瑞樹「戦闘中…?」 (47)

色々むちゃくちゃなんで糞ssと思ったらそっ閉じしてください
「」にwがつくのが嫌いな人は見ない方が良いと思います

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450263337

フリートーク

瑞樹「…」

早苗「…」

楓「…」

友紀「…」

菜々「…」

拓海「…」

楓「寒いですね」

瑞樹「何その始まり方」

友紀「空調効いてるじゃないですか」

瑞樹「そういう問題でもないわよ」

早苗「最近何かあった?」

瑞樹「トーク下手くそ過ぎるでしょうよ。何その初め方」

菜々「…まあ、ありましたけどね」

早苗「…あー…しんどかった」

瑞樹「ホントしんどかったわね」

拓海「アンタらが言う?」

早苗「誰?」

拓海「それひどくね!?」

瑞樹「ちょっと誰よ一般人連れ込んだの」

拓海「さっきまで話してたじゃねえか!始まった瞬間コレかよ!!」

早苗「確か塚本拓海さんですよね?」

拓海「デスマッチなんかやってねえよ!!つかそれ男じゃねえか!!」

友紀「はいはい落ち着いてー」

拓海「えええ…?何だよこの扱い…」

菜々「向井…拓海さんも来てくれましたよね!」

拓海「アンタだけだよ…まともに扱ってくれんの…」

早苗「何だったっけ?」

友紀「いやフリが無理矢理過ぎる!」

楓「www」

瑞樹「後ろにフリップあるでしょ。出しなさい」

友紀「あ、はい…」

友紀「えーと、ですね…『戦闘中』…です!!」

楓「はい」

菜々「これは…まあ…キツかったです」

友紀「はい、拓海ちゃん」

拓海「え!?アタシ!?」

早苗「ほら早く言いなさい」

拓海「…っていうか紹介まだなのかよ…」

瑞樹「ンフフッ……え、えー…向井拓海ちゃん、です!」

拓海「どーもー…今更だけど…」

楓「ホントですね」

拓海「最初に紹介するって台本にあっただろが!!」

楓「ww」

拓海「…えー…と、まあ…アタシらが、ね。三組に分かれて…互いに戦い合うってだけのゲームなんだけど」

早苗「何で戦うの?素手?」

拓海「地上波でアイドルの殴り合い放送するわけねえだろ!!ボールだよ!!柔いやつ!!」

菜々「くじ引きで組んだんですよね。ナナと瑞樹さん。友紀さんと早苗さん…」

楓「私とタクミ・ムカイさん」

拓海「何かアニメみたいな名前になってねえ!?……いや、そんな事よりアンタだよ!!酷過ぎんだろ!あれ!」

楓「え?」

拓海「あれ忘れねえからな!!一生忘れねえからな!?」

友紀「制限時間は2時間、三組に分かれてボールをぶつけ合って戦うというゲームなんです!」

瑞樹「三組だし…ねぇ?もうちょっと早く終わるかと思ってたわ」

早苗「本当それよ。5分で終わらせてやろうかと思ったのに」

瑞樹「何で私を見るのよ」

早苗「そりゃまあ」

瑞樹「とりあえずこの子が悪いでいいでしょ」

菜々「ナナ悪くないです」

瑞樹「ンフフフフ」

友紀「w…えーじゃあ、何が起こったのか…VTあ」

早苗「はいアンタやって」

拓海「また!?」

瑞樹「先輩の命令よ」

拓海「これ絶対スベるやつじゃねえか……よし、分かった!!お前ら絶対観r」

『11月某日、とあるテーマパークに6人は来ていた…』

瑞樹「…」

早苗「…」

楓「…」

友紀「…」

菜々「…」

拓海「…」

早苗「アンタ箸の持ち方キレイだったわね」

拓海「どんな紹介の仕方?」

瑞樹「っていうかサラシやめたの?」

拓海「やめさせられたんだよ。コレに」

早苗「誰がコレよ」ゲシッ

拓海「痛でっ!!」

瑞樹「そういえば何で来たの?」

拓海「オファーがあったからに決まってんだろ…!!…ッッ…寒いから余計にジンジンくる…!!」

菜々「今日は何か…三組に分かれなきゃいけないからって」

楓「一人はぶれちゃいますからね」

友紀「まあ、なんで拓海ちゃんなのかって話ですよね」

拓海「え?…確か、レクリエーション的な事するからって聞いたんだけど…」

早苗「うわあ…」

拓海「え、なんだよ…」

瑞樹「あなたのキャラから推測するとね、嫌ーな事しか思い浮かばないのよ」

拓海「アタシのキャラ?」

楓「分かりました。北東に木刀買いに行ってきm」

瑞樹「多分何かしらで戦うのよ」

