~某ホテルの一室~
とうおるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる
承太郎「む」
「おーい、承太郎!電話が鳴ってるんじゃねえか?」
「おれは今トイレに嵌っててでられねえから、代わりに出てくれよ」
とうおるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる
ガチャ
承太郎「……」
『……』
承太郎「モーニング・コールを頼んだ覚えはねえぜ」
『あたし、メリーさん』
承太郎「……メリー?」
『今、日本にいるの』
承太郎「日本だと? おい、てめーは」
プツッ
承太郎(……切れたか)
ジャ――――
ポルナレフ「あースッキリした。やっぱり便所はホテルの水洗に限るぜ」
承太郎「……」
ポルナレフ「おう、承太郎。用件は何だって?」
承太郎「ポルナレフ、お前の知り合いにメリーとかいう名前の人間はいるか?」
ポルナレフ「メリーだって?」
承太郎「今、日本にいるらしいが。それだけ言ったらプッツンしやがった」
ポルナレフ「日本に住んでるメリーさん? おれにゃ全く心当たりがねえが」
承太郎「そうか」
ポルナレフ「イタ電か何かじゃねーの?」
承太郎「かもしれねえが、向こうが『日本にいる』っていうのが気になってな」
ポルナレフ「まあ、フロントに聞いてみりゃ何か分かるだろ。直に掛けてきているわけじゃあ有るまいし」
ポルナレフ「ぼちぼち朝食の時間だな。ジョースターさん達を待たせるわけにもいかないし、とりあえず下の階に下りようぜ」
承太郎「ああ」
DIO戦後なら何とかなるかもしれんが…
こうして見るとメリーさんってスタンドっぽい存在だな
これは期待……!
ポルポルなんでトイレに嵌ってんだw
スタプラさん背後に設置しとけば問題無いな…だからメリーさん逃げて超逃げて
ポルナレフそのうち便所飯やりそうだな
そりゃ豚トイレ味わったら水洗トイレに篭もりたくなるだろう?
誰だっそうなる、俺だってそうなる
フロント係「……いえ、こちらではそのような電話はお取次ぎしておりませんが」
承太郎「……」
ポルナレフ「いやいやいや、待てよ!確かに備え付けの電話が鳴ったんだぜ」
ポルナレフ「承太郎が受話器を取って受け答えをしていた音は、便所のドア越しにおれも聞いてるんだ」
フロント係「そういわれましても……」
承太郎「ここの客室の電話機には外から直接掛けられるのか?」
フロント係「いえ、できません。当ホテルの客室の電話機はすべて内線電話になっておりまして」
フロント係「外からの電話を受信するには一旦代表電話(フロント)を通して客室に転送するという形になります」
ポルナレフ「こりゃあ、おかしな話だな。掛かってくるはずのない電話を取った上に」
ポルナレフ「どこの誰とも知れない相手と会話しちまったってのか?」
ポルナレフ「気味の悪りい話だぜ」
承太郎「……」
ポルナレフ「まさかそのメリーって娘、幽霊とかなんじゃあ……ハハ、まさかな」
承太郎「いや」
承太郎「あながち間違っていないかも知れねえ」
~レストラン~
ジョセフ「何ぃ、メリーさんじゃと? マザー・グースの話か?」
承太郎「違うな」
花京院「『日本』にいる『メリーさん』となると、例の都市伝説だろう」
ポルナレフ「何か知っているのか、花京院」
花京院「ぼくに限らず、日本人ならたいてい誰でも知っている怪談の類ですよ」
アヴドゥル「承太郎も知っているのか?」
承太郎「まあな」
花京院「メリーさんと名乗る女性が繰り返し電話をかけてくる。彼女はその都度自分の現在の居場所を伝えてくるんですが」
花京院「彼女の居場所は徐々に電話の受け手のいる所に近くなっていく。そして、最後の電話で彼女はこう言う」
花京院「今、あなたの後ろにいる――とね。そして、振り向いたものは」
ポルナレフ「振り向いた者は……?」
ジリリリリリリリリリリリリリリリリ
ポルナレフ「電話!?」
ジョセフ「店内に設置してある電話が鳴っているの。あそこか」
花京院「……」
アヴドゥル「……」
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリ
ガチャ
案内役「はい、こちら――」
承太郎「貸しな」
案内役「あ、ちょっとお客様!」
『……』
承太郎「……おい、てめーは何者だ」
『あたし、メリーさん。今、香港にいるの』
プツッ
ツーツーツー
承太郎「……」
ポルナレフ「承太郎! また、メリーからなのか」
承太郎「今、香港にいるそうだ」
ジョセフ「ほおう、さっき日本にいたのにもう香港まで移動したとな」
アヴドゥル「うーむ。俄かに信じがたいが、今の電話のタイミングといい、ホテルの電話の一件といい普通じゃあ考えられない」
ポルナレフ「やっぱその都市伝説通り、本物なんじゃあねえか?」
ポルナレフ「なあ花京院、さっきの話の続きは? 後ろを振り向いたら――どうなるんだよ?」
花京院「いくつかのパターンがあったかと思うが、一番オーソドックスなのは」
花京院「振り向いたら殺される、という結末さ」
アヴドゥル「!」
ポルナレフ「なんだと!」
承太郎「……」
ポルナレフ「まずいぞ承太郎、このまま放っておいたら……」
ジョセフ「まあまあ、そう慌てるな。結末が分かっているのなら、逆に対策がしやすいというものよ」
アブドゥル「……確かに、ジョースターさんの言う通りだ」
アヴドゥル「仮に殺される条件が『振り向くこと』ならば逆に『振り向かなければ殺されない』ことになる」
ポルナレル「ああ、なるほど。それもそうだな」
ポルナレフ「仮に背後を取られたとしても、『スタープラチナ』のスピードをもってすれば返り討ちは容易いだろうし」
花京院「そもそも掛かってくる電話を取らなければ、それ以上メリーさんは追跡してこないという説もある」
ジョセフ「……だが。問題は、相手がただの都市伝説とは限らないということじゃ」
花京院「確かに。むしろ、その線のほうが濃厚でしょう」
承太郎「……」
ポルナレフ「ん? 何だ、その線ってのは」
アブドゥル「おいポルナレフ。今置かれている状況を忘れたのか」
ジョセフ「メリーとやらはDIOが差し向けた刺客――新手のスタンド使いの可能性があるッ!」
乙。完走目指して、どうぞ。
自動探知追跡型とか?
乙
なるほど、新手のスタンド攻撃か……(得心)
やっぱり振り向いたらガオンかな?
DIO戦後なら、最後の電話の最中に時間停止で対処できそうだが…
壁を背にしてたってもパワーでぶち抜いてきそうな怖さが有るな。
スタンド「サリーさん}
保守
スレタイで笑た
チープ・トリックかな?
続き来ないなあ……
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