【安価】街がゾンビウィルスに侵されたようです (116)



一人目の性別……>>2

一人目の年齢……>>4





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442579215

22

21

機体

15歳


【start……男:某キャンパス内】



< パリーンッ!

< 「うぁああああ!! 誰か来てください! 助けて下さい!!」

< 「ァァアアアアア!!!??」



地獄だった。

その日、男……二十一歳は普段と変わらぬ朝を迎えて普段と変わらず大学に通っていた。

別段何もおかしな事はなかった。

数日前から未知の何かが落ちてきてたり、誰かが新種のウィルスを開発した訳でもない。

突然としてキャンパス内の各所で人が暴れ、人を殺し始めたのだ。

しかも正確には、『喰い殺し始めた』のである。


男(なんだ……これ、夢なら覚めてくれ……)

男(おいおいおいおい、やめてくれ頼むから誰か俺を起こしてくれよぉおおお!!)


青年ゾンビ「ァ……ォ"オ"…」ユラッ


男「ちょ、待って……うわ、うわぁ!?」



【男の身体能力は1998年における一般の成人男性と同じです】

【詳しくはプレイヤー側で調べて下さい】

【ゾンビ? が現れました、男の行動を指示してください】

【尚、彼は一人目なので致死率98%と予想しております】


男の行動……>>9


ゾンビから逃げながら武器になりそうな長物を探す

ゾンビを殴る

とりあえず逃げて大学から一旦出よう



男「このッ……来るなぁ!!」


腰を低く落としたまま近づいてくる男子学生。

しかしその首筋は鳥肌が立つほどに不自然に、綺麗に抉られていた。

ゾンビを思わせるその姿、鳴き声にパニックを起こした男は反射的に殴りかかった。



瞬間。

────────── パチンッ!!



……ゴムが伸び切り、千切れた様な音。

同時に男は信じられないモノを見た驚愕の表情になり、その首の半ばまで抉られた傷口から大量の血液を噴き出した。

倒れ行く中で彼は笑う。


男「……ゾンビが瞬間移動とか……なんの冗…談……………」


< ドシャッ


【you died………】


【ヒント:ゾンビ達は音速で動くようです。】

【advice!:ゾンビからは逃げましょう、彼等はモンスター!】




【newgame!】



二人目の性別……下1


二人目の年齢……下2




音速って勝ち目ないですやん……(諦め)

26

10

なんやこのクソゲー!

強すぎワロタ



【start……男:自宅】



< ガゴォォンッ!!

< 「きゃぁあ!!? 男ぉお!!」

< ドタンッガタンッ………



男「………か、母さん……?」


二日前、国中で起きた謎の猟奇事件はニュースやネットで取り上げられていた。

だから男……二十六歳は仕事を休み自宅の中から戸締まりと補強をしていた。

恐るべき暴徒の危険度を彼はテレビで見ていたからだった。

そんな昼過ぎ、一階の補強は万全と思い二階の窓を内側から鉄板と木板を重ねて補強していた時に一階から悲鳴が上がったのだ。

悲鳴の主は男の唯一の肉親である母親のみ。


男は手に金槌を握ったまま、一階へと続く階段を見下ろしていた。



男の行動……>>21

音を立てないように階下に降り、脇目も振らずに玄関から逃げる

母親助けたいけど、行ったら死にそう

二階からダイブ


男「……」

男「……ッ!!」ダッ!


男は暫くその場で固まり、何かを考える。

そしてその答えはまだ補強していない窓から外へ飛び出す事だった。

男の自宅は正面が道路側の、左右後方に同じ様な住宅地が広がっている。

そして補強していなかった窓は西側にあり、ダイブした結果は男の体が隣家のベランダに叩きつけられるだけで済んだ。


【逃走成功】

【シナリオ2にムーヴします……】



男「はぁっ……はぁっ…………」

男「……母さん……」


心臓が跳ね上がり続け、男の全身から得体の知れない汗が噴き出す。

自分の母親がどうなったのか、耳にこびりついて離れない悲鳴が何度も助けに行こうと体を動かそうとする。

しかし、彼は逃げる事を選択した。

いつもと変わらぬ静かな住宅街の、小さなベランダに緩やかな風が吹く。



男(……どうする)


【西側の民家に侵入しました】


男の行動……>>23

テレビを見る


男(……隣の家は確かこの時間は留守…だよな)

男(いや分からない、俺みたいに休んでる……かも)

男(事情を話せば分かってくれるはず)


< 『…………、……!』


男(!)


