こと母「そうだわ!音姫の音を全部μ'sの曲にしましょう!」 (31)

穂乃果「ごめん、ちょっとトイレ行ってくるね」

ことり「じゃあ先に教室に帰ってるね」


穂乃果(そういえばトイレの改修工事やってたんだっけ?もう終わってるといいんだけど)

穂乃果(良かったぁ、ちゃんと終わってるみたい)

穂乃果(どれどれ、綺麗なトイレを早速使わせてもらおっかな!)

バタン

穂乃果「ふぅ~……」

穂乃果(あ、そうだそうだ、音姫使わなきゃ)ピッ

~~♪~~♪(僕らは今の中で)

穂乃果「えぇっ何事!?」

~~♪~~♪(愛してるばんざーい!)

穂乃果「うわっ!隣は愛してるばんざーいだし!」

「んっ……こほん……」

穂乃果「おっと……」

穂乃果(なんで私達の曲のサビが…?メロディーだけとはいえなんか変な感じ……)

ジャバー

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穂乃果「ただいまぁ……」

海未「どうしたんですかそんなにどんよりして」

ことり「お腹の調子悪いの?」

穂乃果「いや、そうじゃなくってトイレでさ―――」キーンコーンカーンコーン

海未「もう授業ですね。話はあとで聞きますから」

穂乃果「このモヤモヤを抱えたまま授業なんて無理だよー!」





キーンコーンカーンコーン

穂乃果「やっと終わったー!2人とも話聞いてー!」

海未「すみません、その前にお手洗いに」

ことり「私もー」

穂乃果「そんなぁっ!穂乃果のモヤモヤを解消させてよー!」

穂乃果「ってもういないし!」

穂乃果「……まあ、行けばすぐわかるよね」

ヒデコ「んー……」

フミコ「これはね……」

ミカ「どうなんだろうね……」

海未「3人とも顔が暗いですよ?」

ヒデコ「うわ本物だ!」

ことり「え?」

ミカ「いや、ごめんなんでもないから」

フミコ「2人もトイレに入ればわかるよ」

ことうみ「…?」

海未「なんのことでしょう?」

ことり「さあ?」

バタン

海未(そういえば)

ことり(音姫鳴らさなきゃ)

ピッ

~~♪~~♪(Dancing Stars on me!)

~~♪~~♪(Cutie Panther)

ことうみ「なにごとっ!?」

ジャバー

ガチャッ

海未「びっくりしました……」

ことり「突然BiBiが聞こえてきてびっくりしちゃった」

海未「まさか、改修工事を行っていたのはこのためだったのですか…?」

ことり「お母さんからは何も聞いてなかったけど……でもそういえば―――」


ことり「え?明日からトイレ改修するの?」

こと母「えぇ、ちょっと希望が持てる感じにしようと思って」

ことり(トイレで持つ希望ってなんだろう……?)


ことり「こんなこと言ってた」

海未「希望イコールμ'sですか……」

モブ子「…?入っていい?」

ことうみ「どうぞどうぞ」

バタン

~~♪~~♪(告白日和、です!)

