バッチャ「昔、昔あるところに…」(92)

幼女「バッチャ!バッチャ!」

バッチャ「なんぞ?」

幼女「寝付けんけ、お伽噺してぇ」グイグイ

バッチャ「夜伽話?…ませよったなぁ、こん娘は…」

幼女「?」

バッチャ「何でもね…ちぃと幼女には<はいれべる>やったの…」

幼女「しらん」

バッチャ「でぇ?何が聞きてぇ?」

幼女「モモタロ聞きてぇ」

バッチャ「もんも太郎?…無数の尻を持って生まれた不憫な小僧の話け…」

幼女「?」

バッチャ「へぇへ…はいれべる、はいれべる」

幼女「モモタロ!モモタロ!」

バッチャ「ようわからん…ちぃと<おりじなりてぃ>が溢れだしてえぇなら話そ」

幼女「わぁい」

バッチャ「ほんだらば」

幼女「…」ワクワク

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

昔、昔あるところにおじいさんとおばあさんが住んでおりました…

おじいさんの顔は至って平凡でしたが、おばあさんはとても美しく齢60とはとても思えない、40前半位の若さを保っていたのです…

ですが、おばあさん。とくにアンチエイジングに熱をあげている訳でもなく周囲の奥様方も不思議に感じていました…

おばあさんは言います。常に恋をすることだと…

幼女「バッチャ!」

バッチャ「なんぞ?」

幼女「ばばのはそんないらんの!…よう知らん言葉も出てきたけぇ…」

バッチャ「すまんの…バッチャは歳やけようわからん…」

幼女「?…違う気ぃする」

バッチャ「ほならやり直そか…」

幼女「続きからでえぇ」

バッチャ「さよか」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おばあさんは川へ洗濯に、おじいさんは山へ竹取りに向かいました…

おばあさんが川で洗濯をしていると、とても大きな桃太郎が流れてきました…

骸で…

幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「おぉ、怖いもんでも見たけ?」ナデリナデリ

幼女「想像してもた」

バッチャ「豊かな娘じゃな」ホッホ

幼女「あと、モモタロ剥き出し」

バッチャ「でけぇ桃は<りありてぃ>がねぇけ」

幼女「うぬぬ」

バッチャ「続けよか」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おばあさんは驚きのあまり腰を抜かし、川に洗濯物をぶちまけました…

骸と共に洗濯物は流されていきます…

これはいかん、明日から着るものが無くなってしまう。おばあさんは我に返りました…

おもむろに麻の服を脱ぎ、自らの肢体を晒します…

耳抜きを済ませ、二度三度の深呼吸をして美しい曲線を描き川に飛び込みました…

ザバァ

おばあさんの泳ぎはとても早く、独走していた骸×洗濯物チームをアッサリと追い抜きました。周囲の奥様方の歓声がおばあさんの耳に届きます…

あぁ、私の輝ける場所はここなんだ。おばあさんはグングンとスピードを上げていきました…

興奮した周囲の奥様方も次々川に飛び込み、追従してきます…

そして、おばあさん達は夢中で泳ぐうちにたどり着いてしまったのです…

鬼ヶ島へ…

バッチャ「…」フフン

幼女「どや顔されても続き気んならん」

バッチャ「ほぉか」

幼女「言いたいこたぁいっぱいあるけぇ」

バッチャ「感謝の言葉はいらんよ?泣いてしまう」

幼女「そな言わん」

バッチャ「さよか…ほたら続けよか」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

島へたどり着いたおばあさん達をみて鬼は驚きました…

それは当然です。服を着ているのは骸だけでおばあさん達は裸でした。生まれたままの姿だったのです…

しかも、大量の服が散乱しているのも鬼たちを混乱させました…

お前達は何者だ?…

鬼は恐る恐る聞きました。おばあさん達は頭を悩ませました、ここで下手なことを言えば捕まり、奴隷としてこき使われる恐れがあったからです…

おばあさん達は今の質問を答えるに辺り、一定の相談する時間を鬼に要求しました…

あまりに老齢の裸女がグイグイ来るので鬼は渋々了承しました…

おばあさん達は、鬼の了承を快諾と勘違いし、一つの可能性にたどり着いたのです…

あいつ、私らに惚れてない?…

幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「なんぞ?」ナデリナデリ

幼女「エグい、色々エグい」

バッチャ「ほか?」

幼女「幼女、また想像してもた」

バッチャ「将来は<あ~てぃすと>かいな」ホッホ

幼女「寝むなれん」

バッチャ「続けよか」

誰ぞ見とんけ?

