櫻子「出合い日記?」 (13)

櫻子「ん?なんだこれ?」

櫻子「出会い日記?」

向日葵「なに人の棚を漁ってるんですの」ガラッ

櫻子「うぉ!急に開けんなよ!」

向日葵「ここは私の部屋ですわ」

櫻子「それよりこれなに?」

向日葵「それは今まで出会った人との思い出を書いているんですの」

櫻子「私のもあるの?」

向日葵「ありませんわよ」

櫻子「えー!なんでないの!」

向日葵「あなたとの日々をいちいち書いてたら日記帳が何冊あっても足りませんの」

櫻子「ちぇー、まぁいっか」

櫻子「おっ!これは誰のだ?」

向日葵「それは船見先輩ですわね」

櫻子「読んでいい?」

向日葵「別に構いませんわよ」

向日葵「読まれて困ることは書いてませんし」

櫻子「やった!えーと、8月14日…」



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8月14日 金曜日
今日はいつものスーパーで買い物している時に船見先輩と会った。話の流れで料理を教えてもらえることになった。

結衣「あれっ?古谷さん?」

向日葵「あら、船見先輩こんにちは」

結衣「一人で買い物?」

向日葵「はい、今日の夕飯の買い物です」

結衣「どうせなら一緒に買い物しない?」

向日葵「よろしいんですか?」

結衣「うん、色々と教えてもらいたいこともあるし」

向日葵「教えてもらいたいことですか?」

結衣「古谷さんってお菓子作り得意でしょ?」

結衣「だからお菓子の作り方を教えて欲しいんだ」

向日葵「そんなことならいくらでもお教えいたしますわ」

結衣「ほんと!?ありがとう!」

結衣「そのお礼にと言ってはなんだけどなにか教えて欲しいことがあったら教えてあげるよ」

向日葵「本当ですか!それなら料理をお教えして欲しいんですが」

結衣「古谷さんも料理が上手なんじゃないの?」

向日葵「いえいえ、そんなことありませんわ」

向日葵「それにレパートリーもそんなにありませんし…」

結衣「そうなんだ、それなら明日は大丈夫かな?」

向日葵「はい!大丈夫ですわ!」

結衣「それじゃあ、明日私の家に来てね」

向日葵「分かりましたわ」

結衣「じゃあまた明日ね」

向日葵「また明日ですわ」

期待

8月15日 土曜日
今日は船見先輩の家で料理をお教えもらった。船見先輩は料理がとてもお上手で分かりやすかった。

結衣「いらっしゃい!」

向日葵「おじゃましますですの」

結衣「今日はどうしよっか?」

向日葵「お菓子作りですわよね?」

結衣「うーん、そのつもりだったんだけど…」

向日葵「どうしたんですの?」

結衣「さっき京子から『昼から行くから昼ごはんよろしくー!!』って電話が来たんだ」

向日葵「それじゃあ私は帰った方がよろしいですか?」

結衣「いや、別に帰る必要は無いよ」

結衣「今日は私が料理を教えてあげる、昼ごはん作るついでに」

向日葵「いいんですの?」

結衣「もともとそういう約束だったしね」

向日葵「じゃあご教授お願いしますですの」

結衣「古谷さんはどういう料理を覚えたいの?」

向日葵「そうですわね…中華料理はあまり作ったことが無いので中華料理を教えて欲しいですわ」

結衣「分かった、中華料理だね」

~料理中~

結衣「ふー、こんな感じかな」

向日葵「船見先輩凄いですわ!!」

結衣「これぐらいは簡単だよ」

結衣「古谷さんも少し練習したらこれぐらい上手く作れるよ」

向日葵「頑張りますわ」

ピンポーン

結衣「京子かな?」

京子「おっはよー!!」ガチャ

京子「あれっ?ひまっちゃんじゃん」

向日葵「こんにちはですの」

京子「珍しい組み合わせだね」

結衣「古谷さんに料理を教えてたんだ」

京子「へー、なになに!さくっちゃんに作ってあげるの?」

