アニメ版のラブライブ!(にこ)と、スラムダンク(ゴリ)のクロスですよ。
長くはならないです。
それでは開始です~。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1449411316
……このベンチに座って、どれぐらいの時間が経っただろうか?
ここは、俺の通う湘北高校近くにある、いつも静かな公園。
俺がなによりも情熱を賭けている部活は、とっくに始まっている時間だ。
その為にこんな所で油を売っている暇は無いのだが、今の俺はどうしても一人になりたかった。
目立たない場所で一人になって、頭を冷やしたかった。
赤木「…………」
『お前とバスケやるの息苦しいよ』
……俺は間違っているのだろうか?
だが、やるからには一番になりたいだろう? 誰よりも上手くなりたいだろう? 勝ちたいだろう?
試合だって、勝てば勝つほど長く出来るものじゃないか。
バスケの試合ってのは、基本的にはトーナメントなんだから。
だったら勝ち残って、長く、沢山試合をしたいと思わないのはおかしいじゃないか。
好きでやっていればなおさらだ。
赤木(……わからない)
オレは間違っていない……と思う。
だが、現にそんなオレには付き合っていられんと、離れていった奴が多い。
一人二人ならともかく、何人もだ。
赤木(やっぱり、オレは……)
オレは、頭を抱えて息を大きく吐いた。
赤木(──オレは、居ない方が良いのだろうか……)
今回ほどの事にこそならなかったが、小・中学の頃だって、そりゃあチームメイトとの衝突はあった。
だが、もしかしたら自分が気付いていなかっただけで、オレは沢山の奴から疎まれ、恨まれていたのかもしれない。
仲間に。
同じく、バスケを好きなはずの奴らに。
そして、もしかしたら、そいつらは……
オレのせいで、バスケそのものを嫌いになってしまったかもしれない。
赤木「…………」
オレは唇を強く噛みしめると、目を強く閉じて顔を伏せた。
……いつまでそうしていただろうか?
??「なに……やってるんですか?」
ふと、すぐ近くから聞こえた声に、オレは顔を上げた。
すると、目の前に立っていたのは小柄な女子。
着ている制服(湘北のものではない)を見るに、学生なのは間違いないだろう。
顔付きや体格を見るに、中学生か?
いずれにせよ、知らない相手だ。
赤木「え……っと……」
見知らぬ人に声を掛けられ、オレは困惑する。
??「あ……ごめんなさい。
なんだか、とても落ち込んでいるようだったから、気になってつい声をかけてしまいました」
……なんて事だ。
面識の無い相手に、心配されて声をかけられるほど、今のオレは酷い状態なのか……
赤木「ああ……えっと、すまない。
ちょっと色々あってな……」
??「そうですか……」
なぜか、彼女はオレの横に座ってきた。
??「……私はにこ、矢澤にこ。
高校一年生です。
あなたは?」
赤木「……赤木剛憲だ」
唐突に自己紹介を始めた彼女に、オレは答えた。
というか、彼女はオレと同い年だったか。
にこ「赤木さんね。よろしくお願いします」
赤木「ああ。
……オレも高校一年だ。敬語も『さん』付けもいらん」
この言葉に、矢澤は驚いたように目を丸くした。
にこ「あらっ……そうだった……の?
大学生か、少なくとも高校の上級生かと思ってたわ」
赤木「はは、初対面の奴にはよく言われるよ」
どういう訳か、オレは学生にすら見られない事もある。
特に、制服を着ていないとその確率は跳ね上がる。
赤木(今の部活用の格好で学生に見られたのは、喜ぶべき事なのかもしれんな)
……などとはさすがに思えん。オレは学生だから、いくらなんでもそれで当たり前だ。
赤木(……そういえば、生まれて初めて部活をサボっちまったな……)
にこ「……赤木君?」
赤木「……なあ、矢澤は……」
にこ「ん?」
赤木「矢澤は、必死になって打ち込んでたり、賭けているものはあるか?」
にこ「えっ?……」
一瞬の間の後、矢澤は言った。ハッキリと。
にこ「あるわ」
オレの目を見つめる、とても力強い瞳。
赤木「……そうか」
にこ「……うん」
しかし、その強い瞳も、すぐに迷いを帯びたものに変わって、彼女はこちらから視線を外した。
赤木(ああ、そうか)
──こいつはオレと同じなんだな──
そう、『わかった』。
理屈じゃない。直感だ。
だからだろうか?
赤木「……オレはな……」
こんな話、誰にもする気なんて無かったのに。
いや、言えないと思っていたのに……
気が付いたらオレは、口を開いていた。
赤木「オレにも、賭けているものがある。
それへの情熱は誰にも負けないつもりだ。
だが……」
にこ「だが……?」
赤木「……わからなくなった。
オレは間違っていないはずだ。けど、仲間に言われたよ」
『お前とバスケやるの息苦しいよ』
にこ「!!!
…………」
期待
赤木「なあ、勝ちたいと思うのは悪い事なのか? 間違っているのか?