見とんなら、飯ぃ食ぅてくる…

幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「想像してもた?」

幼女「想像してもた」

バッチャ「えぇえぇ、<あいでんてぃてぃ>を開花させぇ」ナデリナデリ

幼女「うぬぬ」

バッチャ「そげ怖ぇ事にゃ成らんけぇ、続けんぞ?」

幼女「むぅ」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

一方その頃…

おじいさんは未だ山で竹取りに精を出していました…

ギュイイイ、メリメリ、バタン

それと言うのも、先日amazonから届いたプレデターの試運転にテンションが上がりきっていたためです…

興奮と長時間の運動でおじいさんの体は恐ろしいほどの熱を帯びていました…

身に付けていた筈の服はすでに無く、おじいさんの懐刀もプレデター並にうねりを上げております…

ふと、おじいさんの視界に不思議な光景が映りました…

少し離れた場所、山の中腹に一本だけ光る竹を見つけたのです…

今日はあれをやっつけて上がるか…

おじいさんは笑いながら先程プレデターに巻き込まれたカラフルな熊の肉を貪りました…

ギュイイイ、メリメリ、バタン

阻む障害物を凪ぎ払い、光る竹にむかっておじいさんは直進します…

早よう帰って、婆さんに鎮めてもらわねば…

のぅ?…

幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「意外と耐えたがの」ナデリナデリ

幼女「フンバッタ」

バッチャ「偉い偉い」ホッホ

幼女「半分も理解出来とらん」

バッチャ「半分も理解出来たんか!?」

幼女「うぬぬ」

幼女「ピャーー!!」ブワッ

幼女「ビャーー!!」ウワーン

バッチャ「おぉ、よしよし…怖ぇもんはバッチャが払ったるけぇな」ナデリナデリ

幼女「ビャーー!!」ウワーン

バッチャ「本泣きじゃ」ナデリナデリ

バッチャ「今の無しにすっか?」

幼女「いらん…続けぇ」グスグス

バッチャ「さよか、続けんぞ」

幼女「…」

バッチャ「寝たか?」

幼女「寝れん、けどモモタロはもういらん」

バッチャ「ほぉか」

幼女「フンバッて寝る」モゾモゾ

バッチャ「ほならこっからぁ独り言やけ」

幼女「うぬぬ」

幼女「バッチャ?」

バッチャ「なんぞね」

幼女「変でねか?」

バッチャ「何がい」

幼女「全部にゃが、特にじじとばば」

バッチャ「バッチャ、歳だかんなぁ」

幼女「うぬぬ」

幼女「スー…スー」

バッチャ「寝たんか」ツンツン

幼女「スヤスヤ」プニプニ

バッチャ「ほか、寝たんか」ツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツン…

幼女「寝とらん」

バッチャ「さよか、早よぉ寝ぇよ?」

幼女「うぬぬ」

バッチャ「めでたや、めでたや」

幼女「ツマヲカエセ!ツマヲカエセ!」

バッチャ「似とる似とる」ホッホ

幼女「終り?」

バッチャ「じゃたら、続けるけ?」

幼女「してみ」

バッチャ「ほいだら、しよか」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おじいさんが家に着くと、おばあさんがすっかり食事の準備を終えたところでした…

