格闘家「俺を勇者の仲間に?」(89)

勇者「うん、君とは昔から一緒に稽古した仲だから」

格闘家「だけどよ、まだ魔王とは到底戦えそうにもないぜ?近くの洞窟のボスでも危ういんだしさ…」

勇者「大丈夫だって!仲間を増やして、途中でばしばし戦えばきっと強くなれるよっ」

格闘家「それもそうだけどよ…」

勇者「なら決まりっ。まずは仲間を探しに酒場に行こうよっ」ガシッ

格闘家「お、おい…まだ行くとは言ってないぞ!」わたわた

酒場

ワイワイガヤガヤ

勇者「うわぁー、たくさん人がいるね!これならきっと旅について来てくれる人がいるはずだよっ」

格闘家「だろうな…なら二手に別れて探すか?」

勇者「その方が効率的だね。そうしよっか」

格闘家「じゃあ、二人で一人ずつな。頼むぜ?」

勇者「うん、分かった!」ルンルン

格闘家side

格闘家「さて…俺は前衛、あいつは近接も魔法も出来たっけな。魔法使いでも探してみるか」

格闘家「…とは言っても見た目でしか探しようがないな。うーん」キョロキョロ

格闘家「ん、おい。そこのあんた」

魔法使い「…何ですか?」

格闘家「あんた見たところ魔法使いだろ?魔王を倒す気はないか?」

魔法使い「……」ジト

格闘家「おいおい、人をそんな怪しい目で見つめるなよ。あそこの勇者のツレだよ」ユビサシ

魔法使い「あら…あれは勇者様…本当なのね」

格闘家「おう、嘘はついてねぇよ。それで、どうだ?一緒について来ないか?」

魔法使い「…私はまだ未熟だし、足手まといよ?」

格闘家「そこら辺は気にすんな。勇者も俺も、まだまだだよ」

格闘家「それに、旅して戦ってれば強くなるさ。気にすんなよ」

魔法使い「…ふふ、見た目によらず前向きな性格なのね」

格闘家「う、うるせぇよ…ま、決まりだな」

魔法使い「…えぇ、よろしくお願いしますね」

格闘家「おう、気張って行こうぜ?」

まほうつかいが なかまになった!

勇者side

勇者「えっと、僕と格闘家は戦えて、僕は基本的な初歩魔法全般なら使えるから…回復してくれる人かな。僧侶さんを探そっと」キョロキョロ

ドンッ

僧侶「きゃっ!」

勇者「あ、ごめんなさい!前を見てなくて…」

僧侶「こちらこそごめんなさ…ゆ、勇者様!?」

勇者「え?うん。僕ってそんなに有名?」

僧侶「有名も何も、王様が先日、勇者様が旅に出ると仰せになられましたよ!」

勇者「あれ、そうなの…?全然知らなかった」

僧侶「それでどうしてここに…あ、仲間をお探しに?」

勇者「そうそう!話が分かるねっ」

勇者「ところで君は?」

僧侶「私は僧侶と申します。普段は酒場なんて所には足を運びませんが、用事がありまして。今帰る所でしたの」

勇者「ほんと!?僧侶なの?」キラキラ

僧侶「え、えぇ…外れにある神殿で信仰を…」

勇者「ねぇねぇ、一緒に魔王を倒しに旅に出ない?」

僧侶「って、えぇっ!?私がですか!?」

勇者「君以外に誰がいるのさ!回復が出来る人を探してたんだっ」

僧侶「そ、そうだったんですか…ですが、私よりも優れた方は沢山いらっしゃいますよ?」

勇者「ここで会ったのも何かの縁だよ。お願いっ」

僧侶「勇者様がそこまでおっしゃるのなら…はい、よろしくお願いします」

勇者「やった!ありがとうねっ」

僧侶「あはは…」

そうりょが なかまになった!

格闘家「…お、いたいた。おーい」

勇者「あっ、格闘家!さっきぶり~」パタパタ

格闘家「何だそれ…っと、隣にいるのは?」

僧侶「私は僧侶と申します。しがない者ですが、勇者様とご一行させて頂く事になりました」

格闘家「堅苦しいのはやめようぜ。なぁ?」

勇者「うんうん、仲良くしようよっ」

僧侶「そ、そうですか?分かりました」

魔法使い(…空気…)

格闘家「っと、紹介が遅れたか。こいつは魔法使い。一緒について来てくれる仲間だ」

魔法使い「…勇者さんと僧侶さんですね…よろしくお願いします」ニッコリ

勇者「魔法使いちゃんに僧侶ちゃん、これからよろしくね~」

僧侶「はいっ」

格闘家「さて、まずは隣町を目指すか?」

勇者「あー、僕武器家に忘れちゃった。取りにいっていい?」

僧侶「私も神父様にご報告を…」

魔法使い「…私は大丈夫」

格闘家「ふむ…なら今日はもう遅いし、明日からにするか」

勇者「りょーかい!じゃあまた明日酒場で合流、って事でいい?」

格闘家「おう、分かった」

勇者「ふふ、じゃあ僕はもう帰るね!楽しみだな~」ルンルン

僧侶(勇者様…ピクニックか何かと勘違いしてらっしゃるのでしょうか)

勇者「みんなじゃーね!また明日~」テクテク

僧侶「それでは私もお暇します。さようなら」ペコリ

格闘家「おう、またなー」

魔法使い「…勇者とはどういう関係なの?」

格闘家「ん?あぁ。昔からよく遊びや稽古につき合ってた仲だ」

魔法使い「…貴男、身分が高いようにも見えないけど」

格闘家「ず、随分鋭い発言だな。色々あったんだよ、色々な」

魔法使い「…そう、深入りはしないわ」

格闘家「ん、サンキューな。帰らないのか?」

魔法使い「…私はまだやる事があるから…酒場に戻るわ」

格闘家「そうか。ならまた明日」

魔法使い「…えぇ、また明日」

勇者宅

勇者(格闘家…久しぶりに会ったけど凛々しかったなぁ…かっこよかった…)

