女騎士「オーク征伐に行く」(15)
宰相「よく言ってくれた、女騎士。オークの支配する南方を平定すれば、もはや我々の天下。
司令官として存分に力を発揮するがいい。」
女騎士「はっ。準備が整い次第、すぐに出陣いたします。」
同僚「さすがだな、女騎士。内乱の鎮圧、西方の異民族の平定……これらを全て成功させて、今度はオーク征伐の司令官。
同僚として鼻が高いよ。」
女騎士「ありがとう。今回も必ず成功させてみせる。」
同僚「ああ、きっとできるよ。頑張って。」
出陣当日
女騎士「20万の兵士というのは、流石に壮観だな。」
副官「ええ、私もこれだけの人数を率いるのは初めてです。沿道の見送りも凄い人ですよ。」
女騎士「ああ……」
副官「どうかしましたか?」
女騎士「なんでもない」
数日後
副官「もうすぐ国境にさしかかります。」
女騎士「わかった。国境付近の砦を落とし、拠点としよう。」
副官「はっ」
砦
見張りオーク「王国軍だ!とんでもない大軍!」
隊長オーク「なんだと……30年前に停戦協定を結んだはずだぞ!」
兵オーク「町のオークたちを避難させろ!ここから逃がすんだ!」
子オーク「うえええん!おかあさああん!」
母オーク「大丈夫よ、お父さんたちが人間なんか追い返してくれるからね。大丈夫……」
女騎士「一匹たりとも逃がすな!女子供も皆殺しにしろ!最もオークを殺した者には褒美を与えよう!」
兵士たち「うおおおおおおおおおおおおお!」
期待
10分後
兵士たち「殺せ!殺せ!略奪だああ!」
女騎士「いくらオークといっても5対1でかかれば負けることはあるまい!数で押せ!なにせこちらは20万だ!」
兵士オーク「うああああああああ!」
女騎士「やつらの武器は棍棒!距離をとって槍で突け!」
兵士たち「面白いほど殺せるぞ!」
兵士オーク「ぐあああああああああああ!」
隊長オーク「このままでは町への侵攻を許してしまう!俺が打って出よう!馬を用意しろ!」
兵士オーク「はっ!私もお供いたします!」
兵士「女騎士様!オーク10騎ほどがこちらに突っ込んできます!」
隊長オーク「将軍の首をとれ!」ドドドドドドド
女騎士「弓で射るんだ!」
兵士たち「うおおおおおお!」バシュ!バシュ!
隊長オーク「こんなもの、痛くもかゆくもないわああああああああ!」ドドドドドドド
兵士「だめです!オークには効きませんし、馬は防具をつけています!」
女騎士「わかった!私が迎え撃とう!」
副官「危険すぎます!」
女騎士「うるさいッ!やるといったらやるッ!」
隊長オーク「あの目立つ飾りのある鎧が将軍に違いないッ!覚悟ォッ!」ドドドドドドド!
女騎士「よし。射程内だ」チャキッ
副官「あれは……!」
女騎士「うおおおおおおおおおおおおおッ!」バッサアッ!
馬「ヒーン!」バタリ!
隊長オーク「うおおおおッ!馬の脚を切断しやがった!なんて奴だ!」
副官(あれは女騎士様が異民族を平定したときにいただいた東方の大太刀……
何しろ長さが2メーター50センチ。天下広しといえども、使いこなせる人間は僅かでしょう)
兵士オーク「隊長!」
女騎士「布陣が崩れたッ!囲んで殲滅しろ!」
兵士たち「うおおおおおおおおお!女騎士万歳!」ズドドドドドドド
兵士オーク「ぐわあああああ!」
1時間後
副官「仰せの通り、一匹残らず殲滅したようです。」
女騎士「ご苦労。祝宴といこう。奴らの食い物の中で、酒だけは旨いからな。」
副官「はっ。すぐに用意します。」
女騎士「あと、隊長オークの首を私の膳の前に置け。」
副官「何故です?」
女騎士「何故って……自分で殺した奴の顔をみて笑いながら飲むのがいいんじゃあないか。」
副官「それもそうですね。わかりました。」
こわすぎ
今日改めて見てみたら、なんで軍記物になってるんだ?
女騎士がアヘアへするのが見たかったのに……
おんなきし痛すぎわろち
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