防空棲姫が鎮守府に着任しました (17)
【某鎮守府 深夜】
提督「あー。執務が終わらん……」
加賀「……コクリ……コクリ……」
提督(加賀さんもそろそろ限界だな。毛布をかけてあげて、っと)
提督「ちょっと夜風にでもあたってくるか」
~海岸沿い~
提督「あー。すずしー」
提督「秋の夜の海岸もなかなかいいもんだな」
提督「……ブルッ……おお、寒い寒い。少ししたら戻らなきゃな。ん?」
提督「なんかあそこに人影が……」
チョロチョロチョロチョロ
防空棲姫「……」
防空棲姫「誰も見てないわよね……アア……おしっこキモチイイワ……」
提督「おい」
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防空棲姫「ハッ!!!??」
提督「……」
防空棲姫「アア……アワワ……アワ」
提督「……」
防空棲姫「ミ、ミタナッッ!!!??」
提督「み、見ました」
防空棲姫「アアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
防空棲姫「ナンデヨオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
防空棲姫「ナンデミテルのヨオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
提督「い、いや。なんかその。すみません」
防空棲姫「もうオヨメにイケナイイイイイイイイイイイイイ!!!!」
提督「だ、だって。チョロチョロ音がしてたんで。つい」
防空棲姫「ああああああああああんまあああああありだあああああああああああ!!!」
提督「いやうるさいよ。ていうか誰君?」
防空棲姫「えっ」
防空棲姫「エーット」
防空棲姫「チョ、チョットマッテネ」ソソクサ
提督「あ、はい」
防空棲姫「えー。オホン」
防空棲姫「……ふふっ……キタンダァ……ヘエ……キタンダア」
提督「お、お前はまさか! 2015夏イベントE-7ボスだった防空棲姫!!?」
防空棲姫「オ、オオ。覚えてくれているとはウレシイナ」
提督「そりゃー苦労したもん」
※なお深海棲艦がカタカナとひらがな使いますが、読みやすいと思ってなので勘弁してくだサイサイシー
続けて下さい!
防空棲姫「フフ……やはりカンムスどもとしても、ナツイベは辛かったダロウ。オボエテクレテ光栄ダ」
提督「まあねえ。ていうか君の装甲マジチートすぎでしょ。もうちょっと手加減してほしかったわ」
防空棲姫「そこはマア……ワタシモ一応、アタマハッテル訳ですから」
提督「そりゃそうか」
防空棲姫「ウン……」
提督「……」
提督「で、なにしてんの?深海棲艦のあんたがこんなとこで」
防空棲姫「えっ」
提督「いや。正直これ大問題だよね。鎮守府近海に魔王が攻めてきたって感じでしょ?今」
防空棲姫「マア、ソウナルナ」
提督「やばいなー。1-1とかキラ付けできないわー」
防空棲姫「……ふふっ……ソウナンダァ……ヘエ……キラヅケデキナインダア」
提督「セリフをいちいち変えんでええわ」
エタれカス
防空棲姫「ダイタイナ。お前こそナンナンダ」
提督「え?」
防空棲姫「最終海域のボスでアルワタシガイルノニ、やけに余裕ダナ」
提督「いやー。だって」
防空棲姫「?」
提督「防空棲姫ちゃんがオシッコするとこ見ちゃったからさ」
防空棲姫「ナッ!!!!!???」
防空棲姫「ナナナナナナナナナ……!!!!!」
提督「ふふふ。何千といる深海棲艦に『防空棲姫のおしっこはチョロチョロと音がする』と噂されたいか?」
防空棲姫「キ、キサマ!!ワタシヲ脅すツモリカッ!!!」
提督「いやーそんなつもりはないよ。ただ、想像してごらん?」
提督「全深海棲艦が、君のオシッコを噂する状況を」
防空棲姫「はうっ!!」
ワルサメ(聞いた? 防空棲姫さん、敵の提督にオシッコノゾカレタらしいよ!!)
装甲空母姫(は?マジ? 超ナサケナインデスケド!!)
レ級(マジカー。いやあの年でオシッコノゾカレルとかないわー)
離島棲鬼(シヌネ。ワタシダッタラ恥ずかしくてシヌネ)
ほっぽ(カエレ!!!)
