加蓮「私、たぶん死ぬの」 (185)
-ライブ会場 控え室-
コンコン ガチャ
凛 「加蓮、いる?」
奈緒「応援に来たぞー」
P 「おっ、来たか」
加蓮「凛、奈緒!来てくれたんだ」
凛 「当然でしょ。加蓮にとって大事な日なんだから」
奈緒「IU...アイドルアルティメイト決勝」
奈緒「すごいよな...真のトップアイドルを決めるその決勝に」
奈緒「加蓮がいるなんて」
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一機減るだけだから大丈夫だろ
P 「ああ。とうとうここまで来た」
P 「きっと加蓮が今まで真面目にやってきたから」
P 「だからこそ、今この舞台があるんだろうな」
加蓮「あはは、誉め過ぎだよプロデューサーさん」
加蓮「私はただ、プロデューサーさんと一緒に進んできただけだもん」
P 「いや、そんなことは無いぞ、加蓮はいつだって...」
加蓮「プロデューサーさんこそ...」
P 「いやいや加蓮こそ...」
加蓮「プロデューサーさん...」
P 「加蓮......」
奈緒「ちょっ、ストップストーップ!」
加蓮「ん?どうしたの奈緒」
凛 「......」
奈緒「その...いちゃいちゃするのは良いけどさ、そろそろ時間じゃないか?」
P 「ん...あぁ、本当だ。そろそろ舞台袖に行かないと」
P 「加蓮、準備はいいか?」
加蓮「うん、もちろん!」
P 「よし、じゃあ行くとするか」
奈緒「いよいよか...」
P 「奈緒、凛。応援に来てくれてありがとな」
P 「今日はしっかりその目に焼き付けていけよ」
凛 「うん、そのつもりだよ」
奈緒「悔いの残らないように、思いっきりやってこいよな!」
加蓮「2人ともありがとう!応援嬉しかったよ!」
加蓮「それじゃ、行ってくるね!」
-舞台袖-
P 「そろそろ加蓮の出番か...いかん、なんだか俺まで緊張してきたぞ」ブルッ
加蓮「.....ねぇ、プロデューサーさん」
P 「ん、どうした?」
加蓮「あのね......私」
加蓮「えっと.....」
加蓮「.......その」
P 「なんだ、何か気になることでもあるのか?」
P 「お手洗い...はさっき行ったよな」
加蓮「っ!?違うって!」
加蓮「....もうっ。いいよ、戻ってきたら言う」
P 「戻ってきたら...ってことはつまり」
P 「真のトップアイドルになったら、ってことだな」ニヤ
加蓮「勝てる保障なんて無いけどね」
P 「大丈夫、今の加蓮は誰にも負けないさ」
P 「誰よりも近くで加蓮を見てきた俺が保障する!」
加蓮「......っ」
P 「......あれ、加蓮?」
加蓮「...も、もう時間だから!行ってくるから!じゃあね!」ダッ
P 「あっ加蓮!?おい!」
加蓮「.........」タタタ
加蓮「.........」
ピタッ
クルッ
加蓮「.....プロデューサーさん!」
加蓮「私、勝ってみせるから!」
加蓮「あなたが育てたアイドルが優勝するところ」
加蓮「見逃さないようにね!」ニコ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
タタタタタ
加蓮「プロデューサーさん!見ててくれた!?」ハァハァ
P 「あぁ!優勝おめでとう!加蓮!!!」ウルウル
加蓮「ちょっと、なんでもう泣いてるのよ」
P 「なんでってそりゃ、加蓮が優勝...」
P 「......」
P 「あの加蓮が....っ」ブワッ
加蓮「も、もーっ、しっかりしてよプロデューサーさんっ」ウルッ
加蓮「けほっ」
P 「ん?喉を痛めたのか?」
P 「水飲むか?」
P 「それとも飴の方がいいか?のど飴か?レモンもあるぞ」
加蓮「ちょっ、プロデューサーさん心配し過ぎ、ちょっと疲れただけ!」
P 「疲れてるのか?じゃあアンコールは中止にさせてもらった方が...」
加蓮「わわ待って待って!」
加蓮「大丈夫!大丈夫だよ!」
P 「いや、だが大事をとった方が...!」
加蓮「大丈夫だってば!」
加蓮「ほらっ!ほらっ!」ピョンピョン
P 「あぁっ!そんなにジャンプしたらっ!」
P 「わかった!わかったから!!」
加蓮「ふぅ、わかればよろしい」フゥ
P 「.....正直に言えば心配だが、加蓮の晴れ舞台だ」
P 「ファンも待っていることだし、行ってこい」
P 「だが、嬉しいからって無理はするなよ」
加蓮「はーい....もう、心配性なんだから」
加蓮「でも、ありがと。それじゃあ行って来るね、プロデューサーさん」クルッ
P 「あと少しだ、頑張れよ」
加蓮「うんっ」トトト
ワアァァァー
つづく
ただの風邪定期
IUと言えば本家組、本家組と言えばIAの千早(死にかけた)
加蓮「流行性感冒です」
それはインフルエンザだ
大丈夫。新しいナノマテリアルは確保してある。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
加蓮「プロデューサーさん、ただいま」
P 「お帰り、加蓮。良いアンコールだったぞ!」
加蓮「えへへ、ありがと。でも、ちょっと疲れたかな」フラ
P 「おっと、大丈夫か?」
加蓮「言いつけ破って、ちょっと頑張り過ぎちゃったかも」
加蓮「心臓、まだバクバクいってる」ゼェ
P 「まったく、あれほど無茶するなって言ったのに...」
P 「とりあえず水を...あれ、さっきまでここにあったと思うんだが」
来てた
加蓮「...もしかして、その空っぽのやつのこと?」
P 「え?あっ、誰か飲んじゃったのか!?」
加蓮「...........」
P 「いや、俺じゃない!俺じゃないぞ!」
加蓮「...........」
P 「...加蓮?」
加蓮「....ごめん、ちょっと本当に疲れちゃったみたい」クラッ
P 「!!」
P 「いかん、すぐ身体を休めないと...そうだ、ここのソファに座ってろ!」
P 「すぐ水とか持ってくるからな!」
加蓮「うん...」ポスッ
P 「あれだけのライブだ、疲れるのも無理は無い」
P 「いいか、絶対俺が戻ってくるまで動いたりするなよ」
P 「約束だぞ!」タタタ
加蓮「あっ....プロデューサーさん....」
加蓮「........」
加蓮(.......言いそびれちゃった)
加蓮「ふぅ......」
加蓮(私が優勝、か...)
加蓮「プロデューサーさん、泣いてた...ふふっ」
加蓮(アイドルにならなきゃ、きっとこんな気持ちは知らなかった)
加蓮(全部、プロデューサーさんのおかげ)
加蓮(プロデューサーさんが隣にいてくれたから...)
加蓮「これで少しは、プロデューサーさんに恩返し......出来たかな」
加蓮(なんだか不思議)
加蓮(心臓のドキドキが収まらない)
加蓮(頭がぼーっとして、足元がふわふわする)
加蓮(そんな....まるで夢の中にいるような)
トクン
加蓮「......っ」グラ
加蓮(......え?)
トサッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
-販売コーナー-
P (水と、緑茶と、オレンジジュース)
P (炭酸...は、身体に障るかもしれないか)
P (やめておこう)
P 「そうだ、ウーロン茶と紅茶も念のため買っておくか」ズシ
P 「さてと、急いで戻らないと」
奈緒「あれ、こんなところで何やってるんだ?」
P 「おお、奈緒。ちょうどいいところに」
P 「ちょっとこれ運ぶの手伝ってくれ」
奈緒「うわっ、なんだこのドリンクの山」
奈緒「もしかして全部加蓮の?」
P 「ああ、加蓮のやつライブでちょっと疲れたみたいでな」
P 「水分を多めに取らせないと思って」
奈緒「いや、それにしたって多すぎだろ...」
奈緒「うわ、重......」ズシ
P 「わるいな」
奈緒「まぁ、ちょうどそっちに行こうと思ってたし、いいけどさ」
奈緒「あ!そんなことより、おめでとう!」
奈緒「加蓮、本当にすごかったな!!」
P 「あぁ、ありがとう」
P 「本人にも言ってやってくれ」
奈緒「もちろん!」
テクテク
P 「ところで凛はどうしたんだ?」
奈緒「ニュージェネの2人が迷子になったらしくて、迎えにいった」
P 「あいつらも来てたのか」
奈緒「あとからみんなで行くってさ」
P 「そうか」
死んでもガチャ回せばピンピンしたのが来るからヘーキヘーキ
テクテク
奈緒「それにしても今日の加蓮、ホントに凄かったよな」
P 「やっぱりそう思うか?」
奈緒「うん」
奈緒「なんていうか、自分を燃やし尽くすっていうのかな」
奈緒「目が釘付けになっちゃった」
奈緒「凛なんて隣で泣いてたし」
P 「マジか」
P 「やっぱり決勝だから、気合が入ってたってことなのかもな」
奈緒「んー、それだけなのかなー」
P 「他に理由があるってことか?」
奈緒「いや、わかんないけどさ...」
P 「とにかく、今日のライブを見て俺は確信した」
P 「加蓮はまだまだ上へいける」
P 「それこそ、誰も到達したことが無いような高みへさ」
奈緒「ふーん」ニヤニヤ
P 「.....なんだよ」
奈緒「別にー」
P 「気になるだろ、教えろよ」
奈緒「何でもないよ。気にしない気にしない」
P 「ほんとかー?」
奈緒「ほんとだって。あっ、それよりほら」
奈緒「あそこにいるの加蓮じゃないか?」
P 「あぁ、ちゃんと動かずに待ってたみたいだな」
P 「ソファに横になって...寝てるのか?」
奈緒「衣装のまま?」
奈緒「おーい、加蓮!そんなところで寝たら風邪引くぞー!」タタタ
加蓮「...........」
:: .|ミ|
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:: / ,,.-'" ヽ ヽ、 ::
:: ,,.-'"_ r‐'" ,,.-'"` ヽ、 ::
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:: i へ___ ヽゝ=-'"/ _,,> ヽ
:: ./ / > ='''"  ̄ ̄ ̄ ヽ
:: / .<_ ノ''" ヽ i
:: / i 人_ ノ .l
:: ,' ' ,_,,ノエエエェェ了 /
i じエ='='='" ', / ::
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ヽ、 __,,.. --------------i-'" ::
ヽ、_ __ -_'"--''"ニニニニニニニニヽ ::
`¨i三彡--''"´ ヽ ::
/ ヽ :: ┼ヽ -|r‐、. レ |
/ ヽ:: d⌒) ./| _ノ __ノ
つづく
元医者の現アイドルに応急処置して貰おう
奈緒「なー、見てくれよこの飲み物!買い過ぎだと思わないか?」
P 「なんだよ、少ないより良いだろ」
奈緒「そりゃそうだけどさー...」
奈緒「まぁせっかく買ってくれたんだ、加蓮、好きなの選びなよ」
奈緒「あたしも貰って良いだろ?」
P 「運ぶの手伝ってくれたしな」
P 「でも、加蓮が選ぶのが先だぞ?」
奈緒「わかってるよ!」
奈緒「ほら加蓮、いつまでも寝てないでさ」
奈緒「あれ?」
奈緒「加蓮?」
奈緒「なぁ、風邪ひいちゃうからいい加減起きなって」
奈緒「衣装もシワがついちゃうだろ」
奈緒「お祝いもしたいし」
奈緒「なぁ、加蓮」
奈緒「なぁってば」
P 「様子がおかしい」ドサッ
タタッ
P 「おい、加蓮」ユサ
P 「加蓮、目を開けろ!加蓮!」ユサユサ
P 「加蓮!」
奈緒「ぇ...おい」
奈緒「ウソ、だろ?」ズル
ドサッ ゴロゴロ
奈緒「ぁ...ペットボトル...」
P 「.....くそ」
P 「奈緒!」
奈緒「..........」
P 「...奈緒!!」
奈緒「ぁ、な、なんだよ?」
P 「俺は救急に連絡する」
P 「奈緒は誰かに医務室から医者を呼ぶよう頼んで」
P 「その後は加蓮に声をかけ続けてくれ」
P 「反応があったらすぐに教えるんだ」
奈緒「わ、わかった!」タタッ
P 「頼んだぞ!」
ポパピプペ
P 「...すみません、救急ですか!」
P (加蓮.....!)
つづく
加蓮がガチで病気のSSってたくさんありそうで実はあんまりないよね
まあネタ系ならわりと見る気もするけどマジで書いてるのはあんま見ないかなー
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
-1週間後-
奈緒「ふぅー.....さむ...」テクテク
奈緒(加蓮が倒れてから、一週間が経った)
奈緒(加蓮は今も病院だ)
奈緒(あたしは毎日お見舞いに行っているけれど、まだ一度も会えていない)
奈緒(”面会謝絶”のプレートを沈鬱な表情で見つめ、帰る)
奈緒(その繰り返し)
奈緒「...........」テクテク
奈緒(あの後、事務所は大変だった)
奈緒(加蓮の仕事はレギュラーも含め、全部キャンセル)
奈緒(関係各所への連絡や根回しや)
奈緒(代役の手配)
奈緒(事務所の皆への説明...)
奈緒(........)
奈緒(IU優勝の喜びはもう、どこにも残っていない)
奈緒「......はぁ」
奈緒(でも、一番大変だったのはやっぱりあのこと...)
奈緒「おもいなぁ、これ」テクテク
奈緒(だけど今日は、久々に嬉しい出来事があった)
奈緒(加蓮の面会謝絶が解除されるらしい)
奈緒(ちひろさんが教えてくれた)
奈緒(だからあたしは、みんなからのお見舞いを両手に抱え)
奈緒(こうして病院に向かっている)
-病院-
ガチャ
奈緒「お待たせ」
P 「おぉ、奈緒。待ってたぞ」
奈緒「ごめん、遅れた」
奈緒「みんなあれもこれもってお見舞い渡してくるもんだからさ」
奈緒「よいしょっと」
P 「確かにすごい量だな...手伝おうか?」
奈緒「いいよ、大丈夫」
奈緒「それより、そっちこそ大丈夫なのか?」
奈緒「なんつーかその、色々と」
P 「まぁ、ぼちぼちってとこだ」
奈緒「ぷっ。なんだよそれ」
P 「はは...」
奈緒「加蓮、今日から面会できるんだろ?」
奈緒「もう会いに行ったのか?」
P 「いや、奈緒が来るって聞いてたからな」
奈緒「そっか」
P 「さてと...じゃあ」スッ
P 「行くか」
奈緒「うん」
テクテク
奈緒「なぁ、面会しても良くなったってことは」
奈緒「容態が落ち着いたってことだよな」
P 「ああ、多分な」
奈緒「じゃあ、すぐに退院できるのかなっ」
P 「......」
P 「......すまん、その辺りは俺も詳しく教えてもらっていないんだ」
奈緒「あっ...」
奈緒「だよな、ごめん......」シュン
P 「....奈緒」
奈緒「なに?」
P 「今みたいな顔、加蓮には見せるなよ」
奈緒「あっ、うん。わかった」
テクテク ピタッ
奈緒「着いたな」
P 「ああ」
奈緒「プレート、かかってないな」
P 「そうだな」
奈緒「...入って良いんだよな?」
P 「その筈だ」
奈緒「........」
P 「........」
奈緒「ねぇ、先に入ってよ」
P 「奈緒?」
奈緒「だって、なんか緊張してさ」
奈緒「ほら、手がこんなにふるえてる」フルフル
P 「緊張なんてする必要ないだろ」
P 「中にいるのは加蓮だぞ」
奈緒「わ、わかってるけどさ」
奈緒「もし加蓮が....」
奈緒「..........」
奈緒「...あぁ、やっぱダメだ!あたし出直してっ」クル
ガタン!
奈緒「あっ」
P (ドアノブに腕が)
奈緒「..........」
P 「..........」
奈緒「やっちまった...」
P 「ほら、往生際が悪いぞ」
奈緒「ここでそれはシャレになんねーよっ」
加蓮「誰?」
奈緒・P「!!!」
加蓮「誰?誰かいるの?」
P (加蓮の声だ...)
奈緒「.....っ」
P 「...俺だ。入るぞ」
ガチャ
加蓮「え......?」
P 「よ、なんか久しぶりだな」
奈緒「よ、よぉ、お見舞いに来たぞ」
加蓮「プロデューサーさん、奈緒......?」
P 「きれいに片付いてるな。って当然か、ははっ」
加蓮「え?え...なんで?」
加蓮「なんでプロデューサーさんも病衣、着てるの...?」
つづく
病院セックスだな
んん…?
なぜ加蓮は病気が似合うのか
P 「実は俺も今ここに入院しててさ」
加蓮「入院って...そんな...どうして?」
加蓮「プロデューサーさんはどこも悪くなかったはずでしょ!?」
奈緒「お、おいっ、あまり興奮するなよ」
加蓮「でもっ」
P 「落ち着け、大丈夫だって」
P 「ただの肝炎だから。たいした病気じゃないんだ」
加蓮「肝、炎....?」
P 「ああ、A型のな」
これはCだな
奈緒「ほんと大変だったんだよ」
奈緒「加蓮が倒れたほんの少し後に調子崩してさ」
P 「まず熱が出て、身体もやたらとだるかったんだよ」
P 「最初は風邪かと思ったんだけど、どうも違う感じでさ」
P 「だから、エナドリの飲み過ぎかなーって思ったんだよ」
P 「そういう奴多いし」
加蓮「多いんだ...」
P 「で、それだと病院に行く訳にもいかないから、事務所でとにかく寝てた」
エナドリって怖い
加蓮「寝てた?」
P 「ああ、仕事もあったし、家にも帰らないでずっと寝てたな」
奈緒「一日20時間くらい寝てたよな。でも全然元気にならないんだよ」
P 「そんな状態が3日くらい続いて、流石におかしいって凛が言い出して」
奈緒「あたしと凛が病院に無理やり連れてきたら」
奈緒「お医者さんが”君、入院ね”って」
P 「”急性肝炎だから、退院まで最低2ヶ月はかかるから”ってさ」
加蓮「2ヶ月....」
P 「まぁ、そんなに大きな病気じゃないみたいだけどな」
P 「2ヶ月から3ヶ月で完治するし、後遺症も全くないそうだ」
P 「ただ、その間は運動一切禁止、もちろん仕事も出来ない」
P 「なーんにも考えないで、気楽に眠り続けるのが一番の特効薬らしい」
P 「まぁ、今は体調もだいぶ回復したし、こうして自由に出歩いてるってわけだ」
加蓮「そうなんだ.........全然知らなかった」
P 「医者も加蓮に気を使って話さなかったのかもな」
加蓮「うん...そうだと思う」
P 「いやー、参った参った」
奈緒「とか言って本当は、仕事さぼれて嬉しい!とか思ってるんだろ?」
奈緒「なにより加蓮と一緒だしさ」
P 「おいおい、そんなこと言って良いのか?」
奈緒「え?」
P 「加蓮が心配でしょっちゅう泣いてたことバラしてもいいのか?」
奈緒「ちょっ、やめろよ!...って、もうバラしてるじゃねーか!!」
加蓮「奈緒......!」
奈緒「あっ、ち、ちげーし!」
奈緒「泣いてねー!全然泣いてねーし!」
加蓮「えっ...そうなの?」
奈緒「はっ?」
加蓮「ふーん...奈緒、私のこと心配じゃなかったんだ...」シュン
奈緒「!!」
加蓮「そっか...」グス
P 「あー、奈緒が加蓮いじめたー」
奈緒「う...!」
加蓮「少しは心配、して欲しかったな...」メソメソ
P 「あーあ......」チラッ
加蓮「うぅっ......ぐすっ......」チラッ
奈緒「あぅ.....」
奈緒「......あーあーもう!わかったよ!」
奈緒「そーだよ!心配だったよ!すげー泣いたよ!」
奈緒「今日こーして加蓮と会えて嬉しいよ!悪いか!!」
加蓮「奈緒ー!」ギュ
奈緒「むぎゅ」
奈緒「おま...やっぱうそ泣き...!」
加蓮「ありがとね。ふふっ、奈緒は優しいね」
奈緒「あー...もう、すげー恥ずかしい...」
加蓮「よしよし」ナデ
奈緒「もー!なーでーるーなー!」バタバタ
つづく
ああ^~
前半のお前らが酷すぎてワロタ
今日は来ないのかな
加蓮「うんうん、やっぱり奈緒は可愛いなぁ」ナデナデ
奈緒「むぅ...」
加蓮「可愛いかわいい」ナデナデ
奈緒「くやしい....あたしばっかりなでられて。納得いかない!」ガバッ
加蓮「きゃっ」
奈緒「こうなったら倍返しだ。あたしの本気を見せてやる!」
奈緒「いいかっ、退院したらおぼえとけよっ!」
加蓮「........っ」
加蓮「.......うん、わかった」
加蓮「楽しみにしとくね」ニコ
奈緒「ん...?」
P 「.........」
加蓮「ねぇ、ところでさっきから気になってたんだけど」
加蓮「奈緒のその大荷物って、もしかしてお土産?」
奈緒「あっそうだっ。これ渡さないとな」
奈緒「ってか、お土産じゃなくてお見舞いな」
奈緒「よい....しょっ」ドサ
加蓮「うわ、すごい量だね」
P 「いったい何人から預かってきたんだ」
奈緒「まずはこれ、凛から」ガサ
加蓮「わぁ...!」
P 「綺麗だな。プリザーブドフラワーってやつか」
奈緒「それそれ!そう言ってた」
加蓮「前に凛の店で話したやつだよ。覚えててくれたんだ」
加蓮「嬉しいな...」キュ
奈緒「さすが凛って感じだよな。ここに置いとくぞ」コト
加蓮「うん、ありがとう」
奈緒「それで次が...よっと」ドサ
奈緒「これが一番重くってさー」バサバサ
加蓮「本?こんなにいっぱいあるんだ」
P 「小説ってことは、文香か?」
奈緒「ああ。加蓮が好きなジャンルがわからないからって、何冊か渡してくれたんだ」
加蓮「へー、ほんとだ。ほら、目録までついてるよ」
P 「どれどれ...えっと、『ピーターラビット』『銀河鉄道の夜』『人間失格』」
P 「『舞踏会・蜜柑』......色々あるな」
加蓮「あっ私、蜜柑は読んだ事あるよ」
加蓮「プロデューサーさんも読んだことある?」
P 「ま、まあな」
加蓮「短いし、素朴だけど、すごく良い話よね」
P 「あ、ああ、そうだな」
加蓮「...プロデューサーさん、本当に読んだの?」
P 「あはは...」
加蓮「まぁいいけど...うわっ、これなんて函入りだよ!」
加蓮「 『チボー家の人々』...わっ、これ二段組だ」
そのラインナップは半月を思い出して色々あれ
奈緒「入院してる間に、ゆっくり読めば良いんじゃないか?」
加蓮「うん、そうするよ」
加蓮「携帯も没収されちゃって暇だったんだ」
P 「面白かったら俺にも貸してくれるか?」
加蓮「うん。奈緒、いいよね?」
奈緒「ああ、いいんじゃないか?」
奈緒「その本、気に入ったのがあれば差し上げますって言ってたし」
P 「へぇ、よかったな。加蓮」
加蓮「プロデューサーさんもね」
P 「文香チョイスなら間違いは無いだろうし、楽しみだ」
奈緒「そうだ、本系が良いならこれも嬉しいかもな。川島さんから雑誌の差し入れ」バサッ
加蓮「わぁ、ありがとう!」
奈緒「川島さんからは加蓮宛てだけじゃないんだ。ほい」ガサ
P 「え、俺の分もあるのか?」
奈緒「紙袋に入ってるから、何の雑誌かはわからないけどな」
奈緒「移動中は絶対あけるなーって言われたし」
P (何の本だよ)
加蓮「何の本だろ。ね、袋から出してみてよ」
P 「...........」
P 「いや、今はやめておくよ」
加蓮「けちー」
P 「はは......」
P (嫌な予感がする)
奈緒「あとあたしから蜜柑とゼリー。アーニャからはネコミミ」
奈緒「小梅からはこの前の旅行の写真を預かってきたぞ」
奈緒「他にも色々あるんだけど...」ゴソゴソ
P 「はは、部屋が一気に華やかになりそうだ」
加蓮「なんか、恥ずかしいな...」エヘヘ
つづく
おつ
ふみふみがひどいフラグを建てていったな
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
奈緒「...で、凛もそのまま飛び出しちゃって、”待てーっ”て!」
加蓮「あははっ、なにそれー」ケラケラ
P 「何やってるんだあいつは...」
奈緒「ん...」チラ
奈緒「さてと、そろそろあたしは行くかな」スクッ
P 「もうそんな時間か」
加蓮「え、もう帰っちゃうの?」シュン
奈緒「お、おい、そんな顔すんなって」
奈緒「また明日も来るからさ」
加蓮「ほんと?」
奈緒「ほんとほんと。なんか欲しいもんあるか?」
加蓮「ポテト!」
奈緒「ダメに決まってるだろ!」
加蓮「むー」
奈緒「元気になったら一緒に食べに行こうな」
加蓮「......うん」
P 「奈緒。気をつけて帰れよ」
奈緒「ああ、へーきへーき」
加蓮「出口わかる?」
P 「送って行こうか?」
奈緒「いや、わかるよ!バカにすんな!」
加蓮「ふふっ。奈緒、今日はありがとね」
加蓮「それに...ごめんね、心配かけて」
奈緒「......早く、元気になれよ」
奈緒「それじゃ、また明日」
ガチャ
シーン
加蓮「奈緒、行っちゃったね」
P 「なんか急に静かになったな」
加蓮「そうかも。もう、奈緒ってばあんなに騒ぐんだもん」
加蓮「無理しちゃって」クス
P (奈緒、ばれてるぞ)
加蓮「...なんて。私のせいだよね」
P 「......加蓮」
加蓮「.........」
P 「...お茶でも淹れよう。のど、渇いたろ」
P 「ポット借りるぞ」スクッ
加蓮「あ...ありがと」
P 「お茶っ葉は...この棚か?おっ、あったあった」ゴソゴソ
P 「湯飲みはこれか。ちょっと待ってな」カチャ
加蓮「うん」
P 「...........」コポポ
P 「...よし。加蓮、お茶が...」クル
P 「...っと」
加蓮「...........」ボ-
P 「...ここ、置いとくぞ」コト
加蓮「......うん。」
加蓮「...........」
P (加蓮の奴、どうしたんだ?)
P (窓の外をぼんやり見て......)
P (久しぶりに長く喋って、疲れたんだろうか)
P 「...........」ズズ
P 「あちっ」
加蓮「.........」ボー
P 「.........」ズズ
P (そろそろ、俺も戻ったほうが良さそうだな)
P 「さて、と...」
加蓮「...ねえ、プロデューサーさん」
P 「ん。なんだ?」
加蓮「あの建物、知ってる?」
P 「あの建物?」
加蓮「あの山のふもとに見える、赤い屋根の」
P 「......あぁ、コンサートホールのことか」
P 「懐かしい。俺達も昔あそこでオーディションやったよな」
加蓮「え?」クル
P 「どうした?」
加蓮「今、なんて言ったの?」
P 「懐かしいって」
加蓮「そのあとだよ」
加蓮「私達もあそこで歌ったこと、あるの?」
P 「覚えてないか?ほら、デビューして最初のオーディション」
P 「"THE DEBUT"って名前の」
加蓮「あ...!」
P 「あの時の加蓮、緊張してダンスは転ぶし、歌詞は忘れるしで大変だったよな」
加蓮「そ、そうだっけ...?もう、なんでそんなこと覚えてるのよっ」
P 「そりゃ、俺も初めてのオーディションだったし」
P 「加蓮との大事な思い出だしな」
加蓮「うー....」
加蓮「でも、そっか。あそこだったんだ」
加蓮「緊張してたからかな。場所まで覚えてなかったよ」エヘヘ
加蓮「そっか......」フィ
P 「加蓮...?」
P (また、外を見つめて...)
加蓮「.........」
P (.........)
P 「あ、あのさ。加蓮」
P 「すまなかった」
加蓮「え?」
加蓮「なんのこと?」キョトン
P 「加蓮が倒れたのは...俺のせいだ」
加蓮「!?」
P 「俺が、加蓮に無理をさせたから」
P 「加蓮は...」
加蓮「ちょっ、ちょっと待って!何を言ってるのプロデューサーさん!」
加蓮「プロデューサーさんが謝ることなんて無いじゃない!」
P 「最後のアンコール、無理矢理にでも止めるべきだったんだ」
P 「そうすれば、加蓮の異変にもっと早く気づくことが出来た」
加蓮「それは私が...!」
P 「それだけじゃない。普段からもっと、できることがあった筈だ」
P 「俺は、どんどんよくなる加蓮をずっと見ていたかった」
P 「加蓮と一緒にどこまでも行けると思っていた。だから、いや...」
P 「すまない」
加蓮「.........っ!」
加蓮「私は......っ」
加蓮「.........」
P 「.........」
加蓮「..............」
加蓮(......そっか...)
加蓮「......わかった。プロデューサーさんがそういうなら」
加蓮「いいよ」
加蓮「許してあげる」
P 「....え?」
加蓮「ただし、条件があるの」フワリ
P 「条件?」
加蓮「プロデューサーさんが入院している間、私のお願いを聞いて欲しいの」
加蓮「なんでもよ」
加蓮「私が笑いたいって言ったら、何か面白いことをして笑わせて」
加蓮「私が甘えたいって言ったら、甘えさせて」
加蓮「そうしたら、許してあげる」
P (...こんなことを言う加蓮は、珍しい)
P (だが、俺の答えは決まってる)
P 「ああ、わかった」
P 「なんでも言ってくれ。俺が出来ることなら、何だってやるさ」
P (だけど)
加蓮「........」ニコ
P (加蓮、どうしてそんな)
P (儚げな笑い方をするんだ)
つづく
嫌な予感が
乙
前半のレスとの差に笑うわ
乙
この加蓮に泣かないでって言われて泣けない気がしない
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
-数週間後-
ガチャ
P 「ただいまー」
加蓮「おかえりなさい」
P 「市立図書館なんて、久々に行ったよ」
P 「本なら、また文香に借りればよかったんじゃないか?」
加蓮「だって、何冊も借りたら悪いじゃない」
加蓮「前の本だってまだ全部読みきってないのに」
P 「文香なら喜んで貸してくれそうな気もするけどな」
加蓮「まぁいいじゃない。それより」
加蓮「本、あった?」
P 「あったよ。ほら」ゴソ
加蓮「ん、ありがと」
加蓮「...あれ?」
P 「?」
加蓮「あっ、ううん。なんでもないの」
P 「どうした?頼まれてた本、それで良かったんだよな」
P 「ピーターラビットの」
加蓮「えっとね...」
加蓮「これ、確かにピーターラビットのシリーズだけど」
加蓮「私が借りてきて欲しかったのは別のなの」
P 「え、そうだったか?」
加蓮「これは”こわいわるいうさぎのおはなし”」
加蓮「私がお願いしたのは”フロプシーのこどもたち”だったんだ」
P 「で、でも、それでも良いんだろ?」
加蓮「うーんとね....」
P 「ちょっと待て、確かここにメモが...」クシャ
加蓮「あっ...」
P (どれどれ...)カサ
P 「げっ」
P (”こわいわるいうさぎのおはなし・・・×”)
加蓮「あちゃー...」
P 「良くなかったみたいだな...すまん」
P 「もう一回行って、借りなおしてくるよ」
加蓮「わっ。いいのいいの」
加蓮「今度また借りてきてくれればいいから」
P 「いや、いいんだ。間違えたのは俺だし」
加蓮「で、でも、今日はすごく寒いし」
加蓮「それに、今から出かけたら、帰る頃には日が暮れて...」
P 「大丈夫だよ」
P 「すぐ帰ってくるから」
加蓮「ほんとに行く気なの?」
P 「ああ、もちろん」
加蓮「...もう、病気が悪化しても知らないよ?私は止めたからね」
P 「わかってるよ。じゃ、行ってくる」
加蓮「......がんこなんだから」
ガチャ
-外-
P 「うぅ...さむっ」ブル
P (やべ、もう東の空が暗くなりかかってる)
P 「まいったな...。急がないと図書館が閉まるぞ」
P (加蓮にああ言った手前、もう失敗は出来ないし)
P 「...頑張るしかないか」
P 「はぁ...、こんなことならマイカー買っとくんだった」タタタタ
P (なんとなく身体が重い。具合が良くないんだろう)
P (これは来週の定期診断、もしかしたらひどい結果が出るかもしれないな)
P (ま、いいけど)
P (それよりも、この間から加蓮が時々見せるあの瞳)
P (瞳の中で黒い水がゆっくりと渦巻いているよな)
P (吸い込まれそうで、それでいてひどく切ないような、あの目...)
P (どうして、加蓮はあんな目をするんだろう)
つづく
おつ
当方三重県民、あそこであんなことがあって、いまだに衝撃が冷めぬところ
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ーーーーーーーーーーーーーーー
-病院-
P 「結局、夕食の時間までに戻れなかった...」グゥー
P (ま、目的の本は借りられたから良しとするか...)
P (さっそく加蓮に渡さないと)
コンコン
P 「入るぞ」ガチャ
P (...あれ)
P (部屋がまっくらだ。電気、つけてないのか)
P 「加蓮?」
加蓮「.........」
P (窓からかすかに射しこむ外灯の光に)
P (加蓮の輪郭をうっすらと浮かびあがっている)
P 「明かり、つけないのか?どうしたんだよ?」
加蓮「............」
P 「............」
P (加蓮、またあの建物をじっと見つめて...)
P 「.........」
テクテク
P (本は...ベッドの上に置いとけばいいだろ)ポフ
P (さてと。俺はパイプ椅子に座って)
P (待つとするか)ギシッ
加蓮「.........」
P (みじろぎひとつしない)
P (なにも言わないし、こっちを振り向きもしない)
P (ただじっと、加蓮は外を眺めている)
P (...まるでこの部屋だけ、時間がゆっくり流れているみたいだ)
P (こんな状況にも、もう慣れちゃったな)
P (一日に一度くらい、こんな時間がある)
P (なんの前触れもなく、急に加蓮は黙り込んでしまう)
P (こうなったら、こっちが何を言ってもダメだ)
P (話しかけても加蓮は無視するし、よくても生返事がせいぜい)
P (こんな時、俺は、加蓮が遠くへと離れてしまったように思ってしまう)
P (俺の手は、もう加蓮には届かないんじゃないかと)
加蓮「.........」
P 「.........」
P (加蓮。今、なにを考えているんだ?)
