いろは「雪ノ下先輩と付き合い始めたんですけどー」 (61)

俺ガイルのSSです。

短編集みたいな感じになる予定。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1436491047

部室


いろは「あっ、雪ノ下せんぱーい」ガラッ

雪乃「あら一色さん、いらっしゃい」

いろは「寂しかったですよー」ギュッ

雪乃「ちょっ、いきなり手を掴むのはやめてもらえないかしら」

いろは「えー、雪ノ下先輩は……寂しくなかったですか?」

雪乃「……その聞き方は卑怯よ」ポッ

いろは「えへへー」ギュッ


八幡「……」

結衣「あっ、今日の紅茶なんだか甘いね」

八幡「確かに甘いな。甘すぎて砂糖吐きそう」

いろは「雪ノ下先輩~♪」

雪乃「一色さん、近いわ」

いろは「ええ~。別に付き合ってるんですし、これくらい普通じゃないですかー?」

雪乃「普通……なのかしら」

いろは「そうです。普通ですよ普通」

雪乃「そう……普通なら仕方ないわね」

いろは「そうですそうです、普通だから仕方ないんですよー」

雪乃「……そうね、仕方ないのよね」


八幡「……」

結衣「あ、ヒッキー、今日のクッキー甘くておいしいよ」パクパク

八幡「……なんか何食べても甘く感じるわ」パクパク

いろは「雪ノ下先輩、頭撫でてくださいよ頭」

雪乃「どうしたの、一色さん」

いろは「だってわたしからくっつくことは多くても、雪ノ下先輩からスキンシップしてくれることってないじゃないですかー?」

いろは「これって不平等だと思いません?」

雪乃「不平等……?」

いろは「はい、そうですよー。だから撫でてください」

雪乃「なら失礼するわ……こんな感じかしら?」ナデナデ

いろは「はい♪ 雪ノ下先輩の手、気持ちいいですよ~」

雪乃「……そう」プイッ


八幡「……」

結衣「ねぇねぇヒッキー、今日なんか暑いね」

八幡「あ、うん、冬なのにブレザー要らない気がしてきたわ。アッツアツだわ」

いろは「雪ノ下先輩! ほら手繋ぎましょうよ手」

雪乃「あの、恥ずかしいのだけれど……」

いろは「何を今更言ってるんですかねー」ギュッ

雪乃「……う」

いろは「~♪」ニギニギ

雪乃「……///」

いろは(はぁ~雪ノ下先輩の反応可愛い……)