おじいさんはおばあさんとただいまのベーゼを交わすと、なぜか二人共服を着ていない事に気付き、そのまま事に運ぼうとしました…

隙を見て、村に帰ろうとする娘たちを天井に繋ぎ、いざ、おばあさんとの営みです…

それはとても素晴らしい肉と肉のぶつかり合いでした。繋がれた娘達も興奮し浮き足だって次々昇天して逝きました…

おじいさんが収まるまで相手を続け、丸一日が過ぎた頃、ようやくおばあさんは娘達に気が付きました…

まだ動いてるものはいつもの様に地下へ移し、動かなくなったものを台所に運びました…

おばあさんは料理をしながらこう娘達に言いました。それは優しい、極めて優しい口調でした…

こうなるのが嫌なら、必死に生きてくださいね…

幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「どった、強ぉなったが思ぅたに」

幼女「夢ん出る」

バッチャ「出ん出ん」ナデリナデリ

幼女「ふわふわしとった表現も無くなりよる」

バッチャ「表現なんて言葉、ようしっちょるの」ナデリナデリ

幼女「えへへ」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

一方その頃…

逃げた鬼はおばあさんが居ないと知るや鬼ヶ島へ戻って来ていました…

鬼ヶ島は荒らされ、おばあさん達が無駄に破壊した家屋を見て、鬼達は涙を流しました…

一匹の鬼が血相を変えて走ってきました。何やら浜辺に障気の渦が出来ていると言うのです…

鬼達が見に行くと、それはとてつもない人の感情でした…

怒り、悲しみ、嘆き、負の感情、抑えきれない想いが障気となって渦を巻いていたのです。そして、その中心に…

桃太郎の骸がありました…

幼女「おぉ」

バッチャ「どした」

幼女「モモタロ」

バッチャ「そじゃ、モモタロじゃ」

バッチャ「こん話は桃太郎じゃからの」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

突き落としたな…

苦しい、苦しい、縄をほどいて…

ツマヲカエセ、ツマヲカエセ…

よくも、よくも娘を…

生きていたのに、生きていたかったのに…

たくさんの怒り、怨みの殆どが、何故か一夫婦に向けられたモノでした…

鬼は、その夫婦の所業に背筋が凍る想いでした。これからは真っ当に生きようとさえ思いました…

そして、たくさんの思念が鬼達の目の前で桃太郎を作り上げて行くのです…

肉を纏い、鎧を纏い、武器を生み…

遂に…

スタッ

我こそは桃太郎。浄土より再来せり…

バッチャ「ダダッ、ダダッ…ターラッター、タッターラッター…ターラッターラッター、タッターラッター…」

幼女「お歌?」

バッチャ「<のくた~ん>のお歌じゃ。<お~ぷにんぐ>じゃ」

幼女「むぅ?」

バッチャ「一緒ん歌うけ?」

幼女「ターラッター、タッターラッター♪」

バッチャ「今後とも宜しく」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

動き出した桃太郎は障気をばら蒔きました…

障気を吸った鬼達は心に人を憎む気持ちが生まれました。同時に桃太郎に服従したのです…

桃太郎の怒りは凄まじいモノでした。様々な人の思念以上の怒りが桃太郎にはありました…

それもそのはず。桃太郎にはおじいさん、おばあさんと浅からぬ因縁があったのです…

バッチャ「お約束ん過去編よ」

幼女「人気のぅなるん?」

バッチャ「知らね」

幼女「うぬぬ」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

昔、昔のさらに昔…

川に流されてた桃を食べて若返った夫婦がおりました…

夫婦は営みの末、元気な赤子を生みました。赤子はすくすくとそして丈夫に育っていきました…

