かたつむり更新
気長にぼちぼち
雪乃ちゃんサイドを書いてみます
息子「休み早々母親と買い物かよ…」
雪乃「あら、とっても嬉しいんじゃないの?あなたが子供の頃は私にべったりで」
息子「ガキの頃の話を蒸す返すなっての!恥ずかしいっつーの…」
雪乃「これ以上言われたくなかったら素直に私と買い物なさい」
息子「へいへい…」
雪乃「返事は一回でよろしい」
息子「あいよ…」
雪乃「ちゃんと髪の毛整えなさい、まったく…洒落っ毛の無さは誰に似たのかしら、プチ幡君は」
息子「なんだよプチ幡って…」
雪乃「当然プチ八幡んの略よ」
息子「はぁ…」
雪乃「なにがっかりしているのよ、顔立ちや目は私似なのだから落ち込む理由なんて無いと思うのだけれど」
息子「いや、自然に親父の事ディスってるよ母さんよ」
母親の毒舌は今に始まったことではない。
もちろん父親に対しても長男である俺に対しても、そして娘に対しても例外ではない。
親父曰く全盛期は今の比ではなかったそうだ。
母親曰く相手を傷つけないよう努力はしてるらしいが。
息子「大体そんな親父を選んだのは母さんだろ。そもそも、こんな面倒くさい性格の女を貰ってくれる男が居るだけでも感謝しろっての」
雪乃「ちょっとあなた、時折そうやって母親の心を抉るような一言を放たないでくれるかしら?」
親父曰く母親の毒舌は妹よりも俺に遺伝しているらしい。
おれ自身あまり気には留めていないが…
息子「で、親父と妹が買い物に出かけてるわけなんだが…それに今からついて行けばいいだろう?」
たまたま俺は学校の行事で午後から家に戻った。
んで仕事が途中で終わった母親とばったり合流。
妹と父親は仲良くデートと来たもんだ、それを聞いた母親は調子に乗って俺を連れ出し買い物と来たもんだ。
正直面倒くさい、人ごみかったるい、家で寝たいと素直に母親に打ち明けたのだ。
雪乃「あら、あなたを溺愛している姉さんのところにしばらく預けてもいいのだけれど?」
息子「あー!わかったわかった!どこへでも付き合うよ!」
雪乃「パパと違って素直なのね、よろしい」
いや、誘導尋問だろ母上よ。
雪乃「最近学校はどうなの?上手く言ってるのかしら」
息子「まあぼちぼちだよ、しいて言えるなら担任に部活に入れとうるさく言われてるのが鬱陶しいくらいか…」
雪乃「平塚先生、相変わらずなのね」
息子「あとは葉山の奴がサッカー部へ入れ入れとうるさかったりな…」
雪乃「相変わらず彼とは仲が良いのね、パパの時とは大違いで驚くわ」
息子「仲が良いってよりは腐れ縁だよ」
なんでも俺の幼馴染である葉山の父親、葉山隼人と親父は高校時代あまり仲がよろしくなかったらしい。
まあそんなこと興味も無いし知った事では無いんだが…
雪乃「それと、彼女はできたのかしら」
はあ、でましたよ…親特有のあるある質問その1
彼女はできたの?
息子「学生時代から恋愛だの恋人だの、そんな重たくて面倒くさいのはごめんだな」
雪乃「まったく、そう言う捻くれた部分はパパそっくりなんだから…」
息子「そりゃ俺の将来を心配してくれるのはありがたいんだけどな…」
親父に似てモテないから将来が心配だーとか言うんだろうどうせ…。
雪乃「いいえ、母さんが言いたいのはそう言うことではないの」
息子「じゃあどういうこった?」
雪乃「あなた、私の子供だけあって顔と頭は良いんだから、それ目当てで言寄ってくる悪い女とそうでない女を見分ける事も大事って事が言いたいの」
息子「言い寄られた事なんてねー…よ…?」
雪乃「ほら見なさい、先週だったかしらね、あなた宛のラブレターが家のポストに1枚」
息子「なんだそりゃ?」
雪乃「ひらがなとカタカナを小文字として使ってるようなデタラメな文法、漢字も所々間違っていたり色々と難があったわ」
息子「っていうか俺宛ての手紙勝手に見たのかよ!?」
雪乃「あら、当然じゃない、あなたの恋人になるかもしれない人をしっかりと見極めるのも母親の仕事だと思うのだけれど」
やめて!てか本当マジやめて!このママ怖いよ!!!
