男「……暑いな」 戦女神「暑いですね」 (171)

男「エアコンつけるか」

戦女神「許しません」

男「いいじゃねえかお前世紀の発明だぞ科学万歳だぞ」

戦女神「軟弱者。暑さを楽しんでこそですよ」

男「無茶を言うな。暑いものは暑いんだ!」

男「夏ッ!ビバ・暑い!フィーバー・暑い!イェェアァ!」ゴァァァァァア

戦女神「……」

男「……」

男「……より一層暑くなった……」

戦女神「あほめ」

男「こういう時こそ!ビバ・お茶ですよ!」

戦女神「お茶ですか」

男「イェア!お茶ですとも!冷蔵庫でキンッキンに冷えてますよ!イェア!」

男「サンキューお茶!アイラブお茶!」

男「この真夏の熱気に晒されてサハラ砂漠のように乾ききった喉を優しく優しく潤してくれるッ!!」ゴァァァァアア

男「それはまさに!女神の涙!慈愛の涙ァァァァアアアア!」ゴァァァァァアァァァアア

戦女神「……」

男「……」ゼェゼェ

男「……はやく飲みましょうか」ゼェゼェ

戦女神「あほめ」

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お茶「何も言わずに飲みやがれ」

男「いただきます!」ゴクー

戦女神「いただきます」ゴッゴッ

男「……プッハァ!ァァハッハッハッハー!」ガァン!

オトコップ「痛い」

戦女神「お茶に人をハイにさせる効能はありませんよ」コッ

メガミコップ「やさしー」

オトコップ「死んでくれ」

男「聞き給え戦女神ちゃんマイナス9歳よ!」

戦女神「私は生まれてすらいないんですか……」

男「今、お茶を飲んで偶然分かったが、僕にとってお茶は覚せい剤と同様の効果をもたらす事が判明したのだ!」バァーン!

戦女神「あほかな」

男「故にお茶を飲めば気分はハイになるし、頭の中もお花畑になるんよォーッ!」フィーバー!!

戦女神「貴方の脳内はサハラ砂漠のような空っぽでしょうが」

男「舐めないでいただきたい!空っぽということはつまり可能性の塊!」

戦女神「???」

男「空っぽとはつまりゼロである!ゼロは無!無とは全ての始まり!」

男「故にッ!頭の中が空っぽということはありとあらゆる可能性を秘めているということでもあるのだァー!!」ババーン

戦女神「暗に脳内空っぽって事認めてるじゃないですか」

男「……確かに」

戦女神「あほめ」

男「あぁ~……エアコン万歳なんじゃ~……」グデー

戦女神「結局使いましたね畜生」

男「いいじゃんいいじゃん……。暑さを楽しむなんていう馬鹿な事よりはさぁ」グデー

戦女神「あぁん?」ブチ

男「あ、切れた?殴る?殴っちゃう?暴れると逆に暑くなっちゃうゾ!ここは穏便に行こう!」

戦女神「……」プッツーン

戦女神「男……」モゾモゾ

男「お?ついに硬派な戦女神ちゃんマイナス8歳も肉食に目覚めちゃいましたか?」

戦女神「男……」ギュッ

男「え?いやあの戦女神さん?」タジッ

男「首、首に手回しちゃってるよ!?何、そういうのなの!?そういう関係なの!?僕たち!?ラブ!?私もラブ!」

戦女神「ふぅん!」ギュゥゥゥウ!!

男「スリジャヤワルダナプラコッテ!」ゲフゥ

男「」チーン

戦女神「あほめ」

男「ハッ!ここはどこ!?私はだれ!?」ガバッ

戦女神「蘇りやがったか畜生」

男「そうだ!私の名はガリレオ・ガリレイ!」

男「年齢は7!職業はピアニスト!」

戦女神「遂に発狂しましたか」ズゾゾ

男「将来の夢は天草四郎ゥー!」

戦女神「ぐっちゃぐちゃじゃないですか」ズゾゾ

男「ところで戦女神さん」

戦女神「なんですか」コッ

男「ピカソの本名って知ってる?」

戦女神「ピカソ?」

男「イェア。あのピカソ。僕でも描けそうな絵を描いて絶賛されたあの人」

戦女神「じゃあ描いてみなっての……」

戦女神「本名ですか」

男「すっごく長くて覚えてる人は殆どいないんだってさ!」

戦女神「どこの情報なのそれ」

男「さすがにこればっかりは完璧超神の戦女神さんでも言えないでしょ!」

戦女神「……」

戦女神「Pablo Diego José Francisco de Paula Juan Nepomuceno María de los Remedios, Cipriano de la Santeshima-Torinidatto Luis Lee Picasso」

男「」

戦女神「覚えてる『人』はいないですもんね」

男「に、日本語に近い発音でお願い申し上げたてまつる……」

戦女神「パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・シプリアーノ・デ・ラ・サンテシマ・トリニダット・ルイス・イ・ピカソ」

男「よ、よし!覚えたぜ!まんまと引っ掛かりましたね戦女神さん!貴女は私のトレーニング台に過ぎなかったのです!」

戦女神「…」イラッ

男「いくぞォー!」

男「パb」ガッ

戦女神「初っ端から噛むんじゃあまだまだですね」

男「……!!」ジタバタ

戦女神「あほめ」

男「暑いけど出かける!」

戦女神「えらいえらい」

男「どこに行こう?」

戦女神「決めてなかったんですか?」

男「うん」

男「……本屋?」

戦女神「買いたい本とかあるんですか?」

男「特にない!」

戦女神「だめだこいつ」

男「よしじゃあ間をとってデパートにしよう!」

戦女神「間をとるの意味が分からないですがまぁいいんじゃないですかね」

男「そうと決まれば早速出発よー!」

戦女神「ちゃんとエアコンの電源は消していきなさいな」

男「あ、そうだった」ピッ

エアコン「我が生涯に一点の曇りなし」

自転車「乗るべし乗るべし!」

男「行くぜ行くぜ行くぜー!!」シャァァァァ

戦女神「あんまりスピード出すと危ないですよ」フワフワ

男「なんのこれしき!アクセルシンクロオオオオオオオオオオ!」シャァァァァァァァァァ!!

戦女神「なんですかアクセルシンクロって……」フワフワ

男「まだまだ加速するよ!限界無限!いざ時空すらも飛び越えクライマックスジャンプゥゥゥゥゥウ!!」バッ

戦女神「また訳のわからない事を……」フワフワ

男「ひゃっほう!飛んでる!飛んでるよ僕!自転車で!空を!イーティー!これイーティー!」

戦女神「……」

男「でもすぐに着地しちゃう。儚い」
小石「忍びなれど忍ばざる」

男「あっ」ズリッ

男「んがあああああああ!!」ガッシャァァァァァァァァン

戦女神「……」

男「す、スピードの出しすぎには注意しましょうね……」ガクッ

男「」チーン

戦女神「あほめ」

男「な、なんのこれしき……」フラフラ

戦女神「タフですね」フワフワ

男「我が人生は小石如きでは終わらんよ……」

戦女神「誰だってそうですよ」

デパート「イ●ンじゃないです」

男「着いた!」

戦女神「派手に転んだのによくぞまぁ」フワフワ

男「まずはどこから行こうかな」

男「う~ん……食品売り場で決まり!」

戦女神「即決ですね」フワフワ

男「迷ったら死ですから」

男「……」

戦女神「どうしましたか?」フワフワ

男「着地、しよっか」

戦女神「むぅ。人混みは余り好きじゃないんですが……」スタッ

ウィーン

シャッセー!!ヤスイヨヤスイヨー!!!120%セールチュウダヨー!!

男「さて今晩は何にしようか」

戦女神「和風ですか?」

男「洋風って気分」

戦女神「んー……定番のハンバーグとか」

男「それでいいや、決まり。早速ひき肉買うぞよ」スタスタ

戦女神「単純ですね……」

ひき肉「惹かれろオラァン!」

男「買った」

戦女神「……ひき肉だけ?」

男「うん」

戦女神「貴方いったい何を作るつもりなの」

男「冗談です冗談。きちんと玉ねぎとパン粉、卵も買いました」

玉ねぎ「せやで」

パン粉「買収されたやで」

卵「んほおおおおおおお!」

戦女神「……何かむかついたので殴っていいですか」

男「ここだと周りに迷惑なので家に帰ってからです」

戦女神「了承しました」

男「さー夕飯の材料を買い終わりました。次はどこに行きましょうか」

戦女神「帰ればいいんじゃないですかね」

男「派手に転んででも来たのにすぐに帰れとな?」

男「私の犠牲を無駄にする気か貴様!」

戦女神「犠牲にすらなってない」

男「それもそうだ」

男「てなわけでゲームコーナーに来ました!」

ゲームコーナー「100円キングダム」

戦女神「普通ですね」

男「射撃ゲームで僕の代わりに犠牲になってもらいます!」

戦女神「はぁ……」

男「あ、戦女神さんは2Pね」チャリリーン

戦女神「え、私もやるんですか?」

男「もうお金入れちゃったし」

戦女神「しょうがないですね……」

戦女神「いいでしょう!戦技と闘技の女神、戦女神!華麗に参る!」ババーン

モブA「やべえよ・・・やべえよ・・・」
モブB「あのねーちゃん、気合入ってんな……」
モブC「若干痛々しいネ」

男「////」カァァァァ

戦女神「?なんで顔真っ赤にしてるんですか?」

男「べ、別になんでもないですよ。誘ったの後悔なんてしてませんし」

ゲェームスタァート

戦女神「始まりましたね」ガガガガ

男「戦女神さん!」

戦女神「なんですか?」ガガガガ

男「作戦を考え付いたよ!」

戦女神「ほう」ガガガガ

男「まず戦女神さんが敵を倒しまくります!」

戦女神「ふむ」ガガガガ

男「僕は残機を減らさないように後方で待ち構えてます!」

戦女神「なるほど」ガガガガ

ゾンビ「ウボァー」

男「頑張れ頑張れ戦女神さん!」

戦女神「負けませんよ!」ガガガガ

ゾンビ「ナグルゥー」ブゥン

戦女神「っとお」カイヒッ

男「くっそぉー!負けるな戦女神さん!」

戦女神「……男よ」ガガガガ

ゾンビ「ウボァー」

男「なんですか!?」

戦女神「自分がやらないのならなんで2Pにしたんですかね!」ドゴォ

男「バイオッ!」ゲフゥ

男「」チーン

戦女神「あほめ」ガガガガ

ゾンビ「ヤラレタヨー」ドサァ

ステェージ1クリアァー

戦女神「よし」グッ

男「たかがゲーム如きにガッツポーズしちゃってぇ」

戦女神「…」イラァ

男「あ!ステージ2始まりますよ!」

戦女神「……帰宅したら好きなだけ殴ります」

ステェージ2スタァート

男「ここからは僕もじゃんじゃん撃ちますよー!」ガガガガ

戦女神「最初からやれ」ガガガガ

凄い魔物「ウベー」

男「オラオラオラー!効いてるんだルォ!?」ガガガガ

戦女神「中々タフですね……」ガガガガ

凄い魔物「ヒヲハクー」ボォォオウ

戦女神「ッ!」カイヒッ
男「うぎゃあああああああ!」ドゴォォォオオン

戦女神「何被弾してるんですか!」ガガガガ

男「だって!戦女神さんの真後ろにいたから攻撃見えなくて!」

戦女神「残機は減ってませんね……よかった」ホッ

男「何安心してるの。戦場で安心するとか君甘すぎるよ?もしかして新入り?」ガガガガ

戦女神「心配してあげたんだろうがッ!」ドゴォ

男「ルイージマンションッ!」ゲフゥ

男「」チーン

戦女神「あほめ」ガガガガ

凄い魔物「モウシヌゥー」

戦女神「最後の一撃!」ガガガガ

凄い魔物「ヤラレタヨー」ドサァ

ステェージ2クリアァー

戦女神「ほっ。なんとかステージ2もクリアしましたね」

男「700%僕のおかげですね。存分に感謝して奉りなさい」ドヤァ

戦女神「戯言を」

ステェージ3スタァート

男「これクリアしたらラスボス戦行くかんね!死んだらここから歩いて帰ってもらうかんね!」ガガガガ

戦女神「ほう、言ったな」ガガガガ

強い魔物「イタイヨー」

強い魔物「ナグルゥー」ブゥン

戦女神「っと。甘いですよ」カイヒッ

強い魔物「オトコヲナグルゥー」ブゥン

男「っべえ!」カイヒッ

強い魔物「オトコヲケルゥー」ブゥン

男「なんでっ!?」カイヒッ

戦女神「この!」ガガガガ

強い魔物「イタイヨー」

強い魔物「オトコヲモヤスゥー」ボォォオウ

男「何で僕ばっかり!?」カイヒッ

強い魔物「もいっぱあああああああああああああつ!」ボォォオウ

男「ゲゲル!」ドゴォォォオオン!

