結衣「ね、爆発オチってなに?」 (127)
八幡「あ?」
結衣「だから、爆発オチ。ってなに?」
八幡「いや聞こえたけど… なんだよ突然」
結衣「なんか今日さ、姫菜が話してるの聞こえたんだよね。なんとかが爆発オチでどーのこーのーって」
八幡「あー、それでどんな意味か気になったっつーこと?」
結衣「うん。言葉はなんとなく知ってたけど、実際なんなのかよくわかんなくて。ヒッキーならそーゆー系詳しいかなって」
八幡「詳しいとかあんのかそれ…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443153458
八幡「まあ、あれだ。爆発でオチがつくやつだよ」
結衣「へーなるほどー… ってそのまんまじゃん! まったくイメージつかないし」
八幡「その通りなんだから仕方ねぇだろ。用件は済んだか? なら俺は読書に戻る」
結衣「済んでない! ぜんっぜん済んでないから! もっとわかりやすく教えらんないわけ?」
八幡「そんな上から目線で言われて教える気になると思ってんのか? 人にものを頼む態度じゃないからそれ」
結衣「う、うっざ! ヒッキー超うざい! もーいいし自分で調べるから!」スマホーン
八幡「なら最初からそうしとけっつの」
ゆりゆりスレかと思った
結衣「ふーんだ。Yukipedia使っちゃうし! ヒッキーなんかよりずーーーっと役に立つんだから!」
八幡「へいへい」ペラ
結衣「むーっ……」
結衣「あっそ、あーっそ! いいの? あたしヒッキーに頼んないでかしこくなっちゃうよ?」
八幡「そうか。いいことじゃねぇか」
結衣(むかっ… なにヒッキー、あたしのことなんて興味ないってこと? まじありえないし!)
結衣「……」
結衣「ばーか。ヒッキーのばーかばーか」
八幡(なんだこいつめんどくせぇ…)
結衣「ふんっ。見てなさいよ、今にヒッキーなんかよりぜんぜん詳しくなっちゃうん」
『シャットダウン中です』(0%)
結衣「……………」
八幡「……」ペラ
結衣「……」
八幡「……で、俺よりなんだって?」
結衣「あ、あははー……」
結衣「こんのクソスマホォォおおおお!!」ブンッ!!
ドーーーーン!!!
結衣「ね、爆発オチってなに?」
fin.
以上です。
前作がクソ長かったのでクソ短いの書きたくて勢いで書いた。
でもスレ建てたからにはもう少しあとでなんか書くかも
由比ヶ浜はガラケー
爆発で終わらせる
松永久秀かな?
乙です
前作は?
雑だけどほんとに書いてしまった
投下しまうす
結衣「ね、勘違いオチってなに?」
八幡「……」ドクショ
結衣「……」
結衣(あ、あれ? 聞こえなかった?)
結衣「ねーヒッキー、夢オチってなに?」
八幡「……」ペラ
結衣「ヒッキー? えっ… 聞こえてるよね?」
八幡「……」ドクショ
結衣「ねーえー、ヒッキー! ヒッキーってばー!」
八幡「……」ドクショ
結衣(なっ、まさかのガン無視!?)
結衣「ちょ、ヒッキー? 聞こえてるんでしょ? なんで無視すんの?」
八幡「……」ドクショ
結衣「……」
結衣「あのさ、無視とかサイテーなんですけど。なに? ヒッキーあたしと話すのそんなにイヤなん?」
八幡「……」ペラ
結衣「…こっち見ろし」
八幡「……」ドクショ
結衣(むっか! 完全無視じゃん! なんかあたし一人喋ってるみたいでバカみたいだし)
結衣「ふーん。そーゆーことする? 知らなかったなー、ヒッキーってそーゆー人だったんだ」
八幡「……」ドクショ
結衣「……」
八幡「……」ドクショ
結衣(……負けないもん)
八幡「……」ペラ
結衣「ヒッキーってばぁーーーー。もしもーーーし?」
八幡「……」ドクショ
結衣(……こーなったら)
結衣「ヘーイヒキガヤァ!」(CV. 東山奈央)
八幡「……」ドクショ
結衣「ヒッキー、目だけじゃなくて耳まで腐ってしまったデース?」(CV. 東山奈央)
八幡「……」ドクショ
結衣「ねっ? ヒッキー、ねっ? ほんとは聞こえてますもんねっ?」(CV. 東山奈央)
八幡「……」ドクショ
結衣「……」
結衣(ま、まだ無視する気? 信じらんない!)
八幡「……」ドクショ
結衣「……ヒッキー、いい加減にしないと怒るよ?」
八幡「……」ドクショ
結衣「……ゆきのんに言いつけるよ」
八幡「……」ドクショ
結衣「……」
結衣(…あたし、ヒッキーになんかしたっけ……)
結衣(教室じゃほとんど話せなかったけど、いつものことだし)
結衣(優美子たちと少し喋ってあたしが後から部室きて)
結衣(その時は普通に挨拶したし、ゆきのんが遅れてくるって教えてくれたのヒッキーだし)
結衣(ヒッキーはいつの間にか本読んでて、あたしは写メ加工してて…… 全然いつもの感じだったと思うんだけどな…)
結衣(唯一ちがうのは今日ゆきのんが珍しく遅れてくるってことくらい…… もしかして…そのせい!?)
結衣(い、いやいや! だってヒッキーはいつもゆきのんとバトってるし、『あいつが居ないと心が落ち着くZE☆』とか思ってそうだし)
結衣(まさかねー! まさかヒッキーがゆきのんのこと好きなわけないし! あっははー、ないない!)
結衣(うん……ない。ぜったいない)
結衣(……)
結衣(あれ?)
結衣(でもそうすると、あたしがヒッキーに嫌われてるってことになる……のかな……)
結衣(……)ズキ
八幡「……」ペラ
結衣「ひ、ヒッキー…?」オソルオソル
八幡「……」ドクショ
結衣「あの、そろそろ返事してほしいかなー……なんて」
八幡「……」ドクショ
結衣「……」
八幡「……」ドクショ
結衣「あー、えと、さっきのさ、ウソだよ? 別にあたし怒ってないし、ゆきのんにも言ったりしないし…」
八幡「……」ドクショ
結衣「ヒッキー…… ねぇってば……」
八幡「……」ドクショ
結衣「……」
八幡「……」ペラ
結衣(なんか…むなしくなってきた)
結衣(と思ったらまたむかついてきた!)
結衣「ヒッキー! いい加減にしてっ! そんなにあたしのこと無視して楽しいわけ?」
八幡「……」ドクショ
結衣「もう、おーじょーぎわが悪いってゆーの? よくないよそーゆーの! もう諦めて返事したら?」
八幡「……」ドクショ
結衣「……」
結衣「……あっそ、あくまで無視すんのね」
八幡「…!」ブル
結衣(もーいいし、こうなったら実力行使だもん)ガタッ
結衣(後ろに回りこんで首しめるし。ついでに、む、胸も当てちゃうし)ソローリ
八幡「……」パタン
結衣(日ごろドンカンな罰も兼ねてだよ。逆にちょっと大サービスかもだけど… これならさすがに無視できないでしょ)
結衣(ふんっ。くらえ、ヒッ)ガバッ
八幡「……」スクッ
結衣「ふぇっ!?」スカッ
ガンッ!!
結衣「いったぁーーーっ!?」
結衣(うー、イスにヒザぶつけたぁぁ…)
八幡「……」スタスタ
結衣「あっ… ひ、ヒッキー!!」
ガララッ ピシャッ
結衣「そんなぁ…」ヘタッ
結衣(一目も見ないで行っちゃった…)
結衣「……」ぽつん
結衣「なんで……」
結衣「……」
結衣(なんで… 無視するの?)
結衣(あんなに呼んだのに……話しかけたのに)
結衣「……」
結衣(なんで助けてくれないの…?)
結衣(女の子がケガしてるんだよ? 痛がってるんだよ…?)
結衣「……」
結衣「なんでよ……ばかヒッキー……」
結衣「……」
結衣(ヒッキー…あたしのこと嫌いになったのかな……)
結衣「……」
結衣(それとも……)
結衣(あたしなんか……もうどーでもいいってこと…?)