向日葵「ち、違いますわ!!」

京子「おぉー動揺してるねー」

向日葵「そんなんじゃありませんわ!」

京子「とかいって本当はー?」

結衣「京子うるさい」

京子「結衣も気にならない?」

結衣「そもそも古谷さんは京子と違って普段から料理作ってるんだから」

結衣「誰かのために新しく覚えたりはしないよ」

京子「ふーん」

京子「それよりお腹すいたー」

結衣「はいはい、もう出来てるから」

京子「本当に!!結衣大好き!!」

向日葵「じゃあ私はこの辺りで」

結衣「古谷さんも食べていったら?自分で作ったんだし」

向日葵「家に妹がいるので帰りますわ」

結衣「そっか、明日は空いてる?」

向日葵「えぇ、大丈夫ですわ」

結衣「じゃあまた明日ね」

向日葵「おじゃましましたですの」

櫻子「えー!!向日葵、船見先輩の家に行ったの?ずるいずるい!!」

向日葵「知りませんわよそんなの」

櫻子「船見先輩の家どうだった?」

向日葵「普通に綺麗でしたわ」

向日葵「私は晩ごはん作ってきますけど読みたけりゃ読んでていいですわよ」

櫻子「ほーい」


8月16日 日曜日
今日は船見先輩の家でお菓子作りをした。船見先輩は手先が器用でどんどん上達していった。


8月20日 木曜日
少し日が空いたけど今日は船見先輩の家で料理を教えてもらった。今日は楓を櫻子の家に預けていたので1日中料理とお菓子作りをした。

8月22日 土曜日
今日は昼から船見先輩と歳納先輩とゲームセンターで遊んだ。お二人ともとても上手で見ていて面白かった。

京子「さーて、遊ぶぞー!!」

結衣「やかましい」ペシッ

向日葵「ゲームセンターってなにするところですの?」

京子「ひまっちゃんゲーセン来たこと無いの?」

向日葵「えぇ、恥ずかしながら」

結衣「ゲーセンは文字通りゲームするところだよ」

向日葵「この中にDSとかがおいてあるんですの?」

京子「違う違う、家庭用ゲームとは別のゲームだよ」

結衣「まぁ百聞は一見に如かずって言うし中に入ろっか」

向日葵「そうですわね」

ウィーン

京子「さあて、なにしよっか」

結衣「古谷さんは何かやってみたいのある?」

向日葵「いえ、まだ良く分からないので近くで見てますわ」

京子「それじゃあ、あれしようよ!ナモリカート」

結衣「別に良いけど」

京子「普通にやるのもあれだし何か賭けない?」

結衣「はぁ?やだよそんなの」

京子「あれー結衣にゃんは負けるのが怖いのかなー?」

結衣「良いよ、じゃあ負けた方が今日かかったお金全額持ちね」イラッ

京子「ちょっ!?それは流石に!!」

結衣「人のことを挑発しといてまさか賭けに降りたりしないよねぇ?」ニヤニヤ

京子「ぐっ…良いよ、やってやろうじゃん!!」

ゴール

京子「なぜこんなことに…」

結衣「私に挑発したのが悪いんだよ」

京子「二人にジュースを奢るじゃ駄目?」

結衣「そんなこと言うならゲーセンの帰りに料亭にでも行こっか」

京子「すいませんでしたー!!」

京子「精一杯奢らせていただきますので料亭だけは勘弁を!!」

向日葵「い、いえ私の分は奢っていただかなくても…」

結衣「良いって、賭けを言い出したのは京子なんだし」

向日葵「でも私はやってませんし」

京子「じゃあ私と勝負しようよ!負けた方がさっきの罰で」

結衣「おいこら」

向日葵「良いですわよ」

結衣「良いの!?」

向日葵「やり方は見ててなんとなく分かりましたし」

向日葵「勝てば良いんですよね?」

京子「おぉーやる気だねーひまっちゃん」

ゴール

京子「認めぬ、我は認めぬぞー!!」

結衣「現実を見ろ」

向日葵「一緒にやって思ったんですけど歳納先輩ってあのゲーム苦手ですよね?」

京子「ちくしょー!!ナモリの達人でもナモ拳でも好きなだけやりやがれー!!」