夫婦は神様に感謝し、穏やかな時間が過ぎていったのです…

そんな噂を聞き付けたのが少し下流に住むおじいさんとおばあさんでした…

ならば、奴等の肉を喰えば…

おじいさんは私達も桃を探して見ようとおばあさんに提案しました…

一人は残しておきましょう?色々試したい事もあります。ただの人間はもろくて…

おばあさんもそれに賛成しました。そして二人は桃を見つけた場所について夫婦に詳しく聞きにいったのです…

なんじゃ、旨そうな桃があるじゃないか…

おじいさんは夫婦に桃の話を聞きました…

連れて帰るのは子供にしましょうk…ガリッ…この、この糞餓鬼が…

おばあさんは夫婦の子供を抱き締めます。あまりに心地良かったのか、子供はダランとしたまま動かなくなりました…

おじいさんとおばあさんは一通り桃の話しをした後、家に戻ることにしました…

あの子を見逃してくれるなら…

桃の話を詳しく教えたいと、母親はおじいさん達に着いて行くことになりました…

どうせ、この傷では助かりませんよ、おじいさん…

おばあさんがやり過ぎるから、まぁ今夜は父親定食じゃ、これで儂らも…

そして父親の協力もあって、二人は、若さと力を手に入れたのでした…

両親を助けようと満身創痍で追いかけた桃太郎は力尽き、川底に沈んだのでした…

幼女「報われん」

バッチャ「ほじゃの」

幼女「でも、戻ってきよった」

バッチャ「ほじゃの」

幼女「バッチャ?聞いと?」

バッチャ「ほじゃの」

幼女「うぬぬ」

再来した桃太郎は、鬼を引き連れ川を遡って行きます。桃太郎は拐うことも奪うこともせず、目についた者は片端から斬り伏せて行きました…

これを恐れた村人達はおじいさん達に助けを求めました…

薄々村人達もおじいさんとおばあさんの性質に気付いていましたが、背に腹は変えられません…

村人に呼ばれ地下室から出てきたおじいさんは話を静かに聞いていました。叫び声が地下から聞こえても、村人は気にするわけにはいきません…

村一番の生娘をよこせ…

話を理解したおじいさんは快く話を引き受けました…

あの子が生きているなんてね…

地下室から出て、赤く染まったおばあさんも快く協力してくれました…

幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「<とめぃとぅ>じゃ<とめぃとぅ>…」

幼女「血と違う?」

バッチャ「とめぃとぅ」

幼女「とめぃとぅ」

幼女「幼女も汗でとる」

バッチャ「あちぃけ?」

幼女「冷や汗ぇ」

バッチャ「そだら、予想の範疇やね」

幼女「うぬぬ」

幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「遠回しに伝えた思ぅちょったが」

幼女「遠ない、想像してもた」

バッチャ「寝たらえぇに」

幼女「フンバる」

幼女「モモタロやりおった!」

バッチャ「興奮すじゃろ」ホッホ

幼女「寝たいが」

バッチャ「残念」

幼女「うぬぬ」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おばあさんが死んだことをおじいさんは悲しみました。そして、沸き起こる怒りがおじいさんを包み込みました…

金切り声を上げるプレデターが、おばあさんの持ってきた頭陀袋を貫きます…

頭陀袋は激しく動き、赤く染まって行くのです…

桃太郎はチャンスとばかりに太刀の精製を済ませていました。そして今度はおじいさんの周りを取り囲むように配置したのです…

幼女「こんでじじも、終わりな」

バッチャ「そい思うかえ?」

幼女「終わりで」

バッチャ「…」ホッホ

幼女「終わりで良んよ?」

幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「おぉおぉよしよし、バッチャがおるけぇの」ナデリナデリ

