ラハール「は?・・・急にどうしたんだ貴様ら?頭がおかしくなったのか?」
フロン「私は【塩・こしょう】で味付けしたもの!」
エトナ「アタシは【ソース】で味付けしたものを用意しました!」
ラハール「・・・おい」
フロン「本日のゲスト審査員には大天使様とヴァルバトーゼさんをお招きしました!」
大天使「どうも、大天使です」
ヴァルバトーゼ「イワシッッ!」
ラハール「無視するな。おい」
エトナ「もちろん審査員長は皆さんご存知このお方!ラハール殿下で~す!」
ラハール「皆さんってなんだ。おい」
エトナ「さあ~まずはアタシのターン!【ソース】で味付けを施された絶妙なハンバーグをご堪能下さい!」
ラハール「・・・」
ヴァルバトーゼ「イワシは無いのか?」
エトナ「ありません」
ヴァルバトーゼ「イワシッッ・・・・・・!」
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ラハール「む・・・!」
エトナ「どうですか~?殿下」
ラハール「・・・悪くは無い」
エトナ「おお~出ました!【悪くは無い】!いきなり審査員長から最大級の褒め言葉を頂きました!」
ラハール「なっ・・・ど、どこが褒め言葉だ!」
エトナ「ゲスト審査員のお二人にも意見を伺いましょう!」
ラハール「おい、こら」
大天使「素晴らしい一品ですね。思わずお代わりをしたくなる」
ヴァルバトーゼ「うむ。程よく切られた肉汁と、丁寧に作りこまれたソースが綺麗にマッチしている」
エトナ「あ、イワシ以外の言葉も喋れたんですね」
ヴァルトーゼウ「イワシ!?イワシがあるのか!?」
エトナ「ありません」
ヴァルバトーゼ「イワシッッ・・・・・・!」
フロン「むぅう・・・やはり貴女は強敵ですねエトナさん。しかし私が毎週屈してばかりだと思っていたら大間違いですよ!」
ラハール「毎週?毎週やってるのか?」
フロン「とにかく【塩・こしょう】ご賞味あれ!」
ラハール「全く・・・・・・む?これは・・・・・・」
大天使「・・・」
ヴァルトーゼ「・・・あまりに塩分が濃い。勝負あったようだな」
大天使「ええ、残念ながらこれでは・・・」
フロン「ふっふっふ~・・・そう思われますか?そうだと思ってなんとぉ!」テテーン
エトナ「そ、それは・・・っ!」
ラハール「・・・ほう、考えたな」
フロン「白ご飯を用意してあります!英語で言うとラァイス!」
エトナ「くっ・・・!」
ラハール「・・・うむ。悪くは無い」
フロン「出ました~~!審査員長の【悪くは無い】!
ラハール「なっ、何が出ましただ。何が・・・」
大天使「なるほど。確かにこの塩加減の濃さ、ライスと共に味わうことで調度良い塩梅になっています」
ヴァルバトーゼ「ああ。しかもニンジンやコーン、ついでに梅干を添えて栄養バランスも良い」
ラハール「・・・ふむ。良し、では、判定を下そう」
フロン「・・・」
エトナ「・・・」
ラハール「ハンバーグ対決は・・・」
フロン「・・・!」
エトナ「・・・!」
ラハール「エトナの、【ソース】を用いたハンバーグの勝利だ」
フロン「な。なんですとぉ~~!?」
大天使「・・・フロン。貴女は、工夫を求めるあまり、最も大切なことを見落としてしまったのですよ」
フロン「そ、それは一体・・・?」
大天使「今回のテーマは、あくまでハンバーグそのものです。確かに貴女の料理は、栄養面の気遣いも含め、我々の心を打ちました」
ヴァルバトーゼ「うむ。しかしやはり、ハンバーグそのものの完成度で言うと、【ソース】には劣るという評価を下さざるをえん」
フロン「そ、それは・・・!」
ラハール「今回のテーマが、【ハンバーグ定食】であれば、勝っていたのは貴様だっただろうな」
フロン「く、くうぅっ・・・・!」
:::【魔王城】:::
ラハール「という夢を見た」
エトナ「・・・は、はあ・・・え~、それで?殿下はそれをアタシに聞かせてどうして欲しいんですか?」
ラハール「なっ・・・い、いや、別に・・・そういう夢を見たというだけの話だ」
エトナ「そうですか・・・?」
ラハール「う、うむ。深い意味は無い」
エトナ「ふ~ん・・・」
ラハール「・・・」
エトナ「・・・」
ラハール「・・・・・・」
エトナ「じゃ、まあ、今夜はハンバーグにしましょうかね」
ラハール「・・・!」
エトナ「【ソース】で良いですか?」
ラハール「う、うむ。か、勘違いするなよ!?別に、俺様はハンバーグが食べたいとか、そういう話はしてないからな!」
エトナ「はいはい♪」
おわり
乙
姫昌「伯邑考…………」
みずはす~
ディスガイアSS増えまくれ
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