男「天国へのお迎えが来ない」(158)

コンコン

男「はーい」ガチャ

天使「はじめまして!男さん」

天使「私天使です!あなたはあと3日の命なので迎えに来ました!」

男「・・・」スゥー

天使「ちょちょちょ!無言で閉めないで!」

男「セールスはお断りです」パッパッ

天使「違います!本当だから塩撒かないでください!」

男「えーと、天使?さんですか」

天使「はい!」

男「白いワンピースに素足、頭の輪っかと羽とはどういうお趣味で・・・」

天使「正装なんです・・・信じてください」

男「はぁ・・・さっきの話ですけど3日後に死ぬというのは?」

天使「それも本当なんです・・・だから縄を解いてください」

男「警察来るまでは待ってください」

天使「いやああああああ犯されるううううううう」

男「嘘です解放します」

男の家

天使「むむっこれはいいお茶ですね」ズズッ

男「ただの番茶ですよ。それ飲んだら帰ってください」

天使「私の話を聞くまではここに居座ります」

男「はぁ・・・3日後に僕は死ぬんですよね」

男「死因が思いつかないのですが・・・」

男「体は至って健康そのものだし」

天使「いやあいい家ですねー」ガサゴソ

天使「やや!これは噂のテンガエッグ!!」

男「おい」

天使「死因はお伝え出来ないんですけど3日後の夕方」

天使「あなたは事故によって死んでしまいます」

男「トラックにでもはねられるのですか」

天使「え!?なんでそれを!?」アセアセッ

男「お迎えは結構ですよ家から出ないので」

天使「ダメですよ勝手に未来を変えちゃ」

天使「私が怒られます」

男「お前がひかれろよ・・・」

天使「とにかくっ!あなたは3日後の夕方」

天使「白い猫と勘違いしてコンビニ袋を追いかけ」

天使「ただ悪戯に死んでしまいます!」

天使「その時にまた私が迎えに来るので」

天使「素敵な余生をお過ごしくださいね~」

男「多分死なないんで心配御無用ですよ」

天使「それではまた!あの世で私にお茶を入れてください!」タタッ

男「入れねぇし走って帰るのかよ・・・」

カァーカァー

男「夕方か・・・」

男「3日後の夕方って事は今日が8月14日だから」

男「8月17日の夕方に死ぬんだよな」

男「・・・まぁただのアホな女の戯言だろ」

男「頭の輪っか、照明みたいに光ってたけどどんな原理なんだ?」

男「・・・コンビニ行ってアイス買おっと」

8月14日 夜 男の家

男「この・・・クソがあっ」ガチャゴチャ

友「ふふふ男よ・・・見える!見えるぞ貴様の動きが!!!」ガチャガチャガチャ ターンッ

ウワアアアアアアアアア ゲームセット!!

