ちなつ「京子先輩を突き飛ばしたら動かなくなった」(664)

ちなつ「もう!あんまりベタベタ触らないでください!」 ドン!

ゴシャ!

ちなつ「あれ、何か鈍い音が…」

京子「…」

ちなつ「あの京子先輩…?」

京子「…」

ちなつ「も~死んだふりをして油断させようたってそうはいきませんからね!」

京子「…」

ちなつ「いい加減起きてください!」 ゆさゆさ

京子「…」

どくどく

ちなつ「え?血…?」

ちなつ「――!!」ギロッ

???「(………!!!)」サッ

ちなつ「(気のせいか…)」



あかり「(はわわわ…!)」ガタガタ

あかり「(大変な現場をみちゃったよぉ…!)」ガタガタ

まかせた

ちなつ「ちょ、ちょっと京子先輩? いたずらにしては、無駄に手がこんでませんか?」

京子「……」

ちなつ「ちょっと! 先輩!」ユサユサ

京子「……」ドクドク

ちなつ「ひっ、ひいい……」

ちなつ「わ、私悪くないもんっ……ふ、不可抗力だし……」

ちなつ「で、でもなんとかしなきゃ」

ちなつ「ここは>>20を……」

食べる

ちなつ「しょ、証拠隠滅しなきゃ……!」

ちなつ「し、死体はどうしよう……埋める?」

ちなつ「でも、部室近くで埋めてもすぐ見つかりそうだし、かと言って遠くに運ぶにはリスクが……」

ちなつ「……おちつけ落ち着くのよチーナ」

ちなつ「そもそも、京子先輩がまだ死んだと決まったわけじゃないじゃない」

京子「……」ドクドク

ちなつ「そうよそうよ、どうせ手の込んだいたずら、ほっとこ」

ちなつ「ちょうどお昼だし、お昼ごはんでも食べよう」

ちなつ「そうと決まれば、教室戻ってあかりちゃんたちとお弁当食べよっと」


―――――――――


ちなつ「お昼も食べ終わったけど、京子先輩さすがに起きてるよね」

ガラッ

京子「」

ちなつ「ひっ!? ち、血の海が……」

ちなつ「え、マジです……? これが現実?」

ちなつ「……」

ちなつ「ま、まだ死んだと決まったわけじゃ……」

ちなつ「ここですることは……>>31ね」

埋める

ちなつ「う、埋めよう」

ちなつ「埋めて全部無かったことにしよう、うん!」


ちなつ「はぁはぁ……た、大変だった……」

ちなつ「授業中なおかげで誰にも見つからなかったと思うけど……」

ちなつ「あと、血の処理もしなきゃ……」

ちなつ「早く、ごらく部の誰かが来る前に、急がないと……」


ちなつ「ああ、もう……血が落ちない!」

ちなつ「早くしないとっ、早く、はやく!」

ちなつ「なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないのよ!」

ちなつ「こ、これでいいかな……? 変なところはないよね?」

あかり「あ、ちなつちゃーん」

ちなつ「」ビクッ!

あかり「? どうしたの?」

ちなつ「う、ううん、なんでも!」

あかり「そっか、よかったー。ちなつちゃん、授業お休みしてたから、あかり心配してたんだよー?」

ちなつ「あ、ごめんね……ちょっと気分が悪くなったから部室で休んでたの」

あかり「ええっ、ちなつちゃん大丈夫なの!?」

ちなつ「あ、うん、もう平気だから」

ちなつ「あの、ちょっと変なこと聞いていい?」

あかり「ん?」

ちなつ「部室、変なところとかないよね?」

あかり「え、変なところ?」

ちなつ「いつもと違うところとか……」

あかり「う~んと……」キョロキョロ

あかり「>>40

なんだか、鉄臭い気がする……かも?

あかり「あれ、そういえば……?」

ちなつ「え?」

あかり「なんだか変な匂いがするかも……鉄臭いっていうか、う~ん」

ちなつ「き、気のせいじゃないかな!」

あかり「そうなのかなぁ」

ちなつ「そうだよ、私はそんなの感じないし」

あかり「じゃあ、やっぱりあかりの気のせいかぁ」

ちなつ(あれだけ出血してたし、そう簡単にはいかないわねやっぱり……)

ちなつ(でも、誤魔化せた……よね?)

結衣「あ、二人ともいたんだ」

あかり「あ、結衣ちゃん」

ちなつ「あ、結衣せんぱ~い!」

結衣「っと……二人とも京子知らない?」

あかり「京子ちゃん?」

ちなつ「」ドキッ

結衣「実はさ、昼休みからいなくて……授業にも出ないし……」

ちなつ「私は知りませんよ? ただ単にサボりじゃないですか?」

あかり「あれ、でもちなつちゃんも、お昼からの授業休んでたよね? 一緒じゃなかったの?」

結衣「そうなの?」

ちなつ「あ、はい、その……私は調子が悪くて部室で休んでて」

結衣「京子もサボるんだったら、部室に来てそうだけど……」

ちなつ「き、来てませんよ?」

結衣「まあ、あいつのことだしあんま気にしててもしょうがないのかな」

ちなつ「そうそう、そうですよ!」

あかり「でもちょっと心配だね~」

結衣「まあ、明日何食わぬ顔で学校来てそうだし」

結衣「京子がいないのなら、今日はもう帰ろうか?」

ちなつ「そうしましょう! 結衣先輩一緒に帰りましょ~」

腹黒ってレベルじゃねーぞ

―次の日―

結衣「京子、今日学校来てないんだよ……」

あかり「え、何かあったのかなぁ?」

結衣「というか、昨日家にも帰ってないみたい。親御さんから、来てないかって電話があったから」

ちなつ「……」

あかり「そ、それって家出とか……?」

結衣「解らない。もしかしたら、京子に何かあったのかも」

結衣「色々と聞いて回ってみたけど、やっぱり昨日の昼休みから京子を見た人はいないみたい」

ちなつ「……」

結衣「ねえ、ちなつちゃん? 何かしらないのかな?」

ちなつ「何ですかそれ……結衣先輩は私が怪しいとか思っているんですか?」

結衣「怪しいっていうかさ……昨日、授業休んだんでしょ?」

結衣「京子は昼休みからいなくなって、ちなつちゃんがそのお昼からの授業休んでたんじゃ、何かあるんじゃないかって思うのが普通じゃないかな?」

ちなつ「私は本当に具合が悪くなって、休んでただけなんです……」

ちなつ「それに、京子先輩が私と何かあったとして、どうしていなくなるんですか」

結衣「それは……う~ん」

ちなつ「京子先輩がいなくなって得する理由なんて……私にはないですよ」

結衣「それは、そうだね」

ちなつ「その……私が怪しい状況なのは解りますが、本当に私は何も知らないんです……信じてください」

結衣「……うん、そうだねごめん。悪かったね」

結衣「憶測だけで色々と疑うのは良くないよな」

結衣「京子がどこに行ったのか……色々と学校の人に聞いて回ってみようか」

ちなつ「はい」

ちなつ(なんとかこの場は誤魔化せたけど……)

ちなつ(いつまで誤魔化せるかは怪しい)

ちなつ(なんとか私から疑いを逸らさないと……)

ちなつ(でもどうすれば……?)


1.色々と工作する
2.誰かに罪をなすりつける
3.いっそのこと結衣先輩も……
4.その他

>>63

2

ちなつ(そもそもなんで私がこんな思いをしなきゃいけないのよ!)

ちなつ(そうよ、京子先輩が勝手に死んだだけなのに……!)

ちなつ(でも、このままじゃ捕まる、それだけは嫌)

ちなつ(そうだ、誰かに罪をなすりつけたら……!)

ちなつ(でも、誰に……?)