雪乃「い、一色さん、もういいかしら」

いろは「えー、雪ノ下先輩は手握られるの……嫌、ですか?」

雪乃「……その聞き方は卑怯だわ」プイッ


八幡「……」

結衣「ねぇねぇヒッキー、あたし最近手相占いハマってるからさ、ヒッキーの手も見せてー」

八幡「……ああ、勝手にしろ」

結衣「えへへー」ギュッ

いろは「雪ノ下せんぱーいっ、助けてくださーい!」

雪乃「今度はどうしたの?」

いろは「それがですね、ちょっと生徒会室に来てもらえると助かるんですけど」

雪乃「はぁ、いい加減生徒会の仕事は生徒会だけで回せるようにしなさいといつも言っているでしょう」

いろは「うう、ごめんなさい……でもでも、今日他のメンバーいないんですよー。今日だけでもお願いしますー」

雪乃「仕方ないわね……それでは行きましょうか」

八幡「別に雪ノ下一人で十分なんじゃねぇのか……俺たちはここで依頼人待ってるわ」

雪乃「そう? ならここは任せるわ」

いろは「ほら、早く行きましょうよ雪ノ下先輩♪」ギュー

雪乃「……別にここで手を繋ぐ必要はないと思うのだけれど」


八幡「……」

結衣「あ、あはは、二人きり、だね」

八幡「他のメンバーいねぇっつってたしな……生徒会室で二人きりになるんじゃねぇの」

結衣「え? ああ、うん、確かにそっちもだね……」シュン

いろは「雪ノ下せんぱーい!」ガラッ

雪乃「一色さん……仕事は昨日中に全部片付け終わったはずだけれど、どうしたの?」

いろは「はい、仕事はあれで終わりですよー。今日は普通に暇なんで、この後デートに行きませんかーっていうお誘いです」

雪乃「お誘いはありがたいけれど、私は部活が……」

八幡「いいんじゃねぇの、行ってきたらどうだ」

雪乃「いえ、そういうわけにもいかないでしょう」

いろは「そうと決まれば早速行きましょう! この前よさそうな店見つけたんですよー」ギュッ

雪乃「あの、一色さん、まだ行くと決めたわけじゃ……ひ、引っ張らないで……」


八幡「……」

結衣「ゆきのん、行っちゃったね」

八幡「まったく、アツアツなこった」

結衣「あ、あたしもいつかは……えへへ……」

いろは「すみません、ここ教えてくださいー」

雪乃「……一色さん、どうして部室で勉強しているのかしら?」

いろは「ええー、だってここの方が雪ノ下先輩に教えてもらえるし効率いいんですよー」

雪乃「ここは勉強室じゃないのだけれど……」

いろは「まぁまぁそんなこと言わずに」

雪乃「はぁ……教科は何かしら」

いろは「それはですね、保健の実習……なんちゃって」

雪乃「保健? 今度のテストに保健は含まれてないはずよ」

いろは「……あー、これガチで意味分かってないやつですか」

雪乃「?」


八幡「……」ポリポリ

結衣「ね、ねぇ、ヒッキー、あたしも勉強教えてもらいたいな……その、保健とか」

八幡「その前に家庭科勉強しろ。料理とか」ポリポリ

結衣「うう、作ってきたクッキー、ダメダメだったなぁ……」シュン

いろは「そういえば雪ノ下先輩って何か嫌いな食べ物ってありますか?」

雪乃「どうしたの急に……いえ、特にはないけれど」

いろは「今度お弁当でも作ってこようかなーと思いまして。食べてくれますよね?」

雪乃「それはもちろんだけれど……なんだか悪いわね」

いろは「いえいえ、お気になさらず。わたしが好きでやりたいことなので」

雪乃「なら、私も作ってこようかしら……一色さんは嫌いなものはある?」

いろは「えっ、雪ノ下先輩の手作りお弁当ですか! いえ嫌いなものなんてありませんよ、雪ノ下先輩の作ってきたものならなんでも食べますよ!」

雪乃「そう、なら早速明日作ってくるわ」

いろは「ふふふ、楽しみですね……わたし結構料理上手なんですよ?」

雪乃「あら、負けないわよ」


八幡「……」パクパク

結衣「ヒッキー、どうかな……あたしが作ってきたマフィン……」

八幡「うーん、桃をそのまま入れなければもうちょっといけたんじゃねぇかな……」パクパク

結衣「うう、今度こそはおいしいって言わせてやるんだから……」

いろは「……」ズーン

八幡「どうしたんだ一色」

いろは「いえ、今日のお昼休みに雪ノ下先輩と手作りお弁当の交換をしたんですけどね?」

八幡(マジでやったのか……)