ワーワーキャーキャー

向日葵「今日は楽しかったですわ」

結衣「良かったよ古谷さんに喜んでもらえて」

京子「はぁ…」

結衣「どうした京子?」

京子「今日だけで3000円が消えた…」

結衣「しょうがないなぁ、半分はお金出してやるよ」

京子「本当に!?結衣大好き!!!」

向日葵「わ、私も半分出しますわ」

結衣「古谷さんは別に出さなくて良いよ」

結衣「それに古谷さんが出したら京子がお金出してないことになるじゃん」

京子「そうそう!後輩は先輩に甘えてれば良いんだよ!」

向日葵「それじゃあお言葉に甘えさせていただきますわ」

櫻子「なんかもやもやするなあー」

櫻子「向日葵と先輩たちが仲良くするのは良いことなんだろうけどさぁ」


9月6日 日曜日
今日は船見先輩と駅前のデパートで買い物をした。船見先輩はおしゃれでとても参考になった。

向日葵「今日は来てくれてありがとうございますですの」

結衣「今日は何を買いに来たの?」

向日葵「なにかアクセサリーの類いを買いたいと思っているんですの」

結衣「アクセサリーかぁ、それならあそこの店とかどう?」

向日葵「あら、おしゃれですわね」

結衣「アクセサリーのどういうのを探してるの?可愛い系?」

向日葵「えぇ、桜があしらってあるやつとかを探してるんですの」

結衣「ヘアピンだと結構あるんだけどね」

向日葵「このチョーカー可愛くないですか?小さく桜の花びらがあしらってあって」

結衣「こっちのチョーカーの方が大室さんに似合うと思うよ」

向日葵「わ、私は別に櫻子にあげるきはありません//」

結衣「あれ?桜があしらってあるのを探してたから大室さんにあげるのかと思ってたんだけどなぁ」

向日葵「そ、そんなんじゃありませんわ」

結衣「ふーん」ニヤニヤ

向日葵「と、とにかくチョーカー探しましょう!」

櫻子「もういいや!なんか見てて腹立つ!」

向日葵「櫻子、ご飯できましたわよ」

櫻子「分かったー」ガラッ

櫻子「うぉ!!何この豪華な料理!!」

向日葵「船見先輩に教えてもらったんですの」

櫻子「へぇー!!凄い美味しそう!!」

向日葵「良かったですわ」

向日葵「それとこれ」ポンッ

櫻子「何これ?」

向日葵「誕生日プレゼントですわ」

向日葵「昨日船見先輩と買いに行ったんですの」

櫻子「なーんだ良かった」

櫻子「向日葵が船見先輩に取られたのかと思った」

向日葵「えっ!?そ、それは//」

櫻子「あっ、べ、別にそういう意味じゃねーよ!!//」

向日葵「わ、私はずっと櫻子のものですわ//」ボソッ

櫻子「なんか言った?」

向日葵「い、いえなんでもないですわ」

向日葵「それより早く食べましょう」

櫻子「そうだね」

櫻子「私はずっと櫻子のもの…か//」

向日葵「き、聞こえてたんですの!?//」

櫻子「へっ!?今声に出てた?」

向日葵「ばっちり出てましたわ」

櫻子「なんで聞いてるんだよー」

向日葵「それはこっちの台詞ですわ」

櫻子「ふーん、向日葵はそんな風に思ってたんだぁ//」

向日葵「べ、別に流れで言っただけですわ//」

櫻子「まぁそういうことにしといてあげよう」ニヤニヤ

向日葵「うぅ…//」

櫻子「私も向日葵とずっと一緒だよ//」

向日葵「んなっ!?//」

櫻子「よし!ご飯食べよ!」

向日葵「ちょっ、今のはなんですの?//」

櫻子「別にー、向日葵が言ったことを真似しただけだしー//」

向日葵「ま、まぁそこまで言うなら一緒にいてあげないこともないですわ//」

櫻子「じゃあそういうことにしといてあげよう」ニヤニヤ

おわり

おつつ

それにしてもまさか向日葵の誕生日に櫻子誕生日SSが来るとは・・・

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