺今ヲロイドがうようよしてんのよ」
「はぇ?ティータイム?」
隼鷹「あいつら見境なく撃ってくるから適当に隠れてな」
「ワタシはお姉さんデース!」
隼鷹「いや、だからさ……」
飛龍「話が通じてない……」
隼鷹「…………!」
隼鷹「伏せろっ、二人とも!」
ヲロイド「イタゾウテ!」ダダダ
「デース!?デース!?」
「ヒエエエエエエ何が起きてるデース!」
隼鷹「そのくらいの数なら……」
隼鷹「セーバーで打ち返してりゃ何とかなるよ!」ブォン
ヲ級「ヲヲッ」大破
飛龍「危なかったわ……」
隼鷹「すぐに増援が来る。さっさと行こう」
「た、助かったデース……」
隼鷹「行こう飛龍、どっか隠れるとこでも探してやり過ごすしか……」
「本当に助かったデース、命の恩人デース」
飛龍「……隼鷹、お願い」
隼鷹「おいお前、危ないのはわかったろ?さっさとどこかに」
「ユーたち、命の恩人ネー、ついていくことに決めたデース!」
隼鷹「はあ?」
金剛「私はジャー・ジャー・金剛デース!」
飛龍「どうするの隼鷹、こんなの連れてたら逃げるのも」
隼鷹「いや、待ちな飛龍」
隼鷹「ジャー・ジャー・金剛、私たちの役に立ってくれるんだな?」
金剛「もちろんデース、ワタシはお姉さんデース!」
隼鷹「ならこのあたりで、どこか身を隠せるところを知らないか?」
金剛「隠れる場所デスか?」
隼鷹「そうだ、あいつらに見つからないような場所だ」
金剛「それなら……あっ」
隼鷹「あるのか?」
金剛「ワタシたち高速戦艦は、山奥の洞窟に住んでマース」
金剛「あそこは、アブゥの都の人間たちにも見つかりまセーン!」
隼鷹「よし、そこへ案内してくれ」
金剛「フォロミー!」
飛龍「うまくやったわね」
隼鷹「なんとかと鋏は飛鷹型って奴だ」
金剛「あっ」
金剛「でもよく考えたら・・・ワタシ追放されてたんデース」
飛龍「……………やれやれ」
隼鷹「……うんわかった。行こうぜ」
金剛「大丈夫デース?」
隼鷹「アタシが何とかするよ。たぶん」
金剛「デース!」
その頃
惑星アブゥ
首都
グラーフ「それで、大本営はどのように?」
『ジェダイ二人を霧島組連合へ派遣したが……未だに連絡が取れない』
グラーフ「それは本当か、長門議員」
長門『ですね、議長?』
ビスマルク『ええ!秘書のプリンツがそう言ってたわ!』
グラーフ「今の時点で霧島組の敵対意志ははっきりしてると思うが」
ビスマルク『大本営では目下議論中よ!もっと議論してもいいのよ!』
長門『しかしビスマルク議長……』
ブツッ
グラーフ「!」
グラーフ「通信が……!」
「女王陛下、空から大量の船団が!」
グラーフ「霧島組!」
グラーフ「ええい、国民を巻き込むわけにはいかん」
グラーフ「全部隊を待機させろ!いいか、戦闘行動に入るな!」
「はい!」
グラーフ「くっ、大本営の腐敗が無ければ……!」
高速戦艦村
隼鷹「洞窟……っていうよりなんだこりゃ」
飛龍「地底都市、みたいね……見つからないわけだわ」
リットリオ「あ、金剛さん」
金剛「元気にしてたデース?帰ってきたデース」
リットリオ「ローマ、金剛さんがお帰りよ~」
金剛「駄目デース!ローマは怖いので嫌デース!」
飛龍「ここのボスに通してくれるみたいね」
隼鷹「それにしてもあいつの頭は何だってんだ……」
ローマ「………………」ジロッ
金剛「デース!」
隼鷹「アタシはジェダイの隼鷹。銀河鎮守府の大使なんだ」
ローマ「……で?」
隼鷹「惑星アブゥに危機が訪れてる。それを女王アカギに伝えなきゃならない」
ローマ「……ふん。私たちは高速戦艦」
ローマ「人間の連中がどうなろうが知ったことではないわ」
隼鷹「そうか……なら何か乗り物は無いか?」
隼鷹「それと、この星の都までのルートを教えてほしい。密林を通らないルートだ」
ローマ「ふーん、それなら……瑞雲を貸してあげるわ」
ローマ「洞窟の下から、この星の中心、その地底海を通れば」
金剛「ユー、もしかして馬鹿デスか?」
金剛「案内人無しで行くなんて死にに行くようなものデース」
隼鷹「ふん……そうか」
隼鷹「……なあ、金剛はどうなるんだ?」
ローマ「バシクルでの壁としてバイト艦にした後修理しないまま轟沈させて燃料弾薬の分だけ回収して瑞雲開発に充てるわ」
金剛「ノー!死ぬより残酷デース!」
隼鷹「だったらローマ、金剛をアタシに預けてくれないか?」
ローマ「何?」
隼鷹「アタシは一度こいつの命を助けてる、ならその命を貰っておきたいのさ」
金剛「オウッ!オウッ!」
飛龍「別人になってるわよ」
ローマ「いいわよ、どうせいてもうるさいだけだし」
ローマ「さあ、金剛を道案内に使いなさい」
隼鷹「よろしく頼むぜ、金剛」
金剛「ノー!あんなところに行ったら死ぬに決まってマース!」
金剛「これならバシクルでの壁としてバイト艦にした後修理しないまま轟沈させて燃料弾薬の分だけ回収して瑞雲開発に充てられたほうがマシデース!」
隼鷹「………………」
飛龍「………………やれやれ」
惑星アブゥ
都
