〜植物園〜

にこ「着いた〜…けど」

希「思った以上に暑いね」

絵里「そうね。スプレー持ってきててよかったわ」ｼｭ-

希「後でウチにも貸して」

花陽「えと…4人を」

ｶｼｺﾏﾘ!

にこ「週末なのに空いてるわね〜。ま、植物園なんかよほどのことがない限り来ないか」

希「そう？ウチは結構こういうところも好きやで」

にこ「気分的に涼しくなれるしね」

花陽「みなさーん、こっちです！」

絵里「は〜い！ほら、花陽についていきましょう」

にこ「毒の植物って言ったって、何があるのかしら？」

希「うーん…植物と違うけどキノコとか？」

絵里「ウメの実には毒があるって聞いたことあるわ」

希「後はウルシくらいしかわからんね」

花陽「はいっ！まずはこのキノコです！」

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にこ「これは割と有名なキノコよね」

花陽「このキノコはベニテングダケです。食べると下痢や嘔吐を引き起こしたり幻覚が見えたりするんです」

希「毒キノコにしては比較的軽い症状やね」

花陽「はい。死亡することは稀なので最悪食べてしまっても苦しむ程度です」

絵里「苦しむ程度って…こんなマリオに出てきそうなキノコ誰も食べないわよ」

花陽「そ！れ！が！実はこのキノコに含まれるイボテン酸の旨み成分がグルタミン酸の10倍もあって、わずかな量なら食されているんです！」

花陽「因みに、絵里ちゃんの故郷ロシアではこのキノコをウォッカに漬けて薬用酒にしてるんですよ」

絵里「もしかして昔おばあ様に貰ったキノコ酒って…」

希「多分このベニテングダケやね」

絵里「…私、知らぬ内に毒キノコ食べてたのね」

にこ「今の話を聞いてる限りだとベニテングダケってほどほどなら食べていいのね」

花陽「でもイボテン酸は肝臓に溜まるのでそこから中毒症状を引き起こすと言われているからやっぱり食にはオススメできないよ」

にこ「そう…残念ね」

希「にこっち、食費を浮かそうとしたんやろ？」

にこ「そんなわけないでしょ！どこかの一人暮らしさんに送り付けようとしただけよ！」

希「それって嫌がらせ！？」

今度は植物か

第三弾か、期待してる

ヘビとか海のやつ書いてた人?
これは期待。

絵里「こっちにある白いキノコは？」

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花陽「それはドクツルタケだよ」

にこ「おぉ、いかにも毒のある名前ね…」

花陽「ドクツルタケは日本で最も恐ろしいキノコの一種とも言われてるの」

希「へぇ〜、このキノコが」

花陽「毒性は8gで人の命を奪うほど強くて、食べてから嘔吐や下痢に見舞われるの。1日経つとケロリと治まるんだけどまた数日後に中毒症状が出て胃から出血することもあるんだよ」

絵里「お、恐ろしいキノコね…」

花陽「うん。だから海外ではこのキノコのことをDestroying Angele（死の天使）って呼ぶの」

希「死の天使…確かに天使のように白いもんね」

にこ「私達の歌とはえらい違いね」

絵里「キノコと歌を一緒にしないで…」

1年生組が毒博士になっていく…
期待

にこ「…」

絵里「にこ、どうしたの？」

にこ「…これ、美味しいのかしら」

希「にこっち大丈夫！？」

絵里「にこ…毒キノコにまで手を出さなきゃいけないほど追い詰められていたのね」ｸﾞｽｯ

にこ「ち、違うわよ！さっきのマリオキノコも美味しいみたいだからこれもどうなのか気になっただけよ！！」

希「花陽ちゃん、実際のところどうなん？」

花陽「う〜ん…危険なキノコだから食べちゃダメなんだけど、こうして死亡例もあるから美味しいんじゃないかな」

にこ「なーんか曖昧な答えねぇ」

花陽「ご、ごめんなさい…」

絵里「謝る必要なんか無いわよ。そりゃあ、毒キノコなんだから味のことなんてわからないわよね」

希「にこっち後輩イジメたらダメやん」

にこ「イジメてるわけじゃないわよ！！」

希「今度はどんなキノコや」

絵里「て言うかキノコしかないのね」

にこ「植物なんてそんなものでしょ」

花陽「実は意外なものにも毒はあるんだよ！」

にこ「うぇぇ！？」

希「あ、真姫ちゃんのモノマネ上手」

にこ「それほどでもぉ…じゃなくて！」

絵里「それはハラショーだわ。一体何かしら？」

花陽「それは…ヒミツです！」

にこ「何よそれー！さっさと教えなさいよぉ！！」

花陽「だ、だってこの先にあるかもしれないし…」

希「まぁまぁ、ここはガイドさんの指示に従おう」

にこ「ぐっ…それもそうね」

絵里「あら、花陽…これは何かしら？」

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花陽「えーと、これはドクササコだね」

にこ「またドクなんちゃら」

希「食べたら死んだりする系なん？」

花陽「いえ、死亡例はまれなんだけど…このキノコは四肢の末端や鼻端などが赤く火傷のように腫れ上がるんです。その時に押しつぶされるような激痛が走ります。肢端紅痛症と言うものです」

にこ「指先とかがパンパンになるのね」

絵里「恐ろしいわね…」

希「うわ…こんなんなるんや」

ﾔ゛ｧ゛ｧ゛ｧ゛ｧ゛ﾝ゛…

にこ「うっわ…これは」

花陽「本当にパンパンに腫れ上がってるね。因みにこの症状と激痛は1か月くらい続くみたいだよ」

絵里「1か月…いろんな意味で精神的にきそうだわ」

花陽「うん、だからこの症状にかかって自殺する人もいるみたい」

にこ「キノコひとつで人生終了だなんて」

希「人類の脅威やね」

にこ「ねぇ花陽、毒キノコって何種類くらいあるの？」

花陽「うーん…キノコって様々な毒があるから何種類って言う明確な数字は出てないんだよね。普段食べてるキノコにも毒があるかもしれないってこともあるし」

希「あー、生食したら中毒になるみたいなやつやね」

花陽「うん」

にこ「なるほどねぇ」

絵里「見て！触れ合いコーナーだって！」

希「触れ合いコーナー？」

にこ「毒の植物園なんだから触れちゃだめでしょ」

絵里「花陽！あの赤い手みたいなのは何かしら？」

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花陽「絵里ちゃん！それは絶対触っちゃダメ！！」

触れあいコーナーが殺しにきてるんですがそれは

触れ合いコーナー(触れたら死ぬ)

カエンタケは近づくだけで危険だぞ

死にはしないさ 肌がヤバいだけで

致死量がたった数グラムってだけのただのキノコさ

流石に触っただけなら問題ないさ、毒があるのは内部なんだから
汁が出てるのや傷のある手だと危ないらしいし、中毒者の吐しゃ物に触ってカブれた例はあるけどな

ほへー触るだけとかならわりと平気そうなんだな
なら少しかじるくらいﾍｰｷﾍｰｷ

なお口の中が口内炎まみれになる模様

なお口の中が口内炎まみれになる模様

冗談抜きに大事な事なんだよなぁ…

これあかんやつや

たしか毒ガスにも使われてたよな

まだかな

風に乗って飛んできたりするやで

前作と前々作いっきに読んできた
続き期待

待ってるぞ

ほ

ほしゅ

ほ

まだまってる

ほしゆ

ほ

まってる

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