幼女「ふぁ~っく!」

バッチャ「?…よぅわからん」

幼女「うぬぬ」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

頭陀袋の中には変わり果てた桃太郎の母がおりました。桃太郎は頭陀袋を見た時、薄々感づいてはいましたが、それでも耐えきれるものではありませんでした…

おじいさんは桃太郎の人間の部分につけこんだのです。その一瞬の隙を見逃しはしませんでした…

ギュイイイ、メリメリ、ボトリ

プレデターが唸ります。一瞬で桃太郎の右腕は無くなっていました。おじいさんは桃太郎の一部だったモノをそのまま口に運びます…

お前の肉は、不味…

そこまで言って、おじいさんは方膝を付きました。桃太郎は襲われた瞬間、咄嗟に足を斬りつけていたのです…

両者共に満身創痍でした。次の一撃で決まるのです。互いに隙を伺います…

バッチャ「<くらいまっくす>よ」

幼女「ガンバんの!モモタロ!」

バッチャ「任しとき」

幼女「信じれん」

■桃太郎…欲望と色情の日々…■

キィン

両者が交差しました。そして、倒れたのは…

共に、でした…

おじいさんの心臓にはプレデターを貫いた太刀が深々と刺さっていました。そして、桃太郎も腹に大穴が空いておりました…

おじいさんの拳を避けきれなかったのです…

しかし、桃太郎は動かないおじいさんを見て笑っておりました。自分の目的は達せられたのだと…

ただ一つ後悔は、生きている母に一瞬でも殺人鬼の自分を見せてしまった事でした…

あの世で会えたなら、母に謝ろう。そんな事を想いながら桃太郎は骸へと返りました、とさ…

バッチャ「めでたし、めでたし」

幼女「寝むなった…」ウトウト

バッチャ「寝ぇ」

幼女「すぅ…すぅ…」

バッチャ「すぐ寝よった」ナデリナデリ

幼女「スヤスヤ」

バッチャ「…」

〆〒゙夕=ノ〆〒゙夕=ノ

桃太郎は終いじゃ。バッチャの話で良いなら、もっと話したるけぇど、どげね?

聞く子ぉがおるなら、次のお伽噺を言ぅてくれんかぃ?

ちぃと時間はもらうけぇど
…あと、今日はそろそろ寝んけどのぅ

凄まじきかな桃太郎…(;-ω-)

次は猿蟹合戦で頼む

      ④"
      ④④"
     ④④④"
(;・ω・)っ④④④④"


なんぞ、寝つけん者がおったか…

猿蟹合戦かいな、<ないすちょいす>じゃて

ぼちぼち進めるけぇ、暇にゃが、昔にバッチャが話して聞かせたんでも読んだったらえぇよ…

<お~く>が頑張りよぅ噺と<す~ぱ~らっと>を目指す噺と<きゅっぷいぎっぷりゃ>の3つでよ…

宣伝だで?なんぞ悪いんか?

その日猿は、蟹がおにぎりを拾う瞬間を目撃していたのです…

蟹が住んでいる川はそれは有名なドブ川で、不衛生である事に猿は苛立ちを覚えておりました…

そんな猿が、ドブ川の川原にむき出しで落ちているおにぎりを食べようとする蟹を放っておくこと等出来ません…

いやいや、それはマジでヤバイって…

猿は必死に制止します。しかし蟹は、猿がおにぎりを狙っていると勘違いしたのです…

何を言っても、君にはあげないよ…

蟹の横柄な態度は、猿を怒らせて行きました…

すまんの、寝むなった

夜更かしぁ美容の大敵じゃぁけ寝るよって…

バッチャ明日も楽しみにしとるけぇのぅ

( ^ω^)っ④"