男「あ、死んだ」

戦女神「……」ガガガガ

男「ままま、まぁ?まだ残機あるし?大丈夫だし?」フッカツー

男「見事にステージ3で死にました」

戦女神「結局ラスボス戦まで私一人でやってしまいました」

男「お見事でした」

戦女神「それ程でもないです」

男「じゃ、かえろっか」

戦女神「そうですね」

男「……あれ?荷物が軽い」

戦女神「冷蔵庫に転送しましたから。痛んじゃ嫌ですし」

男「さすが戦女神さん!気が利いてるゥー!」

戦女神「あ、あと自転車も自宅に転送させていただきましたから」

男「……へ?」

戦女神「徒歩で帰宅するんでしたよね?」

男「え、いやあのその」

男「ど、どうせはったりでしょ!僕は騙されませんよ!」

自転車置き場「お前の居場所はない」

男「あぁー!?本当にないー!?」ガビーン

戦女神「じゃ、私はこれで」シュンカンイドゥー

男「あぁ!あ……あぁ……」

男「あああああああああああああああああああ!!」ダダダダ

――家――

男「た、ただいま……」ゼェゼェ

戦女神「遅かったですね」

男「自転車なかったからね!誰かさんのせいで!誰かは言わないであげるけどさ!誰かさんのせいで!」ワーワーギャーギャー

戦女神「『帰宅したら好きなだけ殴ります』」

男「え?」

戦女神「『ここだと迷惑なので家に帰ってからです』」

男「え、いやその」

戦女神「忠実に実行いたします」

男「あ、アイムタイエード……!ノォ……!ドントボウリョク!」

戦女神「何と言おうが執行します」ボゴドゴスギャバギャメキャグチャ

男「」チーン

戦女神「あほめ」

――リビング――

男「ハンバーグつくるよ!」

戦女神「あれだけやられてたのにまだ生きてるんですね」

男「僕はヒーリング・ファクターを持ってますから」

戦女神「何の話をしてるんですかね」

男「まず玉ねぎをみじん切りにするゥ!」ガガガガ

玉ねぎ「ダッシュ+Bやで」

男「みじん切りにした玉ねぎを炒めるゥ!」ジュァァァァ

玉ねぎ「透明になるまで痛めろ」

男「そしてよく冷ますゥ!」シュゥゥゥ

玉ねぎ「屈辱感で進化するで」

戦女神「手際いいですね」

男「でしょう?中国で4千年間修業しましたから」

戦女神「何者ですか貴方は」

男「そしてひき肉に!」

ひき肉「ウェアッ!」

男「パン粉!」

パン粉「生前はアンパン戦士でした」

男「溶き卵!」

溶き卵「溶かれちゃってるのおおおおおおおおおおおお!」

男「塩!こしょう!」

塩「僕らは二人で一人」
こしょう「調味料Wさ!」

男「これらを一気にドッキングゥゥゥウウウウウウウ!!漢の浪漫!超究極合体ィィィイイイイ!」マゼマゼマゼー

戦女神「混ぜ合わせるだけで大袈裟な」

男「因みに混ぜ合わせる時は手でやるといいというか手でやれよ?」

戦女神「誰に向かって喋ってるんですか?」

男「ドッキング完了ゥゥウウウウウウ!」

戦女神「混ぜ終わったんですね」

男「混ぜ終わったドッキング体をハンバーグの形に整えていくぞ」

男「両手でキャッチボールするようにすると!」

戦女神「すると?」

男「なんと空気が抜けてより良いハンバーグができるゥ!」

戦女神「おー」

男「整形完了ォ!」

男「ラストスパート行きますよ?」

戦女神「どうぞご自由に」

フライパン「なぞなぞの時はパンツでもいいんだぞ」

男「油をひけええええええええ!デスティニードロオオオオオ!」ジャッ

戦女神「そのひくとは違うと思います」

男「燃え上がれえええええ!」ボッ

戦女神「燃え上がったら色々不味いでしょうに」

男「熱している間にハンバーグのタネの中心をくぼませるぞ」

戦女神「なんでですか?」

男「くぼませておくと何かより良いハンバーグがつくれるからです」

戦女神「なるほど」

男「くぼませました」

フライパン「燃え上がっとるで!」

男「フライパンも十分に熱してますね、グッドタイミングなのです」

男「じゃけんハンバーグ焼きますぜ」ジャッ

ハンバーグタネ「ダネフッシィィィイイイ!!」

男「焼くときは強火だと表面が焦げるから駄目です」

戦女神「弱火は?」

男「情熱・思想・理念・頭脳・気品・優雅さ・勤勉さ!そしてなによりもォォォオオオオッ!!」

男「火力が足りない!!」

戦女神「普通に言ってくださいよ……」

男「てな感じなので中火で焼き焼きします」ジュァァァァ

戦女神「いい感じに焼けてますね」

男「いい音でしょう?余裕の音だ。火力が違いますよ」

男「もうそろそろ裏返すゥ」クルックルッ

戦女神「いい色……」

男「つまみ食いは当店はお断りしてます」

戦女神「いつの間に開店したんですか……」

男「裏返した後はフタをして蒸し焼きにします」カポン

男「蒸し焼きは熱がよく通ります」

戦女神「なるほど」

ガワだけ変えた

男「あとは焼けるまで待機です」

戦女神「大体完成なんですね」

男「そこ!喋るんじゃない!待機だ待機!ただひたすらに待機!一切の私語は禁止だばっきゃろう!」クワワッ

戦女神「…」イラァ

男「……」

戦女神「……」

男「……」

戦女神「……」

男「焼けたかな?」カパッ

戦女神「あ、動いた」

男「私は教官ですから」

戦女神「誰のですか……」

男「うん、いい感じに焼けてますね!これで完成です!」

男「男特性ダイナマイトハンバーグで~す!」デデーン

戦女神「どこに向けてアピールしてるんですか」

男「ゴールデンレジェンド」

男「戦女神さんは味付けどうしますか?ケチャップソースですか?」

戦女神「それでいいですよ」

男「了解」

男「」レイゾウコパカー

男「サラダ盛り付けて」パサッパサッ

サラダ「ヘルシー(笑)」

男「ご飯も盛り付けて」ホカホカ

ご飯「息子」

男「夕飯の完成だす!」

戦女神「それでは早速いただきましょうかね」

男「おう!冷めないうちに食べてくださいな!」

戦女神「いただきます」

男「いただきなす」

男「ふぅー……食べた食べた」

戦女神「美味しかったですよ」

男「当たり前ですよ。何せこの僕がつくってますから」

戦女神「ふふ、そうですね」

男「……珍しく素直。いつもの調子だと『偉そうに』とか言うのに」

戦女神「そういう時もあります」

男「さようですか」

戦女神「さようです」

男「じゃ、僕はお風呂沸かしてくる」

戦女神「はいはい」

戦女神「……貴方がつくってくれたものが美味しくないはずがないじゃないですか」

男「興行収入No.1!」

男「あの話題作が早くも男ホームに登場!」

男「全米が沸いた……」

男「心温まる感動のストーリー!」

男「そして訪れる衝撃的美味!」

男「HURO!本日ロードショー!」

戦女神「……お風呂が沸いたんですね?」

男「はい」

戦女神「どっちから先に入りましょうか?」

男「ぼく将、戦女神さんの入った後のお風呂をがぶ飲み」

戦女神「村八分にするぞ貴様」

男「冗談ですって。お先にどうぞ」

戦女神「……」ジトー

男「何用ですか?」

戦女神「まぁいいです。お先に入らせていただきますね」

男「おう!」


――脱衣所――

戦女神「たぁ!」バキィ!

