男「焼きそばパン3つください」 (29)
男「焼きそばパン3つください」
給仕「あいよ!にいちゃんよく食べるね!!」
男「あ…その……はい」
給仕「若いってのはいいねぇ!よく味わってくってくれよな!」
男「……はい」
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校舎裏
男「…あの……買ってきました…」
不良「チッ!!おせぇんだよゴミがッッ!!」ドゴォッ!!
男「ううッッ!!」
不良の膝がみぞおちにめり込む
男「お……おかぁ……さん……」
不良2「うわこいつきんもwwwおかぁさんだってよwwwwww」
不良「汚ねぇなぁッ!!」メギョ!ドゴッ!!
男「ぃぢい…ッ!!あ……あ…!!」
横たわる僕に不良のつま先が何度も何度もめり込む
不良2「そろそろやめないと死んじゃうんじゃねぇの!?こいつwwwwwwオラァッwww」ゴンッ!
男「ッ………いたい…!ごめん…なさい…ゆるして…!ううぅっ………」
〆 ⌒ ヽ
(´・ω・`)これが悲しいイッチの過去か
村人A「勇者様が死んだ……!?」【コンマ 安価】
1 :名無し:2015/10/13(火)15:19:32.306 ID:g3F(主) ×
王様「勇者は死んだ……正確には魔王に取り込まれたといったほうが自然か…」
村人A「そんな…復活はできないんですか!?」
王様「復活はできん。普通に死ぬならともかく…魔王に取り込まれたものは2度と復活はできん
……」
村人A「そ……んな……勇者という抑止力がなくなった今…魔王軍に人類は蹂躙される…」
王様「勇者が死んだいま、変わりの勇者をすぐに作らねばならない」
村人A「え…?」
王様「村人A。今日からお前が勇者となるのだ。」
村人A「は?」
1件
2 :名無し :2015/10/13(火)15:20:36.371 ID:g3F(主) ×
王様「村人A。今日からお前が勇者となるのだ。」
村人A「いやいやいや!2回言わなくても理解できますよ!??でも僕村人ですから!村人Aですから!」
王様「村人でも商人でも勇者という肩書きをもった者が必要だ。引き受けてくれるな?」
村人A「え…ちょ……」
王様「もっとも。お前には勇者の血が流れていない。ただの人間だ。よって死んでも絶対に生き返ることはない。ノーコンティニューでこの世界を救うのだ」
村人A「ふぇぇぇ……無理ゲーだよぉ…!!」
不良「鼻水たらしてみっともねぇなぁwwwお前はこれからもずっと俺たちのサンドバッグ係だよwwwwww」
不良2「ちげぇねぇwwwwww」
男「……………ぅぅ…」
不良「さぁ……ラスト1発ッッ!!」ドゴォッ!!!
男「あがぁぁ!!!」
何かが割れる音が聞こえた
男「おぇぇぇえッッ!!!」
僕は朝食べた物を全て吐き出した。今日は少し緑色が多い気がする……。
不良2「うわきたねwwwwww」
不良「くっせぇなぁ!!掃除しとけよ!!」
男「う…あ……はい…ごめ…んなさい……」
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自分の汚物の処理を終える
男「……ッ」
脇腹のあちこちが痛い、少し動くだけで鋭い痛みが脇腹を刺す
男「へへ……俺ってすごく惨めだよな…」
目からしょっぱい水がこぼれ落ちる
男「う…ッ……ちくしょう……!!」
男「……万象一切灰燼と為せ…」
不良「なん……だと……」
男「あの…すいません……」
養護教諭「ん?どうした?」
男「その…階段でこけてしまったので湿布をもらってもよろしいですか……?」
養護教諭「あ…あぁ…いいぞ。持って行きなさい」
男「すいませんありがとうございます…」
養護教諭「…」また不良か…関わらないほうがいいな
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放課後
男「……湿布…1人じゃうまく貼れないな…」
脇腹にできた痣を鏡ごしに眺める。この痛みにもだいぶ慣れてきた。
男「強いって……どんな気持ちなんだろう…」
夕日傾く校舎の屋上で1人呟いた。いままで生きていて1度も友達なんてできたことがない。帰っても両親は別居しているため1人だ。
男「……強い男になりたい…」
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自宅
男「イテテ……やっぱ病院行こうかな…」
ガチャ
男「ただいまー……って誰もいないよな」
両親は妹と共に別居している。この1人暮らしの名目は大学進学に向けて集中して勉強できる環境を作る為…らしい。
本当の所。家族も僕が目障りなんだろう……こんなジメジメした惨めな人間が家の中にいればそれだけで部屋が暗くなる
男「……やぁ!とぉ!!!!…」シュ!シュ!!