いろは「雪ノ下先輩の作ってきたお弁当、めっちゃくちゃおいしかったんですよ……」

八幡「よかったじゃねぇか、じゃあなんで落ち込んでんの」

いろは「だって、わたしもそれなりに料理上手だって自信あったんですよー。それでもあれを食べた後だと、さすがに自信失くすっていうか」

八幡「……別に、大事なのは気持ちなんじゃねぇの。雪ノ下だって分かってくれてるだろ」

いろは「それはそうなんですけどね……」

八幡「ま、これからも続けるんだろ。そのうちもっと旨いの作れるようになるだろ」

いろは「……そうですね、これからもずっと続いていきますもんね。ありがとうございます先輩。わたしもっと頑張ります」

八幡「おう、まぁ他に影響がない程度にな」


結衣「ヒッキー、あたしもお弁当作ってこようかなぁって思うんだけど……食べてくれない?」

八幡「いい。いらん。やめろ」

結衣「酷ッ!! 大事なのは気持ちだって言ったのヒッキーじゃん……」

いろは「雪ノ下先輩、ポッキーゲームしましょう」

雪乃「ぽっきげーむ? それはどういうゲームなの?」

いろは「まずはですね、このポッキーを咥えてください」

雪乃「ん」パクッ

いろは「それで、もう片方からわたしが」パクッ

雪乃「!!」ポロッ

いろは「あっ、ちょっと何離してるんですか!」

雪乃「な、なんで一色さんも……!?」

いろは「そういうゲームなんですよ。二人が両端から食べ進めていって、先に口を離した方が負けなんです。だから今のは雪ノ下先輩の負けですよ、負け」

雪乃「負け……いえ、今のはルールを知らなかったのだからノーカウントよ。一色さん、もう一度よ」

いろは(ちょっろ)


八幡「……」

結衣「ね、ねぇ、ヒッキー、ここにもポッキーがあるんだけど……」

八幡「……ん、ああ、貰うわ」ヒョイパクッ

結衣「あっ……うう、そうじゃないのに……」シュン

他に抱えてる長編に影響が出ない程度にゆっくりまったり超絶ローペースでたまに更新しようかなと思っています。
他作品共々よろしくお願いします。

しえん

1のおかげでブラックコーヒーがMAXコーヒーになりました!

巧妙に仕組まれたはちゆいか!

結衣空振りしすぎて草

トリップ見た瞬間確信した
このスレは荒れる

別に荒れるような内容書いてないんだよなぁ

自分は期待してる、頑張ってほしい

書いてます

ガハマさんかわいい

雪いろの百合百合してるものよりも後ろで砂糖吐いてる後ろの2人見てる方がたのしいw

砂糖吐きながらもこいつらはこいつらで甘酸っぱいんだよなぁ

誰も傷つかない優しい世界

おい、誰か俺の太短いちんぽでポッキーゲームやろうぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

>>24
誰が反対側から噛み千切るの?

