卯月「島村卯月です!」
卯月「お部屋の片づけをずっとやっていなかったら、ママに家を出て行きなさいと言われました」
卯月「なんでと聞いたら、家族に甘えて整理整頓もできない子にしたくないからと言われました」
卯月「冗談だよねと聞いたら、本気よ、と言われ、引越し費用に30万円もらいました」
卯月「……」
卯月「鬼ですね!」
卯月「しかも、お仕事でお給料もらっているんだから、生活費も全部自分で賄いなさいと言われました」
卯月「家賃も光熱費も食費も何もかも、生活にかかるお金は全部お給料から工面しなさいと言われました」
卯月「仕送りは、一切しないそうです」
卯月「……」
卯月「悪魔ですね!」
卯月「でも、携帯のお金だけは、家族割に入ってるし手続きが億劫だから、今までどおりママたちが払ってくれるそ
うです」
卯月「……」
卯月「……」
卯月「ちひろさんよりは優しいですね!」
卯月「というわけで今日は、一人暮らしの先輩に相談をしようと、杏ちゃんのお家に来ています!」
杏「え、なに、いったいどういうことなの」
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卯月「実はですね、プロデューサーさんに一人暮らしのことを相談したら」
P『一人暮らししている杏に色々教えてもらえ』
卯月「と軽くあしらわれまして。そんなわけで、杏ちゃんのところに来ちゃいました!」
杏「いや、なにも聞いてないしなにも知らないし杏はもう眠いので寝ます。お休みなさい。ぐー」
卯月「あと、杏ちゃんに教えてもらうのを断られたらどうしましょうと聞いたら」
P『同い年だし、ルームシェアでもいいんじゃないか? なんなら、きらりも付けるぞ』
卯月「ていう案もあるとかで。どうですか? 3人でルームシェアも楽しそうですね!」
杏「うえー。ダラダラできなくなりそうで、それは嫌だなあ。ていうか、女子寮に入ればいいじゃん」
卯月「それが、女子寮は満員だそうでして、そもそも東京近郊の子は入れないそうです」
杏「だからって、なんで杏がこんな面倒なことを……。メリットが無いぞ、メリットが!」
卯月「ちなみに、プロデューサーさんからですね」
P『もし、杏がどうしても嫌だと駄々をこねたら――』
杏「駄々をこねたらなんだ? 仕事を増やそうとでもいうのか?」
杏「どんなに仕事を増やされようが、私は絶対に働かないぞ!」
P『CDの印税、2%引き上げてやるからよろしく頼む』卯月「って」
杏「よしやろうすぐやろう今やろうさあ何を聞きたいんだ早く言いたまえ」
卯月「ええー……」
杏「さて、一口に一人暮らしと言っても、考えなきゃいけないことはたくさんあるんだけれど」
杏「一人暮らしに何が必要とか、どれくらい知ってる?」
卯月「全く何も知りません! ブイッ!」
杏「いい、笑顔です」
卯月「褒められちゃいました。えへへ」
杏「いや、褒めては無いんだけどさ。え、ほんとに何も知らないの?」
卯月「ママからは、家電家具の類は買ってあげるから、それが必要になるまでは一人で頑張りなさいって言われまして」
杏「なかなかに厳しいお母様だな」
卯月「一応、携帯で一人暮らしの始め方とかも調べたんですけど、なにがなんだかチンプンカンプンで……」
杏「で、進退窮まって、杏のところに来たと」
卯月「はい~……」
杏「しょうがない、じゃあ、一から教えるとしますか」
卯月「よろしくお願いします!」
杏のワンポイントアドバイス
会話の中で伝えきれないコツみたいなのは、ここで補足していくよ。
参考程度に読み流してね。
杏「じゃあまず、一人暮らしを始めるには何をすればいいか、だけど」
卯月「はい!」
杏「やることの順序としてはこんな↓感じ」
住む場所を決める⇒賃貸契約や各種申請・届出をする⇒荷物を運び込む⇒レッツ一人暮らし
卯月「意外とやることは少ないんですね」
杏「まあね。ただ、ちゃんとした快適な一人暮らしをしたかったら、他にも色々とやらなきゃいけないことがあるけどね」
卯月「そうなんですか」
杏「というわけで今日は、『住む場所を決める』の第1歩、住む部屋の家賃を決めよう」
卯月「おー!」
杏「ところで、家賃ってわかる?」
卯月「それくらい知ってますよ。お部屋を借りるためにかかる、ひと月分のお金ですよね」