勇者(…はうぅ)モンモン

勇者(っていけない!僕も格闘家も男の子…こんなのダメ…それに明日は旅に出るんだから…)

勇者(…我慢、我慢…)

勇者母「勇者ー?明日早いんでしょ?もう寝なさい」ガチャッ

勇者「お、お母さんっ!急に入ってこないでよっ」

勇者母「あらごめんなさい。でもこれから長いんでしょ?気をつけてね」

勇者「…うん、ありがとう。もう寝るよー」

勇者母「そう、いい子ね…元気でね」

勇者「うん!頑張ってくるよっ」

今日はこれで一旦区切ります。初ssなので見苦しい所があるかもしれません…

性別はどうなっているのだね?ん?

>>14 僕も格闘家も男の子って言ってますよ

>>14
勇者…♂
格闘家…♂
僧侶…♀
魔法使い…♀

となっております。

今日の夜に続きを書きますのでもうしばらくお待ち下さい…

勇者はガチホモなのか?
ショタなのか?

>>17
ショタです。分かりにくい文で申し訳ございません…

翌日…酒場前

僧侶「あら…私が一番乗りでしたか。やはり6時では早すぎましたかね…」

僧侶「…する事がありませんね。道具屋さんで薬草でも買いに行きましょうか」トコトコ

……そうりょ いどうちゅう……

道具屋前

僧侶(あら…?先客が…。あれは、格闘家様…?)

格闘家「だァから!少しくらいまけてくれてもいいじゃねーか!これが全財産だぞおい!」36g

道具屋店長「おいおい兄ちゃん、うちは靴磨きをする場所じゃないぜ?そんな金じゃせいぜい薬草が一つ買えるだけじゃねーか…」

僧侶「あの、格闘家様…」

格闘家「げっ…ダ、ダレノコトデショウカ」

僧侶「薬草ですら危ういだなんて…かわいそう…」

格闘家「」

店長「ん?何だいそこの姉ちゃん。あの兄ちゃんと知り合いかい?」

僧侶「えぇ、これから親密な仲に…」

格闘家「おい、語弊のある言い方をするな」

店長「がっはっは!そうかそうか!そいつはすまなかったな。全品半額にまけてやるよ」

僧侶「わぁ、よろしいのですか?ありがとうございますっ」ニッコリ

格闘家「無視ですかさいですか…」げんなり

さかばへ いどうちゅう…

格闘家「しかしあれだな、見た目と違って意外と世渡り上手だな」

僧侶「うふふっ、それほどでもありません」ニコニコ

僧侶「それにしても格闘家様、何故こんなに早くから?」

格闘家「ん…いや、寝れなくてな」

僧侶「あらあら…」クスクス

格闘家「わ、笑うなや!緊張したんだよ。これからの事を考えてな…」

僧侶「可愛らしいですね。逞しいお身体と比べると、とてもギャップが…」

格闘家「ごめんなさいもう勘弁して下さい…」

酒場前

格闘家「着いた着いた…っと、あれは…勇者か?」

勇者「ごめーん!皆来てないかと思って…二度寝しちゃった☆」テヘペロ

僧侶「魔法使い様はまだいらっしゃってないみたいですが…」

勇者「あれ、そうなの?ビリじゃなくてよかったー…」

格闘家「何がよかったんだ…」

勇者「だって最後だと待たせちゃったーうわあーってならない?」キョトン

格闘家「…うーん…言われてみれば…」

僧侶「ふふっ、確かにそうですn」

魔法使い「…遅い」

僧侶「ひゃぁっ!σ」ビクッ

勇者「あれ、魔法使いちゃん、いつからそこに?」

格闘家「っていうか酒場から出てきたな。まさか一番早かったのか…?」

魔法使い「…酒場の宿に、泊まらせてもらったから。調べ物もしたかったし、多分私が一番早く起きたわ」

僧侶「」

勇者「じゃあ結局僕がビリかぁ…」しゅん

格闘家「うはは、どんまいどんまい」なでなで

勇者「ちょっ…も、もうっ!恥ずかしいからやめてよっ」

格闘家「ん、悪い…つい昔からの癖でな」

魔法使い「…微笑ましいわ」ニコニコ

僧侶「」

格闘家「…おい、何時まで気絶してるんだ?」ぺちぺち

僧侶「はっ!お爺様が川の向こう側にっ!…って、あら?」

勇者「起こして正解だったね…」

魔法使い「…危ない所だった」

格闘家「旅に出る前から死傷者が出るとか鬼畜すぎるだろ…」

僧侶「あ、あれ?皆さん…あれっ?」キョロキョロ

格闘家「呆けてる暇は無いぞ。集まった事だs」

勇者「集まった事だし、しゅっぱーつ!」トコトコ

格闘家「…ふふ、やれやれ」

魔法使い「…僧侶さん?」

僧侶「あ、はい!皆さん待って下さいよお…」

パーティー いどうちゅう…

魔王城 皇室

魔王「側近よ」

側近「はい、こちらに」

魔王「昨日から今日にかけての情報を」

側近「直ちに…魔物a!」

魔物a「うっす。こちらになりますっす」パサリ

側近「ご苦労…下がりなさい」

側近「それでは、読み上げていきます…我が国の兵力は未だ変わらず、王国側も然り。しかし、野良の山賊共が北の砂漠国へ小規模攻撃を仕掛けたようです」

魔王「確かあそこは…我々の領地。数は?」

側近「詳細は不明ですが、およそ30との事です」

魔王「ふむ…ゴブリン小隊に大型ドラゴン二匹を導入しろ」

側近「畏まりました」

側近「…魔王様」

魔王「何だ?」

側近「今朝早朝に、勇者一行が城へ向かって旅を始めたとの事です」

魔王「ほう、ついにか!待ちわびたぞ…くくっ、楽しみが一つ…いや、二つにも三つにも増えた。今はどの辺りだ?」

側近「王国近隣の森のようです」

魔王「ふむ…だがまだ早い。ここまで這い上がって見せよ、勇者よ。くくくっ」

側近「では、失礼します」

魔王「待て」

側近「…はい、何でしょうか」

魔王「近い内に手合わせ願おう。暫く剣を握っていなくてな」

側近「畏まりました…では、失礼します」スッ…

魔王(…勇者…くくっ)