霧島「マイクチェック……よし」
霧島「とても素直に征服されてくれて助かりました、女王グラーフ」
グラーフ「くっ、殺せ!」
霧島「これで霧島組連合が武力行動も辞さないこと」
霧島「そしてあなたをいう人質、二枚の手札が手に入ったわ」
比叡「ヒエエ」
霧島「全ては私の計算通り……ふふふ……」
グラーフ「まだだ、まだ……」
ヲロイド「キリシマテイトク!ジェダイヲミツケマシタ!」
霧島「これも計算通り……」
ヲロイド「コノキュウデンノナカデス!」
霧島「」
グラーフ「ジェダイが助けに来たのか!」
比叡「ヒエエ」
隼鷹「ひどい目にあったよ、ったく!」
隼鷹「あんなにツ級がいるかい普通!ボーキがなきゃ今頃瑞雲も沈んでた!」
飛龍「新手が来るわ隼鷹!走って!」
金剛「あ、あっちに何かいるデース」
隼鷹「お前はもう黙……いや!女王グラーフ!」
霧島「ヲ、ヲロイド!ヲロイドー!」
比叡「ヒエエ」
グラーフ「よく来てくれた、ジェダイたちよ」
飛龍「さあ、逃げましょう女王」
グラーフ「何?国民を見捨てろというのか!?」
隼鷹「今はそれどころじゃない。とにかく大本営と連絡を取るのが先だ!」
隼鷹「流石にアタシ達でも、あんな数のヲロイド倒せるかってんだ!」
グラーフ「しかし……チィ……」
霧島「ヲロイド!女王とジェダイは!」
ヲロイド「フデヲゴウダツシテ、スデニワクセイアブゥヲダッシュツ、ホウイモトッパサレマシタ」
霧島「私の計算がまた……」
『またか……』
霧島「ダース・ビッグセブン!」
比叡「ヒエエ」
霧島「ビッグセブン卿、どうやらジェダイたちの船は包囲突破の時に損傷したみたいです」
霧島「そう遠くの星へは逃げれないはずです!」
ビッグセブン『案ずることはない。お前たちは包囲を続けろ』
ビッグセブン『奴らの発見には私の弟子が行く』
霧島「で、弟子?」
比叡「ヒエエ」
ビッグセブン『そう。私の弟子ダース・ダイジョーブならば……』
ビッグセブン『必ず奴らを見つけ、仕留めるだろう』
ビッグセブン『……お前たちと違ってな』
霧島「は、はい……」
霧島(た、ただでさえ恐ろしいシスの戦艦卿は恐ろしいのに、二人いたと言うの!?)
霧島(こ、これは、また計算を間違えたかも……)
比叡(ヒエエ……)
隼鷹「ふう、ようやく女王を連れて脱出できたよ……」
グラーフ「ん?その作業用ポッドは?」
飛龍「R2-D2(アールツー・デッチ)、先ほどの損傷はこの子のおかげで致命傷にならずに済みました」
R2-D2「モウオリョクルハイヤデチ!」
グラーフ「よくやった、資源にするのは最後にしてやる」
R2-D2「オリョクルノホウガマシデチ…」
飛龍「空母はよく食べるから……」
隼鷹「女王グラーフ、アタシ達はこれから惑星ムトゥキーンへ向かうよ」
グラーフ「ムトゥキーン?あの辺境の?」
隼鷹「このままのエンジンじゃとても銀河鎮守府まで持たない」
隼鷹「どこかで修理しなくちゃいけないんだ」
飛龍「大丈夫なの?あんな銀河中のゴロツキが流れつく場所に女王を……」
隼鷹「そこしかないんだ、我慢してほしいねぇ」
グラーフ「………そうか」
飛龍「それにあそこは砂漠だらけで……」
隼鷹「アタシと、R2-D2でも連れていくよ、それだけでいいだろう?」
飛龍「私は?」
隼鷹「飛龍は留守番頼むよ」
隼鷹「さてもう着艦だ、さっさと行かなきゃ……ん?」
「あの………」
隼鷹「なんだい嬢ちゃん、どうしてこんな船に乗ってる?」
グラーフ「そのおか……それは私の侍女の一人だ」
グラーフ「このような星に来るのは滅多にないことだ。連れて行っていただ……いってくれないか」
隼鷹「はい?こんな小さい子を?」
グラーフ「良い経験となさ……したいそうだ」
隼鷹「いや、バケツ遠征じゃあるまいし……」
グラーフ「頼む」
隼鷹「しょうがないねえ……」
隼鷹「さあ、行くよ嬢ちゃん、名前は?」
赤城「赤城です」
赤城「どんなおいしい資材があるんでしょうか……」
金剛「ああ、待って、ワタシも行くデース!」
隼鷹「お前はもうついてくるな!」
惑星ムトゥキーン
都市部
明石「さあて、またそのうち砂嵐が来るだろうから……」
明石「さっさと外に出してあるのを片付けないと!」
明石「加賀さーん!また仕事ですよ!早く来ないとDMMポイント減らしますよ!」
加賀「わかりました。C-3RJ、また後でね」
C-3RJ「早くこの独特のシルエットから、完成させてや!」
加賀「今行きます、明石さん………」
加賀「…………、」
C-3RJ「どうしたんや?」
加賀「…………何か、空の上から……?」
明石「加賀さん!」
加賀「…………はい」
加賀「…………、」
今日はここで終わりです
次の更新はおそらく三日以内ほどです
また文章で書く都合上省略した場所、説明を入れた場所があります。ご了承ください
ダース・ビッグセブンいったい誰なんだ.........、乙
期待
期待
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