杏「うん、そう。じゃあ、一般的な一人暮らしの家賃相場って幾らくらいかわかる?」
卯月「えーっと……、30万円くらい、でしょうか?」
杏「おおう、思ってた以上にブルジョアジーなお姫様だな。ちなみに、根拠は?」
卯月「駅前のビジネスホテルに1泊1万円って書いてあったので、ひと月で30万円かなと」
杏「理由は普通だった。では正解の発表ですが」
卯月「わくわく」
杏「家賃相場に、正解はありません」
卯月「んえ!?」
杏「いやね、昔から家賃は収入の3分の1が目安とか言われているけどさ」
杏「住む人の生活スタイルや価値観で家賃の相場なんて全然変わってくるし」
杏「例えば、フリーターの人は月5万円が高いと思うけど、銀座のホステスなら月10万円でも安いって思ったり」
杏「まあ、一概に月何万円が普通です、なんて言えないのだよ」
卯月「なんだか哲学的ですねえ」
杏「ちなみに、杏の部屋の家賃は53万です」
卯月「うそ!!?」
杏「嘘です」
杏のワンポイントアドバイス
このSSでは一人暮らしの家賃相場について話すから、ファミリー層向けは考えないよ。
ファミリー層向け賃貸は、世帯年収とか子どもの養育費とか、お金の話がややこしくなってメンドクサイし。
ちなみに、デレステ時空では、杏のマンションは分譲だよ。
だらしがないからって理由でマンション買っちゃうんだから、杏の親もたいがいだよね。
杏「それでは早速、卯月ちゃんの収入大公開ー、どんどんぱふぱふー」
卯月「いえーい♪」
卯月「ってどうしてですか!?」
杏「えー? さっきも言ったけど、家賃は収入の3分の1っていう言葉があるくらいで」
杏「とにかく、月の収入から生活費や必要経費を差し引いてって決めるしかないんだよ」
杏「だから、まずは収入が分からないとお話にならないんだけど」
卯月「でも、恥ずかしいですし……」
杏「別にいいじゃん。私たち同期なんだから、お給料にそんな差があるわけじゃないんだしさ」
卯月「でもぉ……」
卯月「あ、ほら、まずは住みたい場所や駅を決めて、それからどのくらいのお家賃にするか決めるのはどうですか?」
杏「そういう方法が無いことはないけど、それだと後々苦労するよ?」
卯月「苦労?」
杏「うん。まず、住みたい場所なんていったらさ、みんなだいたいオシャレで人気な場所を選ぶわけさ」
卯月「はい」
杏「例えば、東京で言えば、吉祥寺とか表参道とか、最近は恵比寿が人気なんだっけ」
卯月「あー、確かに人気ありそうですね」
杏「でね、そういうところは家賃も高いわけで、この部屋が良いなって思っても、自分の収入じゃあ借りれない家賃だったりして」
杏「で、結局は希望よりも住みづらい部屋になったり、あるいは生活水準を下げなきゃいけなかったり」
杏「いずれにしても、あまり幸せな結末にはならないのさ」
卯月「なんだか切ないですねえ」
杏「そういう間違いを犯さないためにも、まずは収入を把握して、そこから家賃を決めるのは大事なことなんだよ」
卯月「はい」
杏「だから、早いとこお給料のこと言っちゃいなって。ほら、はよ」
卯月「うええ~」
杏「というわけで、うちの新人アイドルの収入が↓の通りでーす」
基本給:18万円(手取り)
一時金:0~10万円(ライブの成功報酬等。半期毎に支給)
家賃補助:なし(実家住みの為)
交通費支給:実費満額
その他手当:0~2万円(夜間業務の手当等)
杏「年収は額面でだいたい270万+αくらいだね」
杏「個人事業主タイプの完全歩合のアイドルもいるけど、うちは正社員契約だから固定給になるよ」
杏「収録が夜になったりライブの売上が良かったりすると少しお給料に色がつくけど、ご愛嬌ていどだね」
杏「レッスン費用なんかは全額会社持ちだから、諸費用の天引きなんかは考えません」
杏「それじゃあこの収入を基準に、家賃を決めていくよ」
杏「ほら、そこで真っ赤な顔して体育座りしてうずくまってる新人アイドルさん、お話進めますよ?」
卯月「ちょっと待ってください! 少し落ち着くまでお時間下さい!」
杏のワンポイントアドバイス
額面年収っていうのは、所得税や社会保険料なんかを差し引く前の、総支給額のことだよ。
源泉徴収票の一番左上に書かれてる数字のことだね。
あと、年収270万円は、新社会人やフリーターさんなど、20代前半くらいの人の平均を参考にしています。
