P「いきなり驚いたかも知れない」
舞「え? あ、あの」
P「だが別に舞に隠していたわけじゃない」
舞「そ、そうなんですか」
P「いつかは言おう、そう思っていた」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1453384964
P「カエル王子、という童話を知っているか?」
舞「え? あ、はい」
P「王子は魔法でカエルに変えられている」
舞「そうですよね」
P「そして俺は魔法で人間になっている」
舞「ええ?」
P「本当はブラジャーなんだ」
舞「え、えーとですね」
P「舞はシンデレラガールズ、俺はカエル王子と同じ境遇のブラジャー。似てると思わないか?」
舞「に、似てるの……かな?」
P「似てるんだ!」
舞「は、はい!」
P「これでわかったと思う」
舞「あの……むしろ全然わからないんですけど」
P「武士の本懐は戦場にて果てること。ならばブラジャーの本懐とはなにか!? 舞、わかるか!?」
舞「ほ、ほんかい? ですか?」
P「わからなければ教えてやろう。それは女性の胸を包むことだ!」
舞「え……////」
P「待て待て舞、誤解するな!」
舞「誤解?」
P「俺はなにもやましい気持ちで言ってるんじゃない」
舞「はあ……」
P「鳥は生まれて自然に空を飛ぶ」
舞「はい……」
P「秋の虫だちは、誰に教わることもなく自然と歌を唱う」
舞「そうですね」
P「この地球の生きとし生けるものはすべて、なんらかの使命をもって生まれている。鳥が飛ぶように、虫は唱うように」
舞「わかります」
P「そしてこの俺は、女性の胸を包むために生まれてきた」
舞「え?」
P「なぜなら俺は、ブラジャーだからだ」
舞「ええと、あの……」
P「そして俺は、ずっと舞というアイドルと一緒にやってきた」
舞「あ、それは、はい」
P「舞をプロデュースするうちに、俺は思った。俺が生まれてきたその意味を、この娘に捧げたいと」
舞「ええと……あの」
P「いや、舞が責任を感じる必要はない」
舞「え?」
P「これは、俺がそう思った、それだけのことでしかない」
舞「あの、プロデューサー?」
P「そして舞、舞の初めてに俺はなにたいんだ」
舞「言いにくいんですけど……」
なんだこの……何だ?
杉浦……ステイ(警察に連絡しつつ)
なんだろうな
P「どうだ? 舞」
舞「私、その……そういうわけには……」
P「俺では不服か? 舞」
舞「その……そういうわけではなくて……」
P「なんだ? 何が問題なんだ?」
舞「その、わ、私まだそういう必要はないと思って……」
P「何を言っているんだ!」ドン
舞「きゃっ!」
P「よく考えろ! 状況をよめ!!」
舞「で、でも」
P「先を読み、時代に乗っていかなければ、トップアイドルにはなれないぞ!」
舞「そう……ですか?」
P「ピースなバイブレーションでアートを描き、このアースに負けないオブジェを作ろうじゃないか!」
舞「あの、なんだか全然わからないんですけど……」
P「わからなくていい」
舞「え?」
P「考えるな、感じるんだ」
舞「はあ」
P「俺を身につけて、感じるんだ」
舞「それはちょっと……」
P「俺はこう見えて、本当は花柄フリルのブラジャーだぞ?」
舞「は、はい……」
P「しかもフロントホックだ」
舞「そ、そうですか……」
P「フロントホックというのは、だな」
舞「ホックが前にあるんですよね?」
P「……よく勉強してるな」
舞「いえ、それほどでも……」
P「知っているなら話は早い」
舞「え?」
P「付け方は、こう俺が後ろから舞の胸を掴むように装着することになる」
舞「え!?」
P「さあ! 早く!」
舞「や、いえ、あ、あの……」
P「急ぐんだ! 恥ずかしがってる場合じゃない!」
舞「むしろ恥ずかしさしかないんですけど」
P「……よし、ここはお互い妥協しようじゃないか」
舞「だきょう、ですか?」
P「まずは服の上から装着して、慣れていこう」
舞「え!?」
P「舞もいきなりつけるのは心配なんだろう?」
舞「いえ、あの、そもそも……」
P「じゃあ服の上から……服のこの山……服の山が……服山舞……」
舞「福山舞です」
P「ええい! こうなったらもう、まどろっこしいのはやめだ!! 舞、俺を舞の初めてにしろー!!!」
バリバリ
舞「きゃっ!」
P「!」
舞「……」
P「……舞?」
舞「あ、あの……実は……」
P「ひとつ確認したいんだけど、舞が身につけてるそれ……」
舞「……はい」
P「もしかして……ブラジャー?」
舞「あの……実はこの前のオフに、美嘉さんに連れられて、みんなで……そろそろ付けた方がいいよって美嘉さんに言われて……」
P「そ、そうなんだ……」
舞「その……なんだかごめんなさい」
P「いや……い、いいんだ……いいんだ……うん」
舞「……」
P「あれ? もしかして」
舞「え?」
P「じゃあ……うちの事務所でまだブラジャーをつけてない娘は……」
舞「? いませんよ?」
P「いないの!? 1人も!?」
舞「みんな、この機会にって」
P「……」
舞「あれ? プロデューサーさん?」
P「……」
舞「……立ったまま気を失って……」
P「……」
舞「なんだか……ごめんなさい、プロデューサーさん……おわびに……」
チュッ
舞「これも……私の初めてですよ……えへっ////」
お わ り
以上で終わりです。
福山舞ちゃん、誕生日おめでとう。
そうかピエールはそうだったのか
誰だよ
これもまた愛だな
>>1が塊魂好きなのはわかった
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません