【ファフニール】イリス「最近みんながあたしに隠し事してるみたい……」 (30)

アニメ未登場キャラ登場注意


二日前

学園 ブリュンヒルデ教室

イリス(最近クラスのみんなが内緒話をしていることが多いの)

イリス(あたしがそう思ったのは一週間前くらいからかな)

イリス(その時は特に気にしてなかったし、盗み聞きもよくないと思って気にしなかったんだけど……)

イリス(月曜日から朝早くみんな来てモノノベ以外が教室の隅で内緒話をしてるのを毎日見るからとても気になる……)

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イリス「おはよう、モノノベ」

悠「おはよう、イリス」

イリス「モノノベはミツキちゃん達が何を話しているか知らない?」

悠「実は……ついさっき何を話しているのか聞いたら、リーザにデリカシーがないと怒られて俺も知らないんだ」

イリス「そうなんだ……でも気になるからあたしも聞いてみるね」

悠「ああ、イリスになら多分話してくれるかもしれないな」

イリス「そうだといいけど……じゃあ聞いてくるね!」

イリス「おーい、ミツキちゃーん!」

―――――

放課後

悠「俺には言えない話か……まあイリスには話してくれたならよかったんじゃないか?」

イリス「……」

悠「イリス?」

イリス「多分、いつもの内緒話とは違う話でごまかされたと思うの……」

悠「どうしてそう思うんだ?」

イリス「だって……リーザちゃんが動揺しているのがあたしにもバレバレだったもん」

悠「それはたしかに少しおかしいな」

イリス「あたし、他の人が何か知っているかもしれないから聞こうと思ってるんだけど、モノノベも一緒に……付き合ってくれないかな?」

悠「聞き込みか……イリスの頼みなら付き合うぞ」

イリス「ありがとうモノノベ……まずは誰にしたらいいかな?」

悠「そうだな……まずは篠宮先生に聞こう」

今はここまで
夜に書き溜めた続き投稿します

続き書きます

―――――

学園 廊下

悠「篠宮先生、少しいいですか?」

遥「二人か、私に何か用か?」

イリス「えっと、最近ミツキちゃん達が内緒話をするのが気になるけどちゃんと教えてくれなくて……先生は何か知ってませんか?」

遥「内緒話か……私も初めて知ったな」

悠「先生も知りませんか……忙しい中ありがとうございます」

遥「私こそ、力になれなくて申し訳ないが……私からも聞いてみるよ」

イリス「ありがとうございます、先生!」

―――――

学園 時計塔前

悠「篠宮先生も分からないと来たら、少し困ったな」

イリス「そうだね……」

シャルロット「何を困っておるのだ?」

イリス「あっ、学園長……」

悠「実はですね……(説明して)」

シャルロット「内緒話か。イリス・フレイヤを除いてとなると……エr痛だだだだだだだだだ」

マイカ「それはシャルロット様だけです」グググッ

シャルロット「じょ冗談だから痛だだだだだだだだだ 腕が潰れる! 」ジタバタ

マイカ「シャルロット様が失礼かけました」パッ

悠「いえ、いつもお疲れ様です。マイカさん」

イリス「……」ポカーン

悠「マイカさんも、深月達の内緒話を知りませんか?」

マイカ「はい、残念ながら……」

イリス「えっと……ありがとうございました」

―――――

学園 女子寮前

悠「今日聞いた三人からも分からずじまいか」

イリス「キーリちゃん達がまだだから、寮に帰ったら連絡して聞いてみるよ」

悠「そうしてみてくれ。今日はもう遅いからまた明日な」

イリス「うん、バイバイモノノベ!」ブンブン


―――――

深月の宿舎

悠「ただいま」

深月「おかえりなさい兄さん、イリスさんには気づかれませんでしたか?」

悠「大丈夫だ、先生にも根回ししていたからな」

悠「 明日はキーリやジャンヌ達にも聞くかもしれないから根回ししておいてくれ 」

深月「分かりました」

―――――

前日

学園 ブリュンヒルデ教室

イリス「おはようミツキちゃん!」

深月「……おはようございます、イリスさん」ゴシゴシ

イリス「ミツキちゃん、昨日あまり寝てないの?」

深月「はい……遅くまで勉強していましたから」

イリス「授業は大丈夫?演習の時間があるよ?」

深月「大丈夫です、イリスさんも寝てしまわないように気をつけてください」

―――――

放課後

イリス「朝に聞いた時はミツキちゃんはああ言ってたけど、あたしは内緒話と関係があると思うの」

悠「どうしてそう思うんだ?」

イリス「だって……ミツキちゃんはあたしと違って成績がいいから、夜遅くまでする必要があると思う?」

悠「……ないな」

イリス「今日の夜はミツキちゃんが無理しないようにモノノベが見張っていてね。ついでに何をしてるかも見ておいてね」

悠「分かった。ところで今日は誰かに聞き込みをするのか?」

イリス「もちろんだよ! 今日はねーー」

―――――

キーリ「あら、悠とイリスちゃんじゃない」

イリス「こんにちは、キーリちゃん」

キーリ「こんにちは、二人共私に何か用?」

悠「実は……(説明して)」

キーリ「……あら、悠も知らないなんて意外ね」

イリス「キーリちゃんも知ってるの?」

キーリ「ええ、もちろんよ。でもイリスちゃんには"その日"までは教えないでって言われてるのよね」クスッ

悠「……」ギクッ

イリス「その日? うーん……」

悠(……頼む、気づかないでくれ)

キーリ「イリスちゃんは"その日"まで楽しみに待っているといいわ」

イリス「あ、ありがとう……キーリちゃん」

悠(……どうやら、セーフだったみたいだな)