結衣「……」ズキ
結衣「痛いよ……」
ポタ
結衣「あ…れ…?」
ポタ ポタ
結衣「あ、あは、おっかしいなぁ… 急に…前……みえなく……」
結衣「あ……うぁ……うわあああああぁぁん…!!」
八幡(あー、すっきりした)
八幡(T・T・K! T・T・K!)〜♪
ガララッ
八幡(タツコじゃないよ、ト・ツ)
結衣「ぅああああぁぁん……」ポタポタ
八幡「カッ!!?」
八幡「ゆ、由比ヶ浜!? どうした、誰にやられた!?」(錯乱)
結衣「ぅえ……? ヒッ…ひっく……ひっくぃー…?」
八幡「……あ?」
結衣「ヒッキー…… ほんとにヒッキーだ…」ペタペタ
八幡「ばっ、近い近い触んな! っつーかなに? さっきからなんか喋って…」
八幡「…… あ、そうか」
キュポ
結衣「へっ…?」
八幡「付けてんのすっかり忘れてた」
結衣「それって…」
八幡「おう。昨日親父が買ってきた。なんでも究極の耳せんらしい」
結衣「耳せん……」
八幡「あまりのノイズキャンセル具合についた名前が『ポニキャン』なんだと。あ、ちなみに馬の耳に念仏から来てる。俺じゃねぇぞつけたの」
八幡「ってそんな話はともかく… え? まじでどうしたのお前」
結衣「じゃ、じゃあヒッキー、ほんとに聞こえてなかっただけ?」
八幡「あん?」
結衣「あたしのことどーでもいいとか、嫌いになったとかじゃ……」
八幡「は? ……いや別に嫌いとかはねぇけど」
結衣「………」ギュム
八幡「ぅおい!? だ、だから触ん…」
結衣「うっ……ぐすっ…… えへへ…よかったぁ…」
八幡(えぇ……なにこれなにこれなに…)
八幡「…あ」
八幡「もしかしてあれか? お前さっき俺になんか話しかけてたりした?」
結衣「……」コク
八幡「あー…まじか…… いや、その……すまん」
八幡「この耳せんまじで優秀でな、そりゃもう自分の声しか聞こえないレベル」
結衣「ん… いいよもう」ギュー
八幡「お、おう」
八幡(それならもう離れてくれよ… 制服にいろんな汁ついてるから!)
結衣「えへへへへ……」ギュー
八幡(あと勘違いしちゃうだろ!)
八幡「……」
結衣(よかった…… 勘違いだったんだ………)
雪乃「……………」
結衣「……あれ? ゆきのん」
八幡「は?」
結衣「や、やっはろー…ゆきのん」
八幡「……」
雪乃「……」
八幡「いや、違うんだこれは」
雪乃「お取込み中失礼しました。鍵と避妊はしっかりしてね」
ガララッ ピシャッ
結衣「……へっ?///」
八幡「ま、まて雪ノ下!? 勘違いだ、勘違いだーーーっ!!!」
Fin.
勘違いしちゃった
訂正
>>10
結衣「ね、勘違いオチってなに?」
八幡「……」ドクショ
結衣「……」
結衣(あ、あれ? 聞こえなかった?)
結衣「ねーヒッキー、勘違いオチってなに?」
八幡「……」ペラ
結衣「ヒッキー? えっ… 聞こえてるよね?」
八幡「……」ドクショ
結衣「ねーえー、ヒッキー! ヒッキーってばー!」
八幡「……」ドクショ
結衣(なっ、まさかのガン無視!?)
乙
次の話も待ってる
「鍵と避妊はしっかりしてね」
上手いこと言うなぁ
乙です
あと2こくらいはネタあるけど
先に繋ぎ
結衣「ね、ミゾオチってなに?」
八幡「なんだよ溝から棒に」
結衣「いやさ? そいえば戸部が休み時間に『まじミゾオチはないわー、ミゾオチだけはごめんだわホントガチでミゾオチだけはー』ってうるさかったの思い出したから」
八幡「……」
結衣「体の一部? だよね? 男子がよく使ってるけどよくわかんなくって」
八幡「あーいや、体の一部っつーか…」
結衣「? ちがうの?」
八幡「いや、いいのか。手足みたいなハッキリしたもんじゃねぇけど」
結衣「ふーん?」
八幡(っつーか溝から棒にってボケを華麗にスルーされたんですけど……)
結衣「ミゾオチー、ミゾオチねー」ボケー
八幡(あ、違う。こいつ知らないだけだ)
結衣「んで? ヒッキー、ミゾオチって?」
八幡「仕方ない、この俺が直々にミゾオチ蘊蓄を語ってやろう」
結衣「うっわ、えらそ……」
八幡「蘊蓄というか昔話なんだが」
八幡「あれは俺が幼稚園の頃だったな…」
結衣「……」
結衣「はい?」
八幡「よく晴れた夏の日だ。同じ組の男子5、6人くらいで園庭で隠れんぼをしていた」
結衣「ちょ、ヒッキー?」
八幡「まあ聞け。鬼が50数える間に、俺を含む残りの男子は思い思いの場所に散った」
八幡「俺が向かった方角へはもう一人、ちょっぴり…いや、かなりのシャイボーイが走っていた」
八幡「木登りが得意だった俺は生い茂った木の上に登り、そいつはその麓にあった水路の溝の内側に身を隠した」
八幡「俺とそいつはお互いに場所を認識し、口の前で指を立てて、しーっ!ってな。そんな時代が俺にもあったもんだ……」
結衣「……」
八幡「さて、しばらくして威勢のいい『死ねやぁぁ』とかいう掛け声と共に鬼による捜索が始まった」
八幡「木の葉の隙間から眺めていた俺は察した。鬼は真っ先にこちらへ向かってくると」
八幡「俺らのルールでは最初に見つかったやつが次の鬼だった。すなわち、開始早々俺とそいつがいきなりピンチになったわけだ」
八幡「俺はギクリとした。何故か。俺がピンチになったなら? いや、そうじゃない」
八幡「俺はむしろ、そのシャイボーイが最初に発見され、鬼になることを恐れたんだ」
結衣「へっ…?」
八幡「実はそいつは、それ以前の隠れんぼで何度か鬼になったことがある。問題は、そいつの捜索能力が欠如していることだった」
八幡「一言でいえば隠れんぼの鬼のセンスがなかったんだ。それも皆無と言って差し支えないレベルで」
八幡「そいつが鬼になるともはや隠れんぼは隠れんぼじゃなくなる。なぜだか1人も見つけられないままに時間だけが過ぎ、飽きた少年たちが別の遊びを始める」
八幡「ところがそいつはそれにも気付かず、夢中でみんなを探し続けるんだ。隠れてもいないみんなをな」
結衣「か、かわいそう… ヒッキーみたい」
八幡「……」
八幡「しまいにそいつは泣き出し、隠れんぼは自然終了する。そしてそいつは決まって翌日幼稚園を休む」
八幡「なんで誰も教えてやんなかったんだろうな、隠れんぼが終わってること。いや俺もだけど」
結衣「ひっど! ヒッキーもひっど!」
八幡「幼稚園の頃だからな。何考えてたのか今となっては推測も碌にできねぇよ」
八幡「でもって、俺は木の上からそいつに合図した。溝を這って逃げろってつもりで必死にサインを送った」
八幡「けどそいつは俺の意図を全く察知することなく、面白がってわけわからんサインを送り返してくるだけだった」
八幡「口下手なシャイボーイだったからな。非言語的なコミュニケーションが嬉しかったのかもしれん」
八幡「そうこうしているうちに、鬼の男子がこちらに迫ってきた。木の上の俺はともかく、上から覗けば見つかるような溝にいるそいつは万事休すの状態だった」
八幡「このままだとまたそいつが鬼になってしまう… わずかな逡巡の末、俺はヒーローが如く木から飛び降り、鬼の前に立ちはだかった」
ーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
鬼男子『うわ! びっくりした』
幼八幡『ここはとおさねぇ。とおりたかったらオレをたおして行くんだな!』
シャイ『……!』(溝)
鬼男子『……』
幼八幡(オレがギセイになればいいんだ。それであいつが助かるなら)
鬼男子『ひきがや……』
鬼男子『おまえ、そーゆーのしらけるからやめろよ。これナシな。早くべつのとこかくれろよ』
幼八幡『……』
鬼男子『てか、道ふさぐってことは、そこだれかいるんだな? えーっと…』スタスタ
幼八幡『えっ、ちょ』
シャイ『あ……』
鬼男子『あっ、シャイみーっけ! おまえ次オニなー』
シャイ『……』
鬼男子『さーて、あとはどこかな』スタスタ
幼八幡『……』
シャイ『……』
幼八幡『…ごめん』
シャイ『…おまえのせいだぞ』
幼八幡『……』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーー
八幡「……とまあ、俺の勇気ある行動は裏目に出たわけで」
結衣「……」
八幡「それ以来、そいつはほぼ口を聞いてくれなくなった」
八幡「おまけに鬼の男子はリーダー格だった。『ひきがやはつまらないやつ』とかいう噂が一時期広まるきっかけになったのも多分それだな」
結衣「ヒッキー……」
結衣「で、でもヒッキーは、その子を守ろうとして自分から出てったんだよね?」
八幡「一応な。まあ、結果的にはむしろ逆効果だったっつー話ね」
結衣「それでも……」
結衣(もしあたしがその子だったら…きっと……)
結衣(やっぱ、ヒッキーは昔も今も、ヒッキーなんだなぁ…)
八幡「……」ソンナコロモアッタナーシミジミ
結衣「……ん?」
結衣「ってぇ! ちがうちがう!」
結衣「なんか聞き入っちゃったけど、ミゾオチ! ミゾオチの話は!?」
八幡「は?」
結衣「えっ?」
八幡「いやいや、だから今したろ」
結衣「……はぁ?」
結衣「なに? どゆこと?」
八幡「ああ、言ってなかったっけか」
八幡「そのシャイボーイだけど、溝内君っつーんだわ」
結衣「……」
結衣「うん?」
八幡「だから、ミゾオチの話っつったろ。ミゾーチ。溝内」
結衣「…………」
八幡「あ、それと。アホが故に気づかないであろう由比ヶ浜のために今の話のポイントを教えてやろう」ドヤァ
八幡「溝内君が隠れたのが『溝の内側』ってとこがまた掛かってて実に趣があっごぶゥ!!」ドゴッ
結衣「ドヤ顔がむかつく。いっかい死ねば?」
八幡「かはっ…… ナイス……鳩尾……」
バタッ
Fin.
あとは夢オチと駆け落ちくらいしかでてこねー
全部書くんだあくしろ
駆け落ち
夢精オチ
中落ち
中折れ
悪堕ち
出落ち
佐村河内
丸の内
手落ち
八幡「デェーデェーデッデレレーン!!!」
八幡「デレデレデレデレデッデッデェー!!!」
八幡「デレデレデッデレデレデレデッ!!!」
八幡「デレデーデレデレデレデーレレー!!!」
八幡「デェーデェーデッデレレーン!!!」ダンッ ダンッ
小町「お兄ちゃん!」
八幡「デーデレデーデレデッデッデェー!!!」ダンッ ダンッ
小町「お兄ちゃんってば!」
小町「もうやめようよ! こんなことダメだよ!」
小町「ねえお兄ちゃん!」
八幡「デレデッデレデレデッデレデーデレデレデレデーデレレー!!!」
八幡「デーデーデーデデデレデーデェー!!!」ピチャッ
小町「聞いてよ! お兄ちゃん!」
八幡「デーデーデーデーデーレレー!!!」ダカダカ ダカッ
八幡「デェエエエエエエエエエエエエエエ!!!」
八幡「デーレーデーレーレーレーデーッデデー!!!」ジュウゥウゥ
八幡「デデーレデーレーデーデデー!!!」ジュウゥ
小町「お…兄…ちゃ…」
小町「もぅ…やめてよぅ… お母さんとお父さん悲しむよぉ…」
八幡「デェエエエエエエデレデレデレデーデデー!!!」パラ パラ
八幡「デデーレデーデーデェーデデー!!!」ガポ
小町「………」
八幡「デーデレデーデーデーデレレー! デーデレデーデーデー!!! デー!!!」バク バク
八幡「デーデレデーデーデーデレレー!!!」
小町「うぅ…」
小町「ううううううううううぅ…うううううううううううぅ…」
小町「うぅううう…」
放課後
結衣「ね、出オチってなに?」
八幡「今朝の俺かな」
結衣「……へ?」
Fin.
※ 拝借ネタ元: くそまんがぶくろ様
^8^ うん♪
うし
結衣「ね、夢オチってなに?」
八幡「……」ペラ
結衣「ねーってば。ヒッキー? 聞いてんの?」
八幡「ちっ… 俺に聞いてたのかよ」
結衣「舌打ちされたっ!? てか当たり前じゃん、ヒッキー以外いないし」
八幡「由比ヶ浜がいるだろ」
結衣「いや、あたしヒッキーと違ってひとりごととか言わないから」
八幡「ば、ばっかお前、俺だって独り言なんか…… 言わねぇよ家でしか」
結衣「家で言ってるのは認めるんだ…」
八幡「んで、夢オチだっけか?」
結衣「そうそう。やー実は今日さ、姫菜が(ry」
八幡「あー、なるほど。それで具体的にどんなやつか気になったってこと」
結衣「うん。ヒッキーならそーゆー系詳しいかなーって」
八幡「詳しいとかあんのかそれ…」
結衣「それでそれで? なんなん?」
八幡「けっこう有名だと思ってたんだけどな。夢オチっつーのは……」
結衣「……」ワクワク
八幡「いや、待て」
結衣「…?」
八幡「お前、俺に聞く前に自分で調べてみた?」
結衣「ん? なんで?」
八幡「質問に質問で返すなって習わなかったか? 質問に答えろよ」
結衣「えー、なにそれヒッキーうっざ!」
八幡「……」
八幡「まあ、その様子だと調べちゃいないっぽいな」
結衣「…そーだけどさ」
八幡「だろうな。ちょっと待ってろ」ガタ
結衣「へっ? ヒッキーどっか行くの?」
八幡「ちょっとな」
結衣「ちょ、ちょっとって?」
八幡「すぐ戻る」
ガララッ
結衣「むーっ…」
結衣「質問に答えてないのはヒッキーもじゃん!」
結衣「……」
シーン
結衣「……」パカ
結衣「……」ピコピコ
結衣「……」ピコ
結衣「……」
結衣「……ぶっ」
結衣「はっ!」
結衣「……」キョロ
結衣「……///」
結衣「……」
結衣「……」ピコピコ
結衣「……」
結衣「……」ボー
結衣「……」
結衣(ヒッキーまだかな…)
結衣(……)ウト
ガララッ
八幡「やっはろー、結衣」
結衣「あ、ヒッキーやっは……ぅえっ!?」
八幡「どうかしたか?」
結衣「えっ? えっ? ヒッキーいま…やっはろーって…?」
八幡「それがなんだよ」
結衣「や、それより……ユイって…」ゴニョ
八幡「あ? 全然聞こえねぇんだけど」ズイッ
結衣「ひぇっ!? あぅ、あの、その……」
八幡「なんだよはっきりしねぇな」ズズイッ
結衣「だ、だって…… ちかい…し」ゴニョ
八幡「おいおい、お前そんな喋れねぇやつだったっけ? いつもの威勢はどうした」
結衣「うー… そんなこと言われても…」
結衣「ヒッキー、なんかさっきと違くない…?」
八幡「は? 俺はいつも通りだろ。なんか文句でもあんのか?」ズイズイッ
結衣「ひゃっ! べ、べつに文句はないけど…」ガタッ
結衣(だから近いってばぁ〜!!)