こんな収入でこき使われるんじゃ、たまったもんじゃないよねえ。
杏「卯月ちゃん、落ち着いた?」
卯月「はい……、島村卯月、頑張ります……」
杏「うん、大変心強いお言葉をいただいたので、まずは一人暮らしにかかる諸経費を考えるよ」
杏「一人暮らしにかかるお金は、家賃以外だとだいたいこんな↓感じだね」
食費:2万5千円
電気代:3千円
ガス代:3千円(都市ガス)
上下水道代:1千円(1月あたり)
通信費:8千円
雑費:1万円(生活用品、生理用品、化粧代等)
合計:5万円
卯月「意外と少ない感じがしますね」
杏「と思うでしょ?」
杏「ところがこれは、一人暮らしに慣れた人が少し贅沢を抑えて生活した時のお金だからね」
杏「自炊にしろお惣菜にしろ、ちょっと良いもの食べようと思ったら食費なんてすぐあがっちゃうし」
杏「お風呂をシャワーじゃなくて湯船にお湯張って入ったりしたらガス水道代が1.5倍くらいになるし」
杏「夏冬、エアコン毎日フル稼働なんてしたら、電気代は倍以上になっちゃうし」
杏「実際にかかるお金は、これ↑よりプラス1万~2万円くらいは覚悟しといた方が良いよ」
卯月「そうすると、ひと月の生活費は6万~7万円ですか。だいぶ高くなった感じがしますね」
杏「まあ人によってはさ、節約料理(塩パスタ)で食費は1万円以下とか、体は公園で洗うからガス代は0円とかいう人もいるけどさ」
杏「なんだかんだ、人間らしい健康的な生活を送ろうと思ったら、どんなに頑張っても月に6~7万円はかかるものなんだよ」
卯月「うーん。一人暮らしって、大変なんですねえ」
杏「そうだよー。だから、もっと杏を敬って、甘やかしてくれてもいいんだよー。ほらほらー」
卯月「それじゃあ、おやつに持ってきた飴あげます。はい♪」
杏「ん、うまー」
杏のワンポイントアドバイス
今回、平日のお昼ご飯のお金は、食費には計上していないよ。
一人暮らしの場合、一般的にお昼は外で誰かと食べることが多いから、交際費として考えたいかな。
あと、雑費の化粧品は、メイク落としや乳液なんかの基礎化粧品を想定してるよ。(卯月ちゃん高校生だしね)
口紅やマスカラとか、メーキャップ用の化粧品は、必要な人は生活費に追加計上してね。
それと、化粧品の中でもすごく高価なものは、遊興費として考えたほうが杏はおすすめかな。
遊興費や交際費についてはこの後出てくるからよろしくー。
杏「さて、それじゃあ次に、一人暮らし以外にかかる費用を考えよう」
卯月「一人暮らし以外? どういうことでしょうか」
杏「卯月ちゃんは、例えばニュージェネのみんなとレッスンした後に、どこかに寄ってなにか食べたりしない?」
卯月「しますします! 昨日も、駅前のハンバーガー屋さんで食べて帰りました!」
杏「杏も、きらりに連れられてカラオケ行ったり、コンビニのお菓子をかな子ちゃん達と分けたり、色々と付き合いがあるわけですよ」
卯月「うんうん! みんなと歌ったり甘いモノ食べるの楽しいですよね」
杏「そういった、誰かと一緒に使うお金を、交際費というのです」
卯月「あー」
杏「私たち高校生くらいだと、お小遣いがあるからその範囲内って決められるけど」
杏「お給料を自分で管理するようになると自由に使えるお金が増えるから、歯止めがきかなくなっちゃうんだよね」
杏「あと、交際費以外にも、趣味や遊び、洋服なんかに使う、遊興費っていうお金もあるわけで」
杏「だから、家賃を決める時には、月にどのくらいのお金を自分のために使うか、あらかじめ決めておいた方が無難だよ」
25歳までには出て行けと言われている俺には役に立ちそうなSS
期待
卯月「確かに、お小遣いがあると、これ以上使っちゃうのはダメーって思いますし」
卯月「もし足りなくなったら、ちゃんとした理由ならママから貰えますけど、やっぱり罪悪感はありますし」
卯月「もし、今のお給料全部自由に使えるってなったら、すぐに使い切っちゃうかもしれません」
杏「ちなみに、卯月ちゃんはどのくらい欲しい?」
卯月「そうですねえ。CDやお洋服のことなんかも考えると……、できれば5万円くらいは欲しいでしょうか」
杏「多いように思えるかもしれないけど、友達と遊びに行ったりすると、そのくらいはなんだかんだ使っちゃうんだよね」
