バッチャ「昔、昔あるところに…」(92)

幼女「バッチャ!バッチャ!」

バッチャ「なんぞ?」

幼女「寝付けんけ、お伽噺してぇ」グイグイ

バッチャ「夜伽話?…ませよったなぁ、こん娘は…」

幼女「?」

バッチャ「何でもね…ちぃと幼女には<はいれべる>やったの…」

幼女「しらん」

バッチャ「でぇ?何が聞きてぇ?」

幼女「モモタロ聞きてぇ」

バッチャ「もんも太郎?…無数の尻を持って生まれた不憫な小僧の話け…」

幼女「?」

バッチャ「へぇへ…はいれべる、はいれべる」

幼女「モモタロ!モモタロ!」

バッチャ「ようわからん…ちぃと<おりじなりてぃ>が溢れだしてえぇなら話そ」

幼女「わぁい」

バッチャ「ほんだらば」

幼女「…」ワクワク

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

昔、昔あるところにおじいさんとおばあさんが住んでおりました…

おじいさんの顔は至って平凡でしたが、おばあさんはとても美しく齢60とはとても思えない、40前半位の若さを保っていたのです…

ですが、おばあさん。とくにアンチエイジングに熱をあげている訳でもなく周囲の奥様方も不思議に感じていました…

おばあさんは言います。常に恋をすることだと…

幼女「バッチャ!」

バッチャ「なんぞ?」

幼女「ばばのはそんないらんの!…よう知らん言葉も出てきたけぇ…」

バッチャ「すまんの…バッチャは歳やけようわからん…」

幼女「?…違う気ぃする」

バッチャ「ほならやり直そか…」

幼女「続きからでえぇ」

バッチャ「さよか」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おばあさんは川へ洗濯に、おじいさんは山へ竹取りに向かいました…

おばあさんが川で洗濯をしていると、とても大きな桃太郎が流れてきました…

骸で…

幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「おぉ、怖いもんでも見たけ?」ナデリナデリ

幼女「想像してもた」

バッチャ「豊かな娘じゃな」ホッホ

幼女「あと、モモタロ剥き出し」

バッチャ「でけぇ桃は<りありてぃ>がねぇけ」

幼女「うぬぬ」

バッチャ「続けよか」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おばあさんは驚きのあまり腰を抜かし、川に洗濯物をぶちまけました…

骸と共に洗濯物は流されていきます…

これはいかん、明日から着るものが無くなってしまう。おばあさんは我に返りました…

おもむろに麻の服を脱ぎ、自らの肢体を晒します…

耳抜きを済ませ、二度三度の深呼吸をして美しい曲線を描き川に飛び込みました…

ザバァ

おばあさんの泳ぎはとても早く、独走していた骸×洗濯物チームをアッサリと追い抜きました。周囲の奥様方の歓声がおばあさんの耳に届きます…

あぁ、私の輝ける場所はここなんだ。おばあさんはグングンとスピードを上げていきました…

興奮した周囲の奥様方も次々川に飛び込み、追従してきます…

そして、おばあさん達は夢中で泳ぐうちにたどり着いてしまったのです…

鬼ヶ島へ…

バッチャ「…」フフン

幼女「どや顔されても続き気んならん」

バッチャ「ほぉか」

幼女「言いたいこたぁいっぱいあるけぇ」

バッチャ「感謝の言葉はいらんよ?泣いてしまう」

幼女「そな言わん」

バッチャ「さよか…ほたら続けよか」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

島へたどり着いたおばあさん達をみて鬼は驚きました…

それは当然です。服を着ているのは骸だけでおばあさん達は裸でした。生まれたままの姿だったのです…

しかも、大量の服が散乱しているのも鬼たちを混乱させました…

お前達は何者だ?…

鬼は恐る恐る聞きました。おばあさん達は頭を悩ませました、ここで下手なことを言えば捕まり、奴隷としてこき使われる恐れがあったからです…

おばあさん達は今の質問を答えるに辺り、一定の相談する時間を鬼に要求しました…

あまりに老齢の裸女がグイグイ来るので鬼は渋々了承しました…

おばあさん達は、鬼の了承を快諾と勘違いし、一つの可能性にたどり着いたのです…

あいつ、私らに惚れてない?…

幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「なんぞ?」ナデリナデリ

幼女「エグい、色々エグい」

バッチャ「ほか?」

幼女「幼女、また想像してもた」

バッチャ「将来は<あ~てぃすと>かいな」ホッホ

幼女「寝むなれん」

バッチャ「続けよか」

なんなんだコレはwww

誰ぞ見とんけ?