勝ったら、もっと長く試合が出来るんだ。
それに、やるからには一番になりたくなるものなんじゃないのか? 好きなら」
言葉が止まらない。
赤木「好きなものには、全力を尽くすのが当たり前なんじゃないのか?」
止まらない。
赤木「それこそ、命を賭けるのも当然なぐらいに……」
にこ「知らないわよ!!!」
赤木「!」
にこ「…………知らないわよ……」
矢澤が、目を伏せて顔を逸らす。
赤木(しまった)
オレはなにをやっているんだ。
初対面の相手に、そんな事を言われたところで気味が悪いだけだろうに。
それに、同い年とはいえ、男子に一方的にまくし立てられたりして怖かったかもしれない。
赤木「……すまん」
にこ「──でも、ね」
赤木「えっ?」
にこ「私、赤木君の気持ちはわかる」
矢澤が、視線をそっとオレの方へと戻した。
にこ「……ううん。
たぶん、私はあなたと同じ考えを持っている人間だと思う」
赤木「矢澤……」
……なぜか、目頭が熱くなった。
しかしオレは、溢れそうになる涙を必死で堪える。
男のプライドだ。
赤木(人前で、それも女の前で涙など見せる訳にはいかねえ……!)
今回はここまでです。
>>16
ありがとうございます~!
なんだこのSSは……
乙
乙!
乙
いいからドーピングだ!!
なんだこの糞スレ
才能ないとかそういうレベルにすら達してないんだけど
自演が酷いスレ
>>1
死ね
>>25
クッソ、こんなのでwww
こういう無自覚で酷い人がスレを立てるのはいつになったら無くなるんだ
にこゴリ
待ってるぞー
いいぞー同じくらい情熱を持った二人が出会うとか激アツやん
乙
すげえ組み合わせww
>>35
消えろゴミ[ピーーー]カス
まーたゴミ共が騒いでるのか
>>1もまとめて全員死ねや
ゴミライバー調子乗りすぎ
いくら真姫ちゃんがゴリラだからってゴリとクロスさせるか
スラダンだって牧ちゃんがいるだろ!
ゴリラは穂乃果だろって突っ込みを一つ入れとく(声優的に)
頭の悪い外野は気にせず続けてくれ
応援レスありがとうございます~。
続きをやっていきますですよ。
にこ「でもね、確かなのは、私たちのように思う人ばかりじゃないって事。
その人たちに、私たちの考えを押し付けちゃ駄目って事」
赤木「ああ……そうだな。そう、だよな……」
にこ「自分があれこれ言われるのは良いけどさ……」
赤木「──自分のせいで、自分が大好きなものを嫌いにさせちまうのは……
そうさせちまった奴が居るかもしれないってだけでも、耐えられねえ……!」
にこ「うん」
もちろん、例えば……
明らかに腑抜けた態度でバスケをする奴らには、言う事を言わなければならない時もあるだろう。
その結果、そいつはバスケを嫌うかもしれない。
だが、今オレと矢澤が言っているのは、そういう事ではない。
──ならば、これからオレがやるべき事は……──
……『光』が、見えた。
赤木「……ありがとうな。
なんだか、お前に話したらスッキリしたよ」
にこ「ふふっ、私こそ」
それにしても、と、矢澤が言った。
にこ「赤木くんの賭けるものって、バスケットだったのね」
赤木「おう」
即答するオレに、彼女は笑顔で頷く。
……そういえば、バスケだと言わずにあれこれと話し始めてしまっていたか。
にこ「なるほど。超納得だわ」
赤木「ふふっ、そうか?」
にこ「ええ」
赤木「オレはな、小さな頃から、バスケで全国制覇をするのが夢なんだ」
にこ「全国……制覇」
赤木「そうだ」
全国制覇。
絶対に譲れない、夢。
赤木「そういうお前は?
お前にも、熱く燃えるものがあるんだよな」
オレの問いに、矢澤も答えた。
力強く。
にこ「アイドルよ」
赤木「アイドル……」
オレも、なるほどと思った。
そういった事には詳しくないが、なんというか──
矢澤からは、TVでみる芸能人のようなオーラを感じるからだ。
上手く言葉に出来ないのだが、こういうオーラというのは、心からなにかに打ち込んでいる奴からは必ず感じる。
もちろん、バスケでもそうだ。
にこ「ええ。特に、今は……
スクールアイドル」
赤木「スクール……アイドル?」
それは知らない。
普通のアイドルとは違うのだろうか?
にこ「……えっ。あんた、もしかして知らないの? 『スクールアイドル』」
赤木「ああ、知らん」
にこ「……うーん。
まあ、赤木君ってバスケットにしか興味が無い感じだしね」
苦笑すると、矢澤は『スクールアイドル』というものを説明してくれた。
赤木「ほう……そんなものがあるのか」
にこ「そうよっ!」
なぜか胸を張る矢澤。
にこ「結構、有名なんだけどなぁ」
うーむ。オレみたいな生活をしていると、どうしても勉強とバスケ以外には疎くなってしまうな。
もう少し、他の事にも興味を持った方が良いのかもしれん。
にこ「でも、それだけバスケットに夢中って事よね。
嫌いじゃないわよ。そういうの」
赤木「ふっ、ありがとな」
にこ「──そうだっ! アドレス交換しない?」
赤木「アドレス……?」
また知らない言葉だ。
いや、『アドレス』という単語の意味はわかるが。
にこ「うん。携帯の」
赤木「携帯?」
なにを携帯してるんだ?
