【がっこうぐらし】ゆき「罰ゲームトランプ?」 (73)

6巻までのネタバレあり
百合
みんなで罰ゲームトランプするだけ




ゆうり「これ、教室に落ちてたわ」

くるみ「トランプ?」

ゆき「面白そうだね!」

ゆうり「試しにひいてみて?」

みき「怪しい……」

くるみ「え、いきなり引くのか?」

ゆき「とう!」

シュパ

ゆうり「読んで、ゆきちゃん」

ゆき「あぐらを掻いたまま、ジャンプ」

くるみ「いきなり難易度たけえな、おい」

みき「ゆき先輩、今読み上げたの、引いた人が実行する罰ゲームですよ」

ゆき「そうなの? できるかなあ」

くるみ「ま、やってみれば?」

みき「さすがに無理が」

ゆき「よーし」

ストン

ゆき「ふん!」

ググッ

ゆうり・くるみ・みき「……」

ゆき「ふうん! ふん! ふん!」

ググッ
ググッ
ググッ

ゆうり「ゆ、ゆきちゃん」

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ゆき「待ってねッ、もうちょっとで、できそうッ」

ガタガタッ

みき「別に頑張ってやるものでもないんですが」

くるみ「が、頑張れ、ゆき!」

ゆき「ぬおおおお!」

フワッ
ドスンッ

グラグラッ

みき「キャンピングカーが……」

ゆうり「できた、できたわね! ゆきちゃん、すごい!」

くるみ「やったな、ゆき!」

ゆき「わあー! ジャンプできた! お尻痛いけど、ジャンプできたよお!」

ゆうり「はい、じゃあ次はみきさんね」

みき「え、ゆきさんだけじゃないんですか? てっきり、それを楽しむものかとばかり」

ゆうり「それも楽しいけど、不公平でしょ?」

ゆき「ばっちこーい!」

くるみ「趣旨は理解してないみたいだな」

みき「なんで、こんなことに……」

ソロッ
スッ

みき「……えっと、空を飛ぶ?」

ゆうり「あら」

くるみ「ま、やってみれば?」

みき「いや、無理です。何言ってるんですか」

ゆき「みーくん、頑張れ!」

みき「え、できませんから」

ゆき「……できないの?」シュン

みき「う……」

ゆうり「ねえ、さっきゆきちゃんが頑張ってたのあなたも見たでしょ?」

くるみ「みき、できるできないじゃないんだ。やるかやらないかなんだよ」

みき「……や」

ゆうり「や?」

みき「やります!」

ゆうり「あ、やるのね」

くるみ「よーし、やったれ!」

みき「くるみ先輩。ちょっと」

くるみ「なんだ?」

みき「跪いて、腕を上げてください」

くるみ「こう?」

みき「はい」

ヨジヨジ

ゆうり「こ、これは」

ゆき「合体した!」

くるみ・みき「……」

みき「さあ、いきましょう」

くるみ「さあ、じゃないけどな」

グラグラッ
ドシャッ

くるみ「ぐえ……ッ」

ゆき「努力点だね!」

ゆうり「人が空を飛ぶのはやはり不可能だわ……」

みき「あいたた……」

ゆうり「はい、次はくるみの番ね」

くるみ「よーし、これだ!」

シュパッ

くるみ「異性とツーショット写メを撮る……」

ゆうり「異性……」

みき「異性ですか……」

ゆき「男の子? みーくんがいるじゃん」

みき「違います」

ゆき「え、そうなの」

みき「違います」

ゆうり「困ったわね。安全に遊べると思ったんだけど」

ゆき「……これで、終わりなの?」シュン

くるみ「……ゆき」

ゆき「え」