カメラ「ガメラッ」

戦女神「……あほめ」


男「……!作戦が失敗した電波が!」

男「こうなったら!」

アクセルシンクロオオオオで
吹いたwこうゆうの好きよ

――風呂――

戦女神「はぁ……いいお風呂」ポチャ……

戦女神「心休まります」

ドタドタ
ガチャガチャ

戦女神「やっぱり来ましたか」

戦女神「でも無駄ですよ」

男「あ、あれ?ドアが!ドアが開かないよ!」ガチャガチャ

男「ホラー映画でよくあるパターンだよ!詰みだよ!チェックメイトだよ!」ガチャガチャ

戦女神「あほめ」

男「くっそぉ……こうなったら!」ズズズ

戦女神「……」ヒュィーン

男「ッ!」ダダダダ

男「体当たりよおおおおお!威力40うううううう!」ドガ

ドア「無駄やで」

男「エレキブルううううううう!!」ビリビリビリ

男「な、なんで電流が……」

戦女神「あほめ」シャワー

戦女神「ふぅ……。もうそろそろ出ましょうかね」ガララ

パンツハキー
パジャマハキー
ズボンハキー

男「ハッハァー!正義のヒーローの登場だァー!ハッハァー!」ガチャァ

戦女神「どうしましたか?」

男「ハッハァー!着衣シーンはもう終わってたァー!」

戦女神「何がですか?」

男「特に何も」キリッ

戦女神「そうですか」

戦女神「…ドアには超強力固定結界と電流結界を同時に張らせていただきました」

男「なるほど、道理で開かなかったり電流が流れたわけだ」

戦女神「……なんで電流を直に受けたのにピンピンしてるんですかね……」

男「あそうだ、アイス持ってきたんだった」ヒョイッ

戦女神「気が利きますね」

男「メロン味とピーチ味、どっちがいい?」

戦女神「ピーチ味がいいです」

男「どうぞ」

戦女神「ありがとうございます」

男「ピーチってお尻の比喩表現なんだよね」

戦女神「そうですか」

男「……」

男「もういい!お風呂入る!」ヌギヌギ

戦女神「ごゆっくり」シュンカンイドゥー

男「ふふふ……」

男「かかったなアホが!わざとくだらない下ネタを使う事でお風呂から意識を反らさせたのさ!」

男「ハッハァー!がぶ飲み戦女神さん入浴後のお風呂ォー!ポッカサッポロォー!」ガララ

ボッチャァァァン

男「」ゴクゴク

男「ぷはぁ!美味!」

男「」ゴクゴクゴクー

男「デリシァァァァァァァアアアシゥ!」

『男さん、聞こえますか』

男「へぁい!?これは戦女神さんのテレパシー!」

『お風呂には瞬間移動と同時に換水術を使わせていただきました」

男「かんすいじつ?」

『かんすいじゅつです』

『水を新鮮なものにする術です』

男「つまり……」

『そのお風呂は私が入る前の状態に戻っています』

男「……」チーン

『あほめ、全てお見通しです。では』プツン

男「……」

ゴクゴクゴクー

男「美味ィイイイイイ!……なわけがない」

男「拙者男、無念の極み也」

男「……シャワー浴びて出よ」シャワワー

シャワー「元気だせや」

――リビング――

男「俺!参上!」ビシィ

戦女神「早かったですね」

男「誰かさんのおかげで」

戦女神「そうする事になったのは誰のせいなんでしょうね」

男「ぐぬぬ」

男「まぁいいです。幾らでもチャンスはありますから」

戦女神「そうでしょうか」

男「突然だけど今って何時なんだろう?」

時計「19時やで」

男「19時か。うーん……もう寝よっかな」

戦女神「もう寝るんですか?」

男「うぬ。拙者は今日日の任務は全て遂行したでござる。早寝早起き。それが拙者の座右の銘でござる」

戦女神「後半は嘘ですよね」

男「真っ黒BLACKです」

男「まぁそんな感じなので歯を磨いて寝ますよ」

戦女神「おやすみなさい」

男「おやすみなさい。寝るときは電気消してくださいな」スタスタ

――脱衣所――

歯ブラシ「ばい菌絶対[ピーーー]マン」

男「……」シャコシャコ

男「歯磨きって……いい」シャコシャコ

男「歯が綺麗になる。それはもうピッカピカに」シャコシャコシャコシャコ

男「それが気持ち良い。いいよぉ……」シャコシャコシャコシャコ

男「歯磨き……気持ちいいよぉ……!」シャコシャコシャコシャコ

男「止まらないよぉ……!歯磨き気持ち良すぎるよぉ……!」シャコシャコシャコシャコシャコシャコシャコシャコ

男「……」ピタッ

男「……」クルリ

戦女神「いや、あの、その……えっと……」

男「」

戦女神「歯磨き、気持ちいい、です、よね……///」

男「///////~~~~~ッッッ!!」

ジャー

男「~~~~!!」ブクブクブク

男「ッペェ!」

カコン

歯ブラシ立て「おかえり」
歯ブラシ「ただいま」

男「もおう寝るのおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」ダバダバダバ

戦女神「凄い勢いで出て行ってしまいました……」

戦女神「……」ハブラシウミダシー

戦女神「……」コシュコシュコシュ

戦女神「……やっぱり気持ちいいとは言えませんね、これ」コシュコシュコシュ

男「あ、そうだ」ヒョッコリ

戦女神「どうしましたか?」

男「換水術の換水ってどういう意味なの?」

戦女神「読んでそのまま、水を入れ替えることです」

男「なるほど」

男「ってことは……」

戦女神「どこかの男風呂から入れ替えてきましたよ」

男「」チーン

――男ルーム――

男「ムニャ……いくさめがみちゃん……」

男「ふふふ……」

ヒュィーン

戦女神「……」スタッ

戦女神「男……」スッ

戦女神「……」


――リビング――

男「アルティメットおはよう!」

戦女神「おはようございます」

男「今日は月曜日!元気に平和に過ごそう!」

戦女神「そうですね」

戦女神「……」

戦女神「止まらないよぉ……!歯磨き気持ち良すぎるよぉ……!」ボソッ

男「!?////」ボッ

男「ちょっと戦女神さん!?朝から一体何なんですか!?////」カァァァァ

戦女神「ふふ……」

戦女神「さ、朝食ができましたよ」

サケの切り身「シャケじゃないわよ」

ご飯「ですよ」

みそ汁「みそ汁~~~~~ッ!!」

男「おぉ、ありがとう!」スッ

男「それじゃ早速いただきます!」

戦女神「いただきます」

男「ごちそうさまでした」

戦女神「お粗末さまでした」

男「美味しかったよ。僕より料理上手いんじゃないの?」

戦女神「そうかしら?」

男「いや、それはないか。うん、ありえない」

男「突然この部屋に暴風が吹き荒れるくらいありえない」

戦女神「……」ヒュィーン

ビュオオオオオオオオオオオ!!!

男「うぼぼぼぼぼ!?何でー!?」グググ…

フワッ

男「あっ」

ビュオオオオオオオオオオオ!!!

壁「ゴールキーパー志望だす」

男「げっふぅ!」ビタァァァン!

戦女神「……ありえましたね」

男「ありえ……ました」ドサァ

男「」チーン

戦女神「あほめ」

男「それでは行ってきます!」ガチャ

戦女神「いってらっしゃい」

男「あ、2時くらいになったら洗濯物取り入れておいてくだせえ!」

戦女神「了承しました」

戦女神「……」

戦女神「分身術」ヒュォッ

分身神「おはようございます」

戦女神「おはようございます」

戦女神「今日も男をよろしくお願いするわ」

分身神「承りました」ガチャ

分身神「透明術」スケスケー

戦女神「さて……」

男「おはよう」

友「うす」

友「お前は濡れてないんだな」

男「え、何が?」

友「何がって……空」

男「空?」

男「あれ!?雨降ってるー!!」ガビーン

友「まさか……今気付いたのか?」

男「恐縮ながら」

友「……傘は?」

男「残念ながら持ってきてないです……」

友「?」

友「濡れてないんだよな」

男「ないです」

友「傘は」

男「ないです」

友「!?!?!!??!」

男「まぁ何とかなるでしょ」

友「あ、あぁ。そうだな」

セキツイテージュギョーハジメンゾー

教師「~~~な理由で、古代時期に繁栄していた神崇拝は衰退していき……」

ゴォォォォォォオオオオオオ!!!

生徒A「んなっ!?」

生徒B「おぶれすっ」

教師「何だ!?」

友「これは……台風ですね」

男「風速は200Mと見えます」

友「なるほど……って200M!?」

男「間違いはないですね、正直言ってやばいツヴァイ」

ピシ…

友「え?」

教師「余りの強さで……窓ガラスにヒビが!」

教師「みんなぁー!!伏せろォー!」


男「ん?」

パリィィイイイイイン!!
ビュォォォォォオオオオオオオオオ!!

生徒C「きゃああああああああああああああああああ!」

生徒D「やべえよ……やべえよ……」

生徒E「これが世界の終わりですか」

生徒F「先生!男が!」

教師「え?」

生徒F「男君がいません!!」

教師「何ッ!?」

友「ちょっと目を離した隙に……!」

友「くそ!一体どこに行きやがっ…おわああああ!」

ビュオオオオオオオオオオオ!!!

友「立つことすら……ままならねえ!?」

友「一体何が起こってるってんだ……!」

ゴロガッシャァァァァァァン!!