拓海「…へぇ…」

早苗「何カッコつけてんのよ」ゲシッ

拓海「つけてな痛だっっ!!!」

『いつものように何も教えられず、ただ集合場所と時間のみを指定された5人と1人。以前の悪夢が蘇りつつも歩を進めていく…そして』

瑞樹「あ」

早苗「あー…これ」

拓海「これ…あれだよな?テレビで観たぞ」

菜々「観てくれたんですね」

拓海「あ、うん…」

『そこにあったのは、「ここに立って並べ」というあの看板!まさかあの悪夢が再びやってくるのか!そう思わざるを得ない一同。ということは…?』

友紀「あー来た来た」

「〜!」

瑞樹「何でわざわざ走ってくるのよ」

楓「ここにいればいいのに…」

「〜!」

早苗「ってかあの子紙持ってるわよ」

友紀「カンペ書くの諦めたんですね」

拓海「…今更だけどさ、アタシ早苗…さん、以外話したこと無いんだけど」

瑞樹「この子からの又聞きだけど知ってるわよ。色々」

拓海「色々?」

楓「当て字作り続けてたら難しい漢字も書けるようになったのよね」

拓海「おい」

早苗「ん?」

ちひろ「待たせたハァ…わね…ハァ…美人事務員、ちひろよ…」

菜々「待たせたハァ…」

瑞樹「待たせたハァって何よ」

早苗「そもそも待ってないし」

ちひろ「…えと…今回はね、貴方達に重大なミッションが課せられたのよ」

瑞樹「何?ここ貸し切り?」

楓「やったー」

菜々「遊びにいきますよー」

ちひろ「あ、あのっ、違う、違います……今回は、貴方達に三組に分かれて……互いにバトルしてもらうわ!」

瑞樹「それどう考えても二人しか適役いないわよね」

菜々「そうですよ」

楓「争いは嫌です」

拓海「いいじゃねえか。誰が一番最強のアイドルなのか…これで決まるんだぜ?」

瑞樹「あらそう」メリッ

拓海「痛でででで!!!爪入ってる爪入ってる!!!」

早苗「アンタも十分適役みたいだけど?」

瑞樹「喧嘩は嫌いなのよ。するのもされるのも」

拓海「いや流石に喧嘩はしねえだろ…テレビだぜ?」ヒリヒリ

ちひろ「もちろんよ。今から貴方達には着替えてもらって……そしたらこれを渡すわ」

友紀「…ボールと…ビデオカメラ付きのヘルメット?」

ちひろ「そうよ。貴方達にはこれを装備してもらうの。詳しい説明はジャージに着替えたらするわ」

拓海「あー…なにすんのか分かった…」

楓「私もです」

『美人事務員ちひろと再会した5人。初めて会う向井 拓海。今回もやはり彼女に促されるまま例のワゴン車に乗り込み、着替える事に…』

ちひろ「全員着替えたみたいね」

瑞樹「…」

早苗「…」

楓「…」

友紀「…」

菜々「…」

拓海「…」

ちひろ「ジャージも似合ってるわ。流石アイドルね」

菜々「嬉しくないです」

ちひろ「それに貴方、髪の毛結ったのね。気合い入ってるじゃない」

拓海「多分走る事になるだろうし…一応」

菜々「似合ってますね!」

拓海「あ、ありがとよ…」

早苗「ジャージがお似合いって意味よ」

瑞樹「www」

楓「www」

菜々「違います!!ポニーテールが可愛いって意味です!」

ちひろ「じゃあ、今からルール説明をするわね。あ、その前に…くじ引きをしてもらうわ」

瑞樹「くじ引き?」

ちひろ「6本入ってるわ。3色に分かれてて、同じ色を引いた人とペアを組んでもらうの」

友紀「なんでまたくじ引きなんですか?」

ちひろ「厳正に、公平にゲームを進めるためよ」

早苗「あれよ。例えばアタシとアンタが組んだらいつもの空気になるじゃない」

瑞樹「あー…」

友紀「でもくじ6本しかないから普通に組み合う可能性ありますよね」

早苗「www」

瑞樹「www」

ちひろ「さあ、引きなさい!!」

瑞樹「誰から?」

拓海「じゃんけんで良いだろ。公平って言ってんだし」

早苗「アタシもう引いたわよ。緑ね」

拓海「嘘ぉ…?」

瑞樹「あ、じゃあ私も…青ね」

楓「じゃあ……赤ですね」

友紀「見事に分かれましたね」

菜々「てっきりこの三人のうち誰かしら組みそうな空気だったのに」

拓海「…えー…勝手に引き始めてんぞこいつら…」

『厳正且つ公平な抽選の結果、次のペアとなった!青組、川島瑞樹、安部菜々!緑組、片桐早苗、姫川友紀!赤組、高垣楓、向井拓海!…この3ペアで一体何をしようというのか!!』