にこ「…………もしかして、持ってないの? 携帯電話」
赤木「携帯電話?」
電話を携帯するのか? 子機の事だろうか?
にこ「……親御さんの方針なのかしら?」
赤木「?」
にこ「まあ良いわ」
矢澤は、鞄から、小さくて長方形のなにかを取り出した。
にこ「ほら、これが携帯」
赤木「これが、電話?」
見たこともない形の電話だ。
こんなので通話が出来るってのか?
……いや待てよ。『携帯電話』って物の話自体は聞いた事があるような……?
にしても、ここまで小さくて、こんな形だったか?
にこ「……………………あんた、本当に知らないのね」
赤木「知らん」
なんにせよ、オレの気付かないうちに、世の中というのは進んでいたんだな……
にこ「あははっ! ここまでくると清々しいわ。
ってゆーか、尊敬するっ」
赤木「?」
にこ「うーん、じゃあそうね……」
と、携帯電話? をなにやら弄る矢澤が、オレの真近に来た。
赤木「?」
矢澤の顔が、オレの顔に近付く。
赤木「おい、なんだ?」
にこ「良いから良いから。電話見て。写真撮るから」
赤木「えっ?」
写真だと?
にこ「はい、にっこにっこにーっ♪」
ピロリン♪
赤木「!!?」
奇妙な音とともに、『携帯電話』が光った。
にこ「……うん、綺麗に撮れた」
赤木「???」
何がなにやらさっぱりだ。
にこ「ほら、これ」
赤木「……!!!?」
カルチャーショックってのは、こういう事を言うのだろう。
『携帯電話』の画面に、オレと矢澤が映っていた。
赤木「な、なんだコレ???」
にこ「うーん……本当は、アドレス交換だけじゃなくて、この画像も送りたかったところだけど……」
言いながら矢澤は立ち上がると、
にこ「ちょっと待ってて!」
赤木「えっ?」
走り去ってしまった。
赤木「…………」
色々な出来事に、頭が追い付かない。
一人で混乱していると、割とすぐに矢澤は戻ってきた。
にこ「お待たせ!」
と、彼女はなにやら差し出してくる。
赤木「……写真?」
これはオレもよく知っている、普通の写真だ。
赤木「って、これは……!」
さっき、『携帯電話』の画面に映っていたものじゃないか!
にこ「そ。
現像してきたの」
赤木「げ、現像?」
近くにカメラ屋なんてあったか??
そもそも、写真を現像してきたにしては、あまりにも早すぎる気がするが……???
駄目だ! さっぱりわからん!!!
にこ「プレゼントよ。
未来のナンバーワン・アイドル、にこにーとのツーショット☆ 大事にしなさいよねっ!」
……ああ、『矢澤にこ』だから『にこにー』か。
赤木(なるほど、アイドルというのは、そういったアダ名も必要なんだろうな)
正直、いつものオレならばこういうものは受け取らなかっただろう。
だが、この写真は……
>>20こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
>>21こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
>>22>>23
>>24こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
>>25>>33
>>26こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
>>30こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
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>>20こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
>>21こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
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>>24こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
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>>26こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
>>30こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
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こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
>>20こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
>>21こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
>>22>>23
>>24こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
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>>26こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
>>30こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
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こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
>>20こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
>>21こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
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>>24こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
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>>26こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
>>30こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
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こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
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こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
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Twitterでやれ
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きっも消えろカス
こういうのは内訳で馴れ合いながらやってろや
気にせず続き投下しちくりー
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消えろゴミ
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ありがとうございます~。
ファイトー、おー! なのです。
赤木(見ていると、胸が熱くなってくる)
オレ自身の弱さが原因で、揺らいでいた情熱が蘇ってくる!
赤木「おう……!
ありがとな、大切にさせて貰うわ」
にこ「ふふふっ! うんうん! にこにーに、たぁ~っぷり感謝しなさい!」
そういえば『金は?』と聞いたが、『数10円のものだし、そこまでケチじゃないわ』と、
矢澤は頑として貰おうとはしなかった。
……そういえば、財布も含めて、荷物一式は学校に置いたままだったな。
にこ「じゃあ、私は行くわね」
赤木「ああ。
……オレは学校に戻るわ」
にこ「おかげで元気になったわ。ありがとう」
赤木「こっちこそありがとな。
矢澤と出会えなかったら、どうなっていたか……」
考えるのも恐ろしい。
にこ「──お互い、頑張りましょうね」
スッ。
矢澤の差し出した右手を、
赤木「おう!」
ガシッ!
オレは、熱い思いを込めて握った。
にこ「痛い痛いっ!」
赤木「す、すまんっ!」
力を入れすぎてしまった!
─────────────────────
走る。
走る。
矢澤と別れたオレは、走っていた。
今、オレの頭に一杯なのは……
赤木(練習だ! 練習しまくってやるぞっ!)
それしかねえ!
考えたら、オレだってまだまだ未熟だ。基礎で苦手な事だってまだまだある。
そんなものを今まで放っていたのは、結局はオレだってバスケを舐めていたところがあったという事。
そんな奴があれこれ言ったって、そりゃあ反感を買うだけだ。
もちろん、チームである以上、オレ一人が頑張っても駄目だろう。
それでも何かしら、嫌な事を言わなければならない時もあると思う。
……じゃあどうするか?
嫌われ役を逃げるつもりは無いが、突っ走るだけではいかん。
すぐには無理でも、いつか必ず、心身共に周りに認められる奴になってやる。
赤木(その為には、練習しかねえっ!!!)
タッタッタッタッ!
よし、体育館が見えてきた!
赤木「ん?」
まだ明かりがついている?
もう大分遅い時間のはずだが……
オレは、体育館の中を覗いてみた。
そこには……
赤木「……!」
中学からの付き合いの、木暮が居た。
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ああああああああああ絵ああああああああああああああああああああああ
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ああああああああああ絵ああああああああああああああああああああああ
この人達荒らし…ですよね
支援です
続きが気になります
ラブライバーってこんな程度のクロスでも許せないのな。
ゴミライバーがなんか言ってるよ
しえん
応援ありがとうございます~。
頑張りますですよ。
木暮「なにやってたんだ赤木!! みんなとっくに帰っちゃったぞ!!」
赤木「…………」
こいつ、一人で練習してたのか?
こんな時間まで……
木暮「リバウンドしてくれよ────!!
この机ちゃんとパス返してくれないんだ!!」
……オレは、また……同じ間違いを繰り返すところだったのかもしれない。
居るじゃねえか。ずっと近くに居てくれたんじゃねえか。
こんなに嬉しい仲間が。
赤木(……くそ、情けねえな……)
もっともっと、周りを見ねえとな。
赤木「わはは!!
それはシュートが下手だからだ」
木暮「何──っ。
だから練習してんだろーっ。
くそ──っ」
頑張ろう。
本当に、頑張ろう──!
─────────────────────
一日だって、あの日の出会いを忘れたことはない。
あれから『スクールアイドル』というものを調べてみたが、そんなものは存在しなかった。
あいつが持っていた形や大きさ、写真が撮れる『携帯電話』もだ。
矢澤にこという存在も含め、すべてが夢だったのではないかと思ったりもしたが、それは違うという証拠がある。
赤木「…………」
今、オレが手に持っている、例の写真だ。
なんとも不思議な出来事だったが、確かにあの時は現実だった。
そして、矢澤と語り合ったその時間は、いつもオレの心の支えになり、助けてくれた大切なものの一つだ。
赤木「矢澤。
お前は『スクールアイドル』に、最高のアイドルになれたか?
オレは、オレの夢が叶うまでもう少しだぞ」
その為には、おそらく今日が最大の正念場だ。
……ここに来るまでに色々あった。
何度も、心が折れそうになった。
自分の力ではどうにもならない現実への悔しさと苛立ちに、負けそうになった時もあった。
それでも不思議と、諦めよう、やめようという気には一度もならなかったが。
それもすべて、木暮や、矢澤との思い出、応援してくれた学校のみんな……
そして今、集まった最高のメンバー。
迷惑をかけちまった奴らも含めて、沢山の、沢山の奴らのおかげだと思う。
こいつらが一人でも欠けていたら、オレはきっと、ここまですら来られなかっただろう。
赤木(すまん……
そして、ありがとな)
写真を握り、目を閉じてゆっくり深呼吸する。
赤木「…………」
……次第に、浮き足立って仕方がなかった気持ちが落ち着いてくる。
木暮「──あっ、居たいた。なにやってんだ? 赤木」
赤木「おう、ちょっと気持ちを作っていた」
木暮「? なに持ってるんだ?」
赤木「いや、なんでもねえ」
俺は慌てて写真を懐に隠した。
赤木(女子と二人で写ってる写真なんて、見られる訳にはいかんっ)
別に、やましい事がある訳ではないので隠す必要は無いのだが、こういうのはやはり照れ臭いもんだ。
木暮「ともかく、良いところで戻ってこいよ」
赤木「ああ」
木暮は去っていった。
たぶん、気持ちを作っていたというオレに気を使ってくれたんだろう。
赤木「…………」
全国制覇を成し遂げた後に……
──ナンバーワン・アイドルとして活躍しているお前と、また語り合いたいものだ──
赤木(その為にも、絶対に負けられん!)
両頬をパチンと叩くと、俺は歩き出した。
──これから、王者・山王との試合が始まる。
完。
スラムダンクでは、ゴリとメガネ君と藤真さんが一番すきです。
エピソードだと、決勝リーグの陵南戦でのメガネ君の3ポイントのところ。
あそこは演出も神がかっていますよね。
特に、晴子さんの表情が徐々に崩れていく3コマは、読む度に泣いてしまいます。
次は、にこsideです。
放課後。
暗くなってきた道を、俯きながら歩く。
にこ(上手く……いかない)
私は矢澤にこ。
音ノ木坂という高校で、『スクールアイドル』を結成していたんだけど……
ユニットの仲間たちは、みんな居なくなってしまった。
それからずっと、新しい仲間を集めようとしている。
でも、集まらない。
思い付いた行動で実行可能なものは全部やってみたんだけど、ただ時間が過ぎるだけで、駄目だったのだ。
……こうなったのは、自業自得だ。
けど、諦めたくない。
アイドルは、私の夢だから。
……でも……
にこ「…………」
ため息一つ、私はコンビニの前を通り過ぎる。
……あれ?