―――――

学園 屋外

イリス「キーリちゃんのおかげで、少しだけ真相に近づけたね!」

悠「……そうだな、少しでも手がかりがあるだけで予想を立てて動けるからな」

イリス「うんっ!」ニコニコ

悠「次は誰に聞き込みをするんだ?」

イリス「次はヴリトラちゃんだよ!」

―――――

ヴリトラ「我はそんな事知らぬぞ」

イリス「ええー!?」ガビーン

悠(そう言えば、企画の時に唯一いなかったな)

ヴリトラ「汝らが我に用と聞いて、"D"のことやドラゴンのことかと思えばくだらぬ……」フンッ

イリス「キーリちゃんが知っていたから、ヴリトラちゃんも知っていると思ったのに……」シュン

ヴリトラ「我は忙しいのだ、とっとと帰れ」

悠「……邪魔したな、ヴリトラ」

―――――

深月の宿舎 食堂

悠「深月、ヴリトラには教えてないのか?」

深月「はい。頼んでも手伝ってくれそうにないと判断しましたから」

悠「……ヴリトラが少し可哀想だな」

深月「それよりも、明日はイリスさんをちゃんとエスコートしてくださいね。時間がかかりますので」

悠「ああ、俺に任せてくれ」

今日はここまで

―――――

当日

放課後 ブリュンヒルデ教室

イリス「中々真相にたどり着けないね」トボトボ

悠「ああ、そうだな」

イリス「……キーリちゃんが楽しみに待っているといいわって言ってたけど、あたしはバカだからわからないよ」シュン

悠「……とりあえず、まだなのはジャンヌと紫音の二人だけだから、聞き込みをしてみないか?」

イリス「……そうだね」

―――――

ジャンヌ「隊長!」パアッ

紫音「パパ……コンニチハ」ジーッ

悠「こんにちは。ジャンヌ、紫音」

紫音「うん……」ニコッ

イリス「シオンちゃん、ジャンヌちゃん、二人に聞きたいことがあるんだけど」

ジャンヌ「聞きたいこと?」

イリス「うん……(説明して)」

紫音「ワタシ……シらない」フルフル

ジャンヌ「オレも、隊長の妹からは特に何も……」

イリス「二人も知らないんだね……ついに手詰まりになっちゃったね」

悠「……そうだな」

ジャンヌ「あの……ツヴァイが隊長達と遊びたがっていたので、今から大丈夫ですか?」

紫音「……ダメ?」モジモジ

悠「もちろんいいぞ」

イリス「あたしもいいよ。何して遊ぶ?」ニコッ

紫音「このマエアソんだ……ゲームがいい」

ジャンヌ「あれからすっかり熱中してて……」

悠「よし、じゃあ夜まで一緒にゲームをしような」ナデナデ

紫音「うん……」ニコッ

―――――

イリス「ちょっ、ちょっと待って」アセアセ

紫音「……これで、オシマイ」ピッ

ドカーン

悠「……イリスが手も足も出ないままやられたな」

ジャンヌ「日に日に動きが良くなっていて、オレもそろそろ追いつかれるかもしれません」ニコッ

悠「負けないようにしないとな」

ジャンヌ「もちろん、負けないように頑張ってます!」

紫音「……そろそろ、ジカンだよ」

悠「ありがとう紫音」ナデナデ

紫音「……んっ」ニコッ

イリス「モノノベ、何かあるの?」

悠「ああ。イリス達も着いてきてくれ」

イリス「う、うん。わかったよ」

―――――

夜 深月の宿舎

イリス「着いてきたのはいいけど、何かあるの? 」

悠「ああ、食堂でみんなが待ってるぞ」

イリス「みんなが?」

紫音「……イリス…きっとヨロコぶ」

ジャンヌ「とりあえず、入ってくれ」

イリス「う、うん……」ガチャ

パーンパーンパーン

全員(イリス以外)「「「「「「「「「「「Happy Birthday イリス」」」」」」」」」」」

イリス「ええっ!?」

深月「イリスさん、お誕生日おめでとうございます」

イリス「あ、ありがとう。豪華な料理にケーキ、飾り付けまでして……もしかして内緒話をしていたのって……」

アリエラ「ごめんねイリス、驚かせたくてあんな嘘までついて」

リーザ「本来なら端末での連絡だけにしたかったのですが、準備に手間取ってしまい朝の時間も使って打ち合わせをするしかありませんでしたわ」

イリス「そ、そうだったんだ……良かったよー」ホッ

悠「ゴメンなイリス、俺も知っていたんだが知らないふりをして気づかれないように監視していたんだ」

イリス「やっぱり知っていたんだね……あたしはモノノベと一緒にいる時間が長くなって嬉しかったから別にいいよ」

悠「ありがとう、イリス」

フィリル「イリス、料理が冷めちゃうから早く食べよう?」

レン「んっ」

ティア「ティアも頑張って作ったの!早く早くー!」


ワイワイガヤガヤ



ヴリトラ「ふん、こんなものを祝って何が楽しいのだ……」

キーリ「あーらお母様、一人のけ者にされて拗ねてるのかしら?」クスッ

ヴリトラ「……そんなわけなかろう」プイッ

キーリ「うふふ……私たちも参加しましょう?」

ヴリトラ「……まあ、良いだろう」

イリス(両親をなくして、"D"として連れてこられて最初は辛かったことが多かったけど)

イリス(こうしてたくさんの友達、大好きな人と出会えて、毎日が楽しくて……あたしは今、とても幸せだよ)

イリス(いつまで続くのか分からないけど、この日常をあたしは守り続けたいな……えへへ)

終わり

乙です
良かった

乙乙

珍しいなこんなのあったのか

面白かった

懐かしいそういやこんなのあったな

面白かったよ

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