ベランダから窓の中を覗くも、カーテンによって内部の様子は分からない。

だがそんな彼の耳にテレビか何かから出される声が聴こえてくる。

隣家の人間はいたのだ、それも恐らく無事なのだろう。


男「すいません! 助けて下さい! 開けてください!」

< バンバン!


男は窓を何度も叩きながら開けて貰うように要求する。

テレビがあるのなら、今の状況などが今一度把握出来るかもしれない。


しかし男の声と物音に誰も反応せず、静かな風が吹くだけだった。


男(警戒されてる…? それとも、もう……)


男は手に握り締める金槌を胸元に構えて、再び緊張が体をその場に縫い付ける。


男の周囲を把握するか否か……>>25

把握した場合の行動→>>25から下2
把握せず行動する場合→>>25から下2



【advice!:人命救助において大切なのは最初に脈の確認とそいつが美女かどうかさ!】



する



【map……西側民家:二階ベランダ】


男の周囲……【干されている白の敷き布団】【逆さに置かれた鉢植え】【布団叩き】

ベランダ周囲……民家への窓(ロック中:破壊可)、一階への距離(6メートル、ベランダ下には犬小屋アリ)

窓の内部……(不明)

内部の様子……テレビorラジオの音声が聴こえてくる(生存者アリ…?)


【advice!:主人公の行動指示の際に質問内容を書き込むとマスターが答えてくれるぞ!】



男の行動……下1


美女はいなさそうだからもう一回飛び降りる


男(……中にいるのが、もしあの暴徒みたいなのだったら…?)

男(…………)ぞわっ


男は窓から一歩離れてから、ゆっくりと周囲を見渡した。

大声を出したが周りは静か。

であるならば、今なら脱出出来るかもしれないと思ったのだ。

彼は下を覗き込む。


男(犬小屋……かな)

男(ちょっと痛いかもだけど、あそこに着地すれば少しはマシ……か?)

男(…………犬、いないなそういえば)


簡素な犬小屋を壊す覚悟でベランダの手摺を乗り越えると、そのまま飛び降りる。




< ゴシャッ!!

男「~~っ、いっつ……」


──────── 「ガルルルルゥッ……グルルル……ごじゅるるるる」


男「へ……?」



犬小屋を破壊して体を打ちながらも、男は立ち上がる。

しかしそんな彼の背後から汁気を帯びた音が聴こえてきたのだ。

振り返る彼は思わず金槌を落とした。




瞬間。

────────── パチンッ!!



……ゴムが伸び切り、千切れた様な音。

同時に男は信じられないモノを見た驚愕の表情になり、その首の半ばまで抉られた傷口から大量の血液を噴き出した。


倒れ行く中で、男は見た。

全身から触手や触腕のような物を生やした、狼を……。


< ドシャッ


【you died…………】


【ヒント:犬小屋には犬がきっと住んでいます。】

【advice!:大きな音を立てないように降りよう、そうすれば逃げられる程度には距離があるかもしれない】





【newgame!】



三人目の性別……下1


三人目の年齢……下2




16


【start……女:自宅】



女「……パパ…?」


その日、女……十六歳は開校記念日により、通っている学校は休みだった。

それ故に前日は彼氏を家に招き二度三度と性交した後に、夜中まで彼女はテレビゲームに勤しんでいた。

起きたのは昼近い時間で、いつもと変わらない朝だった。

そう、洗面所で異臭と血液にまみれた父親と対面するまでは……。


女「…………」


父「……ァォ"……ォ"ォ"オ"…」ユラッ…


女「ぁ……え…? パパ、それ……怪我してるの?」

女「パパ…?」


父「…………」



【advice!:主人公は異性や同性と性交ができる、場合によっては主人公達の体力が回復するかもね!】


女の行動……>>34




逃げろ

家から脱出

父親と性交

ゾンビ音速で平地だと捕捉されたら行動起こす前に噛まれそう

あれこれもう主人公交代じゃね?