>>70
(七森中以外の人はNG)

櫻子

ちなつ(櫻子ちゃんでいいか。単純でやりやすそうだし)

ちなつ(どうすればいいかな……)


結衣「あんまり有力な情報はなかったね」

あかり「うん……」

結衣「お昼休みからいなくなったのが痛いな、見かけても気にしないだろうし」

ちなつ「明日も頑張りましょうよ。きっと何か手がかりがあります」

結衣「うん、そうだね。ありがとうちなつちゃん」

―その夜、学校―

ちなつ「」キョロキョロ

ちなつ「よし、誰もいないよね、こんな時間だし」

ちなつ「とりあえず、京子先輩が身に着けている私物が、櫻子ちゃんのところで見つかれば疑いを向けられるはず」

ちなつ「だから、京子先輩を掘り起こさないと」


ザックザック


ちなつ「うっ……酷い状況……触りたくない」

ちなつ「手袋して……えっと」ゴソゴソ

ちなつ「携帯に財布に学生証……か」

ちなつ「まあ、普段持ち歩くのって言ったらこんなものよね」

ちなつ「じゃあもういいかな……」

ひるめしだわー

ちなつ「で、これをどうやって櫻子ちゃんのところに……」

ちなつ「う~ん……」


1.こっそり鞄の中に
2.家に遊びに行って置いていく
3.その他


>>100

kskst

ちなつ「う~ん、いきなり直接やるよりかは、まず机の上とかに置いて、関係を匂わせてから……」

ちなつ「うん、それがいいわね。じゃあ、見て一発で京子先輩のって解る学生証で」

ちなつ「……っと、それだったらもうちょと騒ぎになってからのほうがいいか」


―次の日―

結衣「昨日も戻らなかったみたいで、捜索願を出したみたい」

ちなつ「そうなんですか……」

ちなつ(ということは、学校の方でも何かしら言うはず)

ちなつ(そのあとに仕掛けるのがいいよね、きっと)

先生「――というわけで、些細な事でもいいので何か知ってる人がいたら、報告してください」

先生「ではHRは終わります」


ザワザワ

モブA「行方不明だってー怖いよねー」
モブB「でも情報って言っても、私その歳納って人の顔とか知らないし」
モブA「だよねぇ」


あかり「すっごい騒ぎになっちゃったね……」

向日葵「あの赤座さん、歳納先輩がいなくなったのは本当なんですの……?」

あかり「あ、うん……本当なんだ」

向日葵「いつからですの?」

あかり「二日前から……二日前の昼休みからどこに行ったのか解らなくなって……」

櫻子「二日前かー、う~ん……駄目だ、記憶にないなー、向日葵は?」

向日葵「私も……お役に立てなくてごめんなさい」

あかり「あ、ううんっ、そんな気にしなくていいよぉ」

ちなつ(これだけの騒ぎになれば……)

ちなつ(あとは誰にもバレないようにこの学生証を、桜子ちゃんの机の上に)

ちなつ(となると、放課後まで待ったほうがいいかな)


―放課後―

ちなつ「」キョロキョロ

ちなつ「うん、誰もいない」

ちなつ「じゃあ、これを置いておいて」

ちなつ「これで、少なくとも私の疑いは一時的に櫻子ちゃんのほうに行くはずね」

ちなつ「ここからさらに手回ししておいたほうがいいのかな……?」


1.する
2.しない

>>125

1

ちなつ「そもそも、これって関わりを示す証拠にはなっても、殺した証拠にはならないよね」

ちなつ「埋めた京子先輩が、この先見つからないとは言い切れないし……」

ちなつ「見つかった時のためにも、櫻子ちゃんが殺したように思わせないと駄目ね」

ちなつ「とはいっても、どうしようかなぁ」

ちなつ「京子先輩死んじゃったの二日も前だし、今から出来ることって……」

ちなつ「う~ん……」

>>9のことなら俺が書いたのじゃないのでスルーで
じゃないと平然としてるあかりが怖すぎないか

ちなつ「――そうだ」


―次の日―

ザワザワ

あかり「あれ、なんか教室が騒がしいね?」

向日葵「どうしたんでしょう?」

櫻子「あれ、なんか私の机に人だかりが」

向日葵「櫻子、あなたなにかしましたの?」

櫻子「いやー、なんも記憶にないけどなー」

櫻子「おーい、なんかあったのー?」


ザワザワ ヒソヒソ


櫻子「な、なんなのさ、これ?」

向日葵「わ、私に聞かれましても……」

モブA「あのー、大室さんの机の上にこんなのがあったんだけど」

櫻子「え、これって……」

あかり「京子ちゃんの学生証……」

モブB「これ、いなくなった歳納さんのだよね? なんで大室さんの机の上に……」

櫻子「し、知らない!」

モブA「ほんとに? じゃあ、なんでこんなのがあったの?」

櫻子「そ、それは……」


ヒソヒソ ヒソヒソ


櫻子「うぅ、なんだよ……私ほんとに知らないのに」グスッ

向日葵「ちょっとみなさん、落ち着いてください」

向日葵「こんなの誰かの悪戯に決まっていますでしょう?」

向日葵「犯人が、自分で証拠になるようなものを置いているわけないじゃありませんか」

あかり「そ、そうだよぉ」

モブB「まあそうだとは思うけど……」

モブA「でも、だったらなんで大室さんの上に置かれてたのかしら?」

向日葵「どうせただの愉快犯でしょう。誰でも良かったに決まってますわ」

モブB「まあ、そうなのかな……」

モブA「でも、一応あんなことあったんだから、このこと警察に言わないといけないんじゃない?」

向日葵「それは……そうですわね」

向日葵「それじゃ、この話はおしまいですわよ」


櫻子「向日葵ありがとな~」

向日葵「全くあなたは……いかにも怪しいんですから、ちょっとは言い返しなさいよ」

ちなつ(まあ、こんなものかぁ)

ちなつ(とはいえ、多少は櫻子ちゃんが怪しいってのを印象付けれたらいいか)

ちなつ(多分、この件で櫻子ちゃんに警察が介入してくるはず)

ちなつ(そこでなにかしら、決定的なものが見つかれば……)

ちなつ(櫻子ちゃんが犯人になって、晴れて私は自由の身)

ちなつ(ごめんね櫻子ちゃん……何かを得るためには犠牲が必要なの)

結衣「そう、大室さんの机の上に京子の学生証が……」

あかり「でもでも、櫻子ちゃんは関係ないよぉ!」

結衣「解ってる、解ってるさ」

結衣「でも……」

あかり「え?」

結衣「もしかしたらって思っちゃうんだ……」

結衣「今まで何も手がかりが無かっただけに……もしかしたらって何か知ってるのかもって」

あかり「そ、そんな結衣ちゃん……」

結衣「ははっ、酷いな私……でも、あかりだって、大室さんが何か関係してるんじゃないかって思わないか?」

あかり「そ、それはぁ……」


ちなつ(よしよし、上手く印象操作できてるみたい)

ちなつ(もうひと押しあれば……)

ちなつ(いま手元にある京子先輩の私物は、携帯、財布)

ちなつ(あと、京子先輩を掘り起こしたらまだ何かあるかもしれない、気がすすまないけど)

ちなつ(この状況で、櫻子ちゃんを犯人だと決定付けるためには……)


>>175

近いな
>>178

向日葵の鞄に携帯隠して櫻子に庇わせるという妄想をした

kskst

ちなつ「そうだ、京子先輩の携帯に、櫻子ちゃんの着信を入れたらいいんだ」

ちなつ「とはいえ、櫻子ちゃんの携帯からやるのはちょっとリスクが高いかな」

ちなつ「一応今はまだ行方不明扱いだし、こっちからかけてもおかしくないけど……」

ちなつ「むしろ呼び出して、都合よくなすりつけれるかも……?」

ちなつ「櫻子ちゃんなら、疑いもなくほいほい来てくれそうだしなぁ」

ちなつ「うん、きまり。そうしよっと」


トゥルルル トゥルル


櫻子「んー、電話だ……誰だろ?」

櫻子「って、歳納先輩!?」

櫻子「はい、もしもし!」

ちなつ『(一応声それっぽくして……えっと)あ、大室さん?』

櫻子「どうしたんですか!? 急にいなくなったりして!」

ちなつ『うん、理由あって帰れないんだ……で、お願いがあって』

櫻子「お願い? なんですか?」

ちなつ『今から学校、来てくれないかな? 出来れば誰にも言わず、一人で』

櫻子「え、一人で……ですか?」

ちなつ『お願い!』

櫻子「わ、解りましたっ!」

ちなつ「これでほんとに一人で来てくれるといいんだけど……」

ちなつ「まあ、誰かときたらまた別の手を考えるとして」

ちなつ「急いで準備しないと」

ちなつ「櫻子ちゃん、ちゃんと一人で来てくれるって信じてるからね」

櫻子「はぁはぁ……学校ついたけど」

櫻子「どこ行けばいんだろ……歳納先輩ー?」

ちなつ(よしよし、ちゃんと一人で来てるね、偉いよ櫻子ちゃん)

ちなつ(上手く、京子先輩を埋めたところに誘導してっと……)