見とんなら、飯ぃ食ぅてくる…

喰ったら続きを頼む

( ^ω^)っ④"

食うた食うた

嫌ち云う程、心温まらせぇちゃるワイ

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おばあさん達は心の中で鬼の事を「ババ専アフロ」と呼びつつ、色仕掛けをする事にしました…

阿鼻叫喚…

鬼ヶ島は地獄絵図と化し、ババ専アフロ達が島から逃れるのにそう時間は掛かりませんでした…

おばあさん達は島を譲ってくれたのだと思い、自らの美貌に恐怖しました…

恐怖する事、十数秒。まぁそれはそれでと島の探索を始める事にしたのです…

その時、おばあさん達は誰も気が付きませんでした…

桃太郎の骸がほんの少し動いていた事に…

幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「想像してもた?」

幼女「想像してもた」

バッチャ「えぇえぇ、<あいでんてぃてぃ>を開花させぇ」ナデリナデリ

幼女「うぬぬ」

バッチャ「そげ怖ぇ事にゃ成らんけぇ、続けんぞ?」

幼女「むぅ」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

一方その頃…

おじいさんは未だ山で竹取りに精を出していました…

ギュイイイ、メリメリ、バタン

それと言うのも、先日amazonから届いたプレデターの試運転にテンションが上がりきっていたためです…

興奮と長時間の運動でおじいさんの体は恐ろしいほどの熱を帯びていました…

身に付けていた筈の服はすでに無く、おじいさんの懐刀もプレデター並にうねりを上げております…

ふと、おじいさんの視界に不思議な光景が映りました…

少し離れた場所、山の中腹に一本だけ光る竹を見つけたのです…

今日はあれをやっつけて上がるか…

おじいさんは笑いながら先程プレデターに巻き込まれたカラフルな熊の肉を貪りました…

ギュイイイ、メリメリ、バタン

阻む障害物を凪ぎ払い、光る竹にむかっておじいさんは直進します…

早よう帰って、婆さんに鎮めてもらわねば…

のぅ?…

幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「意外と耐えたがの」ナデリナデリ

幼女「フンバッタ」

バッチャ「偉い偉い」ホッホ

幼女「半分も理解出来とらん」

バッチャ「半分も理解出来たんか!?」

幼女「うぬぬ」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おじいさんはザクザクと切り進み、光る竹に向かいます…