女(…………嘘……でしょ)

女「……っ、ひ…ぃ……」


女が余りの光景に固まっていると、父親の足元に何かが転がっているのに気づいた。

その正体は女の母親。

それも体の殆どが無くなっていたのだ、まるで目の前にいる父親が喰ったかのように。

彼女は声すら出せずにその場からゆっくりと下がっていく。

本能的に逃げなくてはならないと思ったのだ。


父親「ァァ……」ダンッ!!


女「ーーー!!」ビクゥッ


そんな女の背後に烈風を散らしながら血塗れの父親が現れた。

全身が硬直し、動きが止まる。

女は……



女の行動……>>39


ヒント:ゾンビはある法則によって動いています、プレイヤーがそれを早期に気付けるか否かで生存率が変わります。

【advice!:メガマックを食べる時は形を整えてから上のパンを少し手前にずらして食べると良い、満足度が上がるぞ!】



動かない



女は……動かない。


女「ハー…ッ、ハー…ッ」ガクガク…


否、振り返る事が恐ろしいが故に動けなかった。

彼女は膝が震え続け、今にも崩れ落ちそうなのを不思議にも耐えていた。

背後では腰を低く落とした父親が、呻きながら歩いている。

女は何度逃げ出そうと思ったか、何度泣き叫びそうになったか分からない。

しかし、彼女は耐え抜いた。



床板を轟音と共に踏み砕いた直後に、父親は消えたのだ。


残った異臭と、母親の亡骸を前に女は遂に崩れ落ちた。



女「ひっく……ひっ…ぅ、ぁぁぁあぁ……」ポロポロ



【ゾンビをやり過ごしました】

【シナリオ2にムーヴします……】




ヒント:民家に侵入したら物資を得ましょう。

【advice!:今日の夕飯はガストで注文さ!】


やっぱ音で判断か
話しかけてたから静かに移動が正解かと思ったけどセーフで良かった

なんかアドバイスが海外のゾンビゲーっぽくてワロタ
L4Dの間抜けな補佐ポインタ思い出す


女「…………」


一時間程度だろうか。

女は母親の亡骸に寄り添い涙を流しながら、声を押し殺していた。

変わり果てた父親と母親。

どちらも普通ではない。

女はふらつく足で居間にある固定電話へと向かった。

妙に静かな家が、現実と非現実を混在させている様な気がした。


女(110番……しなきゃ……ままが、ママが…………)


震える指で番号を押した、しかしその電話は無慈悲にも繋がらなかった。


女「え…?」


その後、彼女が思い付く電話番号にかけるも全て繋がらなかった。


女(でも……男君なら……)


【女の持ち物1:携帯電話】


女の行動……>>46

女の周囲を把握するか否か……>>44

把握しなかった場合のコンマ以下数字判定……>>45(レス内容は適当にあなたの性癖を一つ)