いろは「雪ノ下先輩、あーん♪」

雪乃「……クッキーがどうかしたのかしら」

いろは「ええー、雪ノ下先輩、そこは口でそのまま食べるところですよー。あーん知らないんですか?」

雪乃「いえ、普通に手渡してくれれば食べるのだけれど……」

いろは「むぅ、この人本当に分かってないんですかね……」

雪乃「?」

いろは「じゃあいいです、雪ノ下先輩がやってください、あーんって」

雪乃「えっ、あの、一色さん、意味がよく分からないわ……」


八幡「……」

結衣「ヒ、ヒッキー、あ、あーん……」ボソボソ

八幡「ん、なんか言ったか由比ヶ浜」

結衣「な、なんでもないし! ……はぁ、あたしもああいう風にやれればなぁ」シュン

いろは「あ、雪ノ下先輩、口元にお菓子のかけらがついてますよ」

雪乃「あら、どこかしら」

いろは「……えいっ!」ペロッ

雪乃「──!!」

いろは「えへへ、やっちゃいました」

雪乃「いいい、一色さん、今のは……///」

いろは「むふふ、やっぱりこれが定番ですよねー」

雪乃「……心臓に悪いからやめてもらえないかしら」ハァ…


八幡「……」

結衣「……あ、ヒッキー、口元になんかついてるよ」

八幡「ん、ああ悪い」ゴシゴシ

結衣「あっ……うう、なんで拭いちゃうの……」シュン

いろは「雪ノ下先輩、それおいしそうですね」

雪乃「ただの紅茶なのだけれど……今淹れるわね」

いろは「いえいえ、そのまま雪ノ下先輩のちょっと貰いますのでー」ゴクッ

雪乃「あっ……」

いろは「えへへ、間接キス……ですね///」

雪乃「い、一色さん……そ、そういうのはちょっと……///」

いろは「べ、別に回し飲みくらい普通じゃないですかねー?」

雪乃「……顔、真っ赤よ」

いろは「うう……実はちょっと恥ずかしかったですハイ……」


八幡「……」ゴクゴク

結衣「あ、あのさヒッキー、そのマッ缶、おいしそうだね!」

八幡「そうか、由比ヶ浜もマッ缶に興味持ってくれたのか。丁度もう一本あるからそれやるよ」

結衣「ええ、そうじゃないのに……甘いね、これ」ゴクゴク

雪乃「一色さん、そこのχはその数値を代入するのよ」カキカキ

いろは「あー、そういうことだったんですねー」カキカキ

雪乃「……」カキカキ

いろは「あ、そういえば雪ノ下先輩、ちょっと面白い話があるんですけど」

雪乃「勉強中なのだけれど……どうしたのかしら」

いろは「神奈川県立近代美術館って知ってますか?」

雪乃「さすがに他県の美術館までは……それがどうかしたの?」

いろは「これがですね、二つあるんですけど、なんと葉山町の一色という所と、鎌倉市の雪ノ下っていう所の二つに経っているらしいんですよ!!」

雪乃「あら、面白い偶然ね」

いろは「今度のデート、美術館もいいかなぁ……なんて」

雪乃「ふふっ、いいかもしれないわね……でもその前に、ちゃんと勉強してからね」

いろは「うう。誤魔化しきれなかったですねー……」


八幡「……」

結衣「ヒ、ヒッキー、あたしさ、ちょっと美術館に興味あるかなって……」

八幡「……知ってるか由比ヶ浜。鎌倉市の由比ヶ浜っていう地名の近くにある大町ってところ、昔は比企谷(ひきがやつ)って名前だったんだ」

結衣「へぇ、詳しいね……なんでそんなこと知ってるの?」

八幡「……たまたまな」

いろは「いやー寒いですねー」ギュー

雪乃「……一色さん、何故私に抱きついているのかしら」

いろは「今寒いって言ったじゃないですかー。寒い時は人肌で暖めあうのが一番らしいですよー?」

雪乃「それは雪山とかで遭難した時のことじゃないかしら」

いろは「まぁまぁ、細かいことは気にしないでいきましょうよー」ギュー

雪乃「……むしろ暑く感じるわね」

いろは「えへへ、わたしもなんだかぽかぽかしてきました」


八幡「……」

結衣「あのさ、あたしもちょっと寒いかなー……なんて」

八幡「ん、そういやヒーター壊れてたな。そろそろ修理に出してもらわんと」