王国近隣 森林

勇者「てやっ!」ザシュッ

スライム「ピギッ」ドサッ

勇者「ふぅ…大分戦って慣れてきたね。皆大丈夫?」

格闘家「あぁ、余裕だぜ余裕」

魔法使い「…私も、まだ大丈夫」

僧侶「私は魔力の残りが少し心配ですね…これからは少し抑えたいところです」

勇者「ふむふむ…じゃあ、今からはなるべく攻撃に当たらないで慎重にいこう!」

格闘家「りょーかい。まだ先は長いのか?」

魔法使い「…今、地図ではこの辺り。後2、3キロで次の町よ」

格闘家「何だ、意外とあっさりいけるな…」

僧侶「油断は禁物ですよ、格闘家様」

格闘家「分かってるよ。大丈夫大丈夫」

勇者「格闘家は昔っから心配性だし、大丈夫だよ~」ニコニコ

格闘家「おいばかやめろ」

僧侶・魔法使い「あらあら」

勇者「特に僕に対しては親みたいでね…」ヒソヒソ

格闘家「もうやだこのパーティー」

…グオォォォッ!!

僧侶「」ビクッ

勇者「今のは…オークの声?」

格闘家「まじで?実物見たことないからちょっと楽しみだな」

魔法使い「…個体によって大きさは5mから8m位の差がある」

僧侶「ちょ、大きすぎますよ!勝てるんですか!?」

勇者「大丈夫だって!力を合わせれば勝てない敵なんていないよっ」ダッ

格闘家「あ、おい…行くぞ、ついて来い」ダッ

魔法使い「…うん」タッタッタッ

僧侶「わ、私は走るのが…ひえぇ」タッタッタッ

オーク「グオォ…」

勇者「いたいた。ボスさんと始めての顔合わせ~」

格闘家「呑気だなぁおい…」

魔法使い「…これは、平均的な大きさ」

オーク「…人間か」

格闘家「って喋れるんかい!」

オーク「当然だ。下等級の魔物ならまだしも、我々オークは理性も言語能力も魔王様から授かった」

勇者「へぇ…ところで、君が邪魔で次の町に行けないんだ。倒していい?」ジャキンッ

僧侶「み、皆さん早いでs…ひょえぇ…何ですかあの怪物…」ダッ

格闘家「逃げるなこら」ガシッ

魔法使い「…まかり通る」スッ

オーク「ん?あぁ、何だ。そんな事か…ほら、通れ」ズイッ

勇者「えっ」

オーク「えっ」

格闘家「いや、ボス的な立場だろあんた?」

オーク「いや、痛いの嫌いだし」

格闘家「えっ」

オーク「えっ」

魔法使い「…話の通じる魔物じゃなかったら戦ってた」

僧侶「オークさんって実はいい人…魔物なのでは?」

オーク「いや、たまに人食べるけど」

僧侶「えっ」

オーク「えっ」

格闘家「…もういい、先に行こう」スタスタ

勇者「ちぇー、つまんないの…」トコトコ

王国隣町

勇者「ついたーっ!」

格闘家「ふぅ、疲れたな…」

僧侶「最後は何だか呆気なかった感じでしたが…」

魔法使い「…でも、怪我人が出なくてよかった」

勇者「ねぇねぇっ、買い物してきていい?」ウズウズ

格闘家「そうだな…昼間と言えども女を一人歩きさせる訳にはいかんな。僧侶、一緒に宿を探してくれないか?」

僧侶「はい、分かりました。ふつつか者ですg」

格闘家「はい黙る」ビシッ

勇者「魔法使いちゃんは僕と一緒に皆の装備品と食料とか、他にも買い物しよっ!」キラキラ

魔法使い「…ええ、分かったわ」

格闘家「それじゃあ、集合は一時間後の…そうだな、あそこの噴水のある広場でいいか?」

勇者「りょーかいっ。さぁさぁ早く行こうよ~♪」テクテク

魔法使い「あ、うん…それじゃ、また後で」

僧侶「はい。また後ほど~」ニッコリ

格闘家「…魔法使いの奴、多分やつれるだろうな」

僧侶「えっ?何故ですか?」

格闘家「勇者な、買い物になるとめちゃくちゃテンション上がって付き添い振り回すんだよ…」

僧侶「…勇者様について行かなくてよかったかもしれません」

格闘家「あまり動けないもんな」ニヤニヤ

僧侶「何か言いましたか?」ドスッ

格闘家「ごふっ!ぼ、ボディーだと…見えなかったぜ…」

僧侶「それよりも、宿を探すのでしょう?手伝いますよ」

格闘家「あ、あぁ。すまんな…」

僧侶「この町には神殿があるのでしょうか…」ボソッ

格闘家「さぁて宿についたら休もうかな!早く探しに行こうぜ!」ダッ

僧侶「お待ちなさい」ガシッ

格闘家「い、嫌だぁっ!俺は神なんて信じねーぞ!」

僧侶「あら…そのような事を言うのですね…いいですか、まず神殿というのは…」

……30分後……

僧侶「…という事です。分かりましたか?」

格闘家「ハイ、トッテモ」

僧侶「よろしい。では宿を探しに行きましょう」ニコニコ

格闘家(…一日目から災難だ…うぐぐ…)

