P「日高家の秘密に迫る!!?」 (53)
日高舞
彼女は十数年前、アイドル界に突如出現し、
その怪物ともいうべきアイドル性、カリスマ性、そして超人的なまでの歌やダンスの実力で、
頂点を蹂躙し続けたという、生ける伝説……
全盛期では、一説にはその人気から彼女一人のライブを“開催するたびに”
都内の一等地に超高層ビルが一つ建つと言われるほどの経済的利益を生み出したと言われ、
恐ろしいほどの影響力を持っていた
彼女はもう引退してアイドル界には姿をその後、一度も表していないが、それでもまだ彼女を崇拝する人間は数多くいる
今回は、そんな彼女の秘密に迫ろうと思う
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都会からは少し離れた、平凡な住宅街……
そこに、日高舞の住宅を見つけることに成功した
あれほどの人気を博したアイドルだというのに、至極一般的で庶民的な家だ
舞「ちょっと」
そして
その高貴なお姿はそこに凛然として、輝いて存在した
エプロン姿が似合っている、まさしくお母さんという感じの姿だ
十数年たった今でも、彼女の美貌はいささかの衰えもない
舞「ちょっと、あなた」
日高舞さんには、一人娘の『日高愛』ちゃんがいる
なんと、愛ちゃんもアイドルをやっているというのだから驚きである
カエルの子はカエル、というのか、やはり、血は争えないものである
舞「あなた、聞いてるの?」
舞さんもどうやら人の子のようだ
どんなにすごいアイドルだったといえど、娘には手を焼かされているようだ
さっきから、なんども呼んでいるというのに、愛ちゃんは姿を見せない
反抗期ゆえか、それとも……しかし、多くの家庭でも見られる珍しくない微笑ましい光景である
舞「愛じゃないわよ。あなたに言ってるの」
え
……
舞「……」
……
舞「……」
…………………?
舞「……」
……あ!愛ちゃんではなく、舞さんの夫の方に言っていたようですね!
ははは、なんという早とちり。たしかにさっきから『愛』とは一言も言っていなかった
どうやら、天下無敵のアイドルのハートを射止めた男も、そこらの父親となんら変わらない人のようだ
どうやらモノグサな人のようで、さっきから姿を見せません
きっと、そのうち愛ちゃんにパンツを一緒に洗わないで、なんて言われて……
舞「愛でも夫でもなく、あなたに言ってるのよ、あなたに」
え
……
舞「……」
……
舞「……」
……
あ!なるほど!どうやら舞さんは舞台の真似事をしていたようですね!
さすがに引退したと言っても、体は覚えているもの
身体がうずきだし、その欲求の解消を求め、体が勝手に――――――!
舞「さっきから何わけのわからないこと言ってるの?舞台の真似事もしていないわ
さっきからベラベラ喋り通しのあなたに話しかけているのよ!」
……え?
……
舞「……」
……あの
舞「なによ」
……もしかして……
聞こえているんですか?私の声……
舞「聞こえてるけど?」
……はあ!?
ど、どうして!?
舞「どうして、て、私が聞きたいわよ。あなたなんなの?さっきから人の家を勝手に覗き込んだりして……」
舞「不審者なら、警察呼ぶわよ」
け、警察!?ちょ、ちょっと待ってください!いろいろおかしい!そもそも見えるわけがないんです!聞こえるわけがないんです!
も、もしかして、さっきからこっち見てるなーと思ったら、偶然とかじゃなくて、本当に見えてるからなんですかぁ―――ッ!!?
舞「そうよ。ちょっと、近所迷惑でしょ。大声出さないでよ」
舞「ほら、今出ていくなら、呼ばないどいてあげるから、さっさとお帰りなさい」
舞「私のサインが欲しいなら、今度、こそこそしないで正々堂々正面から来たら、そのときは書いてあげるから」
い、いいですよー!警察なんて、呼んだって意味がないんですから!誰も私を認識できるわけがないんですからね!
呼べるものなら呼んでみなさい!
舞「ふーん、あっそ」
ポパピプぺ
舞「あ、もしもし」
――そして、ほ、本当に呼んだよ……
警察「あなたは日高舞さん!?まさか、あなたに出会えるなんて……本官、光栄の極みです!!」
舞「あら、ありがとう。それより……」
警察「は!わかっております!それで、不審者はいったい、どこに……?」
舞「そこよ」
あれ、ちょっとドキドキしてきました……
警察「……? あの、いったいどこに?」
舞「そこにいるじゃない。そこ」
警察「???」
や、やった!当たり前のはずなのに、緊張してしまったじゃないですか!