あの竹は、どこか怯えているようだった。たまたま遭遇した猟師は、後にそう語っておりました…

お待ちください…

おじいさんの頭の中に不思議な声が直接響きます…

しかし、興奮したおじいさんは止まりません。体が言うことを聞かないのです…

虎をけしかけてもあの旦那は止められない、と周囲の奥様方でも評判でした…

お待ちくだs…

大きな唸り声を上げて、プレデターは光る竹を真っ二つにしました…

すると、なんと言うことでしょう!切った竹の中にはとても上等な着物を着た少女が座っていたのです…

首はありませんでしたが…

幼女「ピャーー!!」ブワッ

幼女「ビャーー!!」ウワーン

バッチャ「おぉ、よしよし…怖ぇもんはバッチャが払ったるけぇな」ナデリナデリ

幼女「ビャーー!!」ウワーン

バッチャ「本泣きじゃ」ナデリナデリ

バッチャ「今の無しにすっか?」

幼女「いらん…続けぇ」グスグス

バッチャ「さよか、続けんぞ」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

光りの消えた竹を見て、おじいさんは愕然としました。少女を殺めてしまったのです、指の震えが止まりません…

それはそうと穴はある…

おじいさんは心臓マッサージを試みる事にしました。首か無いと言うのに、混乱していたのでしょうか?少女の服を破り捨て乱暴に少女を握ります…

物言わぬ少女をおじいさんは激しく揺すりました。おじいさんが、疲れからでしょうか27回目の痙攣を迎えた時、遂に少女は縦に破ぜてしまったのでした…

必死の救命活動も虚しく、体から謎の粘液を吐き出し続ける少女を見て、悲しみを押さえられないおじいさんは、ふと辺りを見回しました…

随分遠くまで来ていたようです。おじいさんの村よりも近い場所に長閑な村が見えました…

談笑する娘や子供達が夕日に照らされ、それは心洗われる光景でした…

おじいさんはその村へと歩みを進めました…

幼女「…」

バッチャ「寝たか?」

幼女「寝れん、けどモモタロはもういらん」

バッチャ「ほぉか」

幼女「フンバッて寝る」モゾモゾ

バッチャ「ほならこっからぁ独り言やけ」

幼女「うぬぬ」

首ハネやがったwww

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

一方その頃…

おばあさん達は島の探索を粗方終えておりました…

とりあえず、拐われ弄ばれたと思われる美しい娘達の亡骸を丁重に川に投げ捨て、弔いました…

まって、私はまだ死んd…

川に投げ捨て、弔いました…

まってましたとばかりに、おばあさん達が沸き立ちます。金銀財宝の配分です…

おばあさんは優しく、極めて優しくこう言いました…

私は半分で良いから、後は仲良く分けなさい。遠慮しなくて良いから、遠慮する必要は無いのよ…

奥様方は快く、全ての財宝をおばあさんに納めました。その後、捨て忘れでしょうか?3つの亡骸を弔う事になりました…

偶然ですが、奥様方の中で財宝に執着した人が3人居たそうですよ?世界はとても面白い偶然で出来ていますね…

おばあさんは金銀財宝を担いで、泳ぐ事にしました。しかし、金銀財宝の重さで上手く泳ぐ事が出来ません…

奥様方はそれを無言で見ています。何かを期待している様でした…

おばあさんは必死に手足を掻きますが、体は沈む一方です。奥様方は食い入るようにその光景を見ています…

おばあさんは仕方なく川底を歩く事にしました…

幼女「バッチャ?」

バッチャ「なんぞね」

幼女「変でねか?」

バッチャ「何がい」

幼女「全部にゃが、特にじじとばば」

バッチャ「バッチャ、歳だかんなぁ」

幼女「うぬぬ」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

奥様方は何故かがっかりした様子で何かを諦めた様に泳ぎ始めました…

そして、おばあさん達も居なくなり無人となった鬼ヶ島で、砂浜に打ち捨てられた桃太郎の骸だけが静かに黒い障気を湛えていたのです…

おばあさんが岸に着いた時、奥様方は既に到着していました…

おばあさんは奥様方に金銀財宝のほんの一部を渡すことにしました…

全て奪ってから少しずつ与える事が犬と主従関係を作るのには効果的だとおばあさんは常々言っておりました…

奥様方の喜ぶ顔を一頻り眺めた後、おばあさんは家に戻りました…

家に入ると、おじいさんが居ません。書き置きさえ有りませんでした…

おばあさんは不思議に思い、外に出て辺りをキョロキョロと見回しました…

すると、隣村で煙が上がっている事に気が付きました。微かですが叫び声も聞こえます…

まぁ、おじいさんったら…

おばあさんは納得すると、夕飯の支度に取りかかりました…

幼女「スー…スー」

バッチャ「寝たんか」ツンツン

幼女「スヤスヤ」プニプニ

バッチャ「ほか、寝たんか」ツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツン…

幼女「寝とらん」

バッチャ「さよか、早よぉ寝ぇよ?」

幼女「うぬぬ」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

一方その頃…

おじいさんはとても幸せな顔で切り株に座っていました…

この村の人達は外で服を脱ぎ、眠る習慣があるようでした。おじいさんは目の前に広がる、若い女性や少女達が眠る姿を満足そうに見ておりました…

喰った喰った…腹も減ったし戻るかの…

よくわからない台詞を吐き、おじいさんは家路に着こうとしたその時…

殺してやる…

一人の女性が物騒な寝言を言いました。おじいさんはとても悲しみ、寝言が聞こえた辺りの女性達を連れて帰る事にしました。正しい言葉使いを教えようと考えたのです…

道中、ツマヲカエセと鳴く動物の群れに足止めをされたりしましたが、無事家にたどり着いたのでした…

バッチャ「めでたや、めでたや」

幼女「ツマヲカエセ!ツマヲカエセ!」

バッチャ「似とる似とる」ホッホ

幼女「終り?」

バッチャ「じゃたら、続けるけ?」

幼女「してみ」

バッチャ「ほいだら、しよか」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おじいさんが家に着くと、おばあさんがすっかり食事の準備を終えたところでした…