ボクシングのような構えから右拳を前に突き出す。すごく弱々しい……
男「……このままじゃ…ダメだよな…」
いじめられるだけいじめられて…殴られるだけ殴られる……そんなのもう嫌だ…
男「きっと……俺が変わらないと周りだって変わってくれないんだ……」
なんか涙でる
勇者コンマスレもそうだったけどつまんないね。
文才ないよ
その辺にあったおにぎりを口いっぱいにほうばる。
男「たしか…この辺にジャージが…」
制服からジャージに着替え、靴紐を強くしめる
男「強く…なりたい…。」
玄関の戸を強く開けた
>>14
ちょっと黙ってろクソコテ
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男「強くなるって言っても……どうすれば強くなるんだ…??」
近くの公園で立ち尽くす。ここの公園は遊具もほとんどなく、錆びた鉄棒と砂地が広がるだけである。
男「とりあえず…腕立て伏せとか?」
腕立て伏せの体制をとり、繰り返す
男「いち……にぃ……さん…ッッ…くッ!!」
ここでやめたら……弱いままだ…!!
男「し…しぃ!!ご…ッッごぉ!!!…!」
涙を流しながら腕立て伏せする男なんて通報ものだ…。
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男「に…じゅっ…いちッ!!はぁ…はぁ…」
21回が限界だ……でも…結構いったんじゃないか…?
???「あー…ダメダメ全然なってない!!!」
男「…!!?」
誰かに背後から声をかけられる。ものすごい勢いで振り向く
少女「そんなんじゃあいつまでたっても強くなんてなれないわよ!!」
男「君…だれ…??」
半袖短パンで幼い顔立ちの少女が仁王立で僕を睨んでいる。
少女「私の名前は少女!!あなたこそ誰よ…?こんなところで泣きながら腕立て伏せなんて通報されるわよ?」
男「ッ……ごめん…」
少女の強気な声に思わずあやまってしまう
少女「…その前髪邪魔ね。」ピンッ
男「うおっ!?」
前髪を髪留めで止められる。伸ばしっぱなしの前髪をあげられて、目の光彩が反応する。
眩しい……
少女「…案外イケメンじゃない!そのほうが似合うわよ!!」
続けろ
男「……」
少し嬉しい…
少女「ところであなたの名前は??」
男「俺の名前は…男……です」
少々「へぇ……高校生?」
男「高2……君より少しくらい年上かな?」
少しだけ得意気にしてみる。この少女は僕の惨めな姿を知らない。
少女「へぇ!なら同い年ね!!」
男「……え?」
焼きそばパンで不良といったら不良牛
男「同い年…??」
少女「そう!同い年!!もしかしたら高校も同じかもね!!」
この見た目で高2…合法ロリの卵みたいな人だな…
男「流石に高校までは…」
少女「私マルバツ高校よ!あなたは……?」
男「……俺もマルバツ高校です…」
少女「同じ学年で同じ高校じゃない!?すごい偶然ね!!」
男「ははは……」
この様子だと…俺のことは知らないんだ……結構有名なんだけどな…マイナスイメージでだけど。
少女「ねぇあなた……さっき強くなりたいって言ってたけど……」
男「あぁ…あれは…その……俺って身体弱いから鍛えようかなって…」
いじめられるから身体を鍛えるなんて典型的すぎて恥ずかしい…言えるわけない…。
少女「ふーん…。ならうちに来なよ!!!」
男「へ?」
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道場
少女「おーい!爺ぃー!!門下生連れてきたわよ!」
男「へ…?門下生??」
勢いで拉致されてしまった…てかこの道場…俺の家と近いな。
爺「………」
男「………」
なんというか……すごくオーラ的なものが……。
少女「ほら!!はやく挨拶!!」
男「あ…!はい…その……よろしくお願いします!」
勢いで言ってしまった…なにがよろしくなのか。
爺「……」
爺「名前は…?」
男「え…あ…男です……」
爺「………悪くない」
男「へ?」
爺と呼ばれるおじいさんは俺の顔をじっと覗き込んだあと何かを納得したようにまぶたをとじた。
少女「やったじゃない男!!弟子一号よ!!」
男「弟子一号!?」
弟子俺1人ってことじゃん……大丈夫かこの道場…。
少女「会費は月に5千円ね!!」
男「…結構安いんだね」
男「あの……この道場っていったいどんな訓練…いや修行??」
道場の門下生なら修行っぽいものをするはずだ。筋トレとか?
爺「……お前にはまだ早い。学校でお前の脇腹や腹を殴打するものに負けを認める時点で失格じゃ…。」
男「え……なんで…知って」
少女「…だれでも気づくわよ。そんなにお腹をかばって歩いてたら……。」
男「あ……そうか…そうだよね……。」
相手に悟られるくらいに態度にでてるなんて…気づかなかった…。
爺「小僧。全事象において勝利をおさめる方法を教えてやろう」
男「!?」
絶対に勝つ方法…!?そんなもの存在するはずが…!
爺「負けを認めないことじゃ。さすれば残る道は勝ちのみ。あきらめなければ絶対にまけない…そういうもんじゃ」
男「………あきらめない」
たとえぼこぼこにされても…あきらめなければ負けない…。
男「変われる……チャンスだ…!!」
爺「……」
きになるき
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