僧侶「こういう日はお昼寝に限りますね」
盗賊「にしてもこんなやつが勇者だなんてな……どう見ても◯ンバじゃねえか」
勇者「ウィーーーーーーン」ガンッ
盗賊「痛っ!!!!!!」
戦士「気をつけろ、勇者は気にくわないことがあると爪先狙ってくるぞ」
盗賊「理不尽過ぎんだろ!」
僧侶「ZZzzz.......」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434814785
僧侶「キャッ!眠っている間に回り込まれました!!?」
オークの群れ「「「「ヴァァァァァァァッ!!」」」」
戦士「この数では押し切れんな。」
ロボ勇者「ウィーーーン」ガンッガンッガンッガンッガンッ
オークの群れ「「「「ブヒイィイイイイィィィッ!!!」」」」
戦士「・・・強い。」
僧侶「これが、神に選ばれし者の力・・・」
盗賊「全員裸足とかアホだろ」
─── ダンジョンにて ───
戦士「くっ、地面がデコボコで勇者の足では移動出来ないな。俺が持とう。」
勇者「ウィーーーーーーン」
僧侶「あ、ランタンの明かりが切れましたiPhoneを使いましょう。」
盗賊「次の町まであと二日はかかるからバッテリーには気をつけるようにな。」
僧侶「予備バッテリーもあるので大丈夫なはず・・・・あ!」
戦士「どうした僧侶!!」
僧侶「このバッテリーの端子iPhone5のLightningコネクタに対応していません!」
盗賊「あーあ・・・・余計なアプリケーションは控えるようにな。」
僧侶「はい・・・・イベント中なのに・・・。」
ゴブリンの群れ「「「「キシャー」」」
僧侶「また回り込まれました!」
戦士「クソッ、ヤツらめデコボコ道で足場が悪くて身動きが取れないのを知って回り込みやがったな!勇者が戦えない以上何もできない・・・・俺たちの旅もここまでか・・・。」
勇者「ウィーーーーーーン」
戦士「どうした勇者策があるって?なになに?うむ、やってみよう」ドカッ
ゴブリンの群れ「「「「ギャァーーーーッス!!!」」」バキッバキッ
盗賊「スゲェ、俺勇者を振り回して魔物殴る戦士なんて初めて見たよ。」
僧侶「あ、凄い・・・このダンジョン、wi-fi繋げる。」
僧侶仕事汁wwwwwwwwww
─── 一方そのころ魔王城作戦会議室 ───
執事「───であるからして、これからは魔王城も多店舗化を進め来年には人間の領地にも8店舗オープンする予定です」
魔王「・・・・ふむ」
執事「えー、手持ちの資料5ページをご覧ください。冒険詰所で行った勇者アンケートによると50%が『レアアイテムが欲しい』、34%が『金が欲しい』、残りの16%が『経験地が欲しい』『おっぱい揉みたい』『えっちな魔物とか出て欲しい』と言ったものです。」
魔王「まあ、妥当な結果である。冒険者はおっぱいが揉みたい。」
執事「なので私からの提案としてはフランチャイズ展開に従い魔王城のおっぱ・・・あっ」ブツッ
執事「うっ、動かない・・・・あれ、キャサリン!キャサリンッ!」
魔王「もう年だろう。win98では長生きしたほうだと思う」
執事「・・・・グスッ」
魔王「泣くな。新しいパソコンを買ってあげる。」
── ケーズデンキ魔王城下町支店 ───
魔王「パソコンといってもどれがいいかわからない・・・・レノボは安いけど不安だし10万でコスパいいのは・・・。」
メイド「魔王様!これ凄い欲しいです!ステンレス真空断熱二重構造IH炊飯器!毎日ふっくらつやつやご飯が食べられますよ!これは魔王様が世界を統べる為に必須なモノかと!!」
魔王「私パン派だし却下。」
執事「魔王様、このデジカメなどいかがでしょうか?高画質で1600万画素。手ブレを自動で軽減する機能付き。いずれ人間共の領土を統治する魔王様になくてはならないものでは。」