おじいさんはおばあさんとただいまのベーゼを交わすと、なぜか二人共服を着ていない事に気付き、そのまま事に運ぼうとしました…

隙を見て、村に帰ろうとする娘たちを天井に繋ぎ、いざ、おばあさんとの営みです…

それはとても素晴らしい肉と肉のぶつかり合いでした。繋がれた娘達も興奮し浮き足だって次々昇天して逝きました…

おじいさんが収まるまで相手を続け、丸一日が過ぎた頃、ようやくおばあさんは娘達に気が付きました…

まだ動いてるものはいつもの様に地下へ移し、動かなくなったものを台所に運びました…

おばあさんは料理をしながらこう娘達に言いました。それは優しい、極めて優しい口調でした…

こうなるのが嫌なら、必死に生きてくださいね…

幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「どった、強ぉなったが思ぅたに」

幼女「夢ん出る」

バッチャ「出ん出ん」ナデリナデリ

幼女「ふわふわしとった表現も無くなりよる」

バッチャ「表現なんて言葉、ようしっちょるの」ナデリナデリ

幼女「えへへ」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

一方その頃…

逃げた鬼はおばあさんが居ないと知るや鬼ヶ島へ戻って来ていました…

鬼ヶ島は荒らされ、おばあさん達が無駄に破壊した家屋を見て、鬼達は涙を流しました…

一匹の鬼が血相を変えて走ってきました。何やら浜辺に障気の渦が出来ていると言うのです…

鬼達が見に行くと、それはとてつもない人の感情でした…

怒り、悲しみ、嘆き、負の感情、抑えきれない想いが障気となって渦を巻いていたのです。そして、その中心に…

桃太郎の骸がありました…

幼女「おぉ」

バッチャ「どした」

幼女「モモタロ」

バッチャ「そじゃ、モモタロじゃ」

バッチャ「こん話は桃太郎じゃからの」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

突き落としたな…

苦しい、苦しい、縄をほどいて…

ツマヲカエセ、ツマヲカエセ…

よくも、よくも娘を…

生きていたのに、生きていたかったのに…

たくさんの怒り、怨みの殆どが、何故か一夫婦に向けられたモノでした…

鬼は、その夫婦の所業に背筋が凍る想いでした。これからは真っ当に生きようとさえ思いました…

そして、たくさんの思念が鬼達の目の前で桃太郎を作り上げて行くのです…

肉を纏い、鎧を纏い、武器を生み…

遂に…

スタッ

我こそは桃太郎。浄土より再来せり…

バッチャ「ダダッ、ダダッ…ターラッター、タッターラッター…ターラッターラッター、タッターラッター…」

幼女「お歌?」

バッチャ「<のくた~ん>のお歌じゃ。<お~ぷにんぐ>じゃ」

幼女「むぅ?」

バッチャ「一緒ん歌うけ?」

幼女「ターラッター、タッターラッター♪」

バッチャ「今後とも宜しく」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

動き出した桃太郎は障気をばら蒔きました…

障気を吸った鬼達は心に人を憎む気持ちが生まれました。同時に桃太郎に服従したのです…

桃太郎の怒りは凄まじいモノでした。様々な人の思念以上の怒りが桃太郎にはありました…

それもそのはず。桃太郎にはおじいさん、おばあさんと浅からぬ因縁があったのです…

バッチャ「お約束ん過去編よ」

幼女「人気のぅなるん?」

バッチャ「知らね」

幼女「うぬぬ」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

昔、昔のさらに昔…

川に流されてた桃を食べて若返った夫婦がおりました…

夫婦は営みの末、元気な赤子を生みました。赤子はすくすくとそして丈夫に育っていきました…

夫婦は神様に感謝し、穏やかな時間が過ぎていったのです…

そんな噂を聞き付けたのが少し下流に住むおじいさんとおばあさんでした…

ならば、奴等の肉を喰えば…

おじいさんは私達も桃を探して見ようとおばあさんに提案しました…

一人は残しておきましょう?色々試したい事もあります。ただの人間はもろくて…

おばあさんもそれに賛成しました。そして二人は桃を見つけた場所について夫婦に詳しく聞きにいったのです…

なんじゃ、旨そうな桃があるじゃないか…

おじいさんは夫婦に桃の話を聞きました…

連れて帰るのは子供にしましょうk…ガリッ…この、この糞餓鬼が…

おばあさんは夫婦の子供を抱き締めます。あまりに心地良かったのか、子供はダランとしたまま動かなくなりました…

おじいさんとおばあさんは一通り桃の話しをした後、家に戻ることにしました…

あの子を見逃してくれるなら…

桃の話を詳しく教えたいと、母親はおじいさん達に着いて行くことになりました…

どうせ、この傷では助かりませんよ、おじいさん…

おばあさんがやり過ぎるから、まぁ今夜は父親定食じゃ、これで儂らも…

そして父親の協力もあって、二人は、若さと力を手に入れたのでした…

両親を助けようと満身創痍で追いかけた桃太郎は力尽き、川底に沈んだのでした…

幼女「報われん」

バッチャ「ほじゃの」

幼女「でも、戻ってきよった」

バッチャ「ほじゃの」

幼女「バッチャ?聞いと?」

バッチャ「ほじゃの」

幼女「うぬぬ」

まだ聞いとんはおるんけ?

<すとまっく>が痛ぅて堪らんで、ちぃと空けるけぇの。
<しょ~としょ~と>じゃけぇ、もう少しなんじゃがすまんのぅ

スゲェ恐ろしい話になってきた…(;-ω-)っ④"

???あ!最初から恐ろしい話だったわwww

再来した桃太郎は、鬼を引き連れ川を遡って行きます。桃太郎は拐うことも奪うこともせず、目についた者は片端から斬り伏せて行きました…

これを恐れた村人達はおじいさん達に助けを求めました…

薄々村人達もおじいさんとおばあさんの性質に気付いていましたが、背に腹は変えられません…

村人に呼ばれ地下室から出てきたおじいさんは話を静かに聞いていました。叫び声が地下から聞こえても、村人は気にするわけにはいきません…

村一番の生娘をよこせ…

話を理解したおじいさんは快く話を引き受けました…

あの子が生きているなんてね…

地下室から出て、赤く染まったおばあさんも快く協力してくれました…

幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「<とめぃとぅ>じゃ<とめぃとぅ>…」

幼女「血と違う?」

バッチャ「とめぃとぅ」

幼女「とめぃとぅ」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おじいさんとおばあさんが合図をすると、地下からたくさんの少年たちが出てきました…