どうです!普通は見えないし、聞こえないんですよ――――――!!
舞「まったく、しょうがないわね。いい?」
ガシッ!
え?ガシッ!って、なに……う、うわ!ひっぱられ……!
舞「よいしょ……っと!」
ドサリ!
>>1「いたた……って、え、え?」
>>1「な、ななな、なんじゃこりゃ―――――――!!?」
警察「ひ、人が! 人がなにもないところから出てきた!?」
舞「ほら、いたじゃない」
警察「えええ?し、しかし……」
警察「……」
警察「でも、ま、舞さんなら仕方ないか」
>>1「ええ!!?仕方ないの!!?仕方なくないよ!!?」
舞「じゃ、あとはお願い」
警察「はい!かしこまりました。ほら、くるんだ」
>>1「ま、まって!こんなのおかしい!ま、まさか警察もさわれるようになるなんて!」
警察「何をわけのわからないことを言っているんだ」
>>1「ま、まずい!このままでは本当につかまってしまう!」
>>1「こ、こうなったら……!こうだ!」
カキカキ!
警察「? キミ、いったい、なにをし……」
シュバッ!
舞「!? け、警察の人が消えた……?」
>>1「ふふふ、安心なさい。彼は自分の警察署に戻っただけです」
>>1「ただし、ただの瞬間移動ではありません。その存在ごと、移動させたのです」
舞「なんですって……?」
>>1「私には、あらゆる人間、生物のだれもが逆らうことのできない、
行動や物事を強要でき、この世界のありとあらゆる常識、理、を変えることができる、
すばらしい力を持っているのです」
>>1「そう……」
>>1「この……『SSノート』によってね!!」
舞「なるほど、にわかには信じがたいけど、これに書いたことは現実になるのね」
舞「汚い字だけど、ノートに『警察官が自分の警察署に瞬間移動』と書いてあるわ」
>>1「あれ!?いつのまに!!」
>>1「ちょ、ちょっとまってください!ホントにそれは勘弁して下さい!それがなかったら私は……!!」
舞「そうねえ……じゃあ、手始めに……」カキカキ
『目の前の不審者が、突如出現した縄に縛られて身動きが取れなくなる』
シュン!ビシィッ!!
>>1「ぎゃーす!!」
舞「すごい、本当に現実になったわ。これ、おもしろいわね♪」
舞「さてと、不審者はこれでいいとして、どうしましょうか」
>>1「ちょ、ちょっと!ごめんなさい!許してください!こんなことになるなんて思わなかったんです!!」
>>1「……って、あれ?舞さんがいない……」
ちょ、なにここ、汚いわね。ちゃんと掃除しなさいよ
>>1「ぎゃー!ちょっと!なにしてんですか!勝手に入らないでください!ていうか、どうやって入ったんですか!!
やめてくださいお願いします!!」
うわ、くっさ。洗濯物もそのままだし、ちゃんとしなさいよ
>>1「ひ、一人暮らしは忙しいんです!!」
私は家事をすべてやりつつ、子育てもして、さらにアイドル活動だってできるわよ?
>>1「そんなの怪物のあなたくらいです――――!!」
ま、失礼しちゃうわね
じゃあ、まず手始めに……愛でも呼びましょ♪
>>1「ええ!?愛ちゃんを!?」
シュバ!
愛「え? え?どこ、ここ!?って、あたしの家!? どうして!!?」
愛「今の今まで春香さんと雪歩先輩と一緒にお茶してたのに――――!!?」
愛「なにが起こってるの―――――――!!?」
>>1「おお……ほ、本当に日高愛ちゃん……」
愛「ええ!!?だ、誰ですか!?そして、なんですか、そのかっこう!!」
>>1「愛ちゃん!お願いです!この縄をほどいてください!」
愛「ええ?」
ダメよ、愛。そいつの縄をほどいちゃダメ
愛「え!?この声、ママ?」
>>1「なんであなたたち母娘はあそこからの声が聞こえてるの!?」
愛「てことは、これ、ママの仕業!?」
愛「もう、何してくれてんのよー!ママ―――!!
せっかく、春香さんが作ってくださったお菓子と、
雪歩先輩がひいきにしているお茶屋さんから買ってきてくださったおすすめのお茶で
最高のティータイムをしていたのにィ―――――!!」
愛「早く戻してよ――――――!!」
>>1(こんな意味不明の状況下でも舞さんの仕業で済んじゃうんですか、愛ちゃん……)
ゴメン、ゴメン、おもしろそうだったから、つい……
愛「まったく……あと、ほら、この人の縄も解いてあげなよ」
それはその人が悪いのよ。勝手に人の家を覗き込んだあげく、中の様子を勝手にしゃべったりしてたのよ?