ちひろ「では説明するわね。まずこのマップを各自見て頂戴。そこに貴方達のスタート地点がそれぞれ振られているわ」

瑞樹「はいはい」

ちひろ「頭には小型カメラ、ボールは一人3個ずつ。チャイムが鳴ったら一斉にスタートして、2時間の間互いにボールをぶつけあってもらうの」

早苗「ぶつけられたら終了?」

ちひろ「二人ともぶつけられたら終了ね。相方がぶつけられた場合は、ぶつけた相手のスタート地点まで行って、「人質」として座っていてもらうわ」

拓海「つまり、一人で全員ぶっ倒しても良いってことだよな?」

ちひろ「そうもいかないわ。あくまで「二人で」勝つことが目的よ。人質を助けてようやく優勝が決まるわ」

菜々「ということは、1時間59分59秒とかに自分以外全員倒せたとしても…」

ちひろ「そうよ。人質解放を怠ったということで優勝は出来ず、勝者の無い虚しい結果となるわ」

友紀「人質解放はどうやって?タッチ?」

ちひろ「タッチで構わないわ。「一人で行ける行ける」だなんて汚い考えを持ってたら優勝は出来ないからね」

楓「優勝したら何をくれるんですか?」

ちひろ「よく聞いてくれたわね。…これを見なさい!」バッ

瑞樹「…」

早苗「…」

楓「…」

友紀「…」

菜々「…」

拓海「…」

ちひろ「このテーマパークの年間フリーパスよ!」

早苗「お疲れー」

瑞樹「…」

早苗「…」

楓「…」

友紀「…」

菜々「…」

拓海「…」

瑞樹「あーやってらんない」

楓「この後どうします?」

瑞樹「とりあえず皆でどこか行きましょ」

拓海「バイク乗れる奴ー?」

早苗「うぃ」

ちひろ「あの…本当勘弁して下さい…」

楓「www」

瑞樹「www」

早苗「だからあんな予算使うなって言ったのよ」

瑞樹「年間フリーパスって何よ。そうそう来ないわよ」

ちひろ「あの…」

楓「夢の国ならまだしも…」

早苗「正直買えるからね。買おうと思えば」

ちひろ「いや、あの……私が怒られる…」

瑞樹「ww」

菜々「でも、暇な時の選択肢が一つ増えるじゃないですか」

早苗「あー…そういう考えもあるわね」

拓海「まあ、要は2時間ボール投げあえばいいんだろ?簡単だろ、24時間に比べりゃ」

瑞樹「アンタ大きいボール2個ついてるから1個で良さそうね」

拓海「こっちのがあんだろ!!アタシよりもさあ!!」

早苗「…」ゲシッ

拓海「いだいっ!!」

楓「24時間の苦労を5時間弱くらいでまとめられる悲しみって凄いのよ」

拓海「わ、悪かったよ…」

菜々「まあ15時間バスとか10時間飛行機移動を30秒でまとめられた人達もいますけどね」

友紀「何それ」

『グダグダな展開になりつつも、一応ちひろに従い各々が自分達のスタート地点に向かう。仕込み無しのある意味新鮮な組み合わせだが、チームワークは果たして…?』

『川島・安部ペア』

瑞樹「何か気持ち悪い感覚よね。ヘルメットにカメラって」

菜々「ずっとつけてたら頭痛くなりそうですね」

瑞樹「早く終わらせましょ。もしくは終わりましょ」

菜々「どうせなら勝ちましょうよ。ナナちょっと欲しいです」

瑞樹「フリーパス?だったら勝った子に貰いなさいよ。多分言ったらくれるわよ」

菜々「でもこういうレクリエーションってやると若々しくなりますよね」

瑞樹「ボールって蹴飛ばすのアリかしら?」

菜々「それはちょっと…」

『片桐・姫川ペア』

早苗「アンタ野球経験あるんでしょ?」

友紀「高校時代はマネージャーでしたけど…一応ソフトやってたことはありますよ」

早苗「投げるのはアンタに任せるわ」

友紀「え?早苗さんは?」

早苗「アタシも投げるわよ。後このカメラマンにも投げてもらうわよ」

友紀「ルールガン無視じゃないですか」

早苗「ってかこれカメラマンで位置バレるじゃない。…?あ、スタート地点で固定…」

『高垣・向井ペア』

楓「…」

拓海「アンタってスポーツ経験あんのか?」

楓「あるわよ…球技」

拓海「おっ?」

楓「格闘技」

拓海「おおっ…」

楓「陸上、体操、スケート、水泳、馬術、クレーン射撃…その他諸々」

拓海「ま、マジかよ…」




楓「以外はやってきたわ」

拓海「後何があんだよ」

楓「あるじゃない。書道とか。筆は剣よりも強いのよ」

拓海「物理的なもんじゃねえだろ。どう考えても」

楓「意外と筋肉使うのよ。墨…擦る?時とか」シュッシュッ

拓海「手首くらいなもんだろ」

楓「あれ一回墨汁作る運動が専門家に聞いたら50kgのバーベルを30回くらい上げた運動と同じくらいって…」

拓海「はいはいバカなこと言ってねぇで…着いたぞ」

瑞樹「ここに立てばいいのかしら?」

菜々「そうみたいですね。多分監視カメラからも見られてますよ」

瑞樹「皆が来次第自動的に鳴る感じ?…あ、そう」

菜々「それ嫌ですね…とりあえず作戦考えましょう。少しでも可能性を増やすんです」

瑞樹「どうするの?」

菜々「まずはですね…東広場付近エリアに早苗さんと友紀さん。西エリアに楓さんと拓海さん。北にナナ達ですよね。東西に広いパークだから…真っ直ぐ行った場合は二組から集中砲火を浴びる可能性も…」