くるみ「ちょっと、待ってろ」

タタタッ
ガチャッ
バンッ

ゆうり「く、くるみ!」



くるみ「ゆきのがっかりした顔なんて、見たくないんだよ……!」

タタタタッ

Ω「うが……」

Ω「……うう」

くるみ「いたいた……」

ゴソゴソッ

くるみ「……限界まで近づいて」

ソロソロ

Ω「……あああ」

くるみ「なんだよ、こんなにいい女が至近距離にいるのに無視かよ。連れねえな……はは」ズキッ

パシャッ

Ω「うッ……ああ」

くるみ「……」

タタタタッ

車内

ゆうり「くるみ……大丈夫かしら」

みき「まあ、大丈夫でしょう」

ゆうり「よく、落ち着いてられるわね……」

みき「先輩のこと信じてますし」

ゆうり「……へえ」

ゆき「ふ、二人ともどうどうッ……」

ガチャッ

くるみ「ゆきー! 帰ったぞー!」

ゆき「く、くるみちゃあああん!」

ガバッ
ギュウッ

くるみ「へへ……どうだ! りーさん! 異性とのツーショットだ!」

ゆうり「ば、バカッ……こんなのよりくるみの方が大事なのよッ。命を粗末にしないで!」

ドンッ

くるみ「ご、ごめんな」

みき「くるみ先輩、やっぱり……」

くるみ「みき、言うな……」

ゆき「すごおおい、すごおおい! くるみちゃん、すごおおい!」

くるみ「すごいしか言ってねえじゃねえか。もっとボキャブラリー増やせ」

くるみ「さて、ほら、次はりーさんだな」

ゆうり「みんなが頑張ってるのに、私だけやらないわけにはいかないわよね」グスッ

みき「なんで、こんなに熱くなってるんですか?」

ゆき「いつも、本気だもんね!」

ゆうり「……えい!」

シュッ

ゆうり「異性を落とす決め台詞を言う……」

くるみ「……また、凶悪なのを引き当てたな」

ゆき「また、男の子探さなくちゃいけないの?」

みき「いえ、この場合は別に言う相手は同性でも問題ないかと」

ゆうり「……台詞って言われても」オロ

ゆき「おお、りーさんが困ってる。新鮮ッ」

みき「おっさんですか」

くるみ「さあて、りーさん。どう持っていく?」ニヤ

ゆうり「そんなこと言われても……こういうのは慣れてなくて」

ゆき「普段の恰好だから慣れないんじゃないのかなあ?」

ゆうり「う、うん?」

ゆき「はい、エプロン!」ニコ

ゆうり「……あの?」

ゆき「手伝うよ!」

スチャッ
シュルシュルッ

ゆうり「ゆ、ゆきちゃん……待って! どうして制服まで脱がせるの!」

ゆき「はッ、つい」

くるみ「ほら、りーさん困ってんだろ」

ゆき「ご、ごめんね」

ゆうり「いいけど……」

ゴソゴソッ

みき「所で、台詞は何か思いついたんですか?」

ゆうり「あまり……昔読んだ少女漫画の台詞くらいしか……」

ゆき「えー、それでいいよ!」

くるみ「問題は、何を言うかってーより、誰に言うかだな」

ゆうり「選べないわ……じゃんけんで決めて?」

ゆき「よーし! 勝つぞー!」

くるみ「なんで、お前やる気満々なんだよ」

みき「正直誰でもいいですけど」

ゆき「みーくん、ノンノン」

みき「?」

ゆき「創造力が足りないようだね! りーさんに、言われた時のこと想像してみてよ」

みき「……うーん」

モワワン

みき「……悪くはないですね」

ゆうり「もお、何言ってるの!」

くるみ「そうだな、悪くはない」

ゆうり「くるみまでッ」カア

ゆき「よーし、いくよー!」

じゃんけん――ぽい!