一旦区切ります。もしかしたら後から来るかもしれません。

( ・ω・)…

( ・ω・)っ④"

今夜にまた再開したいと思います。

武器屋

勇者「うわぁ~!こんなに沢山あるんだっ!すごーい!」キラキラ

魔法使い「…うん、種類も豊富」

勇者「格闘家にはこの鉄で出来た鉤爪かなぁ。あっ、僧侶ちゃんにはこの杖かな!魔法使いちゃん、どうかな~」キラキラ

魔法使い「…え、えぇ。いいと思うわ」

勇者「だよねだよねっ!あ、僕は何にしよっかな~。この剣かっこいいなぁ…あ、性能はこっちの方がいいんだ!でも見た目は……」

魔法使い「…」(すごく、疲れるわ…)

勇者「あぁ~、幸せだなぁー♪」ほっこり

格闘家side

僧侶「ところで、宿を探すあては御座いますか?」

格闘家「んぁ?…ないなぁ」

僧侶「えぇー…後30分しかないんですよっ?」

格闘家「その30分を使った人は誰なんだか」ボソッ

僧侶「な に か ?」ゴゴゴ…

格闘家「い、いえ!何も!」

僧侶「それにしても見つかりませんね…」キョロキョロ

格闘家「うーん。ちょっくら聞いてくるか。待っててくれ」

僧侶「あ、はい。分かりました」コクリ

僧侶「…」

「おっ…おい、めちゃくちゃ可愛い娘がいるぜ」

「おぉ、確かに…へへっ、ついてんなぁ。行こうぜ」

僧侶「…」(うーん、私も聞いてきた方がよろしいのでしょうか?)

チンピラa「おい、そこの嬢ちゃん。何キョロキョロしてんだ?」

僧侶「えっ、私ですか?」

チンピラb「君以外に誰がいるんだよ。ちょっと俺らと遊ばない?」ニヤニヤ

僧侶「…え、えと。あのー…」(嫌な人に絡まれちゃいました…どうしましょう…)

村人「そこの角を右に……」

格闘家「…ふむ…分かった。すまなかった」

村人「冒険者様ですか?随分道着が薄汚れていますが…」

格闘家「まぁ、ちょっとな…っと。急いでるんだった。それでは」

村人「えぇ、またお会いしたらお話を聞かせて下さいね」

格闘家「…」(いかん、つい無駄話もしてしまった。急がないと何と言われるか…)テクテク

………

僧侶「あのー…何故手を掴むんですか?」

チンピラa「あん?今から宿でいい事するんだからよ。ついてこいよ」グイッ

僧侶「いたっ…」

格闘家「…!」(あれは…僧侶?いかんな。急がねば…)

チンピラb「ん?おい、何か道着姿の男がこっち来てるぞ」

チンピラa「んだと?さっさとずらかるぞ!」グイッ

僧侶「…いっ…何するんですか!人が大人の対応をしてればつけあがりやがいまして!火炎魔法・中!」ゴオオオオォォッ!

チンピラa「えっ」

チンピラaが じょうずに やけました!

チンピラa「」

チンピラb「ちょっ」ゴオォッ

チンピラbが じょうずに やけました!

チンピラb「」

格闘家「」

僧侶「あっ、格闘家様。ちょっと運動していい汗をかきました」爽やかスマイル

格闘家「俺は見てはいけないものを見てしまったッ!こいつは逃げるしかねぇぜッ!」

僧侶「動いたら今日の夕飯になりますよ」

格闘家「sir!」ピタッ

………

チンピラa「調子ぶっこいてすいまえんでした;」

チンピラb「生まれて初めてほんの少しびびった」ガクガク

格闘家「去勢は張らなくていいぞ」

チンピラb「hai!!」

僧侶「相手が悪かったですね」キリッ

格闘家「勝負じゃねーよ」

格闘家「もう帰っていいぞ」

チンピラa・b「はい…」スタコラ

僧侶「ふえぇ、もうだめかとおもいましたぁ。ありがとうございますぅ」ウルウル

格闘家「もう僧侶の言葉を信じきれない」

僧侶「それ結構酷いですよ!?」

格闘家「まぁ、何はともあれ場所は分かった。予約して広場についたら、多分丁度いい時間になってるはずだ」スタスタ

僧侶「あら、もうそんな時間なんですね…」

格闘家「村人に訪ねて帰ってきたら僧侶が人を炙っていた。ベストセラーになるな…」ブツブツ

僧侶「なりませんよ?」スタスタ

勇者side

勇者「それでね!格闘家ったら、『お、お前!それは俺が大事にとっておいたとろとろじゅーしーぷりんじゃねーかっ!』って涙目で言ってきてね!もうすっごく面白くて……」ニコニコ

魔法使い「…ふふっ」

勇者「ん?魔法使いちゃん、どうかしたの?」

魔法使い「…勇者さん、格闘家さんの事を話してる時、とっても楽しそうだわ」

勇者「ふぇっ!?///」

魔法使い「何だか、彼女の事を楽しそうに話すような、そんな感じがしたわ」

勇者「い、いやだなぁ!そんな、格闘家が…違うって~///」

魔法使い「…」(分かりやすい…)

