<えりりん?りんえり?>
休日 とあるファーストフード店前
絵里「…」ウズウズ
絵里「穂乃果達に連れて行ってもらった時に食べたあの味が忘れられなくて、ここまで来てしまった…」
絵里「…1人で入るのって、結構勇気いるわね」
絵里「やっぱり誰か誘った方が良かったかしら…」
絵里「でも、チームを仕切る役目を負っている私が、カロリーの高いファーストフードを食べに行こうだなんて…」
絵里「体重を気にしているメンバーもいるわけだし、私だって…自慢じゃないけど、このプロポーションは保っておきたいし」
絵里「でも1回くらいならダンスの練習で取り戻せ…いや、そんなに甘くはないかも…いやそれでも…」
ブツブツブツブツ
凛「だ~れにゃ!」(目隠し)
絵里「ひょぇうっぉああぃ!?!?!?」
凛「絵里ちゃん、ちょっと驚きすぎにゃ(今のどうやって発音するんだろ)」
絵里「り、凛!?ぐぐぐ、偶然ね。ななな何してるの?」
凛「取り乱しすぎにゃ!凛は新しい練習着を買いに来たにゃ~」
絵里「そ、そう…じゃあ私は急ぎの用があるからこれで…」
凛「急ぎの用があるのに、ファーストフード店の前で10分間も何してたにゃ?」
絵里「…え?」
凛「ハンバーガー食べに来たんじゃ…」
絵里「あ、いや、その~…」
凛「じゃあ凛と一緒に食べるにゃ!まだお昼食べてないし」ウデヒッパリ
絵里「あ…ちょっと!」
店内
凛「じーっ」
絵里「そんなにじっと見られると食べにくいんだけど…」
凛「あの時の絵里ちゃんの満面の笑みをもう一度見たいにゃ~」
絵里「そんな顔してたんだ私…あ、ほら、人の顔より自分の顔気にしなさいよ。ケチャップ付いてるわよ」フキフキ
凛「ああん、自分で拭けるにゃ~><」
絵里「一応アイドルなんだから、気をつけなさいね」
凛「わかってるにゃ~…こうなったら、凛も絵里ちゃんにケチャップ付いたら速攻で拭いてあげるにゃ」ジーッ
絵里「だから、食べにくいんだけど…もう」パクッ
凛「あー!そっぽ向いて食べるなんて卑怯にゃ~」
絵里「…ハラショー」
食事後
凛「美味しかったにゃ~」
絵里「た、たまにはこういう食事もいいわね…」
凛「…ねぇ絵里ちゃん」
絵里「ん?」
凛「もしまたハンバーガー食べたくなったら、凛を誘ってにゃ」
絵里「…え?」
凛「…別に絵里ちゃんがっ食べに行こうって言っても、誰もおかしいとは思わないよ」
凛「チームを仕切ってる役目とかの前に、絵里ちゃんもμ’sの一員だよ」
凛「先輩後輩関係なく、気を遣わない関係にしようって言ったのは絵里ちゃんだよ」
凛「絵里ちゃんだって…我侭言ったっていいんだよ」
絵里「凛…そうね。私、ちょっと自分の立場を気にし過ぎていたわ」
絵里「…また付き合ってくれる?凛」
凛「もちろんだにゃ~>ω</ 凛だけじゃなくて、他の皆も喜んで付き合ってくれるにゃ~」
絵里「うん…ありがとう」
絵里「…ていうか、もしかして私、お店の前で…」
凛「…」
凛「自慢じゃないけど、このプロポーションは保っておきたいし」キリッ
絵里「…」
凛「録音もあるにゃ~」
絵里「…」
凛「だ、大丈夫にゃ!これは二人だけの秘密ってことで…」
絵里「凛…明日の練習メニュー覚悟しておきなさいね」
凛「え、えええええええええええ!?!?」
絵里「心配しないで、私も同じメニューでやるから。今日食べた分、しっかり取り戻すわよ!」
凛「え、絵里ちゃんの鬼~><」
<えりりん?りんえり?> 完
こんな感じの短いやつがあと3つあります
よろしければお付き合いください
<ことまき?まきこと?>
休日 とある公園
ことり「衣装のデザインのアイディア…なかなか思い浮かばないな~」
ことり「気分転換に外に出てみたけど…」
~♪
ことり「ん?あれは…」
真姫「悲しみに~とーざされーて~♪」
ことり「真姫ちゃん?自主錬中かな?」
真姫「泣くだけの~きーみじゃなーい~♪」
ことり「やっぱり歌うまいな~…」
真姫「あつい胸~きっと未来を~♪」
…
真姫「しーんじてーるよ♪だからスタァ~♪」
3つと言わず10や20やっても良いんだぞ
>>1は誰が好きなんだ?