ゆき・みき「負けた……」

くるみ「勝った……」

ゆうり「どうせなら引き分けてドローにして欲しかったわ……」

くるみ「ははッ、言い出しっぺなんだからぐだぐだ言わない」

ゆうり「む……」

くるみ「どうぞ」

ゆうり「くるみ、目、瞑って」

くるみ「なんで」

ゆうり「恥ずかしいからに決まってるでしょ……」モジ

くるみ「あー、ガッテン」

パチッ

ゆき「なんか、ドキドキしてきたかも……」

みき「先輩は見ちゃだめです」

ガバッ

ゆき「見えない! 何も見えないよ!」

ゆうり「……くるみ」

くるみ「ああ」

ゆうり「……すー」

みき「……」ドキドキ

ゆうり「私の……私の残りの人生を全てあなたに捧げます」

くるみ「……」

パチッ

ゆうり「目、開けないでッ……」カア

くるみ「あ、いや、どんな顔で言ってるのかなって」

ゆうり「どんなって……いつもと変わらないわ」

くるみ「ううん……すごく、可愛い」

ゆうり「く、くるみッ……」

みき「……」ドキドキッ

ゆき「わ、私もりーさんの可愛い顔見たい!」

ゆうり「違うわッ、ゆきちゃんッ」

ゆき「いーなあ、私も言われたかった」

みき「言う方の間違いじゃ……」

一巡したので、いったんここまで
また、明日くらいに

ゆうり「自分で言うのもなんだけど、すごく心臓に悪いわね。このトランプ……」

ゆき「さー! 次は、私だね!」

くるみ「こいつはまだまだ止める気なさそうだな……」

ゆき「うふふふ……やふう!」

スパッ

みき「無駄に早い!」

ゆき「えっとね」

ゆうり「どれどれ?」

ヒョイ

ゆき「えっとね、右隣の人の指を耳に突っ込む」

ゆうり「……右隣」

くるみ「りーさんだな」

みき「……ほッ」

ゆうり「こ、これはする方もある意味罰ゲームだわ……」

ゆき「こんなの簡単簡単!」

ゆうり「……どうなっても知らないわよ」

スッ

ゆうり「……」ゴクッ

ゆき「まだあ?」

パタパタ

くるみ「……りーさん、こういうのは一気に片を付けた方が」

ゆうり「む、むりよ」

みき「ゆき先輩は少しじっとしましょうか」

ゆき「はーい」

ピタッ

ゆうり「……えい」

スポッ

ゆき「ッくううん!?」ビクビクッ

ガタタッ

ゆうり「きゃッ」

くるみ「ふむ、全神経を耳に集中させたことで、感度が増したようだな」

みき「加えて、りーさんもゆっくりと差し込むものだから、さらに敏感に反応してしまったようですね」

ゆうり「冷静に分析しないで!」

ゆき「はうう……ん……」

ゆうり「だ、大丈夫? ゆきちゃん……?」

ゆき「しゅご……い」

くるみ「地味だが、罰ゲームらしい罰ゲームだな」

ゆき「引かなくて良かったです」

ゆき「ふにゃあ……」フラフラ

ゆうり「ゆきちゃん、ちょっと休憩しましょうか」

ゆき「ふァィ……」フラフラ

くるみ「さて、次はお前だな、みき」

みき「回転率速くて嫌になります」

シュッ

みき「……えっと、感謝の意を述べる……左隣の人」

くるみ「へえ……」

みき「……」

ゆうり「くるみに日頃の感謝を伝えればいいのかしら」

みき「え、別にないですけど」

くるみ「ざっくりしてるな、おい」

ゆうり「そんなこと言って、いつもくるみのこと見てるじゃない」

みき「み、見てませんよ」

くるみ「そうなのか」

みき「違いますッ」

ゆうり「そうやって、焦って否定すると余計怪しまれるのよ」

みき「ッ……」カア

くるみ「私は、お前に感謝してることたくさんあるんだけどな」ポリポリ

みき「え……」

くるみ「命の恩人だし、頼りになる後輩……いんや相棒だし」

ゆうり「それ言っちゃったら、みきさんの罰ゲームにならないでしょ」

くるみ「あ、わりぃ……へへ」

みき「も、もおッ、ハードル上げないでください」

くるみ「そんなつもりは……」

みき「……私が礼儀も知らない冷酷人間みたいに思われるのは心外ですので……言わせていただきますけど」

くるみ「ああ」ニコ

みき「……ッ」カア

みき「くるみ先輩は、いつも率先して奴らと戦ってくれますし、危険な事も先んじてやってくれる、死にたがりな人です」

くるみ「おい」ガクッ

みき「無謀で無茶で危なっかしい変な人です」

くるみ「あ、あの」

みき「人の話けっこう無視して行動したり、意外と怒りっぽいし、顔に出るし……」

ゆうり「否定はしないの?」

くるみ「……悔しいが否定できない」

みき「料理もろくにできない……でも」

くるみ「ん?」

みき「でも……私を守ってくれます。後輩と言ってくれます。それについては、感謝しています」

ゆうり「長い前置きねえ」にこ

くるみ「だなあ」にや

パシャッ

ゆき「たけくらフラッシュ!」

みき「写真撮らないでください!」

ゆうり「あら、ゆきちゃん起きたの」

ゆき「話は途中から聞かせていただきました」

くるみ「良い後輩を持ったな」

ゆき「ですなあ」

みき「か、勘弁してください……」カアッ

みき「さ、さあ次はくるみ先輩ですよッ」

くるみ「へいへーい」

ヒョイッ

くるみ「……ん? 次の番までお姫様扱いされる」

ゆき「むむッ」

ゆうり「……アバウトね」

みき「どういうことですかね」

ゆき「くるみ姫……姫ッ!」