ガサガサッ

櫻子「ん……今何か音が? 歳納先輩?」

ガサガサッ

櫻子「こっちから……? 先輩ですか?」

櫻子「ここ……?」

櫻子「歳納せんぱーい?」

櫻子「うう、夜だと暗くて解らないなぁ……」

ガッ

櫻子「うわっ!」ズテン

櫻子「いたた……なんか引っかかった」

櫻子「ひっ!?」

櫻子「え、こ、これ……暗くてよく解らないけど……」

櫻子「うちの制服っぽいし、リボンつけてるし……」

櫻子「としのう……せんぱい?」

ちなつ「すきあり♪」

バチンッ

櫻子「がっ……!?」

ちなつ「櫻子ちゃ~ん、気絶した?」

櫻子「」

ちなつ「うんうん、それじゃあ今から櫻子ちゃんは京子先輩殺しの犯人になってもらうね」

ちなつ「ごめんねー、私の自由のために犠牲になってね」

ちなつ「じゃ、まず凶器ってことでこの包丁持ってね」

ちなつ「っと、刺しておかないと不自然かな」

ザクザク

ちなつ「で、さすがに死体も、時間経ちすぎてて不自然だけど……焼いたら問題ないよねきっと」

ちなつ「ついでに、上手いこと目立って誰か来るだろうし」

ちなつ「そしたら、先輩に呼び出されて、この場にいた櫻子ちゃんが犯人ってことになって」

ちなつ「見事なハッピーエンド」

ちなつ「というわけで京子先輩、最後に私からのプレゼント」

バシャバシャ

ちなつ「出来るだけ目立つように燃えてくださいね」

ボッ


ボォォォォ


櫻子「うぅ……ん」

櫻子「私……?」

櫻子「え……燃えてる……? 先輩……?」

櫻子「なにこれ? 私何持って……?」


櫻子「え……誰?」

櫻子「ち、違う……私じゃ、私じゃない!」

櫻子「目が覚めたこうなってて……これも知らないうちに持ってて」

櫻子「信じてよ、お願いだから! 私じゃないっ……!」

ちなつ(そんなわけで、櫻子ちゃんは容疑者として逮捕された)

ちなつ(そして警察は……)


―――――――――
コンマ一桁が……

偶数→有能だった。おかしな点に気づき捜査続行
奇数→無能だった。解決したものとして捜査終了


>>240

ドキドキ

ちなつ(そのまま櫻子ちゃんが、今回の事件の犯人と決め付け、捜査は終了した)

ちなつ(こういう時は、警察の腐敗っぷりがありがたいものですね)

ちなつ(おかげで……)


ちなつ「結衣先輩、元気だしてください……」

結衣「ちなつちゃん……うん、ごめんね……」グスッ

結衣「もう、京子はいないのにな……」

ちなつ「大丈夫です、私が側にいますから」

結衣「うん、ありがとう……ちなつちゃん」


ちなつ(私、大勝利!)

ちなつ(色々と納得いかない人、主に向日葵ちゃんみたいな人もいるみたいですけど)

ちなつ(警察がもう動かないんじゃどうしようもないですよねー)

ちなつ(まあ、そりゃ京子先輩には悪いことしましたし、櫻子ちゃんも可哀想ですけど)

ちなつ(誰だって、我が身が可愛いに決まってるじゃないですか)





チーナ大勝利ENDってことでいいよね

第二部、向日葵真犯人捜索編マダー

>>1はもう続き書く気はないんですかね

いや、警察は捜査打ち切ってるし、中学生だけでどうにか出来るわけもないし
どう続けるかわからんよ。マジでミルキィホームズにでも頼むのか

誰か書いたらいいんじゃないの

櫻子が逮捕されてから一日が過ぎた

モブA「まさか…櫻子ちゃんが先輩を殺すなんて…」

モブB「あんなに元気な子が殺人なんて…」

モブC「でも確かな証拠があったわけだし…」

向日葵「…」

向日葵(私は…信じませんわ…櫻子が…人を殺す…だなんて…)

向日葵(櫻子は無実なのよ…!私が…その証拠を見つけだしますわ!)


こんな感じではよ

んじゃ夕飯食い終わった頃にまだ残ってたら書いてみる
俺でよければ

なげえ飯だな、おい

待たせた
ちょくちょく書いてみる

向日葵「まず最初に調べなければならない事は…」

向日葵「やはり、燃えた殺人現場ですわね」

ー殺人現場ー

向日葵「既に警察が調べ尽くして死体や凶器も無いけれども…」

向日葵「櫻子を犯人に特定するような無能な警察なんですもの。きっと見落とした犯人への手がかりがあるはず…」

向日葵「…!」

向日葵は何かを見つける

向日葵「これは…>>327

足跡

向日葵「足跡…?」

向日葵「…確か、櫻子が立っていたのはこの足跡がある場所とは別…」

向日葵「そしてこの足跡は焼け跡の外から続いている…」

向日葵「つまり…これはつい最近の足跡…」

向日葵「…ここは立入禁止になっている筈ですから…教師?…でも、この足跡は明らかに上履き…」

向日葵「つまり…七森中の生徒のもの…」

向日葵「この足跡は手がかりになるのでしょうか…」

向日葵「…勘を頼りに>>335へ行ってみましょう」

大室家

ーー大室家ーー

撫子「あら…古谷さん。櫻子の部屋を見たい?」

撫子「まあ…あなたならいいわよ。警察ばかりでうんざりだったところだったから…」

向日葵「では…お邪魔いたしますわ…」

ーー櫻子の部屋ーー

向日葵「あった…櫻子の上履き」

向日葵「…やっぱりさっき見つけた足跡とは違うもの…」

向日葵「あの足跡は櫻子じゃない…。まあそれは当然の事として…」

向日葵「…見つけた足跡は、櫻子の上履きよりも少し大きいようですわ」

向日葵「つまり…あの足跡の主は櫻子よりも足が大きい…」

ーー七森中ーー

向日葵「学校に戻ってきましたわ」

向日葵「戻ってきたはいいけれど…謎は増したばかり…現場にあった足跡の主が真犯人かどうかもわからないし…」

向日葵「とりあえず…聞き込みをしてみましょうか…」

向日葵「気軽に聞ける場所なら…」


① ごらく部
② 生徒会室
どちらか選択
>>346

2

ーー生徒会室ーー

綾乃「はあ…」ションボリ

千歳(綾乃ちゃん…あの件以降ずっと落ち込んどるなあ…)

千歳(…好きだった子が…うちの部員に殺られたってなると…落ち込むのも無理ないわなあ…)

ガチャ

向日葵「先輩方、おはようございます」

千歳「向日葵ちゃん。どないした?」

向日葵「先輩方にお聞きしたいことがありまして…」

千歳「うちらに聞きたいこと?」

向日葵「はい…昨日の…事件に関してなんですけど…」

綾乃「っ!!」

千歳「あー。今綾乃ちゃんその件で落ち込んどって…」

向日葵「真犯人を…見つけ出したいんです…」

千歳「え…」

綾乃「真犯人…!?歳納京子を殺したのは櫻子ちゃんじゃないってこと!?」

撫子→向日葵 ひま子
綾乃→櫻子   大室さん

まめちしきすぎてどうでもいいすっかそうっすか

向日葵「まだ証拠は見つかってはいませんけれども…」

向日葵「不自然じゃありません?あの櫻子が…人を殺すなんて…しかも本人は必死に否定していた…」

千歳「確かに…うちだってまだ信じられへんよ…」

綾乃「私だって…」

向日葵「つまり…京子先輩を殺した真犯人が櫻子を犯人に仕立てあげた…そう私は考えていますわ…」

千歳「おおー」

綾乃「そ、それで誰なの!?真犯人は!」

向日葵「それを知る為に…昨日の事件前後について…何かあったらお二人から聞き出したくてここへ来ましたの…」

綾乃「そ、そうなの…」

千歳「…そういえば」

>>355
そこまで詳しく見てないにわかなんだ
すまん

千歳「一昨日…櫻子ちゃんが逮捕された前日の事や」

向日葵「ええ…」

千歳「うちがたまたま妹とスーパーへ買い出しに行ってたんよ」

千歳「それは夜の事だったんやけども…スーパーまで歩いてる途中にたまたま見かけたんや」

向日葵「何を見かけましたの…?」

千歳「…学校方面に走っていく櫻子ちゃんをや」

向日葵「!」

向日葵「櫻子を!?」

千歳「声をかけようとしたんやけど…急いで走っていったんで話しかけられへかったんや」

綾乃「大室さんが一昨日の夜に学校に用事でも…」

千歳「…その数時間後にはナイフを持った櫻子ちゃんが見つかったって話やけども…」

向日葵「そんな!ありえませんわ…!」

千歳「そう信じたいけど…うちが話せるのはこれくらいや…」

綾乃「ごめんなさい…私も話せるような事は…」

向日葵「いえ…それだけでも確かな情報でしたわ。ありがとうございました」

向日葵(…生徒会室での情報収集はこれくらい…では次は…ごらく部…ですわね)