P (なぜあのコンサートホールを見つめているんだ?)
P (また、ステージの上に立ちたいのか?)
P (それとも..)
加蓮「.........」
P 「.........」
P (加蓮の背中...)
P (.........痩せたな)
P (ただでさえ、ほっそりとした体系だったんだ)
P (今の加蓮は、細すぎる。哀しさを感じさせるほどだ)
P (加蓮の病気のことを、俺は知らない)
P (本人に聞くわけにもいかないし)
P (それに、正直言って)
P (聞くのが、怖い)
グウゥゥゥー
P 「あ」
P (腹の音が...。夕食、食べてないからなぁ)
加蓮「......。」クルリ
P 「あ、加蓮...。その、ごめん」
P 「って、なに謝ってるんだろうな。はは...」
加蓮「.........」
P (逆光になって、加蓮の表情が見えない)
P (もしかして怒らせたか?)
加蓮「それ、食べていいよ」
P 「え?」
加蓮「食べて」スッ
P 「あ、夕食...!」
P 「どうしたんだ、これ」
加蓮「プロデューサーさんの分。とっておいたの」
P 「俺のって......。わざわざ持ってきてくれたのか?」
加蓮「......」コクン
P (なんてことだ)
P (加蓮のやつ、看護婦さんに俺の夕食が回収されないように)
P (食事を持ってきておいてくれたんだ)
P 「..........」
加蓮「?」
加蓮「食べないの?」
P 「あ、いや、食べるよ!食べる」
P (ちょっと感動して呆けてしまった)
加蓮「ここ。ベッドのはじ、使って良いよ」スッ
加蓮「明かりもつけていいから」
P 「あ、ありがと」
P 「じゃあ、いただきます」
加蓮「ふふ、どうぞ」
P 「......」 ガツガツ
P (腹が減ってたせいかな)
P (すっげーうまい)
P (いや、もしかしたら、別の理由かもしれないけど)ガツガツ
加蓮「プロデューサーさんってばそんなにがっついて、犬みたい」クス
P 「犬って」チラ
P (なんでだろう。悪い気はしないな)
加蓮「ふふ...」ニコニコ
P (加蓮が嬉しそうに笑ってる)
P (笑っているときの加蓮は、天使のように綺麗だ)
P (ずっとこんな風に笑ってくれればいいのにな...)ジッ
加蓮「...?」
加蓮「どうしたの?」
P 「...すっげーうまい」
加蓮「病院のごはんがおいしいなんて」
加蓮「かわってるね、プロデューサーさん」
P 「い、いや、ほんとうまいって」
加蓮「よしよし、いっぱいたべなさい」ナデ
P (犬みたいに撫でられた)
P (でも、やっぱり悪い気はしない)
P (それどころか、髪を滑ってゆく加蓮の手の感触やその笑顔が、やたらと嬉しい)
P 「あー、うまい。ほんとうまい」ガツガツ
加蓮「たんとおたべ」ニコニコ
P (恥ずかしいから、言わないけど)ガツガツ
つづく
既につらい
ここまではまだなぞってるだけだから希望はある
肝炎で入院中は外出できないから退院してるはず
プロデューサーの分の夕食はどこから持ってきたの?
肝炎はぐぐったら十数日で外出許可が出ることもあるみたい
つまりご飯はプロデューサーの病室に配膳されたものを持ってきたんだろう
加蓮は立って動けるんだろうか
これって元ネタあるの?
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ーーーーーーーーーーーーーーー
コンコン
加蓮「プロデューサーさん、いる?」ガチャ
P 「お。珍しいな、加蓮の方から俺の部屋に来るなんて」
加蓮「ちょっとね。...あ」
加蓮「その本、読んでるんだ」
P 「ああ。さすが文香の選んだ本だけあって面白いよ」
P 「なんていうか、ちょっと変わった人だよな」
P 「芥川さん」
加蓮「ふーん...」テクテク
P 「それで、なにか用でもあるのか?」
加蓮「.......」
加蓮「えいっ」パタン
P 「あーっ!なにするんだよ加蓮!」
P 「本をいきなり閉じたら、どこまで読んだかわからなくなっちゃうだろ!」
加蓮「んふふ」
P 「んふふじゃなくて!」
>>129
半分の月がのぼる空
加蓮「ごめんね、真剣に読んでるみたいだったから、つい」
P 「ついって...まったく。完全に油断してたよ」
P (今度からはしおりを用意しておこう)
加蓮「それよりさ」
加蓮「ね、プロデューサーさん。ちょっと付き合ってくれない?」
P 「え?」
加蓮「あのね、行きたいところがあるの」
P 「ずいぶん唐突だな」
P (病院なんて特にやることもないし、構わないけど...)
P 「.........」
P (どうしたんだ?今日の加蓮...)
P (はしゃいでいる...いや、違うな)
P (無理に、はしゃいでいるフリをしている)
P (そんな感じだ)
>>132
サンクス
加蓮「何してるの、プロデューサーさん。早くいこう?」
P 「それはいいけど...どこに行くんだ?」
加蓮「ふふ。ついてきたらわかるよ」
P 「...院内だよな?」
P 「というか、さっき奈緒が来てなかったか?」
P 「いいのか?放っておいたらかわいそうだろ」
加蓮「もうっ、細かいことはいいじゃない!」
加蓮「ほら、いいからいこうよ。プロデューサーさん」グイグイ
P 「どうしたんだ加蓮?なにかあったのか?」
加蓮「........」グイグイ
P 「ちょっ、わかった!行く、すぐ行くから!」
P (しょうがない。どのみち俺には)
P (加蓮を放り出すなんて、できるわけ無いんだ)
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ーーーーーーーーーーーーーーー
テクテク ピタッ
加蓮「...ふぅ、到着ー」
P 「なぁ、加蓮」
加蓮「ん?」
P 「目的地って...ここか?」
加蓮「うん。そうだよ」
P 「..........」
P (自販機コーナーでジュースでも飲むのかと思ってたんだが)
P (...なんで、ここに?)
P (だって、1階の廊下の突き当たり.....ここは)
P (手術室じゃないか)
P (ランプが消えているところを見ると、今は使ってないみたいだけど)
加蓮「.........」ギィ
P 「!?」
P 「お、おい、加蓮!」
加蓮「........」スタスタ
P 「やばいって!怒られるぞ!」
加蓮「大丈夫だよ」
P 「え?」
P (もしかして、見学の申請でもしてあるのか?)
加蓮「怒られたら、プロデューサーさんに無理やり連れこまれたって言うから」
P 「なっ...!」
加蓮「表現力レッスンでずいぶん鍛えられたからさ」
加蓮「演技にはちょっと自信あるよ」フフ
P 「おいおい...勘弁してくれ」
P (冗談だよな?笑ってるけど...)