くるみ「姫って呼ぶんじゃねえ!」

ゆき「姫、そのような乱暴な言葉遣いではいけませんぞ」キリッ

くるみ「いつの時代の姫だよ」

ゆうり「姫、喉は乾きませんか?」

くるみ「ちょ、りーさんまで」

ゆき「……姫って、ぷッ」

くるみ「やめいッ、好きで引いたんじゃないぞ!」

ゆうり「お茶菓子も、お持ちいたしますね」

くるみ「どこの世界に、スコップ振り回す姫がいるんだよ……」

ゆき「姫、そこのティッシュとってー」

くるみ「ほら」

トスッ

ゆき「ありがと、姫ー」

みき「唐突に始まって、唐突に元に戻りましたね。さすが、ゆき先輩」

ゆき「あ、しまった」

ゆうり「はい、お茶菓子。どうぞ、ゆきちゃん。はい、姫」

くるみ「うッ……りーさんに言われるのが一番ぞわぞわする……」

ゆうり「失礼ねえ」

みき「じゃ、次りーさんですね」

ゆき「みーくん、少しは余韻を楽しもう?」

みき「なんですか、それ」

ゆうり「いいのよ、ゆきちゃん。じゃあ、これにしようかな」

ヒョイッ

ゆうり「……」

スッ

くるみ「ぶッ……戻すなよ」

スッ

ゆうり「い、いやよッ……私、無理! どうせッ……こんな役回りばっかりなんだから! でも、もうッ……ごめんなさいッ……ごめんなさいッ」

くるみ「お、おいなんか変なトラウマスイッチ入ったぞ」

みき「お、落ち着いてくださいッ」

ゆうり「いや……」

ゆき「りーさん……大丈夫だよ」

ポンポン

ゆうり「ううッ……ひッく」ブワ

ゆき「だいじょーぶ、だいじょーぶ。りーさんなら、できるよぉ」

ゆうり「でも……私ッ」

ゆき「できるよ……でも、それでもダメだってなったら私が代わりにするからね」

ナデナデ

ゆうり「……ゆきちゃん」

みき「……先輩」

くるみ「ゆき」

みき「だから、なんでそんな真剣なんですかみなさん?」

くるみ「しッ、今いいとこ」

ゆき「ね?」

ゆうり「ううん、私……自分でやるわ」

ゆき「何だったの?」

ゆうり「……今いるメンツの中で、一番抱かれたい人を選び抱いてくださいと言う」

くるみ「ご、ごほッ……ごほッ……」

みき「なに、動揺してるんですか」

くるみ「う、うおう」

ゆき「ひ、姫には刺激が強すぎるであります……な」

くるみ「その台詞は、そっくりお返しするぜ」

脆いりーさん可愛い

ゆうり「……」グスッ

ゆき「決めたの?」

ゆうり「……ええ」

みき「……」ドキドキ

みき(あれ、なぜか動機が)

くるみ「……」ドキドキ

くるみ(き、緊張する)

ゆき「だあれ?」ワクワク

ゆうり「それは……」

ゆき「それは?」

ゆうり「……」

みき・くるみ「……」ソワソワ

ゆうり「ゆきちゃん……よ」

みき「……」

みき(あれ、別に期待していないのに、この外れた感じは一体)

くるみ「……ええ?!」

ゆき「姫、驚きすぎだよぉ」

くるみ「すまん」

くるみ(ゆきはないと思っていた……)

ゆうり「……ゆきちゃん」

ゆき「は、はひッ」ビシッ

ゆうり「……」ゴシゴシ

ゆき(目元が赤くなって、目が潤んで、なんだかすごく色っぽい……)ポケエ

ゆうり「……抱いて?」

ゆき「……」キュン

グラッ
バタンッ

くるみ「ゆきがやられた!」

みき「先輩!」

ゆうり「……だ、大丈夫?!」

ゆき「……しゅごい」

パタッ

今日はここまでです
また明日くらいにほのぼの路線で


三巻辺りまではこう言ったカプみたいな奴だとゆきみーとくるみりーさんって感じだったけどいつの間にかゆきりーとくるみーになってたな

乙です
くるみき大好きだからもっと続けて、どうぞ

がっこうぐらしのいいところはほぼ全ての間でカプを作れるところ

みき「起きてください、先輩!」

パンパン!

ゆき「いたッ、いたいッ」

みき「まだ、ゲームは始まったばかりですよ」

ゆき「そ、そうだったねみーくん!」

みき「みーくんじゃありません」

くるみ「ちょっと休憩しようぜ。りーさんが乾パン持ってきてくれてるし」

ゆうり「わ、私、顔洗ってくるわ……先に食べてて」

トタタッ

くるみ「おう」

ガサガサ

くるみ「車の中でも、意外と遊べるんだな」ガリゴリ

ゆき「そうだね……あーん」

みき「もお、自分で食べてくださいよ」

スッ

ゆき「あむッ……」ゴリゴリ

くるみ「みき、あたしにも……あーん」

みき「いやいや姫何考えてるんですか」

くるみ「姫、言うな」

ゆき「ひふぇ、ここにはんびゅんあうよ」

くるみ「お前がくわえてるのはさすがにいらんな」

みき「もお、はい」

くるみ「あむッ」ゴリゴリ



みき「困った先輩方です」カリカリ

ゆき「みーくんの食べ方、ハムスターみたい! 可愛い!」

みき「は?」

くるみ「ほんとだ」カリカリ

みき「ま、真似しないでくださいよッ」カア

ゆき「……」カリカリ

くるみ「……」カリカリ

トタトタ

ゆうり「……どうしたのみんな? 何の動物の真似?」

ゆき「みーくん」カリカリ

ゆうり「くすくす……」

みき「恥ずかしいから、止めてくださいってば!」

ゆうり「……へえ」

ヒョイ

ゆうり「……」カリ

みき「……え」

ゆうり「あ、ちが……」

みき「で、ですよね」

みき(まさか、りーさんがそんな子どもっぽいことするわけがないですよね)

