文香「それでは決闘講座を…始めます…。今回は当然…都さんです…」

都「よろしくお願いします！私にはどんなデッキがいいですか？」

のあ「アームドドラゴン」

文香「声優が金田一少年なだけですね…。ここは名推理を多用する…インフェルノイドにしておきましょう…」

都「名推理ですか！私にピッタリですね！」

蘭子「フッ。無知とは罪だな！（効果知らないって怖いですね）」

飛鳥「確かに都が求めてるような効果ではないかもね」

文香「簡単にインフェルノイドについて…説明しますね…。インフェルノイドは墓地または手札からインフェルノイドを除外することで…手札または墓地から特殊召喚できます…。手札から除外するのはカード消費が激しいので…墓地を肥やして除外できるようにする必要があります…」

都「謎は全て解けました！名推理は墓地を肥やすのに使うんですね！」

文香「そういうことです…。今日はルール説明で…終わりますね…。明日までにベースデッキと…預かった予算内で使えそうなカードを用意します…」

文香「これがベースデッキと…使えそうなカードです…」

都「おお。これが名推理ですか！…って推理するの私じゃなくて相手なんですか？！」

泉「まあどっちかというとマインド・クラッシュの方がそれっぽいかな」

都「くっ。ですが探偵はやろうと思えば完全犯罪できるものです！必ず使いこなしてみせます！」

文香「別に当てられても…そこまでは困りませんけどね…。ではデッキが出来たら…言って下さい…」

都「なるほど。時には左腕を犠牲にする覚悟が必要なんですね！」

雪乃「使う機会に恵まれているデッキもあるんですのね。1枚入れてますがなかなか効果的には使えませんわ」

都「出来ました！」

文香「それなら…よかったです…。相手は誰が…いいでしょうか…？」

みりあ「私やるー！今までデビュー戦の相手やったことないもん！」

都「みりあちゃんが相手ですか。推理力では負けませんよ！」

文香「決まりですね…。準備が出来たら…始めて下さい…」

都・みりあ「「決闘！」」

都「私のターン、ドロー！クリバンデッド召喚！私はこれでターンエンド！エンドフェイズにクリバンデッドの効果発動！クリバンデッドをリリースして上からカードを5枚めくり、魔法罠1枚を選んで手札に加えます！私はモンスターゲートを手札に加え、残りのカードを墓地に送ります！」

のあ「墓地を肥やしつつサーチしたわね」

飛鳥「このまま行けばだいぶ墓地が肥えるだろうね」

みりあ「私のターン、ドロー！手札抹殺発動！手札を全部捨ててその分カードを引くよ！おろかな埋葬発動！デッキから魔轟神ソルキウスを墓地に送るね！手札を2枚墓地に送りソルキウスの効果発動！我が右腕よ！二つの御霊を糧とし再び我が元に蘇れ！飛翔せよ！魔轟神ソルキウス！バトル！都ちゃんにダイレクトアタック！ソルキウス・シャインブラスト！」

都「うっ。いきなりもらっちゃいました」LP5800

みりあ「私はモンスターを裏側守備表示で召喚！ターンエンド！」

美嘉「うーん。今のターン何だか違和感がある気がするんだけど」

莉嘉「お姉ちゃんがキモチワルイモードじゃない？！」

卯月「そこに疑問持つんですね…」

都「モンスターゲートを落とされたのは辛いですね。私のターン、ドロー！…よし！名推理発動！みりあちゃん、レベルを宣言して下さい！」

みりあ「じゃあ…1！」

都「では通常召喚出来るモンスターが出るまでめくりますね！…うぅ。出たカードはインフェルノイド・デカトロン。レベルは1なのでめくったカードを全て墓地に送ります…」

みりあ「よかったー。インフェルノイド以外が出たらどうしようかと思ったよ」

奈緒「あー。だからインフェルノイドで唯一通常召喚出来るデカトロンのレベルを言ったのか」

都「ですが墓地は十分に肥えました！墓地からインフェルノイドを2体除外！8の虚数を冠する煉獄の兵器よ！魂を喰らい己の力となせ！起動せよ！インフェルノイド・アドラメレク！墓地のインフェルノイドを除外！7の虚数を冠する煉獄の兵器よ！魂を喰らい敵を討て！起動せよ！インフェルノイド・ヴァエル！」

未央「…あれ？インフェルノイドって場のレベルかランクが8以下なら特殊召喚出来るんだよね？アドラメレクだけでレベルは8あるんじゃないの？」

凛「未央…。8以下は8も含むんだよ」

未央「え？そうなの？」

泉「うん。もし8を含まないなら私のクリフォートみたいに8より低いって書いてあるはずだよ」

都「バトル！アドラメレクでソルキウスに攻撃！アドラメレク・アトンデルフレイム！」

みりあ「うっ。ちょっと痛いね」LP7400

都「アドラメレクの効果発動！モンスターを戦闘で破壊して墓地に送ったらもう一度だけ続けて攻撃できます！裏側守備表示モンスターに攻撃！アドラメレク・アトンデルフレイム！」

みりあ「裏側守備モンスターはメタモルポットだよ！お互いに手札を全て捨てて5枚ドロー！捨てられた魔轟神キャシーの効果発動！ヴァエルを破壊するよ！」

都「バトルフェイズ終了！墓地からインフェルノイドを2体除外！7の虚数を冠する煉獄の兵器よ！魂を喰らい敵を討て！起動せよ！インフェルノイド・ヴァエル！私はこれでターンエンド！」