勇者「と、とにかくっ。もう時間だし広場に行こうよ!」

魔法使い「…あら、もう…早いのね」

勇者「楽しい時間はすぐに過ぎちゃうよねぇ」荷物どっさり

魔法使い「…少し、持つわよ?」

勇者「あ、本当?ちょっと重かったんだよね…ありがと~」

魔法使い「…どういたしまして」ニッコリ

………
広場・噴水前

格闘家「とりあえず予約もして広場に来たが…」

僧侶「まだいらっしゃいませんね…」

格闘家「…まさか何か事故にあったんじゃ」

僧侶「勇者様の事を少しは信頼してあげましょうよ…深い仲らしいので仕方はないかと思われますが…」ハァ…

格闘家「ぐぬぬ」

格闘家「…お、噂をすれば何とやら。おーい、勇者!」

勇者「あっ、格闘家!おーいっ」ニコニコ

僧侶「すごい荷物ですね…あ、武器や防具まで…」

格闘家「急いで手伝おう」ガタッ

僧侶「武器や防具、好きなんですね」

格闘家「俺の相棒になるべきものだからな」キリッ

勇者「疲れたあ…荷物、ちょっと多すぎたよ~」

魔法使い「…疲れた」

格闘家「お疲れさん、宿までは俺と僧侶g」

僧侶「えっ、格闘家様!お一人で全部持って下さるんですか?ありがとうございますっ」

格闘家「てめぇ後でおぼえt」

僧侶「お夕飯」

格闘家「さぁ元気に運ぶぞ!元気が有り余ってらぁ!」

宿

店員「あ、先程お見えになった格闘家様ですね?二部屋ご用意させて頂いております」

格闘家「サンキュー。とりあえず金は俺が払っておいたからな」

勇者「ありがと~。一旦一部屋に集まって荷物の整理や作戦会議をしよっか!」

魔法使い「…楽しみ」ワクワク

僧侶「あら、意外ですね…魔法使いさんのテンションが上がってます」

魔法使い「…うん、が~るずとーくもしたいし」

僧侶「わ、私とですか…?」

魔法使い「」コクコク

勇者「みんなー、早く行こうよー」スタスタ

格闘家「相変わらず行動するのが早いな…」

宿・後の勇者、格闘家の部屋

格闘家「荷物をどーん」ドサリ

勇者「全然疲れてない感じだね…やっぱり格闘家はすごいなぁ」

格闘家「ふふん、そうだろうそうだろう!もっと誉めてくれてもいいんだぜ?」

魔法使い「…脳筋」

僧侶「魔法抗体全くないですよね」

格闘家「」

勇者「と、とにかく荷物の整理しようよっ」

僧侶「それもそうですね。あら、食料に生活用品まで…」

魔法使い「…色々と買ってきたわ」

勇者「頑張りました」えっへん

………

勇者「…よし、これくらいでいいかな?」

格闘家「装備も新調したし、道具も完備だな」

魔法使い「…後はお風呂」

僧侶「はっ、すっかり忘れてました…」

格闘家「さっき聞いたが、別料金を払えば露天風呂が楽しめるらしいぞ」

魔法使い「…混浴?」

格闘家「残念ながら違う」

僧侶「ちょっと楽しみですね~」

勇者「…」

格闘家「ん…どうした、勇者?」

勇者「んぇっ?な、何でもないよ!」

格闘家「ふぅん…?」

魔法使い「…」(…これは、フラグ…?)ピクッ

僧侶「でしたら、お風呂に入って各部屋で就寝。という形でよろしいでしょうか?」

格闘家「異議なし」

魔法使い「…私は僧侶さんとお話したい」

僧侶「うふふ、構いませんよ」ニッコリ

勇者「そ、それじゃ…いこっかー」(あうぅ…ちゃんといられるか心配だなぁ…どうしよう…)

露天風呂・女side

僧侶「うわぁ~…立派なお風呂…」

魔法使い「…予想以上」

僧侶「…あ、魔法使い様…」

魔法使い「ん…どうしたの?」

僧侶「」ペタン

魔法使い「」たぷん

僧侶「…ぐすん」チャプン

魔法使い「…お風呂に入って早々に隅っこに行かないで」

僧侶「だって…そのお胸、反則です…服を着ていたときはあまり目立たなかった状態でしたが…うぅ」

魔法使い「…大丈夫、きっと大きくなる」ぎゅっ

僧侶「魔法使い様…」

魔法使い「…うん」

僧侶「…お胸が当たって劣等感しか感じません」

魔法使い「…」

僧侶「はふぅ、いいお湯加減です…」チャプ…

魔法使い「…うん、疲れもとれる」ニッコリ

僧侶「なになに…この露天風呂には…」

魔法使い「…うん」

僧侶「…特に効果はありません。正直でしょう?…らしいです」

魔法使い「…僧侶さんどいて、その看板壊せない」

僧侶「器物破損になりますよ!?」

魔法使い「…でも、リラックス出来るし、よしとするわ」

僧侶「意外とバイオレンスな性格なのですね…」

魔法使い「気のせいよ」キッパリ

なにこの僧侶

俺得すぎる!

今日はここまでにします。明日も夜に書き込みに来ます。よろしくお願いします

お疲れ

( ^ω^)っ④旦~

僧侶「魔法使い様は、パーティーには慣れましたか?」

魔法使い「…えぇ、大分」

僧侶「こうして話してみると、イメージとは異なる特徴があって新鮮ですね」クスクス

魔法使い「…僧侶さんのコンプレックスも知ることが出来た」ジリジリ

僧侶「や、やめてくださいっ!」タジッ

魔法使い「…」スカッ

僧侶「」

魔法使い「…掴むものが、なかっt」

僧侶「それ以上は言わないで下さい精神的な死亡回数が百を超えます」白目

露天風呂・男side

勇者「…」(…あ、格闘家とお風呂なんて初めてだ…どどどうしよう緊張するるる…)

格闘家「…おい」

勇者「…」(もし何かあったらどうしよう!?いやナニかじゃなくて色々とあぁもう…)