杏「誰とも話さないし誰とも遊ばないって言うならお金は全然かからないけど、さすがの杏もそんな寂しい生活は嫌だし」
卯月「それに、私たち女の子はお友達と遊びに行くときにお洋服や髪の毛が気になりますから、そういったお金も必要ですよね」
卯月「普段は、お洋服代とか美容室のお金とかはママに貰えますけど、一人暮らしすると、それも自分で払うことになりますから」
杏「そうそう。それに男の人だって、プロデューサーみたいに営業するような人は見栄えにも交際にももっとお金が掛かるし」
杏「そうでなくたって、飲み会やら同僚とのお昼ご飯やらでお金は出て行っちゃうわけで」
杏「つまり何が言いたいかっていうと、みんな、ある程度お金使って、友達作れよってことだ」
卯月「画面の向こうだけじゃなくて、できたら、実際に会って話せるお友達を作ってください♪」
住所固定無職の俺にも勉強になるSS
杏のワンポイントアドバイス
よく、お昼をお弁当にすると生活費が節約できるって言うのは、この交際費が抑えられるっていう意味だね。
例えば、1日あたりのお昼ご飯を500円節約できたら、500円×20日(月の実働日数)=1万円の節約になるよ。
ただ、交際費を節約する=友達や同僚との付き合いを減らすってことだから、
代わりに会話を増やす努力を頑張ろう。
杏「さあて、ずいぶん長々と家賃以外のお金について話してきたけど、そろそろ本題の話を進めようか」
卯月「はい! 今日のお話のおさらいですね」
杏「まず、家賃以外の生活費が、卯月ちゃんの場合は、少し余裕をもって6万円とします」
卯月「携帯のお金は、ママたちが払ってくれますけれど」
杏「とはいえ、部屋にインターネットを引いたりすればお金が掛かるし、通信費は計上しておいた方が良いよ」
卯月「なるほど、分かりました」
杏「で、生活費以外の遊んだりするためのお金が、5万円」
卯月「なるべく無駄遣いをしないよう、気を引き締めて節約頑張ります!」
杏「これを、卯月ちゃんの手取り給与から引くと、18万-(6万+5万)=7万円になります」
卯月「これが、私が借りられるお部屋のお家賃ってことですね」
杏「ちっち、あまいあまーい」
卯月「え、どうしてですか?」
杏「それじゃあ聞くけど、もし、卯月ちゃんが病気になって、お医者さんにいったりお薬買ったりしなきゃいけなくなったら、どうする?」
卯月「それは……、仕方ないですから、お洋服とかに使うお金を我慢して、そっちにまわしたりとか……」
杏「じゃあ、もう洋服とかも既に買ってて、遊びのお金も使っちゃってて、手元に生活費以外のお金が無かったら?」
卯月「そうしたら……、うう……、食費を、削って……」
杏「病気でちゃんとしたもの食べないといけないのに? 食事を減らしたら、もっと調子悪くなるかもよ?」
卯月「うう~、じゃあ私は、どうすればいいんですか? 死んじゃうしかないんですか?」
杏「いきなりそんなことにはならないから大丈夫だよ。ほら、そんな涙目にならなくても――」
卯月「でも、みんなは元気にお仕事してるのに、私だけ病気でお仕事に行けなくて……」
杏「ちょっと……?」
卯月「このまま干されたらどうしよう……、もし、このまま誰からも忘れられたら……」
卯月「怖いよ……、もし、私にお金が無かったら……、どうしよう、怖いよ……」
卯月「ママは、私が片付けられないから家を出なさいって、だけど……、だけど……」
卯月「片付けなんて、(私以外)誰でもできるもん!」
卯月「何にもない……、私には、何も……」
杏「……」
卯月「うえ~ん」
杏「いや、杏はツッコまないからね」
杏「すでに若干薄ら笑い浮かべて泣き真似してる卯月ちゃんに、『誰でもできるなんて言わないでよ』なんて、絶対に言わないからね」
卯月「そうですね、杏ちゃんの場合は、『杏も片付けられないから一緒だよ』ですもんね」
杏「いやいや、確かに杏も”ソッチ”側だけど、別に片付けなくたっていいと思ってるし、放っとけばきらりが勝手にやってくれるし」
杏「ていうか、わりと触れずらい話題を自分からネタにするあたり、強くなったね、卯月ちゃん」
卯月「えへっ」
杏「まあいいや。とにかく、急な出費っていうのがあるわけさ。だから、貯金はしなくちゃねって話なんだけど」
卯月「それだけの話で、ずいぶんと時間使いましたね」
