【モバマスSS】です
18禁ではありませんが、ちょっとそんな感じのネタ入ります
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某月某日、それぞれに夕食を終えたモバPとちひろは、事務所で残業に勤しんでいた。
「ところで、イメージビデオ、なんてどうですかね」
妙に浮ついた口調のモバPの突然の提案に、ちひろはキーボードに触れていた手を止める。
「プロデューサー、今、なんと?」
「イメージビデオ、略してIVです」
「IV、ですか?」
「そうそう。次の仕事、IVはどうでしょうかね」
「……たしかに、そういう仕事は今のところやってませんね」
「そうでしょう?」
「どんな感じの内容で考えているんですか? やっぱり、海外ロケとか?」
「それもいいですが、今回は少し過激な方向性を考えてますよ」
「過激って……あの、もしかして……?」
「あ、いやいや、露出を増やすとか、そういう方向性では考えてませんよ」
「安心しました。早苗さんを呼ぼうか、巴ちゃんを呼ぼうが迷いましたよ」
「巴に何を頼む気だったんですかねぇ?」
「聞かない方がいいと思います」
「え……」
「何か?」
「あ、いえ、なんでもないです」
「それで、過激というのは?」
「あ、さっきも言ったように露出過多という方向性は考えてませんが、やはり男性向けアピールは欲しいと」
「んー、そうですね。全てというわけではありませんが、男性人気はアイドルの基本ですね」
「そうなんですよ、そこで、フェチズムをくすぐる方向で考えてみようかなと」
「フェチズム?」
「フェチズムというのは……」
「言葉の意味はわかりますよ。具体的にはどんな物を? やっぱり、コスプレとかですか?」
「コスプレ……悪くは無いですが、元々コスプレな連中もいますし」
「鈴帆ちゃんとか?」
「確かにコスプレの一種です」
「仁奈ちゃんとか」
「コスプレ、というか、その二人はどちらかというと着ぐるみですよね」
「じゃあ……」
「菜々さんとか。芳乃や歌鈴、美玲もですね」
「なるほど」
「ですから、コスプレというのは、ウチの子たちは元々やってるようなものですよ」
「今更、早苗さんに婦警コス、清良さんにナースコスなんて」
「それじゃあ、どういった形のものを?」
「まず、蘭子を例に考えてみましょうか」
「はい」
「まず、蘭子にはいつもの衣装でいてもらいます」
「いつもの衣装と言うと」
「無論、ゴシックロリータです」
「ゴスロリ、ですか」
「ゴスロリです。初めて出会った頃の衣装で」
拳を握るモバP。
「ただし! ノースリーブに改造してもらいます!」
「はい?」
「ノースリーブ! いや、むしろ、二の腕中途より先の袖は残してもいい、いや、残した方がいい!」
「は、はい?」
「腋だけが見えているゴスロリ衣装です。胸元は鎖骨の部分だけが見えている状態です」
「見たいんですか、腋と鎖骨」
「とっても!」
「あ、はい」
「首には幅広のチョーカーリボン! 手首にはブレスレットリボン!」
「そして足にはタイツで一切の肌見せ無し!」
「なんで下半身は重武装なんですか」
「そこは大切ですよ」
「大切なんですか」
「そして、ここからが肝です!」
「え? キモい?」
「きしゃぁあああああああっ!!!」
「ごめんなさい! ごめんなさい!!!」
「衣装はこれで完璧! しかし、それだけじゃ足りないんです」
「もうお腹いっぱいです」
「その姿の蘭子を!」
「蘭子ちゃんを?」
「目隠し後手緊縛します」
「もしもし警察ですか?」
「ちょっと待ってください、今は仕事の話を」
「……歪んだ情熱が迸りすぎていて危険なものを感じたんですが」
「それはアレです、プロデューサーとしての情熱です」
「はぁ」
「決してエロい気持ちでは無いのです」
「はぁ」
「因みに蘭子には天蓋付きベッド、白いシーツの上に転がってもらいます」
「ギャグ・さるぐつわの類いは噛ませません、あれなんか、痛そうに見えるし」
「せめてもの良心ですか」
「舌見えなくなるし」
「そっちが本音かコノヤロー」
「舌は重要でしょう! 舌ですよ、舌!」
「開いた唇から見える赤い舌!」
「それも、なんかでろりんと出てきたようなアヘ舌じゃ無くて!」
「ちろりとかすかに見える、ピンクと赤の混ざった小さな舌! 舌のちらりズム! タンチラ!」
「タンチラ!」
「いや、そんなに推さなくてもいいですから」
「ああ、これは失礼」
「わかってもらえれば……」
「いまは舌の話じゃなくて、腋の話でしたね」
「わかってない!?!?」
「しかし、腋と舌の話が繋がるのはある意味道理なんですよ!」
「因みに、山形県米沢市には脇下という地名がありまして。もしかしたら脇下通りというのも……」