八幡「ならなんだよ。っつーか結衣、お前の方がいつもと違うんじゃね? よそよそしい感じすんだけど」
結衣(またユイってゆった…///)
結衣「それはヒッキーが…なんか積極的だし…」ゴニョ
八幡「だから聞こえねぇからもっとはっきり喋れって」
結衣(とりあえず距離とんなきゃ…! 緊張してまともに話せないし)スーッ
八幡「…!」
トンッ
結衣(あたっ、壁…)
八幡「お、おい結衣? なんで離れるんだよ」
結衣「だって近いと……ってかヒッキー、なんであたしのこと名前で呼ぶの!?」
八幡「っ!? 嘘だろ、ほんとにどうしちまったんだよ」
結衣「どうって、い、今まで名前でなんて読んでくれなかったし…」
八幡「それ……本気で言ってんのか?」
結衣「へっ?」
八幡「クソッ、なんてこった。何がどうなってやがる」ブツ
八幡「いつからだ…いつからこんなことに」ブツブツ
結衣「…ヒッキー?」
八幡「操作か? 洗脳か? 畜生許せん……機関のエージェントか、はたまた六畳間の侵略者か…」ブツブツ
八幡「一体誰だ……俺の結衣をこんなことに……」ブツブツ
結衣「お、おーい?」
八幡「くそっ!!!」
結衣「ひっ!?」ビクッ
八幡「結衣」
ズンズンズンズン
結衣「え、ちょっ、ヒッキー!?」トッ
結衣(あ、壁)
ドンッ!!
結衣「ふぇっ」
八幡「お前は俺のモンだ。誰にも渡さねぇ」
結衣「」
八幡「愛してる。結衣」
結衣「」
八幡「……思い出したか?」
結衣「………//////」ぷしゅー
八幡「くっ…まだか!」
結衣(な、なにこれぇ…////)
八幡「結衣、キスさせてくれ」スッ
結衣「ふぇっ!? キスって……んむっ……!!」
結衣(ふぁああ…//// うそ……キスしちゃってる……////)
八幡「ハムッ、ハムハムッ、フヒッ」
結衣(ヒッキーと…キス///)
八幡「ホムッ、ハッフハフッ、ムホッ」
結衣(…てかヒッキー…大胆すぎ……/////)
「……い」
結衣(なんでこんな……信じらんない…けど…)
「……いって」
結衣(もー…なんでもいーや///)
「……浜。おい!」
結衣(……ヒッキーとのキス……きもちいぃ…)
「おいって! 由比ヶ浜!!!」
結衣「はわぁっ!?」パチッ
結衣「へっ? へっ?」
八幡「やっと起きたか。ったく、下校時間までぐっすりとか健康的すぎだろ」
結衣「……」キョロ
結衣「えっ? ゆ、夢……?」
八幡「あー、やっぱ夢見てたのか。なんかすげぇ身悶えてたし」
結衣「あ……ああああっ……!!!/////」カァァ
結衣(あたしのバカぁぁ!! なんて夢みてんのよっ!////)
八幡「お、おいどうした? 顔真っ赤だぞ?」
結衣「なんでもないっ! なんでもないからぁ!」
八幡「あれか、エロい夢でも見たか」
結衣「はぁっ!?/// だからなんでもないっつってんじゃん!! ってかキスはエロくなんかな……」
八幡「あ?」
結衣「〜〜〜!!!////」ボンッ
八幡「今なんつった? キス…?」
結衣「ううううるさいし! 間違えたのっ! もー黙っててヒッキー!! ばかっ!!」
八幡「えぇぇ……」
結衣(もーダメ… あの夢のせいでまともにヒッキーの顔見れないし///)
八幡「っつーか本当に大丈夫か? 実は熱あんじゃねぇの?」ピト
結衣「ひゃうんっ!!」ビクーン!
八幡「変な声出すなよ…興奮しちゃうだろ」
結衣「はぁあ!? き、キモい!! ヒッキー最低ちょーキモいっ!!////」ドキドキ
八幡「冗談だようっせぇな…… え? まじで熱あんじゃねこれ」
結衣「……」ドキドキ
結衣「えっ? うそ……」
八幡「かなり熱いな… 微熱ってレベルじゃねーぞ」
結衣(あれ…言われてみれば……)ドキドキ
結衣(すごいドキドキするのも…夢のせいかと思ってたけど、たしかになんか苦しい…ような……)フラッ
八幡「っ! おいっ」
ガシッ
結衣「あうっ」
八幡「っと…… セーフ」
結衣(あれ………)
結衣(あたしなんで……ヒッキーに…抱かれて…)
八幡(……じゃねぇなアウトだ。どうすんだよこの状況)
保健室
先生「じゃ、さっきも話したように私は職員会議だからしばらくいなくなるけど、戻ってくるまで休んでなさい」
八幡「ありがとうございます」
先生「もし君が途中で帰るときは職員室のドアの窓から合図くれたらいいよ。他の先生達にも事前に断っておくから」
八幡「わかりました。ども」
八幡「……」
シャッ
結衣「……」(ベッド)
八幡「よかったな、下校時間後だけど休ませてもらえて」
結衣「……ん」
八幡「どうしてもの会議らしい。終わったら平塚先生が飛んできて送ってくれるんだと。家か病院かは知らんが」
結衣「……ごめん」
八幡「謝る必要はねぇよ。あとで保健の先生と平塚先生に礼言っとけ」
結衣「…うん。でもそうじゃなくて…ヒッキーに…」
はよ
八幡「俺? いやいや、それこそ謝る必要ねぇし」
結衣「でも……迷惑かけちゃった…」
八幡「別にそんなの今に限ったことじゃないだろ」
結衣「へへ……そーかも…」
八幡「ばっか、冗談だっつの」
結衣「……いつも…ごめんね…?」
八幡「……喋んな。寝てろ」
結衣「……うん」
八幡「……」
結衣「……ヒッキー?」
八幡「喋んなっての」
結衣「……ごめん」
八幡「だから、いちいち謝んなくていい」
結衣「あ……うん……ごめん」
八幡「謝んなってのに…」
結衣「あう…」
八幡「謝らない、喋らない。とにかく寝てろ。それが一番ありがたい」
結衣「ん……」
八幡「……」
結衣「……」
八幡(やっと大人しくなったか)
結衣「……ヒッキー…」
八幡「おい」
八幡「お前はあれなの、喋らなきゃ死ぬ病的なやつなの? キャプテンウソップなの?」
結衣「うー……だってぇ…」
八幡「なんだよ」
結衣「……いるか不安なんだもん…ヒッキー」クイ
八幡「……」
八幡(裾引っぱんなよ… でもなにこの小動物守りたい)
結衣「……」
八幡「まあ…いるよ。平塚先生が来るまではな」
結衣「……ほんと?」
八幡「ああ。なんなら手つないでてやろうか?」
結衣「ん……えへ……おねがい…」
八幡「お前そこは『キモい』って言うとこだろうが」
結衣「んーん……すごい嬉しい…」
八幡(まじかよ)
結衣「……はやくー」パー
八幡「お、おう」パー
ギュ
結衣「……ふへへ…///」
八幡「……」ポリ
結衣「あ……」
八幡「どうした」
結衣「ヒッキーはさ… 結局どこ行ってたの?」
八幡「あ? ああ、さっきか。図書室だよ」
結衣「……なんで?」
八幡「ちょっくら辞書を借りに。今は部室に置いてきちまったけど」
結衣「ふーん…… なんで辞書?」
八幡「辞書使うのなんて言葉の意味調べるか文鎮かだ。今回はふつうに前者だな」
結衣「ヒッキー、なんか調べものしてたん…?」
八幡「ばっか。お前に『夢オチ』って言葉を調べさせるつもりだったに決まってんだろ」
結衣「えっ…」
八幡「分からないことはまず自分で調べる、っつー習慣を身につける良い機会だと思ってな」
八幡「人に聞くのも手段のひとつにゃ違いない。ただ、自力で調べてから聞いて照らし合わせたほうが精度も上がるし、理解も深まりやすいんだよ。ソースは俺」
結衣「そ、そーなんだ」
八幡「まあ俺は人に聞くことなんざ滅多にないけどな。っつーか聞く相手いないし」
結衣「説得力なっ……」