にこ(こんなところに公園なんてあったかしら?)
何気に中を覗いてみるけど、なんだか霧のようなものが舞っていてよく見えない。
なんだかこの中は、『空気』も違う感じがする。
にこ(まるで、別世界への入口のようね……
って、私はなにを考えてるのよ。馬鹿馬鹿しい)
いつもなら、こんな所は気味が悪くてすぐに離れるところだけど……
スッ。
私は、その公園へと足を踏み入れていた。
なぜか、そんな気になったから。
ありえない話なのはわかっているけど、ここが本当に別世界への入口なら、それでもよかった。
もしかしたら、私はヤケになっていたのかもしれない。
にこ「…………」
中は、なんの変哲もない公園だった。
にこ(まあ、そりゃそうよね)
ただ、人の気配は無い。
にこ(ちょうど良いわ。少し頭を冷やしていこうかしら。
ちょっと、一人になりたいし……)
どこか座れる場所はないかと探すと、ベンチがあった。
でも、残念ながらそこには先客が居た。
たぶん、私を除いたら、今この公園にいる唯一の人。
……しかし。
にこ(デカっ!)
遠目からでもわかる。あのベンチに座ってる男の人は、めちゃくちゃデカい!
にこ(二メートルはあるんじゃないの……?)
などと思いながらも、なぜか私はあの人の方へと歩き始めていた。
にこ(一人になりたいはずなのに……)
ザッ……
ベンチに座る、大きな人の前まできた。
白いTシャツに、パンツのラフな格好。
そんな彼は俯いていて、私に気付いてないみたいだ。
にこ「…………」
私は、彼から目が離せなかった。
にこ「なに……やってるんですか?」
気が付いたら私は、この人に話しかけていた。ごく自然に。
??「え……っと……」
私の声に顔を上げた彼は、困ったように眉をひそめる。
そりゃあそうよね。
にこ「あ……ごめんなさい。
なんだか、とても落ち込んでいるようだったから、気になってつい声をかけてしまいました」
??「ああ……えっと、すまない。
ちょっと色々あってな……」
苦しそうな、悲しそうな、色んな感情のこもった表情……
にこ「そうですか……」
──ああ──
私は内心、一人で納得していた。
にこ(この人は、『私』なんだ)
根拠は無い。直感だ。
けど、間違いない。
思うや否や、私は彼の横に座っていた。
にこ「……私はにこ、矢澤にこ。
高校一年生です。
あなたは?」
??「……赤木剛憲だ」
彼は、やや首を傾げながら答えた。
赤木さんは、どこかゴリラのような感じだけど、顔立ち自体は決して悪くはない。
イケメンではないけど、たくましい……精悍? な感じで、なかなか男前だと思う。
身体はデカすぎるけど。
にこ「赤木さんね。よろしくお願いします」
赤木「ああ。
……オレも高校一年だ。敬語も『さん』付けもいらん」
この言葉に、私は驚いたように目を丸くした。
にこ「あらっ……そうだった……の?
大学生か、少なくとも高校の上級生かと思ってたわ」
雰囲気や肌ツヤなど、そういったもので学生だとは思っていたけど……まさか同い年だとは。
赤木「はは、初対面の奴にはよく言われるよ」
──ふと、彼は押し黙った。
にこ「……赤木君?」
赤木「……なあ、矢澤は……」
にこ「ん?」
赤木「矢澤は、必死になって打ち込んでたり、賭けているものはあるか?」
にこ「えっ?……」
そんなもの、決まってるじゃないの。
にこ「あるわ」
私は、赤木君の目を見つめながら言った。
赤木「……そうか」
にこ「……うん」
でも。
私は、どこかで道を間違えた。
今の私は、仲間に嫌な思いをさせて、見捨てられ、暗闇の中を彷徨っている。
そして、未だにその暗闇から抜け出せないでいた。
赤木「……オレはな……」
……?
赤木「オレにも、賭けているものがある。
それへの情熱は誰にも負けないつもりだ。
だが……」
にこ「だが……?」
赤木「……わからなくなった。
オレは間違っていないはずだ。けど、仲間に言われたよ」
『お前とバスケやるの息苦しいよ』
にこ「!!!
…………」
心臓が、跳ねた。
私から離れていったあの二人の事が、脳を占めて、暴れる。
赤木「なあ、勝ちたいと思うのは悪い事なのか? 間違っているのか?」
にこ(やめて! そんなつもりじゃなかったの!)
赤木「勝ったら、もっと長く試合が出来るんだ」
にこ(ごめん、ごめん、ごめん……!)