雪幡?八乃?間を取ってカマクラ?
小町と彩加で小彩だな
プチのんのやつの雪乃Verか 期待
こちらの幼馴染はプチガハマかな?プチサキサキかな?プチ玉縄かな?
>>10
幼馴染枠は葉山ってもう出てるじゃん
つまりプチ幡とプチ葉山の濃厚な絡みが…愚腐腐
>>9
娘ひとりっこではなく実は兄が居たと言う強引設定でw
息子「まあ良いけどさ、何買うんだ?」
雪乃「あなたは行きたい場所ある?」
息子「ソフマっ」
雪乃「却下」
息子「トイザr」
雪乃「却下」
息子「なんで全部言い終える前に却下してんだよ」
雪乃「そう言うのはパパと行って頂戴」
息子「母さんだって俺の買ってきたゲームやったりするだろ」
雪乃「それはそれ、これはこれよ?さあ、まずはアンティークショップから行きましょう」
息子「あぁ…」
母親や妹の買い物は苦手だ。
なんせ小物やら可愛いものに興味がまったくわかないからだ。
こう言う時親父が居れば間違いなく二人でビッ○カメラに乗り込んで欲しいゲームについて熱く語ったり
楽しい時間を過ごせただろう。
ヘルプミー親父。
雪乃「ほら、パンさんがたくさんあるわよ」
息子「はしゃぎすぎだっつーの…いい歳したおばさn…」
突如体が浮かび上がった。
あれなんで俺宙に浮いてんの?まさか舞空術会得しちゃったとか?
と言うかこめかみが痛いんですが母さんが笑顔なんですが…
そして俺にアイカンクロー噛ましてるんですが!?
雪乃「あら、私に高い高いして欲しいなんてまだまだ甘えん坊さんなのね」
すいません母さん笑顔に反して腕の力が凄まじいんですが!
雪乃「うん?よく聞こえなかったわね?ちゃんとはっきり言いなさい?」
息子「いや、可愛いもの好きだなんて母さん若いなって…」
雪乃「ふふ、褒めても何もでないわよ」
優しく俺を着地させる母さん。こめかみが痛いぞ…
誘導尋問反対!暴力反対!
とは言え、実質この比企谷家の権力者は母親である。
俺は、はるのんには良く父親と母親の良い所を取って出来た存在だと言われては居るがぶっちゃけ母親には何歳になっても勝てる自信が無い。
逆らえば今のように…
うん忘れよう。
雪乃「ご飯の茶碗、新しいの買っちゃいましょうか」
息子「ん?家にたくさんあるのにか?」
雪乃「なんだかんだで古くなってきたもの、あなたのも買ってあげるから好きなの選びなさい」
息子「うーん、俺は別にどれでも良いのだけれどもな」
雪乃「ふふ、なら私が選んであげる…これなんて可愛いじゃない」
息子「ピンクで猫がら模様かよ!いや、やっぱ自分で選ぶわ…」
雪乃「そうね、ならこれかしら…」
息子「○○レンジャー…いや、やめて、家で妹と親父の笑いの種にされるから!」
雪乃「あら、あなたこう言うの好きだと思ったのだけれど…」
息子「じゃあ親父はプリキュアの茶碗だな」
雪乃「あら、良くわかってるじゃないさすが我が子ね」
息子「腐った目をした親父にぴったりのサプライズだな、まあ素で喜んで受け取りそうな気もするのだけれど…」
雪乃「喋り方、真似しないでほしいのだけれど…」
息子「家族なんだし写るのは仕方の無い事なのだけれど…」
雪乃「でも悪くないわね、こうやって出かけるの」
息子「まあな、たまには良いかもな」
雪乃「あなた、中学生あたりから私たちが授業参観に来るの凄く嫌がって大変だったわよね」
息子「恥ずかしいもんなんだよあの頃の年齢ってのは…思春期で敏感ってやつだ」
雪乃「私が丁度あなたくらいの年齢の時、お婆ちゃんやお爺ちゃんはね、一度も授業参観なんて来てくれた事なんてなかったわ」
息子「来られたら来られたで面倒じゃね?だって婆ちゃん美人だし周りから注目を受けて母さんが恥ずかしい思いをするだろ?」