八幡「それに紙の辞書はいいぞ。辞書で引くってところに意味があるし、周囲の用語なんかもついでに見れる」
結衣「へー… あたし電子辞書しか使ったことない」
八幡「そりゃ勿体無いってもんだ。一週間借りてるから、次部室来たときにでも調べてみ」
結衣「ヒッキーが言うなら…そーしてみよっかな」
八幡「あ、ちなみに『夢オチ』ってのはその辞書に載ってないから」
結衣「えぇー…… 意味なくないそれ」
八幡「最近の造語だしな。当然だろ」
結衣「ヒッキー、それ知ってたのにわざわざ図書室まで借りにいったん?」
八幡「まあな」
八幡「まあ、そういう用語の場合はネットで調べればたいていヒットする」
結衣「…じゃあケータイでよかったじゃん」
八幡「さっき言ったろ、辞書を引くところに意味があるって。それに情報リテラシーってのもあるからな。由比ヶ浜はそういうのも身につけたほうが良い」
結衣「へっ? 情報……なに?」
八幡「情報リテラシー。丁度良いな、今度それ一緒に調べてみるか」
結衣「あ……うん…」
結衣(……一緒に……)
結衣「っくしゅっ!」
八幡「お……大丈夫か?」
結衣「うー… 顔あついけど…体さむい…」ブル
八幡「まじかよ。ちゃんと布団着てるのにな」
八幡「手、離すか? 末端が冷えるとなんか良くなさそうだし」
結衣「っ…! だ、だめ…!」
八幡「いやそう言ってもな…」
結衣「……!」フルフル
八幡「……わーったよ、なら逆にこのまま中に入れる。それでいいか?」
結衣「……」コク
八幡「へいへい」
結衣「えへへ……」
八幡「……」
結衣「……」ブル
八幡「…まだ震えてね?」
結衣「……さむい…かも」
八幡「なかなか重症だな…まいった」
結衣「うー……」ブル
八幡「ちょっと隣のベッドから布団もってくるわ。2枚は重いかもしんねぇけど寒いよりはマシだろ」ガタ
結衣「……」ギュ
八幡「……」
八幡「……あの、布団もってくるから」
結衣「うん…」
八幡「……手はなしていいっすかね」
結衣「……イヤ」
八幡「じゃなくて、離さないと届かねぇんだけど。すぐもってくるから」
結衣「……イヤなの」ウル
八幡(なにこのワガママな子……でも可愛すぎんだろこれは…っていかんいかん)
八幡「……」
結衣「……」ブル
八幡「震えとまってねーぞ… 少しくらいいいだろ、布団もってくるって」
結衣「……」フルフル
八幡(平塚先生はやくぅ…)
結衣「……」ブル
八幡(まじで寒そうだな…… なんだっけ、雪山でよくある…)
八幡「ああ、人肌がどうのこうのっていう」
結衣「……えっ」
八幡「……あ?」
結衣「……ヒトハダ……」
八幡「あ、いやすまん、なんでもない」
結衣「……ほしい」
八幡「……」
八幡「えっ」
結衣「人肌……ほしいな…」
八幡「……あっはっは。平塚先生おっせぇな全く」
結衣「ヒッキー……人肌…」
八幡(なに言ってんのこいつ……)
結衣「……」ブル
八幡「知ってるか? サメハダって存外バカにならないダメージ食らうとくせいでな、ぶつりこうげきしかワザがない場合はもう」
結衣「ヒッキーさむいー……」ブル
八幡「あっはっは! あーっはっはっは!」
八幡(まじで平塚先生はやくしてぇぇ!!)
結衣「うー……」
八幡「いやいや、ちょっと意味がよく……な?」
結衣「……ばかヒッキー……わかってよ」
八幡「まさかな。人肌って……一緒に寝ろとかそういうんじゃないよな。まさかな」
結衣「……ん」クイ
八幡「え? なんで引っぱんの? ちょ、ヤバいからそれはまじでヤバいからまじヤバ」
ボスッ
八幡「…………」ファサッ
結衣「……///」
八幡「…………」
結衣「…もーちょっと近くきて……お布団着れないじゃん」
八幡「ア、ハイ」
結衣「……ふへへー///」スリ
八幡(平塚先生、やっぱり今は来ないでください)
八幡(なんだこれはなんだこれはなんだこれは…)
結衣「……んふー……ヒッキーあったかい……」スリ
八幡(ええ、とてもあったかいですともあったかいあったかいいいにおいあったかいいにおい)
結衣「ヒッキーもっと…近く…」
八幡「はぁあ!? 無理だろこれ以上は」
結衣「腕…まわしていいから」
八幡「!?!?」
八幡(いいからじゃねぇよ! いくねーよ!)
結衣「……」
八幡(熱でどうかしてやがる。この辺でやめさせねぇと本当にヤバい……主に俺の自慢の理性がヤバい)
結衣「もーヒッキーおそい…… んしょ」ウデマワシ
八幡「……」
結衣「……んふふ……もっとあったかぁー…」
八幡(ええ、とてもあったかいです)
八幡(あったかいどころかアツいです……主に俺の自慢の八幡がアツいです。あ、これバレたら死ぬな)
結衣「……」スンスン
八幡「お、おい、さすがに少し離れてくんない? 寝苦しいだろ?」
結衣「ヒッキーのにおい…落ちつく…」
八幡(聞いちゃいねぇ… っつーか顔うずめて人のにおい嗅ぐとかやめろよ、いいにおいすんなこいつ…… あ、俺もだ)
結衣「……」スゥ
八幡「……」
八幡(寝たのか?)
結衣「……」スヤ
八幡(…よく寝るわこんな体勢で。さて、名残り惜しいような気もするが先生に見つかったら鉄拳制裁どころの騒ぎじゃないからな)
八幡(理性のあるうちに抜けさせていただくとしますよっ……と……)
結衣「……」ガッチリ
八幡(………これどうやって抜けんの?)
八幡「……」ダラダラ
結衣「……」スヤ
八幡(やべぇ、予想以上にホールドかてぇ。案外プロレスの才能あるんじゃねーの由比ヶ浜って)
八幡(ってそんなのはどうでもいい! とりあえず一旦起こそう)
八幡「おーい、もしもしガハマさんや」
結衣「……」スヤ
八幡「おい起きろって。起きるんだ。起きろクソビッチ」
結衣「……」スヤスヤ
八幡(熟睡とか…… まじかよ、俺ってば超熟睡ガード。将来は生理用品にでもなろうかしら)
八幡(いやアホか。仕方ない、とりあえずこのホールドを解かねば)ゴソ
結衣「ん……」
八幡(所詮は寝てる人間だ。力が籠っているわけじゃなし、指から順にはずしていけば抜けられるはず)ゴソ
結衣「……」スヤ
八幡(よし、あとは腰に回された腕を前に戻すだけ)
八幡(体を持ち上げつつ、腕をのけつつ…… くそ、意外に体勢がきつい)
結衣「……」スヤ
八幡(ふぅ、なんとか安全圏に近づいて…っ!?)
八幡(か、顔が近い! 息かかる距離だぞ…くすぐってぇ……)
結衣「……ヒッ……キー…」ムニャ
八幡「お、おう? 起きたか?」
結衣「ん……」スゥ
八幡「……」
八幡(……寝言かよ)
結衣「また……キスぅ……」ムニャ
八幡「」
八幡(なんだなんだァ? なんですかァ!?)
八幡(キスって……え? またって何!? 一回もねぇだろしたこと!)
結衣「……はや…く……」ムニャ
八幡(っ! どんな夢見てんだよ畜生… 早く抜けねーと。まずは由比ヶ浜の腕を前にして…)
結衣「んー……」モゾ
ハチマーン
八幡「きゃっ」
結衣「……」モギュ
八幡「あばばばばば」
八幡(由比ヶ浜氏ぃ! 八幡の八幡を掴むのはやめてぇ!!)
結衣「んふー……グングニル……」ニギ
八幡「ふぇえ……」
八幡(どこでそんな言葉覚えたのよぉ…… いやそんなことはどうでもいい! っ、うまく手が届かんっ…)
結衣「えへ……おっきぃー…」ムニャ
八幡(ああああ! だから何の夢だよ!? なんでいちいちエロいんだよ!)