瑞樹「それ長くなるかしら?」

菜々「いえ。とりあえず東か西エリアどちらかに行きましょう。隅を通れば鉢合わす可能性も低いですし」

瑞樹「それでどう戦うのよ」

菜々「後ろからポーンです」

瑞樹「またこの子はいやらしい…」

菜々「拓海さんはともかく早苗さんと真っ正面から戦うなんて無理です!!」

瑞樹「何でもありのドッジボールなんでしょ?だったら貴方にもチャンスはあるわよ」

菜々「多分ナナが投げようと振りかぶった瞬間に3つ全部ぶつけられてますよ。こんな感じに」

瑞樹「その瞬間だけスローになりそうね」

菜々「メキャアアアア…」

瑞樹「何それ」

菜々「ジョジョ的なやつです」

瑞樹「知ってるわけないでしょ」ペシ

早苗「いつ始まるの?」

友紀「もうすぐだと思いますよ」

早苗「線を踏めって書いてあったから踏んでんのに何も起こらないわよ」

友紀「みんなが踏んだら始まるみたいですよ」

早苗「…ってか寂しいわねぇ…特番の時なんてスタッフ200人くらいいたのよ?」

友紀「今日は多分10人もいないですよね」

早苗「ねぇ?」

友紀「…広いですよねここ。4人見つけられます?」

早苗「アタシ一応元警官よ?それくらい出来るわよ」

友紀「たまに警察密着24時で見るんですけど、たまたますれ違った車の運転手見て「あ」、みたいな事…」

早苗「やったやった。結構自信あるから」

友紀「じゃあ…見つけるのは早苗さんで、投げるのは基本アタシですね」

早苗「そんな一生懸命にならなくたっていいのに」

友紀「多分今頃瑞樹さんも同じ事言ってますよ」

早苗「www」

拓海「アンタ歩くの遅くないか?」

楓「そう?」

拓海「だってよ、あれ見たい乗りたいとか言って全然進まねえじゃん。係員いねえのに」

楓「拓海ちゃんに動かしてもらおうかなと」

拓海「そんな技術無えよ…つか作戦考えなくていいのか?」

楓「あ、何か線がある」

拓海「無視かよ…ん?ここを踏む?」

『始めー!!!』ピピー

拓海「え!?始まった!?」

楓「わーい」

拓海「わーいじゃねえよ!!作戦考えてねえぞ!!」

楓「ストレートど真ん中よ、拓海ちゃん」

拓海「あ!?」

楓「この道を行ったらどうなることか」

拓海「おいおい何かやり出したぞ…」

楓「迷わず進めよ」

拓海「行けば分かるんだろ?分かったよ。…確かに、ビビってたらアタシらしくねえしな!よし、いっちょやってやるぜ!!」

楓「その意気よ拓海c」ベシッ

拓海「」

楓「…」

友紀「わーい当たったー!」

早苗「良いコントロールじゃない」

『高垣 アウトー』