生徒D「先生!雷まで!」

教師「とにかく伏せてろおおおおおおお!」

風神「これが男だな?」キュルキュル

男「なんだお前!?」

風神「我は風神。天からの使い也」キュルキュル

男「拙者は男也。しがない普通の学生也」

風神「普通とな?では何故いまこうしてピンピンとしているのだ?」キュルキュル

男「言われてみれば確かに」

風神「お主は普通ではないのだy」ヒュバッ

風神「なッ……!?」ブッシャァァァァァ

男「おろろ?」

分身神「男さん、着いてきてください」グッ

男「あら、来てたの?」

分身神「はい。雨からもしっかりお守り致しました」

男「道理で、助かりました」

分身神「いえいえ。それでは行きますよ、しっかり手、握っててくださいね!」

男「手?」

ギュォォォン

男「ふわあああああああああああああ!これが……ソニックの見てる世界なのおおおおおお!?」ギュオオオオオオオオオ

風神「おのれ……!」キュルキュル

分身神「風による止血……」ギュォォォォォ

男「」ナルガママー

――家――

分身神「戻りました」スタッ

戦女神「ご苦労様です」

男「」チーン

戦女神「男さん、起きてください」ペチペチ

男「先祖返りッ!」ガバァ

戦女神「意味が違いますよ……」

男「あれ?戦女神さん?あれ?そっちは?」

分身神「私は分身」

戦女神「私がつくりだした分身です」

男「なるほどう龍一」

戦女神「……男さん、いいですか。今から言うことをしっかりと聞いてください」

男「報酬に見合うものならな」キリッ

戦女神「……はぁ」

男「タチの悪い冗談でした」

戦女神「分かればよろしい」

戦女神「コホン、いいですか、私が戻ってくるまでは絶対にこの家を出ないでください」

男「……それだけ?」

戦女神「それだけです」

男「了解したよ」

戦女神「素直でよろしい。では、行ってきます」

男「夕飯までには帰ってきてほしい」

戦女神「できればそうします」ガチャ

戦女神「……」スタスタ

風神「のこのこと出て来おってからに……!」ギュォォォォォ

戦女神「参ります」

風神「我の風にひれ伏せぇぇぇぇぇ!」ギュッシャァァァァア

戦女神「ただいまです」

男「あらはやい。まだ5分も経ってないのに」

戦女神「何てことはありませんでした」

男「さいですか。えーっと……学校はどうしようか?」

戦女神「分身神」

分身神「はい。学校は急きょ休校になりましたよ」

男「……ワンモアプリーズ」

分身神「学校は急きょ休校になりましたよ」

男「噛まないか……」ガックリ

分身神「噛みませんよ」

男「……あのなんかすげえおっさんは何だったんだ?」

戦女神「さぁ。私にもよく分かりません」

男「なんかみんなすっげえ苦しんでた」

男「でも僕はどうとも思わなかった」

戦女神「……」

男「つまりこれは」

戦女神「……」

男「……」

戦女神「……」

男「……なんだ?」

戦女神「はい?」

男「異能の力に目覚めたのかな、僕」

戦女神「……まぁそんなものじゃないですかね」

男「さようですか」

戦女神「さようです」

男「あ、そうだもう一つ聞きたいことが」

戦女神「なんでしょうか?」

男「あのおっさん、天からの使いとか言ってたぞ」

戦女神「……」

男「そんなやつが何故僕を狙う?」

男「更に言い回し的に考えると、天全体が僕を狙ってることになる」

男「これからも天からの使いは来襲するだろう」

男「一体何なんだ?」

戦女神「……おかしいとは思いませんか?」

男「何が?」

戦女神「この家には貴方と私、二人しかいない」

男「確かに」

戦女神「始まりの時点で既におかしさはあるんです」

男「……」

戦女神「貴方は何なのか?それが知りたいのですか?」

男「すべてと言ったら欲張りと言うだろうか」

戦女神「……」

男「……そうだな、僕の存在を教えてくれ」

戦女神「分かりました」

戦女神「簡潔に言えば、貴方は人間ではありません」

男「なるほど。ということはつまりなんだ?神か?」

戦女神「神でもありません」

男「違うんかい。では何なんだ?」

戦女神「自分の思い通りの世界を創り出す装置」

男「……それが俺か?」

戦女神「みたいなものです」

男「嘘だろおい」

戦女神「残念ながら真実です」

戦女神「貴方は無意識のうちに『この世界』を創り出しました」

戦女神「その世界は、装置である貴方が人間の体を得て自由に過ごせる世界」

戦女神「そして、自分を破壊しようとする『天からの使い』から身を護る為に私のような存在がいつも傍にいる世界」

戦女神「それが『この世界』です」

男「……」ボーゼン

男「嘘だ……嘘だ嘘だ」

男「嘘だあああああああああああああああああああああ!」


男「ああああああああああおわぁ!?」ガバァ

男「……」

男「夢か……」

戦女神「男さん!?どうしましたか!?」ガチャ

男「戦女神さん……」

男「……」

戦女神「男さん……?」

男「戦女神さんも、僕が創り出した存在なの?」ジワ…

戦女神「……へ?」

男「この世界は僕が創った世界なの?」ボロボロ

男「僕は、人間なの?装置なの?」ボロボロ…

戦女神「ちょっちょ!ちょっと待ってください!」

男「僕は……うわああああああん!」

戦女神「男さん!」ギュッ

男「戦女神さん……」ボロボロ

戦女神「怖い夢でも見たんですか?」

男「うん。突然台風を起こすおっさんが現れて僕を攫って」

男「戦女神さんが僕を助けてくれたんだけど……」

男「貴方は自分の思い通りの世界を創る装置なんだって言って……」ボロボロ

男「僕は……人間なの?装置なの?」

戦女神「人間に決まってるじゃないですか」

男「この家には何で僕と戦女神さんしかいないの?」

戦女神「それはこの作品の都合上仕方ない事なのです」

男「戦女神さん……!」ギュッ

戦女神「よしよし」ナデナデ

男「怖かった……怖かった……!初めてシャイニングを見た時くらい怖かった……!」ボロボロ

戦女神「そりゃ怖い」

男「……このSSは日常SSなんだよね?シリアスなSSとかじゃないんだよね?」メター

戦女神「二人の意味もない日常を書いたSSです」メタメター

男「良かった……急にシリアス展開になったからもうなんか……!」サワッ

戦女神「よしよし」ナデナデ

男「うぅ……」サワサワ

戦女神「男さん」

男「ん?」サワサワ
戦女神「どさくさ紛れに胸触ってんじゃねえよ」ドゴォ

男「激あま!」ゲフゥ

男「」チーン

戦女神「あほめ」

男「僕は今、疑問を抱いている」

戦女神「疑問ですか?」

男「うぬ。それも戦女神さんに関わることだ」

戦女神「というと?」

男「君の『戦』の部分が必要か否かだ」メター

戦女神「なんてメタな……」

男「これまでバトルシーンなど一切なかった」メター

男「にも関わらず、戦女神さんには当たり前のように『戦』がついている」メター

男「もういっその事『戦』を取ってしまわないか?」

戦女神「嫌ですよ」

戦女神「仮に貴方の名前を1つ削るって言ったら絶対嫌でしょう?」

男「僕から名前1つ取ったら になるじゃん!無いよ!名前ないよ!発音できないよ!というか存在すらできないよ!」

男「絶対嫌です」キッパリ

戦女神「それと同じです」

男「納得しがたい」

戦女神「なんでですか?」

男「僕が名前を削るのが嫌な理由は削った瞬間僕が になるからだ」

男「対して君は名前を1つ削っても全く損傷がない」

男「故に納得できない」

戦女神「はぁー……」イライラ

戦女神「いいかこの野郎。『人それぞれ』って言葉を頭に叩き込んでおけ」イライラ

男「Are you a human!?」

戦女神「やかましい」ドゴォ

男「God is dead!」ゲフゥ

男「」チーン

戦女神「あほめ」

男「戦女神さん!一緒にオ●ニーしよう!!!」

戦女神「やかましい」ドッゴォォォォォォオオオオオオオオオオン!!!

男「バイセクシャルッ!」ゴバァァァァァァ

男「」チーン

戦女神「こんのど阿呆め」

男「ギャグ漫画のキャラってさ、どんなにズタボロになっても次のコマで大体復活してるよね」

戦女神「はぁ」

男「なんかずるくない?」

戦女神「……」ドゴォ

男「理解不能ッ!」ゲフゥ

男「」チーン

戦女神「……」

男「急に何するんですか!?」ガバァ

戦女神「貴方自覚していないの?」

男「?」

男「僕には個性がないのです!」

戦女神「……そうですかね……?」

男「ないったらないです!」クワワッ

男「なので!やりますッ!!」クワワワッ

戦女神「何を?」

男「タイピング世界一へのトレーニングです!!!」ババーン

戦女神「はぁ……」

男「目指せタイピングマスター!全国の猛者が君を待っている!!」ビシィ

戦女神「やるのは貴方でしょうが」

男「戦女神さん」

戦女神「なんですか?」

男「何か適当なセリフ喋って。それを数秒以内にタイピングするから」

戦女神「なるほど。じゃあ……『リンゴの木の実が落ちた』」

男「……」カタカタッターン!

『リンゴの木の実が落ちた』

男「ドヤァ」

戦女神「普通でしょう」

戦女神「じゃあ次行きますね……『すばしっこいオフェンダー』」

男「……」カタカタッターン!

『すばしっこいオフェンダー』

男「ドヤァ」

戦女神「まだまだ普通でしょう」

戦女神「『ウェルカム第12代大統領』」

男「!?」カタカタッターン!

『うぇうr噛む第12代だお棟梁』

男「……!!」

戦女神「第12代しか合ってませんね」

男「まだまだァ!コーチ、次お願いします!」

戦女神「いつの間にコーチになったんですか……まぁいいでしょう」

戦女神「『神は津波に飲み込まれたが全然無事だった』」

男「!??」カタカタッターン!

『神は津波に飲み込まれたが全然無事だった』

男「ドヤァ」キリッ

戦女神「このくらいは序の口じゃないと世界一目指せませんよ」

戦女神「『ハイクオリティクオーター』」

男「……」カタカタッターン!

『俳句ろりてぃくおーだたー』

男「……もうやめにしませんか」

戦女神「2回つまずいた程度で何を」

戦女神「『男は原子爆弾のスイッチを押したが爆発したのは男の方だった』」

男「!?」ガーン

『男は原子爆弾のスイッチを押したが爆発したのは男の方だった』

男「……」

戦女神「成功したのに嬉しそうじゃないですね」

男「そりゃ……まぁ、うん」

戦女神「『ベルギー高原牧歌の里』」

男「……」カタカタッターン!

『べるげー高原牧歌の里』

男「惜しい」

戦女神「あと少しでしたね」

戦女神「『マキシマムインフィニティ』」

男「なにそれ」カタカタッターン!

『マキシマムいんっふぃに似てl;位』

男「……」ガックリ

戦女神「焦りすぎですね」

男「インフィニティが地味に打ち辛い」

戦女神「『愛と勇気と憎しみの狂想曲』」

男「訳が分からないよ」カタカタッターン!

『愛と勇気と憎しみの狂想曲』

男「よし!あと1回クリアすれば世界一だ!」

戦女神「世界一のハードル低すぎませんかね……?市大会すら疑問点がつきます」

戦女神「……『私はあなたを愛しています』//」カァ

男「!?」カタカタッターン!