八幡(くそっ、抜けるが先だ! 理性の糸が切れないうちに! とりあえず由比ヶ浜の身体をのけ)
ムニュッ
八幡「」
結衣「ん…っ!」ピクッ
八幡「……………」
八幡(山ダァァァァ!!!)
プツッ
結衣「あ…んっ………ぅぇえっ!!?」
八幡「ハムッ! ハムハムッ! ホムッ!」
結衣「やぁぁ!?//// ヒッキーなにしてっ…!///」
八幡「シャブッ! ハブッ! マフマフッ!!」
結衣「あんっ!/// ちょおっ…… もっと…優しく…ひぅっ/////」
八幡「マッフンモッフン!! ハフッ! ホムハムッ!!」
八幡(信じられないかもしれないが、気がついたらこうなっていた。いや、今でも気がついていないのかもしれない)
八幡(どうやら俺は知らぬ間に由比ヶ浜のブラウスのボタンを外し、その豊満な山に飛び込んでいたようだ)
結衣「だ……だめっ/// ヒッキー…そんなっ…強くしたらぁっ……!//////」
八幡(このまま永遠にこの時間が続いてほしい…… そんな得も言われぬ幸福感だけが脳を占有し、身体は欲望という名の生理活性物質により支配されていた)
結衣「っ……!!///// ヒッキーっ…あたしもう……あたしっ…!!」
八幡(……しかし)
ガララッ
平塚「すまん! 今会議が終わった! 大丈夫か、由比っ……」
結衣「んっ……」
八幡「あっ……」
八幡「……」
結衣「……」
平塚「これは……どういうことだ?」
八幡「……あのですね……」ダラダラ
結衣「……えと……」ダラダラ
平塚「………」
八幡「ち、違うんです先生」
平塚「何が違うんだ? その先を言ってみろ比企谷」
八幡「………」ダラダラ
平塚「はぁ…… 言い訳は無用だ。事の顛末はどうだっていい」
結衣「……」
八幡「………すみません」
平塚「なに、謝る必要はない。可愛い生徒同士のことだ、きっちり折檻はしてやるが公にはしないさ」
八幡「先生…!」
結衣「………」ホッ
平塚「ただし」
八幡「……ただし?」
平塚「この私を差し置いて、という部分が気に入らん」
八幡「……」
八幡「………は?」
八幡「あの、先生」
平塚「私も混ぜてもらおうか」
八幡「」
結衣「」
材木座「………という夢を見たものでな」
八幡「……」
結衣「……///////」
雪乃「……」ペラ
材木座「我は朝起きて絶望した故」
八幡「故に、なんでそれを文章化して俺らに読ませた?」
材木座「バッフンバッフン! 勢い余ってな!」
八幡「勢い余りすぎだろ。で、言い訳は? 寛大な心に定評のある俺が聞いてやるよ2文字までな」
材木座「なっ!? 八幡よ、それでは何も言えぬではないかっ!」
八幡「オーケー。遺言は済んだか?」
材木座「ゆ、遺言!? 言い訳は!?」
八幡「……」ガシッ
ツカツカ
材木座「ま、待て八幡! 椅子はやばいぞ椅子は! 当たったら怪我じゃ…」
材木座「えっ? 冗談だろ? なんで振りかぶって…冗談だよなっ!?」
材木座「待て待てっ! 話せば分かる! 俺たちトモダ」
アッーーーー
Fin.
エロいのは苦手だぜ
由比ヶ浜は妄想が捗りすぎて困る
夢オチが一回で終わらないところで意外性もたせたつもりだけど
冷静に考えて材木座がこんな夢を見れるは思えない
〜〜落ちの提供してくれてる人ありがとうございます
でも中落ちとかどうやって書くんだ…
あと悪落ちってよく分からんす
乙です
乙ー
よぉーしいくぞぉー
結衣「ね、中オチってなに?」
八幡「は? 中オチ?」
結衣「うん」
八幡「中オチってあの中落ちか? なんでまた」
結衣「あのって言われてもわかんないし… いやさ、今日姫菜がry」
八幡「あー、それでry」
結衣「うん。ヒッキーならry」
八幡「詳しいとかry」
八幡「っつーか俺も別にそこまで詳しかねぇけど、要するにアレだろ、魚とか牛とかでよくある肉の部位だろ」
結衣「ああ! ねぎまとかポンポチとかのやつ!」
八幡「のやつじゃねぇから。それ焼き鳥のメニューだから」
結衣「うっ、じゃあ手羽先とか、ささみとか?」
八幡「まず鳥から離れろよ… まあ、部位って意味じゃ合ってると思うが」
結衣「やたっ!」
八幡「よかったな」
結衣「うんうん」
八幡「……」ペラ
結衣「……」
結衣「えっ?」
八幡「あ?」
結衣「えっと、それで?」
八幡「なにが」
結衣「だからー、中オチって?」
八幡「はあ? 今説明終わったばっかなのに忘れんの早すぎだろ。鳥あたまなの? だからさっき鳥ばっか出てきたの?」
結衣「ち、ちがうし!」
結衣「お肉の部位ってことはわかったけどさ、どのへんなん?」
八幡「あーなるほど。そうだな…」
八幡「このへんか」ユビサシ
結衣「胸?」
八幡「もしくはこのへんか」ユビサシ
結衣「あれ? おなか?」
八幡「はたまたこーのーへーんーかな」ユービーサーシー
結衣「はぁ!? なにそれ全部じゃん!」
八幡「人間とじゃ構造が違うんだ。仕方ないだろ」
結衣「ならさー言葉で説明してよ」
八幡(めんどくせぇな…)
結衣「うわ、ヒッキー今めんどくさいって思ったでしょ」
八幡「……」
八幡(なんだこいつ心読めんのか? まじかよやーいクソビッチ処女ビッチストイコビッチ)
結衣「……」
八幡(やっぱ読めてないな)
結衣「あっ! わかったヒッキー」
八幡「あん?」
結衣「あっはっは! なんだー、それなら最初からそう言えばいいのにー!」
八幡「?」
結衣「いやーやけにもったいぶるなーと思ったら……ぷはっ、ヒッキーもほんとは知らないんでしょ?」
八幡「…は?」
俺得スレ再開
結衣「もーヒッキー、知らないなら知らないって言えばいいのにー。あっははは、べっつにカッコ悪いとか思わないって!」
八幡「…んだと?」
結衣「だいじょぶだいじょぶ、あたしだって知らないから聞いただけだし。ヒッキーだって何でも知ってるわけじゃないもんね」
八幡「いや、何でもはそうだが、中落ちくらいは普通に」
結衣「あーもーいいって無理しないで。自分で調べるから!……ぷふっ」
八幡「……」イラ
八幡「だからマジで知って……っつーかさっきからなに笑ってんだよ」
結衣「えー? だってヒッキー知らないくせに、さっき…」
結衣「ニンゲントジャ、コウゾウガチガウンダ」キリッ
結衣「とか!!」ブハッ
八幡「……」イライライラ
結衣「あっははははは! めっちゃウケるし!! あはははははおなかいたぁー!!!」
八幡「……」イライライライライライラ
結衣「あはっ、はー…はー…死ぬ……」ケラケラ
八幡「おい由比ヶ浜、いい加減にしろ。知ってるっつってんだろうが」
結衣「あっちゃー、強がってる? ヒッキーなんかかわいー」
八幡「ああ?」ピキ
八幡「だからマジで…」
結衣「まぁまぁヒッキー」
ポム
八幡「あ……?」
結衣「……」ニッコリ
八幡「……」
結衣「どんまいっ♪」プフッ
八幡「」ブチ
アッ
八幡「いいか由比ヶ浜」
八幡「中落ちっつーのは端的に言えば骨と骨の間にある肉のことだ。俺が知ってるのは牛か魚、魚じゃ特にマグロだな」
八幡「牛の場合は肋骨、マグロは背骨。その骨の間にある肉が中落ち。いずれにせよ一体から取れる量は多くないし、製品化されるマグロであれば通常切り捨てられる部分ですらあるらしい」
八幡「牛だとカルビにあたるな。脂のノリがいいほうで牛の質によっちゃめちゃくちゃうまい。いわゆる骨つき肉の部分とは若干ずれるが、骨に近いぶん旨味も出る」
八幡「マグロなら赤身だ。さっきも言ったが本来なら流通しにくい部分だから希少価値も高いし、なにより骨まわりの筋が少なく柔らかい部分、味も食感も高級なのは言うまでもない」
八幡「…とまあ、こんなところだがなんか質問あるか?」
グチャ
八幡「返事しないってことは無いってことでいいんだな。まあトーシロにも分かりやすく説明したから当然か」
雪乃「……………」
雪乃「ひ、ひきがや……くん…?」
八幡「おう、なんだ来てたのか雪ノ下」
雪乃「あの……全く理解が追いつきそうにない…のだけれど……」
八幡「あん?」
雪乃「……ひとつ…いいかしら……」
八幡「なんだよ。歯切れ悪いな、お前らしくもない」
雪乃「…………」
雪乃「………その………床に落ちてる……骨と肉塊みたいなものは………なに………?」
八幡「?」
八幡「ああ、これか」
ゴト
八幡「中落ちだけど。食う?」
Fin.