ーーごらく部ーー

向日葵「お邪魔しますわ。…あら」

あかり「あ。向日葵ちゃん」

向日葵「赤座さん…だけなのですか?後のお二人は…」

あかり「結衣ちゃんとちなつちゃんはデートって言ってたよぉ」

向日葵「デート?」

あかり「京子ちゃんの件で落ち込んでる結衣ちゃんをね、ちなつちゃんが慰めてあげたらなんだかいい感じになったらしいんだよぉ」

向日葵「お二人にも聞き込みをしたいのですけれども…」

あかり「確か…ちなつちゃんの家に二人で行くとか言ってたよ」

向日葵「そうですか…わかりました。赤座さん、ありがとうございます」スタスタ

あかり「…何の聞き込みかわからないけどあかりは一切聞かれてないよぉ」アッカリーン

ーー吉川家ーー

向日葵「確かここが吉川さんのご自宅でしたの」

向日葵「…」ピンポーン

向日葵「…」

向日葵「出て来ませんわね…」ピンポーン

向日葵「…」

向日葵「…本当に中にいるんですの?」

向日葵「…」カチャカチャ

向日葵「ドアの鍵がかかってないですわ」

向日葵「…ちょっと中に…入ってみましょう…」ガチャ…

ちなつ「んあ…結衣せんぱっ…んんっ///」チュパチュパ

結衣「んん…んちゅ…ちなつちゃ…激し…んん…」チュパチュパ

ちなつ「っはあ…///」

結衣「はあはあ…ちなつちゃんったら…獣のようなキスをするんだね…」

ちなつ「だって~結衣先輩がキスしていいって言いますから~。それに私達もう付き合ってるんですよ~。今さっきお互いの性感体を知る仲になったじゃないですか~///」ハァハァ

結衣「まあ…そうだけどさ…」

向日葵「あの…ちょっとよろしいでしょうかお二方…」

ちなつ・結衣「!!?」

ちなつ「ひ、向日葵ちゃん!?」

向日葵「すみません…インターホン押しても反応がなかったもので…」

結衣「み、見てた…?」

向日葵「ええ…お熱いですわね…と、言う感じでしょうか…」

ちなつ「えへへ…」ハァハァ

結衣「ま、まあ…あがってくれ」

ちなつ「ちょっと結衣先輩!二人だけの熱い時間は!?まだ夜にもなってないですし!それにここ私の家だし!」

結衣「まあまあ。古谷さんはちなつちゃんに用事があって来たんだろうし、いいじゃないか」

向日葵「結衣先輩…にも用事はありますの」

結衣「私とちなつちゃん両方にか?」

ちなつ「……」

ーー茶の間ーー

結衣「京子と大室さんの事件…について…か…」

ちなつ「ふ、ふーんー」

向日葵「私は櫻子の無実を証明したくて、手がかりを探す為に皆様へ聞き込みをしていまして…もし何か不自然なこととかがあったら私に教えていただけないでしょうか…?」

結衣「うーん…。…ごめん…特にはないな…」

向日葵「そうですか…。古谷さんは?」

ちなつ「…えーとねえ…。…あ!思い出した!」

向日葵「何かありますの!?」

ちなつ「うん。あれは確か…一週間前くらいだったかな…」

>>389古谷さんじゃねえ吉川さんだ

ちなつ「私…たまたまトイレに行った時…見ちゃったんだよね」

結衣「何をだ…?」

ちなつ「…櫻子ちゃんと…京子先輩が言い争ってたところを…」

向日葵「なんですって!?」

ちなつ「話の内容はよく聞こえなかったんだけど…二人とも大声で怒鳴ってたんだよ…。私、止めようと思ったけど…なんだか怖くて…」

結衣「まあ…いきなりそんな場面に出くわしたら慌てるよな普通…」

ちなつ「とにかく…櫻子ちゃんと京子先輩の間には何かトラブルがあったと思う…。うう…今思い出してみたらあそこで止めるべきだったよね…」グスリ

結衣「ちなつちゃん…」

向日葵「そんなことがあったのですか…」

向日葵「吉川さん…これは大きな手がかりになりましたわ」

ちなつ「真犯人を探すんだったら私も協力するよ!」

向日葵「え?」

ちなつ「だから、一緒に捜査しようよ!…私も、櫻子ちゃんが犯人だって信じられないしさ…」

向日葵「吉川さん…」

結衣「でも…ここは古谷さんに任せておけばどうだ?」

ちなつ「結衣先輩?」

結衣「ほら…固まって捜査するより別れて捜査したほうが手がかりは見つけやすいと思うしさ」

向日葵「確かに…そうですわね」

結衣「それに、今日はまだちなつちゃんと…///」

ちなつ「結衣先輩…///」

向日葵「でしたら…私は引き続き一人で捜査を再開しますわ」

結衣「うん。頼むよ。私達も私達なりに手がかりを探してみるからさ」

向日葵「わかりましたわ。ではお互いご検討を」

ちなつ「うん♪」

向日葵「では、お邪魔しましたわ」ガチャ…

結衣「さて…ちなつちゃん///」

ちなつ「あ…結衣先輩~///」

ちなつ(…ちっ。向日葵ちゃんと一緒に捜査してあかりちゃんあたりを真犯人にしようと思ったけど…)

ちなつ(でもまあ…まだ時間はあるよね。とりあえずは明日以降かな。まさか私が犯人だとは向日葵ちゃんも気づきはしないだろうし…フフフ…)

向日葵「とりあえず…手がかりはいくつか手に入れた…」

向日葵「事件前日の夜に学校に向かう櫻子…そして、一週間前に言い争っていた櫻子と京子先輩…」

向日葵「…これではやはり櫻子が…」

向日葵「いや…私はまだ信じませんわ…真犯人は…必ずいる…!」

千歳「おー。向日葵ちゃん」

向日葵「あ。千歳先輩」

千歳「どうや?聞き込みは」

向日葵「それがまだあんまり…謎を呼ぶばかりですわ…」

千歳「そうかあ…うちらもうちらなりに聞き込みしてみたんよ」

向日葵「え?」

千歳「2年の同じクラスの子だけな。でも情報は得られんかったわ…すまんな」

向日葵「いえいえ…とてもありがたいですわ」

千歳「綾乃ちゃんも聞き込みに協力してくれたし、やっぱりみんな櫻子ちゃんを信じてるんやろうな…」

向日葵(そうよね…みんながそう信じてるんなら…探すしかないですわね…真犯人を…!)

向日葵「…気付けばもう夕方ですわね」

千歳「捜査はまた明日やなあ」

向日葵「ですわね。先輩方も協力して下さってありがとうございました」

千歳「ええんよ。うちらは明日からも頑張るで」

向日葵「結衣先輩とちなつちゃんも協力してくれているそうですし…何か明日には手がかりが見つかるといいのですが…」

千歳「まあ…お互い頑張ろうな」

向日葵「はい…!」

こうして捜査の一日目は皆の団結を固めて終わっていく

悪夢がそこまでやって来ているとは知らずに……

翌日

ーー七森中ーー

ちなつ「おはよー」

ちなつ「ま、誰もいないよね。朝早く学校が開く時間に来たし」

ちなつ「さて…あかりちゃんのロッカーは…ここだね」

ちなつ「あかりちゃんには京子ちゃんを殺した真犯人になってもらうんだ~♪」

ちなつ「あかりちゃんのロッカーにこれを入れておけばいいよね♪」

ちなつ「いざという時の為に採取しておいた京子先輩の髪の毛と爪!」

ちなつ「これで櫻子ちゃんは安心して戻ってくるしみんなハッピー!目立ちもしない誰かさんが消えるだけ♪」

ちなつ「あははははっ!」

数時間後

あかり「おはようみんなぁ~」

ちなつ「おはよーあかりちゃん♪」

向日葵「皆さんおはようございます」

ちなつ「向日葵ちゃん!今日こそは真犯人の手がかり…見つけようね!」

向日葵「そうですわね…ここではしゃぐ櫻子をまた見たいですし…」

あかり「なになに~二人は何かやってるの~」

ちなつ「あかりちゃんは別に関わっても関わらなくても変わらないよ~」

あかり「そんな~ひどいよちなつちゃん~」アッカリーン

向日葵(今日こそは…必ず…!)