ゆうり(私も、カリカリしてみたい)

くるみ「なあなあ、次ゆきの番だろ」

ゆき「はいはーい! そおい!」

ピッ

ゆき「出ました! 正面の人に、エッチとは何をすることか質問してください」

ゆうり「……」プルプル

くるみ「また、りーさんか!」

みき「これは、ひどい!」

ゆき「エッチって何することなの?」

くるみ「見事な直球だ」

みき「逆に、教えていいのか悩みますね」

ゆうり「ゆ、ゆきちゃん……」

ゆき「ねえねえ」

ユサユサッ

ゆうり「あのね……あの」ゴニョゴニョ

みき「聞こえませんよ」

ゆうり「黙って! あ……ふふッ……あははッ……そうよ、実践してもらえばいいのね」ニコ

くるみ「うん?」

みき「嫌な予感が」

ゆき「?」

ゆうり「男役、どちらがいい?」

くるみ「……ひいッ」ブンブン

ゆうり「みきさんかしら」

みき「い、いえッ……」ブンブン

ゆうり「断わる権利なんて、あると思う?」

くるみ「み、みき……」

ゆき「今は、くるみちゃんが姫だから、みーくんは男の子だね」

みき「余計なこと言わないでください!」

ゆうり「そうねえ、じゃあ決まりね……あははッ」

くるみ「りーさんが、ぶっ壊れた……」

ゆうり「まずは、抱き合ってもらおうかしら?」

みき「い、いやいやいや」

くるみ「……」

クルッ

みき「え?」

ギュッ

くるみ「私に合わせろ」ぼそぼそ

みき「で、でも」

くるみ「これ以上、りーさんのご機嫌が斜めになると何をしでかすか分からない」

ちょっと眠いのでここまでです

おつ

みき「……くッ」

ギュッ

ゆき「それで、それで?」

ゆうり「待ってね、ゆきちゃん。段階を踏んでいくからね」

ゆき「ふうん?」

ゆうり「ね、くるみ」

くるみ「ほら、みき……」ボソ

みき「え、いや、でも何をしたらいいんですか……?」ボソ

くるみ「あれだよあれ……」ボソ

みき「わ、わかりませんよ」ボソ

ゆうり「なに、こそこそしてるの?」

くるみ「お、おう……」

みき「……むりですって、そもそも私……こういうの……したことないですし」ボソ

くるみ「え、そうなのか」

みき「ま、まさかくるみ先輩……」

くるみ「い、いや私もよくわからん」

みき「で、ですよね」ホッ

くるみ「この後のことはりーさんに聞かないと……な、なありーさん」

ゆうり「なあに?」

くるみ「こ、この後はどうすりゃいいんだ」

ゆうり「え?」

くるみ「え?」

みき「まさか、りーさん知らないんじゃ」

ゆうり「みきさんなら、知ってるかと思って」

みき「知りませんよ」

ねむいのでここまで

盛り上がって参りました

くるみ「おい、おい。じゃあ、どうするんだ。想像しようにも経験ゼロだ」

ゆき「あ、本とか映画とかに載ってないの?」

くるみ「それだ!」

みき「それだ! じゃ、ありません!」

ゆうり「なるほどねえ……」

ゆき「近くにツ○ヤあったよ」

ゆうり「歩いて行ける距離にあったわよね……ああ、でも危険だわ」

くるみ「なーに、私一人ならなんとかなるさ」

みき「何言ってるんです。一人でなんていかせませんからね?」

ガシッ

くるみ「お、おい」

ゆき「えー、私も行きたいなあ……」

ゆうり「ゆきちゃんはダメ……」

ゆき「分かってるよ」

くるみ「お前はここに残って、りーさんを守ってくれ」

ゆうり「くるみ、何言ってるのよ」

ゆき「任せて!」

みき「防犯ブザーお借りしていきます」

ゆうり「ほんとに行くの?」

くるみ「お前の頼みは断われないよ」