魔王「携帯のカメラで充分だし却下。」
魔王「というか城の電球買いに来ただけだし個人的に欲しいものなら城の経費から落とさず自腹で買うべき。」
メイド「だってパンじゃ腹持ちわるいですし。」
魔王「一理ある」
執事「だって魔王様のお姿をyoutubeに流したいですし。」
魔王「余計却下。」
執事「うー・・・・。」
魔王「執事、タブレットではダメか?」
執事「大変恐れ多いのですがわたくしめはマウス操作のほうがやり易く存じます」
魔王「わがまま言うなし!・・・まあ良い。貴様にはこの富士通のノートパソコンをくれてやろう。」
執事「ありがたき幸せ!!」
魔王「あと私は知らないがウイルスとかも怖いみたいだな。ウイルスバスターもくれてやろう。」
執事「わたくしめなどにそんなたいそうなものを!!」
魔王「ふっふっふ、これからも私が眠れない時には面白プレゼンテーションをよろしく頼むぞ執事。」
執事「ハッ!」
魔王「ぐぬっ!?参ったな・・・・あんしんパスポートを忘れてしまったではないか。メイド!カードはあるか?」
メイド「魔王様見てください!これ凄いですお掃除ロボット!これこそ魔族の王たる魔王様の配下に相応しいのでは?」
魔王「そういうのは今度にしなさい!とりあえずカード!」
メイド「はーい!」
執事「ポイントカードって便利なのはいいですがかさばりますよね。」
魔王「うーむ、勇者のダンジョン攻略もポイント制にして勇者の財布をかさばらせて精神的に苦しめるというのも手・・・であるな。」
執事「流石は魔王様。考えることが非情極まりない。」
魔王「てれる。」
─── 勇者一行、西の宿 ───
戦士「っふう、今日も激しい戦闘だったな。」
盗賊「ああ、おかげで鉄板入りの安全靴を買う羽目になってしまった。」
勇者「ウィーーーーーーン」
戦士「ところで勇者は何故魔王討伐に乗り出したのだ?勇者の血を引く者というのは聞いているが・・・。」
勇者「ウィーーーーーーン」
戦士「なになに?突然西の山から瘴気が噴き出しで故郷を失った?瘴気を止めるなければいずれ世界が滅ぶ・・・・か。」
盗賊「稼動音で割と洒落にならないこと言ってるのな・・・・俺には分からないけど。」
戦士「何にせよ、魔王は噴き出した瘴気の鍵を握っているはずだ。何としても世界の滅亡を食い止めなければな。」
僧侶「Zzzzz.........」
とりあえずここまで、初心者で拙い文ですがよろしくお願いします。
乙
乙です。魔王様やさしい
戦士訳せるのか・・・適当物故いてるのか・・・
乙。タイトルで二足歩行・等身大のレトロなロボットを想像していたら、まさかのwwwwww
win98からwin8.1に変えさせる鬼畜さ、
多くの勇者の要望を無視しておっぱいに力をいれる傲慢さ...
この魔王、っょぃ...
僧侶「ううぅぅ~電池が切れてしまいましたぁぁ・・・ツイッターやりたいLINEやりたいパズドラやりたいー」
戦士「我慢しろ僧侶。コンビニで接続端子買えば良いじゃないか。」
盗賊「スマホ中毒過ぎだろ。」
勇者「ウィーーーーーーン」
盗賊「そういえば勇者が充電したところ見たことあるか?」
戦士「いんや。」
僧侶「見たこと無いですねえ。」
盗賊「うーむ、端子はあるようだが。魔法とかその類かもな。」
勇者「ウィーーーーーーン」ガシッ
盗賊「痛ぇ!安全靴の鉄板入ってない部分狙ってきやがった!?」
戦士「なになに?レディのどこ見てんのよスケベ!だって?」
盗賊「女だったのかよ!あと戦士それ本当にわかってるのか!?」
戦士「なんとなくだがわかるんだよ。」
僧侶「スカート履かせてあげましょうか。」
盗賊「やめろ。」