愛「え…………そんなことしてたんですか?」
>>1「う……」
愛「ダメですよ!勝手にアイドルの家を覗き見したりしたら!」
愛「確かにあなたの気持ちはわかります!
大好きな人や、あこがれの人、アイドルが、
どんなことしてるのかなーって、気になったり、直接会ってみたいだとか、
自分の知らないことを知りたいって思ったり……」
愛「でも、だからって、こういうことしたりしちゃダメです!」
愛「アイドルだって人間です!プライベートで知られたくないことだってありますし、
一人の時間や家族との団らんを大切にしたいって思うことだってありますよ!」
愛「もちろん、それでファンをないがしろにしたいって思ってるわけじゃないんです!」
愛「応援してくださるファンがいるからこそ、アイドルが活躍できること、輝けること、身に染みて理解しています!」
愛「ファンが応援してくれるだけで……いえ、いてくれるだけで、何よりうれしくて!力になるんです!!」
愛「だからこそ、互いが必要としあえるこの関係に、ヒビが入るようなことをしちゃいけないんです!」
愛「アイドルだって、本当はもっと、ファンの方とふれあいたいと思っているんです!!」
愛「サイン会や握手会などの交流会を開いて、少しでもふれあう機会を作るのはそのためです!!」
愛「でも、一部のマナーの悪い人のために、アイドルはファンをけん制し、
ファンはそれを見たり、厳しいルールに嫌な想いをする……」
愛「そんなの、悲しすぎるじゃあないですか!!」
愛「そんなの、あたしだって、だれだって望んでいません!!」
愛「だからこそ、あなたを始めとしたファンの方たちに、マナーを守ってほしいんです!」
愛「そういうこと、あなたに分かってほしいんです!!」
愛「あたしという、一人のアイドルとして……そして、あなたという、一人のアイドルファンの方に!!」
>>1「愛ちゃん……」
>>1「愛ちゃん……私が間違っていたよ……」
>>1「アイドルを愛しているから、などという都合のいい言葉にかこつけて、人に迷惑をかけることを正当化していた……」
>>1「私は、卑劣で、最低の人間だった……」
>>1「さすが、名前に『愛』を持つ子だ。本当の『愛』を、知っているんだな……」
愛「そ、そんな……あたしなんて、まだまだ子どもだし、恋愛だってしたことないから、『愛』なんて本当の意味じゃ全然分かっていませんよ……」
>>1「いいや、少なくとも、私の目は覚めた……。フ、キミは、私より年下だが、私よりも多くのことを知っている……どっちが大人なんだかな……」
愛「わかってくださったんですね!あたし、嬉しいです!!」
愛「ほら、ママ!この人も反省しているみたいだし、許してあげてよ!」
……わかったわよ、愛に免じて、許してあげる
でも、成長したわね、愛。ママ、うれしいわ
愛「も、もう!そんなことはいいよ―――!!」
はい
シュン!
>>1「ほ……縄が消えた……ありがとう、愛ちゃん、舞さん……」
でも
おもしろいから、もう少しだけこのノートで遊んじゃおうっと
>>1「ええ!?」
愛「ちょっと!ママ!!」
ちょっとだけよ、ちょっとだけ
愛「マ……!」
シュバ!
>>1「愛ちゃん!!?いったい、どこに!?」
ほら、あなたにも愛がどこにいったのか見せてあげる
カキカキ、シュン!
>>1「おお!巨大モニターが床から出てきた!」
>>1「さすが舞さん、『SSノート』をもう完全に使いこなしている!!」
愛「今度はいったい、どこ――――――!?」
そこは愛が使ってるレッスン場よ。よく見れば見慣れてる場所でしょ?
愛「そ、そういえば……って、そんなことはどうでもいいよ!早く元に戻してよー!」
そこで、少しでも早くトップアイドルになって、私の目の前に姿を現すよう、特訓しなさい
愛「はあ!?」
ほら、そんな怒らないでよ。愛の大好きな春香ちゃんやゆっきーも呼んであげるから
シュン!シュン!