拓海「はああああああああああああ!!!!?」

拓海「オイイイイイイイイ!!!!何いきなりやられてんだよてめえええええ!!!」ユッサユッサ

楓「よく考えたら私体育2だったわ」

拓海「あああああああ全ッッッ然足手まといじゃねえかああああああ!!!」

早苗「はい次アレ」ピピー

友紀「へい」グググ…

拓海「何で上投げなんだよ!!アンタやってたのソフトボールじゃねえのかよ!!!」

楓「私の事は良いから早く逃げてたくみん!」

拓海「アンタは早く向こうの陣地行けってんだよ!!!…いや待てたくみんってなんだよ!!!」

友紀「フンッッッ!!」ビュン

拓海「のわっ!!?」

早苗「顔狙って顔!!」

拓海「アイドルだっての!!!」ダッ

川島カメラ

瑞樹「あらー…随分ね、あれ」

菜々「ハァ…ハァ…」

瑞樹「何で疲れてんのよ」

菜々「いや…走ったから」

瑞樹「走るわよそりゃ。見事にアンタの予測が外れたんだもの」

菜々「まさか…二組とも真っ直ぐ進むとは思いませんでした…」

瑞樹「あんま油断してたらダメよ。いつでも逃げられる準備しておきなさい」

菜々「ええ…?キッツい…」

瑞樹「迅速に行動することこそ勝利への鍵よ。タラタラ歩いてたら何処かのアホみたいに当てられて終わりよ」

楓「ホントですね」

瑞樹「ホントよこのアホ」

楓「こっちにいますよー」

早苗「はいあっち」ピピー

友紀「へい」

瑞樹「何してくれてんのよおおおおお!!!!」ユッサユッサ

楓「話し相手が欲しくてぇえぇえ」

瑞樹「どんなダークホースよアンタは!!菜々ちゃん!」

菜々「はい…?」

瑞樹「休んでんじゃないわよ!!ひとまず逃げるわよ!!!」

菜々「は、はひ…」

『開始早々とんでもないスタートダッシュを決めた片桐・姫川ペア!為す術もなく傷を負わされた向井は無事高垣を救うことが出来るのか!?しかしその高垣によって居場所をバラされる川島・安部ペア!!果たしてこのバトル、一体どうなってしまうのか!?』

安部カメラ

瑞樹「ほらもっと速く走って!!」

菜々「ちょっ…ホント…マジで…ヤバ…横っ腹…横っ腹…」

瑞樹「トイレ我慢してるみたいになってるじゃない!!アンタ若い設定なんでしょ!?」

菜々「ちびっ子達…オェ菜々の姿を見ないで…」

友紀「ほい」ベシ

『安部 アウトー』

菜々「ヒュー…ヒュー…」

瑞樹「もおおおおおおおおお!!!!」

『安部が無様に倒れ、まさかの敵である片桐に背負われて陣地へと運ばれるという醜態を晒してしまう!姫川の秘められた才能に為す術もなく敗れていくアイドル達…一体これからどうなるのか!?』