しない意味があるのだろうか
する

脇チラ 安価下


【map……女宅(仮名…西側民家)・一階居間】


女の周囲……【固定電話】【ソファー(装備不可)】【液晶薄型テレビ】【PS5】【ペットフード】

一階居間周囲……庭への窓、庭にある犬小屋、二階への階段、洗面所(浴室アリ)、キッチン、その他部屋が二部屋

一階から見えるモノ……犬小屋

キッチン……【包丁】【牛刀(装備不可)】【水鉄砲】【お皿(40枚)】

キッチンの冷蔵庫……牛乳、玉ねぎ、卵一パック、腐ったナス、腐ったナス、腐ったナス、切れかけの単3電池、牛肉、豚肉

冷凍庫……【冷凍秋刀魚】【冷凍みかん】【お茶】【業務用アイスクリーム】【腐ったナス】



女の行動……下1


武器とステ包丁を取る、更に食べ物を袋の中に詰めるだけ詰め込む

周囲の確認か胸囲に見えてなんでだろって思った


< カチャンッ

女「…………」カタカタ…


携帯電話を掴んでいた手を下ろし、女はキッチンにあるステンレス包丁を手に取った。

普通ではなくなってしまった父親が、戻ってこない保証はない。

彼女は震える手で包丁を片手に持つと、居間のテーブルに置かれたエコバッグに、食べれる物を詰め始めた。


【持ち物】

【コーンフレーク】【卵一パック】【冷凍みかん】【スナック(4袋)】new!



女(……おなか空いたけど、一度外に出ないといけないし……)



女の行動……>>50


2階に上がって窓から周辺の確認

気をつけながら玄関のドアを開け外へ

なにこれ面白い

とりあえずガストにいかなきゃ


< ギシィ……ギシィ……ッ


女「……」


静かになってしまった家の中を、何かに怯えるように移動する女は二階への階段を登った。

二階には三部屋あった。

東側寝室、西側寝室、そして中央に女の父親の私室がある。


女(一応……近くにパパがいないか確認しないと……)



何処の窓から周辺を確認する?……>>55


西側



女(……?)

女(よく見えないけど、北の方で煙が上がってる……火事かな)

女(家の裏手にも、西側は見える限りではパパいないみたい…?)



【街の中央で火事が起きている】new!

【恐怖の住宅街】new!



窓から顔を出して、不安げに周辺を見渡す。

すると、街の中心部と思われる北の方向で火の手が上がっているのが見えた。

一本の細い黒煙は珍しく、ニュース沙汰になるかなぁ等と女はどこか虚ろな目で静かに思った。

他には、いつもの静かな住宅街が広がっているばかりで、先程の狂気に包まれた非日常がどこかに存在しているとは到底思えなかった。


女の行動……>>57


ヒント:今の彼女はこれまでの描写から様々な出来る事がある、それを活用しましょう。

【advice!:携帯電話はとても貴重だ、何故なら君の連絡先を登録出来るんだからね!】



携帯で消防署に火事が起きたと連絡を入れてみる


女(……一応、通報したほうが良いのかな)


携帯電話で消防に連絡する。

しかし。


女(……出ない…?)


警察や救急にかけた時と同じく、何故か繋がらなかったのだ。

彼女は首を傾げながらその場に座った。

何となく、疲れていた。



女の行動……>>59

交番に忍び込んで銃を強奪する

ぶっ飛びすぎだろ

音速で動いて音に反応するなら銃はお荷物じゃないかなぁ


女(……とりあえず、警察に行こう…)

女(繋がらなかったけど、もしかしたら電波が今は悪いのかも……docomoとかSoftBankでたまにあるし)

女(…………)


交番ならば誰かいるはず、そう考えた彼女は銃刀法違反を恐れて包丁をエコバッグにハンカチを巻いて入れた。

頭によぎる妙な考えは仕方ないと分かっていても、包丁よりも危険な凶器を求めるのは異常だとは分かっていた。

と、そこで……



< prrr、prrr!



携帯電話が鳴り響き、女の心臓が跳ね上がる。

携帯の着信画面には『男君』と表示されている。

女はその着信に出た。


女「男君! 男君!!」


< 『女? なんか、お前の家の玄関壊れてるから心配になったんだ』

< 『それよりテレビは見たか? 大変なんだ、この街だけ何か……え?』


女「どうしたの? それより、大丈夫だからそのまま中に入って!」ダダッ

< 「うわぁああっ!! ギャッ……ぁぁぁあぁッ!!!! わぁぁあ!! わぁぁあ!!」

女「!?」ビクゥッ


すがり付く思いで電話に出た女の耳に聴こえてくるのは、のんびりとした声音の男の子だ。

心配そうに訊ねてくる彼氏に、女は涙を堪えながら一階へと向かった。

だが直ぐに彼女は一階の玄関を前にして尻餅をつくことになる。

破壊された玄関の扉の向こうで、男の悲鳴が上がったからだ。

恐ろしい断末魔。

そして……破壊された扉の隙間から、手を伸ばすかの様に赤い液体が撒き散らされた。


女「……っ…ッ…!!」ガタガタガタ…!