「そんな雑学いらないんで」
「わかりました。ならば直接的ダイレクト具体的情熱的悪魔的にお伝えしましょう」
「何をですか」
「腋の魅力です」
「お断りします」
「照れなくてもいいですよ」
「照れてねえよ」
「まあ聞いてくれよチッヒー」
「なんでいきなりフレンドリィなんですか」
「いいか、考えてみるんだ。両腋を露出して隠すことも出来ずに横たわっている蘭子を」
「……」
「目隠しされ、自分がこれから何をされるかもわからない不安と恐怖、そしてちょっぴりの期待と背徳、まさに俺得」
「そういう……韻とか? いらないんで」
「まずは右腋に当たる吐息」
「そしてすかさず左腋にも!」
「素早い動きですね」
「いえ、俺が右でチッヒーには左を」
「私も協力するんですか!?」
「大丈夫です。舐めてもいいですよ」
「舐めたくありませんから!」
「は? 腋ですよ? 美少女の。ゴスロリの。目隠し緊縛の。神崎蘭子の」
「おかしいですね。どうしてプロデューサーが可哀想な子を見る目で私を見ているんでしょうね」
「腋の魅力のわからない可哀想な子だからです」
「ストレート来ましたね。そんなのわかりたくないです」
「おいおいチッヒー、我慢はいけねえな」
「もしもし輝子ちゃん? 即効性の毒キノコない?」
「ちょ、輝子を巻き込まないでやってください」
「へえ、輝子ちゃんには優しいんですね」
「なんたって、輝子は大事な第五位ですからね」
「何が」
「2015年度第一四半期腋責めしたいアイドル部門、堂々の第五位ですよ。流石ですよね」
「いつ調べたんですか、そんなの」
「ちなみに二番が莉嘉で三番が876の秋月涼、四番が凛です」
「三番!! おいっ三番っっっっ!!!! 誰が投票したぁっ!!」
「765さんところにぶっちぎりで勝利ですよ」
「お願いです、他のところで勝ってください……」
「本当に魅力がわからないんですね……」
「わかりたくないです」
「そうですか」
「あと……」
「はい?」
「一応真面目な視点で話をしますけれど、蘭子ちゃんのIVに私やプロデューサーが映るのはおかしくありません?」
「!!」
「た、確かに……盲点でした」
「己の欲望に溺れ、大事なことを忘れていたようです」
「よかった……わかってくれればいいんですよ」
「アーニャが右で美波が左ですね」
「……」
「……」
「……」
「……あ、いや、何言ってるんですか、どっちにしろ駄目でしょう」
「妙に間があったのはどうしてですかねぇ?」
「いかがわしすぎます。サービス過剰すぎです。そんなお仕事は認められません」
「認めるとか認めないとか、そういう次元の問題では無いんだ。俺が腋を見たいんだ」
「すでに仕事ですら無くなってる!?」
「腋は神なんです。どうしてわかってくれないんですか!!」
「ちょ、叫びながら近づいてこない……ん?」
「ん?」
「……プロデューサー、酒臭いですよ」
「あ」
「もしかして、酔ってます?」
「夕食先で、偶然旧友と出会って……」
「どうりでえらく時間かけた夕食だと思ったら……」
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「ちひろさん」
「……」
「ちひろさん」
「……」
「昨夜は本当に申し訳ありませんでした」
「……」
「酒に酔ったとはいえバカなことを……自分が恥ずかしいです、どうしてあんなこと……」
「ふぅ……」
「ちひろさん……」
「十分反省してるようですし、ちょっと歪んでましたけど、アイドルの魅力を探ろうとしていたことは確かですし」
「いや、お恥ずかしい……」
「次からは気をつけてくださいね」
「いや、俺が本当にバカでした」
「ええ」
「いや、ほんと、すいません。馬鹿なこと言ってましたね、俺」
「ええ」
「反省どころじゃないですね、ホントバカだ」
「まあ、わかってもらえれば……」
「目隠し後手緊縛じゃ、腋が隠れるから、目隠し後頭両手縛りじゃないと!!」
「もしもし警察ですか、すぐに来てください」
おわれ
以上お粗末様でした
蘭子はとっても扇情的だと思うんだ
実際蘭子にやらせる内容が欲しかった
とりあえず飲みにでも行くか?(仲間意識)
こういうのはビデオよりグラビアのほうがいいな
ビデオは映っているものが全てだがグラビアは想像の余地があるからな
へそもいいぞ!
比奈とかへそ出し衣装多くてオススメ
鼠径部!
イメージビデオていうと、画面外で「これ絶対棒状のやつ抜き差ししてるだろ」という印象
乙
撮影は?ねえ撮影は!?
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