加蓮「.........」ニコニコ
P (.........)
P 「......はぁ」
P (しょうがない。もう、なるようになれだ)
P 「ちょっとだけだからな」
加蓮「わかってるって。ふふっ」
加蓮「ね、プロデューサーさんは手術室に入ったことある?」
P 「いや、ないよ」
加蓮「私も。こんなふうになってるんだね」
加蓮「いろんな医療機器がいっぱい」
P 「ああ、使い方のわからない機械ばっかりだ」
P 「俺がわかるのは、心電図と点滴台くらいだな」
加蓮「あはは、私もそうかも」
加蓮「あとわかるものって言ったら...やっぱりあれだね」チラ
P 「......だな」
P (部屋の中央)
P (緑のカバーがかけられてはいるが、間違えようがない)
加蓮「......手術台」
P 「.........」
加蓮「プロデューサーさん、寝てみてよ」ポンポン
P 「お、俺が?」
加蓮「うん。ね、ちょっとだけでいいから」
P 「........」
P (いいのかなぁ。いや、どう考えてもダメだけど)
加蓮「........」
P 「.....はぁ、ほんとにちょっとだけだぞ」
加蓮「やったっ」
P 「よいしょっ」ボス
P 「これでいいか?」
加蓮「うむ、よろしい」
加蓮「ごほん」
P 「?」
加蓮「では、手術を始めます」
P 「は?」
加蓮「まず胸の真ん中を喉仏の下から鳩尾まで切開し」
加蓮「胸骨も切開します。心臓が見えるようになったら」
加蓮「人工心肺装置で血液の流れを確保しつつ...」
P 「ちょ、ちょっと待て!加蓮、なに言ってるんだ!?」
加蓮「何って、手術の手順の確認だよ」スッ
P 「何でそんなの知って...っておい!」
P 「待てって!その光るものはなんだ!?」
P 「......まさか!!」
加蓮「信頼して。大丈夫だから」
P 「なにを信頼するんだ!なにを!」
加蓮「じゃあ、始めます」
P 「ちょっ、おい、加蓮、やめ...!!」
奈緒『加蓮?そこにいるのか?』
加蓮・P「!!」
P (この声は......奈緒!!)
そうか半月か。文庫画集に書籍版も揃えてるのに全く気づかなかった
P (助かった.....じゃない!)
P (この状況、どう説明するんだ!)
P 「隠れないと...!」
P (だがどこに....)
P (そうだ!手術台の下なら、カバーの内側に隠れられる!)
P 「そうと決まれば....ほっ!」ゴロン
ドサッ
P 「いたた......よしっ」バサッ
加蓮「きゃっ」
P 「か、加蓮!?おまえもここに隠れたのか」
加蓮「だって、ここしかなかったから...」
P 「それもそうか...」
加蓮「っていうか、プロデューサーさん近い...!」
P 「す、すまん...!出て、別の場所に...」
加蓮「そんな場所ないって...!それに私は別に...」
奈緒「し、失礼しまーす」ギィ
加蓮「っ!」
P 「......っ」
P (奈緒が入ってきた...!)
P (おおかた、加蓮がいなくなって心配で探しに来たんだろうが...)
P (まさか、手術室にまで)
加蓮「...........」
P (加蓮も息を殺している...)
奈緒「か、加蓮ー?ここにいるの...ですかー?」
P (場所が場所だからか、奈緒の言葉遣いがめちゃくちゃだ)
奈緒「誰も...いない、のか...?」
P (...今気づいたが)
P (このカバーは一番下まで垂れているわけじゃない)
P (もしかしたら、奈緒の位置からだと身体が少し見えてしまうかもしれない)
奈緒「..........かれんー...」キョロキョロ
P (頼む、気づかないでくれ...!)
P (......ん?)チラ
加蓮「..........」プルプル
P 「...お、おい!」ボソ
P (加蓮のやつ、頬をひくひくさせて、今にも笑い出してしまいそうだ)
P (わかる、わかるぞ加蓮)
P (笑っちゃいけない時に限って、意味もなく笑いがこみあげてくるよな)
P (でも、今はヤバいって!)
加蓮「.......」プルプル
P (....こうなったら、直接加蓮の口を押さえるしかない!)パッ
加蓮「っ!」モガ
加蓮「んーっ、んーっ...!」パタパタ
P (静かに...!)
加蓮「んーっ....」モガモガ
奈緒「......いないみたいだな」
奈緒「もう。加蓮のやつ、どこにいるんだよ...」テクテク
ギィィ
バタン
P 「.........」
P 「行ったか...」
P (なんとか助かった.....)フゥ
加蓮「んー!!んー!!!」バタバタ
P 「あっ、すまん」パッ
加蓮「ぷはっ」
加蓮「あはははっ、プロデューサーさんったら、おかしー!」ケラケラ
加蓮「顔がひきつってたよ!」
P 「そんなことで笑ってたのか!?」
加蓮「だって、ほんと引きつってたんだもん」ケラケラ
P 「いや、誰のせいだよ...」
P (怒っていたはずなんだが、不思議だな)
P (加蓮の笑顔を見ていたら、怒りが一瞬で溶けてしまった)
加蓮「あはは、おかしー!」ケラケラ
P (なんでだろう。加蓮の笑顔が、なぜかまぶしい)
P (思わず目を細めてしまうくらいに)
つづく
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
-屋上-
加蓮「あはは、おもしろかったね」クスクス
P 「そうか?俺はひやひやしっぱなしだったぞ」
加蓮「えー?ほんとかなぁ」
P (...本当はけっこう面白かった)
P (加蓮のあんな笑顔が見られたんだ)
P (それだけで、最高の一日だ)
加蓮「でも、見つからなくてよかったね」
P 「そうだな」
P 「見つかったらきっと、奈緒に殺されてた」
加蓮「プロデューサーさんがね」クスクス
P 「言い訳の言葉も浮かんでこないよ」
加蓮「”お医者さんごっこしてました”とか」
P 「いかがわし過ぎるだろ」
加蓮「ね、この屋上からの景色」
加蓮「きれいだね」
P 「ああ。景色が病室で見るより、くっきりしてる気がする」
加蓮「風もきもちいー」ソヨ
加蓮「ほら、干してあるシーツが風ではためいてるよ」
P 「すごい枚数だ。きっと洗うのは大変だろうな」
P (.........)
P (一瞬、風をはらんで揺れるシーツが)
P (病院で死んでいった人々の魂が、幽霊となって現れたように見えた)
P (....やめよう。縁起でもない)
P 「...日中とはいえ、寒いな」
P 「身体を冷やしたら良くない。加蓮、そろそろ中に入ろう」
加蓮「.........」
P 「加蓮」
加蓮「ねえ、プロデューサーさん」
P 「なんだ?」
加蓮「どうして聞かないの?」
P 「聞くって......何をだよ?」
加蓮「私のこと」
P 「加蓮の?」
加蓮「私の、身体のこと」
P 「....っ」
加蓮「気づいてるんでしょ」
加蓮「私の身体、良くないってことぐらい」
P 「あ、ああ...」
加蓮「わかるんだ、気にしてるの」
加蓮「プロデューサーさん、態度でバレバレだもん」
加蓮「奈緒とおんなじくらい」クス
P 「.........」
加蓮「でも、なんにも聞いてこないでしょ?」
加蓮「プロデューサーさん、優しいから。」
加蓮「私もプロデューサーさんの優しさに、つい甘えちゃった」
加蓮「だけど...やっぱり、中途半端って言うのかな」
加蓮「その...よくないかなって」
p 「.........」
P (様子がおかしかった理由は、これか...)
