小梅「終末論の、少し先」 (6)
給料三か月分のガチャ回したら小梅ちゃん引いたのでね!!!書きました!!!実質婚約指輪あげたのと同じじゃないですかこれ!!!
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最後の日……は……プ、プロデューサーや皆と……一緒がいい、かな……」
今日の仕事を終えた小梅を車で送る道すがら。彼女は少しはにかみながら、急にそんなことを言った。
「最後の日って……明日で地球が滅亡する、みたいな?」
「そういうのでもいい……し、私が死んじゃう時……とかでも、いい……よ」
例えば、ゾンビに襲われるとか……と小梅は冗談めいてほほを掻く。
「もう会えなくなるなら、ってことか……出来れば来ないでほしいもんだが」
「あの……ね」
後部座席で揺られながら、小梅がゆっくりと口を開く。
「私も、プロデューサーも……ぜ、絶対に終わりがあるから……い、いつかは、わからないけど……」
「だから……最後が来たときに、後悔とか……しない方がいいな、って思うんだ……」
「……なるほど」
たどたどしく話す小梅をバックミラー越しに眺めながら、ほとんど日の落ちた道路を走る。薄暗い街灯を通り過ぎるたびに彼女の横顔が薄く光に染まり、その整った顔立ちも合わせてか、どこか現実味を失っている。
「プロデューサー……は、最後の日は……どう過ごしたい……かな」
「俺か? うーん……」
どう答えたものか迷いながら口を開く。
「まあ人並みだけど……やり残したことをしたりするかなぁ……」
「やり残した、こと……?」
「おう。……あ、でも今やり残してることだとそう簡単にはいかないか……」
「……どうして?」
空いた座席を眺めながら、小梅が首をかしげる。
「そりゃまあ……今やり残してることって言ったらお前たちをトップアイドルにすることだしな。最後の一日だけじゃどうにも……」
そう呟くと、小梅はおかしそうに笑った。
「そう……じゃあプ、プロデューサーが死んじゃう前に、ならなくちゃ……ね」
「おうよ、出来たら俺が元気なうちになってくれ……というかさせるからな」
「えへへ……たの、しみ……」
嬉しそうにほほ笑む小梅の笑顔は、親心抜きでもやはり魅力的で。この笑顔を伝えるのが仕事なんだな、と再確認させられる。
「まあ、お前ならなれるよ絶対」
「あ、ありがとう……頑張る……ね」
そんな会話をなんとなく続けながら小梅の住む寮にたどり着く。暗いから足元に気をつけろよと言うと、あの子が見てくれるから平気だよ、と言って手を振った。背を向けて歩く小梅の背中は意外にもピンと力強く、それでいてつかみきれない雰囲気を持つ。
「……早くトップアイドルにしてやらなくちゃな」
そう改めて思い、もう一度、暗い街に車を向けた。
プロデューサーと分かれて、しばらく後。灯りの少ない自室で一人、小梅は空に向かって呟く。
「そう……だね、やっぱり、早くトップアイドルにならなくちゃ……ね」
語り掛ける彼女の瞳はまっすぐに何かをとらえていて、同時にその先にあるものをも見透かすようだった。
「うん……ありがとう……」
彼女の小さな声が部屋の静けさをより際建て、反響する。
「も、もう……残った時間もあんまりない、し」
声に呼応するように、誰もいない室内の風が彼女ののほほをわずかに撫でた。
終わりって書き損ねた終わり
短いけどこんな感じで終わりですよ
いやあ実質小梅と結婚できたしついでにレジェフェスさんの方も爆死したのでほんとね!いやあほんとね!!!!!!あああ!!!!!!!
というわけで、読んでいただいてありがとうございましたー
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