勇者「ウィーーーーーーン」ガシッ
盗賊「痛ぇ!安全靴の鉄板入ってない部分狙ってきやがった!?」
戦士「なになに?レディのどこ見てんのよスケベ!だって?」
盗賊「女だったのかよ!あと戦士それ本当にわかってるのか!?」
戦士「なんとなくだがわかるんだよ。」
僧侶「スカート履かせてあげましょうか。」
盗賊「やめろ。」
─── 魔王城 ───
執事「勇者一行、城に近付きつつあります。」カタカタカタ
魔王「ほお、やっとか。あとこちらから見えないからって刀剣乱舞やるのやめろ。」
執事「す、すいません!新しいパソコンで浮かれてしまいました!」
メイド「提督大変です!やられた時用の血糊を作りすぎてしまいました!」
魔王「おう死ぬ前提やめろ!あと私は提督ではない!」
─── ラストダンジョン最奥 ───
ドラゴン「ギシャャァアアアアアアアスッ!!!!」
戦士「クソッ、流石に強いな・・・斧ですら刃が立たない。」
盗賊「撤退も手だぞ!ポイントカードで財布がかさばったのが原因で死んだってなったら洒落にならない!」
僧侶「うぅ・・・これも魔王の罠でしょう。なんと恐るべき魔王か・・・。」
勇者「ウィーーーーーーン」
戦士「どうした勇者?提案がある?なになに・・・・本当か!女性を投げるのは気が向かないが仕方ない。フンッ!!!」ブォン
勇者「ウィイイイイイィィィィィィィィンッ!!!」ドゴッ
ドラゴン「ギ ャ ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ス ッ !!!!」ドスンッ
戦士「よくやったな勇者!」
僧侶「これが選ばれし者の・・・チカラ。」
盗賊「うーん、釈然としねえ。」
─── 魔王城近くの道の駅 ───
戦士「もう旅の終わりも近いな。しかし俺達もよくここまで来たものだ。ズズズーーーッ」
勇者「ウィーーーーーーン」
盗賊「結構楽してきたほうだと思うけどな。ズズズーーーッ」
僧侶「ズズズーーーッ・・・・ああ、そうだ魔王饅頭買っていきませんか?美味しいらしいです。」
戦士「そういうのは帰りに買っていくものだぞ?魔王城に売ってるかもしれないしな。」
盗賊「いや・・・流石にそれはないだろう観光地じゃねえんだから。」
おっつー
>戦士「どうした勇者?提案がある?なになに・・・・本当か!女性を投げるのは気が向かないが仕方ない。フンッ!!!」ブォン
ルンバ、女だったのか・・・。
乙
期待
─── 魔王城大広間 ───
魔王「うーん、来ないな……」ペシペシ
メイド「あ、魔王の尻尾ペシペシだ。可愛い!撮っておこうっと」ピッ
魔王「いや、撮るなしっ!」
メイド「ムービーだからポーズ取らなくて大丈夫ですよ。ピースピース!」
魔王「ぐぬぬ、尻尾生えてるの皆に知られると恥ずかしいからあまりTwitterとかで晒さないようにな。はい、ピース」
メイド「ふふーん♪」
─── 魔王城喫煙所 ───
メイド「ふぅ・・・そういえば何故魔王様は我々と同じ魔族なのにトカゲの尻尾とか大きな角とかあるんですかね?」
執事「それはまあ、魔王様の一族は古くはドラゴンの血も引いてますし先代も先々代も角と尻尾はお持ちでした。しかしあれほど目立つ立派な角を持つのは現魔王様だけです」
メイド「へえ、初めて聞きました」
執事「一説には勇者に倒された先代が当時、自身の復讐を晴らさせる為により強い肉体へ変える呪いを当時胎児であった自身の息子にかけたという話もあります」
メイド「そう・・・・なんですか。あの高校時代魔法を2しか取ったことの無い魔王様が」
執事「はい、あの保健体育だけは三年間オール5だった魔王様が」
執事「この話は魔王様には秘密ですよ」
メイド「はい」
─── 魔王城大広間 ───