モブ子「ひぃっ!?」

ことり「やっぱりびっくりするよね」

海未「しますね」

穂乃果「あ、帰ってきた。もう、2人とも遅いからミカ達に話しちゃったじゃん!」

フミコ「その顔を見るに体験してきたんだ?」

海未「まあ、否応なしに……」

ことり「3人はなんの曲だった?」

ヒデコ「私は"僕らのLIVE 君とのLIVE"だったよ」

ミカ「「私は"Snow halation"」

フミコ「"Wonderful Rush"だった」

ことり「ランダムなのかな?」

海未「でしょうね」

穂乃果「なんであんなことになっちゃってるの?」

ことり「さあ…?お母さんは何も……」

穂乃果「まあ別にいいんだけどさ!私たちの曲が役に立ってくれれば嬉しいよね!」

海未「あの使われ方で満足なんですか!?」

穂乃果「ちょっとびっくりはしたけど、よくない?」

ヒデコ「まあ、面白いしね」

フミコ「うちを廃校から救ったμ'sの曲だからね」

ミカ「奉る感じでね」

海未「……何事もなければいいのですが」

~放課後~

にこ「ちょっとことり!あのトイレ一体何なのよ!」

ことり「ことりに言われても……」

凛「いきなり隣の部屋から"ありふれた悲しみの果て"が流れてきて笑いそうだったにゃ」

絵里「えっ……」

花陽「べ、別に絵里ちゃんの曲がどうこうじゃなくってね!いきなりだったからね!」

希「うちも"純愛レンズ"が流れてきて思わず口ずさんでしもたわ」

真姫「うわぁ……」

希「いやいやいや、絶対みんなそうなるって!自分の曲流れてきたらそうなるって!」

穂乃果「トイレで合唱が始まるの?」

海未「……あまり想像したくないですね」

にこ「ちょっとお気楽すぎない!?私達の曲がよりによってトイレで使われてるのよ!イメージダウンだわ!」

絵里「そんなに?」

にこ「そんなによ!μ'sイコールトイレなんて式が出来上がってみなさい!どうなると思うの!?」

花陽「……じーざす」

にこ「そうでしょうよ!」

穂乃果「でもほら、薬用石鹸がかかってると思えば!トイレだけに」

8人「…………」

穂乃果「…………ごめんなさい」

にこ「とにかく、なんとかやめさせられないの?」

ことり「お母さんに聞いてみるけど、難しいんじゃないかなぁ」

にこ「何とかしてよ生徒会長」

穂乃果「えぇっと……こういう場合はどうすれば?」

絵里「要望があれば目安箱に入れてもらって、多数意見があれば検討してもいいんじゃないかしら」

にこ「多数ですって!?」

凛「意外とみんな気に入ってるみたいだったよ」

希「うちのクラスでもそんなに評判は悪くなかったしなあ」

にこ「えぇ……」

海未「しばらく様子見、というところでしょうか」

にこ「どうなっても知らないんだからねっ!」

~数日後~

バタンッ

絵里「ふぅー……」

絵里(あれからしばらく経ったけど、みんな結構慣れたものね)

絵里(にこもなんだかんだ言って受け入れてたみたいだし)

絵里(それにしても、やっぱり曲が流れると自然と歌詞が頭に浮かんでくるのよね)ピッ

~~♪~~♪(勇気のReason)

絵里(引いたり~ 満ちたり~♪ 心の~ 波~が~♪)

絵里「……」

絵里(あっ……引いちゃった……波が…………引いちゃった、わ…………)

バタンッ

希「ふぅー……」ピッ

~~♪~~♪(ユメノトビラ)

希(夢の とーびーら~♪ 誰もが 探してるよ♪)

希「……」

希(あぁー、うちのユメノトビラが開きそうやぁ……)

希「……」

希「……」

希「……」

希「……あかん、なんか今、凄い死にたくなってもうた…………」

バタンッ

真姫「ふぅー……」ピッ

~~♪~~♪(夏色えがおで1,2,Jump!)

真姫(真夏のせいだよ 1,2、ジャン♪ 光のシャワー はーじけるぅー♪)

真姫(気持ちがいいね いいよね♪ うなずいて バケイション)ウンウン

真姫「……」

真姫(なんで私頷いてんのよ!)

真姫「……」

真姫(光のシャワーって何よ!!!!!!)

バタンッ

花陽「ふぅー……」ピッ

~~♪~~♪(Happy maker!)

花陽(がんばって がんばって その先で~♪ すてーきな こーとが おーこるよ~♪)

花陽「はぁぁぁ……」

花陽(頑張ってよかったぁ~……)

花陽「……」

花陽「……」

花陽(私たちって一体何を応援してるんだろう……) 

バタンッ

にこ「ふぅー……」ピッ

~~♪~~♪(ダイヤモンドプリンセスの憂鬱)

にこ(ふふっ、にこの時にBiBiの曲を流すなんて分かってるじゃない)

にこ(2番の歌詞とかもなかなかいいのよね)

にこ(ひかりっ 纏うっ♪ 守護者よりも♪ 闇のっ 香りっ♪ 欲しいと囁いたぁ~♪)

にこ「……」

にこ「…………」

にこ(闇の香りってなに……)

にこ「……」

にこ(闇の香りって何なのよ!!!!!)

バタンッ

凛「ふぅー……」ピッ

~~♪~~♪(だってだって噫無情)

凛「ふーんふんふーん♪ ふんふん ふーんふんふんふーん♪」
凛(ああむぅじょー♪    こーのー せーかーいーは~♪)

凛(そう、この世は無情……一つの出会いがあり一つの別れがある)

凛(凛もこうしてまた別れるしかない定め……)

凛(それでもいい……出会えたことが喜びなんだよ…!)