パチパチパチパチ
真姫「ん?」
ことり「わあ…」パチパチパチパチ
真姫「ヴぇぇあぁぁぁ!?」
ことり「あっごめんね、驚かせちゃった?」
真姫「…何してるのよ」
ことり「ちょっとお散歩してたら歌声が聴こえてきて…そのまま聴き惚れちゃった♪」
真姫「聴き惚れたって…」
ことり「あ、練習の邪魔しちゃ悪いよね…じゃあこの辺で」
真姫「待って!…べ、別に練習してたわけじゃないわよ」
ことり「ん?」
真姫「…次の曲の作成に詰まったから、ただ気分転換に歌ってただけよ」
ことり「ええっ!?真姫ちゃんも!?」
真姫「も…って、ことりも?」
ことり「えへへへ…」
真姫「はぁ…お互い苦労するわね」
ことり「うん、でもμ’sの皆の為だと思うと、くよくよしてられないよね!」
真姫「別に私はそんなんじゃ…ていうか、衣装は曲や振り付けが完成してからでも…」
ことり「それはそうなんだけど…今までは海未ちゃんが作ってくれた歌詞だけでも、それなりにイメージが沸いてたんだけど…」
ことり「今回はなんだか…今まで通りにいかなくて…」
真姫「…」
ことり「あ、別に海未ちゃんの歌詞が悪いって言ってるわけじゃないのよ」
ことり「なんていうか…思いつく衣装が、なんかこう格好良く見えないというか、可愛く見えないというか…」
ことり「結成してすぐの頃はこんなこと無かったのに…」
真姫「…ことり」
ことり「は、はいっ!」
真姫「あまりうまく言えないんだけど…」
真姫「ことりは衣装を見てもらいたいの?それとも…衣装を着たμ’sの皆を見てもらいたいの?」
ことり「え?」
真姫「私は衣装のデザインのことは良く分からないから偉そうなこと言えないけど…多分その考え方の違いだけだと思うわよ」
ことり「…!?」
ことり「それだよ!!」
真姫「ヴぇぇあぁぁぁ!?」
ことり「そうだよ!何でこんな簡単なことで悩んでたんだろう?」
ことり「最初の頃は皆に着せたい一心で衣装を作ってたのに…μ’sが有名になるにつれて、ファンの皆に次はどんな衣装を見せようかって考えるようになって…」
ことり「…ありがとう真姫ちゃん!今度もうまく出来そうだよ!!」
真姫「べ、別に特別なことは何も言ってないわよ」
真姫「ただ、これは私にも当てはまることかもって、ふと思ったから言ってみただけで…」
ことり「ふふっ、良かった。真姫ちゃんも悩み解決出来そうで」
真姫「う、うん…」
ことり「…よし!私も歌う!!」
真姫「え!?」
ことり「あれ、今回はヴぇぇあぁぁぁ!?じゃないんだ?」
真姫「そんな声出したことないわよ!もう突然すぎてわけわかんないわよ…」
ことり「ふふっ、気持ちを改めてまたスタートを切るっていう意味でね。お願い!一緒に歌って!」
真姫「…1回だけよ」
ことり「やった!じゃあサビから…」
ことり・真姫「悲しみに~とーざされーて~♪」
<ことまき?まきこと?> 完
<のぞぱな?はなのぞ?>
休日 とある喫茶店
花陽「ごめんね、急に呼んじゃって」
希「珍しいね、ウチに相談なんて」
花陽「そ、そうかな?」
希「花陽ちゃんなら真っ先に凛ちゃんや真姫ちゃん、3年生ならにこっちに相談しそうやからね」
花陽「は、はぁ…」
希「それで?何か悩みでもあるん?」
花陽「実は…私のμ’sの中での立場なんだけど」
希「μ’sの中での…立場?」
花陽「えっと…穂乃果ちゃんはリーダー、にこちゃんは部長、凛ちゃんは元気いっぱいでムードメーカーって感じで」
花陽「真姫ちゃん、ことりちゃん、海未ちゃん、絵里ちゃんはそれぞれ作曲、衣装、作詞、ダンスを担当していて」
花陽「希ちゃんは…μ’sの名付け親で、面倒見もいいし」
希「ふむふむ」
花陽「そんな中で、じゃあ私はなんなんだろう?って考えちゃって…」
花陽「声も小さいし、人見知りだし、得意なことも何も無いし…」
花陽「私、このままμ’sに居ていいのかなって…ちょっと自信なくしちゃって」
希「…」
花陽「私、どうすればいいのかわからなくなっちゃって…」
希「…なるほどね。今の相談の内容に、相談役にウチを選んだことを踏まえると…」
花陽「うん…」
希「わしわしMAXしてほしいってことでええの?」
花陽「…………」
花陽「え"え"え"え"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"え"え"え"ぇ"ぇ"え"え"ぇ"ぇ"ぇ"え"え"え"え"え"え"え"え"え"!?!?!?!?」
希「あれ?違うん?」
花陽「な"な"な"な"な"に"を"い"っ"て"る"の"の"ぞみ"ち"ゃん"!?!?」