【緑陣地】

菜々「…」

楓「…」

菜々「…」

楓「寝そべってたら服汚れちゃうわよ」

菜々「…ジャージは汚れるものです…」

楓「仮に、川島さんが助けにきてくれたら動ける?」

菜々「…明々後日には…」

楓「wwwww」

菜々「…拓海さんが、迎えに来たら…」

楓「きっと来てくれるわ。全部終わった後に」

菜々「それ、あてにされてないって事ですよね…」

楓「私待つわ。永遠に、待ち続けるわ!」

菜々「…」

『1時間経過。残り1時間です』

楓「後1時間かあ…」

菜々「永遠の意味知ってます?」

川島カメラ

瑞樹「はーっ…はーっ。流石にずっと全力ダッシュはキツいわね…」

友紀「あれー?見失ったー?」

瑞樹「ええ…?もう来たの…?」

友紀「意外と足速いんだよなあ…」

瑞樹「って何でよりによってあの子なのよ…これが早苗ちゃんならまだやりようはあるけど…」

友紀「まあ、別に追いつけないことないけど」

瑞樹「あの子終わったら二、三発蹴ったくってやろうかしらねぇ…!」

友紀「あー…早く終わらせて帰りたいなあ…観たい試合あるし」

瑞樹「私だって早く帰りたいわよ。ただアンタみたいな歳下に負けるのは絶対嫌なのよ…!」ギリギリ…

友紀「瑞樹さーん!」

瑞樹「どうしようかしら…後ろから攻めるか、奇を衒って前から行くか…」

友紀「…瑞樹さーん!…いないなあ…」

瑞樹「ってからこれ完全にあの子の得意分野じゃない…。アナウンサーにどうしろってのよ…」

友紀「…」

瑞樹「…汗が冷えて寒くなってきたわね…長期戦も不利かしら…」

友紀「…おばさん」ボソ

瑞樹「し ば く ぞ ! ! !」

友紀「あ、いた」

瑞樹「あ」

向井カメラ

拓海「ちっくしょー…完全にハズレくじ引いちまった…」

早苗「…」

拓海「なんだってあんな争いとは掛け離れた奴と組まなきゃいけねえんだよ…」

早苗「…」

拓海「つーか何でよりによってあいつが来てんだよ…!相性悪いっての…!」

早苗「…」

拓海「何スネークみたいな動きしてんだよ…バレてるってんだよ…」

早苗「…」

拓海「…いや、あいつの事だ。もしかしたらアタシに気づいてる可能性もある…ここはひとまず隠れてやり過ごすか…?」

『1時間20分経過。残り40分です』

拓海「そういえば、あいつに勝っても残り2人いんだよな…その上あれ助けなきゃいけないってなると…」

早苗「…」

拓海「…ここは一か八か…やってみっか…?」

早苗「ねえ、そこにいるんでしょ?」

拓海「!?」

早苗「いるでしょー?」

拓海「…アタシは壁…アタシは壁…」

早苗「おっぱい隠れてないわよ」

拓海「おっぱい関係ねえだろ!」

早苗「ほらいた」

拓海「あ」

片桐カメラ

早苗「何逃げてんのよ!男なら立ち向かいなさいよ!」

拓海「女だっつの!!」

早苗「逃げてたら何時まで経ってもアタシに勝てないわよ!」

拓海「うっせてめ絶対いつかぶっ飛ばしてやるからな!!」

早苗「視聴者の事考えなさいよ!揺れる映像で気分悪くなるでしょうが!!」

拓海「だったらてめーが止まれってんだよ!!」

姫川カメラ

友紀「すぐに終わりますって!」

瑞樹「やかましいわよ!!アンタ何で拓海ちゃんのとこ行かないのよ!!」

友紀「早苗さんが任せろって言ったからですよ!」

瑞樹「あーもうムカつくー!!!絶対収録終わったら酷いことしてやるんだからね!!」

友紀「アイドルが後輩いじめを公言しちゃダメでしょ!!」

瑞樹「アンタこそ先輩を敬いなさいっての!!」

友紀「今は仕事じゃないですか!」

向井カメラ

拓海「ちっくしょ何でこうなるんだよ!!」

早苗「ゼーッ…ハーッ…!!」

拓海「完全にスタミナ切れしてんじゃねえかよ!諦めろっての!!」

早苗「後輩に負けるのは嫌…後輩に負けるのは嫌…!でも!」

拓海「何かちょっと聞いた事あんぞそれっぽいの!!」

早苗「アンタに負けるのはもっと嫌なのよおおおお!!」