春香「えええ!!?どこ、ここ!?」
雪歩「あ!愛ちゃん!!」
愛「春香さん!雪歩先輩!」
春香「よ、よかったぁ~!心配してたんだよ!突然消えるから……」
愛「すみませーん……」
舞「さて、次はどうしようかしら……?」
舞「……? このノート、後ろのほうになにか書いてあるわね……なに、これ?」
舞「春香「ぷ、プロデューサーさん、私、プロデューサーさんのことが……」……?」
>>1「!? ま、まさか……!!」
舞「P「ああ、オレも、春香のこと……」」
>>1「ぎゃあああ!!やっぱり!SSノートに書いていた私のSSが!!やめてください!声にだして読まないでください!!」
舞「なにこれ。春香ちゃん可哀想。いくら創作と言ったって、こんな情けなくて女々しいヤツを好きにならくちゃいけなくなるなんて」
舞「あの子がいくらいい子だからって、それにつけこみすぎでしょ、このPって人
いったいこの人のどこを好きになったのよ、この春香ちゃん」
>>1「い、いいじゃないですか!創作の中でくらい、良い想いしたって!!」
舞「まあ、それ以前にこの話、超つまんないけど」
>>1「それも言わないでくださいよー!!」
舞「でもこれ、最後に私と春香ちゃんが戦うってところは良いわよ。ナイスだわ」
舞「私も、一度、春香ちゃんと戦ってみたかったもんね♪」
舞「私が、もっとこの話を面白くしてあげるわ」
>>1「じゃあ、どうすればいいんですか?」
舞「カンタンな事よ」
舞「事実は小説より奇なり、ってね!これから私と春香ちゃんが本当に戦うから、それをそのままSSにしちゃえばいいのよ!」
舞「そのほうが、なにが起こるかわからないから展開は読めないし、本当にあったことだから不自然さがなくてリアルだし♪
読み手に受けること間違いなしよ♪」
>>1「そ、それは……」
舞「そうだ!さらにいいこと思いついたわ!」
>>1「な、なんですか?」
舞「私、実はさ……」
舞「島村卯月ちゃんとも戦ってみたかったのよね♪」
>>1「ええ!!?しまむーとも!?」
舞「そうよ。いいじゃない。新聞に載ってたわよ。現代に舞い降りたシンデレラ、島村卯月ちゃん
いいわよねえ、かわいい子で
すんごく戦いがいのありそうな子だと思わない?」
>>1「は、はあ……(戦いがい……?)」
舞「そうだ!春日未来ちゃんも呼んじゃいましょう!」
>>1「ええ!?未来ちゃんも知ってるんですか!?」
舞「もちのろんよ。だって、私、デレマスもミリマスもやってるし」
>>1「ええ!!?モバマスもグリマスもやってるんですか!?」
舞「ええ。デレマスもミリマスもやってるわ」
>>1「……呼び名、デレマス、ミリマス派なんですか?」
舞「だって、モバマスもグリマスも、蔑称的意味合いが強いんでしょ」
>>1「まあ、もともとはそういう意味合いで使われていたらしいですが。かなり普及してしまいましたし」
>>1「舞さん、ちなみにモバ……デレとミリ、どのくらい進んでるんですか?」
舞「そこにスマホあるから、見てみれば?」
>>1「あ、いいんですか?じゃあ、ちょっと、お借りして……」
>>1「うおお!さすが!!『【シンデレラガール】渋谷凛』をすでに持っているなんて!!」
>>1「それにこっちは、【ワンダフルマジック】の子たちが……!!」
>>1「これは、いろんな意味で、そうとうやりこんでますね!舞さん!!」
舞「なにをそんなに騒いでるの?何も珍しくないでしょ?」
舞「さっきのシンデレラガール凛ちゃんなんて、祝儀で一枚もらえるんだし」
>>1「……は?」
>>1「すみません、言ってる意味が分からないんですが。祝儀って、なんですか?」
舞「いや、だから、凛ちゃんがシンデレラガールになった祝儀で一枚もらえるようになってるんじゃないの?」
>>1「え?意味がわかりません!そんなこと、あるわけないじゃないですか!!」
舞「いや、だって、ガチャを引いたらすぐ出たわよ?」
>>1「え、ちょ、ちょっとまってください………え……」
>>1「なんだこれ……残り枚数から見て……『【シンデレラガール】渋谷凛』が……」
>>1「完全に一発目で出ているゥ―――――――!!?」
>>1「ありえない!!これじゃあ、リミテッドガチャの意味がない!!」
>>1「なにこれおかしい!!私なんて、一番最後の最後に出るなんていう、鬼畜仕様だったのにィ―――――!!」
※リミテッドガチャ
簡単に言うと、ガチャからでるカードの枚数が決まっていて、
運任せじゃなくても、最終的に規定枚数すべてをだせば景品として掲げられているカードが必ずでるガチャのこと