『僕もあなたを相sています』

男「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ガーン

戦女神「……幻滅しました」スタスタ

男「ちょ、ちょっと待ってください!戦女神さん!」

ケーブル「大事な場面でしくじる野郎にゃまだ早えよ」

男「がっ!」ズッテーン

戦女神「……あほめ」

男「戦女神さん!」

戦女神「なんですか?」

男「鬼ごっこしよう!」

戦女神「また唐突に……」

男「突然鬼ごっこしたくなったから仕方ないのです!」

戦女神「はぁ……」

戦女神「まぁいいでしょう、付き合ってあげますよ」

男「流石戦女神さん!容姿端麗!頭脳明晰!夜叉羅刹!」

戦女神「最後のはなんだ貴様」ギロッ

男「じょ、冗談ですって……」

男「じゃ、戦女神さんが鬼ね!僕逃げる!」

戦女神「え、何で私が?」

男「いつも鬼のような表情をしてるからに決まってるじゃないですか」ニッコリ

戦女神「そんな表情にさせてる張本人は誰なんだろうなぁ!?」ドゴォ

男「山田悠介ッ!」ゲフゥ

男「」チーン


男「じゃ、戦女神さんが鬼ね!僕逃げる!」

戦女神「え、何で私が?」

男「いつも鬼のような表情をしてるからに決まってるじゃないですか」ニッコリ

戦女神「そんな表情にさせてる張本人は誰なんだろうなぁ!?」ドゴォ

男「山田悠介ッ!」ゲフゥ

男「」チーン

戦女神「あほめ」

男「>>54はミスなんです!」ガバァ

戦女神「突然何を言ってるんですか」

男「よしじゃあ僕逃げるよ!」

男「10秒間しっかり数えてね!?6以降を切り捨てるとか絶対ナシだかんね!?」タッタッタッ

戦女神「しませんよ子供じゃないですし……」

戦女神「いーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、しーち、はーち、きゅー、じゅう」

戦女神「……」

男「へっへっへ!トイレに鍵を閉めて立てこもってやったぜ!」

男「鬼ごっこは鬼にタッチされなければ敗北ではなァい!」

男「故にッ!今の僕は無敵ィィィイイイイ!たとえるのなら攻撃翌力と速度を得たツボツボォォオオオオオオオオオ!!」グァァァァ

戦女神「男さん」シュンカンイドゥー

男「お?」

戦女神「捕まえた」タッチ

男「わ?」

戦女神「終わり」

男「ちょっと戦女神さん!?何でさも当たり前のように瞬間移動してトイレに入ってくるんですか!?」

男「もし僕が用を足していたらどうするつもりだったんですか!?どうしてくれるんですか!?」ワーワー

戦女神「瞬間移動する前にきちんと分析術を使って調べさせていただきましたから問題はありません」キッパリ

男「それならいいか……」

戦女神「いいのです」

男「って良いわけがなァい!能力使うの禁止!勝負にならないじゃん!」

戦女神「元々真面目にやる気なんかないですし」

男「ナチュラルに酷い!」

男「もう一回!もう一回だよ!」

戦女神「またやるんですか……?」

男「さっきのは納得いかなかったし!」

男「今度は僕が鬼をやりますから!戦女神さんは金を奪った泥棒のように逃げてください!」

戦女神「何でそんな卑怯な逃げ方しなきゃいけないんですか……」

男「能力使うのダメだからね?」

戦女神「仕方ないですね」

男「分かればよろしい。じゃー数えるね」

男「いちにいさんしい!」

戦女神「では逃げます」ドヒュンッ

男「ごおろくしちはちくうじゅう!」5ビョウイナイー

男「さて……どこに逃げましたかな?」

男「地獄の果てまでも追いかけてやるぜええええええええ!」

男「ラン[ピザ]ううううううううううう!!」ドドドド

――1時間後――

男「ピザってなんだよ……」

男「い、いやそんなことはどうでもいい……」

男「戦女神さんがいない……」ゼェゼェ

男「探しても探しても戦女神さんがいない……」

男「冷蔵庫の中にもタンスの中にも食器棚の中にも風呂場にもいない……」

男「ま、まさか家の外……!?」

男「家の外に出たという事はつまり……家出!?」ガビーン

男「『もうこんなやつの隣にはいられませんわ!ワタクシはこの家を出ます!』」

男「『あぁ待ってくれジュエル!君がいなくなったら僕は一体何をすればよいのだろうか!?』」

男「『そんなの知りませんわ!あなたの道はあなたで見つけなさい!ワタクシを頼るんじゃありません!』」

男「『ジュエルゥー!なんて逞しい女なんだ!やっぱり僕には君しかいないだぁ!ジュエルゥゥウウウウウウ!』」

男「……みたいな事が!?」ガビビーン

男「……」ジワッ

男「うああああああああああああああ!!戦女神さぁぁぁぁぁぁぁああん!帰ってきてよおおおおおお!」ボロボロ

男「僕は貴女がいたから笑顔になれてたのにぃいいいいい!戦女神さんがいなくなったら……僕、僕……!」ボロボロ

男「ああああああああああ!戦女神さぁぁぁぁぁぁぁああん!」ボロボロ

戦女神「男さん、泣かないでください!私ならここにいますから」ギュッ

男「……戦女神さん、捕まえた」タッチ

戦女神「……へ?」

男「開幕直後からずっと僕の背後にいたでしょう?知ってたんですよ?」

戦女神「……」

男「でも全然離れてくれないからマジのウソ泣きで釣ってみました」

戦女神「……」

男「見事に釣られましたね、マグロのように!」

戦女神「……色々言いたい事はあるけどとりあえず」

男「なんですか?」

戦女神「マジのウソ泣きって何だァァァァァァアア!」ドゴォ

男「嘘喰いッ!」ゲフゥ

男「」チーン

戦女神「あほ……め」

戦女神「私が貴方から離れる訳がないじゃないですか……」

――別の日――

男「戦女神さんって色んな能力使えるよね」

戦女神「まぁ神ですから」

戦女神「今までに使ったものですと、『換水術』『未来予知』『分析術』『瞬間移動』『電流結界』『超強力固定結界』でしょうか」

男「まだあるの?」

戦女神「メインにすら届いていません」

男「あらまびっくり」

男「まぁそんな訳なので、戦女神さんの色んな能力が見てみたいのです」

男「できればメイン能力もカルチョビット」

戦女神「まぁ、危険がないものくらいならいいですかね」

男「あらま素直。てっきりお母さん反抗してくるかと思ったわ」

戦女神「誰が母ですか」ギロリ

戦女神「まぁいいでしょう」

【初級編】

戦女神「『瞬足』」ギュォォォン

男「アキレス?」

戦女神「……今男さんが見てるのは残像ですね」

男「!?」ゾワッ

男「は、背後……!?いつの間に……」ガクブル

戦女神「本当にただ速くなるだけです。素でも十分なのであまり使いませんね」

男「……なんか速いヤツが強い理由が分かった」

戦女神「?」

戦女神「『浮翌遊』」フワッ

男「浮くだけなの?」

戦女神「応用すればこの通り」

男「ふわっ!?」フワッ

男「おぉ~……」フワフワ

戦女神「自転車なども」

自転車「浮いとるやんけ!」フワッ

男「……」ジトー

戦女神「?」

男「これこの前使ってましたよね?」

戦女神「そういえば確かに」

男「自転車で派手にこけた時に何で助けてくれなかったんですか……」ジトー

戦女神「あれは自業自得ですし」

男「言い返せない自分がくやしい」

戦女神「『神運』」

男「しんうん?」

戦女神「ちょっとそこを掘ってみてください」

男「ここ?何が……」ザックザック

埋蔵金「やぁ」

男「!?!?!?!?!!?!?」

戦女神「こんな感じの力です」

男「よ、要するに凄い運がよくなるってやつですかね……」

戦女神「そんな感じです」

男「待てよ……この埋蔵金ってここに埋まってたものなんですか?」

戦女神「元々別のところに埋まってたものですね」

男「えっ」

男「それって運が良くなるというより……」

戦女神「それ以上はいけません」

戦女神「『無尽蔵』」

男「すごそう」

戦女神「男さん、ここに偶然縄跳びの縄があるのでやってみてください」

男「かまわんよ」ピョンピョコ

戦女神「……」

男「……」ピョンピョコ

戦女神「……」

男「……」ピョンピョコ

男「すげえ!全然疲れねえ!」ピョコピョコピョーン

戦女神「そんな感じの能力です」

男「うおおおおおおお!」ピョピョピョピョピョー

縄「暴れるなっての」

男「ってぇ!」ピシーン

男「……!!」ジーン

戦女神「あほめ」

【中級編】

戦女神「『着火』」ボッ

男「おぉ、戦女神さんの手のひらから炎が」

戦女神「『着火・双子』」ボッ

男「おぉ、もう片方の手からも炎が」

男「……」

ライターA「仮面ライター」
ライターB「ウルトライター」

男「『着火・双子』」ボッ

戦女神「……科学万歳ですね」

男「ですよ」

戦女神「『流水』」ジョバァ

男「おぉ、今度は水が」

戦女神「『双流水』」ジョババァ

男「片方からも!」

男「……」

ホース「馬になりてぇ」
ジョウロ「黄金のバラ咲かせましょ」

男「『双流水』」ジョバー

戦女神「……」

男「……あ、ジョウロの水なくなった」

戦女神「科学には負けない」ジョババー

男「謎の対抗意識を感じます」

戦女神「『旋風』」ビュォォ

男「おぉ、戦女神さんの体を包むように風が」

男「……」

風神『我は風神。天からの使い也』

男「……」ジワ

男「……」グスッ

戦女神「男さん!?」アタフタ

戦女神「『鋼鉄』」ガチィィイイン

男「……何か起こった?」

戦女神「触ってみてください」

男「どれ」サワ

男「おぉ!すげえカチカチになってる!」

戦女神「何物よりも硬いですよ」

男「ここも……?」パイタッチ

男「うはぁ!硬ぁい!」

戦女神「どこを触ってんだ貴様ァ!」ドゴォ

男「悔いなしッ!」ゲフゥ

男「」チーン

戦女神「あほめ」


【上級編】

戦女神「『重星』」グォォォォン

男「じゅうせい?拳銃ないよ?」

戦女神「男さん、試しにジャンプしてみてください」

男「?」ピョン

男「!??」ズッシーン

男「重っ……!」グググ…

戦女神「重力を変更できますね」

男「……因みに規模はいくらほどで?」

戦女神「この地球全体ですね」

男「は、はやく戻して!迅速で!」

戦女神「『異誘』」

男「いざない」

隕石「オッスオッス!」ドゴォ!!