ゆうり「……くるみ、そこまで頼んでないわ」

くるみ「私は期待に応える人間なんだよ。行くぞ、みき!」

ガチャッ

みき「はい!」




Ω「ぐ……うう」


くるみ「……こっちだ」

タタタッ

みき「……ッ」

くるみ「……正面の入り口は、ダメだな。行列のできるラーメン屋並みだ……」

みき「裏手からいきましょう」

くるみ「ああ……よいしょっと」

タタタッ

みき「……あの」

くるみ「なんだ」

みき「どうして、私、おんぶされているのでしょうか」

くるみ「いや、私が常に前にいた方が安全だし」

みき「重たくないんですか」

くるみ「お前らとは鍛え方が違うんだよ。だてに、いつもこの重いスコップ振り回してないぜ」

みき「はあ」

くるみ「なんだ、嫌なのか」

みき「嫌って言うか、恥ずかしいです」

くるみ「恥ずかしいって、見てるやつなんて奴らぐらいじゃないか」

タタタッ

みき「見られてるから恥ずかしいとかじゃないんですよ……」

くるみ「しッ」

みき「……」

くるみ「しっかり抱き着いとけよ」

みき「……ぅ、はい」

ギュウ

みき(この人、よくこんなこと平然と言ってのけるよね……)ドキドキ

くるみ「こっちに来るなよ……来るなよ……」



Ω「……ァ……ア」

Ω「ぅ……ぅ……ぉ」


ザッザッ

くるみ「……行ったか。みき、そこのドアノブ回して」

みき「はい」

ガチャッ

みき「……良かった空いてる」

キイッ

Ω「ウオアアアッ!!」

みき「ぅわあ?!」

ドサッ

くるみ「ちいい!?」

ガアアンッ!

Ω「ウグァ!!」

グラッ

くるみ「ふッ」

ブンッ
ザシュッ

くるみ「みき! 早く入れ!」

みき「はッ……はい!」

ジャリッ
ダダダッ

バタンッ

ダンダンダン!!

くるみ「ふー、焦った……今のはやばかった」

みき「はッ……はァッ……」

くるみ「大丈夫か?」

みき「は、はい」

くるみ「……店内も酷いな」

パリッ

くるみ「立てるか?」

スッ

みき「ありがとうございます」

ギュッ
スクッ

くるみ「恋愛ものの映画か本があればいいんだが」

みき「でも、恋愛ものじゃあんまり載ってないんじゃ」

くるみ「……あ」

『18禁コーナー』

プラプラッ

みき「……立ち止まらないで下さいよ」

くるみ「いや、あれ」

スッ

『18歳以下は進入禁止(*^^*)』

みき「……」

くるみ「ちょっと行ってみるか」

パキッ

みき「ええッ、止めましょうよッ」

くるみ「探し求めてるものは間違いなくあそこだろ」

みき「へ、変態!」

くるみ「言ってろ」

テクテク

みき「待って!」

タタタッ

くるみ「うはあ……肌色がすごい」

みき「……」カアッ

くるみ「男ってこういうのがいいんだなあ……バカだなあ」

カタッ

くるみ「……私ももうちょっと女らしかったら」

みき「先輩?」

くるみ「あ、ううん」

コトッ

みき「……体型じゃないと思いますけどね」ボソッ

くるみ「え? 体型がなんだって?」

みき「あ、いえ」

くるみ「まあ、どれか一つあれば大丈夫だろ。キャンピングカーで動画見れるよな」

みき「はい、大丈夫です」

くるみ「みき、選んで」

みき「い、いやですよ」

くるみ「なんで。なんでもいいから」

みき「いやですッ」

くるみ「? じゃ、私が」

みき「それもいやですッ」

くるみ「おい、なにいきなりメンドクサイ女になってるんだ」

みき(自分で選ぶのは恥ずかしい、かと言って先輩が選ぶのはイラっとする……何だこれ)