結衣「あう……そうじゃない、そうじゃないよヒッキー……」

いろは「雪ノ下せんぱーい……、やばいですやばいです……」

雪乃「今度は何があったの……」

いろは「そのですね、宿題がめちゃくちゃ難しいんですよー」

雪乃「……はぁ、分からなかったらやり方は教えてあげるけれど、まずは自分で解いてみなさい」

いろは「わーい、じゃあ失礼しますねー」

雪乃「……あの、一色さん、どうして私の膝の上に座っているのかしら……」

いろは「雪ノ下先輩、そこは黙って後ろから抱きしめてくれるところですよー……」

雪乃「抱き……こ、こうかしら……」ギュッ

いろは「えへへ、雪ノ下先輩、暖かいですねー」

雪乃「……これじゃ、宿題なんて出来ないじゃない」ハァ…


八幡「……」

結衣「ヒッキー、あたしもさ、宿題で教えてもらいたい所があるんだけど……」

八幡「ん、科目は?」

結衣「え、えーと、数学なんだけど……」

八幡「雪ノ下に聞け」

結衣「ええっ!? ああ、違っ……現代文にしておけばよかった」シュン

雪乃「……」パラッ

いろは「……」ジーッ

雪乃「……」パラッ

いろは「……」ジーッ

雪乃「……」パラッ

いろは「……」ムゥ…

雪乃「……ふう」パタン

いろは「……」パァッ

雪乃「……確か、下巻は鞄の中に入れておいたはず」ガサゴソ

いろは「って違いますよ! なんでずっと本ばっか読んでるんですか!」プンスカ

雪乃「あら、一色さん、いらっしゃい」

いろは「気付かれてすらいなかった!?」ガーン


八幡「……」パラッ

結衣「……」ジーッ

八幡「……」パラッ

結衣「……」ムゥ…

八幡「……ふう、確か続きが鞄の中に」ガサゴソ

結衣「……」ハァ…

いろは「……分かりますよ、結衣先輩」

いろは「こう寒いと温泉行きたいですね温泉」

雪乃「随分と唐突ね」

いろは「雪ノ下先輩、今度温泉行きましょう!」

雪乃「本当に唐突ね……別に構わないけれど」

いろは「そしたら一緒にお風呂入りましょうね、背中流しますよー?」

雪乃「じ、自分の体くらい自分で洗えるわ……///」

いろは「えー、こういうのは背中を流し合うのがお約束じゃないですかー」

雪乃「そう言われても……」

いろは「それとも、雪乃さんは、わたし背中を流されるのは……嫌、ですか?」ウルウル

雪乃「……うう、分かったわ」

いろは「わーい、じゃあ今度の休みに向けて計画考えましょうねー」


八幡「……」

結衣「お、お風呂……お風呂かぁ……」チラッ

八幡「くそ……なんで俺は、修学旅行で戸塚とお風呂に入れなかったんだ!!」

結衣「なんか勝手にキレてるし!?」

いろは「雪ノ下先輩って髪ちょー綺麗ですよねー」サワサワ

雪乃「あの一色さん、人の髪で遊ばないでもらえるかしら」

いろは「うわっ、すっごいサラサラ……」イジイジ

雪乃「あの、聞いているのかしら」

いろは「うーん、髪長いし、色々弄りがいがあるっていうかー……」クルックルッ

雪乃「……」ハァ…

いろは「出来ました、三つ編みです!!」

雪乃「人の髪で遊ぶのはやめてもらいたいのだけど……」

いろは「あっ、ちょっとまだ解かないでください、写メ撮るので」パシャー

雪乃「ちょっと一色さん、勝手に写真を撮らないで」

いろは「じゃあ次はどんな髪型にしてみましょうかねー」ウキウキ

雪乃「……はぁ、もう勝手にしてちょうだい……」


八幡「……」

結衣「あ、あのさ、ヒッキーってどんな髪型が好きだとか、あるの?」

八幡「小町」

結衣「そっかー、小町ちゃんかー……どうやったらあの跳ねた感じに出来るんだろう……」

カフェ


雪乃「なかなかいい雰囲気のお店ね」

いろは「そうでしょう? 前に来てみて、雪ノ下先輩とも来れたならいいなーって思ってたんですよー」

雪乃「あら、そうなの?」

いろは「はい、そうなんですよー」