なんつーかミスった
おい笑
乙です
どうしてこうなった…
ええ…
佐村河内が奉仕部の顧問やる展開はよ
内はアカン
溝内は例外やったんや
結衣「ね、datオチってなに?」
八幡「」
結衣「ヒッキー、シカト?」
八幡「」
結衣「…また壊れたのかなぁ」
八幡「」
結衣「……」グッ
結衣「せいっ!」
スパコォン!!!
八幡「」
結衣「ヒッキー直った?」
八幡「」
結衣「あちゃー、やっぱだめか」
八幡「」
結衣「えーっと、この場合はどうするんだっけ」
八幡「」
結衣「前にゆきのんに教えてもらったんだけどなぁ」
結衣「ふでばこ……ペン…ペン…」ガサゴソ
八幡「」
結衣「おでこになんか英語書くんだったような?」キュポ
結衣「あっ、そうだ! たしかエイチから始まってー」カキ
八幡(H)「」
結衣「……」
結衣「忘れちゃった」
八幡(H)「」
結衣「ぷはっ! な、なんか変態マークみたい! あははははっ」
結衣「はー、はー… おなかいたぁー」
八幡(H)「」
結衣「じゃなくて、えーっと」
結衣「エイチなんちゃらエムエム?だったような」
八幡(H)「」
結衣「エムエル…だっけ? あーもー! 思い出しそうで思い出せない〜!」
八幡(H)「」
ガララッ
雪乃「あら、由比ヶ浜さん。来ていたのね」
結衣「あっ! ゆきのんやっはろー! さっき来たとこだよー」
雪乃「ところでそれは何かしら」
結衣「ん? あ、そうそうヒッキーがまたさ」
雪乃「ああ、比企谷くん、またそれなのね。生気がなさすぎて人だと思わなかったわ」
結衣「ゆきのんひどいよー」
八幡(H)「」
結衣「どうするんだっけ? おでこになんか英語書くのは覚えてたんだけど、自信あるの最初しかなくて」
八幡(H)「」
雪乃「!!」バッ
結衣「ゆきのん? 口押さえてどしたの?」
雪乃「な、なんでも……ふっ……」プルプル
結衣「あー、ゆきのん笑ってる! あたしも笑っちゃったけど」
雪乃「こほん。失礼したわ」
八幡(H)「」
雪乃「そうね。いい? 由比ヶ浜さん、こうなってしまったらひとまずHTML化するのよ」カキ
結衣「あっ、それそれ、エイチティーエムエル!」
八幡(HTML)「」
雪乃「できたわ」
結衣「やー、もやもやしてたのスッキリしたよ」
雪乃「覚えられないのならちゃんとメモしておきなさい」
結衣「はーい」
八幡(HTML)「」ピクッ
八幡(HTML)「アー」
結衣「あ…」
八幡(HTML)「アアー、アー、テステス、アーアアーアーアー」
雪乃「毎度毎度この音声テストは気味悪いわね」
結衣「そうかな? ヒッキーってけっこう声かっこいくない?」
雪乃「声そのものの話ではないわ。機械音というか、人間が発するものとしてはとても違和感があるのよ」
結衣「あーまあそれはそうかも」
八幡(HTML)「アーー! アアーーーー! ゴフッ、ゴウンゴウン……シュコー……」
雪乃「終わりね」
結衣(たしかに最後ちょっとキモかったなぁ)
八幡「」
雪乃「さて、文字が消えたところで」グッ
雪乃「はっ!」
スパコォン!!!
八幡「いってええええ!!」
結衣「喋った!」
雪乃「問題なさそうね」
結衣「ゆきのんのビンタ痛そう。ヒッキーだいじょうぶ?」
八幡「今日は少し蒸し暑いな… 家帰りたい」
結衣「うん? いきなりどしたん?」
八幡「」
結衣「ヒッキー?」
雪乃「由比ヶ浜さん、忘れたの?」
結衣「へっ? なにを?」
雪乃「今の比企谷くんはあくまでHTML化された状態にあるにすぎないのよ」
結衣「あ、うん。そうだったっけ」
雪乃「前回も説明しなかったかしら」
結衣「たぶんそんなにはしてないかなぁ」(大嘘)
雪乃「そう。まあ私もその辺り浅学なものだから詳細は語れないのだけれど」
八幡「ちーっす」
雪乃「まず、HTMLというのはHyper Text Markup Languageの略なの。HTMLは名の通り一種のマークアップ言語であって、現在あるほとんどのWebページを構成しているのがうんたんうんたん」
結衣「あわわあわわわ」
雪乃「うんたんうんたん」
唯「うんたんたん」
雪乃「それはさておき、HTML化のほうを平たく説明するわ」
結衣「お願いします!」
八幡「ちくわ大明神」
雪乃「2ch掲示板ではサーバー負荷を軽減するため、不要なスレッドを落とす仕組みがあるのよ。スレッドが落ちることを『dat落ち』と言うわ」
結衣「あっ、そうなんだ! やっとdatオチのこと聞けたよ〜。全然意味わかんないけど」
雪乃「dat落ちしたスレッドは書き込みはおろか、一般的に閲覧すらできなくなる。それを落ちる前に見える状態で保存することをHTML化と呼んでいるわ」
結衣「え、えーっと」
雪乃「つまりね、おそらく最初比企谷くんが黙っていたと思うのだけれど、それはどういうわけか比企谷くんがdat落ちしていたようなものなのよ」
結衣「え、よく知らないけどそれってネットの話でしょ? ふつうありえなくない?」
雪乃「普通はね。でも由比ヶ浜さん、彼は普通ではないわ」
結衣「そっか!」
八幡「俺じゃなけりゃ惚れてた」
雪乃「先ほど行った額にHTMLと書き込む行為なのだけれど、これによりどういうわけかdat落ちしていたはずの比企谷くんが復元され、さらにはHTML化された状態になっているみたいなの」
結衣「うーん、それでヒッキーは喋るようにーってこと?」
雪乃「ええ。けれど、HTML化というのはあくまでdat落ちをする前に行い、その状態のスレッドの閲覧を可能にするという手法。これがどういうことか分かるかしら?」
結衣「わかんない」
雪乃「少しは考えなさい」
八幡「数学は9点だけどな」
雪乃「閲覧はできても書き込みができない、それはつまり、今の比企谷くんの中にはdat落ちする以前の情報しかないということ。だから外部の問いかけや会話の内容は彼にインプットされないのよ」
結衣「ってことは、ヒッキーはもうあたし達と話ができないの?」
雪乃「現状ではそうね。ただ無差別に過去の台詞や心境を吐露するマシンと化しているわ」
結衣「そっかぁ…」
八幡「んだよ、自販機壊れてんじゃねぇか」
雪乃「ただ、なんとなく周りの会話や彼への接触など、外部からの刺激に対しては反応するみたいね」
結衣「そなの?」
雪乃「一見ランダムに吐き出されている台詞も、私たちの会話に出てくる単語に関係があることも多いし。先ほど叩いた際に痛がったのもその影響だと考えているわ」
結衣「あっ、たしかに!」ペシペシ
八幡「近い近い。あとあざとい」
結衣「むーっ、あざとくないし」プクー
八幡「」
雪乃「必ずしも反応するわけでもないことも分かっているわ」
結衣「ふーん。なんか難しいね」
八幡「出た! バカの常套句!」
結衣「このヒッキーって、なにしても大丈夫なんだよね?」
雪乃「どういう意味かしら。まあ、基本的に外からの情報は残らないと考えて良いと思うわ」
結衣「ふ、ふーん。そっかそっかー」
結衣(どうしよ、そう思ったらヒッキーにあんなこととかこんなことしたくなってきちゃった…)
八幡「ビッチ乙」
雪乃「だからつまり、こんなことをしても問題ないわ」スッ
結衣「へっ? ちょ、ゆきのん何し」
雪乃「んっ」チュ
結衣「ふぇああーーーー!!?」
雪乃「ふぅ。しけた味だわ」
結衣「ゆ、ゆきのーん!! そんないきなり、ヒッキーにキスするとか…」
八幡「」
雪乃「でも問題なかったでしょう? 比企谷くんは何の反応も示していないわ」
結衣「う〜…ヒッキーはそうだけど…」
結衣(あたしが先にしたかったのにー!)