男「!??」ビックゥ

戦女神「地球外から色んなものを呼び寄せます」

男「シャレにならないよ!」

戦女神「その気になれば2億光年先の存在も呼べます」

男「紹介するのは危なくないものじゃなかったんですか」

戦女神「『鍛冶』」

男「家事は任せろ!」

戦女神「その棒ください」

男「?」ヒョイ

棒「うほほい」

戦女神「……」ボヒュン

斧「小野寺」

男「おぉ」

戦女神「好きなものに創りかえられます」

男「どっかで見た気もするけどスゴイ」

戦女神「それ」ボヒュン

花束「一生懸命に生きています」

男「おぉ!」

戦女神「どうぞ」

男「ありがとうございます!大事にしますね!」

戦女神「これで最後にしましょうかね」

戦女神「『確殺』」

男「待って」

戦女神「なんですか?」

男「危険とかそういう次元越えてません?」

戦女神「貴方の事でストレスが溜まっているので使ってもいいでは?」

男「だめに決まってるでしょうが!」

男「どうせ使った瞬間に目標を即死させるとかそんなんなんでしょう!?」

戦女神「あら……受けたことありましたっけ?」

男「あったら今頃ここにはいません!!」

戦女神「まぁいいじゃないですか。『蘇生術』なんてのもありますから」ニコッ

男「そういう問題でもありません」

戦女神「だめですか?」

男「駄目です」

戦女神「……どうしてもですか?」

男「僕はまだ死にたくなあああああああああい!!」デコピン

戦女神「あいたっ」

戦女神「うぅ……」ションボリ

男「あほめ」

男「……ところでいくつかのクラス分けがされてた訳ですが」

戦女神「は……はい……」ゼェゼェ

男「どういう基準で分けられていたんですか?」

戦女神「そ、それはですね……」ゼェゼェ

戦女神「上級編になれば……なるほど……」ゼェゼェ

男「なるほど?」

戦女神「……疲れます…………」バタリ

男「……あほめ」

――別の日――

男「最近は花言葉を探すのが面白く感じています」

戦女神「花言葉ですか?」

男「そう、花言葉。色々な花言葉があって見てると面白いんだよね」

戦女神「そうなんですか」

男「たとえばアサガオだと『固い約束』や『はかない恋』とか」

戦女神「一つの花に複数種類の花言葉があるんですね」

男「そうなの。だから面白いんですよ」

男「戦女神さんに似合いそうなものだとタンポポとかかな」

戦女神「タンポポ?花言葉はなんですか?」

男「『神のお告げ』、『神託』だね」

戦女神「あら//」テレッ

男「……『軽率』や『薄情』もピッタリだねぇ」

戦女神「ふぅん!」ドゴォ

男「フラワッ!」ゲフゥ

男「」チーン

戦女神「あほめ」

男「僕にはジャスミンがジャストですね」

戦女神「花言葉は?」

男「『愛嬌』『愛らしさ』『無邪気』『温和』」

男「う~んどれもピッタリ。正に僕の為の花ですね!」

戦女神「今さっき神の怒りを買って殴られた人は誰なんでしょうね……」イラァ

男「面白いものだとシロツメクサとかがいいね」

男「『幸運』『約束』『感化』」

戦女神「ポジティブですね」

男「でしょ?なのに一つだけある『復讐心』」

戦女神「う、うわぁ……」

男「何だかドス黒い恋を感じます。まるで昼ドラのような」

戦女神「恋心は行き過ぎると憎しみに変わっちゃいますからね……」

男「これは関係ないけど、どこかの黄色いヤツには『無駄』『無益』の花言葉を持つシモツケを差し上げます」

戦女神「何の話ですか?」

男「さぁ?」

男「食卓で人気のゴボウの花言葉は『私に触れないで』です」

戦女神「きっと食べられたくないんでしょうね」

男「食卓に並べられたゴボウの心境を表したナイスな花言葉と言える」

男「一部の地方で柏餅の葉に使われるサルトリイバラの花言葉は『元気になる』ですよ」

戦女神「まぁ美味しい柏餅を食べれば元気になるでしょうね」

男「ということなので柏餅ください」

戦女神「持ってませんよ」

男「はぁぁー!?このタイミングで!?持ってない!?嘘ぉ!?信じられない!」

男「パンツを頭に被って出かける人並みに信じられない」

戦女神「」イラァ

男「あっ!ピキーンときましたよ!今のあなたにぴったりの花が!」

戦女神「言ってみなさいよ……」ピキピキ

男「オダマキとオナモミです」

戦女神「花言葉は」ピキピキ

男「オダマキが『愚か』『愚か者』『勝利』、オナモミが『頑固』『怠け癖』『粗暴』です!」

戦女神「私はオトギリソウです」ビキビキ

男「は、花言葉は……?」

戦女神「『恨み』ですッ!!」ドッゴォォ

男「ゴボウッ!」ゲフゥ

男「あ、アズマギク……」

戦女神「花言葉は『また会う日まで』『しばしの別れ』ですね」

男「イエス……」

男「」チーン

戦女神「あなたにこそオダマキがピッタリですよ。あほめ」

男「花言葉は多くの場合大体テーマが一貫してますが、アシは違いますね」

戦女神「花言葉は?」

男「『哀愁』『音楽』『不謹慎』『神の信頼』」

戦女神「見事にぐっちゃぐちゃですね……」

男「……僕は神の信頼、ありますか?」

戦女神「どうでしょうか」

男「そこはできる限り肯定してもらいたい」

男「因みにさっき戦女神さんが言ったオトギリソウはネガティヴ方向に特化してて怖いですよ」

戦女神「というと?」

男「『恨み』に『迷信』『盲信』、そして『秘密』です」

戦女神「『秘密』が辛うじて光を保ってますね……」

男「相手に送るときは気を付けたいものです」

男「仮面ライダーや戦隊ヒーロー、ウルトラマンなどに送りたい花はオウレンですね」

戦女神「花言葉はなんですか?『英雄』とかですか?」

男「『変身』、それだけ」

戦女神「わぁお……」

男「どうでもいいですが、何人もの人を殺した金色の仮面ライダーがよく用いるバラの花言葉は『あなたを愛しています』『愛』『恋』です」

戦女神「とてもじゃないですが……似合いませんね」

男「オウレンを用いてほしかったです」

男「オドントグロッサムって花があるんです」

戦女神「突然ですね」

男「とても美しい洋ランなんですが、通販ページとかを見るととても高いんです」

戦女神「へぇ」

男「この前みた通販ページでは8400円とかしてましたからね。尋常じゃないです」

戦女神「た、高い……」

男「そんなオドントグロッサムの花言葉は『特別な存在』『風光明媚』です」

戦女神「どちらもオドントグロッサムの特徴をうまく表してますね」

男「でも値段が値段だけに、『特別な存在』が別の意味に聞こえてしまうのが玉に瑕ですね」

戦女神「まったくです」

男「結婚式を挙げたカップルに僕はオリヅルランを差し上げたいです」

戦女神「オリヅルランですか。観葉植物としてよく見かけますね」

男「花言葉は『祝い』『祝賀』です」

戦女神「めでたい花言葉ですね。きっと喜びますよ」

男「……『浮気癖』もあるけどね」ニヤリ

戦女神「底知れない闇を感じてならないです」

翌日

男「戦女神さん!この花あげる!」

戦女神「どうしたんですか急に?」

男「いいからいいから。はいどうぞ」

戦女神「あ、ありがとうございます」

男「へへへ……それじゃあね!」テッテッテッ

戦女神「……この花の種類はなんでしょう?」

戦女神「分析術」ヒュィーン

戦女神「……」

戦女神「胡蝶蘭、ですか。綺麗ですね」

戦女神「……え゛?」

戦女神「そ、相場3万円~5万円!?」

戦女神「しかもこの花を買った時の値段は5万6千円……」

戦女神「」ゼック

戦女神「綺麗で美しい花ですがまさかそんな……!」

戦女神「男さん、私の為にこんな……」アタフタ

戦女神「おや、花言葉も分かりましたね、えっと……『清純』『純粋』、それから……」

戦女神「//////~~~!!」カァァァァァァ

戦女神「あ、『あなたを愛しています』……////」テレテレ

戦女神「そういえば前にタイピング世界一を目指すとか言って最後の最後でしくじっていましたが……」

戦女神「こ、これはリベンジなんですかね?//」カオマッカ

戦女神「……もう!」ニヤリ

戦女神「ふふ……」ニヤニヤデレデレ

翌日の翌日

戦女神「男さん、私もお花、あげます!」

男「え、そんなそんな!お返しなんて求めてないですよ!」

戦女神「これは『お返し』じゃありません。『返事』というんです」

戦女神「ですから、どうぞ!受け取ってください!」

男「あ、ありがとうございます!大切にしますね!」

戦女神「うふふ……」スタスタ

男「花言葉にハマってたせいですっかり詳しくなっちゃったよ」

男「この花はクチナシですね」

男「小さな白い花がとても可愛らしい花です」

男「果実は漢方薬にも使用されることがあるらしいですね」

男「そこまで知ってしまったら、もう花言葉を知ることも避けられないことです」

男「……ふふ」ニヤニヤ

男「戦女神さん!」

戦女神「なんでしょう?」

男「花、一緒に飾ろう?」

戦女神「そうですね。玄関に飾りますか?」

男「んー……クチナシはアリを呼ぶみたいですし、リビングに飾ることにします!」

戦女神「いいですね。早速飾りましょう」

男「戦女神さんは胡蝶蘭を飾ってください。僕はクチナシを飾りますから」

戦女神「まぁ飾ると言っても隣に置くだけなんですがね」

男「それがいいんじゃないですか」

戦女神「同感です」フフ

男「戦女神さん!」

戦女神「なんでしょう?」

男「僕は『とても嬉しい』です!『幸福』です!」ニッコリ

戦女神「私もです」ニコッ

その日の夜

戦女神「ごちそうさまでした」

男「お粗末さまでした」

戦女神「男さん、オムライスつくれたんですね」

男「ふふん、前から練習してたんだけどね。今日になってようやくつくれるようになりました」

男「成功したものを戦女神さんに食べさせられてよかよかです」

戦女神「ありがとうございます」ニコッ

男「ふふ、気が狂うほどに感謝したまえ」

男「何なら頭を地面にさすり付けてもいいのだぞ?」

戦女神「……ちょっと神が下に出れば貴様……!」ゴゴゴゴゴ…

男「わーわー!冗談です冗談!マイケル・ジョーダン!」

戦女神「貴様の下らない茶番にマイケル・ジョーダンの名を出すなああああああ!」ドゴォ

男「ダンケ!」ゲフゥ

男「」チーン

戦女神「あほめ」

男「じゃ、僕は洗い物してるから適当にくつろいでてください」

戦女神「いいんですか?私も手伝いますよ?」

男「いーのいーの!家事ができる男の方が妻は喜ぶっていうし!」

戦女神「////~~~~~ッ!」カァァァァァァァァァ

戦女神「つ、妻だなんてそんな……」

男「てなわけなので戦女神さんはどうぞごゆっくりなさってくださいな!」ジャー

皿「ピッカピカに磨いてくれや!」

戦女神「わ、私は別に家事ができなくても男さんのこと……す、好きですし……」ゴニョゴニョ

男「えぇい!神というものがみみっちいぞ!黙って人の御奉仕を受け取ってりゃいいんだよォ!」スタスタ

皿「ワイをまず先に洗ってくれや!」

男「ん!」ガシッ

戦女神「お、男さん!?///」アタフタ

男「はい!」ソッ

ソファ「故意で人をダメにしてます」

戦女神「///」カオマッカ

男「これぞエクストリーム強制休憩」スタスタ

戦女神「ま、まぁあそこまで言うのなら仕方ないですね。いいでしょう、新品と見間違う程度には磨いてもらいますよ?」

男「よしきたァ!」フキフキフキフキ

皿「ええやん!」

戦女神「私はテレビでも見てましょうかね」ピッ

テレビ「マスコミの玩具なのおおおおおお!」

戦女神「ニュースがいいですね。4chでしょうか」ピッ

男「オラオラオラオラオラァ!」キュッキュッキュー

皿「あああ!ピッカピカになるゥ!」

ニュースキャスター男「~~~てな感じの事が起っとりますね」

ニュースキャスター女「へー」

ニュースキャスター男「~~~てな感じの事が起っとりますね」

ニュースキャスター女「へー」

男「っしゃあ!」キューーーーーーッ!!

皿「23点やな」ピッカピカー

男「どうよ戦女神さん!」

戦女神「……まぁギリギリ合格と致しましょうか」

男「くッ……!ギリギリか……!なら次は合格のライン通り越して失敗にしてやる……!!」ジャー

皿「いいよぉ……」

ニュースキャスター男「さて明日の大体の天気行きましょか」

ニュースキャスター女「天気予報さ~ん」

天気予報士「明日は全国晴れでどっかで雨降るよ」

男「汚れの努力など!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァー!」キュキュキュキュキュー!!

皿「ふえぇぇぇ!激しすぎるよぉぉおお!」

戦女神「なるほど」

戦女神「予知能力」キュィーン

戦女神「……」

男「ぶッ潰れよオオオオオオオオオオオ!!」キュァァァァァアーーーッ!!