格闘家「…おい!勇者!」

勇者「ふぇっ!?」ビクッ

格闘家「遅いぞ…もう着替えたからな」

勇者「あ、う。うん…」(うわぁ…格闘家…腰にタオル巻いただけ…)ジーッ

格闘家「…視線を感じるが気にしないでおこう」チャプ…

……

勇者「おまたせ~」

格闘家「ん、おう…やっぱ勇者、肌白いな」まじまじ

勇者「えへへ、ありがとー♪」ニコニコ

格闘家「とりあえず入って癒されろよ」ガシッ

勇者「うわわっσ」ザブーン

格闘家「うはは、大丈夫か?」ニヤニヤ

勇者「も、もう…!?///」(あわわわわ勢いで格闘家と向かい合って抱きつくような位置にいいい)カアアッ

格闘家「ん、どうした?」

勇者「えっ、あ、そのっ!は、離れないとっ!///」

格闘家「んー…まあ暑苦しいしな」離し

勇者「///」(恥ずかしかった…けど…えへへ…)

格闘家「ところで、パーティーの感じはどうだ?お前から見た感じで感想を聞かせて欲しいんだが…」

勇者「あ、うん。格闘家は近接ですごく頼りになるし、僧侶ちゃんはみんなの事を考えてダメージを受けたらすぐに回復してくれてありがたいよ」

勇者「魔法使いちゃんは物知りか何かは知らないけど、的確に敵の弱点属性を突いてくれてすっごく助かるよ!」

格闘家「だな。俺もそんな感じだ。勇者も近接と魔法で活躍してくれててありがたいぞ」

勇者「えへへ~」

格闘家「…」(しかし、勇者の奴…昔と変わらずに中性的な顔立ちのままだな。女と間違えられるんじゃないか…?)ジーッ

勇者「ど、どうしたの?」

格闘家「んぁ?いや…特に意味はない」

勇者「僕の事見ながらえっちな事考えてたんでしょーいやーけだものー」パシャパシャ

格闘家「うわっぷ…お湯をかけるなお湯を…」(やけに勘が鋭いしなぁ…これも昔と変わらないままか)

勇者「次の町に行くまでしばらくここでのんびりしたいなぁ」

格闘家「いや、俺は明日には出発したいのだが…」

勇者「えぇーっ、急がば回れって言うじゃん!」

格闘家「なにそれ食えんの?」

勇者「…」哀れみに満ちた眼差し

格闘家「流石に嘘だよちくしょう!どこまで馬鹿にしたら気が済むんだよ!」

勇者「大丈夫だよ、格闘家は少し頭が足りない事くらい知ってるさ…」

格闘家「生かして返さんんん!」ガシッ

勇者「ひゃっ!」

格闘家「コーホー」グググ…

勇者「や、やめ…///」(かかか顔が近いよおおお…ま、まさかこのまま…)

格闘家「…うむ、満足」パッ

勇者「」

格闘家「いやー、やっぱり勇者いじりは楽しいわ…あ、すまんな。許せ勇者、これで最後だ」キリッ

勇者「」(格闘家ェ…)

勇者「…もう、ばか」ボソッ

格闘家「ん?何か言ったか?」

勇者「何でもないよ~」

格闘家「バカじゃねーからな」

勇者「聞こえてるじゃんばかぁ!」

………
僧侶・魔法使いの部屋

僧侶「いい湯加減でした」ホカホカ

魔法使い「…満足」ホカホカ

僧侶「…あっ、ティーパックにティーカップが…紅茶、飲みますか?」

魔法使い「…うん」コクリ

僧侶「ちょっと待ってて下さいね~」ルンルン

……
僧侶「出来ましたっ!僧侶特性すぺしゃるレモンティーでs」

レモンティーのような何か「……」ウゾゾゾゾ

魔法使い「」

まほうつかいは 氷結魔法・中をとなえた!

レモンティーのような何か「」

僧侶「あぁっ!私たちのレモンティーが!」

魔法使い「…あれは飲み物と言うより化け物」

僧侶「お、おかしいですね…お砂糖にスパイス、素敵なものをいっぱい入れたのが間違いだったのでしょうか…」

魔法使い「…それで成功するのはしがない研究者だけ」

……
魔法使い「…普通に作ればいいのに」

まほうつかいは レモンティーを つくりあげた!

僧侶「すみません…実はこういう事をするのは初めてだったので…」しゅん

魔法使い「…これでも飲んでお話しましょう」ニッコリ

僧侶「ありがとうございます。ん…お、美味しい~…♪」

魔法使い「…ふふ、よかった」

僧侶「ぜ、是非また作り方を教えて下さいませんか!?」

魔法使い「…普通に、作るだけなのに…」ハァ…

魔法使い「…ところで、僧侶さんは好きな人とか、いるの?」

僧侶「す、好きな…人、ですか?私はそのようなお方とは一度も…」

魔法使い「格闘家さんや勇者さんは、どう?」

僧侶「あ、あのお二方は…まだ若い、といいますか…なんというか…」

魔法使い「…?」

僧侶「あ、あの…30代や40代のおじさまが…私的には…///」

魔法使い「…そう、いいと思うわ」(…まさかの…特異ね…)

僧侶「本当ですかっ?ありがとうございます~///」ニコニコ

僧侶「魔法使い様はいらっしゃるんですか?」

魔法使い「…私は、格闘家さんみたいな人が好き」

僧侶「まさかの大胆告白っ!」

魔法使い「格闘家さんが好きとは言ってないわ」

僧侶「ですよねー」

魔法使い「…昔、付き合っていた彼が死んでしまって…」

僧侶「…」

魔法使い「…その彼が、格闘家さんみたいな人だったから」グスン

僧侶「…そうだったんですか」

魔法使い「…嘘だけど」

僧侶「」

勇者・格闘家の部屋

格闘家「ふいぃ、温まったぜい」ホカホカ

勇者「ぽっかぽか~」バサァッ

格闘家「いきなりベッドにダイブするな…よ…?」

勇者「ん?どうしたの?」

格闘家「…ここ、ベッドが…一つしかねぇ…」

勇者「」

………
格闘家「…で、何で俺が頑なに床で寝ると言っても受け入れないんだ?」

勇者「だ、だってそんな所で寝たら風邪引いちゃうし、明日に響くよっ」ギュッ

格闘家「…ちょっとトイレに行ってくる」むくり

勇者「あ、うん。分かったー」

……ウオォォ!
…フゥ
この間僅か45秒である

格闘家「ただいま」爽やか笑顔

勇者「お、おかえり…」(帰ってくるなりすごい笑顔だなぁ…)