ジャバー

凛「…………別れって、辛いにゃ……」

バタンッ

海未「ふぅー……」ピッ

~~♪~~♪(START:DASH!!)

海未(懐かしい曲ですね……私が初めて作詞した曲ですか)

海未(悲しみに 閉ざされて~♪ 泣くだけの きぃみじゃなーいー♪)

海未(熱い胸 きっと未来を~♪ 切り 開く はずさ♪)

海未(あの頃は前を向いていける曲を、と思って作りましたが……)

海未(お手洗いで一体何に前向きなれというのでしょうか……)

海未「……」

海未(そういえば殿方のお手洗いには「一歩前へ」という張り紙があるという話を聞いたことがありますね)

海未(なるほど、つまりそこで「前へ出る!」という気持ちにさせると……)

海未「……」

海未(ここ女子校でした……)

「理事長」でも「ことママ」でもないの初めて見た
ssも面白い支援

バタンッ

ことり「ふぅー……」ピッ

~~♪~~♪(WILD STARS)

ことり(隠して♪ 開いて♪ 隠して♪)

ことり「……」

ことり(隠れちゃった…………)

バタンッ

穂乃果「ふぅー……」ピッ

~~♪~~♪(もぎゅっと"love"で接近中!)

穂乃果「ふふふーん ふふふーん♪ ふふふふーん♪ ふーんふーんふふーん♪」
穂乃果(嬉しい♪   愛しい♪     世界一~♪   はーっぴーなこいー♪)

穂乃果「ふふふーん ふふふ♪ ふふふーん ふんふ ふんふんふーん♪」
穂乃果(見せてー  見せてっ♪ どうかー  見せてっ うんと がんばっちゃ~う♪)

穂乃果(うんと頑張ろう)

穂乃果(うん…………だけに…………)

穂乃果「…………」

穂乃果(もしかして、穂乃果かなり小学生っぽい…?)

~放課後~

μ's「はぁ……」ズーン

絵里「なんていうか、こう……」

真姫「もっと耐えられると思ってたけど……」

にこ「なんていうか、こう……」

希「へこむわぁ……」

凛「なんかあれだね、トイレで凛たちの曲聞いて出てくると全てを悟った気になれるよね」

海未「それは人それぞれではないですか……」

花陽「なんかもう、誰に見られてるわけでもないのに恥ずかしくて……」

ことり「分かる……」

穂乃果「穂乃果は鼻歌聞かれてたから普通に恥ずかしかった……」

絵里「いつまでもこうしていても仕方ないわ!練習しましょう!!」

穂乃果「そうだね!体を動かせばスッキリするよ!」

ことり「うん!みんなも頑張ろう!」

真姫「分かってるわよ!どっちみち練習はしないとダメなんだし」

希「ごめん、うちその前にトイレ」

海未「私もちょっと」

凛「凛も行ってくる―!」

にこ「よくこの流れで行けるわね……」

花陽「生理現象には逆らえないからね……」

希「でもあれよね、要するに歌詞を浮かべなければええんやもんね」

海未「言ってしまえばそうですが、私たちの場合ほぼ不可能でしょう」

凛「絶対忘れないよねー」

希「凛ちゃんも歌詞覚えるくらい勉強も覚えたらもっと成績上がるんと違う?」

凛「それとこれとは別腹問題にゃー」


<あの3人って……

<あぁ、あの……

<あぁ……


海未「…?なにか見られているような?」

希「そういえばそんな気が」

凛「なんだろ?」

モブ「あっ、トイレの!」

3人「!?」

モブ「あ……ごめんなさいなんでもないです!」ダッ

希「トイレのって言われたん初めてや」

海未「まさか本当にμ'sイコールトイレの図式が…!?」

凛「リリホワだけどね、この3人だと」

ガチャッ ガチャッ ガチャッ

海未(しかし)

希(あの反応は)

凛(どういうことなんだろ?)