女の行動……>>64



st
固定電話と携帯使えば囮にできそうかね

男に現在の状況を簡潔に伝えて、ゾンビへの注意を促し、住宅街から出てどこかで落ち合うことを約束する

安価上

そうなるか

いや男死んだやろこれ



女「……お、男君…?」ガタガタ…

< 『…』


携帯電話に呼び掛けるも、返事はない。

家の前にいたはずの男はどうなったのか、家の前で『何がいるのか』。

女は混乱するあまりに選択をミスしてしまったのだ。


──────── 「ガルルルルゥッ……グルルル……ごじゅるるるる」



【指示を『大きくミス』してしまいました】

【ゾンビ犬(タロウ)が現れました、女の行動を指示して下さい】



女の行動……>>70



【advice!:美女のゾンビがいるとしよう、君は食べられるのと食べるどちらを選ぶ?】



犬の進行方向と逆の方向に目の前にスナックと卵をばら撒いて犬がそれを食べているうちに逃走する

包丁振り回す

これは死んだかもね

終わったな

次いこ

とりあえず音たてないことを心がけようぜ

前提条件としてゾンビが音速なのと音に反応することを踏まえて行動しないとガメオベラか
犬はまだ嗅覚あるんだろうか

とりあえず慎重に動くべきだな
本当に聴覚だけで動いてるのかは怪しいところ
何人か犠牲にしてでもルールは把握しときたいね

ただ何人以上死亡で~があるかもしれないのがなぁ


女「ひ、ぃやぁああああっ!!」


扉の隙間から這い出てきたそれは、 全身から触手や触腕のような物を生やした、彼女が飼っていた犬だった。

しかし体が明らかに大きくなっている、元は紀州犬の筈にも関わらず今やその体躯は女の胸元にまで届く大きさになっていたのだ。

揺れ蠢く触腕。

異形の愛犬に恐怖し、狂乱となった女の悲鳴と無闇に振り回す包丁の音が悲しげに響き渡る。




瞬間。

────────── ドズッ!!



……女の視界は頭上に鋭利な触手の先端が降り下ろされる所で終わる。

彼女がその後どうなったかは、誰も知らない。



< チュゥゥゥッ……ジュルジュルジュルジュルッッ!!!

< ドシャッ



【you died…………】


【ヒント:時には他の人間が喰われている隙に逃げる事も勇気です】

【advice!:ゾンビと遭遇してしまった時はとにかく冷静にそれまでの状況を思い出して行動しよう、ハイスピーディクール!】




【newgame!】



四人目の性別……下1


四人目の年齢……下2




11

しほうでんしゅんかいどのかな?



【start……男子:自衛隊駐屯地】



< 「また感染者だ! こちらブラボー、増援を!」ガガッ

< 『こちらHQ、増援は送れない! 繰り返す、増援は送れない!!』ガガッ

< 「頼む誰か来て下さい! 弾薬がもたない……マガジン1、リロード! 早く来てくれ!!」

< 「感染者と非感染者の見分けがつかない、その上ゾンビ化までの変化が少なすぎる……」

< 「博士! こっちです! 」

< 「待ってくれ娘が……」

< 「急げ! 数は七ッ、直線上で狙われたら死ぬぞ!」


< 「娘、娘が……待て!待ってくれぇ!!」


< 「シャッターを閉めろ!!」




< ガガガガガ・・・ガコォン




【隠し判定に成功しました、特殊シナリオの判定を開始します】

>>86までにコンマ以下数字が90以上のレスが1つでもあれば特殊シナリオにおける主人公を自動的に『特殊個体』として開始します】


【advice!:一人逃げる事は決して大変じゃない、誰かを守る事がイケメンにとって大変なのさ……】


男の子は…………>>83>>86までコンマ以下数字の判定


どうなる

そーれ

ほい

>>86
イケメン

wktk


……通路から聴こえてくる銃声、何かが走る音、誰かの怒鳴る声、何かが閉まる音。

そして、その少年に聞こえたのはか細い声だった。


男子(……だ…れ…?)