皿「んはああああああああ!!」

戦女神「……ここは日中晴れですか。夕暮れにかけて雨が降る可能性が少しありますね」

男「これはどうよ!戦女神さん!」

皿「はぁ……はぁ……」ピカピカピー

戦女神「……合格ね」

男「くそッ!」

戦女神「なんでですか……」

男「後はこの皿をカゴに入れておーわり!」

皿「嬢ちゃん……ラブラブしようや……」

皿「[ピーーー]ゴミ」

男「僕もテレビ見るぞよ」トテテテ

男「隣いいかな?」

戦女神「どうぞご自由に」

男「ありがとうございます」フカッ

男「あ~~~……ソファが柔らかいよぉ~……」

ニュースキャスター男「さて次のニュースです」

ニュースキャスター女「昨日午前3時頃、一人の男が前立腺で自慰行為を敢行して死亡しました」

男「げ、ニュースですか」

男「変えよ」ピッ

戦女神「あぁっ!」

芸人「ぐへへへ」

タレント「来るな類人猿」

男「アハハ!」

戦女神「アハハ!じゃないです!何で勝手に変えちゃうんですか!」ピッ

男「んなっ!?」

ニュースキャスター男「さて次のニュースです」

ニュースキャスター女「昨日午前8時頃、一人の男が脳髄で自慰行為を敢行して死亡しました」

男「ちょ、勝手に買えないでよ!」

戦女神「そちらが勝手に変えたんでしょうが」

男「ニュースやだ!変える変える!」

戦女神「駄目です」

戦女神「人間は大人しくしてなさい」

男「ぐぬぬぬぅ!」

男「死んだおじいちゃんが言ってた」

男「『男が一度進んだ道に退路はない』って」

戦女神「本当にですか?」

男「勿論嘘だけど」

戦女神「祟られても知りませんよ……?」

男「とにかく!そういうことなので絶対に譲れません!」

戦女神「私も神の名にかけて譲る事はできません」

男「ぐぬぬ……!」バチバチ…

戦女神「……」バチバチ…

胡蝶蘭「喧嘩はよしてくれたまえ」
クチナシ「そうだよ」

男「へっ!リモコンがダメなら別の手段で切り替えるのみ!」バッ

男「テレビはリモコンを無くした時にも対応できるよう、テレビ側にもある程度の操作ができるスイッチがあるのだよォー!」ダダダダ

戦女神「あっ!卑怯者!正々堂々と勝負しないか!」ヒュィーン

テレビ「触らぬ貞子に祟りあり」

男「んぎゃああああああああ!」ビリビリビリ

男「こ、これは何時ぞやの電流結界……!」

戦女神「く、倒れませんか……!」

男「こちとら毎日貴女に殴られ続けてるんでね!ある程度の耐久性は獲得したのだよ!」

男「そう!今の僕は言うなれば『クッソ強いメタルスライム』!故に!無敵ィィィイイイイ!」サワッ

男「んぎょおおおおおおおおおおおおおお!」ビリビリビリ

戦女神「何で触ったんですか……」

男「」チーン

戦女神「あほめ」

アナウンス「お風呂沸きました」

戦女神「あら、じゃあ私お風呂に入ってきますね」

男「ま、待て……逃げる気か……」

戦女神「逃げるも何も勝負着いたじゃない」

男「へへ、そいつはどうかな?」ダッ

戦女神「なんですか?」

男「ハッハァー!風呂への通路を塞いでやったぞォー!これで勝負を受けるしか君の道はないのだよォ~ん!!」

戦女神「……はぁ」

戦女神「また今度にしてください」シュンカンイドゥー

男「あっ」

男「……」

男「……」シーン…

男「……ただただ虚しい」

『あほめ』

――深夜・男ルーム――

ヒュィーン
スタッ

戦女神「男……」モゾ…

男「ぬへへへ……いくさめがみちゃん……」ニヤニヤ

男「さかなクンさんの操り人形を煽るのはダメですよ……」クカー

戦女神「男……」ギュッ

戦女神「男……男……」ギュゥゥ

男「深海……ランディープ……」グゥー

戦女神「好き……男……男……好き……!」クンクン

戦女神「いい匂い……」ギュゥゥゥウ

男「溺れる……おぼぼ……」スヤスヤ

戦女神「男……大好き……」チュッ

戦女神「……」シュンカンイドゥー

男「おぼぼ!オボちゃん!」ガバァ

男「……なんだったんだ……」ゼェゼェ

かわいい

――別の日の夜・家――

戦女神「あら?卵が……」

男「どうなすってい戦女神さん」ヌホヌホ

戦女神「すみません男さん、卵が切れているみたいなので買い出しに行ってもらっていいですか?」

男「ドゥエー!?こんな暗闇の中をか弱い僕一人でパシリさせる気ですか!?」

戦女神「か弱いの部分だけは如何とも理解し難いですね」

男「全く戦女神ちゃん2歳はしょうがないですね」

戦女神「誰が2歳ですか」イラッ

男「いいでしょう、行ってきて差し上げようではありませんか!他の誰でもない、この男がッ!!」ババーン

戦女神「ではこちらが代金になります」スッ

男「No」

戦女神「?」

男「ハードボイルドの道を歩む者、他人から小遣い貰うのは歴史の恥」

戦女神「いえ、これはお小遣いでも何でもないのですが……」

男「金が欲しい?ならば自分で稼ぐのみ。行ってくるぜ」ビシィ

ヒューン

戦女神「……行ってしまいました」

戦女神「何かのドラマの影響でしょうか?まぁいいです」

男「確かこの付近にスーパーがあったはず……」タッタッタッ

スーパー「あるで」

男「お、見つけた」

ウィーン

『安い♪安いよスーパー♪スーパー安いよハイパー♪』

男「意気揚々としたBGMが好きです」

男「寄り道せずに目的のみを買って帰る、それがハードボイルド」

卵「孵化への希望は捨ててないぜ」

男「ありました」パシッ

男「さーレジに直行よー」スタスタ

レジ打ち「シャッセー」

男「コチオッシャス」

レジ打ち「ウィス」ピッ

レジ打ち「ニヒャッエンス」

男「チョウッデオッシャス」つ200円

レジ打ち「ウィス」200円⊂

レジ打ち「レシッティハ」

男「モラッマス」

レジ打ち「ウィス」フクロイレー

レジ打ち「コチッレシッス」

男「アッシャス」

レジ打ち「アッシャシター」

男「ドモドモ」

ウィーン

男「よし!歩いて帰る!」テクテク

男「走っちゃうと大事な大事な卵ちゃんずが割れちゃうかんね」テクテク

男「~♪」テクテク

男「うわぁ……綺麗な星空……」

男「こんだけ星があるんだ……きっと未知の生命体だっているんだろうなぁ」

男「それを知ることができるのはいつ頃かしら?」

男「戦女神さんと一緒に知れたらいいなぁ……」テクテク

ドンッ

男「ッ!」パシッ

卵「あっぶな……」

男「す、すみません!余所見してたせいで!」

マッスルグラサンA「……おう」

マッスルグラサンB「おうおうおう」

マッスルグラサンC「謝る事よりも買った奴が大事なんかい」

マッスルグラサンD「おうおう」

男「」

男「すみませんでした!この卵は今日の大事な夕飯なんです!」

男「人間かて生物!食ってのは何よりも大切なもんでして!」

男「で、でも謝罪を疎かにしてしまったのは明らかにこっちに非があります……」

マッサンD「じゃ、態度で示してもらおか」

男「た、態度って言いますと……」

マッサンC「こういう風に地べたに頭擦り付けんだよォ!」ガシッ

ガァン!
ズリズリズリズリ!!

男「…………ッ!!」

男「(痛くNEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!)」

男「(日頃戦女神さんに殴られてるせいで痛くNEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!)」

マッサンA「おうおうどうした急に黙っちまって」

マッサンB「さっきの威勢は虚無の穴に落っこちたんかい?」

ゲシッ

マッサンD「ははっ、こいつの頭で靴拭きましょうか?」グリグリ

マッサンB「お、そいつはいいな」グリグリ

男「(案ずるな男よ。髪の毛が汚れただけだ。何も激昂することはない)」

男「(非があるのはこちらなのだ。罰を受けるのは当然ではないのか?)」

マッサンC「じゃ、次俺な」グ~リグリグリ

マッサンA「ははっ!こいつの頭もうぐしゃぐしゃじゃねえか!」

男「……」

マッサンD「あ~拭けた拭けた」

マッサンA「おう顔上げろ」

男「……これで、よろしいでしょうか」

マッサンB「そういえばこいつ卵とか言ってましたね」

マッサンC「俺卵好きなんだよなぁ」

男「……」

マッサンD「これ、貰ってもいいよね?」ガシ

マッサンB「態度で示さにゃいかんからなぁ」

マッサンA「じゃ、俺らはこれで」

マッサンC「次からは気を付けろよ~」

男「……ヘイヘイヘイヘイ……」

マッサンC「あぁん?」

男「ハードボイルドの道を歩む者、自身の罪は何としてでも償うべき」

マッサンA「お前ハードボイルド目指してんのか!」

マッサンD「似合わね~!」

男「僕は罪を償ったぜ……この体を使ってな」

マッサンB「おいおい。笑わせるなって」

マッサンD「この卵を差し上げるまでが償いだぜぇ?」

男「だがな。その罪の償いの為に全く関係のない者たちを巻き込むことは許されねえんだよ!」クワッ

男「ハードボイルドへの道第一条!『無関係者は巻き込むな、巻き込んだら命を捧げてでも全力で護れ』!」

男「その卵がッ!無関係者なんだぜ!!」ビッシィー

マッサンC「おいおい……どうします?」

マッサンA「どうやら逆切れらしいな」

マッサンB「じゃ、ティーチしちゃいますか」

マッサンD「そうっすね。どっちが悪いかを、そいつの身に叩き込んであげましょうよ!」

男「うおおおおおおおおお!」ダッ

マッサンC「鈍いよねぇ」ガシッ

男「おおおおおお!?」ジタバタ

マッサンC「ここでやるのも気が引ける、あそこの草むら連れてってやるよ」

男「おおおおおお!」ジタバタ

――男ホーム――

戦女神「……遅くないですかね……」

戦女神「何かあったのかしら……」

戦女神「まぁきっと寄り道してるだけでしょう」

――草むら――

マッサンC「ほれ」ポイッ

男「おおおおおおおおお!」ドサァ

男「おお゛っ……叫びすぎた……」

マッサンD「ほれほれ、この卵がほしいんだろ?」フリフリ

男「ほしいんじゃあない。持ち主の元へ送り返したいだけだ」

マッサンB「いちいち言う事がキザだねぇ!」ドゴォ

男「リクルートッ!」ゲフゥ

マッサンB「俺そういう奴大嫌いなんだよねぇ」ゲスッ

男「うっふ!」ゲフゥ

男「すぐに追撃か……!ダウン時は一時的に無敵時間ついてるの忘れるなよ……」グググ…

マッサンA「あ~うぜ」グイッ

男「つ、掴み……」ジタバタ

マッサンA「そらよォ!」ボゴォ

男「投げ攻撃は威力固定ッ……」ヒューン

マッサンD「繋ぎますよ!」ガシッ

男「またっすか」

マッサンD「まただよ!」ヒザゲリー

男「威力130!!」ゲフゥ

マッサンD「もう一発食らっとけ!」ゲスゥ

男「威力100!」ゲフゥ

マッサンD「ほらよっ」ポーイ

男「あたしゃキャッチボールか何かか……?」ヒューン

マッサンC「まだまだ余裕あるじゃねえかテメェオラァン!?」ボッゴォ

男「うっはぁ……!」ドッシャァァァ

男「い、今の一連の流れが3ゲージ必殺技ちゃんですか……」グググ…

マッサンB「いや」ザッ

男「え?」

マッサンB「まだ終わっちゃいないんだなこれが……」ググ゙…

マッサンB「テメェの顔面を狙った踵落としまでが必殺技よォ!」ズッドゴォォォォオ

男「リュウッ!」グシャァ

マッサンB「残念だったな、運が悪いと思え」

男「……」グ…

男「くっそぉ……」グググ…

マッサンB「なッ……」

マッサンD「まだ動くかこいつ……」

男「……へへ兄貴たち、まだ足りないんじゃあ……なぁい?」カモカモ!

マッサンABCD「本気で[ピーーー]……!」

――男ホーム――

戦女神「1時間になりましたか……」

戦女神「これは絶対に何かありましたね……」

戦女神「急いで探さなくては!」シュンカンイドゥー

男「……」ズタボロチマミレ

マッサンA「もう流石に逝っただろ……」ハァハァ

マッサンB「これで逝かなかったら……どうしろってんですか」ハァハァ

マッサンD「マッパ……来る前にちゃっちゃと穴掘って埋めてトンズラ……しましょうぜ」ハァハァ

マッサンC「そういうと思って……もう掘ってあるんだなぁこれが」

穴「浅いけどな」

マッサンB「流石っすねぇ!」

マッサンA「ほらよ」ポイッ

男「」ドサァ

マッサンABCD「…」パサパサパサ

男「(ケッ……やっぱりこいつら脳みそが足りてねえぜ!)」

男「(グラサンDの野郎、俺をボコる事に夢中に成りすぎてて卵の事なんか気にも留めてなかったや)」

男「(卵……送り届けてやったぜ……!)」フクピラッ

卵「いいじゃんいいじゃん」

塞がれた穴「中身ぎっしり!」

マッサンA「これでもう大丈夫だろ」

マッサンB「そっすね」

マッサンC「じゃ、帰りますか」

マッサンD「おう……ってちょっと待て」

マッサンB「どうしたよ?」

マッサンD「卵が……」

マッサンC「あ……確かにねえな」

追い付いた
期待

マッサンC「野郎!いつの間に!」

マッサンD「掘り起こせ!首を真っ二つにしてやる!!」ザクザク

男「(おいおい……どうするよ卵ちゃん)」

男「(奴等気付いてまったらしいぜ?)」

卵「やべーじゃん」

男「(ま、安心しなって……俺が必ず最後まで守ってやるからよ)」

ヒュィーン

戦女神「す、すみません!」

マッサンD「なんだ?」

マッサンA「女だ、悪かねえぜ」

戦女神「この付近で卵を買った男を見ませんでしたか?」

マッサンB「……あぁ、嬢ちゃんあの野郎の彼女かい」

マッサンD「可愛い可愛い嬢ちゃんの彼氏さんなら、ここだぜ?」

戦女神「……」ヒュィーン

マッサンA「そいつよォ、そっちからぶつかってきたのに謝罪を疎かにしてたんだぜ?」

マッサンC「悪いのはそいつだよなァ?なのに生意気な態度とるんでな?ちょっと教育してやったワケ」

マッサンD「本当に悪いのはどーっちだって」

戦女神「……そうですか」

戦女神「ところで、男さんはなぜ謝罪を疎かにしたんですか?」

マッサンA「そら……」

マッサンA・戦女神「『ぶつかった反動で手から落ちた卵を落ちる前にキャッチしたから』」

戦女神「ですか?」フフン

マッサンC「なッ……!?」

マッサンD「このアマ!あの男の女ってだけでサブイボが立つぜ!」ゴォッ

ギュォン

戦女神「どこを見てるんですか?どこに向かって殴ってるんですか?」ボソリ

マッサンA「なッ……!?」

マッサンD「背後……?え?」

マッサンD「……」

マッサンD「糞がァァァァァァアア!!」ブゥン

ギュォン

戦女神「あなたがこのゴミ以下の存在のリーダーなんですか?」

マッサンA「~~~ッ!??」

マッサンD「ッ!?」

男「(……やったな、卵ちゃんず。心強すぎる援軍が迎えに来てくれたぜ……)」

卵「チョーイイネ!サイコー!!」

男「(じゃ、僕はちょっと一休みね……)」ガクッ

卵「オツカレチャーン!」

男「」チーン

マッサンB「なんだよこの女!?」

マッサンC「ちょっと普通じゃねえぞ!?」

戦女神「……どうなんだよオイ!?」グォォォォァァ!!

マッサンA「~~ッ!そうだ!俺がリーダーだこの野郎オオオオオオオオ!!」

マッサンA「リンチだ!手段なんか選ぶ必要はねえ!ナイフでもライターでも使って腐った肉片にしてやれ!」

マッサンBCD「オオオオオオオオ!!」

戦女神「あなたたちの行いは先ほど分析術を使って調べさせていただきました」

戦女神「行動の動機に至るまで」

戦女神「……」

戦女神「この……ゲス共がァ!!!!」ゴァァァァァァァァァァァアアアアア!!!