男「また負けた・・・ピカチュウばっか使うなよ」

友「男もリンクばっか使うなよ、使いこなせてないぞ」

男「いーんだよ俺は」

友「もうすぐ新作が3DSで出るから楽しみだな」

男「あー9月だっけ」

友「オンラインあるから5年は遊べるぞ」

男「いや流石に次出るだろ・・・」

男「友」

友「ん?」

男「もし俺が死んだらどうする?」

友「ブホッwwwwww」

男「ちょってめえ汚いぞ」

友「いやそりゃ噴き出すだろww」

友「いつも適当に生きてるお前が急にんな事言ったらなぁ」

友「男くんどーしたんでちゅかー?」

友「彼女が出来なくて構ってほしいのでちゅかーwwwww」

天使「えー男さん彼女いないんですか?」ヒョコッ

男友「「ん!!!?」」

男「おまっどこから入ってきたんだ」

天使「玄関からですよ」

天使「お母さん若くてキレイですねー」

天使「これ皆でお食べって渡されました」

男「雪の宿かよあのクソババア」

男「友っこいつ昼間にいきな友「天使や・・・」

男「」




友「へーじゃあこいつ3日後に死んじゃうんですね」ガチャガチャ

天使「そうなんですよー信じて貰えないですけどね」ガチャガチャ

男「なんで普通に仲良くエアライドしてるんだよ」ガチャガチャ

天使「未だに最新機がゲームキューブとは・・・」

天使「男さん、あなたなかなかいい趣味してますよ」ニヤッ

友「!!!」

男「初見プレーで全ステMAXハイドラ完成だと・・・」

天使「くそーまさかデデデがあんなに強いとは」ガックシ

男「いやハイドラだと逆に倒しにくいんだよ」

友「全員瞬殺されちまった・・・」

男母「皆ーっご飯よー」ガチャ

男「ちょっノックしろつってんだろクソババアが」

天使「なんで母親の前だと強気なんですかね」フゥーッヤレヤレ

友「それが自宅警備員の運命なんだよ天使ちゃん」

「「「「「いっただっきまーす」」」」」

天使「むむっこれはとても美味しいハンバーグですね」ムシャムシャ

男母「あらいい子ね~沢山食べてね天使ちゃん♪」

友「お義母さんの手料理いつも最高ッス」アムアムッゴクゴクッ

男「てめえどういう意味で呼んでんだ」

男妹「天使さんはお兄ちゃんに脅迫されたんですか?」

天使「違いますよ妹ちゃん」

天使「そう出会いは土砂降りの雨の日・・・」

天使「駅のホームで初対面の男さんに無理矢理」

男「勝手に捏造するな」

男「・・・3日後に迎えに来るんじゃなかったのか」

天使「うーん男さんが死ぬまではあまり身動きが取れないんですよ」

天使「天界に帰るにも仕事が終わるまでは帰ってくるなって言われたし」

天使「ゼウス様が今週はアテナ様とゲフンゲフンするから邪魔するなとの事で」

男「俺ん家じゃなくてスタバで時間潰せよ」

天使「可愛い女の子に3日も風呂に入るなと言うんですか!?」

妹「お兄ちゃんさいてーいマジで死ねよ」ボソッ

男「」

天使「という訳で3日間男さんの彼女として居候させていただきます」

男「どういう訳だよ・・・」

友「なんでニートの男の所に可愛いエンジェルが来るんだよ・・・」シクシク

妹「友さんもう日にちも変わったんで帰って下さい」

妹「明日も早いから寝たいんで」

男天使「「Oh…」」

母「あらあらまあまあ」ウフフ

天使「お義母さま私もお皿洗い手伝いますよ」

母「あらあらいいのよTVでも見といてね」ニコニコ

天使「そんな事言わずに」グイグイ

母「男と妹とゆっくりしてなさい」グイグイ

グイグイグイグイグイグイグイグイ


男「何してんだよあいつら・・・」

妹「天使さんって本当に天使なのかなぁ」

男「ただの変人だろ・・・多分身寄りがないんだよ」

妹「でもあの羽根本物じゃない?」

妹「頭に光る輪っかまでついてるし」

男「・・・さあな」

天使「友さんも帰りましたし妹ちゃんもお義母さまもぐっすり眠っています」

男「分かった」

男「で、なんで俺の部屋で寝ようとしてるの」

天使「ヤダその気にさせちゃいました?」テヘッ

天使「男さんったらいやしんぼなんだから♪」

男「妹ォ!!!お兄ちゃんの貞操の危機だぞおおお」

8月14日 深夜

天使「・・・男さんまだ起きてます?」

男「起きてるぞ」

天使「ちょっとだけお話しませんか」

男「別にいいけど」

天使「じゃあ床じゃなくて一緒にベッドで語り明かしましょうよ」

男「このままでいい」

天使「部屋の主が汚い床で就寝なんて泊まる方に気を遣わせないで下さい」

男「さっさと寝ろよホームレス」

天使「失礼な!帰る場所ぐらいありますよ」

男「じゃあ帰れよ」

天使「家に着いて両親がニャンニャンしてたら男さんはどうします」

男「」

天使「わぁ男さんの男さん、あったかーい///」ギュッ

男「いやそれ俺の手だから」

天使「・・・まだ私が天使だと信じてないですよね」

男「いや、信じるよ」

男「寝るときに波根とリングをしまえたらそりゃな」

天使「だって寝にくいじゃないですか」クスクス

男「分かったから話って?」

天使「男さんは3日間どうするおつもりですか」

男「どうっていつも通り一日中ゲームでもするかな」

天使「もったいない!」

天使「あと3日しかないんですよ!?」

天使「72時間切ってるのに初日はゲームだなんて・・・」

男「時間をどう使おうが俺の勝手だろ」

男「例え死ぬのが本当だとしても家から出なければ何の問題もない」

男「いわば自分を守るためだよ」キリッ

天使「全然カッコ良くないです」ハァ・・・

天使「男さんが死ぬまで帰れないから私に男さんの生き様を見せてくださいよ」

天使「暇だし」ボソッ

男「聞こえてるぞ」ペシ

天使「痛っ」

男「やりたい事とかないしいいんだよ」

天使「・・・嘘つき」

男「・・・は?」

天使「男さん・・・あなたは高校生の時はとても明るくて成績優秀」

天使「運動真剣も抜群で友達も沢山いました」

天使「可愛い彼女さんもいたようで・・・女さんというのですね」

天使「いい名前です」

男「・・・れよ・・・」

天使「3年生になり受験シーズンになった頃」

天使「お父様が不慮の事故でお亡くなりになられました・・・」

男「・・・だまれよ・・・」

天使「女さんも集団で乱暴され自ら命を絶った・・・」

男「黙れよ!!」ドンッ

男「もう終わった話なんだよ・・・ほっといてくれ」

天使「そうですね」

天使「私はただ仕事を全うするために来ただけです」

天使「男さんがどう死のうと関係ありません」

男「・・・なら天使「でも」

天使「死ぬという結末が見えているなら」

天使「最後ぐらい復讐に溺れてもがくのも良くないですか」ニコッ

男「天使がそんな事言うのかよ」ハハハ…

天使「言ったでしょ?男さんが死ぬまで暇なんです」

天使「最後がトラックに轢かれて死ぬという結末」

天使「裏をとればそれ以外では死なないのです」

男「な・・・本当か?」

天使「はい♪」

天使「私に最高の暇つぶしを見せてください」ニコニコ

男「・・・まるで悪魔だな」

天使「いいじゃないですか」

天使「私達って死ぬ事はないんですよ」

天使「ただ日がな一日をネカフェで漫画読んだり」

天使「1人カラオケで95点を目指して歌ったりして」

天使「とにかくやる事がないんです」

男「何してんだよ・・・」

天使「明日から男さんの最後の生き様を見せてください」

男「・・・」

8月15日 朝

妹「天使さんおはよー!!」

天使「おはようございます妹さん」

母「朝ごはん出来てるわよ」

天使「わぁっこれが和食ですか」

天使「どこに行ってもお金がなくてポテトフライばかりでしたから嬉しい・・・」グスッ

男「いやスーパーで惣菜でも買えよ」

デモボクハオリーブオイル アハハ

妹「久々にオリーブいただきましたー」モグモグ

男「今日は寒いギャグないのか」モグモグ

母「いつも思うけど自宅で手軽に作れないのよねー」

天使「最後に皿を浮かせずに押し出しますね」モグモグ

天使「日本にも行儀の悪い人がいるんですねー」ゴクゴクッ

妹「あっそろそろ朝練だから行かなきゃ」