少女「タ…ス…ケ…テ…オ…キ…テ…」

男子「……よく聞こえない」

少女「……エ……?」


男は……十一歳になったばかりだが、少女は彼より少し背が高い様だった。

『様だった』というのも、この時の少年はベッドで寝ていたからである。

四日ほど前に彼は突然の高熱に倒れ、父親が尉官だったこともあり自衛隊病院に運ばれた。

しかし翌日、街に大勢の暴徒が現れたのだ。

通称『ゾンビ』と呼ばれる様になってしまった暴徒は、爆発的に増えて街を襲い、多くの人が避難してきた自衛隊駐屯地すら防衛もままならなかった。

全ては病気の人間がゾンビとなるのか、何かに感染した者がゾンビとなるのか、全くの不明だったからである。

それ故に自衛隊病院から駐屯地へ移動させられた少年は騒動から二日目で隔離されていたのだ。

隔離病棟の奥にある病室の1つに、少年は誰にも看て貰えずに高熱にうなされていた。


そこへ、いつの間にか『ゆっくりとした女の子』がいたのだった。


男子(……!)


そして……全身から血を流しながら、蒼白の顔をした看護婦がその少女を追いかけて病室へ走り入ってきていたのだ。


男子「あぶない……っ」

少女「!?」ブワッ


少年はベッドから飛び起きると、少女を横へ押した。

それだけなのに、少女は吹き飛ばされてしまった。


『ゆっくりと、まるでスローモーションのように。』




【おめでとうございます、特殊個体のシナリオを開始します】

【特殊個体の詳細は明かせませんが、彼等はゾンビに唯一対抗できる身体能力を有しています】

【しかし、変わりに彼等は『他の人間とコミュニケーションがとれない』特徴もあります】

【とはいえ完全にコミュニケーションがとれない訳ではないので、プレイヤーが上手く考えればとれるでしょう】


【ゾンビ(感染者)が現れました、戦闘を開始します】



【特殊個体限定・戦闘システム】

P【近接……(武器を装備していればそれらをしようしたモノ)】

K【支援……(中距離攻撃、銃火器等の武器を装備していればそれらをしようした攻撃)】

S【回避……(二回選択すれば『完全回避』となります、一回しか選択されていなければコンマ以下80以上でなければ回避は成功しません)】

EX【特殊能力……(何らかの能力が発現していた場合、それらを活用してゾンビに攻撃します)】


SSSS【逃走……主人公が一人の場合のみ『完全逃走』、しかし誰かが一緒ならばコンマ以下数字55以上でなければ成功しません】


【戦闘では指定されたレスで上記のコマンドを四つまで選択して行います】

【例……PKKP(近接で怯ませてから距離をとり中距離攻撃……最後に近接)】

【コンボはこちらで用意したモノとプレイヤーが選択したモノが当てはまれば発動します】

【逃走時のSSSSは四つ全てsにするか、1つだけsを書けば発動します】

【例……S(逃走!)】



戦闘コマンド……>>93


やっとゾンビと戦えるのか、長かったな

とりあえずPPSS

武器は持ってないだろうし
描写にあった馬鹿力と世界が遅く感じるのは特集能力のひとつなのだろうか
とは言ってもゾンビも早いだろうし戦わず引き付けて逃げるべき?