赤木「それに、やるからには一番になりたくなるものなんじゃないのか? 好きなら」
動悸が……止まらない。
赤木「好きなものには、全力を尽くすのが当たり前なんじゃないのか?」
止まらない。
赤木「それこそ、命を賭けるのも当然なぐらいに……」
にこ「知らないわよ!!!」
赤木「!」
私は叫んでいた。
弱い私は、自分の心を抉る彼の話に、これ以上耐えられなかったから。
酷いものね。
赤木君は──少なくても、私に対してはなにも悪い事はしてないのに……
にこ「…………知らないわよ……」
私は、目を伏せて顔を逸らした。
痛いぐらいにわかる『気持ち』をぶつけてくる彼から、逃げるように。
にこ(醜いわね、私……)
こんなの──駄目、よね。
赤木「……すまん」
にこ「──でも、ね」
赤木「えっ?」
にこ「私、赤木君の気持ちはわかる」
私は、視線をそっと赤木君の方へと戻した。
にこ「……ううん。
たぶん、私はあなたと同じ考えを持っている人間だと思う」
赤木「矢澤……」
にこ「でもね、確かなのは、私たちのように思う人ばかりじゃないって事。
その人たちに、私たちの考えを押し付けちゃ駄目って事」
赤木「ああ……そうだな。そう、だよな……」
たぶん、私と彼は同じような道を歩いて、同じような場所で転んだ。
にこ「自分があれこれ言われるのは良いけどさ……」
赤木「──自分のせいで、自分が大好きなものを嫌いにさせちまうのは……
そうさせちまった奴が居るかもしれないってだけでも、耐えられねえ……!」
にこ「うん」
歯を、強く食いしばる。
なによりも大好きなものを、なによりも愛するはずの自分が原因で、嫌いにさせてしまったかもしれない。
私と同じく、望んでその道に来た人たちを、自分が原因で離れさせてしまった。
これは、痛い。身を斬られるように、痛い……
だからこそ、やっぱり私は……
──そんな私が、やるべき事は──
なんの事はない、初めから決まってたのだ。
……『光』が、見えた。
赤木「……ありがとうな。
なんだか、お前に話したらスッキリしたよ」
にこ「ふふっ、私こそ」
それにしても、と、私は言う。
にこ「赤木くんの賭けるものって、バスケットだったのね」
赤木「おう」
即答する彼に、私は笑顔で頷く。
にこ「なるほど。超納得だわ」
赤木「ふふっ、そうか?」
にこ「ええ」
言われて納得しない訳がない。この体格だもん。
赤木「オレはな、小さな頃から、バスケで全国制覇をするのが夢なんだ」
にこ「全国……制覇」
ドクンッ。
胸が、鳴った。
赤木「そうだ」
全国制覇。
つまり、『ナンバーワン』。
私だって、ずっと見ていた夢。
にこ(やっぱり私、誰にも負けない最高のアイドルになりたい。
なりたいよ……!)
……そして。
にこ(いつか夢が叶った時は、どんな景色が目の前に広がっているのかしら?)
私はどうなるのだろう? どうなれるのだろう?
ずっと、夢見ていた。
ずっと、ずっと──
……なぜか、目頭が熱くなった。
赤木「そういうお前は?
お前にも、熱く燃えるものがあるんだよな」
溢れそうになる涙を堪えつつ、私は答えた。
にこ「アイドルよ」
赤木「アイドル……」
最終目標はあくまで宇宙・ナンバーワン・アイドルだけど、特に今、私が求めてやまないのは──
にこ「ええ。特に、今は……
スクールアイドル」
赤木「スクール……アイドル?」
怪訝そうな赤木君の反応。
にこ「……えっ。あんた、もしかして知らないの? 『スクールアイドル』」
赤木「ああ、知らん」
あら。
これは意外。まさか、このご時世にスクールアイドルを知らない人が居るなんて……
にこ「……うーん。
まあ、赤木君ってバスケットにしか興味が無い感じだしね」
私は、『スクールアイドル』という素晴らしいものを思う存分語った。
赤木「ほう……そんなものがあるのか」
にこ「そうよっ!」
胸を張る私。
にこ「結構、有名なんだけどなぁ」
まあ、まだ知名度バツグンの全国大会は無いから、無理もない……のかしら?
にこ(いやいや、それにしてもね)
普通なら、『あんた、そんな事も知らないの!?』と怒っているところ。
けど、赤木君の場合は、きっと。
にこ「でも、それだけバスケットに夢中って事よね。
嫌いじゃないわよ。そういうの」
他の事が目に入らないぐらいに、なにかを無我夢中に頑張っている人は、それだけで魅力的だと思う。
ま、誰であろうと私の魅力には敵わないけどね。
赤木「ふっ、ありがとな」
……にしても、スクールアイドルの全国大会か。
にこ(もしそういうのが出来たら、絶対それに参加して、絶対に優勝したいな)
……ふと、思い立った。
にこ「──そうだっ! アドレス交換しない?」
赤木「アドレス……?」
にこ「うん。携帯の」
赤木「携帯?」
またまた訝しげな顔をする赤木君。
にこ「…………もしかして、持ってないの? 携帯電話」
赤木「携帯電話?」
……えぇと。
スクールアイドルだけじゃなくて、携帯電話も知らないの?
にこ「……親御さんの方針なのかしら?」
赤木「?」
にこ「まあ良いわ」
私は、鞄から携帯を取り出して赤木君に見せる。
にこ「ほら、これが携帯」
赤木「これが、電話?」
あ、やっぱり、本当に見た事すらないみたい。
にこ「……………………あんた、本当に知らないのね」
赤木「知らん」
キッパリと言う彼に、私はなんだか楽しくなってきた。
にこ「あははっ! ここまでくると清々しいわ。
ってゆーか、尊敬するっ」
赤木「?」
にこ「うーん、じゃあそうね……」
──あっ!