勇者「ウィーーーーーーン」
戦士「開けるぞ」ギイィィィィ
魔王「よく来たな勇者よ!ポイントカードで財布がかさばりさぞ苦しんだであろう・・・!何せあれは私のアイディアだからな!!」
勇者「ウィーーーーーーン」
戦士「なんてヤツだ!」
僧侶「考えることが狂気じみてます!」
盗賊「そんなでもないと思うんだけど・・・」
勇者「ウィーーーーーーン」
戦士「魔王覚悟しろ!お前を倒して瘴気から世界を救ってみせる!と言っている」
魔王「瘴気?え、え?すまないそれは何のことだ?」
盗賊「しらばっくれるな!人間だけ殺す瘴気で世界を満たし人間を滅ぼすつもりだろう!さあ覚悟しろ!」
魔王「お、おう・・・・ちょっとタイム!メイド!執事!ちょっと来い!」ワサワサ
─── 大広間の隅のほう ───
魔王「西の山は我々の管轄ではないし瘴気なぞ噴き出させたこと無いぞ!」
執事「まあテレビのリモコン取るときくらいしか魔法を使わない魔王様の力じゃ流石に無理ですよね」
メイド「ねー」
魔王「うっせ!」
執事「まぁ恐らく自然発生した瘴気が山から噴出したものかと」
魔王「えっとつまり彼らは私を倒しても瘴気は収まらないし人間共が勝手に死ぬだけってことだよな」
執事「そうなり・・・ますね」
魔王「うーむ、これで私が倒されて世界が平和にならないと私の魔王としての立場が無いよなあ」
魔王「まあ良い、瘴気に耐えられる我々魔族の肉体を用いて後でこっそり西の山の割れ目を塞いでやろう!」
執事「し、しかしせっかく人類だけを殺す瘴気が吹き出しているというのに何故塞いでしまうのですか?ほっとけば人類など勝手に死滅します!」
魔王「馬鹿を言え!!人類を滅ぼすのは私の仕事ではない!愚かな人類を統べるのが魔王だ!瘴気ごときで滅んで貰っては困る!」
メイド「魔王様・・・・」
執事「魔王様」
魔王「とりあえず今回は私のせいってことにしよう」
─── 再び大広間 ───
魔王「ふはははは!そうだ、貴様ら人類が山の木々を伐採しゴルフ場にしたり団地にしているから我ら魔族が貴様ら人類を浄化しようと思ってな!さあ勇者よ、全力でかかって来い!」
執事「魔王様のつま先をお守りしろ!!」
メイド「はっ!」
勇者「ウィーーーーーーン」ガンッ!ガンッ!
執事「いっ!」
メイド「くぅ・・・魔王様、私達はここまでのようです。御武運を」
魔王「お、おう・・・・冷やしておくといい」
魔王「我が近衛隊ツートップを一瞬にして倒すとは流石勇者だ・・・・しかしこれならどうかな?」ふわっ
戦士「魔王め!魔力で床から足を10センチほど浮かしているぞ!これではつま先への攻撃が利かない!!」
僧侶「なんて卑劣なヤツ!」
勇者「ウィーーーーーーン」コショコショ
戦士「どうした勇者?なるほどドラゴンと同じ方法で行くか・・・・そらっ!」ブンッ
勇者「ウィイイイイィィィィン」ブォンッ
魔王「へぎっ!?」ガコンッ
魔王「ぐふっ、げほっ、唇から血がっ!なかなかやりおるな勇者・・・・流石は英雄の血を継ぐもの」
魔王「はあ、これで終わりと思うなよ勇者ぁ・・・・はぁ、お土産に魔王饅頭1200円を買っていくといいぃぃぃ!」
魔王「あと魔王城の中庭のラベンダー畑は私が毎日手入れしてとても綺麗だから見ていくといいぃぃぃぃぃ!」
執事「魔王様、そろそろ」
魔王「ああ、そうだった。月二ペースでyoutubeに料理動画を上げてるからチャンネル登録よろしくぅぅぅぅ・・・っ」バタッ
戦士「お、おう・・・流石勇者、魔王は・・・倒れたな」
僧侶「帰りましょうか・・・魔王饅頭買ってから」
盗賊「あ、ああ・・・あれ?勇者の様子がおかしいぞ?」
勇者「ウィ、ウイイィィィィッ」キュインキュインキュイン
ボフンッ!