ちなつ(向日葵ちゃんはちょっと厄介だなあ…。あー向日葵ちゃんを真犯人にすればよかったかなーそれはさすがに無理か~)

ちなつ(ま、今日中にうまい事ロッカーを調べるよう私が指摘すればいい…)

ちなつ(じゃあねあかりちゃん…今まで楽しかったよ…特には思い出ないけど)

ーー昼休みーー

向日葵「じゃあ私は…昼休みの間に1年のクラスに聞き込みをしますわ」

ちなつ「私は怪しい物とか無いか探してみるみるよ」

向日葵「わかりましたわ。では…」スタスタ

ちなつ「…」

ちなつ「これで、ロッカーの中を私が探せばいいかな♪」

ちなつ「タイミングが大事だよね…10分後…くらいにしようかな~」

ちなつ「昼休み終わる直前とかでもいいかな~ふふふ~」

ちなつ「こんなくだらない事早く終わらせて結衣先輩とイチャイチャしたーい♪」スタスタ…

キーンコーン カーンコーン♪

向日葵「はあ…情報は聞き出せませんでしたわね…」

あかり「あれー…」

向日葵「あら、どうかしましたの?赤座さん」

あかり「ちなつちゃんがいないんだよぉ」

向日葵「そういえば…。吉川さんも捜査をしていた筈ですから…少々遅れてるのでしょうか」

あかり「捜査って何の事~あかりわからないよ~」アッカリーン



そして、それは放課後の事だった…

放課後

あかり「ちなつちゃん…結局戻って来なかったね…」

向日葵「放課後になるまで戻って来ないのは…変…ですわね…」

あかり「ひょっとしたら結衣ちゃんと一緒にいるかもしれないからあかりはごらく部を見てくるよぉ」

向日葵「私は保健室でも…もしかしたら体調をくずされたのかもしれませんし」

あかり「うん…」

スタタタタ…

ごらく部

あかり「あれ…ちなつちゃんも結衣ちゃんもいないよぉ」

あかり「またちなつちゃんの家に行ったのかなあ…」

あかり「携帯に連絡してみようかなあ…」

あかり「うーん…」モジモジ

あかり「考え事してたらトイレしたくなって来ちゃったよ~」

ーートイレーー

あかり「トイレ~トイレ~」

あかり「トイ…」

あかり「れ…」

あかり「……」

あかり「あっかりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいん!!?」


そこにはナイフで心臓を貫かれた

変わり果てた

『吉川ちなつ』の姿があった……

ちょっと風呂入ってくる

ちゃんと収拾つくよなこれ?

ちなつ「」

あかり「あ…あわわわわ…わわわ…」

あかり「み、みんなを呼ばなきゃ~~!」アッカリーン

数分後

向日葵「んなっ…よ…吉川さんっ!?」

綾乃「いいいい嫌ああああああああああああああああああああああああ」

千歳「あかん奮えが止まらへん…」

結衣「う、嘘だろ…」

ちなつ「」

結衣「ちなつちゃんが…死んだ…」

綾乃「な、なな、なんで…なんで…吉川さんが…」

綾乃「こんなの…罰金バッキンガムよおおおおおおおおおおおおおおお」

向日葵「あ、赤座さんが…見つけましたの…?」

あかり「う、うん…あかりが…見つけた時は…こうなってて…」

向日葵「これは…」

ちなつ「」

向日葵「息をしてない…死んで…いますわ…」

結衣「そ…んな…」

向日葵「し、死因は…このナイフ…ですかね…」

千歳「ひ、向日葵ちゃん…死体の検査は警察にさせたほうが…」

向日葵「無能な警察を呼ぶ前に…私達で調べられることを調べたほうがいいですわ」

向日葵「犯人の…手がかりが見つかるかも…しれませんし…」

千歳「は、犯人!?」

結衣「や、やっぱり…」

向日葵「ちなつちゃんは…誰かに殺されたんですわ…」

あかり「こ、この学校の誰かなのぉ…?」

向日葵「それを…今から調べますわ…」ゴクリ

向日葵は恐る恐る死体の周りを見回してみる

向日葵「…!」

向日葵「これは…スタンガン?」

結衣「ちなつちゃんの横に落ちてたのか…」

向日葵「はい…これは犯人が使ったのでしょうか…」

綾乃「スタンガンだなんて…や、ヤクザ絡み…!?」

向日葵「…!これは…」

あかり「焼けた…携帯電話…?」

向日葵「これも死体の横に落ちていましたわ…」

結衣「おい…見つけ出せば見つけ出すほどわけがわからなくなるぞ…」

向日葵「携帯電話は完全に破壊されていますわね…」

千歳「そ、そろそろ警察を呼んだほうがええって…」

そして死体を見つけた教師が警察を呼び、事件は学校中を騒がせた

モブA「ま、まさか…また殺人が起きるなんて…」オドオド

モブB「どうなってるのよこの学校!?」

ーー事件現場ーー

警部「高木君。死体の身元はどうかね?」

刑事「はい。被害者はこの七森中学校の生徒、吉川ちなつさんだそうで…」

警部「ふむ…死因はこのナイフか…。何か落ちていた物に犯人の手がかりとなる物は?」

刑事「それが目暮警部…死体の周りにはこれといった物は落ちていなくて…」

警部「何ぃ?これはお手上げかもなあ」

あかり「ひ、向日葵ちゃん…勝手に現場の物を持ち込んでよかったのかなあ…」

向日葵「無能な警察に捜査を任せていては犯人を見つけ出せませんは。私達はこのスタンガンと焼けた携帯電話…この二つを調べ尽くして犯人を見つけ出しますわ…」

あかり「犯人はひょっとして…外にいる殺人鬼だとかは…」

向日葵「それはありえませんわ」

あかり「え?」

向日葵「犯人は昼休み中にこの学校の中にいた人物ですわ」

あかり「ええっ!?」

向日葵「今しがた、学校の出入口近くの教室にいた教師の方々に話を聞いてきましたの」

向日葵「昼休み中に外に出て行った人物はいなかったと…」

あかり「ええ~!?」

向日葵「教師の話を信じれば…昼休み中に学校にいた人物にしか犯行は不可能…。そしてこのごらく部の部室付近を出歩く人物に限定されてきますわ」

あかり「もしかしたらあかり達の中に~!?」

向日葵「まあ…あくまで私の推測ですわ。でも…」

あかり「でも?」

向日葵「私の勘だと…京子先輩の事件と今回の事件…無関係とは思えませんの…」

あかり「えええ~」

向日葵「まあ…その謎を解く為に…解けるかはわかりませんが…今からある場所に行きますわ」

あかり「ある場所?」

向日葵「警察ですわ」

あかり「えええ!?向日葵ちゃん何か悪いことしたの~!?」

向日葵「違いますって。赤座さんは別に来ても来なくてもいいですけれども」

あかり「そう言われると気になるからあかりも行くよぉ」

向日葵「では行きますわよ。時間はあんまりないですわ」

ーー警察ーー

警官「ああ~?面会?」

向日葵「ええ。よろしいでしょうか…?」

警官「ああ勝手にどうぞ。わしは今競馬の予想に忙しいんだ。ったく…どうしてわしがこんな所の留守番なんか…」

向日葵「では行きますわよ。赤座さん」

あかり「面会ってもしかして…」

向日葵「…ええ」

向日葵「櫻子、私ですわよ」

「…!その声とおっぱいは!!」

櫻子「向日葵~!!」

あかり「櫻子ちゃん!」

向日葵「なんでおっぱいまでわかりますの…。まあいいですわ。あなたには知らせる事と聞きたい事がありますわ」

櫻子「どうしたどうした~!?なんかあったのか~」

向日葵「吉川さんが…殺されましたわ」

櫻子「うえええええええええ!?」

向日葵「で!あなたには逮捕された前日からの出来事を聞きたいのですわ!」

櫻子「ちょっと待てって!一度落ち着かせろって」

向日葵「犯人が学校にいる内に聞き出したいのですわ」

あかり「???」アッカリーン

櫻子「ち、ちなつちゃんを殺した奴を探すっての!?」

向日葵「そうですわよ」

櫻子「それと京子先輩が死んだ事件と何の関係が…」

向日葵「いいから早く!」

櫻子「わ、わかったよー。うるさいおっぱいだなあ…。…えーと確かー」

櫻子「…あ。思い出した!事件の前日に私の机に京子先輩の学生証があったでしょ」

向日葵「ええ」

櫻子「その後、京子先輩から電話がかかってきたんだよ!」

あかり「京子ちゃんから!?」

向日葵「それで…京子先輩は何て?」

櫻子「大事な用事があるから学校に来てくれー。こんな感じだった!」

向日葵「携帯電話に会話の履歴とかありませんかね…」

櫻子「携帯電話は警察の人が持ってるよー」

警官「何?大室の携帯電話だあ?」

向日葵「ええ…確認したい事がありまして」

警官「そこの大室私物って書いてある引き出し漁れば出てくるよ多分。それより競馬中継だ。いけー3番…」

向日葵「ありましたわ携帯電話。…今すぐこれの通話記録を聞き出したいのですけれども…」

警官「通話の記録なんて今すぐにはできねえだろ。…待てよ。あのヘンテコ教授なら…。ちょっと待ってろ姉ちゃん」

向日葵「はい」

数分後

教授「やあやあなんだいゴリラ君ー!」

警官「だから人をゴリラ言うなって!…そこの姉ちゃんに協力してやれ。わしは競馬に集中したい」

向日葵「この携帯電話の通話記録を聞きたいのですけれど…」

教授「オー通話記録ねオーケーオーケー。これをちょちょいとはい!聞けるよー」

向日葵「ありがとうございます!」

ピッ

『あ、大室さん?』
『どうしたんですか!? 急にいなくなったりして!』
『うん、理由あって帰れないんだ……で、お願いがあって』
『お願い? なんですか?』
『今から学校、来てくれないかな? 出来れば誰にも言わず、一人で』
『え、一人で……ですか?』
『お願い!』
『わ、解りましたっ!』