>>61ちなみに全部読んどったじゃあ

<らんちたいむ>でぇ、ちぃと続けんな

臼は猿に言いました…

あの糞ゴリラ(趣味的な意味)は元気なのかい…

猿は臼に言いました…

あの糞ゴリラ(性質的な意味)なら縄張りに戻ってったよ…

本来縄張りでないこの山に何故ゴリラは降り立ったのか?臼はそれが常々気になっておりました…

ありとあらゆる、この山の生物がゴリラ・ストーム(吹き荒れるゴリラ)の日に起きた事を話そうとしないのです…

猿も初めはうやむやにしようと、追い風スピアーの戦術論を話して誤魔化していましたが、あまりにしつこいので渋々報告書を見せる事にしたのです…

そう、この山で起きた悪夢。ゴリラ・ストームの事を…

<びじねす>に戻るけぇ、ほいだら晩に…

今後ともよろしく

昔、昔のも一つ昔、某日…

5:30、麓の人間の村でゴリラが目撃される…

5:35、馬屋の甚平の話から隣山のゴリラと判明…

5:42、村一番の力持ち喜兵衛が襲われる。死因は脱肛…

5:53、若い衆が尽く被害にあう。空飛ぶ女性の目撃証言多数。男は腹部断裂で数人が死亡…

6:28、最も高台の老夫婦の家で村人最後の抵抗…

6:30、人間が騒がしいがゴリラに興味がない臼、二度寝…

6:49、寝むった臼を武器選択してゴリラ無双開始…

7:30、ゴリラ、山間部へ向かう。目覚めた臼、周囲の村人を見て自分の仕業だと勘違いする…

報告書を見た臼は驚きました…

猿の体から報告書が突然出てきた様に見えたのです…

猿にしては、背中が剛毛すぎる感はありましたが、同色のファーをあしらったバッグを仕込んでいたとは思いませんでした…

それが今年のモードなのか?臼はしつこく猿に聞きましたが、猿はボッテガで購入した事以外教えてはくれませんでした…

7:57、猿、鹿の死体を発見。検死の結果、臀部にゴリ毛の付着を確認…

8:03、蟹、川底へ逃げる…

8:49、猿、抵抗せず自ら排泄物を上納。一命を取り留める…

9:22、ゴリラ、遊び半分で猪の尻を試すことにする。予想外の刺激にそっちにも目覚める…

9:23、ゴリラ覚醒、ウホッ…

9:24、ゴリラ吹き荒れる…

18:08、ゴリラ・ストーム鎮静化

説明を終えた猿は、どこか悲しげでした。この山に住む、全ての直腸が被害にあい、全ての糞が持ち去られたのだと言いました…

違う!…

そう叫び、草むらから飛び出たのは馬糞でした…

馬糞の目は怒りに満ちています。猿と臼は馬糞がゴリラに酷い目に遭わされたのだと思いました…

ですが、馬糞は首を横にふります。首?とにかく違うと言うのです…

馬糞の扱いは想像と真逆。つまり相手にされなかったのです…

あの緑色のやつはいいや…

ゴリラはそう呟き、数ある糞の中、ただ一つ馬糞だけを差別したのです…

臼、驚くトコそこかよwww

そう、蟹は雌だったのです。兄貴はすぐさま蜂を呼びつけました。蜂は必死に謝りましたが兄貴の怒りは収まりません…

早く離してくれないかい…

蟹は言いました。蜂は空気を読めよと思いました。気にせず、蟹は続けます…

おにぎりみたいな顔しやがって…

怒号が響き、蟹は近くにあった蜂の巣と共に投げられました。今回ばかりは蟹に余裕はありません。猿の時とは速度が違いすぎるのです…

放物線さえ描かず、一直線に蟹は飛びます…

蟹のフォルムが空気抵抗に耐えきれるはずもなく、コンペに敗れた兵器の如く空中分解して行きました…

そんな時です。柿の木から無数の泣き声が聞こえてきます…

それは蟹の腹にいた、子蟹達でした。蟹の固い甲殻が腹の子蟹を守ったのでした…

あのやろう、蟹を投げつけるなんてひでぇやつだ…

臼は怒ります…

まったくだ、糞ゴリラめ許せねぇ…

猿も怒りました…

母ちゃんの仇をとるんだ…

子蟹達はゴリラと戦うつもりでいました。それに気付いた猿は、どうせ命を狙われてるならと協力する事にしました…

こうして、猿と蟹の対ゴリラ共同戦線が組まれたのです…

栗非常食なのかよ(;-ω-)

猿も初めはよく働きましたが。次第にストレスから怠惰になっていきました…

山頂でゴロゴロしていると、蟹達が遊びに来ました…

なんだ久しぶr…

なんだい、まだ片付いてないのかい。まったくトロいなぁ…



猿は笑いました、本当に久しぶりに大笑いしました…

一頻り笑ったあと、猿は蟹を掴み上げましたとさ…

〆〒゙夕=ノ〆〒゙夕=ノ

>>/gx.dtw6

即興に付きおぉてくれて、あんがとな…

いやぁ良かったよバッチャ

気が向いたらまた昔語りしてくんしゃい(^ω^)

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