杏「誰のせいだと思ってるんだ……。まったくもう」
杏「と、に、か、く、何かあったときのために、月に1万円くらいは貯金しておいた方が良いよってことで!」
卯月「はい♪」
杏のワンポイントアドバイス
これはほんとだよ。月1万円くらいの貯金は、みんな絶対にしてね。あと、薬は何かしら常備しといてね。
熱だして薬も買えなくて外に行くにも辛くなって余計に病気が悪化してとか、軽く死を覚悟するよ。
こんな時、外に出れない時に助けてくれるよう、親とか友達とかに事前に話をしておくと安心だよ。
杏「それじゃあここまでの話をまとめるよ」
杏「卯月ちゃんの手取り給与(18万)から生活費(6万)と遊興費(5万)を引いたお金が7万円」
杏「そこから1万円の貯金をすると、残りが6万円」
杏「これが、卯月ちゃんが払える家賃の上限になります」
卯月「ぱちぱちー」
杏「卯月ちゃんはまだ学生なので、保険だとか車の維持費なんかは考えないけれど」
杏「考え方の基本は一緒。払える家賃は、手取り給与から生活に必要なお金を引いて、貯金もして」
杏「それで残ったお金の範囲から、借りれる部屋を選びましょう」
卯月「一時金とか残業手当とかは、収入に含めないんですか?」
杏「毎月決まった額が入るなら考えてもいいけど、安定しないお金は収入に数えない方がいいね」
杏「さっきの病気もそうだけど、もし何かあって生活費を削るようだと、状況がより悪くなっちゃうから」
杏「減る可能性のある収入は、家賃を考える時には含めない方が安全だね」
卯月「勉強になります」
卯月「それにしても、6万円のお家賃って、高いんでしょうか安いんでしょうか」
杏「杏の感覚だと、少し安い部類に入るね」
杏「これが地方なら良い部屋借りれる値段だけど、東京は家賃の平均が高いから」
卯月「そうすると、あまり良いお部屋は借りられないのでしょうか……」
杏「だいじょぶだいじょぶ。これは、あくまで今の段階での家賃上限であって」
杏「これから実際に部屋を決める時に、また変わっていくからさ」
卯月「それはいったいどういう?」
杏「その話はまた今度ね。今日はもう疲れたから寝たい……」
卯月「ふふっ、お疲れ様です、杏ちゃん。また今度、教えてください」
杏「あいあい~」
卯月「それじゃあ、島村卯月の一人暮らし頑張ります! 今日はここまで」
卯月「お相手は、もっとお給料が増えるといいな、島村卯月と」
杏「え……っと、お金も欲しいが休みも欲しい、双葉杏でした」
卯月杏「「ばいば~い」」
杏「なんで、テレビ番組風?」
卯月「なんとなく、ノリです♪」
杏のひとり言
うん、改めて見直すと、大して中身がなかったね。
次はもうちょっと、頑張って書いてくるよ。
次回は、物件選び編になります。
とりあえず、またよろしく~。
HTML化の依頼出してくるよ。
俺にめっちゃ役に立ちそうなスレ
乙!
プロテインがいい値段結構するんだよなあ
乙乙
東京近郊で6万までとなると、よさ気なレベルはちょっと厳しいねー
>>29
実際そうなんだよねー。
特に女の子なんかだと、安全を考えて「オートロック」で「駅近」なんて条件になるけど、
それだけでもう家賃が7万オーバーとか普通だし。
まあ、その辺は次回に書くつもりだから、楽しみに待っててくれい。
>>28
作者もフィットネスクラブ行ってるから、その会費やら毎回のドリンク代やら、
出費がバカにならないんだってさ。
趣味にかけるお金って、高額になっちゃうよね。
家賃に関しては男女でだいぶ違うよね
特に女性はセキュリティーに気を使うからオートロックじゃないと嫌!とかあるし
住むにしたって単純に家賃だけじゃないしね。敷金礼金引っ越し準備とかの初期費用諸々あるし
それこそ条件的にはウサミンハウスくらいのものを覚悟しないと…
おつおつ
乙!
良い知恵になった
>>32
ウサミンが付いてくるならどんな家でもいい
ウサミン付いてくるなら生涯年収の半分くれてやるわ
最近ぶつ切りのSS多いね
読みやすくて勉強になる......
いつおつです
そういえば何でウサミンは女子寮じゃなくて、アパート住まいだったのだろうか?
女子寮に住むには年齢制限があったのかもしれない
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