男「おう行ってら~」

母「今日は2人ともどうするの」

男「う~ん友が来るまで散歩でもするかな」

天使「私とデートですね」フフン

男「帰れよ」

母「あらあらまあまあ」ウフフ

母「ついに男にも彼女が・・・神様ありがとうございます」ホロリ

天使「・・・今日もゼウス様は性欲を満たすだけの日々ですけどね」ボソッ

男「やめろよ知りたくねぇよ他人の性事情」

公園

天使「・・・彼女がいた事は誰も知らないのですか?」キコキコ

男「あぁ、友にも言ってねぇからな」

天使「ふーん」キコキコ

天使「で、どうします?」キコキコ

男「なにが」

天使「復讐ですよ」

天使「やらないんですか?」キコキコ

男「・・・」

男「やるったって親父は交通事故で死んだんだし」

男「女だって誰にされたのか分からない」

男「自殺してから風の噂でレイプされたと聞いただけ」

男「・・・俺にとっては友とゲームするしか生き甲斐がないんだよ」

天使「ブランコって意外と難しいもんですね」キコキコ

男「聞けよ」

男「復讐なんて誰も幸せにならねぇんだよ」

天使「まぁそうですねー」キコキコ



オカーサンアノヒトハネガハエテルヨ
シッミテハイケマセン

男「・・・あの子は両親いるのかな」

天使「どうですかね」キコキコ

男「こんな時間に何してるんだろ俺」

天使「ニートだから別にいいじゃないですか」

ミーンミンミンミンミンwwwwwwwww

天使「にしても暑いですねーもう汗でびしょ濡れですよ」

男「アイスでも食うか」

天使「本当ですか!?ヤッター!!」

天使「私サーティワン行きたいです」

男「・・・駅前にあるから行こうか」

天使「はい♪」ダキッ

8月15日 昼

天使「あー涼しいっ!!」

男「久しぶりだなぁ」

天使「女さんとですよね」

男「・・・お前やっぱり知ってたのか」

天使「トリプルでニューヨークチーズケーキとストロベリーとチョコミントにしてください♪」

店員「ウィッス オライッオライッ」

男「沢山食うなーお金持ってるじゃん」

天使「は?普通彼氏が奢るでしょ」ニヤッ

男「いやちょっ待てよ」チラ

財布「ヨオ」780円

男「」

天使「はいあーん♪」

男「いらねぇよ」

天使「つれないなー機嫌直してくださいよ」パクッ

男「そりゃ怒るだろ」

男「最後に思い出巡りでもさせるつもりか」

天使「うふふ」

天使「本当に男さんはおバカちゃんでちゅねー」

男「オライッ」ポイッ

天使「あー私のスプーンッ」

妹「あれ!お兄ちゃん!?」

友「天使ちゃん!!!」

男「げ」

妹「まさか本当に付き合ってたとは・・・」

天使「当たり前ですよ♪」

友「そんな~男っ俺はお前を許さんからな」

男「オライッ」ポイッ

友「俺のアイスがッ」

↓席はこんな感じ

男 天使

友 妹

男「てかなんで2人でいるんだよー」ニヤニヤ

天使「まさか付き合ってるんですかー?」ニヤニヤ

妹「ばっ・・・誰がこんなスケベなんかと///」

友「いやーたまたま駅で出会ったから///」

男天使「「」」

男「妹が友に穢された・・・」プルプル

天使「もーバレバレですよっ」アハハ

妹「さ、最近だよっ」

妹「と、友くんから告白されたんだ・・・///」

友「おいおい俺の事は友って呼べって言ってるじゃないか」

妹「と、友・・・///」

男「友ォ・・・切れちまったよ久々に・・・」パキパキ

男「行こうぜ、屋上」クイッ

友「ま、待てっ!話せば分かる!!」

天使「これが男の友情ですね」

妹「もうっやめてよお兄ちゃん!!」

オラオラオラオラオラオラオラ
ギャーッ

天使「仲良いんですねーあの2人」ゲラゲラ

妹「うん、お兄ちゃんが引きこもってから友だけはずっと家にくるんだ」

妹「お兄ちゃん、ずっと黙ってるけどお父さんと女さんの死がショックなんだと思う」

天使「お父さん?女さん?」

妹「あっなんでもないよ!天使さんは知らないもんね」

天使「彼氏(笑)の事は何でも知りたいですからねー」

天使「聞かせてくださいよ、男さんの過去の事」ニヤッ

8月15日 夕方

天使「あの2人これからデートの続きだそうですよ」

男「妹が・・・」プルプル

天使「シスコンwwwwww」

男「いや、これでいいんだ」

男「友に妹を任せるしかないよな」ボトボト

天使「目から赤い汁がダダ漏れですよ♪」

男「はぁーまぁ本当に死ぬなら友に妹を守って貰うしかないよな」

天使「・・・」

男「てか事故を回避してもいいんだろ?」

男「天使が怒られるだけだし」

天使「男さん・・・」

男「妹は友が守ってくれるとして母さんはなぁ」

男「やっぱり親父がいなくなってから寂しいだろうし」

天使「男さん!」

男「友ん家金持ちだからなぁ母さんも任せるしかないよ天使「男さんっ!!!!!」

男「!?」ビクッ

男「どうしたんだよ急に!」

天使「・・・1つヒントをあげます」

男「・・・何のだよ?」

天使「いいですかよく考えて聞いてください」

男「・・・」

天使「1つ、妹さんは女さんの存在を知っている」

男「!!」

男「・・・ま、まぁ駅前でよくデートしてたからなぁ」

男「今日みたいにサーティワンに行く所を見られてたのかもしれないもんな」

天使「・・・訂正します」

天使「1つ、妹さんは女さんの死を知っています」

男「てめぇ!!」ガタッ

天使「・・・こんな人前で可愛い女の子を殴るつもりですか?」

男「・・・」フゥーッフゥーッ

天使「私は別に妹さんが女さんを殺したと言っている訳じゃないんですよ」

男「・・・あくまで知っていた・・・だけだもんな」ググッ

天使「はい」ニコッ

男「・・・ごめんな」パッ

天使「いいですよ♪晩御飯も奢ってくれましたら♪」

男「」

8月15日 夜

天使「うわぁ綺麗っ」キラキラ

男「だろ?今の時期はあんまりライトアップとかないけど」

男「このレストラン街はいつでも夜は噴水の中から光を放つんだ」

天使「でもまさか男さんがこんなお洒落な場所を知ってるなんて」プププッ

男「ここで女に告白したんだよ」

天使「・・・ロマンチストですね」

男「ムードに弱いって聞いてたからな、頑張ったんだよ」

ママーコウエンニイタテンシサンダヨー
ミテハイケマセン

天使「もう!本当に天使なんですっ!!」プンプン

男「いやおかしな格好だろwwww」

天使「失礼な!男さんは地獄行き確定ですよ」

天使「舌を抜かれて一生炎の中で焼き尽くされるといいです!」ベェーッ

男「せめて羽根と電気は隠せよ」

天使「結構しんどいんですからねしまうの」シュッ

ウオオッハネガキエタゾ…
タダノコスプレジャナカッタノカ
ブヒヒヒ…ギザモエスww

男「恥ずかしいから最初からしまってくれ」

天使「このお店焼きたてパンいっぱい回ってきますよ!!」アムアム

男「・・・メインはパスタなんだけどな」モグモグ

天使「あっ!男さん見てください!」ユビサシ

妹友「キャッキャウフフ」

男「」

天使「あなたの大切な女さんを殺した友さんがいますよ」モグモグ

男「なっ」ガタッ

天使「本当です」モグモグ

男「え・・・?嘘だろ・・・」

天使「本当です」ゴクゴク

男「・・・なんで友が・・・」

天使「・・・お昼に妹さんから聞きましたよ」

ーーー8月15日 昼


妹「友から聞いたんですよ」

妹「お兄ちゃんと女さんは本当にお似合いのカップルだったそうです」

天使「へー」ペロペロ

妹「2人は学校で誰もが認める清いお付き合いをしてたみたい」

天使「きwwwよwwwいwwwおwwwつwwwきwwwあwwwいwww」

天使「だから童貞なのかよワロスwwwww」

天使「高校生とか一番お猿さんになる時期じゃないですかwwww」

妹「お兄ちゃんは昔、本当に明るかったの」

妹「誰からも愛される性格だったし自慢のお兄ちゃんだった」

妹「でも中にはそれを妬む人もいたみたい・・・」

天使「へー」

天使(まぁ本当は全部天界で調べたので知ってますけどね)

天使(・・・あなたの彼氏が最低な人間って事もね)