みき「あっち、向いててください……」

くるみ「はいはい」

クルッ

みき「……」

カタッ

みき(……この人、先輩に似てる……)ゴクッ

みき(……いいのか、そんなので選んで)ドキドキッ

みき(う……)ドキドキッ

くるみちゃんに似てる人が出てるAV俺も欲しい

帰宅

キャンピングカー


ゆうり「無事で良かったわ……」

ギュ

くるみ「当たり前だろ」

ポンポン

ゆき「どんなの借りてきたの!?」ワクワク

みき「明らかに期待しているものとは違うと思いますよ」

ゆき「ふえ?」

くるみ「ま、これも社会勉強というか、保健体育というか」

ゆうり「ブツはどこ?」

みき「これです」

スッ

ゆうり「みきさん……」

みき「な、なんですか」ドキッ

ゆうり「ショートヘアが好みなの?」

みき「ち、違いますッ」

くるみ「ま、ゆきのこともっと知りたいって言ってたしな」

みき「そんなこと言ってませんから」

ゆき「ねえねえ、早く見よーよー」

みき「ゆき先輩、驚かないでくださいよ」

ゆき「どんとこいでーす!」

みき「じゃあ、セットしますから」

パカッ

カタッ

カチッ

ウイーーン

みき「ぽちっとな」

ザザザッ

くるみ(疲れた……)ウトウト

ゆうり(……今さらだけど、こんなのゆきちゃんに見せたら情操教育上よろしくないわよね。ああ、でも見てみたい。AVを見てどんな反応をするのか)ゾク

ゆき(エッチって何かな……サスペンス系? ハードボイルド系? はたまたコント系?)ワクワク

みき「……」

みき(みなさん、なんか疲れてるなあ)

みき「再生します」

ピッ

視聴後

ザザザー


くるみ「……くー……くー……」パチンッ

くるみ「はッ……やべ、寝てた」キョロッ

くるみ「……あれ」

ゆき「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い」

くるみ「お、おい、何が」

ゆーり「……ゆきちゃんにはまだ早すぎたのね、もっとプラトニックなのもあるの……今夜教えてあげるから」

くるみ「だ、大丈夫か」

みき「……ふぅ……はァッ……」ドキドキ

くるみ「みき?」

みき「せ、先輩」トロン

ギュウ

くるみ「みき?」

みき(……体、なんか、熱い)ドキドキ

くるみ「なんか、お前熱いぞ?」

みき(先輩に触れてる所が熱い……)

くるみ「で、ゆきの罰ゲームは終わったのか?」

ゆうり「ええ」

ゆき「エッチ……それは、グロテスクホラー。スリリングバッドエンディング」

くるみ「何を見たんだ一体……」

カタッ

くるみ「これか……」

『秋葉原の電気屋にレイプ魔降臨! 閉店後の店内の女性スタッフがのきなみ食われる!』

くるみ「……わーお」

ゆき「うッ……」ジワ

ゆうり「よしよし……」

くるみ「みきも大丈夫か?」

みき「は、はい」

パッ

みき「ちょ、ちょっと……気分転換に次の罰ゲームにいきましょうよ」

ゆうり「いーわよ」

ゆき「……」ブツブツ

みき「次は、私ですね……」

くるみ「どーぞ」

スッ

みき「……左隣の人の胸を揉む」

くるみ「左はゆきか」

ゆき「……」ブツブツ

みき(めっちゃこわい)

あかんでしょ

グロテスクホラーとか言われてる位だからもしかして食われる(物理)だったのかも

みき「あの、とても胸を揉むような感じじゃないんですが」

くるみ「だな……」

ゆき「え……」キョトン

ゆうり「気が付いた?」

ゆき「……あ、罰ゲーム終わったの?」

くるみ(確かに、こいつにとっては罰ゲームになったのか……)

ゆうり「そうよ。もう、怖くないわよ」

ゆき「そっかあ……良かったあ……」

みき「で、次のお題がこれです」

『左隣の人の胸を揉む』

ゆき「なんだ、そんなことどうぞ」

ズイッ

みき「……は、はあ」

スカッ

みき「うん?」

ゆき「もお! そこは服!」

みき「す、すいません」

スカッ

みき「……」

くるみ「ないんだな」

ゆうり「ゆきちゃん……」

ゆき「あるよ! ほら、ここに! あるよ!」

ツンツンッ

みき「先輩、残念ながらこれ以上は……」

くるみ「そうだぜ、ゆき。掴むって言うか、引っ掻くことになりかねない」

ゆき「ちがッ……ここにあるんだもんッ……」グスッ

くるみ「わあッ、泣くことないだろ」

ヨシヨシ

ゆき「だってえ……ッグス」

みき「わ、わかりました。ありますッ……ほら」

グニッ

ゆき「ひゃッ……ん」

みき「……へ」ドキ

ゆうり「……」

スパンッ

みき「あいたッ?!」

くるみ「りーさん?」

ゆうり「あら、ごめんなさいね」

ゆき「急にするからびっくりしたあ」

ゆうり「これで終りね。さ、次はくるみの番でしょ」

くるみ「お、おおう」

スッ

くるみ(りーさんは、みきに何か恨みでもあるのか……?)