希「花陽ちゃん落ち着いて、濁点打つの面倒くさいから」
花陽「え"…あ、ごめん」
希「落ち着いた?」
花陽「うん、続けて…」
希「まぁわしわしMAXは半分冗談やけど」
花陽「(半分本気だったんだ…)」
希「…」
希「まず一言…失望したよ花陽ちゃん」
花陽「…」
希「さっき言った自分の欠点…声が小さい、人見知り、得意なことが無い…今でも改善できてないと思うとるん?」
花陽「それは…」
希「そんな自分を変えるためにスクールアイドル始めたんやなかったん?」
希「スクールアイドル始めてから、花陽ちゃんは一体何をしていたん?」
花陽「…ごめんなさい」
希「…とまぁ、ちょっときつい言い方してしまったけど」
希「少なくともウチから見た花陽ちゃんは、前より声は大分大きくなってるし、μ’sの中にしっかり溶け込んでる」
希「周りにもっと声が大きい子や、もっと社交的な子がいるから変わってないように感じるだけや」
希「歌やダンスだって、他のメンバーと同じくらい上手やから、胸張って得意だと言っていいんやない?」
花陽「そんな、歌だって真姫ちゃんと比べたらまだまだだし、ダンスだって…」
希「それや!それがいかんねん!」
花陽「え?」
希「確かに歌は真姫ちゃん、ダンスはエリチがμ’sの中でダントツで上手いと言ってもいい」
希「でもな、その真姫ちゃんやエリチを超えることが、花陽ちゃんのアイドルとしての個性なん?」
花陽「あ…」
希「違うやろ?もう花陽ちゃんには花陽ちゃんの歌い方や踊り方でちゃんと個性が出てるんや」
希「もちろん技術も大事や。だけど…アイドル好きの花陽ちゃんならわかるな?」
花陽「は、はい…」
希「ちょっと話が逸れたけど、とりあえず花陽ちゃんが自分の欠点だと思っている部分はちゃんと改善されとる、というのが1つ目や」
希「2つ目、花陽ちゃんは自分がμ’sに居てもいいのかってゆうたよね?」
花陽「うん…」
希「そんなこと考えたらあかんよ。今の9人でないと、いや…今の9人やからμ’sなんや」
花陽「…その根拠は?」
希「カードがそうゆうとるんや」
花陽「それはスピリチュアルで済ませちゃうんだ…」
希「そして3つ目、花陽ちゃんのμ’sの中での立場や」
希「花陽ちゃん、μ’sに入る時ゆうてたやろ?アイドルへの思いは誰にも負けません、って」
希「今でもそれは変わらん?」
花陽「…うん、小さい頃からアイドルが好きだったから、小さい頃からの夢だったから、スクールアイドル始めたんだ」
花陽「たくさんアイドルを見てきて、歌やダンスはもちろん、どんな時にどういう表情するのかとか…」
花陽「私だったらこうするのに、とかちょっと妄想してみたりもして…えへへ」
希「それや!それでいこう!」
花陽「…はい?」
希「花陽ちゃんは今から<アイドル>担当や!!」
花陽「???ちょっと何を言ってるのか…???」
希「いい?真姫ちゃんやエリチが練習の時にするアドバイスは、技術面での話や」
希「花陽ちゃんは、皆がどのように歌えば、どのように踊れば、そしてどんな表情をすればアイドルとして輝けるのかをアドバイスするんや」
花陽「わ、私がアドバイスですか!?それにそれはにこちゃんの方が適任じゃ…」
希「にこっちは自分がアイドルになりきるので精一杯や。せやから、にこっちよりも冷静に周りを見ることのできる花陽ちゃんなら…いや、花陽ちゃんにしかできないことなんや!」
希「アドバイスだって、自分達よりも多くのアイドルを見てきた花陽ちゃんのアドバイスであれば皆納得できるよ」
花陽「そ、そんなものなのかなぁ…」
希「大丈夫や、自分を信じて。アイドルへの思いは誰にも負けないんやろ?」
花陽「……ふぅ」
花陽「わかった、やってみるよ!」
希「お、やっと元気になったね。それでこそμ’sの一員、小泉花陽や」
喫茶店を出て
花陽「あ、あの」
希「ん?」
花陽「きょ、今日は本当にありがとう!…やっぱり希ちゃんに相談してよかったよ」
希「どういたしまして。そういえば相談の相手がなんでウチだったんか聞いてなかったね。なんでなん?」
花陽「その…いつも皆のことを気にかけていて、面倒見がよくて、なんていうか…理想のお姉ちゃんって感じだから、一度2人でお話してみたくって…えへへ」
希「……!?」
希「花陽ちゃん!!」ダキッ
花陽「え、え"え"え"え"え"ち"ょっと"の"ぞ"み"ち"ゃん"!?!?!?」
希「凄く嬉しい!!!にこっちや凛ちゃんにはお母さんみたいって言われるからなぁ。そっか~お姉ちゃんか~」ナデナデ
花陽「あ、ああ…」ウットリ