格闘家「さぁて寝るか」ギュッ

勇者「ふぇっ///」

格闘家「ん?どうしたんだ勇者よ」

勇者「な、何でもないよ…///」(ね、寝れない…こんなのじゃ寝れないよぉ…)モジモジ

格闘家「」グゥ

勇者「って寝るの早すぎでしょ!?」

勇者「…おーい」

格闘家「」

勇者「…」ムギュ

勇者「…えへへ」スヤスヤ

\チュンチュンwwwあ、ども。鳥っすwwwチュンチュンwww/

僧侶「ん…朝ですか…魔法使い様、起きて下さい」ユサユサ

魔法使い「…あと、ごふん…だけ…」グゥ

僧侶「全く…勇者様も起こしに行きましょう…」トボトボ

勇者・格闘家の部屋

僧侶「勇者様、入りますよー」コンコン

僧侶「返事がない…という事は寝てますね。起きてくださーい」ガチャッ

僧侶「…あれ?ベッドが妙に膨らんで…勇者さm」バサァッ

僧侶「」

そこには おとこどうしで だきあっている ゆうしゃと かくとうかの すがたが!

僧侶「」バタッ

今日は一旦区切ります。毎度の如く明日の夜にまた来ます。よろしくお願いします

ところで45秒で3億匹を虐殺したのはどっちなんだ?

>>73
格闘家です。分かりづらい文ですみません…

支援ですな

………
僧侶「一体昨夜の内にナニを…」

魔法使い「…不純」

格闘家「いや違うからな!?さも当たり前かのように肯定するなy」

勇者「激しくって…すごかった///」ポッ

格闘家「乗るな!頼むから奴らの意見に乗らないでくれ!」

僧侶・魔法使い「…」ニヤニヤ

格闘家「俺がいったい何をしたと言うんだ…次からは一人部屋にさせてくれ…」

勇者「えぇっ、それはダメだよ!」あたふた

格闘家「次はちゃんと自分だけのベッドで寝たい」ギリッ

勇者「善処します…」

……
隣町の離れ・洞窟内入口

僧侶「ここが次の町に続く洞窟ですね…」ブルッ

格闘家「何震えてんだよ。怖いのか?」

僧侶「は、はい…暗い所は苦手で…」

格闘家「俺は僧侶の方が万倍も怖いがなぁ」ボソッ

僧侶「…あの、そういう冗談やめてもらえませんか?」

格闘家「ガチだ!こいつガチで怖がってやがるっ!」

勇者「僕たちがいるから大丈夫だよ!ね、魔法使いちゃんっ」ニッコリ

魔法使い「…任せて。ここの魔物の殆どなら、私の魔法で倒せる」ふんす

格闘家「えらく気合い入ってるな…」

魔法使い「…昨日、元気をチャージした」

僧侶「レモンティーの事でしょうk」

魔法使い「…あれは黒歴史」

……
洞窟内

格闘家「本番仕込みの回し蹴りィ」ズドンッ

骸骨戦士「…!」ガラガラッ

勇者「あ、頭が向こうに…」

僧侶「ひいぃ…」ガクブル

魔法使い「…軽いスプラッタホラー」

格闘家「…いや、お前らもっとグロいやり方してるだろ」

勇者「言い返せません」

魔法使い「…効率を考える」キリッ

格闘家「魔法ってのは便利だよなぁ。俺も使ってみたいぜ…」

僧侶「未来永劫使えませんね」

魔法使い「…輪廻転生叶わない」

格闘家「」

勇者「だ、大丈夫だよ!格闘家には体でカバー出来てるからっ」

格闘家「せやな」白目

僧侶「い、言ってるうちに敵が…多いっ!?」

魔法使い「…あれは、ゴブリン小隊」

勇者「小隊って…15匹はいるよ?」

格闘家「何てことはねぇ。今の俺らなら余裕だろ?」

勇者「…もちろん!」チャキッ

魔法使い「…後方支援は任せて」

僧侶「わ、私も援護にまわりますっ」

ゴブリン隊長・以下、隊長「ニンげンン…おマエラ、かかレ…!」ジャキンッ

オオォォッ!

僧侶「き、来ましたよっ!何か、作戦は?」

格闘家「んなもんねぇよ。僧侶と魔法使いを守りながら俺と勇者で正面突破だッ!」ダッ

勇者「それが一番手っ取り早くいくし、ねっ!」ダッ

僧侶「結局いつもと同じですか…補助魔法・硬質化!」

魔法使い「…その通りね。補助魔法・攻撃力増強」

格闘家「サンキュー…おらァッ!」ドスッ

ゴブリンa「ゲェッ」

ゴブリンb「ギェアァァ!」ブンッ

格闘家「無駄無駄無駄ァ!」ギィン…バキィッ

勇者「格闘家、強くなってるなぁ。僕も頑張らないとっ」ズバァッ

ゴブリンc「ギャッ!」バタッ

魔法使い「…火炎魔法・中」ゴオォォッ!

ギャアァァァ…ギエェェ…
アッ、アツッ!マホウツカイテメェ!

僧侶「何やら人間様の声が聞こえますね」回復魔法・小

魔法使い「…気のせい」

隊長「きさマァ…ゆルゆユルサンン!」ブンッ!