ーーーー8月15日 夜


男「・・・」

男「と、友が殺した証拠はないじゃん・・・」アハハ…

天使「・・・まぁ妹さんは友さんが女さんを殺した事は知らないですよ」

天使「でも友さんは本当にお猿さんなのです」

天使「・・・そして人殺し」

男「・・・」

天使「私はあなたが死ぬということで身の回りの人達についても調べていました」

天使「どうすれば男さんをおちょくって笑顔で死んでもらえるかなと善意でやってるのですが」

男「オイコラ」

天使「あなたの周りは本当に最低な人ばかりです」

天使「誰よりも輝いていたからこそ影に妬まれる・・・」

天使「私はそんなあなたを見て思ったのです」

天使「このままだと笑って死ねないなと・・・」

天使「ある意味私もあなたのファンなのかもしれない」

天使「今こそ自分の心を満たしてください」

天使「私があなたの武器となりますから」

男「・・・」チラッ



妹「もぉ~やめてよ友っ!」

友「キスぐらいで恥ずかしがるなよ」フッ

妹「ちょっとキモーい!!」アハハ

友「・・・妹!」ガバッ

妹「キャッ!?と、友!?」ドキドキ

友「今日もホテルに行こうぜ」ボソッ

妹「う、うん///」



天使「・・・という会話ですね」

天使「天使なのに地獄耳なんですよ私www」

男「・・・女」

男「もうすぐ会いに行くよ」

男「だけどそのまえに・・・」

男「女を傷つけた友を許せないから復讐する」


天使「やっとその気になってくれましたねー」ニヤニヤ

8月15日 深夜

妹「あ、お母さん!?ごめんね今日部活の皆でお泊まり会なの」

妹「急でごめんね、うん、明日の朝には帰るから」ピッ

友「じゃあ行こうか」

妹「うん///」ギュッ



男「友・・・お前だけは信じてたのに」

天使「あなたの全てを壊したかったのでしょうね」

天使「女さんを奪い妹さんにまで手を出して」

天使「ムカついたらその女を殺し家の権力で事件をなかったことにする・・・」

天使「とんでもなくゲスいやつですねー」ケラケラ

天使「このままだとあなたのお母さんまで犯されるかもしれませんよ」クスクス

ーーーラブホ街

男「天使」

天使「はい」

男「友が女を殺したのは間違いないんだな?」

天使「はい♪」

男「・・・何とかゆ天使「ダメですよ、許したら」

天使「私が死を宣告した人にここまでするのは初めてなんですよ」

天使「だからこんな所でガッカリさせないでください」

天使「今日妹さんが殺されたらどうするんですか」

男「・・・」





天使「鬼になってください」

天使「わたしがあなたの武器なのだから」

307号室

パンッパンッ…

妹「イヤァ…友のおちんぽ気持ちいいのォ…」

妹「もっと…アンッ…もっとおまんこかきまぜてぇぇ」

友「・・・」パンッパンッ

友「妹・・・出すよ」

妹「うん…ンッ…来て…」ギューッ





妹「もう…激しすぎだよ友ぉ///」

友「ははは、妹は本当に可愛いからな」

妹「もうっ」ギュッ

妹「・・・ねぇ友?」

友「なんだい?」

妹「・・・天使さんに言われて気が付いたんだけど」

妹「どうして女さんが乱暴されて死んだって事を知ってたの・・・?」

友「・・・」

妹「まさか友が殺したとかじゃないよね・・・?」

友「・・・くくく」

妹「!?」

友「そのとおりだよ」

妹「・・・うそ」

友「お前の兄はずっと目障りだったんだ」

友「あいつはいつも沢山の友達に囲まれて可愛い彼女ができて」

友「いつも成績は学年トップだし俺とのレギュラー争いにも余裕で勝ちやがる」

友「許せなかったんだよ」

友「金だけでは成績は買えないし試合にも出られない」

友「何よりあの女の心を奪ったのが許せなかった!!!」

妹「カハッ・・・首・・・しめな・・・で」

友「ずっと好きだったんだ・・・女が」

友「俺は女を襲わせ薬漬けにして3日3晩犯し続けた」

友「普通なら薬で気持ちよくなりすぎておかしくなるのに」

友「女はずっと無表情で男の名を呼んでたんだよ」グググッ

妹「ウッ・・・もう・・・やめ」






友「だから殺した」

友「そしたら奴が勝手に学校に来なくなった」

友「それからはもうそりゃ傑作だよ」

友「誰も男の見舞いになんて行かなかった」

友「そんなもの友達とは呼べないよな」

友「女を殺した後も親父に頼んで揉み消して貰った」

友「立派な完全犯罪だろ?」

友「後は友達として男の家に通い続け」

友「残りの家族も奪う機会をずっと伺ってたのさ」

妹「フゥーッ…あんた…本当に最低…」グスッ

友「お前は勝手に股を開いたからな」

友「そりゃ楽勝だったよ」

友「少しずつ飲み物に薬を入れたから」

友「もうこれなしでは生きていけないんだよ」ヒラヒラー

妹「・・・たす・・・け・・・」

ゴトッ
コロコロ…

友「え?」

友「な、なんで急に床に倒れて・・・」

友「ち、違う!」


男「・・・」

友「お、男!!」

その瞬間、友の意識は途絶えた
切り落とされた首はほんの数秒だけ
生き残り最後に見たのは首から
上がない自分の体と天使の羽根が
生えた悪魔だった



8月15日 終わり

需要があったらまた書きます

支援ありがと

需要がないみたいだけど書きます

8月16日 朝

男の家

妹「ふわぁ~おはよー」

母「あら妹、今日は朝に帰ってくるんじゃなかったの?」

妹「そうだったっけ?」

天使「おはようございます妹さん」

妹「おはよう天使さんっ」

男「ウィッス」

妹「オライッ」

母「今日は3人ともどうするの?」

妹「どうって決まってるじゃん」

天使「何か予定があるのですか!?」ワクワク

男「お前な・・・」

母「良かったら天使ちゃんも一緒に行く?」

天使「はいっ!」