>>1「じゃあ、ま、まさか、このワンダフルマジック勢も……!?」
舞「アニメ化記念、またはあのときやってた総選挙記念の祝儀じゃなかったのね?」
>>1「そんなわけあるか――――――――ッ!!!」
>>1「ちひろさんがそんなことするか――――――ッ!!!」
舞「そう、祝儀じゃなかったのね……」
>>1「当たり前でしょう!むしろ、祝儀を払うのはむしろプロデューサーたる私たち!!」
>>1「うう……ウソだ……ありえない……ま、まさか、このSRたちでさえそうなのか……?」
>>1「デレがこれなら、まさかミリも……うおおおおおおおおおお!!」
舞「それはともかく、最近流行のアイドルの情報は、だいたいこれやってればわかるし」
舞「どっちにも戦いがいのありそうな子が揃ってて、舞ちゃんウルトラハッピー♪」
舞「そうだ! さらに、あの三人をトリオユニットにして、私と戦うことにしましょ
高視聴率間違いなしね♪」
>>1「す、すごい……あの三人が組むなんて……とてつもないドリームユニットだ……!」
舞「さてと、じゃあ、さっそく実行実行♪」カキカキ
――そして
――CGプロダクション
モバP「卯月―!!大変だ!!今度のフェスで、日高舞さんと戦うことになったぞ!!」
卯月「ブ―――――――ッ!!?」
凛「う、卯月!?」
未央「ぎゃー!しまむーがお茶を吹き出した―!!」
――765プロ・劇場
グリP「未来―――!!ちょっと来てくれ!日高舞さんからおまえ宛に挑戦状が届いてるぞ!!」
未来「でえええええええええ!!?」
ドンガラガッシャーン!!
静香「未来―――!!」
翼「ぎゃー!!未来が――――!!」
――そして
新聞「号外、号外―――――!!」
新聞「日高舞VS765プロ&CGプロダクションによるドリームユニットフェス、開催決定!!」
テレビ「番組の途中ですが、変更して、ニュースの時間です。あの伝説のアイドル日高舞さんが……」
>>1「す、すごいことになってきてしまった……テレビや新聞だけに飽き足らず、ラジオやあらゆるSNSまで……」
>>1「こんな想定以上の盛り上がりは、『SSノート』に書いていないのに……さすが舞さん……」
>>1「あ!そうだ! なら、愛ちゃんもいれて、カルテットユニットにしましょうよ!そのほうがより盛りあが……!」
舞「ダメよ」
>>1「え?」
舞「あの子はまだダメ。その子たちに比べたら、愛はまだまだよ」
>>1「ええ!?そうでしょうか?それは過小評価しすぎでは?愛ちゃんの実力は、彼女たちにも比肩しうると思いますが」
舞「……そうかしら。少なくとも、まだ私と戦うには、及ばないわ。あの子は」
>>1「自分の子に、厳しいんですね」
舞「そうでもないわよ。だって」
舞「私、信じてるもん」
>>1「信じてる……?」
舞「いつか、愛が、あの三人だけじゃなく、すべてのアイドルの頂点に立ち……
紛れもないトップアイドルになって、私の目の前に立ちはだかる……」
舞「その日を、ね」
>>1「舞さん……」
>>1(ふ、どうやら、愛ちゃんのことに関して、私は完全に余計なおせっかいだったようですね)
舞「さあ、じゃあ行くわよ!私たちのフェスをしかとその目に焼き付けて、後世に残るようなすばらしい話を書きなさい!!」
>>1「え、でも、これ、SSって、そんな大それたものじゃなく、息抜き程度に書いたり見たりするもので……」
舞「バカね。どんなところでだって、すばらしいものは生まれるわ」
舞「そして、それは、今できる自分のすべてを注いだ全力の中にしか生まれない」
舞「だからあなたも、SSだから、とか、理由をつけて全力を出さない理由を探すのはやめなさい!!」
舞「いつだって最後の最後に大事なのはね、自分は大丈夫!っていう、『自信』なのよ!」
舞「全力を注ぎ……全力で楽しんでこそ、『本当の感動』は生まれるの!!」
舞「少なくとも、私はずっとそうしてきたわ」
>>1「舞さん……」
こうして、歴史に残るフェスは幕を開けた!!
この熾烈を極める勝負の果てに見えたものは、筆舌しがたいものばかりであった
あの戦いを忘れることは、生涯ないであろう……
ありがとう、舞さん
ありがとう、愛ちゃん
ありがとう、春香ちゃん
ありがとう、卯月ちゃん
ありがとう、未来ちゃん……
ありがとう、アイドルマスター……
終わり
終わりです
見てくれた人、ありがとう
舞さんSSを書こうとしたら、舞さんの暴走を止めることなど>>1にはできませんでした
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