全部、儂の子。儂の駒じゃ…

おじいさんは自慢げに言いました。その数は百を越えておりました…

少年たちは言葉ももたず、四角い箱をただ大事に抱えているだけでした…

おじいさんの合図と共に少年たちは外に出て行きます…

今では手足の様に動きよる…

村人は笑顔で話を聞いていました。しかし汗が止まりません。季節は春。涼しい風か吹きました。汗が止まりません…

幼女「幼女も汗でとる」

バッチャ「あちぃけ?」

幼女「冷や汗ぇ」

バッチャ「そだら、予想の範疇やね」

幼女「うぬぬ」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

桃太郎はぐんぐん川上に上がります。抵抗していた最後の奥様も息を引き取りました…

その時です。桃太郎達に少年達が立ちはだかったのです…

桃太郎の合図の後、少年達に鬼が一斉に襲いかかりました…

カチリ

乾いた音が響きます。少年達はそのまま鬼に突っ込んできました…

カッ

それは爆発でした。少年達の持っていた箱は激しい閃光と共に破裂したのです…

これには桃太郎も驚きました。いくら屈強な鬼といえど、密着されて爆発したのではひと溜まりもありません…

案の定、桃太郎の味方の鬼は飛散してしまいました…

幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「遠回しに伝えた思ぅちょったが」

幼女「遠ない、想像してもた」

バッチャ「寝たらえぇに」

幼女「フンバる」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

孤立した桃太郎に、笑い声が届きます。おじいさんとおばあさんでした。おじいさんはプレデターを起動して桃太郎に言いました…

よう来たな、儂らが憎かろう…

おばあさんも穏やかに笑いながら桃太郎を見ています。手には大きな頭陀袋を引きずっていました…

桃太郎が右手を上げると漆黒の太刀が無数に精製されました。太刀は桃太郎の周りをゆっくりと旋回して行きます…

うぬらから出向くとは、愚かなり…

桃太郎が右手を下ろします。すると、周り太刀が一斉におじいさんに向かって飛んで行きました…

おじいさんは飛び上がり、あっさりと太刀を避けました。しかし、それを見て笑ったのは桃太郎でした…

太刀は軌道を急に変え、おばあさんを串刺しにしたのです。おじいさんはプレデターで払わずに飛んで避けた事を後悔しました…

油断していたおばあさんは即死でした…

幼女「モモタロやりおった!」

バッチャ「興奮すじゃろ」ホッホ

幼女「寝たいが」

バッチャ「残念」

幼女「うぬぬ」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おばあさんが死んだことをおじいさんは悲しみました。そして、沸き起こる怒りがおじいさんを包み込みました…

金切り声を上げるプレデターが、おばあさんの持ってきた頭陀袋を貫きます…

頭陀袋は激しく動き、赤く染まって行くのです…

桃太郎はチャンスとばかりに太刀の精製を済ませていました。そして今度はおじいさんの周りを取り囲むように配置したのです…

幼女「こんでじじも、終わりな」

バッチャ「そい思うかえ?」

幼女「終わりで」

バッチャ「…」ホッホ

幼女「終わりで良んよ?」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

桃太郎が右手を下ろします。太刀が一斉におじいさんに向かって飛んで行きました。今度は逃げ場はありません…

おじいさんは笑います。前方をプレデターで、後方を頭陀袋で太刀を凪ぎ払いました…

しかし、それでも一本。頭上の太刀だけは避けそこない、肩に刺さったのです…

それでもおじいさんは笑いながら、桃太郎にこう言いました…

なんと、酷い奴じゃ。自分の母親を殺めるとは…

そう言って、桃太郎に頭陀袋をなげつけたのです…

幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「おぉおぉよしよし、バッチャがおるけぇの」ナデリナデリ

幼女「ふぁ~っく!」

バッチャ「?…よぅわからん」

幼女「うぬぬ」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

頭陀袋の中には変わり果てた桃太郎の母がおりました。桃太郎は頭陀袋を見た時、薄々感づいてはいましたが、それでも耐えきれるものではありませんでした…

おじいさんは桃太郎の人間の部分につけこんだのです。その一瞬の隙を見逃しはしませんでした…

ギュイイイ、メリメリ、ボトリ

プレデターが唸ります。一瞬で桃太郎の右腕は無くなっていました。おじいさんは桃太郎の一部だったモノをそのまま口に運びます…

お前の肉は、不味…

そこまで言って、おじいさんは方膝を付きました。桃太郎は襲われた瞬間、咄嗟に足を斬りつけていたのです…

両者共に満身創痍でした。次の一撃で決まるのです。互いに隙を伺います…

バッチャ「<くらいまっくす>よ」

幼女「ガンバんの!モモタロ!」

バッチャ「任しとき」

幼女「信じれん」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

キィン

両者が交差しました。そして、倒れたのは…

共に、でした…

おじいさんの心臓にはプレデターを貫いた太刀が深々と刺さっていました。そして、桃太郎も腹に大穴が空いておりました…

おじいさんの拳を避けきれなかったのです…

しかし、桃太郎は動かないおじいさんを見て笑っておりました。自分の目的は達せられたのだと…

ただ一つ後悔は、生きている母に一瞬でも殺人鬼の自分を見せてしまった事でした…

あの世で会えたなら、母に謝ろう。そんな事を想いながら桃太郎は骸へと返りました、とさ…

バッチャ「めでたし、めでたし」

幼女「寝むなった…」ウトウト

バッチャ「寝ぇ」

幼女「すぅ…すぅ…」

バッチャ「すぐ寝よった」ナデリナデリ

幼女「スヤスヤ」

バッチャ「…」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

桃太郎の骸も灰に変わった頃…

ある川縁で、幼い姉弟が熊に襲われました…

話を知った村人達が助けにいくと、真っ二つに切断された熊の死体と傷だらけの少年が倒れておりました…

少年が言います…

姉ちゃんが拐われた。報酬じゃと言って、連れていかれた…

少年の話を静かに聞いていた村人達の耳に微かな叫び声と不思議な音が聞こえて来ました…

ギュイイイ、メリメリ、バタン

〆〒゙夕=ノ〆〒゙夕=ノ

桃太郎は終いじゃ。バッチャの話で良いなら、もっと話したるけぇど、どげね?