男の部屋

天使「フンフンーフフンフン♪」

男「遊びに行くんじゃないぞ」

天使「分かってますよ!供養ってやつですよね!」

男「ん・・・」

男「3回忌なんだがあまり親族がいないからな」

男「俺たちだけでも弔わなくちゃいけないんだよ」

天使「お父様なら天国で女の子を侍らせてますよ」

男「オイこら」

男「何なの親父が天国で何してるとかお前に聞けば分かっちゃうの」

天使「まぁ元気にナニしてますね」

男「やめてよ!!」

天使「死んでしまえば浮気じゃないみたいですよ」

男「2日後に締めてやるから覚悟しとけ」

天使「まぁそんなお父様より男さんへメッセージをお預かりしてます」

男「親父が?」

天使「はい!え~ごほんっ!」

天使「拝啓、男へ」

天使「先に逝ってすまなかった。お前と妹が無事新しい家庭をつくるまでは生けていたかったのだが。」

男「・・・親父」

天使「もう母とは子作りの練習もできないのも心残りだ。」

男「早速浮気してるじゃねーか」

天使「男も早くセックスをしろ。いいぞぉセックスは。心が洗われる。まるで洗濯してるようだ。洗われるだけに。」

男「何を伝えたいんだよ・・・」

男「まったくあの馬鹿親父は」

天使「まだ続きがありますよ」

天使「男、お前のした事は決して許される事ではない。」

男「!!」

天使「人を殺すという事は罪なんだ。罰せられるべきである。」

男「なんだよ急に父親ぶりやがって・・・」

天使「だが、良くやった、男。妹を守ってくれてありがとう。」

男「・・・」

天使「お前は俺が死んでからもぬけの殻だったからな。心配してたんだ。」

天使「天使ちゃんの後押しもあってか、ようやく人間らしさを取り戻したように見えたぞ。」

天使「2日後に待ってるぞ。一緒に酒でも飲もう。」

男「親父・・・ありがとう」グスッ

天使「P.S.女ちゃん凄いぜマジ凄いぜ」

男「やっぱり殺す」

天使「まぁまぁ♪良かったじゃないですか!」

天使「あなたを苦しめてきた友さんに復讐も果たしたし」

男「まぁな・・・」

天使「・・・もっと素直に喜んでくださいよ」

天使「私昨日の男さんを見て濡れちゃったんですから///」

男「妹ォ!!!縄だ!!!縄持ってこおおおおい!!」

妹「お兄ちゃん呼んだ!?」ガラッ

男「なんでお前が既に亀甲縛りなんだよ」

妹「お昼には行くみたいだからまた後でね」ピシャリ

男「はぁ・・・変態なのは忘れてねぇのかよ」

天使「元々素質があったのでしょう」クスクス

男「それにしても凄いなこの銃」

天使「はい♪天界特製の記憶銃ですから♪」

男「・・・友について一切覚えてないもんな」

天使「当たり前ですよ」

天使「高かったんですから」

男「ありがとな」

天使「今日は回らないお寿司が食べたいですね」

男「お袋に言ってくれ・・・」チラッ

財布「オッス」130円

男「それにしても昨日のあの不思議な力・・・」

男「任意の場所にワープしたり天使と合体したり」

天使「まぁいやらしい///」

男「一体どういう力なんだ?」チョップ

天使「イタッ」

天使「神の力ですよ」

天使「言ったでしょ?私が男さんの武器になるって」

ーーー8月15日 深夜

男「このホテルに入っていったな」

天使「はい!私達も入りましょう」

男「ちょっと待て」

天使「むぅー冗談ですよ」

男「ふざけるなよ!!」

天使「落ち着いてください!!」

天使「・・・聞こえますよ、妹さんの声が」

男「・・・俺にも聞かせられるか」

天使「私とキスしてくれたらいいですよ///」

男「・・・」チュッ

天使「え///男さんったら強引なんだから///」

男「したから早くしろ」

天使「ロマンもクソくらえですね」

パアッ

男「!?天使が消えた!!」

天使「ここにいますよ」

男「なんだこれ・・・脳内に直接天使の声が響いてる」

天使「男さんの中に私がいるんですよ」

天使「これぞ神の力!!!フハハハハハハ」

男「クソ・・・殴れないから腹が立つ」

天使「私の力なんですよこれ」

天使「私と口付けた者は私が出ていくまで神の力を授かるんです」

男「力が漲ってくるぞ」

天使「羽根を生やして飛ぶ事も出来ますし」

天使「頭の輪っかを使って建物に侵入も出来ます」

男「おまそれ通り抜けフープ・・・」

天使「なにより神通力で命を軽く終わらせられますよ」

男「・・・」

妹「アンッ…イヤァ…ソコォモットツイテ…」

男「妹のいやらしい声を聞く事になるとは」

天使「そういう割には男さんのエンジェル勃ってますよね」

男「クソォ」

天使「男さんの全てが繋がってきます///」

男「出ていけ」

男「3階の角部屋にいるんだな」

天使「凄いでしょ私の力!」フンス

男「まぁな」

天使「もっと褒めてください」

男「黙れ売女」

天使「失礼な!処女ですよーわたしゃ!」




友「オマエノアニハズットメザワリダッタ」

男天使「「!!」」

妹「カハッ…クビ…シメナ…デ…」



男「あの野郎」グググッ

天使「落ち着いてくださいよ」

天使「まだ友さんは話し終わってないです」

天使「全てをさらけ出して無防備なところをスパっと殺りましょう」

男「待てねぇよ!」

男「妹まで死んだら俺はこの怒りをどうすればいいんだ」

天使「友さんに全て向ければいいじゃないですか」

男「クソっどうすれば」

友「クスリヅケニシテヤッタ…ミッカミバンオカシツヅケタ…」




男「・・・」

ビュッ

天使(す、凄い)

天使(私でも任意の場所にワープするなんてできないのに)

天使(うわー妹さん裸ですね)

天使(なんということでしょう///)チラッチラッ

天使(友さんの粗チンwwwwww)

天使(これが噂の真性包茎ですかwww)