加蓮「.........」
P (加蓮はきっと、俺の言葉を待っている)
P (もしかしたら、加蓮自身も迷っているのかもしれない)
P 「.........」
P (聞きたくない。だけど、それは加蓮を裏切ることだ)
P (だから...)
P (覚悟を、決めるしかない)
P 「やっぱり...悪いのか?」
加蓮「......うん」ニコリ
加蓮「私、たぶん死ぬの」
P 「...っ!!」
加蓮「もう、ほとんど決まってるの」
P (...きっと、心のどこかでわかっていた)
P (わかっていて、気づかないフリをしていたんだ)
P (加蓮の小さな手)
P (運命や幸運を掴み取る能力に欠けているかのような小さな手)
P (その爪は、小さく切られている)
P (加蓮の趣味であるネイル、マニキュア)
P (それらは、病人には許されない)
P (なにかあった時、たとえば苦しくなって暴れたりした時)
P (医者や看護婦を傷つける恐れがあるからだ)
P (同様の無惨さは、加蓮の全身に偏在している)
P (加蓮の淡い栗色の髪は、以前と比べだいぶ伸びた)
P (入院しているせいで、美容院になんて行けないからだ)
P (健康的な色味が抜けた、白磁のような肌は)
P (もはや自由に、満足に外へ出ることすら出来ないからだ)
P (加蓮の病気が芳しくないことくらい)
P (だから、とっくに気づいていた)
P (加蓮は、いろんなものを奪われていた)
P (そして今も奪われ続けている)
つづく
今の所なぞってるだけだけど話いつから動くの
このままだとただキャラ変えただけのパクりでしかないけど
>>165
焦るなよ早漏
元ネタは知らんが楽しんでるぞ
>>166
元ネタ知らなければ楽しめるとは思うけど知ってるとマジでキャラ変えた以外ほぼほぼ同じなんだよ
冒頭からいきなり違う気もするけどな
まぁなぞっていくだけでも問題ないから好きに書いて欲しい
うむ
続き楽しみ
P 「...どこが悪いんだ?」
加蓮「心臓だよ」
加蓮「私の心臓、もうちゃんと動かないんだ」
P 「心臓...」
加蓮「小さい頃もね、同じ病気でずっと入院してた」
P 「.........」
加蓮「家族もお医者さんも、全力で私の治療をしてくれたよ」
加蓮「強心剤、血管拡張剤」
加蓮「アンジオテンシン変換酵素阻害薬および受容体阻害薬」
加蓮「ベータ遮断薬...それはもう色々な治療をして」
加蓮「なんとか日常生活を送れる程度には回復したの」
加蓮「でも今回、こうなっちゃって」
加蓮「もう、手術をしなきゃどうにもならないみたい」
加蓮「だけどね」
加蓮「私は組織が脆くて、うまくいかない可能性が高いんだって」
P 「そんな...」
P (病に冒された心臓の手術)
P (その手術が失敗したらどうなるか)
P (そんなの、考えるまでも無いじゃないか...)
加蓮「だからね。もし手術するなら、覚悟を決めなきゃダメなの」
P 「覚悟...」
加蓮「......えへへ」
P 「加蓮...」
加蓮「プロデューサーさん。私達が初めて出会った日のこと」
加蓮「覚えてる?」
P 「忘れるわけ...ないだろ」
加蓮「じゃあ初めてのオーディションのことは?」
P 「しっかり覚えてるよ」
加蓮「うん、私も」
加蓮「ま、建物のことは忘れちゃってたけどね」クス
加蓮「オーディションの前に、私が弱音を吐いちゃって」
P 「ああ、”私には何もない”って」
P 「そう言ったんだよな」
加蓮「......プロデューサーさんは”違う”って怒ってくれた」
P 「加蓮を怒ったのは、あの時が初めてだったな」
加蓮「あのとき私ね、すごく嬉しかったんだ」
加蓮「それまで私の周りは、私をただ哀れんで」
加蓮「気の毒そうな視線を向けてくる大人ばっかりだったから」
加蓮「でも、プロデューサーさんは私を怒ってくれた」
加蓮「対等に見てくれた......それが嬉しかった」
加蓮「この人と一緒に進んでいこうって、そう思えた」
P 「............」
加蓮「だからね、プロデューサーさん」
加蓮「あの時プロデューサーさんが、私を本当の意味でアイドルにしてくれたって」
加蓮「アイドルとしての私が生まれたんだって」
加蓮「ずっと、そう思ってるんだよ」ニコ
P 「......買いかぶり過ぎだ」
P 「俺はただ、加蓮の手伝いをしただけだよ」
加蓮「いいの。私がそう思ってるんだから」クス
加蓮「それから、奈緒や凛と出会って、事務所の皆とも仲良くなって」
加蓮「今の私...っていってもこんなだけど、あるってわけ」
P 「...........」
加蓮「...もう一度、あそこに行ってみたいな」ポツリ
加蓮「そうしたら」
加蓮「私も覚悟、できるのかな」
P 「加蓮......」
加蓮「...あは、長くなっちゃった。ごめん」
加蓮「やっぱり外は寒いね。もう戻ろっか」
P 「...ああ、そうだな」
P (...そうか)
P (病室で黙り込み、窓の外を見つめていた時)
P (加蓮はあの建物を、そしてそこに宿る思い出を見つめていたんだ)
P (アイドルとしての加蓮が生まれた日のことを考えていたんだ)
P 「...........」
P (俺は......)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
-Pの病室-
ガチャ
P (屋上で加蓮と別れ、自室に戻ってきたはいいが)
P (...急に暖かい空気に触れたからかな)
P (なんだか頭がぼんやりする。身体もひどくだるい)
P 「ふー...」
奈緒「...おかえり」
奈緒「遅かったじゃねーか」
P 「奈緒?」
P 「どうしてここに」
奈緒「...ちょっと、話がしたくてさ」
P (目が赤いな...もしかして)
P 「泣いてたのか?」
つづく
俺の心臓あげるから加蓮には生きて欲しい
スタドリ飲ませりゃ治る治る
きっとスタドリが効くのはプロデューサーだけなんだよ
>>1が死んでしまった
保守
長い間放置してすみません。
続きを書くことが難しくなってしまった為、勝手ですが落としたいと思います。
中途半端な形で終わってしまいすみません。
まじかー
いつでもいいから書いてくれよー
残念すぎる
別の形でも良いからまた書いて欲しい
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