戦女神「重星術!」グォォォォォォォオオオン!!

マッサンC「な……体が……」グググ…

マッサンB「重い……重えぞ……!?」ズシズシ…

マッサンD「何なんだよ一体全体……!?」グググ…

マッサンA「糞がァ……!!」グググ…

戦女神「手始めに貴様から始末してやる」

マッサンA「おおおおおおおおおおお!」ブッチン

マッサンA「舐めんじゃねええええええ!」ブゥン

戦女神「この重力の中で動くか」

戦女神「でも勝機は一切ないよ。鋼鉄術」ガチィィイイン

メキャッ……

マッサンBCD「!!」

マッサンA「あ……え?」ブシャー

マッサンA「血?拳?……俺?」

マッサンA「なん……で……」クラリ

戦女神「倒れるんじゃねえぞ貴様」ヒュィーン

マッサンA「うがあああああああ!?」ビリビリビリ

マッサンA「これは……でんりゅ……」ビリビリブシャー

マッサンA「ぅ……」フラリ

戦女神「ふん」バッッキャァァァァァァァアアア!!

ヒューン
ドッゴォォォォォォオオオオオオオオオオン!!!

マッサンA「」チーン

戦女神「まず一人」ザッ……

マッサンB「おいおい……悪夢か、これは?」ガクブル

マッサンC「Aの奴……命尽きてんじゃねえの……?」ガクブル

マッサンD「や……やべえ……」ガクガク

ギュォォォン

戦女神「さぁ……次は貴様らだ」テクテク

マッサンB「くっ……来るなああああああああ!!」

マッサンC「ぶちころがすぞてめえええええ!」

マッサンD「来るってなら容赦はしねえぞ!?」

戦女神「今貴様らが見ているのは」フワフワ

マッサンB「あぇ?」

マッサンC「背後から……」

マッサンD「声が……?」

戦女神「残像だ」

うおおおおおおおあああああああああああああ……!!

戦女神「ふん!」ズッシャァァァァァア

土「ワイ……浮いてるんか……?」

戦女神「土を掘り返す時にも浮翌遊術は便利ですね」

男「……あ、終わった……?」イキタエダエ

男「これ……」スッ

卵「サバイヴ」

戦女神「……」ウルウル

男「おいおい……何で泣いてるんだ……?卵は無事だぜ……?」サムズアップ

戦女神「ばかああああああああああ!!!」ギュゥゥゥウ!!

男「いだだだだだ!!」

戦女神「どうして連絡入れなかったんですか!」

男「いや、結構不味くなったから連絡入れようとしたらさぁ……ほら、アレ」ユビサシ

戦女神「……?」

携帯残骸「無念の極み」

男「……ってな感じに……ね?」ゼェ……ゼェ

戦女神「だとしてもッ……!だとしても!逃げればよかったじゃないですかあああああ!」ボロボロ

男「馬鹿野郎、他ならぬ貴女の頼みだぞ……。しくじって、そのまま逃げれるかっての………」ゼェ…………ゼェ……

戦女神「もう!ばかばかばかばかあああああああああああああ!!」ギュゥゥゥウ!!

男「ホールドはデッドおおおおお!」

戦女神「死んじゃったらどうするんですかぁ!!何で自分の命の危険を考えなかったんですかぁ!」ボロボロ

戦女神「男さんが死んだら私……私っ……!」ヒグッエグッ

男「あぁ……それはすまなかったな……」ナデ…

男「でも、信じてたよ……。きっと戦女神さんが助けに来てくれるって……」ニコッ

戦女神「ばっかあああぁ…………」ボロボロ…

男「あ……来たわこれ……」

戦女神「え?」

男「ヴァルハラからの迎えが来ちゃったよ……」

戦女神「男さん?」

男「ごめんね、戦女神さん。ちょっと……の、間……でかけてくる…………」

男「大丈夫、す…ぐに、戻って……くる、から……」ガクッ

戦女神「男さん?男さん?」ユサユサ

男「」

戦女神「男さん!!?ねえちょっと!!男さん!?」ユッサユッサ

男「」

戦女神「そんな……嘘でしょう?」ユサユサ

戦女神「何回も私の拳受けてきたじゃないですか」ユサユサユサユサ

戦女神「他ならぬ私の拳ですよ?戦の神の拳ですよ?即死級ですよ?」ユッサユッサユッサユッサ

戦女神「受けてもすぐに復活したじゃないですか」ユサユサユサユサユッサユッサ

戦女神「いつものようにすぐに復活してくださいよ」ユッサユッサユサユサユッサユッサ

戦女神「男さんってばぁ!!!!」

男「」

戦女神「なん…で……」

男「」

戦女神「うわああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


――ヴァルハラ――

男「死んだので来ました」

オーディン「君ここに来るにはまだ早すぎるから」

男「」

オーディン「帰りたまえ。大事な妻が泣き喚いているぞ?」

男「しかしもう僕は命がないので帰れません……」

オーディン「君は私を誰だと思っているんだ」

男「え?」

オーディン「偉大なる主神、オーディンが君の名誉ある行動に敬意を表し、新しい命をくれてやろう」

男「本当ですか!?」

オーディン「うむ。特にあの下衆らに対してたったの一回の拳も振るわなかった事に敬意を表そう」

男「ありがとうございます!!ありがとうございます!」

男「(っていうか本当にここヴァルハラなのかよ……!!)」

オーディン「ま、残りの人生を存分に楽しむが良い……」ボヤヤ……

男「(あ……なんかオーディン様の姿がぼやけていく……)」

男「(帰るんだな、家に…………)」

男「(戦女神さん……)」

男「クリエイティブッ!!?」ガバァ

戦女神「男さん!?」

男「ここは……一体……」

戦女神「……貴方の家ですよ」

男「あっ……あぁ、そうか!そうだったか!」

男「なんかオーディンに会って命が芽吹きました」

戦女神「……」ウルッ

男「……多分ただの夢です」

戦女神「……」ブワワッ

男「あはは……ごめんね?流石にちょっとキツくて気を失ってたよ……あはは」

戦女神「ばっかあああああああああああああああああああ!!」ダキッ

男「あわわっ」アタフタ

戦女神「もう!本当にばか!ばか!ばか!ばかあああああああああああ!」ボロボロ

男「……ごめんね、ばかで」

戦女神「本当にですよ!もうばか!!おおばか!あほぉ!おたんこなす!!」ボロボロ

男「でもほら、一応卵はしっかり買ってきたから……それで、許してください……な?」オロオロ

戦女神「……」ナミダメジー

男「うっ……」

戦女神「おおばかもの!!おろかすぎます!!せいきのおろかものです!!そんな貴方には罰を与えます!!!」ボロボロ

男「何なりとお申し付けください」

戦女神「い、」

男「?」

戦女神「一生私の傍にいる罰です!!」

チュッ

男「!?」

戦女神「……返事は?」

男「……」

男「一生どころか来世でだって望むところです」

戦女神「よろしいです!」ボロボロ

男「……」

戦女神「……」

男「……ただいま」ニコッ

戦女神「……おかえりなさい」ニッコリ

FIN

男「そういえばあのマッスルグラサンたちはどうなったの?」

戦女神「聞かない方がいいです」

男「じゃあ聞かない」

――多分本当にFIN――

以下毒にも薬にも活力にもならぬオマケ

――その日の夜・男ルーム――

シュンカンイドゥー
ヒュィーン

戦女神「男……」モゾモゾ

男「んひひ……」

戦女神「今日の男……かっこよかったよぉ……」ギュッ

戦女神「本当に……かっこよかった……」クン

戦女神「いい匂い……」」クンクン

戦女神「好きっ」ギュッ

男「うぇ」

戦女神「男の匂い嗅いでるととてつもなく安心しちゃう……」クンクン

戦女神「やめられないよぉ……!好き、好きなのぉ……」ギュッ

男「いくさめがみちゃん……」スヤスヤ

戦女神「好き、好きです男さん……!好き……好き……!」

戦女神「愛してるっ……愛しています……心の奥底からっ……愛しています……!」

戦女神「生涯貴方に尽くすことを誓います……好き、好きです男さん……!大好きっ……!」

男「うん、知ってる」カッ

戦女神「ッ!?」ドッキィ

男「オナゴにここまで言わせておいて黙ってるってのは畜生よなぁ」

ダキッ

戦女神「///////~~~~!!」マッカァァァァァ

男「……」ジッ

戦女神「////////」

男「……いつ頃からやってたの?」

戦女神「な、何を……ですか?///」タジッ

男「人の布団に潜り込んで抱き枕代わりにしてたの」

戦女神「は、半年前から……です……」

男「半年前から?」

戦女神「…///」コクン

男「毎日?」

戦女神「…////////」コクン

男「そっかぁ……」

戦女神「嫌いに……なりましたか……?」

戦女神「幻滅しましたか……?」ウル

男「……ど~だかなぁ~」

戦女神「いやっ!」ギュゥゥゥウ!!

男「花山ッ!」ゲフゥ

戦女神「嫌いにならないでください!ごめんなさい……ごめんなさい!」ウルウル

戦女神「今までの行いは謝ります……!もう二度としませんから……!」ボロボロ

戦女神「ですから……ですから……!」ボロボロ

戦女神「嫌いにだけはならないでくださいっ……!いや……男さんから離れるなんていやっ……!」ギュゥゥゥウ

男「……戦女神さん」

戦女神「……?」ボロボロ

チュッ

戦女神「~~~~ッッッ!??!//////」

男「……『男は口で語るべからず。行動で描け』……死んだおじいちゃんが残した、本当の言葉です」

戦女神「男さん……!男さん男さん男さん男さん男さん男さん!!」ダキィィィイ

男「いだい!」

戦女神「好き!好き好きっ!好き好き好き好き好き好きっ……!」ボロボロ

戦女神「大好きっ……!」ヌルッ

男「ふぃ、ふぃたが……!ふぁいっふぇ……」アタフタ

戦女神「んっ……んん……う、んっ…」

男「い、いふぃが……いふぃ!」ジタバタ

戦女神「あ……んっ……うんん…んんっ……!」ガシィ

男「ふぃぬっ……!ふぃんびゃう……!あいむ……だぁい!」

戦女神「えぁっ……れろ……ぺちゅ、ちゅるるっ……」

男「……去らば愛おしき我が世界よ、我が生涯に一点の汚れ無し。満足であったぞ」

男「」チーン

戦女神「~~~っ!ぷはぁ……」

男「……」

男「ッハァ!?!」

男「よ、蘇った……。オーディンすげえ顔してたぞ……」

男「これが俗に言うヴァルハラ帰り……」

戦女神「ヴァルハラ帰りってそんな……」タジッ

男「実際ちょっと苦しかったです……」スーハー

戦女神「……ご、ごめんなさい」

男「……」ギュッ

戦女神「きゃっ!?」

男「戦女神さん」

戦女神「……ふふ、男さん」ギュッ

戦女神「大好きです……男さん……」チュッ

男「ん、僕も大好きですよ」

本当に終わり

第一部終わりかな
いつまでだって続けててくれていいんだぞ。全部読むぞ


戦乙女ですなあ

面白かった


また書いてくれてもええんやで

なにいってんだおまえら?2部が始まるに決まってんだろ
どうするかはひとまず置いて乙!テンポ良くて面白かった

マジかよちょっと亀山酒造に電凸してくるわ。

cv池田オーディン

すんげぇ面白かったです。続きがあるなら待ってます。

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