向日葵「……」

櫻子「あー!それだよそれ!私と京子先輩の会話!」

向日葵「この通話の相手が京子先輩…。……」

向日葵「…あ。教授さん。ついでにこの焼けてしまった携帯電話の修復とかも出来ます?」

教授「あーこれは28秒ほど待たせちゃうけどオーケーかなー」

向日葵「オーケーですわよ」

教授「よし!じゃちゃっちゃとやっちゃおー」カチャカチャカチャカチャ

教授「…はい完成!」

向日葵「ありがとうございます」

櫻子「教授さんなにげにスゲー!」

向日葵「この吉川さんの隣に落ちていた携帯電話は…。…!!」

向日葵「…なるほど」

櫻子「どうしたどうした!?説明してくれー」

向日葵「ここで説明していては時間の無駄ですわ。一刻も早く学校に戻らなくては…」

櫻子「なんでだなんでだ!」

向日葵「あなたには後で説明するから!急いで学校に!」

警官「急いでるならお迎えを呼んでやったぜ」

向日葵「え?」

警官「外に出たらそいつがいるから、目的地を言いな」

向日葵「い、いろいろとありがとうございます!」

警官「なあに。いいってことよ…って、わしの馬が負けたああああああああああああ」

バイク警官「ああ~。あなたが先輩の言ってた学生さんですね~」

向日葵「七森中まで急いでほしいのですけれど…」

バイク警官「はあ~い。じゃあ飛ばしますんで後ろに乗って僕に掴まってて下さいね~」

向日葵「はい…」ガシッ

バイク警官「…よっしゃ行くぜええええええ!両津のダンナ…じゃねえ!おっぱいのダンナあああ!七森中までマッハで行くぜえええ!」

向日葵「おっぱいのダンナって…」

ーー七森中ーー

刑事TA「目黒警部。死体周辺には怪しい物は見つかりませんでしたね」

警部「ふむ。千葉君はどうだった?」

刑事TI「僕も学校の中を見回りましたが、特には何も…」

警部「そうか…ならばやっぱお手上げ…」

「ちょっちゅまっち中学生…ですわよ!」

警部「なんだあ!?」

刑事TA「バイクが猛スピードで!」

バイク警官「おっぱいのダンナ!目的地到着だぜ!」

向日葵「ありがとうございましたわ」

警部「何なんだね君は!?」

向日葵「私に少し推理をさせていただきたいんですの。みんなをここへ呼んでいただけませんか?」

結衣「呼ばれてきたけど…」

綾乃「古谷さん…どうかしたの…?」

千歳「も、もしかして…」

向日葵「京子先輩殺人事件…そして吉川さん殺人事件…この二つの事件の謎を解明してみせますわ!」

警部「何ぃ!?」

結衣「ふ、二つの事件を解明って…」

綾乃「歳納京子の事件と今回の事件が関係が関係していたってこと!?」

向日葵「はい…関係というより…二つ合わせて一つの事件…ですわ…」

千歳「ほ、ほんまか…」

向日葵「まずは…京子先輩殺人事件の方から…解明していきますわ」

結衣「京子の事件…」ゴクリ

向日葵「京子先輩は櫻子が発見され逮捕されたあの夜に殺された…そうですわよね?」

綾乃「そ、そうじゃないのよ…だって火事があったのと…ナイフを持った大室さんが発見されたんだもの…」

向日葵「それは真犯人にでっちあげられた事…だとしましたら?」

一同「!?」

向日葵「…これ、京子先輩の携帯電話なのだけれど…」

結衣「動くのか!?京子の電話!」

向日葵「ウデの立つ教授さんに直していただいて…。…それで、京子先輩の携帯電話を拝見させてもらったら…京子先輩は毎日、携帯に日記をつける事を習慣にしていたらしいですわ」

結衣「そういえば…前にそんなの書いてたな…」

向日葵「まあ一言日記なのですけど…その日記が…毎日更新されてたのに5日ほど前から更新が止まっていますの」

一同「!!」

向日葵「つまり京子先輩が殺されたのは55日前…そう考えられますわ」

千歳「確かにそうやなあ…」

警部「しかし…証拠がそれだけだとすると…。そして二人を殺した犯人の証拠もまだ…」

向日葵「犯人の証拠は…。…今はまだいいですわ…。今は京子先輩の事件の解明…先輩方は聞いていますよね。先日、櫻子の机の上に京子先輩の学生証が置いてあって出来事を…」

綾乃「ああ…大室さんが私知らないってずっと部室で泣いてたわよね…。覚えているわ」

向日葵「あの出来事があったのは…この京子先輩の日記の更新がストップした後の事」

一同「!」

結衣「つ、つまり…」

向日葵「櫻子を犯人にする為の偽装工作…」

向日葵「そして真犯人は大きな証拠をこれに残していましたの」スッ

千歳「それは…!」

向日葵「お借りしてきた櫻子の携帯電話ですわ」

>>532
55日前じゃなくて5日前です

向日葵「先程櫻子と面会してきて櫻子から聞きましたのけれど…櫻子は京子先輩の事件直前に…京子先輩から電話で学校に呼び出されたそうですわ」

綾乃「ええっ!?」

千歳「お、おかしいやん…今の古谷さんの推理が正しければ…京子ちゃんは5日前には殺されてたって…」

向日葵「そうですわよね。死んだ人間から電話がかかるなんて…でも櫻子はそう言ってる…その音声もありますわよ」

一同「!!」

向日葵「皆さん…聞いていただけます…?」

ピッ

『あ、大室さん?』
『どうしたんですか!? 急にいなくなったりして!』
『うん、理由あって帰れないんだ……で、お願いがあって』
『お願い? なんですか?』
『今から学校、来てくれないかな? 出来れば誰にも言わず、一人で』
『え、一人で……ですか?』
『お願い!』
『わ、解りましたっ!』