聞く子ぉがおるなら、次のお伽噺を言ぅてくれんかぃ?

ちぃと時間はもらうけぇど
…あと、今日はそろそろ寝んけどのぅ

凄まじきかな桃太郎…(;-ω-)

次は猿蟹合戦で頼む

      ④"
      ④④"
     ④④④"
(;・ω・)っ④④④④"


なんぞ、寝つけん者がおったか…

猿蟹合戦かいな、<ないすちょいす>じゃて

ぼちぼち進めるけぇ、暇にゃが、昔にバッチャが話して聞かせたんでも読んだったらえぇよ…

<お~く>が頑張りよぅ噺と<す~ぱ~らっと>を目指す噺と<きゅっぷいぎっぷりゃ>の3つでよ…

宣伝だで?なんぞ悪いんか?

昔、昔あるところに猿と蟹がおりました…

猿と蟹はすれ違えば挨拶する程度には知れた仲でしたが、互いにこれと言って歩み寄る様なことはしませんでした…

しかし、川原で蟹がおにぎりを拾った日から、二匹の運命が大きく動き始めたのです…

その日猿は、蟹がおにぎりを拾う瞬間を目撃していたのです…

蟹が住んでいる川はそれは有名なドブ川で、不衛生である事に猿は苛立ちを覚えておりました…

そんな猿が、ドブ川の川原にむき出しで落ちているおにぎりを食べようとする蟹を放っておくこと等出来ません…

いやいや、それはマジでヤバイって…

猿は必死に制止します。しかし蟹は、猿がおにぎりを狙っていると勘違いしたのです…

何を言っても、君にはあげないよ…

蟹の横柄な態度は、猿を怒らせて行きました…

誰も欲しかねぇよ、腹壊すぞって言ってんの…

またまたぁ、欲しいなら二三粒あげなくも無いんだよ…

しばし、押し問答が続いた後、気が付くと猿はおにぎりごと蟹をぶん投げておりました…

その飛距離は凄まじいもので、すぐに蟹は見えなくなったのです…

こんなに、渾身の力でモノを投げたのはゴリラの兄貴から執拗に糞を投げ付けられて反撃に転じた時以来でした…

まだまだ、俺の肩も捨てたもんじゃ無いな。そんな事を考えつつ、猿は川原を後にしました…

そんな、猿と蟹のやり取りを、都合よく部分的に見てしまった者がおりました…

馬糞です…

馬糞は、以前ゴリラ柄みの事件に巻き込まれ、霊長類全てを憎悪しておりました…

いつか、霊長類共の醜い心根を白日の元に晒してやろうと猿を監視していたのです…

馬糞の穿った瞳は蟹を虐殺する猿を写し出していたのでした…

すまんの、寝むなった

夜更かしぁ美容の大敵じゃぁけ寝るよって…

バッチャ明日も楽しみにしとるけぇのぅ

( ^ω^)っ④"