拓海「ただのゲームだろが!!……!」

川島カメラ

瑞樹「ヤバイ…!横っ腹が…痛い…!」

友紀「そりゃこんだけ走ってたら限界来るでしょ…」

瑞樹「ああもう!!絶対嫌ー!!……ん?」

拓海「!」

瑞樹「!」

片桐カメラ

早苗「さっさと負けなさいよ!アンタはそういう運命なのよ!」

拓海「人の人生勝手に決めんなってのこのチビポリス!!」

早苗「誰 が チ ビ だ ! !」

拓海「ほらアンタに任せたぞ!!」

瑞樹「アンタも任せたわよ!!」

早苗「へっ?」

友紀「えっ?」

高垣カメラ

瑞樹「アンタここ一週間カップ麺ばっかり食べてたそうね!!」

早苗「ちょっ…!!何でそれ…!!」

瑞樹「隙ありぃっ!!!」ブン

早苗「おぶっ」ベシッ



安部カメラ

拓海「日本代表にキャッツ一人も選ばれてねえんだってな!!!」

友紀「ま゛っ」

拓海「隙ありっ!!」ブン

友紀「いでっ!」ベシッ

『片桐 姫川 アウトー』

『何と大方の予想を裏切って川島、向井が緑チームを撃破!!最初に脱落したのは片桐、姫川のスポーツ万能組だった!!』

早苗「あうー…」

友紀「あうあー…」

瑞樹「ぶっ壊れてんじゃない」

拓海「アンタが言うなよ」

瑞樹「…」

拓海「…」

瑞樹「…で、どうすんの?」

拓海「どうするって…」

瑞樹「私と貴方、どっち?」

拓海「そりゃあ、ここまで来たら勝負だろ。正々堂々と」

瑞樹「失敬ね。私はいつでも正々堂々よ」

拓海「ホントかよ…」

瑞樹「まあ…今日は疲れたからやらないけど」

拓海「え?」

瑞樹「どれだけ走ったと思う?明日明後日は筋肉痛で動けないわよ」

拓海「無茶するからだろ」

瑞樹「…ほら、ボール」

拓海「…いいのか?」

瑞樹「早くしないと時間切れになるわよ」

拓海「…ああ」ポン

『川島 アウトー』

拓海「よっしゃ!アタシが天下取っ」

瑞樹「早く行きなさいっての」ベチッ

拓海「痛っでぇ!!何でお前ら同じ所蹴るんだよ!!」

【緑陣地】

菜々「カメラさん。終わったみたいですよ」

「…」

菜々「拓海さんが勝ったんですねえ…」

「…」

菜々「…あー…脚がパンパンです…」

「…」

「〜!」

菜々「あ、来ましたね」

「お〜い!!」

菜々「…」

拓海「迎えにきたぞー!!!アタシらの勝ちだー!!!」

菜々「…」

拓海「お……あれ…?」

菜々「…何か?」

拓海「おい。あれ…楓…さんは?」

菜々「え?」

拓海「いや、ボール…当てられた…」

菜々「…」

拓海「…」

菜々「…」

拓海「…な、なあ…」

カメラマン「体調不良で外のワゴンに行きました」

拓海「は?」

菜々「…」

拓海「……」

菜々「…はい」

拓海「………は?」

『2時間経過。ゲーム終了です』

拓海「……は?」






拓海「…………は?」

…。

瑞樹「何やってんのよアンタ」

拓海「何でアタシが責められてんだよ!!こいつだろ!?」

楓「お腹が痛くて」

拓海「アンタ車の中で思いっきりおにぎり食ってただろうが!!」

楓「まさか勝つとは思ってなかったの」

拓海「チームメイト!!チームメイト信じろっての!!」

早苗「所詮2時間程度の友情だからね」

拓海「ぶち壊しじゃねえか!番組根底から否定してんだろ!!」

瑞樹「うるさいわねぇ」

拓海「いやいや…えええ…?」

友紀「www」

菜々「www」

早苗「下馬評ではね、アタシらが勝つってなってたらしいのよ」

友紀「初めっから本気でいけば良かったかなあ」

瑞樹「もうやらないからね」

友紀「やりましょうよ!体動かす企画!」

早苗「じゃあアンタと茜ちゃんのタイマンでいい?」

友紀「それは困ります」

菜々「www」

瑞樹「そもそもね、この子のそういうところは今に始まった事じゃないから」

拓海「嘘だろ…?アタシもっとこう…清純…みたいな」

楓「清純ですよ」

早苗「カメラあっちよ」

瑞樹「wwwww」

楓「清純ですよ」