みりあ「私のターン、ドロー！」

都「スタンバイフェイズにアドラメレクの効果発動！ヴァエルをリリースしてみりあちゃんの墓地のソルキウスを除外！」

みりあ「あっ。右腕が一本なくなっちゃった」

都「どうですか！これでこのターンソルキウスは出せません！」

美嘉「…それはどうかな★」

都「どういうことですか美嘉さん。私の推理に何か間違いでも？」

美嘉「アタシみりあちゃんの最初のターンがおかしいって言ったよね？その理由がさっきキャシーが効果発動してときにわかっちゃったんだ★」

都「キャシー？確か手札から捨てられたらヴァエルが破壊されましたね。それが何か？」

美嘉「魔轟神はほとんどが手札から墓地に捨てられた時に効果を発動するんだよね★後攻1ターン目から何も伏せないで手札抹殺を使ったってことは全部モンスターだったって考えられるよね？でもみりあちゃんは効果を発動しなかった。じゃあ墓地に行ったモンスターは何だったのかな？」

都「そうですね…。その状況で効果を発動できないか…そもそも手札から捨てる時に発動できる効果を持ってない？」

美嘉「更におかしいのはさっきのみりあちゃんの発言だよ。さっきみりあちゃんは右腕"一本"って発言したよね？そこから考えられるのは何かな？」

都「…墓地にまだソルキウスがある？」

美嘉「そういうこと。そもそもおろかな埋葬でソルキウスを落とすまではいいにしても手札から捨てたら発動するカードならソルキウス発動するわけないよ★もし手札から捨てられた時に発動するカードならメタモルポットがリバースするまで残しておくよね？仮にメタモルポットがリバースしない想定をしていたとしても他に捨てる手段はいくらでもあるのに使わないよ★それとソルキウスを発動したのにはまだ理由があるんだよね。何かわかるかな？」

都「…インフェルノイドの効果を使わせるため？」

美嘉「大正解。墓地から発動するカードがあったら除外したくなるものだからね★みりあちゃんは都がソルキウスを除外する状況に誘導したってわけだよ」

都「そ、そんな。私の推理が外れるなんて！」

美嘉「気にしなくてもいいよ★…どうせ結果は変わらないんだから」

都「えっ？」

美嘉「何でみりあちゃんは全く口を挟まないと思う？普通決闘中に外野から自分の戦術バラされたらかわいく止めにはいるはずだよ。フヒヒ★」

莉嘉「出た！お姉ちゃんのキモチワルイモード！」

美嘉「…コホン。もうすでに勝利の道筋は出来ている。そうだよねみりあちゃん★」

みりあ「大正解だよ美嘉ちゃん。墓地のクシャノの効果発動！手札を1枚捨ててクシャノを手札に戻すよ。捨てられたケルべラルをフィールドに特殊召喚！手札を2枚墓地に送りソルキウスの効果発動！我が右腕よ！二つの御霊を糧とし再び我が元に蘇れ！飛翔せよ！魔轟神ソルキウス！レベル6ソルキウスにレベル2ケルべラルをチューニング！王者の咆哮、今天地を揺るがす！唯一無二なる覇者の力をその身に刻むがいい！シンクロ召喚！荒ぶる魂、レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト！スカーライトの効果発動！アブソリュート・パワー・フレイム！スカーライトの攻撃翌力以下の特殊召喚されたモンスターを全て破壊し、破壊されたモンスター×500のダメージを与えるよ！」

都「くっ。ですがアドラメレクは次のターン復活します！」LP5300

みりあ「次のターンなんてないよ。クシャノの効果発動！手札から魔轟神を捨てることで手札に戻すよ！捨てられた魔轟神クルスの効果発動！墓地から魔轟神獣ケルべラルを特殊召喚！魔轟神がいるから魔轟神グリムロの効果発動！墓地に送ることで魔轟神チャワを手札に加えるよ！チャワの効果発動！手札から魔轟神獣ガナシアを墓地に送りチャワを特殊召喚！捨てられたガナシアの効果発動！ガナシアを攻撃翌力200アップして特殊召喚！手札を2枚墓地に送りソルキウスの効果発動！我が右腕よ！二つの御霊を糧とし再び我が元に蘇れ！飛翔せよ！魔轟神ソルキウス！レベル3ガナシアにレベル2ケルべラルをチューニング！神界の第二の王よ！我が手に恵みをもたらせ！シンクロ召喚！祝福せよ！魔轟神レイジオン！レイジオンの効果発動！手札が1枚以下の時カードを2枚になるようにドローするよ！バトル！レイジオンでダイレクトアタック！レイジオン・ブレイク！ソルキウスでダイレクトアタック！ソルキウス・シャインブラスト！トドメだよ！スカーライトでダイレクトアタック！灼熱のクリムゾン・ヘル・バーニング！」

都「うぅ。完敗です…」LP-2200

都「くっ。まさか探偵役を美嘉さんに奪われるなんて！」

裕子「わかります！自分のアイデンティティーを奪われるのって辛いですよね」

みりあ「うーん。出来るだけぶん回してもよかったかな？でもやっぱりトドメは刺せる時に刺した方がいいかもしれないし…」

美嘉「ふひ。やっぱり悩んでる姿もかわいいなー★」

莉嘉「またキモチワルイモードになってる…」