天使「男さーん!今ですよ・・・って」

天使「もう・・・早すぎですよ」

天使「頭が転がってるじゃないですか」

友「…」ジーッ

天使「うわぁこっち見んな」

スーッ

天使「もう!もっとゆっくりと痛めつけるとか出来ないんですか」

天使「あまりにも早いから出てきちゃいましたよ」

男「・・・友」

妹「お兄・・・ちゃん?」バタッ

天使「妹さん気絶しちゃいましたね」

男「・・・俺はどうすれば」

天使「私の助けが必要でしょ!!」

天使「今でしょ!!」

男「妹が目を覚ましたら俺を人殺しと言うのかな」

天使「無視かよ」

天使「うーん、友さんも同じ人殺しですからね」

天使「案外助けてくれてありがとう!お兄ちゃん大好きっ!!チュッとかなるかもですよ」

男「・・・」

天使「あーもうしょうがないですね!!」ガサゴソ

パッパカパーパパーンッ

天使「わすれろ銃~」

ーーーーーーーーーーーーー

8月16日 早朝

パァンッ

男「妹!!」

天使「大丈夫ですよ、記憶を忘れさせるだけですから」

男「記憶を・・・?」

天使「はい!妹さんの中から友さんの記憶を完全に消しました」

天使「後は連れ帰っていつもどおり声を掛けてください」

男「・・・そっか」

男「終わったんだな・・・」

男「俺はついに人を・・・」

男「殺したんだ」



天使「いい笑顔です」ニコッ

8月16日 昼

母「男~天使ちゃん、そろそろ出発するわよ」

男「・・・すぐ行くよ」

天使「はーい♪」



天使「そんなに落ち込まないでください」ボソッ

天使「・・・友さんを殺した時の男さん、とっても好きですよ」ボソッ

ありがと
また後でね

おまた

墓地

天使「人間って不思議なものですね」

男「そうか?」

天使「命が終わっても天国で会えるんですよ」

天使「なのに何故魂も残っていない石ころなんかに祈るのでしょうか」

男「・・・意味がなくても俺たちは祈るんだよ」

天使「長年死にゆく人を見守ってきましたが男さんと男さんの家族はとても好きですよ」

天使「とても暖かい家族です」

男「・・・普通だけどな」

天使「それに男さんはやっぱり特別です」

天使「はぁん・・・もう1度見たいです・・・」

天使「友さんを殺した時の男さんの顔・・・」ウットリ

天使「ハーデス様でもあんな悪い顔はなかなか見れないですよ」クチュクチュ

男「おい」

天使「アンッ…私男さんのこと…ンッ…とても愛しいです…」クチュクチュ

男「神聖な場所だからマジでやめて」

天使「お父様を…殺した人も殺しませんか…イクッ…」ビクンビクン

男「よだれ垂らして何言ってんだコイツ」

男「親父は事故だろ」

天使「やだなーそんな訳ないでしょ」スッキリ

天使「あなたの親友が引き金を引いたのですよ」

男「・・・」

天使「れっきとした殺人ですよ」

男「友が轢き殺したのか」

天使「違いますよ、死刑囚です」

男「は?」

天使「簡単に言えば犯罪者を使って殺させた人物がいるんですよ」

男「・・・それってまさか」

母「友くんのお父さん、警視総監ね」

男「お袋っ・・・」

天使「はいっそうですお母様♪」

男「・・・お袋は知ってたのか」

男「妹は?」

母「まだパパのお墓の前で祈ってるわ」

天使「やっぱりいい家族です」

母「・・・友くんは男が殺したの?」

男「っ・・・」

母「そう・・・」

母「おかしいと思ったのよね」

母「昨日妹が友くんと泊まりをするって分かってた」

天使「一部始終見てましたよ」

男「もうお前黙っとけ」

8月16日 夕方

天使「ンホーッこのハンバーグチーズが入ってますよ!!」

男「一昨日も食ったろ・・・」

妹「天使さんってハンバーグ好きなんですね」

天使「一番好きなのは男さんですけどね」アムアム

妹母「あらあらまあまあ」キャーッ

男「ガストで騒がないでくださいお願いします」

天使「男さん明日の夕方で死んじゃいますけど皆さんどうするつもりですか?」

妹「こんなクソ兄貴さっさと死んじゃえばいいのよ」

母「そうねぇ性犯罪者になる前に全うな人生を歩んで欲しかったわ~」ウルウル

男「信じてねぇよこいつら」

妹「・・・まぁ明日の花火大会一緒に行ってあげてもいいけどっ」

天使「はいっデレいただきましたーっ」

母「ダメよ妹、天使ちゃんとの最後のブフォッwwデートを邪魔しちゃ」

男「さっきまでのシリアスなんだったんだよ」

天使「まぁまぁ楽しければいいじゃないですか」

男「・・・」

天使「男さん家族と過ごすのはこれが最後なんですよ」ボソッ

男「・・・俺がまだ復讐をやると思ってるのか」

天使「はいっ♪」

男「親父は望んでないだろ」

天使「男なら最後までやり通せとおっしゃってますよ」

男「なんなんだよウチの家族は」

8月16日 夜

妹「やっぱり我が家は落ち着く~」

母「こらこらすぐに寝転ばないの」ニコニコ

男「パンツ見えてるぞ」

妹「お母さんお兄ちゃんがいやらしい目で私を狙ってる」

天使「私だけじゃ物足りないって言うんですか!!」

男「なんでこんな変態ばかりなんだよ」

母「あらあらまあまあ」

男の部屋

男「なぁ天使」

天使「子作りの練習ですか」

男「ちげーよ」

天使「本番ですか」

男「親父と話せるか」

天使「無視かよ」

母「私も話したいわ」ガチャ

天使「・・・私を通してなら大丈夫ですよ」

天使「えーっゴホンッ」

天使「大丈夫ですよ感度は」

男「どっちのだよ」

母「あなた・・・」

天使「かかかかか母さんっ!?」

男「ナニしてるんですかね」

母「やっぱり私あなたがいなくて寂しいわ」

天使「俺もだよ」キリッ

男「」

母「男がね妹をあの年中盛ってる友から救ってくれたわ」

天使「あぁ見てたよ」

天使「立派に育ってくれた」

男「・・・2人ともちょっとおかしいよな」

母「冬に皆でテレビを見てる時もあの猿は妹に手マンをしてた・・・」

男「ちょっと待てコタツの中でナニしてたんだあいつら」

天使「男は童貞だからな妹の変化に気付けなかったのだよ」

男「親父明日覚悟しとけよ」

母「いくら家柄が良くてもやっぱりどこでも発情する人には妹は渡せないわ」

天使「そうだな」

男「親父もどこでも発情してるよね」

母「・・・あなたを殺した人」

母「違う、あなたを殺すように仕向けた友のお父さんが憎い」

男「・・・」

母「もうお父さんには会えないの本当に辛いわ」

男「お袋・・・」

天使「母さん・・・」

ダッ

男「お袋!?」

天使「・・・台所に向かいましたね」

男「通信が切れたのか」

天使「はい♪」

ガチャ

男「あ、戻ってきた・・・って何包丁持ってんだよ!!!」

母「・・・」

母「男・・・友くんのお父さんを殺して」

男「何言ってんだよ」

母「さもないと私も死ぬ」ググッ

男「おい!!!」

天使「いーですねー」ニヤニヤ

母「親として最低なのはわかってるわ」

母「でも、その前に私も1人の女なのよ」

母「愛した人を奪われた哀しみ・・・あなたにも分かるでしょう?」

男「・・・妹はどうするんだよ」

天使「いいじゃないですか」

天使「家族皆で死ねば天国で再会できますよ」

男「てめえ!!!」

男「俺たち人間は一生懸命働いて結婚して幸せになるもんなんだよ!!」

天使「いやいや男さん」

天使「あなたずっとニートだったでしょ」

天使「それに結局女さんを殺した友さんに復讐を果たしました」

天使「もう今更罪を悔いたって意味ないじゃないですか」

天使「あなたは既に誰よりも人間から程遠いんです」

男「・・・」

天使「でもそんな男さんの味方はいるじゃないですか」

母「・・・」グスッ

天使「あなたの家族です」

男「・・・」

母「ずるいのは分かってる・・・」

母「私は自分で復讐を果たせないの」

男「・・・」

母「男・・・お願い・・・」

母「家族のために友のお父さんを殺して」

8月16日 深夜

男「・・・妹は友の事覚えてないんだよな」

天使「はい」