雪乃「考えもしなかったわそんな事…」
息子「ましてや思春期の母さんなんて今以上に面倒臭い性格してただろうs」
ガシィ!とこめかみに重みが走る
雪乃「途中いくつか聞きなれない言葉を耳にしたのだけれど?」
笑顔のデスクローが俺の頭を締め付ける。
息子「じょ、冗談だっつーの!」
雪乃「まったく、性格は何でもはっきり言うパパなんだからあなたって…」
息子「はっきり言うのは母さんの性格が遺伝したからじゃないですかね…」
雪乃「なにか?」
にこにこ怖い
息子「いいえなんでもありませんすみません」
雪乃「解ればよろしい」
でも実際に授業参観の日は凄まじかった…
小学生半ばあたりはあまり気にならなかったが…
同級生「今日の同窓会、お前の母ちゃん来るんだよな!」
息子「ああ、一応はな」
同級生2「お前の母ちゃん美人だもんなー。楽しみだぜ!」
息子「何言ってんのお前ら…」
てなやり取りが授業参観前に頻繁に起こるようになり、母親にあまり参加して欲しいと思わなくなってしまった。
母親の為とか心配とかではなく、俺が恥ずかしかったからだ。
息子「葉山の母ちゃんでも見てろ」
葉山「いや俺に降るな!」
同級生3「えー葉山の母ちゃん美人だけどなんか怖そうなんだもん!」
葉山「余計なお世話だ!」
息子「みたいなやり取りがあったんだよ。ったく…」
雪乃「なにそれ…あははは!面白いわね!」
息子「そこツボる所かよ!」
雪乃「なによ。可愛らしい悩みだったのね…当初は反抗期かなと心配したものよ」
息子「反抗させる気なんてさらさら無かった癖に良く言うぜ」
雪乃「分かってるじゃないの」
息子「一度親父に思い切り打たれた事はあったな…」
雪乃「ああ、高校受験のときね…」
たしか葉山の奴がやっても居ない万引きを疑われて一緒に居た俺と職員室に呼ばれたときだったな…
生徒指導の教師に散々嫌味を言われ、罵倒され、挙句の果てには人格否定までされたんだよな。
まあそれだけなら良かったんだが…いや良くはないが。
結局店側の勘違いで店からは謝罪があったがその教師は俺たちに謝らなかった。
それどころか俺たちを更に罵倒し始めたのだ。
教師「普段から疑われるような行動をしてるからこうなる。しっかりと反省しろ!馬鹿どもめが」
息子「はぁ~、でも結局それってやってないから冤罪ですよね?散々疑って罵倒しといて謝罪もできないんですかねぇ?」
葉山「やめろ比企谷!」
息子「悪いことしたら謝れって小学生で教わらなかったのかねぇ?そんな人間でも教師になれるんだから驚きだ」
一瞬の出来事だった。
気づけば俺は床に倒れていたのだ。
教師「なんだぁそのふざけた態度は!」
見上げれば、顔を真っ赤にしながら俺を見下ろした教師。
そう、言われるまでも無く俺は教師に殴られた。
葉山「比企谷!?だいじょうぶか…!」
と葉山が駆け寄る前に俺の中の何かがプッツンしていた。
息子「先に手ぇだしたのはそっちだからなおっさん!」
我に返ったときはもう遅かった。
今度は教師が床に倒れて気を失っている。
他の職員が悲鳴をあげ、それを聞きつけた教師たちに俺は抑えられた。
後日他の教師から家に連絡が行き当然母さんや親父、妹の耳に入ることになり…
雪乃「あら…先に手を出したのはそっちでしょう?うちの子が間違っているとは思えませんが?」
こちらからでも分かる母親の凄まじい気迫。
電話越しの教師も恐ろしく怯んだ声だった。
妹「大丈夫…お兄ちゃん…まだ血がでてるわ…」
息子「ああ、大丈夫だよ…やり返したんだしもう満足だわ…」
雪乃「災難だったわね、でも気に留める必要なんてないわ、あなたは何も間違っていないもの」
息子「でもその…悪かった…すまない」