PとEX 近づいて殴りその後特殊能力の電撃魔法で電撃を浴びせる

>>93
どうなんだこれ
PSPS

単純に頭悪い自己中の愉快犯がいるだけだろ


ナースゾンビ「お腹が痛いのぉ、お願い何か食べさせて……」ダッ

男子「わっ……!!」


走り寄ってくる看護婦は、死んだ魚の様に白い瞳で少年を見ていた。

少年はその目に僅かに怯える……が、何故か直ぐに落ち着いていた。


男子「ッ…!」ガッ!

< ドッ!!

ナースゾンビ「グヴォェッ」


そして彼は近づいてきた看護婦に咄嗟に体当たりをする。

それだけで看護婦は血飛沫を散らして床を転がり滑っていった。


男子(……っ、頭が……)ズキッ


その瞬間に、少年は突然の激しい頭痛に顔を歪ませる。

得体の知れない激痛。

不意に周囲の音が爆発的に聴こえる様な感覚がしたが、それ以上は何もなかった。


ナースゾンビ「ああ…痛い、痛いの……」

隊員ゾンビ「痛い…痛い…」


代わりに、再び通路から首筋に抉られた痕のある自衛隊の男が走ってくる。

少年は激痛のせいでそれに気付けなかったのだ。



< ザクッ……!

< グシャッ……!


少年「ぅ、グッ……ぁあ!!?」


【戦闘コマンドの指示を『大きくミス』しました、ペナルティによりコンボ『Pの二回以上の連打』が使用できなくなりました】

【専用コンボ『PPPS』がダメージ回復まで使用できなくなりました】

【『完全逃走』が使用できなくなりました】

【ゾンビが一体増加しました】



男子(ぐ……ぅうううう!!!)ギリッ



戦闘コマンド……>>99


【ヒント:コマンドは四つまで選択して下さい、しかし特殊能力を使用するのは何の能力が使用できるのか知るまで安易に選択するのは控えましょう】

【advice!:連打が出来ないなら間に何かを挟めばいい……イチモツじゃない、例えばPKP……さぁなんだろうな!俺にはイチモツしかないぜ!】


PKPK

PSPS 一撃翌離脱、殴っては距離を取り殴っては距離をとる

安価↑


激痛を激痛で掻き消す……事もなく、頭痛と両腕に走る痛みは少年には重すぎた。

涙を流しながら、彼は渾身の力で喰らいつく看護婦と自衛隊員を振りほどいた。

否、それはもはや大の大人二人を振り回して叩きつけるに等しかった。


< ゴッッ!!

ナースゾンビ「ぁあ……お腹が痛いの……」

隊員ゾンビ「ぁあ……ぁあ……腹がいてぇ……」


男子「はぁ……はぁ……ぅぁあ……ッ」


転がるようにして床に叩きつけた二人から離れる。

両腕の抉られた箇所からは垂れ流す様に血液が流れており、右腕に至っては半ばから骨が見えている程だった。

少年は激痛に顔を歪めたまま、再び走り寄ってくる看護婦を左腕で掴んだ。


────────── ズダァンッ!!


男子「……ッ、……ッ…」ゼェ…ゼェ…


掴んだ瞬間、少年の体を軸に看護婦が病室の壁に頭から吹き飛ばされた。

凄惨な音と血飛沫がその凄まじさを物語っていたが、少年はそれに何を思うわけでもなく再び床を転がって自衛隊員から距離を取った。


【専用コンボが発動しました、ゾンビを一体ランダムで戦闘不能!】

【コンマ以下の判定により攻撃を『完全回避』に成功!】



男子(……痛い……けど)

男子(女の子を守らなきゃ……ゾンビなんかに負けるわけに行かない……)



戦闘コマンド……>>102


【advice!:特殊個体はゾンビ化が遅いだけの感染者である】


>>97

ゾンビ化はあるのか……ワクチンやな

ひゃっほー

PSPEX 特殊能力がどんな感じになるかわからないど最後に

終わったな
せっかくの特殊ルートだったのに

ほんと頭悪い自己中な愉快犯だな


人はどこまで痛みに耐えられるのか。

少年程度の歳では我慢比べに近い遊びを稀にするが、その答えは人によって様々である。

しかし実のところ、人はそもそも痛みを覚えた時点で耐える事が出来ていないのだ。


隊員ゾンビ「頼む頼む頼む食べさせてくれぇえッ」


男子(……っ)