男「でも周りは皆覚えてる」

天使「流石に友さんの存在をなかった事にするのは難しいですね」

男「いつかは思い出すかもしれない」

天使「周りが思い出させるかもしれないですもんね」

天使「それに薬物使用したという事実もあります」

天使「自発的ではないにしろ違法性のある薬でしたからね」

天使「まだ高校生ですけど次の検尿で逮捕される可能性はありますよ」

男「・・・」

天使「生きてても辛いかもしれませんよ」

妹の部屋

男「・・・ぐっすり眠ってるな」

天使「可愛いですね」

男「・・・天使」

天使「はい」

チュッ パァッ

天使「せっかく助けたのに現実は残酷ですね」

男「・・・そうだな」

天使「一思いに殺りますか」

男「・・・ああ」



8月16日 終わり

8月17日 早朝

天使「ネカフェとか久しぶりなんですけど!!!」ワクワク

男「とりあえず家にはいれないからな」

天使「まぁまぁ♪」

天使「もうすぐ全てが終わるじゃないですか」

男「まぁな」

天使「都内まで飛んでいくなんて男さんってばやんちゃなんだから♪」

男「・・・」

天使「まぁネカフェもいいんですけどー」クネクネ

天使「せっかくなのでホテル行きませんか・・・///」チラッ

男「・・・」スタスタ

天使「ちょっとー!!!」

男「お金がありません」

天使「本当にこれだからニートは・・・」ヤレヤレ

都内ネットカフェ

天使「男さん男さん!!!」

天使「ここのネカフェソフトクリーム食べ放題ですよ!!!」

ウルセーゾオオオオオ
アンタハダァーットレ!!!!メメタァ

男「静かにしろ」

天使「ちぇーっ」

天使「男さんはパソコンばっか触って暇だし」

天使「私はテレビでも見ましょうかねー」プンプン

ピッ

TV「先日神奈川県内のホテルにて原因不明の遺体が見つかりました・・・」

天使「あらーもうニュースになってる」クチュクチュ

ちょっと休憩
初めてss(短くないけど)書くから
辻褄とか分からんけどスマンね

TV「被害者は都内警察庁最高権威の1人息子で警察は総力を上げて捜査に乗り込むとの事です」

天使「裏では罪のない人を消してるくせに何言ってんですかね」ケラケラ

男「・・・ここか」

天使「あ、場所分かりました?」

男「あぁ」

天使「どうやって殺っちゃいます??」

男「・・・」

男「こいつが友の親父か」

天使「便利な時代ですよね」

天使「名のある人ならネットですぐに顔が割れちゃいますもん」

男「やるなら今すぐだ」

天使「・・・」

天使「男さん」

男「ん?」

天使「気を付けてください」

天使「顔や名前がバレたらすぐにでもあなたの家は危険に脅かされます」

天使「きっと警視総監以外にも裏の顔を持つ者が」

天使「あなたの家族を始末するでしょう」

男「・・・」

男「しかし天使「時間がないですもんね」

男「・・・」

8月17日 朝

警視庁

総監「まだ息子を殺した犯人は分からないのか」

刑事「す、すいません・・・」

総監「困るんだよ私の唯一の跡取り息子を殺した犯人・・・」

総監「すぐにでも処理しなければどうにかなりそうなんだ」プルプル

警視長「まぁまぁカッカしなさんなよ」

総監「しかし・・・」

警視長「今神奈川県警に遺体が見つかったホテルのテープを要請してますんで」

総監「ほう・・・もうすぐだな」

霞ヶ関駅

男「そういえばホテルを出る時カメラに俺たちが映ってるんじゃないのか」

天使「あーご心配なく!!」

天使「ちゃんと妹さんが入るとこから捏造しときましたよ♪」

男「用意周到だな」

天使「こうなることは分かってましたから」

天使「でもどうするつもりですか?」

男「・・・まぁ考えはあるよ」

天使「ほう!作戦を練ってたんですね!!」

天使「聞かせてください!」ワクワク

男「まぁ待て。まずはコンビニだ」

天使「男さんったらまだ7時ですよ」

男「近藤さんじゃねぇよ」

警視庁

総監「誰か分かったのか」

警視長「はい」

警視長「この女ですよ」

総監「!!」

警視長「勿論身元も特定しています」

警視長「女というやつでかつて友様と同じ高校に通っていた」

総監「ふざけるな!!!!」バァンッ

警視長「!!」

総監「コイツは息子が殺して私が揉み消したんだ!!」

総監「存在するはずがない!!!」

警視長「揉み消した・・・?」

総監「お前だって関わっただろ!!」

総監「お前の所で扱う麻薬が表沙汰に出ては困ると」

警視長「・・・」

総監「生きているはずがないんだ!!」

警視長「・・・失礼ですが今まで殺した人の事は覚えていますか?」

総監「あぁ?いや特には覚えていないが」

総監「この女は息子がよく私に写真を見せてくれたからな」

総監「どうしても欲しいというからよく覚えている」

警視長「・・・では男父のことは?」

総監「・・・誰だそいつは?」

霞ヶ関駅近く コンビニ

男「・・・」カチッ

天使「男さんってタバコ吸うんですね」

男「ん・・・ゴホッゴホッ」

天使「wwwwwwwwww」

天使「まさか初めてですか(笑)」

男「・・・親父がいつも吸っててな」

男「お袋が子供の前でやめてっていうから」

男「いつもベランダで吸っていたんだ」

天使「・・・」

男「楽しみと言えばタバコと家族サービスぐらいだとよく言ってたよ」

男「俺がバスケのレギュラーになった時も」

男「妹とお袋と女を連れて試合に来てくれた」

天使「両手片足に花ですね」

男「女と付き合った時も避妊はちゃんとしろよとコイツを渡されたよ」ほいっ

天使「未使用ですけどねwwwww」

男「馬鹿な親父だったけど俺は好きだったんだ」

天使「いい人ですよ、エロいけど」

男「そんな親父をたかが息子の腹いせに殺して」

男「何事もなかったかのように事件を隠蔽し」

男「俺たち家族がどれだけ苦しんできたのか」

男「お前に何が分かるっていうんだ!!」バッ

総監「!!!」

総監「お前は・・・息子の言っていた男か!!?」

天使「凄いですよ、まさか警視長に変身するなんて」

天使「何も喋らなくてもすんなり総監の部屋まで通して貰いました」

総監「な・・・なぜここに・・・??」

男「・・・」

天使「ちなみに警視長はコンビニにタバコを買いに来た所を襲いました♪」

天使「天界でちょっと調べてみたらもうそれは埃だらけ」

天使「叩けば叩く程に出てくる罪の数々でしたね」

男「ネットで顔は割れてたしな」

総監「ビデオは一体どうやって・・・?」

天使「内緒です♪」

男(女が手伝ってくれたのか)

天使(はい♪今でも男さんを愛していると)

男「・・・お前の罪を悔いろ」

総監「・・・命だけは」

総監「助けなくていいかな!!」カチャ

天使「・・・神に向かって銃ですか」

男「・・・どうやって親父を殺したんだ」

総監「あ?覚えていないなそんなこと」

男「そうか」

天使「男さん!早く殺っちゃってくださいよ!」

男「・・・」

男「フンッ」バキッ!!

総監「ウガッ!」

ゴロゴロゴロガシャーン!!

天使「えーまさかの拳ですか」

天使「しかも神通力もほぼ皆無で」

男「こんな男っ!!!!」


男「まるで殺す価値もないじゃないか!!!!」

天使「・・・は?」

総監「・・・」

天使「いやいや何言ってるんですか?」

天使「この人は確かに終身刑の男を使って」

天使「あなたのお父様を殺させたのですよ?」

天使「自分の手も汚さないで」

男「・・・」

天使「もう十分に人間のクズって事は分かってます」

天使「このまま放置すればあなたのお母様もいずれ消されますよ?」

天使「全ては闇に葬りさられあなたの生きてきた証はなくなります」

男「・・・ダメだ」

男「コイツは自分のした行いをまるで反省していない」

天使「・・・はぁ・・・」

スゥッ

天使「見損ないました」

天使「これから吐き出させばいいのに」

天使「男さんって本当童貞ですよね」

天使「さようなら」

パァンッ!!!!