結衣「今のが…その音声…なのか…?」

向日葵「ええ…死んだ京子先輩が喋っている…いや…この京子先輩と偽る人物は…」

綾乃「犯…人…!?」

向日葵「その通りですわ!今の京子先輩と名乗る人物の声をよく聞いていただきたいのですの」

ピッ
もう一度聞く

結衣「こ、この声は…」

綾乃「違う…よく聞くと歳納京子とは違う…!」

千歳「ま、まさ…か…」

向日葵「……」

「みんな~!!」

一同「!」

櫻子「櫻子ちゃん参上だよ!」

あかり「あかりもいるよー」

向日葵「櫻子!それに赤座さん!」

警官「こいつらが自分らも七森中に連れてけってうるさくてよ。仕方ないからわしが自転車でマッハで送ってやったんだよ」

バイク警官「先輩さすがでーすね~」

櫻子「バカな私でも今の話聞いちゃったら犯人わかっちゃったよ!」

結衣「犯人が…わかったって…」

櫻子「あの夜…呼び出された私は…電気ショックを与えられて気絶しちゃったんだ…」

綾乃「電気ショック…」

櫻子「その時一瞬見たんだ!夜でも目立つ…ピンクの髪を!!」

一同「!!!」

千歳「ぴ、ピンクの髪って…」

向日葵「…吉川さんの死体の隣に…これがありましたの…」

警部「これは…スタンガンではないか!」

綾乃「え、ええ!じゃあ…そのスタンガンって…」

向日葵「吉川さんの物…ですわ」

綾乃「つ、つまり…」

結衣「京子を殺した犯人は…」

向日葵「…吉川ちなつ。吉川ちなつが…歳納京子先輩を殺した真犯人ですわ!!」

一同「!!!」

あかり「あ、あかりだけ話についていけないよ~」アッカリーン

??「暗闇ではピンクパールもただの黒ずんだ玉なんですよ」

櫻子「くっそ~。ちなつちゃんの奴…私に濡れ衣を~。絶対許さないもん!絶交だもん!」

櫻子「…って…あれ?」

櫻子「あれあれ!?」

櫻子「ちなつちゃんも死んでる!?」

櫻子「え!?ど、どういうこと!?」

向日葵「ここからは…吉川さんの事件の解明ですわ…」

一同「…」

残念な子

向日葵「吉川さんも…京子先輩と同じように殺されたんですわ」

向日葵「それも…今日の昼休みの間に…」

櫻子「ええ!?じゃあ死にたてホカホカなの!?」

千歳「ホカホカかどうかはわからんなあ…」

向日葵「昼休みが始まる頃に…まだ生きていた吉川さんを目撃した人間はいましたわ。私と赤座さんですわ」

あかり「うん…確かに…昼休みが始まる時にはちなつちゃんは生きてた…よ…」

向日葵「その時、私と吉川さんで別れて京子先輩の事件の捜査をしていましたの」

櫻子「自分で殺っといて何が捜査だ~!」

向日葵「おそらくまた…誰かに濡れ衣を着せる計画でも立てていたのでしょうね…」

あかり(さっき見つけたあかりのロッカーに入ってたアレってそういう事だったのー!?)アッカリーン

向日葵「そして昼休みが終わり、放課後には吉川さんは…死体で発見された…」

櫻子「なんで昼休みの間って決めつけられるんだー?」

結衣「昼休み以降に殺されたって可能性もあるかもしれないだろ」

綾乃「確かに…外部の人間とかに…」

向日葵「それはありえませんわ」

綾乃「え…」

向日葵「七森中の出入口をずっと見ていた教師に聞きましたのですが、今日中に外部の人間は出入りしていないとの事…このセキュリティの中侵入者も考えにくいですわ」

あかり「じゃ、じゃあ…」

向日葵「この学校の中にいた人間が…犯人ですわ」

結衣「でも…なんで昼休みの間って限定するんだ?放課後殺したって可能性も…」

櫻子「そうだそうだー私がさっき言ったー」

向日葵「…昼休み以降にも生きていたとしたら…吉川さんは教室に戻って来るのが普通…ですわよ」

櫻子「へ?」

あかり「ちなつちゃんは昼休みが終わった後からずっと行方不明だったんだよぉ」

向日葵「そう。それは既に…吉川さんが何者かに殺害された後だったからなのですわ」

あかり「か、完全に殺されてたのぉ?」

向日葵「殺されていなければ、動き回る事が可能…縄などで縛られていた後も死体現場には見つかりませんでしたし…昼休み中に殺された…これが事実の筈…ですわ」

警部「ゴホン…で、肝心の犯人は誰なのかね?」

向日葵「昼休みという時間を考えると…生徒の可能性が高いですわね…」

綾乃「せ、生徒が!?」

向日葵「生徒が自由に動き回れる時間ですもの…昼休み中にごらく部付近のトイレ殺し、教室に戻ってきたのですわ…」

千歳「でも…殺したのが生徒やったとしても対象の人数は沢山やで…」

警部「どうやって人物を特定しろというのかね?」

向日葵(…吉川さんを殺した犯人は…吉川さんのここ最近の行動を思い出しとみればきっと手がかりが…!)

向日葵(…何より…大きな証拠もあるのだけれど…。今はそれ抜きで…犯人を特定してみせますわ…)

警部「沈黙かね?あー我々もさっさと切り上げて今夜のMステを見たいのだが…」

警官「ごたごた言ってねえで黙ってろってんだ!姉ちゃんが今考えてるだろうが!競馬の的中並に難しいぞこれは~」

バイク警官「犯人の足跡かなんかがあればいいんですけどもね~」

向日葵「…!!」

向日葵「それですわ!」

バイク警官「え?僕?」

向日葵「足跡ですわ!そう…私は京子先輩の事件の捜査中に…ある足跡を発見しましたの」

警部「ある足跡…というのは…」

向日葵「京子先輩の死体が発見された場所。焼け焦げた筈の場所に私以外の新しい足跡がありましたの。それも上履きの…」

千歳「や、やっぱ七森中の生徒なん!?」

結衣「ちょっと待てって…なんでその大きめの足跡がちなつちゃんを殺した犯人と関係あるんだ…」

向日葵「…!」

向日葵(今…何か違和感がありましたわ…)

綾乃「ど、どうしちゃったの…?また黙って…」

櫻子「しっかりしろー!おっぱい探偵!」

向日葵(私の胸は大きい…。…!!!)

向日葵「船見先輩…なんで…足跡が大きいと、わかりましたの?」

結衣「え?」

向日葵「まだ私は…見つけた足跡が大きいとは一言も…言っておりませんわよ」

結衣「!!」

綾乃「え、ええ!?」

千歳「ま、まさか…」

結衣「ち、違う!私も古谷さんと同じように…その現場を見に行ったんだ!」

向日葵「でしたら、足跡が私と船見先輩と見つけたもので合計3つになっていないとおかしいですわ」

結衣「っ!!」

現場荒らすなよ…

結衣「そ、その足跡が私だったとして!なんでちなつちゃんを殺した犯人に繋がるんだ!?」

あかり「そ、そうだよ…結衣ちゃんが人を殺すなんて…」

結衣「そ、そうだ!私は殺してない!!」

向日葵「不自然だと思っていましたのよ」

結衣「!?」

向日葵「いくら京子先輩を失った船見先輩だったとしても…たった1日で…吉川さんと簡単に付き合うのは…」

結衣「なっ…!?」

千歳「え!?二人が付き合ってたってホンマなのか!?ホンマなのか!?」

あかり「そ、そういえば…ちなつちゃんが京子ちゃんの件でショックになった結衣ちゃんを慰めて…いいムードになってたよね…」

向日葵「吉川さんは以前から船見先輩を敬愛していた筈…そんな吉川さんは今まで何度も…船見先輩にアタックしていたと考えてもおかしくありませんわ…それなのに今まで船見先輩と付き合えなかった吉川さんが…ただ慰めただけで付き合えますの?」