勇者「けほっ、けほっ、やった!元の姿に戻った!」
戦士「えっ」
盗賊「えっ」
僧侶「えっ」
魔王「え、えええええええっ!何?人間!?しかも女の子だったの?」
盗賊「お前も生きてたのかよ!」
メイド「あ、魔王様!頭!頭!」
魔王「あたま?何が・・・・あああ!ツノが!!私のチャームポイントが小さくなってる!!?」
ここまで。
すいません括弧の終わりは句点いらないの忘れていました。多分次終わりです。
乙!
おつ
しかしもう「ウィーーーーーーン」が見られないのか
寂しいな
戻っちゃうとなると、なんか惜しいね
呪いが解けた感じかなー
乙!
魔王「勇者がルンバだったことに関してはあえてスルーしてたけど、でもなんでルンバが女の子に?」
勇者「瘴気が噴き出している西の山の調査に向かったら黒いローブをまとった魔術師に魔法をかけられてこのザマよ」
勇者「魔王の仕業かとおもったけどどうやら違ったようね。ごめんなさい」
魔王「あ、ああ・・・いや、悪いのはその魔術師だ。君は悪くない」
魔王「くそう・・・・私より魔王っぽいことしやがって・・・」
メイド「魔王様!本音出てます!」
魔王「しっかしこの私に罪を被せて悪事を働くとは許せん!」
魔王「この私が犬神魔王と呼ばれる由縁をヤツに知らしめてやろう!」
メイド「何故犬神魔王と呼ばれているんですか?」
執事「昔砂浜で寝ていたら悪戯で首から下を埋められたことがあるんです」
メイド「wwwwwwww」
執事「凄いのはここからで魔王様はその状態から魔力で脱出したのです」
メイド「凄い」
魔王「ほら、私宙に浮くのだけは得意だし」
メイド「存在も浮いてますしね」
魔王「うっせ!」
─── 三日後西の山中腹 ───
魔王「はぁ、はあ・・・元ワンダーフォーゲル部とはいえ鎧で上るのは辛いなあ」
メイド「ふぅ、最初に言い出したの魔王様なんだからちゃんと瘴気治めてくださいよー」
魔王「うむ、がんばる」
執事「そろそろお食事にしましょうか。おにぎりとから揚げ、卵焼きをお持ちしました」
メイド「ビニールシート敷いてっと、なんだか運動会みたいですね。」
魔王「石を重しにすると風でめくれないぞ」
メイド「これでよしっと、いたっだきまーっす」
魔王「いただきます」
─── 西の山の山頂 ───
魔王「はぁ、はあ・・・・あれが例の魔術師か!どっかで見た様な・・・」
先代「我が息子よ、よくぞ参ったな・・・・どうしたそのツノは。まさかお前・・・」
魔王「先代……いや、親父!何故ここに!!」
先代「せっかく我輩があの小汚い小娘を電化製品に変えてやったのに家電にキスするド変態だったとはな。失望したぞ」
魔王「私・・・・じゃなかった、俺の意思じゃねーよ!この瘴気は何のつもりだ!!」
メイド「魔王様口調激しいですね」
執事「家族の前だと俺とか言っちゃうんです。彼」
先代「息子よ案ずるな、世界はお前のものだ」
魔王「私は・・・・俺は自分の力で人間を支配したいんだ。だから人類とはフェアプレイでやりたい!」
先代「愚か者め、これは戦争だ。フェアもアンフェアもあるものか!」
先代「それにお前が今まで何か自分の力で成し遂げたことが一つでもあるか?」
先代「あの城を建てたのも!あらゆる山に恐ろしいダンジョンを作ったのも!」
先代「お前が黒塗りセダンに突っ込んで賠償金払ったのも全て私だ!!」
先代「お前はこれからも何もせず黙って我輩の作ったレールを走ればよいのだ!このニートめ!」
魔王「待て!一つだけ間違いがあるぞ親父」
先代「・・・・ほう?」
魔王「俺はだいたい車は執事に運転してもらうし車にぶつかった事など今まで一度も無い!」
先代「・・・・えっ」
魔王「多分それはいわゆる振り込め詐欺だ!」
メイド「あーあ」
執事「あーあ」
先代「なん、だと・・・不覚!この我輩が詐欺に合うとは!」
魔王「警察に言おうよ親父」
先代「そうだな息子よ」
メイド「似たもの親子だなあ」
先代「・・・・一応通報しておいた」
魔王「おつ」
先代「では改めて・・・・何はともあれ今更人間の側に立つというのか息子よ!