男「!!」

総監「フハハハハハハハハ!!!」

天使「・・・グハッ」ボタッボタッ

男「天使!!!」

総監「誰か!!今すぐにコイツラを取り押さえろ!!」

男「キサマアアアアアァァァ!!!」

男「クソ・・・しっかりしろ!!!」

天使「・・・本っ当にバカですね・・・」

天使「こうなる前に動けないから大切な人も守れないんですよ・・・」

男「!!」

天使「復讐の・・・何が悪いんですか?」

男「もう・・・喋るな」ギュッ

天使「男でしょ・・・?やられたら殺り返してくださいよ・・・」

男「・・・」

天使「私だって地上で死んだらもう永遠に魂は消滅します・・・」

天使「だから・・・その前にこれで・・・」

男「この銃は・・・」

天使「撃ち抜かれた者は永遠に死ねません・・・」

天使「ずっと時の狭間で犯してきた罪に苛まれ続けます・・・」

男「・・・ハハッ」

天使「・・・クッ・・・そう、その顔です・・・」

天使「なんて・・・悪魔みたいな顔なんでしょう・・・」

天使「男さんのその顔・・・大好きで・・・」

男「・・・」

総監「うおい!!!どうして誰も来ないんだ!!!」

男「・・・ここに来る前に全員に催眠術を掛けたんだ」

総監「なっ・・・」

男「神の力でな・・・」




パァンッ

男「・・・独りで永遠に苦しんでくれ」

8月17日 昼

男「・・・」


なんだこれ・・・?
なんで天使まで死んでんだよ・・・

どうやってここから出たらいいんだ


親父・・・
誰も守れなかったよ

妹・・・
駄目なお兄ちゃんでごめんな

お袋・・・
復讐は果たせたよ・・・

女・・・
大好きだった・・・
またあの世で会おう

天使・・・
俺のために色々とありがとう
お互い違う所で出会えてたら
きっと次は君と付き合ってたよ

男「・・・」

男「・・・う」

男「うわあああああああああああああああああ!!!!」

男「神様!!もう俺を殺してくれ!!!」

男「結局誰一人守れなかった・・・」

男「とても悔しい・・・悔しいのに・・・」






男「なんでこんなに笑ってるんだ俺は・・・」

男「うっ・・・ぐすっ・・・・・・」ヒック…

クチュ…

男「くそおおお・・・」グスッ

クチュ…クチュクチュ……

アンッ…イヤァ…キンモチイイイ…

男「・・・おい」

天使「・・・」クチュクチュ

男「無視すんな」

8月17日 夕方

天使「いやぁ最高でしたよwww」アヒャヒャヒャ

男「・・・」ムスーッ

天使「やっぱり私の見込んだ人ですね・・・」プルプル

天使「なんなんですか最後の一人語りwww」

天使「なーにが今までありがとう・・・キリッ」

天使「ですかバーローwwwww」

男「オライッ」ポイッ

天使「あー通販で買った黄金体験銃(ゴールドエクスペリエンスレクイエムガン)が~」

天使「やっと家の近くまで帰ってきましたね」

男「帰りは電車だったからな」

天使「まぁその前にホテルでシャワー浴びましたからね///」

男「・・・なぁ・・・」

天使「勿論女さんとお義父様はわたし達の一部始終を見ていましたよ♪」

男「うおおおおお女ァっ!!違うんだ!!!」

天使「美味しくいただきました!」ツヤツヤ

土手沿い

天使「・・・いいんですか?」

天使「昨日が最後とは言いましたけどまだ家族に会いに行けますよ?」

男「あぁ、もういいんだ」

男「全て終わったからな」ニコッ

天使「ハゥンッその笑顔まさに小悪魔ですぅ///」

男「あの世でマジで彼女面すんなよ・・・」

天使「遊びだったんですね・・・最低・・・」シクシク

男「だぁーっ泣くな!!」

男「・・・結局友に完全な復讐を果たしちまったな」

天使「家族ぐるみの大喧嘩でしたね」

男「・・・もう許さねぇけど」

天使「それが正解です」

男「あいつはやっぱり地獄に落ちたのか?」

天使「確か鬼達に500年間犯され続ける罰だったと思いますよww」

男「Oh…」

天使「自業自得です♪」

男「・・・もう18時になるな」

天使「そうですね」

男「そろそろか?」

天使「はい・・・」

男「・・・花火、天使と見たかったな・・・」

天使「男さん・・・」




天使「見れますよ」

男「へ?」

天使「いや普通に男さんが天国に行けると思ってるんですかwwwwww」

男「は?どゆこと?」

天使「男さんは地獄行きが決定してるんですー」

男「・・・つまり」

男「天国へのお迎えが来ない・・・?」

天使「YES!!」

天使「友さんと友さんのお父さんを殺しといて何言ってるんですかwww」

男「・・・ハハッ」

天使「閻魔大王様も流石にムカ着火インフェルノでしたよ!!」

男「ハハハハハハハッ!!!」

天使「本来天国行きのあなたは罪を犯し地獄行きに変更・・・」

天使「つまり3日後に天国に行けなくなり」

天使「死ぬまで現世の罪を反省しろとの判決です!」

男「なんだこれウケるwwwww」

ヒュルルルルルルルルル…

ドォン…

天使「あ、花火始まりましたよ!!」

男「あぁ・・・」

天使「妹さんもお義母様と一緒に見てるんですかね?」

男「さぁな・・・」フフッ

ーーー8月16日 深夜

妹の部屋

男「・・・」

天使「やっぱり殺せないですか?」

男「・・・」ポロポロ

男「当たり前だろ・・・」

男「こんな生意気なやつでも家族なんだ」

男「これからどうなろうともお兄ちゃんが一生守るって決めたから」

男「俺は妹を殺せない・・・」



天使「・・・素敵ですよ、その優しさは」

8月17日 夜

天使「最後の花火、終わっちゃいましたね」

男「あぁ、こんなに綺麗な花火は初めて見たよ」

天使「ふふふ」

天使「男さん!もう女さんとお義父様には会えないですね!」

男「・・・これでいいけどな」

男「やっぱり妹とお袋を幸せにするまでは死ねないよ」

天使「・・・ずるいです」

男「は?」

天使「その幸せにする家族に私は入ってないんですか・・・?」

男「いやでもお前天使じゃん」

天使「ちょっとあのエロ神に抗議してきます」ビュンッ

男「おおいっ!!!」

男「・・・まったく」フフッ

男(女、親父・・・俺はこっちでまた頑張るよ・・・)

男(罪は消えなくとも心は随分軽やかになった)

男(復讐に関する影響がないように天使が上手くやってくれてるみたいだし)

男(俺も2度目の人生を歩き出すよ)

くぅ疲

終わりですありがと
適当に書き出したから話に困った
何も考えずに書いちゃ駄目だね
長いけど楽しんで読んでもらえたらいいな

もっと闇堕ちとかする方向に持って行けばよかったかも
読み返すと恥ずかしくてしょうがない

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