そうだ、そうしよう!
私は、顔と顔がくっ付くぐらいまで赤木君に接近した。
赤木「?」
さてと、このボタンを押して……
赤木「おい、なんだ?」
にこ「良いからいいから。電話見て。写真撮るから」
赤木「えっ?」
よし、準備はOKにこっ!!!
にこ「はい、にっこにっこにーっ♪」
ピロリン♪
赤木「!!?」
にこ「……うん、綺麗に撮れた」
赤木「???」
顔中で『?』を連呼する彼に、私は携帯の画面を見せた。
にこ「ほら、これ」
赤木「……!!!?」
目を見開いて絶句する赤木君。
いや、なにもそこまで驚かなくても。普通の写真だし。
にこ(あっ、そっか!
にこにーの可愛さに驚いてるのね! 納得だわっ!!!)
赤木「な、なんだコレ???」
にこ「うーん……本当は、アドレス交換だけじゃなくて、この画像も送りたかったところだけど……」
携帯を持ってないなら仕方がない。
だったら、こうすれば良いのだ。
にこ「ちょっと待ってて!」
タッ!
一言言って、私は走り去った。
そのまま公園を出て……
にこ(近くにコンビニがあったよね)
探すという行為を取るまでもなく、目的の店はすぐに見付かった。
早速私はコンビニの中に入り、コピー機を操作する。
そう、写真の現像だ!
にこ(……それにしても、そろそろ携帯を替えたいわね)
すぐに写真は出来、私は公園に戻る。
にこ「お待たせ!」
はいっ! と、私は赤木君に出来たてホヤホヤの写真を差し出した。
赤木「……写真?」
……さすがに普通の写真ぐらいは知ってるわよね?
赤木「って、これは……!」
にこ「そ。
現像してきたの」
赤木「げ、現像?」
にこ「プレゼントよ。
未来のナンバーワン・アイドル、にこにーとのツーショット☆ 大事にしなさいよねっ!」
赤木「おう……!」
にこ(……!)
チロッ、と、赤木君の両目に炎が燃えた気がした。
夢を追う人間の、熱い情熱の炎が。
赤木「ありがとな、大切にさせて貰うわ」
にこ「ふふふっ! うんうん! にこにーに、たぁ~っぷり感謝しなさい!」
そういえば、彼は写真代の事を聞いてきたけど、さすがにそんなものを欲しがるほどケチじゃない。
そもそも、これは私が勝手にプレゼントしたものだしね。
にこ「じゃあ、私は行くわね」
赤木「ああ。
……オレは学校に戻るわ」
私が立ち上がると、彼も頷きながら腰を上げた。
にこ(……こうして並んでみると、本当にデッカイなぁ)
バスケットの事はよくわからないけど、これぐらいある体格は、結構大きな才能よね?
にこ(こういう人は、埋れて欲しくないな……)
だってそうなったりしたら、アイドルの世界で言えば、
真剣にアイドルを目指す超美少女が、日の目を見ずに消えていくのと同じだと思うから。
別世界の他人事ではあるけれど、それは……
寂しくて、悔しい。
にこ「おかげで元気になったわ。ありがとう」
嘘じゃない。
今の私には、以前のようなやる気がまた満ち溢れていた。
赤木「こっちこそありがとな。
矢澤と出会えなかったら、どうなっていたか……」
私だってそうよ。
この時間が無かった場合の自分なんて、想像するだけで怖いものがある。
にこ「──お互い、頑張りましょうね」
スッ。
熱い思いを込めて差し出した私の右手を、
赤木「おう!」
ガシッ!
赤木君はガッシリと握った。
──って!
にこ「痛い痛いっ!」
赤木「す、すまんっ!」
力、入れすぎっ!!!
─────────────────────
──負けたら駄目、ね──
正直、心が折れそうになっていた。
でも、こんなところで諦めてなんかいられない!
逃げてなんかいられない!
そんな思いが、次から次へと胸の中に溢れてくる。
いくらやる気を出そうと、それだけでは現実は変わらない。
でも、私は死んだ訳じゃないんだ。生きているんだ。
だったらまだ、自分次第で、現実を良い方に変える事は出来るはず。
本当に何もかもを諦めて、捨ててしまうには早すぎるよね。
にこ(出来る限り、もがいてみよう)
周りからは無様に映っても良いわ。
……いや、アイドルとしてそれはマズいのかしら?
でも、私はまだまだ頑張れる。
先は長いかもしれないし、悲しい結果に終わるかもしれない。
だけど。
にこ(石にかじり付いてでも、やってやるわ)
諦めずに粘り続けていれば、いつかきっと……!