ピッ

~~♪~~♪

3人「―――ッ!!!!」

希「そういうことかー!」

海未「まさかこんな辱めを受けるなんて……!」

凛「風評被害にもほどがあるにゃー!」

<あ、トイレの……

<リリホワだ

<あぁ、トイレの……

海未「やはり私達ばかりがこの言われよう……」

希「そらそうやって!あんなん流されたら絶対こうなるって!」

凛「直訴にゃ直訴!」

ダンダンダン

こと母「はい?」

海未「失礼します!!」ガチャッ

こと母「どうしました?そんなに慌てて」

希「どうしたもこうしたもありません!」

海未「今すぐあの音姫を全て元に戻してください!!!」

こと母「お、落ち着いて!どういうことなの?」

凛「なんで音姫で……"乙姫心で恋宮殿"流すんですか!」

海未「おかがでリリホワイコールトイレの図式になってしまったではないですか!!!!」

こと母「あぁー……気に入らなかった?」

希「いるわけないでしょ!」

凛「乙姫と音姫かけようなんて寒すぎるにゃ!」

海未「しかも質が悪いのが……あの曲だけサビではなくてイントロの方をチョイスしているということです!」

希「わざわざ『おーとひーめ は~とで きゃ~~っち♪』の部分が流れるように!!!」

凛「音姫って言わせたいだけ!言わせたいだけにゃ!」

こと母「……面白いと思ったんですけどね」

海未「確信犯ですか!?」

こと母「ほら、私ってリリホワ好きじゃない?」

希「え、いや、そんなん急に言われても照れますやん」

凛「まあ、好きならそれはそれで嬉しいよね?」

海未「そ、そうですね」

こと母「だから乙姫心を聞いた時にピンときたのよ」

3人「おかしいでしょう色々と!!!!!」

こと母「こんないい曲が音姫の代わりに流れたら素敵だと思わない?」

希「思いません思いません」

こと母「でもlillywhiteだけ贔屓しては駄目だと思って、あなたたち全ての曲を入れることにしたのよ」

海未「変な気を使われた結果がこれですか……」

凛「でも結局、凛たちは『トイレの』とか言われてるにゃ……」

こと母「そ、そんな…!」

海未「とにかく!すぐにμ'sの曲をかけるのはやめてください!地味に私たち以外にもにダメージが来ているんです!」

こと母「そうですか……」

希「分かってくれましたか…?」

こと母「あなたたちにとって、トイレとはどういう存在ですか…?」

3人「……はい?」

こと母「トイレ……それは人類の叡智!」

こと母「かつて人類は糞尿をそこら中に撒き散らし辺りには酷い臭いが充満していました」

こと母「耐えられなくなった人類はトイレを作り出し、そこに溜めることを考えた」

こと母「時は流れて、ついでに汚物も溜まるだけのものから流れるものへと――!」

こと母「全ては人類が快適に暮らしていくために生み出された物……!!」

こと母「トイレには神様がいるというように、音姫にも神様がいるのですっ!」

こと母「そう!それは音の神!!まさにμ's!!!」

こと母「μ'sの曲が音姫に選ばれたのは、むしろ必然だったのよッ!」

こと母「そんなわけで、簡単に元に戻すわけにはいきません!予算の兼ね合いもあるので!!」

こと母「分かって……くれましたか…?」

3人「理事長……!」

こと母「みなさん…!」

海未「凛、ことりを呼んできてくださいダッシュで」

凛「了解にゃ!」ダッ

こと母「なっ――!娘を人質に使おうなんて!」

希「いやいや、流石にそんな面倒なことしませんて」

こと母「しかし私も教育者の端くれ……そう簡単に意思を曲げるわけには――」

ことり「凛ちゃんから全部聞いたよ……お母さん考え直して!」

こと母「くっ……曲げる、わけには……」

ことり「おねがぁい……!」

こと母「……そ、そこまで言うのなら…………戻しましょう」

凛「いえーい!」

希「やっぱ娘からの直訴が一番効くんやねー」

海未「というかもう、催眠術か何かですよね」


こうして音姫は元に戻された

穂乃果「一件落着だね!」

にこ「μ'sイコールトイレにならなくてホント良かったわ」

海未「一歩手前でしたけどね」

絵里「曲を聞く度にトイレのことを思い出すのも、なんか嫌だったものね」

花陽「でも、副作用って言うかなんて言うか……」

真姫「何かあったの?」

ことり「lillywhiteに"乙姫心で恋宮殿"はできるだけ歌わないでくださいってお願いが来てて」

希「音姫思い出すから!?やっぱそういうことなん!?」

凛「風評被害もいいとこだよー!」

海未「やっぱり遅かったんですね……」


lillywhiteの明日はどっちだ



スレタイだけ思いついたノリで書きました

トイレに貼りついていたいと思った
面白かった乙

乙です

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