ブロロロロ……


男「うわぁ、道路がスケスケ！」

男「壁もスケスケ！　ホントに透明じゃねえか！」

男「道路の下にある平地が丸見えだ！　ガラスの上を走ってるみたいだ！」

ブロロロロ……


男「他の車もうっすら透明になってる！」

男「あっぶね！　ぶつかりそうになった！」ｷﾞｬﾙﾙｯ

男「こりゃスリルあるなー！」

ブロロロロ……


男「うおっ、オレの体もスケスケになってきた！」

男「どうやら、この道路を走ってる車や人は透明になっちゃうみたいだな」

男「だけど、透け具合が中途半端で人体模型みたいになっちゃってる！」

男「気持ち悪いな～！」

ブロロロロ……


男「この透明高速道路……」

男「マリオカートあたりで、スケスケサーキットとかいう名前で出したらウケるかも？」

男「いや……ウケないか。こんなコース」

男「奇抜なだけのクソコース、な評価になりそうだ」

ブロロロロ……


男「しばらく走ってたら、やっと出口の料金所についた！」

男「ここら辺までくると、さすがに透明化もほとんどなくなってきてるな」

男「あ～、楽しかった！」

おっさん「料金をお支払い下さい」

男「分かってますって」

おっさん「あ、そうそう」

おっさん「透明なお金で払う、なんてタダで通り抜けるってのはナシですからね？」

男（バレたか……）





おわり

大事故不可避
でもちょっと行ってみたい
乙

乙