拓海「全然ダメじゃねえか…っつーか、いつもこんななのか?」

菜々「一番酷いのはこのお二方ですよ」

瑞樹「何でよ」

早苗「瑞樹ちゃん本当バイオレンスだもんねぇ…」

瑞樹「貴方も言われてるのよ?」

友紀「早苗さんは特定の人にバイオレンスだけど、瑞樹さんは不特定多数の人にバイオレンスですもんね」

瑞樹「デマ広げるんじゃないわよ!本気にされるでしょ!」

楓「私見えないところはアザだらけなんです」

瑞樹「アンタらはねぇ…w」

拓海「あー…まあ、なんつーか。…仲が良いのは分かったよ」

早苗「カメラ止まったらみんな無関心よ」

拓海「何だよそれ」

楓「あ、お疲れーっすみたいな」

拓海「嘘つけよ。さっきアンタら飲みに行く予定だって言ってたじなねえか」

友紀「アタシは?」

瑞樹「ん?」

早苗「ん?」

楓「ん?」

友紀「え、アタシは?」

早苗「アンタ誘っても野球の試合観戦とかで大概来ないじゃない」

友紀「いや、今はシーズンオフ…」

瑞樹「あー…」

楓「誘わないのが癖になってましたね」

友紀「えっ?」

早苗「あ、2時間程度の友情だ」

菜々「ナナいっつも誘われるんですけど」

瑞樹「もう様式美よね」

菜々「いや仮にナナが行くって言ったら絶対引くでしょ」

早苗「うん」

菜々「wwwww」

瑞樹「wwwww」

友紀「いやあの」

楓「?」

友紀「あっ…あっ…」

早苗「wwwww」

瑞樹「wwwww」

楓「wwwww」

拓海「可哀想だろ!!誘ってやれよ!」

早苗「えー…」

拓海「完全に悪ノリじゃねえかよ…そういうのこいつは本気にしそうだろ?」

瑞樹「アンタ馬鹿にされてるわよ」

友紀「誘って下さい」

瑞樹「wwwww」

楓「wwwww」

早苗「めんどくさっ!!!」

菜々「自分で言わないんですか?シーズンオフだから飲みに行けますって」

友紀「言うタイミング逃したから…」

瑞樹「いくらでもあったでしょうよ」

楓「まあ、断りはしないからね」

友紀「やったあ…」

早苗「あ、それとアンタ」

拓海「ん?」

早苗「先輩アイドルに対してこいつって何よ」メキメキメキメキ

拓海「いでででででで!!!首!!首折れる折れる!!!」

瑞樹「www」

菜々「www」

友紀「www」

拓海「いってー…バイオレンスにもほどがあんだろ…」

瑞樹「当然よ。先輩には敬意を持って接しなさい」

拓海「一応さんづけはしてるんだぜ?それだったら本田ってのが問題だろ…」

早苗「何で?」

拓海「普通に「たくみん漢字書けんの?」って馬鹿にしてくるんだぜ?」

瑞樹「アンタどんだけナメられてんのよwwww」

早苗「wwww」

拓海「えええ…?」

菜々「良いじゃないですか。慕われてるんですよ」

拓海「あー…そういう考え…」

菜々「あの人何でナナにはさんづけなんですかね?」

拓海「wwww」

楓「wwww」

友紀「wwww」

瑞樹「…まあ、ほらあれ見なさい」

拓海「ん?…え?アタシが締めんのか?」

早苗「ほらやりなさいよ。一番下っ端なんだから」

菜々「ん゛ん゛」

拓海「www……あ、あー…じゃ、じゃあ…」

楓「尺無いから短めにね」

拓海「任せとけ!…これで今日は終わりだ!お前ら!来週もm」

終わります
何か色々すいません

冒頭でいきなり先輩の名前が出てきて草

ガキ使風346バラエティ組ほんとすき

この楓さんとkwsmさん大好きだけど、今回一番笑ったのはユッキだったわwwwwww
誘われてないのショック受けすぎだろwwwwww
また楽しみにしてます乙

新作か!

因みに笑ってはいけないとこれ以外になんか書いてるのあるん?

おつおつ
読ませて貰ってたわ

ミリだと思ったらモバだった
モバ付け先輩仕事しろ

まとめてもらえるのは嬉しいのですが、>>1の部分も書いといて欲しいです

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