雪乃「そう……ところで、前は誰と来たのかしらね」

いろは「え、そりゃ先輩と……あ、あの、サッカー部のマネージャーの先輩とですねっ」アセアセ

雪乃「きっと、その人とツーショット写真でも撮ったのでしょうね」

いろは「ち、違いますってばぁ! ……今は、雪ノ下先輩だけのことが好きなんですから」ギュッ

雪乃「……ふふっ、ごめんなさい。少し意地悪をしてしまったわ」

いろは「もう、雪ノ下先輩の馬鹿……」


八幡「……」

結衣「あれ、ヒッキーどこ見てるの……わ、ゆきのんといろはちゃん……」

八幡「……顔合わせる前に出るか、もうだいぶ長居したしな」

結衣「あ、うんそうだね……ねぇねぇヒッキー、次はどこ行こうか?」

適当に書き溜めたら、また来ます。

安心して見れそう

屑百合豚気持ち悪い…はよしね

雪色の砂糖のような甘さと、八結の甘酸っぱさがいい

近代美術館、マジで一色と雪ノ下にあるんだ
よく見つけたな

地名でいったら葉山✕一色、カマクラ✕雪ノ下にもなるな

いろは「やっぱり膝掛けがあると暖かいですねー」ヌクヌク

雪乃「そうね」ヌクヌク

いろは「まぁ、雪ノ下先輩と一緒に使ってるから暖かいってのもあるかもしれませんけどねー」

雪乃「そうね」

いろは「あれ、今日はなんだか素直ですね……あれですか、猫は炬燵で丸くなるみたいな感じですか」

雪乃「……どういう意味かしら?」

いろは「いやだって雪ノ下先輩って猫みたいなところあるじゃないですかー?」

雪乃「いえ、そうは思わないけれど……」

いろは「えー絶対そうですってー。喉元とか撫でたら喜びます?」

雪乃「ちょっ、喉に手をやるのはやめっ」


八幡「……」

結衣「よ、よかったらヒッキーもあたしと一緒に膝掛けを……」

八幡「いやー家から持ってきて良かった膝掛け。これ結構あったけぇのな」

結衣「ううっ、膝掛け使う男子なんて聞いたことないよ……」

ババ抜き中


雪乃「……これかしら」ヒュッ

いろは「あー、雪ノ下先輩いいところ取りますねー」ヒュッ

結衣「もしかしていろはちゃんがババ持ってるのかな」ヒュッ

八幡「ブラフかもしれねぇけどな」ヒュッ

雪乃「どうかしらね……あら、これでアガリだわ」パラッ

いろは「きゃーっ、雪ノ下先輩一番ですねー」

雪乃「……いえ、ただの偶然よ」ファサッ

いろは「……ところで、今雪ノ下先輩がわたしから取ったカードって」

雪乃「?」

『ハートのエース』

いろは「わたしのハートも、雪ノ下先輩に奪われちゃってますからね!」

雪乃「……ただの偶然よ///」プイッ


八幡「……」

結衣「あっ、ヒッキーから引いたカードもハートのエース……えへへ、あたしもいつかは……」

いろは「あっ、じゃあ次はわたしが結衣先輩から引けばいいんですねー」ヒュッ

結衣「あーっ、あたしのハートのエースがーっ!」

いろは「いーろーはーにーほーへーとー、ちーりーぬーるーをーっ」

雪乃「一色さん、急にどうしたのかしら」

いろは「いえ、いろは歌ってあるじゃないですか。あれってどういう意味なのかなーなんて」

雪乃「あれには浅き夢の見しか、見じかで二通りの説が分かれていて、かくかくしかじか」

いろは「えっ、あっ、はい……?」

雪乃「……とても簡単に端折るのであれば、綺麗な花でもいつかは散ってしまう、私もずっと同じようにはいられない……とでも訳そうかしら」

いろは「へぇー、そうなんですかー……でも、わたしから雪ノ下先輩への愛は、簡単には散りませんよ?」

雪乃「……それは私もよ」

いろは「えへへー、雪ノ下先輩大好きですー」ギューッ


八幡「……世の中は常にもがもな渚こぐ、あまの小舟の綱手かなしも」

結衣「ヒッキー、それどういう意味なの?」

八幡「……今ある風景が変わらずにいて欲しい、漁師が小舟に乗って海に向かうような日常も愛しい、みたいな意味だ」

結衣「ふーん……?」

八幡(その海の名前は鎌倉の……別に言わなくていいか)