先代「さてはあの小娘に惚れたか?」
魔王「ギクッ」
先代「勇者と結婚など!父さんは決して許さないからな!!」
魔王「いやでもその・・・まだ手も繋いだこともないし、そもそも付き合ってもないし」
先代「ごちゃごちゃ五月蝿い!息子よ!瘴気を止めたくば父を超えてみせよ!!隠居光線!」チュドーン
魔王「へぶっ!?」ドゴーン
先代「弱い、弱いぞ息子よ!やはり貴様に魔王の名を継がせるのは失敗だったな」
メイド「魔王様!大丈夫ですか!?」
魔王「はぁ、はぁ・・・何あれ強すぎる・・・」
先代「何も出来ないお前は電化製品となり延々と家事手伝いをしているがよい」
先代「そうだな、羽の無い扇風機がいいか?洗濯機に変えてやろうか?」
先代「そういえばメイドが炊飯釜を欲しがっていたな、じゃあそうしよう」キュイィィィィ
魔王「くっ、ここまでか・・・」
メイド「魔王様!魔王様あああああ!!!」
ドゴーン
ガキンッ
先代「ほう?邪魔が入ったか」
勇者「・・・全く、そんなヘタレでよく魔王を名乗れたわね」
魔王「・・・・・勇者!」
勇者「防護服を用意するのに時間がかかってね。」
戦士「俺もいるぜ!魔王だけにカッコイイされるわけにはいかないからな!」
僧侶「圏外で通信できないから早く終わらせましょう」
ゴブリンの群れ「「「「キシャー」」」
オークの群れ「「「「ヴァァァァァァァッ!!」」」」
ドラゴン「グオオオオオオォォォォォ」
ケーズデンキ店員「当店ではアフターケアサービスも行っております」
道の駅のおばちゃん「干し芋作ってきたから食べなぁー」
魔王「それに、皆・・・・」
先代「フンッ、どれだけ増えようと同じことを・・・」
先代「全員家電製品に変えてリサイクルショップに流してくれよう」
勇者「行こう、魔王」
魔王「ああ!親父!!覚悟しろっ!うおおおおおおおおおっ!!!」
ドゴオオォォォォォォォッ!!!
─── 四ヵ月後 魔王の城にて ───
メイド「それにしても魔王様もご結婚かぁ・・・・」
執事「しかしあのタイミングで告白されるなんて魔王様らしくないというか」
メイド「何にせよ丸く収まって良かったです。しかし人間側が改めて宣戦布告してきたのは・・・・」
執事「あれだけ犠牲者が出たのです。今更謝罪や無実を訴えたところで彼らの耳に入るわけがありませんよ」
メイド「なんだか納得いきませんよー」
執事「人間達からすれば先代だろうと当代だろうと魔族のしたことには変わらないという認識でしょう」
メイド「うー・・・・」
執事「こうなることは運命付けられていたことです。覚悟を決め込むしかありません」
>>49
×カッコイイさせる
○カッコイイ真似させる
兵士の群れ「「「「ワーワー」」」」
魔王「さて囲まれてしまったな。我が妻よ、どうする?」
勇者「諦めるにはまだ早い、私は死ぬ為に貴方の元についた訳じゃない」
戦士「ルンバ全機充電完了!いつでも行けるぞ」
盗賊「これ全部俺のつま先狙ってない?大丈夫?」
僧侶「魔王城、wi-fi環境いいですねえ・・・」
勇者「・・・・行こう、魔王」
魔王「ああ、参ろう・・・・開門!」
ルンバ「「「「「ウィーーーーーーーーーーン」」」」」
おわり
>>49の途中盗賊入れ忘れている箇所がありますが仕様です。
拙い文章ここまで読んでいただきありがとうございました。
乙〜〜・
乙
濃厚な家電スレだった
乙!
このスレは巧妙なルンバのステマ
結局どうやって丸く収まったのかw
乙
おつ
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