八幡「」
雪乃「試しに由比ヶ浜さんもしてみたら?」
結衣「えっ? いいの?」
雪乃「別に許可など不要よ。今の彼に人権は無いのだから」
結衣「拒否権とかじゃないんだ…」
八幡「」
雪乃「一応確認するけれど、由比ヶ浜さんは身内以外の男性とキスした経験はあるのかしら?」
結衣「ええっ? それは……… ない…けど」
雪乃「そう。でも安心して。これは全くカウントに入らないから、初めてだとしても大事なファーストキスは失わないわ」
結衣「そなの? なんで?」
雪乃「今の彼が人間ではないとみなせるからよ」
八幡「」
結衣「ゆきのんひどい…… でもそーゆーことなら、少しハードル下がるかも」
結衣(別に、ヒッキーならあたしのファーストキスあげてもいいんだけど)
雪乃「やるなら今のうちよ。何かの拍子で元に戻るかもしれないわ」
結衣「それは困る! そーだよね、いまのうちにしちゃったほうがいいよね」
雪乃「賢明な判断ね」
八幡「」
結衣「でも、やっぱゆきのんに先奪われちゃったしなぁ」
雪乃「あら? それはごめんなさい。私はなんの感慨もなくおふざけでやっただけのつもりだったのだけれど」
結衣「むぅー…」ムカ
八幡「」
結衣「いいもん。ゆきのんがおふざけでって言うなら、あたしは本気だし!」
雪乃「あらあら」(笑)
結衣「えと、えーっと」
結衣「ヒッキー、その、ね?」
八幡「」
結衣「あたし、ヒッキーのこと…」
八幡「ハッ」
結衣「だいすき!」
八幡「えっ」
結衣「だからっ…あたしの初めて……もらってください!」
結衣「えいっ」
八幡「」
結衣「んんー…」チュー
八幡「」
雪乃「あらあら」(爆笑)
結衣「ぷへっ」
八幡「」
結衣「……しちゃった」テレ
雪乃「なんというか(笑)、情熱的(笑)だったわ(笑)。由比ヶ浜さん」(笑)
結衣「うんっ! えへへー」
八幡「」
雪乃「ちなみに、比企谷くんは目覚めているわ」
結衣「えー? そうなんだぁー、ヒッキー目覚めぇええええええええ!!?」
八幡「……」
結衣「え? う、うそだよね? だってそんな素振りとか…」
江戸川雪乃ン「真実はいつもひとつよ」
結衣「いやいやいや、そんなわけ」
八幡「よ、よう」
結衣「……」
八幡「いや、俺もなにがなんだか…」
結衣「〜〜〜!!」カァァァ
雪乃「(笑)(笑)(笑)」
雪乃「解説をすると、dat落ちもしくはHTML化状態の比企谷くんは一度キスをすると標準偏差±5秒で1分後に元に戻るという臨床データがあるわ。ソースは私」
結衣「て、ことは、やっぱヒッキー、いまのこと…」
八幡「……何してくれてんだよ、マジで」
結衣「わあああああああっ!!!」
結衣「ゆきのんゆきのん!! ゆきのんのバカ!! 知っててやらせたの!?」
雪乃「さて?(笑) 私、ビッチ語(笑)はちょっと疎くて(笑)」
結衣「くぅぅぅ」
結衣「ヒッキー! いまの忘れて! すぐ忘れてっ!!」
八幡「いや無理だろ…」
結衣「くぅぅぅ」
雪乃「由比ヶ浜さん、ひとつ忘れさせる方法があるのだけれど」
結衣「ホントに!? 教えてゆきのん! あたし、どうすればいい!?」
雪乃「簡単よ。不要なスレッドは落とせばいいの」
結衣「……えっ?」
雪乃「スレッドを落とす手段は2つ。ひとつは自動的に落ちるのを待つこと。一定の条件下、長期間放置されたスレッドは自動的に落ちる仕組みになっているところが多いわ」
八幡「スレッド? お前ら何の話してんの?」
結衣「でもそれじゃあ、一体いつになるかわかんないよ! すぐに落とせないの!?」
雪乃「そこでもうひとつ。人為的にスレッドを落とすという方法があるのよ。ひと手間かけさえすれば、来たる時を待つことなくスレッドは落ちるから」
結衣「お願い早くっ! なんでもするから!」
八幡「おい、だから何の話だよそれ」
雪乃「比企谷くんを強制的にdat落ちさせる方法……それは…」
結衣「それは……」
雪乃「……」
八幡「え? なに? マジでなんなの」
雪乃「文字通り、比企谷くんを落とせば良いだけよ。できるだけ高い所から。例えばそこの窓(都合により4階)とか、屋上とか」
結衣「なるほど! 簡単だねっ」
八幡「まてまてまて。聞き捨てならん犯罪チックな台詞が白昼堂々聞こえてきたんだが」
結衣「あのさ、ヒッキー…」
八幡「あ?」
結衣「その……」
結衣「イイコトしたげるから……いまから2人っきりで、屋上……いかない?」モジ
八幡「いや行くわけねぇだろ。どんなエロ展開的な誘い方されたところでさっきの会話聞いてホイホイついて行く馬鹿がどこに」
結衣「どっせーい」ドーン!
八幡「ふえっ」
ピューン(窓の外)
グシャ
窓乃下
八幡「」
結衣「わ、グロ…」
雪乃「あらあら」(笑)
結衣「ヒッキー、だいじょぶ?」
八幡「」
結衣「……」
八幡「」
結衣「ゆきのん。もしかしなくてもヒッキー、息してないんじゃ…」
雪乃「由比ヶ浜さん? あなたがdat落ちした比企谷くんを見つけたとき、息をしていたかしら?」
結衣「して……たような、なかったような」
雪乃「していなかったはずよ。なぜならそれがdat落ちというものなのだから」
結衣「そ、そなの?」
雪乃「そうなの。だから、これで問題ないのよ。わかるかしら?」
結衣「…うん! そうだよね、ゆきのんが言うんだし、これでオッケーだねっ」
雪乃「理解してもらえて嬉しいわ。これであなたもdat落ちに関しては一人前ね」
結衣「えへへー」
八幡「」
八幡「」
雪乃「さて、と」
八幡「」
雪乃「……」キュポ
八幡「」
雪乃「〜〜♪」カキ
雪乃「これでよしと」
八幡(新規スレッド作成)「」
八幡(新規スレッド作成)「」ピクッ
八幡(新規スレッド作成)「アー、アーアーアー、テステス」ゴウンゴウン
雪乃「次は何して遊ぼうかしら。ふふっ」
Fin.
なんでこれで書けるとか一瞬でも思ってしまったんだろうか
乙です
このSSまとめへのコメント
安定の材木座オチか…まあ、オチスレとしては最高の終わり方だな…
dat落ちについて学べました