にこ(ありがとう赤木君)
あなたと話せた事で、私、覚悟が決まったわ。
─────────────────────
にこ(……とは言っても、それからも私は何度も駄目になりかけたっけ。
特に、三年生になってからは完全にヤバかった)
ラブライブ、本選の楽屋。
化粧前でメイクをしながら、私はコッソリと苦笑した。
赤木君との出会いは、一日だって忘れた事はない。
にこ(それにしても、つくづく不思議な時間だったわね)
あれから私は、少しだけバスケットの事を勉強したし、赤木君の事も検索してみた。
実は、彼は有名な選手なのかなと思って。
けれど、バスケット選手・赤木剛憲の名前がヒットする事は無かった。
それでも私は、バスケットの何かしらの大会がある度に、彼の事を調べ続けた。
今は・今回は駄目でも、赤木君なら次はきっと──そう思ったから。
でもやっぱり、いつまで経っても彼の活躍は見付けられず……
時は流れた。
まるで、あの時が幻だったかのように。
でも、だからと言って、彼と語り合った時間は夢じゃなかったと断言出来る。
赤木君と撮った写真はまだ残っているし……
なによりも、彼の強くて熱い瞳は、未だに私の胸に焼き付いているからだ。
にこ(形として残っているものよりも、私にとってはこっちの方が大きくて確かな証拠だわ。
ふふっ、我ながらおかしいかしら?)
──そろそろ時間だ。
準備万端の私は、仲間たちと一緒に舞台の方へと向かう。
にこ(凄い……雰囲気ね)
この通路の先は眩しくてよく見えないが、そこから沢山の観客の声が聞こえてくる。
その眩い光の中こそが、全スクールアイドルが憧れる夢の舞台なのだ。
そう。
夢の舞台が、現実として目の前にある。
……足が震えた。
歓喜と、闘志と、不安と、恐怖と……とても一言では言い表せない、様々な感情で。
でも。
穂乃果「今までの気持ちと、思いと、『ありがとう』を。
全部乗せて歌おう!」
でも、今の私は一人じゃない。
仲間が、居る。
居てくれる。
やっと出会えた、仲間が。
にこ(……仲間、か)
……ふと。
私は、かつての自分の空回りによって、縁が切れてしまった二人の事を思い出していた。
いや、彼女たちだけじゃない。ライブの時には、裏方として手伝ってくれた子だって居た。
にこ(どこかで……見て、くれているのかしら──)
──今、夢の舞台に一緒に立つのは……
力を合わせて、この舞台までやって来れたのはμ'sだけど──
──ここまで私を押し上げた土台を作ってくれたのは、『みんな』だよ──
にこ(μ'sよりももっともっと短い間だったけど、あの時に一緒だった子たちと出会わなければ、私は……)
きっとなにかしらの歯車が狂って、ラブライブに挑戦だなんてありえなかったんだと思う。
まして、本選の舞台だなんて、それこそ夢のまた夢。
にこ(ううん、それどころか、赤木君やμ'sのみんなと出会う事だって出来なかったんじゃないかしら)
もちろん根拠なんてないけど、そんな気がする。
そう。『奇跡』に巡り合えたのは、沢山の『みんな』。一人ひとりのおかげなんだ。
──ゴメンね……──
──そして、ありがとう──
にこ(もう私の事なんて大っ嫌いかもしれないけど。
興味すら持たない、どうでも良い奴になってるかもしれないけど)
けれど。
にこ(私にとっては、今だって大切な仲間よ。
ずっとね)
だから。
にこ(あんたたちも一緒に、私の中でこの舞台に立つのよ!)
──μ'sの物語は、みんなで叶えるんだから!──
穂乃果「1!」
ことり「2!」
海未「3!」
真姫「4!」
凛「5!」
花陽「6!」
にこ「7!」
希「8!」
絵里「9!」
──そして、赤木君。
全国制覇を成し遂げたあんたも、どこかから応援してくれてるわよね?
しっかり目に焼き付けときなさいよ。
宇宙ナンバーワン・アイドル、矢澤にこの、最高に輝くこの瞬間を!
完。
ゴリと、アニメ版のにこ、絵里はどうにも共感してしまいます。
彼らの行動が正しかったか、あるいは間違っていたか、そういった話ではなくて、なんというか……
他人と思えないというか。
なんて言うと怒られるかにゃ?
でも、だからなのか、ラブライブ!のカプでは絵里×にこが一番すきだったりします。
個人では、ことり!
最後に、イメージイラストを置いておくです。
http://i.imgur.com/lVFmBWe.jpg
レスを下さった方も、ROMの方も、本当にありがとうございました。
それではまた、ご縁があればよろしくお願い致します。
乙乙
また会えるかな
乙!
すごく熱かった
いいコラボだわ~
乙、荒らしがあったけど完結してくれてよかった
文も絵も中途半端とかよくやってられるな
おつ
スラムダンクとラブライブの三年はよく比べられてたもんな
ゴリとにこ、三井とエリ
木暮と希はちょっと違うけど
面白かったわ
>>178
よくそんなゴミを上げようと思ったな
ゴミライバーは絶望して死.ね
クソみたいな荒らしが湧いてる中、完結してよかった
ただイラストのゴリがゴリラしてないのが残念だった(桜木感)
>>1乙
乙です
乙!
ラブライブもスラムダンクも好きだから面白かった!
また違うのかいてくれよ♪
乙です!面白かった!
結局>>1と俺の自演レス以外5レスも付いてないな
面白かった
乙
また次作も待ってるぞ
絵上手いじゃん
>>1死..ね
ゴミ
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