いろは「そういえばiPS細胞というので同性の間でも子どもができるらしいですよ、雪ノ下先輩」

雪乃「……今度は何に影響されたのかしら」

いろは「えっ、雪ノ下先輩あの作品のお眠り巫女さんの声務めてませんでしたっけ……まぁそれはさておき、子どもって憧れません?」

雪乃「……あまり、母親になりたいと思ったことは……」

いろは「あっ……でもでもっ、きっと雪ノ下先輩の子どもって、すっごいいい子に育つと思うんですよねー」

雪乃「一色さんの子どもなら、とても活発で社交性に溢れる子に育つでしょうね」

いろは「あっ、ならわたしと雪ノ下先輩の子ならきっと頭もコミュ力にも恵まれた完璧な子に育ちますね!」

雪乃「……あの、そういうのはここではちょっと……///」

いろは「あっ……///」

雪乃「……山中教授の今後に期待ね」


八幡「……」

結衣「ヒ、ヒッキーの子どもって、どんな風に育つかなぁ」チラチラッ

八幡「小町の血を継ぐからな、きっと小町に似たいい子に育つ」

結衣「そっかー小町ちゃんかー……ヒッキーってすごい親バカになって妻をないがしろにしちゃいそう……」ムムッ

八幡「えっ」

いろは「そういえば雪ノ下先輩の子どもといえばなんですけどー」

雪乃「もうその話は……」

いろは「いえ、そうじゃなくて……雪ノ下先輩の子ども時代ってどんな感じだったのかなぁって」

雪乃「今とあまり変わらないわよ……私のことをやっかむ人に囲まれて、なかなかになかなかな小学生時代を過ごしたわ……」

いろは「ああっ、雪ノ下先輩の顔が真っ暗に!」

雪乃「その後留学して、中学三年の頃に日本に戻ってきたわ」

いろは「留学! グローバルですね!」

雪乃「日本に戻ってきてまたあんな環境に戻るのかと思ってた時期はあったけれど……戻ってきてよかったわ、由比ヶ浜さんや……一色さんと出会えたもの」

いろは「わたしも雪ノ下先輩と会えて良かったですよー!」ギューッ


八幡「……」

結衣「昔のヒッキーってどんな感じだったの?」

八幡「ぼっち」

結衣「……なんかごめんね」

いろは「雪ノ下先輩、写真撮りましょうよ写真」

雪乃「写真? なにかあったのかしら」

いろは「別に何も無くったって写真くらいいいじゃないですかー? ほら、近くに寄ってください」

雪乃「あ、あの、一色さん、近い……」

いろは「ほら行きますよー、はいピーナッツ」パシャッ

雪乃「……」

いろは「むー、表情硬いですよ雪ノ下先輩。笑顔を浮かべましょうよ笑顔」

雪乃「え、笑顔……こ、こうかしら」ニコッ

いろは「!!」パシャッ

雪乃「あの一色さん、今のは一色さんが写ってないと思うのだけれど……」

いろは(待ち受けにしようっと)