この時、体重僅か42kgしかない彼にとって致死量である二リットル近い血液を失っていた。

多量の出血に加えて両腕の痛み、全て含めて少年が意識を保っていられていたのは異常だった。

同時に彼の腕から流れる血も、未だに流れ続けているにも関わらず止まる気配はない。

まるで失われる血液よりも供給の方が早いとでも言う様に。


隊員ゾンビ「痛いんだぁ、お腹が欲しいんだぁ……!!」


少年の眼前で首筋から鮮血を散らすゾンビ。




その自分よりも大きい筈の体躯を、少年は全体重を乗せた体当たりだけで床に薙ぎ倒した。

────────── ドゴッ!!




隊員ゾンビ「ヘァ"ア"ア"ッ」ゴブッ

男子「はぁ……はぁ……」

隊員ゾンビ「ぁぁあ痛い、痛いんだぁ……」ガブッ!!

男子「ひぎっ!?……ぁあっ!!」


足首を喰い千切られる寸前に少年はゾンビの頭を蹴り潰した。



─────── グチャァッ……



【ダメージ計算ギリギリで生存しました】

【襲ってくるゾンビはもういないようです】

【シナリオ2にムーヴします……】



【advice!:マスターは寛容だ、同情するレベルの事故が起きたならレスはずらして判定するぞ!】



ありがとうマスター!

マスターイケメン!

サンキューイッチ



男子「……はぁ……はぁ…………」ヨロッ

< ドシャッ…


自分の流している血と、潰れたゾンビの脳奬が広がる床へ少年は倒れた。

未だに出続けている血は止まる気配がない。

しかし、確実に少年は死に向かっていた。


男子「……はぁ……ハァ…ゼェ……ヒュー…コヒュー…」


目が見えなくなっている事に気づいた彼は、周囲の様子が分からない。

だがこのまま死にたい訳ではない、少年はどうにかしようと濡れた床の上で体を揺らして何処かへと這って行こうとした。



【特殊個体が誰かと行動を共にしている場合、主人公…または行動を共にする誰かが代わりに探索を行う事が出来ます】

【現在、『要救助』状態に男子はなっている為、自動的に少女に探索を任せます】

【この時、ゾンビと遭遇してしまう指示やフラグ、マスターの仕掛けた罠にかかると探索をしている者はやり過ごすか逃走するしかありません】

【…………一部の例外はありますが】




少女「……な、何が起きてるの……?」

少女「どうしよう、どうしよう……!」


【病室内にある『回復要因』を代わりに取ってあげて下さい】


【自衛隊駐屯地:救急センター・四階東隔離病棟408病室】

A【冷蔵庫を探索】

B【戸棚を探索】

C【洗面所を探索】

Z【病室の外へ】




何処を探せば……>>112



【ヒント:『要救助』状態とは、行動不能にまで追い込まれ、今にも死ぬ…もしくはゾンビ化する状態の事です】

【ヒント2:この状態の人間は、探索場所を指定してからの探索……この2つを『1探索』とするならば『3探索』しか猶予がありません】


【advice!:ゾンビからは逃げましょう、彼等はモンスター!】



B【戸棚の中】 包帯と止血剤

安価上



< カタンッ

少女(何か……何か手当て出来るもの……)

少女「……【包帯】、これで止血なら出来る……かな」


病室のベッド横にある戸棚を開けると、二本の飲料水と共に救急箱を見つける。

少女はそれを手にして、背後の少年の傷へ視線を移す。


少女(……でも、これだけでいいのかな)



D【飲料水】

E【タオル】

F【カロリーメイト】

Z【包帯だけにし、直ぐに他の探索へ移れるようにする】



どうする……>>114



D

まだか

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