希「今日はちょっと説教臭くなってしまったけど、今度は相談とか無しでゆっくりお話しような!」
花陽「う、うんっ!!」
花陽「ところで、何で私がμ’sに入った時の自己PR知ってたの?」
希「スピリチュアルやからね」
<のぞぱな?はなのぞ?> 完
<うみにこ?にこうみ?>
休日 とあるカラオケ店
海未「…」ニオウダチ
にこ「…」セイザ
海未「…」
にこ「…あの……うみ………さん?」
海未「…どうして」
にこ「ひっ!」
海未「どうしてあんな格好してたんですか?」
にこ「いや~その~…アイドルたるもの、常に人に見られていることを意識して…」
海未「サングラスにマスクにコート…あの格好、μ’sのメンバーに不評だったのをもう忘れたのですか?」
にこ「う…」
海未「マスクとサングラスを同時に身に付けるだけでもそれなりに目立つというのに…」
海未「さらにこんな暑い中コートなんか着て…目立たないとでも思っていたのですか?」
にこ「…で、でもほら!素の格好で出掛けちゃうと、にこのファンに声を掛けられ過ぎて大変なことに…」
海未「はい?あの格好でも声を掛けられていたではありませんか」
海未「警察の方に」
にこ「…」
海未「職務質問受けていましたよね?」
にこ「いや…警察ににこのファンがいたのよ!ほら、にこのオーラが強すぎてあの程度の変装じゃ隠し切れなくて」
海未「職務質問、受けていましたよね?」
にこ「…はい」
海未「まぁ職質を受けていたのは見ればわかります。」
海未「にこが警察の方に声を掛けられて間もないくらいに、私は偶然その光景を見かけました」
海未「すぐにこだと気付いたので、すぐに事情を聞こうと…友人が、μ’sの一員が何をしでかしたのか、確かめたかったのです」
にこ「あんたねぇ、このあたしが何か悪いことをするとでも」
海未「黙ってください」
にこ「はい…」
海未「すぐ確かめたかったのですが…話しかけようとした時、にこは名前を聞かれていました」
海未「…それに何て答えたのか、覚えていますよね?」
にこ「それは…」
海未「あなたはマスクとサングラスを外して…」
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にこ「にっこにっこにー☆あなたのハートににこにこにー☆笑顔届ける矢澤にこにこー☆にこにーって覚えてラブにこ!!」
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海未「他人の振りしようかと思いました」
にこ「ア、アイドルたるもの…ファンの前では常にキャラを保ち…」
海未「警察の方がドン引きしていたの、見えませんでしたか?」
にこ「…」
海未「普通に名前を答えればいいものを…なんですか<にっこにっこにー☆>って」
海未「小学生でもまともに答えられる質問ですよ?」
にこ「ぐ…」
海未「その発言で警察の方がますます怪しがっていたので、さすがに割って入りましたが…」
海未「で、次は何をやっているのか…つまり職業を聞かれたわけですが…」
海未「無理もありません。私達は今日私服なわけですから、向こうは一目では学生だと分からなかったのでしょう」
海未「この質問への回答はもちろん<学生>もしくは<高校生>です。<音ノ木坂学院の生徒>と詳しく答えると尚いいでしょう」
海未「しかし…あなたはこう答えましたね?」
----------------------------------------------------------------------------------------
にこ「にこ達ぃ、アイドルやってるんですぅ?今度ライブやるからぁ、絶対見に来てね!にっこにっこにー☆」
----------------------------------------------------------------------------------------
あ、ハートマークが?になってもうた…
訂正版を次に
海未「で、次は何をやっているのか…つまり職業を聞かれたわけですが…」
海未「無理もありません。私達は今日私服なわけですから、向こうは一目では学生だと分からなかったのでしょう」
海未「この質問への回答はもちろん<学生>もしくは<高校生>です。<音ノ木坂学院の生徒>と詳しく答えると尚いいでしょう」
海未「しかし…あなたはこう答えましたね?」
----------------------------------------------------------------------------------------