八幡「……」

結衣「あ、あたしも、写真撮りたいかなー……とか、とか……」

八幡「ん、じゃあ携帯貸せ。これでも写真撮るのは大得意だぞ。修学旅行でも押し付けられまくったからな。俺と写真に入りたい奴いなかったし」

結衣「ええーっ……あ、あたしがそうなのに……ううっ……」

ゲーセン


いろは「雪ノ下先輩、プリクラ行きましょうよー」

雪乃「写真ならこの前も撮ったじゃない……」

いろは「あれはあれ、これはこれですよー」

雪乃「違いがあまり分からないのだけれど……」

いろは「それにー、雪ノ下先輩との思い出は形としてもたくさん残したいっていうかー」

雪乃「うっ……」

いろは「だから、いっぱい思い出作りましょうね?」

雪乃「……そうね、そういうのもいいかもしれないわね」


結衣「あ、ゆきのんといろはちゃんもここに来てたんだ……ね、ねぇ、ヒッキー、あたし達もプリクラに……」

戸塚「あ、八幡! 由比ヶ浜さん!」

八幡「おお、戸塚! いやぁ偶然だな! そうだ、俺とまたプリクラを撮らないか?」

結衣「ええっ!? さ、さいちゃんに取られた!? ……ちょっと待ってヒッキー、またってどういうこと?」

陽乃「雪乃ちゃん、いろはちゃん、ひゃっはろー!」

雪乃「姉さん……!? どうして学校に」

いろは「はるさん先輩、どうもでーす」

陽乃「あはは、相変わらず仲良さそうだねー。いろはちゃん、先輩じゃなくてお義姉ちゃんでもいいのよ?」

いろは「は、はるお義姉さん!!」

雪乃「用が無いなら帰ったらどうかしら」

陽乃「あーん、相変わらず冷たいなぁ雪乃ちゃんは……いろはちゃん、こんな妹だけど、末永くよろしくね」

いろは「はいっ、もちろんです!」

陽乃「……いいなぁ、わたしも近いうちに静ちゃんと……」

雪乃「……?」

陽乃「じゃ、わたしは他に用事があるから、じゃあねー!」

いろは「はい、さようならですー」

雪乃「……一体、何の用事なのかしら」


陽乃「静ちゃん、ひゃっはろー!」

平塚「その呼び方はやめろ……何の用だ」

陽乃「えー、今日の夜はデートするって約束したじゃーん」

平塚「少し飲みに行くだけだろ……ちょっと待ってろ、すぐ行く」

三浦「ん、結衣じゃん」

海老名「あ、ユイ、ヒキタニくん、はろはろ~」

結衣「優美子、姫菜、やっはろー!」

八幡「よう……相変わらず仲良さそうだな」

海老名「あはは、おかげさまでね」ギューッ

三浦「ちょっ、海老名、そんなくっ付かないで」

八幡(海老名さんが変なキャラを作って男から一線を引いていた理由も、戸部を遠ざけたかった理由も、ずっとあのグループの空気を変えたくなかったのも、実は去年の春から三浦のことが好きだったからということを知ったのは最近のことだ)

八幡(結局色々あって、つい最近海老名さんは三浦に気持ちを受け入れてもらったらしい)

海老名「ユイもね、ほら、素直にね? 彼、間違いなく誘い受けだろうから……」

結衣「えええっ!? ……うう、やっぱりそうなのかな……」

三浦「ほら、海老名行くよ……結衣も頑張ってね」

海老名「ユイ、じゃあねー。ねぇ優美子、今日はどこ行こっか?」


八幡「……」

結衣「あ、あのさ、ヒッキー……明日、暇だったりする?」

八幡「え、ああ、まぁ暇だけど……」

結衣「じゃ、じゃあさ……明日、デートしよう!」

八幡「……は?」

デート後


結衣「……あたし、ずっと前からヒッキーのことが好きなの」

八幡「……」

結衣「だから、あたしと付き合ってください!!」

八幡「……由比ヶ浜」

結衣「う、うん」

八幡「お、俺も、……あれだ……お前のことが、す、好きだ……」

結衣「──!!」

八幡「だ、だからその、なんだ……俺なんかでいいなら、付き合ってくれないか?」

結衣「もちろんだよっ、ヒッキー!!」ガバッ

八幡「うわっ、い、いきなり抱きつくな!!」

結衣「えへへ、ヒッキー! ずっと一緒にいようね!!」


雪乃「あら、あそこにいるのは由比ヶ浜さんと比企谷くんかしら……ようやく想いを告げられたようね」

いろは「あー、やっとですか……良かったですねー、二人とも」

雪乃「ええ。良かったわ、本当に」

いろは「雪ノ下先輩、わたし達もずっと一緒にいましょうね」

雪乃「そうね……私も、一色さんのことを愛しているわよ」

いろは「わたしも雪ノ下先輩のこと、愛してますからね!!」



これにて完結です。

俺ガイルRPG、めぐりバレンタインの二つの方もよろしくお願いします。
それでは他作品で。



みんな幸せな世界でよかった

乙です

お疲れ様です
面白かった


4コマっぽい感じだったな

おつ

他にシリアス長編二つ抱えながらよくまぁこんなに書けるなw
面白かったよ

これは…クズゴミ以下スレだな

おつ

他にシリアス長編二つ抱えながらよくまぁこんなに書けるなw
面白かったよ


良い作品だった

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