防空棲姫「うわあああああああああああああああ!!!!」
提督「……とまあ。脅しみたいなこと言っちゃったけどさ。正直、なんで君この海岸にいたの?」
防空棲姫「え……」
提督「いやだって。普通ボスが相手の陣地まで来ないでしょ。しかも単独で」
防空棲姫「イヤ、マア。ソレハ。いろいろとリユウもアルノダ」
提督「へー。理由ってなんなの?」
防空棲姫「い、イイダロ!! 別に!!」
提督「気になるなぁ。まあ、そこまで否定するならいいけど」
防空棲姫(このチンジュフの提督がイケメンすぎると深海棲艦側で噂になっていることは……ダマッテオコウ)
防空棲姫(シカシタシカニこやつ……カ、カッコイイナ)
提督「まあ。とりあえずだね」
防空棲姫「ン?」
提督「せっかく来てくれたので、仲間になってもらいましょか」
防空棲姫「…………………………ハイ?」
~次の日~
提督「えー。という訳で」
提督「本日から我が鎮守府に配属になりました。防空駆逐艦の、ヒメちゃんです」
防空棲姫「ふふっ……ヒメナンダァ……ワタシ……ヒメナンダア」
加賀「……」
吹雪「……」
夕立「……」
長門「……」
金剛「……」
伊58「……」
提督「って訳で、よろしくー」
防空棲姫(オ、オイ!! めちゃくちゃアヤシイメでミラレテルゾ!! 大丈夫ナノカ、コレ!!)
提督(あー大丈夫大丈夫。まあなんとかなるっしょ)
防空棲姫(エエエエ……)
加賀「あの。提督」
提督「はいはい」
加賀「こいつ深海棲艦ですよね?」
防空棲姫(チョ、チョッキュウーーーーー!!!)
提督「いえ。どこからどう見ても艦娘ですよね」
防空棲姫(オマエモオマエダーーーーー!!!)
なんで平和に会話してるの?
普通即殺されるだろ
おかしくね?
防空棲姫(しかもコイツハ、艦娘のナカでモットモヨウチュウイの加賀!!ワタシノカオは、さすがに覚エテイルダロウ!!)
加賀「……」
加賀「まあ、あなたがそう言うなら、いいけれど」
提督「ういっす」
防空棲姫(ナットクスンノハヤッ!!! コンナノでシンジテモラエルノ!?)
長門「なあ提督。ひとつ聞きたいんだが」
提督「はいはい」
防空棲姫(コッ、コイツはセンカン、ナガト! アットウテキな砲弾のハカイリョクがヤッカイなヤツダ。こやつは勘もスルドイとキク……さすがにバレたか!?)
長門「そ、その……防空、と名はついているが、この子は私の大好きな駆逐艦でいいのだろうか?」
提督「んー。そうですね」
防空棲姫(大好きとか言ってキターーーーーーー!!!!)
防空棲姫(ナニコレ!?艦娘ッテコンナにアホなヤツバカリナノ!?テイウカコイツは、ロリコンなの!?)
長門「そ、そうか。よ、よろしくな。ヒメちゃん♥」
防空棲姫(アッカーン!!! ハートツキトカアッカーン!!)
吹雪「く、駆逐艦なら、私と同じ部屋ですね! じゃあ行きましょう!ヒメさん!」
防空棲姫「ア、イヤ、ワタシハ」
提督「あ。いいんだ吹雪。ヒメちゃんには今日から泊まり込みで秘書艦をやってもらおうと思って」
吹雪「え、ええっ!? じゃあ加賀さんは……」
加賀「……どういうことかしら」ゴゴゴゴゴ
防空棲姫(うーわ。メッチャオコッテルヤン。加賀メッチャオコッテルヤン)
提督「やー。着任したばっかりでヒメちゃんも不安だと思いますし、最初はそれがいいかなーって」
加賀「それに関しては異論ないわ。泊まり込み、というのが気になるのです」
夕立(か、加賀さん機嫌悪いっぽい?)
吹雪(そりゃあだって……。今までずっと司令官の秘書官だったんだし)
提督「まあまあまあ。僕にもいろいろ考えがあるので、ここは譲ってやってくれませんか」
加賀「……」
加賀「分かりました」
防空棲姫(うわあ。イママデハナレテテ分からなカッタケド。加賀ってコンナコワイノカ……)
提督「んじゃみんな解散!各自今日の出撃へ行ってくれ」
艦娘一同「「「「はーい」」」」
防空棲姫(……)
SSにおけるヲ級と姫クラスのテイム率は異常
ゴミスレやんけ
バタン
防空棲姫「……オマエハ……」
提督「ん?」
防空棲姫「……ナニガモクテキナンダ」
提督「いや、まあ。別に」
防空棲姫「ベ、ベツニ、ダトッ!?」
提督「そ、そんなに怒んないでよ。取って食おうって訳じゃないんだからさ」
防空棲姫「……ハッ!ソウカ、ワカッタゾ。ワタシを味方にツケ、深海棲艦をホロボソウとイウキダナ!?」
提督「ええ? いや、そんなつもりもないけどなあ」
防空棲姫「ダッタラナニガモクテキナンダ!!」
提督「目的ねえ」
提督「しいて言うなら、あれかな」
防空棲姫「ン?」
提督「不可抗力とはいえ、オレは君のオシッコをのぞいちゃった」
提督「だから男として、責任を取りたい」
防空棲姫「ヘ……」
提督「ケッコンしてくれない?ヒメちゃん」
防空棲姫「ナ、ナンダッテー!!!??」
呼び名は他のヒメと混乱するからワル月でいいんじゃね
これはお股がゆるそうな防空棲姫ですね
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