にこ「にこ達ぃ、アイドルやってるんですぅ☆今度ライブやるからぁ、絶対見に来てね!にっこにっこにー☆」
----------------------------------------------------------------------------------------
海未「…宣伝活動、ありがとうございます」
にこ「で、でしょー!やっぱりライブには1人でも多くのお客さんに…」
海未「褒めていませんけど?」
にこ「…わかってるわよ」
海未「いきなり<アイドル>なんて答えたら、相手は<スクールアイドル>よりも真っ先に<プロのアイドル>を思い浮かべるでしょうね」
海未「そうしたら、次の質問は<どこの事務所?>ってなることくらい予想できます」
海未「私がすぐ訂正したからよかったものの、もし事務所を聞かれていたら、あなたは対処できていたのですか?」
にこ「うう…」
海未「それにさっきの宣伝活動の内容、ライブの開催場所を言ってないではないですか」
海未「せめて場所を言っていれば、スクールアイドルだと…学生だとすぐ分かってくれていたかもしれません」
海未「…あと、なぜ<にっこにっこにー☆>をつけたのですか?」
にこ「ア、アイドルたるもの…常にキャラを…意識して……」
海未「そのアイドルへの思い、アイドルとしてのプライドは評価します。尊敬に値します」
海未「ただ、時と場合を考えてください」
にこ「…ごめんなさい」
海未「そして…極めつけは住所を聞かれた時です。」
海未「前の質問でお得意の<にっこにっこにー☆>が通用しないこと…さすがに察してくれたと思っていたのですが…」
----------------------------------------------------------------------------------------------------
にこ「にこはいつもあなたのハートにいるよ☆寂しくなったらいつでもにっこにっこにーって呼んでね☆待ってるにこ!!」
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海未「今度弓道部へ遊びに来てください。的として歓迎します」
にこ「そんな真顔で言わないで…」
海未「そのくらいあなたがおかしな事を言っていたということです」
海未「もう警察の方も呆れて、住所を聞き返してきませんでした」
にこ「…しょ、職務怠慢ね」
海未「あの方が罰を受けたら、それは全てにこのせいです」
にこ「…」
海未「その後ようやく解放されて、こうして近くのカラオケ店に入ったわけです」
海未「わざわざ説教をするために」
にこ「…悪かったわよ」
海未「もっと心を込めて」
にこ「…」
にこ「本当に、申し訳御座いませんでした!!」ドゲザッ
海未「…ふぅ」
海未「分かってくれればそれでいいのです。次からは行動と言動にきちんとメリハリをつけてくださいね」
にこ「はい…」
海未「さてと…それでは」ピピピピピッ
にこ「…なにやってるのよ」
海未「違う目的があったとはいえ、せっかくここに来たんですから、歌って行きましょう!」
にこ「あんたねぇ…あんなことがあった後によくもまぁ…」
海未「私はもう許したつもりなんですが…まだ足りませんか?」
にこ「いえいえいえいえ、滅相もございません!!」
海未「それに歌のトレーニングにもなりますし、一種の自主錬ですよ」
にこ「…ふん、いいわ、付き合ってあげる。にこの歌を特等席で聴ける喜びをとくと味わいなさい!」
海未「それでこそにこです。さっそくにこの曲入れておきましたので」
にこ「気が利くじゃない、それじゃあ一曲目いくわよー!にっこにっこにー☆」
にこ「はいはいはい♪にっこりーしてーみーてーよ~♪」
海未・にこ「(もう言えない…ヒトカラするために、ここまで来ただなんて…)」
にこ「(でも、2人でっていうのも結構…)」
海未「(いいものですわね!)」
<うみにこ?にこうみ?> 完
というわけで終了です
ちょっと変わった組み合わせを見たくて、自分で書いてしまいました
初ssだったのでゴリ押しした部分が多かったとは思いますが…
おまけ
<ほのゆき?ゆきほの?>
休日 高坂家
穂乃果「雪穂~、お茶~」
雪穂「もう、たまには自分で入れなよ」ハイッ
<ほのゆき?ゆきほの?> 完
はい、これで本当に終わりです
ちなみに穂乃果は誰とでも合っちゃうチートキャラなので外しました
穂乃果ファンの方々ごめんなさい
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