>>61ちなみに全部読んどったじゃあ

<らんちたいむ>でぇ、ちぃと続けんな

一方その頃…

蟹はぐんぐん飛ばされて行きます…

あまりに減速しないので恐怖を通り越して、蟹は笑いが止まりませんでした…

ようやく着地した場所は、川原より山一つ向こうでした…

ヒヒヒッ、随分な目にあった…

蟹はおにぎりを食べながら言いました。まさか、沢蟹がこんな内陸に来るはめになるとは思いもしなかったのです…

腹も膨れ、冷静さを取り戻すと猿への怒りが沸々と込み上げてきました…

どうやって、復讐してやろうか。蟹は考えます。様々な方法を考えます。ニヤニヤが止まりません。ニヤニヤが止まらないのです…

そんな状況で笑い続ける蟹に恐怖を感じたのはたまたま近くにいた蜂でした…

蜂は、すぐに山の主であるゴリラの兄貴に報告に行きました…

ゴリラの兄貴が住む山頂は、悪臭に犯されておりました。それもそのはず兄貴はバップ検定1級に合格する程の真性の糞マニアだったのです…

蜂は、蟹の事を話しました。兄貴はこう聞き返します…

蟹も排泄はするのかね?そして雄なのかね…

蜂は恐ろしくなり、そのはずです。と適当に答えました。余談ですが、蜂は排泄をしない事になっています。兄貴の前でボロを出さないように必死です。アイドル見たいですね…

それを聞くと、兄貴は鹿の一輪菊を弄ぶのを中断し重い腰を上げました…

一方その頃…

猿はうとうとと、人家の屋根でまどろんでおりました…

人家とは言え、ここ最近、人の出入りはありません。住んでいた老夫婦は追い出されたのです…

ここは、俺の縄張りだ。あの老夫婦の様に手足を砕かれたいか…

これが臼の口癖でした。しかし、老夫婦の手足を砕いたのは正確には臼を武器に使ったゴリラの兄貴でした…

臼は猿に言いました…

あの糞ゴリラ(趣味的な意味)は元気なのかい…

猿は臼に言いました…

あの糞ゴリラ(性質的な意味)なら縄張りに戻ってったよ…

本来縄張りでないこの山に何故ゴリラは降り立ったのか?臼はそれが常々気になっておりました…

ありとあらゆる、この山の生物がゴリラ・ストーム(吹き荒れるゴリラ)の日に起きた事を話そうとしないのです…

猿も初めはうやむやにしようと、追い風スピアーの戦術論を話して誤魔化していましたが、あまりにしつこいので渋々報告書を見せる事にしたのです…

そう、この山で起きた悪夢。ゴリラ・ストームの事を…

<びじねす>に戻るけぇ、ほいだら晩に…

今後ともよろしく

昔、昔のも一つ昔、某日…

5:30、麓の人間の村でゴリラが目撃される…

5:35、馬屋の甚平の話から隣山のゴリラと判明…

5:42、村一番の力持ち喜兵衛が襲われる。死因は脱肛…

5:53、若い衆が尽く被害にあう。空飛ぶ女性の目撃証言多数。男は腹部断裂で数人が死亡…

6:28、最も高台の老夫婦の家で村人最後の抵抗…

6:30、人間が騒がしいがゴリラに興味がない臼、二度寝…

6:49、寝むった臼を武器選択してゴリラ無双開始…

7:30、ゴリラ、山間部へ向かう。目覚めた臼、周囲の村人を見て自分の仕業だと勘違いする…

報告書を見た臼は驚きました…

猿の体から報告書が突然出てきた様に見えたのです…

猿にしては、背中が剛毛すぎる感はありましたが、同色のファーをあしらったバッグを仕込んでいたとは思いませんでした…

それが今年のモードなのか?臼はしつこく猿に聞きましたが、猿はボッテガで購入した事以外教えてはくれませんでした…

7:57、猿、鹿の死体を発見。検死の結果、臀部にゴリ毛の付着を確認…

8:03、蟹、川底へ逃げる…

8:49、猿、抵抗せず自ら排泄物を上納。一命を取り留める…

9:22、ゴリラ、遊び半分で猪の尻を試すことにする。予想外の刺激にそっちにも目覚める…

9:23、ゴリラ覚醒、ウホッ…

9:24、ゴリラ吹き荒れる…

18:08、ゴリラ・ストーム鎮静化

説明を終えた猿は、どこか悲しげでした。この山に住む、全ての直腸が被害にあい、全ての糞が持ち去られたのだと言いました…

違う!…

そう叫び、草むらから飛び出たのは馬糞でした…

馬糞の目は怒りに満ちています。猿と臼は馬糞がゴリラに酷い目に遭わされたのだと思いました…

ですが、馬糞は首を横にふります。首?とにかく違うと言うのです…

馬糞の扱いは想像と真逆。つまり相手にされなかったのです…

あの緑色のやつはいいや…

ゴリラはそう呟き、数ある糞の中、ただ一つ馬糞だけを差別したのです…

臼、驚くトコそこかよwww

馬糞はそれが赦せませんでした。しかし相手はゴリラ。とても歯が立ちません。そこでたまたま近くにいた、猿に突進をしました…

見た目が似ている猿に、何度も何度も突進を繰り返します。猿はと言うと、馬糞が当たるたび振り返ってはゴリラと目が合い、絶妙な空気を作り上げて行ったのです…

おい、ちょっと待て…

猿が馬糞の話を制止します。馬糞は俺の怒りはこんなもんじゃ無い。アイムアングリー、アイムアングリーと叫んでいます…

つまり、あの日糞を当てまくったのはゴリラじゃなかったのか…

そう言えばあの時の猿に似ている…

しばし無言のやり取りが続き、何かを納得した猿は馬糞を踏み潰し、土に還したのでした…

一方その頃…

ようやく我に返った蟹は、ゆっくりともとの山へと歩みを進めておりました…

ミッシリ、ミシミシ、ドシンドシン