八幡「お前が手を出すなんて余程だったんだな…」
息子「ああ、正直殺してもいいやって、初めてそう思ったよ…」
と、その時だった。
バチィン!と言う音が部屋中に響く
親父の平手打ちだった。
正直親父は余り力が強くないせいで痛くは無かったが…
八幡「いくら相手がクズでも軽はずみに殺すなんて言葉、使うんじゃねーよ、打つぞ?」
息子「いやもう、打ってるから…てかごめん…」
八幡「あ、すまん…」
親父が目に涙を浮かばせていたっけか…
八幡「受験どうするつもりだ…内心点駄々下がりだろうよ…」
息子「いいよ、実力で受かればいいだけのことだろ」
雪乃「大丈夫よ、頭と顔の良さは私譲りなんだから」
八幡「いんや。感動的なシーンなのに、さりげなく遠まわしに俺をディスってません?」
雪乃「この事を聞いて黙ってられない人が一名居るのよ…」
八幡「あ…」
息子「あ…」
妹「あ…」
今回は八幡視点ではないのであまり難しい考察は無しに淡白に話が進みます。
少し疲れたので休んでからまた再開します。
それでは。
プチのんの人ではないですよね?
なんにせよ応援してます!
頑張って!
>>26
プチのんとデートしてる八幡の間のゆきのんのサイドストーリーだと思ってくれれば恐縮です
黙っていない人…あっ(察し
おっ、楽しみにしてる
確かに
こんな事があったらカマクラが黙っていないな
葉山ジュニアが娘だったら色々萌えたんだななぁ
生徒指導の教師、クビ決定
しばらくして生徒指導の教師が変わった。
母さんは理由を教えてはくれなかったが…
引っかかる事が少しあったのだ…。
その日、母さんの姉であり俺の祖母であるはるのんが家に遊びに来ていたらしく
学校側から連絡が行った際その場に居たらしく、すべて聞いていたそうな。
母さん曰く、はるのんの形相が鬼神の如く変貌したらしい。
とりあえずはるのんにお礼のメールをしたのだが
『ひゃっはろー!何でもないんだよ?きにしないでね?あー…じゃあうちの子にならない?』
なんてとんでもメールが着たな…
>>32
>俺の祖母であるはるのんが家に遊びに来ていたらしく
陽乃さんっておばあちゃんだったか?
>>33
恐らくは伯母の間違いだろうけどはるのんを「おばさん」って呼ぶ勇気ある?
>>38
伯母の間違いでした!
でもなんだかんだで甥っ子に甘そうなはるのん
>>30
葉山ジュニアにも妹がいる設定にしよう
これは由比ヶ浜Verもいける!
雪乃「相手にはっきりと物事を伝えるところは私に似たのかしらね」
息子「さあな、親子なんだからどっちかに似るだろそりゃ」
雪乃「そう言う皮肉屋な態度はパパそっくりね」
息子「いやいや、親父ほど卑屈じゃないから」
雪乃「卑屈屋じゃなくて皮肉屋っていったのよ」
息子「悪い聞き間違えたわ」
雪乃「ふふふ」
息子「あはは!」
八幡「お前ら俺が居るの分かっててディスっただろ!」
娘(もとい妹)「あれ、お兄ちゃんとママがデートしてる」
雪乃「ええ、貴方達二人がデートしてるって聞いたものだから、私もこの子と買い物してたのよ」
息子「ただの荷物持ちだけどな」
息子「合流しちまったけどいいのかよ、まだ二人でデートしてりゃいいだろ」
娘「だめよお兄ちゃん、そんな事を続けたらママが私に嫉妬してしまうわ」
息子「何言ってんだ?嫉妬すんのはお前のほうだろ」
娘「んな!?」
雪乃「そうね、せっかく家族そろったのだし、皆で買い物を続けましょうか」
八幡「息子よ、俺の荷物もってくれねーか?」
息子「悪い、母さんので両手がうまってる」
前作?のURLを・・・
とっても待ってる
まってる
ほ
このSSまとめへのコメント
続き楽しみにしています!