勇者「僕が相手だっ!…格闘家ッ!」ギリッ

格闘家「勇者!…オーケー、分かった」トンッ

僧侶「格闘家様?何故さがって…?」

格闘家「ん…あいつの目ェ見りゃ分かる。サシでやりたいんだとよ」

勇者「僕だって…強くなるんだっ!」ギィンッ

隊長「ッ…!?」

勇者「はぁっ!」ズバッ

隊長「グッ…おオォッ!」ブォンッ

勇者「甘いっ!…氷結魔法・小!」ギンッ…ピキィッ

隊長「ガァッ…あし、あシ、ガ…」

勇者「とどめっ!」ザンッ

隊長「」ゴロン

僧侶「あ、頭が…」

格闘家「アッー」

勇者「ふぅ…みんなただいまー」

格闘家「おう、お疲れさん」ハイタッチ

勇者「いえーい!」パンッ

魔法使い「…あまり厳しくなかった」

僧侶「そうですね…あらかた私と魔法使い様、格闘家様で残党も駆除出来ましたし」

魔法使い「…お金も持ってた」ジャラ

格闘家「おっ、いいな。少しくれよ」

魔法使い「…今回のmvpの勇者さんに全額」

勇者「わぁ、ありがとう~」ニコニコ

格闘家「これが…ッ!扱いの差…!屈辱…ッ、圧倒的屈辱…ッ!」

僧侶「焼き土下座で少しは分けて下さると思いますよ」

格闘家「だが断る」

勇者「早いとこ抜けちゃおうよ。何だか死体がごろごろあって君が悪い…」

格闘家「犯人は俺ら」

僧侶「逃亡劇ですね!」

格闘家「違います」

魔法使い「…!」ピクッ

勇者「ん、魔法使いちゃん、どうし…!」ピクッ

『おや…ゴブリン隊長も倒されましたか。まぁ、この小隊はゴブリン隊中最弱…想定内ですね』コツ…コツ…

格闘家「…誰だ」

「只の様子見ですよ。種はヴァンパイア、魔王様直属の部下…とでも言いましょうか」

勇者「…」(雰囲気が…実力も…勝てる、相手じゃない…!)

格闘家「はン、そんなお偉いさんがこんな所まで…わざわざ何の用だ」

「いえ、少々気になる方がいまして…」

魔法使い「…」ギリッ

「今回は、戦う気はありませんよ。ただ…私も格闘家、という役柄なのでね。気になって来てみたのですよ」

格闘家「…だったらどうした」

「ただの挨拶です…いつか拳を交える方に、ね」

格闘家「さっきからべらべらと…今から語り合おうじゃねーか!」ブンッ

「…緩いですねぇ」パシッ

格闘家「なッ…!」(こ、こいつ…俺のストレートを片手一本で…!)

「せいッ!」ズドォッ!

格闘家「がッ…!」

勇者「格闘家っ!」(か、格闘家が吹き飛んだ…!)

マスターモンク・以下、m・モンク「貴方達ならマスターモンク、という役職を知っているでしょう。私は、その最上位の実力です」

*マスターモンク…あらゆる格闘家、武道家の中でも、一握りの圧倒的実力者のみがその名を名乗る事の出来る職業

格闘家「ん、んだと…!」フラッ

勇者「か、格闘家!動いちゃダメ!」

僧侶「私が回復させます、勇者様はお守り下さい!」

m・モンク「ですから、ほんのご挨拶をしただけですよ。その挨拶で吹き飛んでしまっては攻撃と見なされるのも納得ですが…」

格闘家「ぐゥッ…げほっ!」

m・モンク「私には程及ばない実力ですが…魔王城まで来れば必ず化けるでしょう。楽しみにしていますよ」フッ…

勇者「あっ…。格闘家、大丈夫!?」

格闘家「あ、あぁ。僧侶の手当てもあって何とか…」ヨロ…

僧侶「最善は尽くしました。後は自然回復を待つしか…」

魔法使い「…次の町まで後少し。頑張って」

格闘家「…おうよ、まだまだ余裕だぜ」

勇者「小言は宿で聞くから、今は体を休めて!」

格闘家「お、おぅ…すまん」

僧侶「…ふふっ」ニッコリ

………
真新しい町

格闘家「つ、ついたぁ…」バタッ

勇者「あぁっ!格闘家が死んじゃう!」

僧侶「大丈夫ですよ…気絶してるだけですね」

魔法使い「…パーティーで一番体の大きい格闘家さんが気絶されたら困る」

勇者「あ…た、確かに…」

格闘家「」

勇者小言聞かされるの?

怒られる様な事してた?

真新しい町・宿

格闘家「てんてこ舞いっ!?」ガバッ

勇者「格闘家が起きたーっ!」ムギュ

僧侶「何ですかてんてこ舞いって…」

魔法使い「…よく分からない」

格闘家「って…あれ?ここは…っていてえぇ!」

勇者「あっ…ごめん、つい嬉しくて…」パッ

格闘家「いっつつ…ここはどこだ?」

僧侶「新しい町の宿ですよ。私たちで運んできたんですから…」

格闘家「えっ、まじで?ありがとうさん」

魔法使い「…」(…本当は馬車の荷台に乗せたとか、言えない)

勇者「よかったー…3時間くらい目が覚めなかったんだよ?」

格闘家「アニメとかだと丸5日間とかだけどそうでもないんだな」

僧侶「そんなに寝てたら置いていきますよ?」

格闘家「勘弁してくだしあ;」

今日はここで区切ります。
>>87
格闘家がまだまだ余裕~…と言ったので、小言を言う暇があったら後で聞くから体を休めなさい。と勇者が格闘家に対して気遣ったセリフです。分かりづらい文で申し訳ありません…

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