背後から大きな音と悪臭が近づいておりましたが、蟹はまるで気にしませんでした。まさか自分を追っているとは夢にも思わなかったのです…

ミッシリ、ミシミシ、ドシンドシン

蟹が危機感を抱いた時には、すでにゴリラの兄貴が背後におりました…

ゴリラの兄貴はひょいと蟹を掴むと、しげしげと眺めます。暫くして兄貴はある事に気がついたのです…

め、めめめ雌!?…

そう、蟹は雌だったのです。兄貴はすぐさま蜂を呼びつけました。蜂は必死に謝りましたが兄貴の怒りは収まりません…

早く離してくれないかい…

蟹は言いました。蜂は空気を読めよと思いました。気にせず、蟹は続けます…

おにぎりみたいな顔しやがって…

怒号が響き、蟹は近くにあった蜂の巣と共に投げられました。今回ばかりは蟹に余裕はありません。猿の時とは速度が違いすぎるのです…

放物線さえ描かず、一直線に蟹は飛びます…

蟹のフォルムが空気抵抗に耐えきれるはずもなく、コンペに敗れた兵器の如く空中分解して行きました…

そして…

パァン

臼が住む民家に生えた柿の木に衝突したのです…

驚いたのは猿と臼です。雑談をしていたら兄貴の怒号と共に蟹と蜂の巣が飛んできたのです…

さっきの事か?さっきの話を聞かれたのか?…

地獄耳にも程がある。そう思いましたが、あのゴリラです。無い話じゃないと納得しました…

このままでは潰されて絞られる。ソフトクリーム製造機にされてしまう。猿と臼は怯えました…

そんな時です。柿の木から無数の泣き声が聞こえてきます…

それは蟹の腹にいた、子蟹達でした。蟹の固い甲殻が腹の子蟹を守ったのでした…

あのやろう、蟹を投げつけるなんてひでぇやつだ…

臼は怒ります…

まったくだ、糞ゴリラめ許せねぇ…

猿も怒りました…

母ちゃんの仇をとるんだ…

子蟹達はゴリラと戦うつもりでいました。それに気付いた猿は、どうせ命を狙われてるならと協力する事にしました…

こうして、猿と蟹の対ゴリラ共同戦線が組まれたのです…

まず彼らは、仲間を集めることにしました。臼も手伝うと言ってくれましたが、自分の意思で行動できない臼は足手まとい以外の何物でもありませんでした…

おい、俺も連れて行k…ちょっ、おい…

ゴリラ無双発動を防ぐため、臼には諦めて貰うことにしました…

しかし仲間集めは順調ではありませんでした。それだけ皆の心に恐怖を与えていたのです…

最終戦力として集まったのは、猿、子蟹の群れ、蜂の大群、そして臼と臼に脅された老夫婦でした…

帰るタイミングを見謝ったか…

老夫婦は苦々しく呟きます…

お腹が空くといけないので、いくつか栗も持っていく事にしました…

栗非常食なのかよ(;-ω-)

猿の立てた作戦はこうです。ゴリラが眠るのをまって、口の中に子蟹がなだれ込みます。食道部分で肉を挟みゴリラを起こします…

もがき苦しむゴリラは臼にたまった水を飲もうとするはずです。しかし、その水は老夫婦が必死に朝顔の種を煎じた水なのです…

満身創痍のゴリラを威嚇するのは素早い猿の仕事です。体力さえ奪ってしまえば、あとは蜂が止めを刺します…

猿の立てた作戦のあまりのエグさに、皆言葉を失いました…

寝てる所を襲うなら、蜂だけで良さそうなモノなのに、無駄に苦しめる辺りが猿の嫌らしさを感じさせるのです…

周りの視線など、猿は気にも止めませんでした…

そして夜、ついに作戦の結構です…

しかし早々に一つ、問題が起きました…

目の前にゴリラがいるのです…

あ、これは駄目だ…

猿は呟きました。そして何とか誤魔化すしかない。そう考えました…

どうした、猿…

ゴリラの兄貴が聞きました…

上納品です…

猿は即答しました…

こうして、戦力から老夫婦の片割れが居なくなりました…

老夫婦の叫び声と泣き声の中、猿は作戦を考えます…

しかし、起きているゴリラを倒す術を思い付きません…

熟考する事、数分。子蟹がある異変に気付いたのです。老夫婦の片割れとゴリラの声が聞こえなくなっていたのです…

不思議に思った蜂は様子を見に行きました…

いったい、何が…死んでる…

ある程度予想していた老夫婦の片割れだけでなく、ゴリラも息を引き取って居たのです…

老夫婦の残された方が咽び泣く中、誰も予想しない結末になんとも言えない気持ちになりました…

猿が検証した結果、死因は陰部の壊死でした。普段からの不衛生な性環境と、老人の予想外の締め付けがゴリラに止めを刺したのでした…

そして…

ゴリラの驚異から逃れた動物達は歓び、猿達に大変感謝をしました…

猿の行動を称え、主の居なくなった隣山の新しいボスとして迎えました…

歓びも束の間、猿はその心理を知る事になります。動物達は猿に汚物の除去と山の再生を丸投げしたのです…

猿も初めはよく働きましたが。次第にストレスから怠惰になっていきました…

山頂でゴロゴロしていると、蟹達が遊びに来ました…

なんだ久しぶr…

なんだい、まだ片付いてないのかい。まったくトロいなぁ…



猿は笑いました、本当に久しぶりに大笑いしました…

一頻り笑ったあと、猿は蟹を掴み上げましたとさ…

〆〒゙夕=ノ〆〒゙夕=ノ

>>/gx.dtw6

即興に付きおぉてくれて、あんがとな…

いやぁ良かったよバッチャ

気が向いたらまた昔語りしてくんしゃい(^ω^)

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