くるみ「これは……」

『角刈りにする』

ゆうり「……」

みき「……」

ゆき「……」

くるみ「……またやばいの引いちまったな。ま、この長い髪もあいつらと戦う時邪魔だったしなあ」

ゆうり「い、いやよ……」

みき「だめです。絶対ダメ」

ゆき「……角刈りかあ……ぷぷッ」

ちょっと抜けます

くるみ「でも、罰ゲームだし……」

ゆうり「……も、もう止めましょうよ。ここまでする必要ないし」

みき「そ、それは良い提案ですね!」

ゆき「えー、くるみちゃんの角刈り見てみたいなあ」

みき「黙ってください」

ゆき「ぶーぶー」

ゆうり「ゆきちゃん、さすがに……これは本当にまずいわ」

くるみ「私はそんなに髪にこだわりはないぞ」

ゆうり・みき「「私が嫌なの」んです!」

くるみ「うへ……ッ」ビク

くるみ「どうするゆき」

ゆき「そうだねえ。二人がこんなに必死なのも珍しいよね」

くるみ「だよなあ」

ゆき「見たかったけど、しょうがないかあ」

くるみ「ちょっとやって見たかったが、ここまで言われちゃなあ」

みき「……こんな危険なカードが仕込まれていたなんて」

くるみ「いや、今までも十分危険だったけどさ」

ゆうり「恐ろしいわ……」

ゆき「続けるの?」

みき「も、もう一枚引きましょうよ、ね?」

くるみ「いいのか? なんか、悪いような」

ゆうり「い、いいのいいの」

ゆき「くるみちゃんだけ、ずるーい」

ゆうり「お願い、分かって。ゆきちゃん」

ガシッ

ゆき「ぐぬぬ……」

くるみ「悪いな、ゆき」

ヒョイッ

くるみ「……初恋の話をする」

ゆうり「あ……」

みき「良かった、無難なのがきましたね」

ゆき「うん」

くるみ「……」

みき「?」

くるみ「初恋かあ……」

あっ…(察し)

みき「先輩にもあったんですか?」

くるみ「ばっか、あったに決まってるだろ」

みき「へえ、同じ学校ですか?」

くるみ「おお、同じ部活だったよ」

みき「そうなんですか……」

みき(聞きたくないのに、好奇心が……ん?)

ゆうり「……」

くるみ「なんだよ、りーさん、また辛気臭い顔して」

ゆうり「いえ、なんでも……」

みき(?)

くるみ「私より、背が高くて、走ってたから結構細身の人でさ……」

ゆき「顔は顔はー?」

くるみ「そりゃ、私とは雲泥の差のイケメンだったさ」

ゆき「え? くるみちゃんはすごく美人だよ?」

くるみ「じ、冗談も」

ゆき「冗談じゃないもん。くるみちゃんはすごく綺麗だよ」ニコ

くるみ「……ぉぅ」カアッ

みき「で、どんな話を?」

ズイッ

くるみ「いや、遠くから眺めてるだけだよ。それだけで良かったんだ。というか、なんだろ……あれが本当に初恋だったのかも今はよくわからん」

みき「どういうことですか?」

くるみ「憧れや理想と勘違いしてたのかもってこと。それが崩れた時にさ、なんだかちょっと目が覚めた」

みき「ふーん……ま、確かに好きになった人の意外な一面を見てドン引きってことはよくある話ですよね」

くるみ「あー、そんな感じかな」

ゆうり「……くるみは、どちらかと言うと同性にモテそうなタイプよね」

ゆき「あ、分かる分かるー」

みき「ですねえ」

くるみ「この学校の男子諸君がやわなだけだろ。さ、短いがこれで私の話はおしまいだ」

ゆき「えー、どうやって好きになったかの過程は?」

くるみ「忘れたな。さ、お次はりーさんだよ」

スッ

ゆうり「……」

くるみ「なんだ?」

ゆうり「いいえ……じゃあ、引くわ」

スッ

『夜、別れ際にキスをせがむ彼女の真似をして、唇すれすれまでゴー』

ゆうり「……」ぷるぷる

くるみ「あーあ」

みき「ほんと、良い引きですね」

ゆき「し、刺激的だね……!」

ゆうり「……なんでかしらねえ」

グシャッ






おわり

唐突ですがこれでおしまいです
ありがとうございました

おまけで「がっこうぐらし!」の過去ssを載せておくん
良ければどうぞなのん


【がっこうぐらし】ゆき「くすんッ……う……あ……うあああ――っん」
【がっこうぐらし】ゆき「くすんッ……う……あ……うあああ――っん」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438094517/)


【がっこうぐらし!】ゆき「ねえ、助けてあげて、くるみちゃん!」
【がっこうぐらし!】ゆき「ねえ、助けてあげて、くるみちゃん!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439639212/)

乙っぱい!!
くるみーくん期待

前のSSも結構良かった
次作に期待ですね

あなただったか、乙
次作にも激しく期待


くるみきで恋人つなぎするシーン何回も読んでるのは俺だけじゃないはず

乙乙

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