結衣「じょ、状況が状況だったからだよ…」

向日葵「それは…京子先輩が死んだという状況ですか…」

結衣「そうだ!その状況なら…」

向日葵「その状況なら…京子先輩を殺した犯人を探し出します…よね?」

結衣「!!」

結衣「そ、そうだったとしてもだ!!なんでその時点で私は犯人がちなつちゃんだと気づいているんだ!?」

あかり「ゆ、結衣ちゃん…」

結衣「おかしいだろ!!京子の事件の翌日だぞ!?犯人に気づく事はまず不可能だ!!」

向日葵「それはさっきの足跡の話に繋がってきますわ」

結衣「っ!」

向日葵「恐らく…誰よりも先に京子先輩の死体現場に足を踏み入れたのは船見先輩…あなただったんです」

向日葵「そこで…あなたは見つけたんですわ」

向日葵「焼け焦げた…京子先輩の携帯電話を…」

結衣「っ!!!」

向日葵「吉川さんの死体発見時にはその携帯電話は焼け焦げいた他、画面が完全に破壊されていた」

向日葵「それは、携帯電話を使い物にならなくする為に壊した…ですわよね?」

結衣「う…」

向日葵「恐らく…船見先輩が拾った時の焼け焦げただけの時点でしたら…使えたんですわ…その携帯電話は…」

結衣「くっ…!!」

向日葵「そしてあなたは先程の櫻子と吉川さんの通話を見つけ出す。録音された通話を聞き出す時間は充分ありましたわよね?」

向日葵「そして…あなたはいち早く京子先輩を偽っていた電話の主が…吉川さんだと気づいた」

バナナマン設楽状態だったのか

向日葵「それから、吉川ちなつという人間に殺意を覚えたのです」

向日葵「そんなあなたは上手く吉川さんに乗っかり、付き合い近づいた」

向日葵「恐らくこの間にボロを吐かせたかったのでしょう」

向日葵「そして、今日の昼休みに…吉川さんをナイフで殺した…。その時自分が持っていた焼け焦げた携帯電話を吉川さんが持っていたと偽造し、置いていった…」

向日葵「これがあなたの犯行の全てですわ!吉川ちなつさんを殺した…船見結衣さんの!!!」

結衣「っ!!!?」

あかり「そ、そんな…結衣ちゃん…が…」

綾乃「嘘…でしょ…」

千歳「あ、ありえへんって…」

櫻子「ま、まじ…な…の…?」

結衣「違う…」

向日葵「…」

結衣「私はやってないやってないやってないやってなあああああああああああああああああい!!」

向日葵「実は、京子先輩の携帯電話にもう一つ…日記がありましたの」

結衣「!」

向日葵「それも…京子先輩が殺された後の日に…」

あかり「え!?それってどういうこと!?」

向日葵「こう…書かれていましたわ…」スッ

『京子…お前の敵は必ず…私がとってやるからな…』

"かたき"ね

櫻子「て…敵!」

向日葵「かたき討ち…それが殺人の動機…なのですかね…」

結衣「う、うう…」

綾乃「ふ、船見…さん…」

結衣「…最初は」

結衣「最初は殺すつもりはなかったんだ…。ちなつちゃんにきちんと刑務所に入って貰えればそれでよかった…」

あかり「結衣…ちゃん…」

結衣「でも!!あいつは…あの女は何て言ったと思う!?」

結衣「今日の昼休みの事…!!」

~回想 昼休み~

ちなつ『ロッカーの件は昼休みの終わりにするとして…結衣先輩に会いに行こ~♪』

ちなつ『いつもはごらく部にいるよね♪』

ーーごらく部ーー

ちなつ『あ!結衣先輩~♪』

結衣『やあ。ちなつちゃん』

ちなつ『も~。二人っきりの時は呼び捨てでいいんですって~』イチャイチャ

結衣『……』

結衣『あ、あのさ…ちなつちゃん…』

ちなつ『だから呼び捨てでいいのに~。何です?』

結衣『京子の件…本当に…何も知らない?』

ちなつ『…何言ってるんですか~。あれは櫻子ちゃんが犯人って事で解決したじゃないですか~。まだ京子先輩と私が同じ時間にいなかった事がひっかかってるんですか~?』

結衣『それもまだ少しあるけど…一番ひっかかるのは…これだ…』スッ

ちなつ『…そ、それは!!』

結衣『京子の死体現場でさ…見つけたんだ…京子の携帯…この発信履歴の…大室さんにかけた通話…変…だよね…』

ちなつ『……』

結衣『なんというか…京子の声じゃないっていうか…』

ちなつ『…あーバレちゃったかー』

結衣『!?』

ちなつ『そこまでわかっちゃ、自白するしかないですよね』

結衣『じゃ、じゃあ本当に…』

ちなつ『はい。京子先輩をぶっ殺したのは私ですよ~♪』

結衣『ど、どうして…どうしてなんだ!!?』

ちなつ『あーぶっ殺したっていうか…まーあれは不運な事故ですよ。あまりにイチャイチャしてくる京子先輩がウザくてついイラっとして突き飛ばしたら死んだ…みたいな?』

結衣『……』

ちなつ『私だって殺そうとまでは思いませんでしたって!うっかり死んだ京子先輩が悪いんですよ~』

ちなつ『ま、死んでスッキリしましたよ。だって今まで私に何度となくしつこくイチャイチャしてくるんですもん。殺したくなりますよね♪』

結衣『お前だって…私に…同じ事をしてきた…だろ…』

ちなつ『ああ私のは本気の愛情ですよ。結衣先輩とベロチューしたいセックスしたい。それだけを思ってましたから。京子先輩はそこまで思ってないでしょうが!アハハハハハハハ!!』

結衣『うおおおおおおおおおおおお』

バチッ

結衣『う…うう…』バタッ

ちなつ『ふう…スタンガンはやっぱ役に立つよね♪いきなり殴り掛かって来るなんてチーナびっくりしちゃうよ~』

ーートイレーー

結衣『』

ちなつ『さてと…こうなったからには結衣先輩を完全に私のモノにしないとね…』

ちなつ『こうやって襲い掛かって来たらスタンガンで脅すか…。いや、こっちがいいかな…』スッ

ちなつ『鋭利な刃物!コンパクトで持ちやすい小型ナイフなんて♪』

結衣『うぅ…』ムク…

ちなつ『いざ私に襲い掛かってきたら心臓突き刺すぞってナイフで脅したり♪性的に襲うのは大歓迎なんですけどね~♪』

結衣『…う…うあああああああああああああああああああああああああ!』

ちなつ『…!?ゆ、結衣先輩…起きて…あっ!!』バシッ!

ちなつ『な、ナイフが…結衣先輩の手に!!』

結衣『はあ…はあ…』

ちなつ『ゆ、結衣先輩…止めましょうよ…ね…。愛する京子先輩も悲しみますよ…』

結衣『それを殺したのは…お前だろうがあああああああああああああああああああああああああ』

ちなつ『あ…ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!』

ザクッ!!

ーーーーーー

結衣「あいつの…あいつの態度さえ違えば…殺しは…しなかったん…だ…」ガク…

あかり「うう…結衣…ちゃん…」

千歳「あんまりや!!こんなのあんまりや!!」

櫻子「ちなつちゃんも船見先輩も…苦しいだけじゃないか…これじゃあ…夢なら覚めてよ…」

向日葵「けれどこれが…現実…なんですわ…」

綾乃「誰が悪いかなんて…決められないじゃない…!!」

「誰が悪いかは…わかりきった事だろうがよ」

バイク警官「せ、先輩~!」

向日葵「警官さん…」

警官「…」

警官「結衣ちゃんって言ったか」

結衣「うう…」

警官「どんな理由があろうとなあ…殺しちまったもんはそれで終わりなんだ…」

警官「殺した奴が何をしたかはこの際チャラってもんなんだよ。その殺意を止めてこそが…真っ当な人間じゃねえのかい」

結衣「う、うう…」ポロポロ

警官「ま、お嬢ちゃんならきっとすぐにやり直せるさ。わしだって何度クビになりかけたか覚えとらんがこうやってやり直してるのさ!」

バイク警官「ここまでカッコイイ先輩は見たことないなあ~大原部長に見せてあげたい~」

結衣「うう…京子…京子ぉ~」ポロポロ

警部「…高木君。逮捕だ…」

刑事「は、はい…」

あかり「ま、待って!も、もう少し…結衣ちゃんと話させて下さい…」グス

刑事「は…はあ…」

結衣「あかり…」

あかり「結衣ちゃん…泣かないでよ…ね?」

結衣「…そうだな。…泣いてちゃ…京子も悲しむよな…うん…」

綾乃「船見さん…」

向日葵「…はっ!!な、ナイフ!?」

結衣は隠し持っていた小型ナイフを取り出す

結衣「だから私は…悲しんでる京子のところまで…行くよ!さよなら…みんな…」

あかり「ゆ、結衣ちゃああああああああああああああああああん!!」

結衣「京子…待っててね…」

ザシュッ バタッ

あかり「計画通リーン」

こうして歳納京子殺人事件と吉川ちなつ殺人事件…

二つの事件の幕は閉じた…

その後向日葵は今回の推理により名探偵女子中学生として活躍

向日葵「次の殺人現場は…ここですわね!」

櫻子「うへえ…死体キモいから見たくないよ~」

向日葵「櫻子わがまま言うんじゃありませんの!私の助手として手を挙げて来たのなら協力しなさい!」

櫻子「ちぇー調子に乗りやがってこの探偵オパイオパーイホームズ!」

向日葵「なんですって~」

刑事「喧嘩してばかりですね…」

警部「今回は毛利君に頼むか…」

「あれれ~この死体変だよ~」 「このガキ!黙ってろ!」

警部「はは。もう来てるみたいだ」

向日葵「ほら!私達も調べますわよ!」

櫻子「はぁ~い」

ーー天国ーー

警官「よお。理香のオッサン。遊びにきてやったぜ」

神様「だからその名で呼ぶなと言っとろうが!…何の用じゃ」

警官「前来たばかりの若いお二人を見に来た」

神様「ああそれならほら。あそこじゃ」


京子「結衣ー動きたくないからミラクルンの漫画持ってきて~」

結衣「自分で行けよ!…ったく…しょうがないなあ京子は…」

京子「へへ…ありがと…」


警官「…天国でも元気そうじゃねえか」

ーー地獄ーー

ちなつ「きいいいい!なんで私だけ地獄なの!?結衣先輩とイチャイチャしたいいいいい~!」

ーー七森中 ごらく部ーー

あかり「じゃじゃーん!あかり登場だよ~」

あかり「今日は何しようかな~」

あかり「けん玉にしようかな!一人の時はこれだよね!」

あかり「でもけん玉はもう飽きたしなあ…」

あかり「…あ!一人人生ゲームしよう!これが結構楽しいんだよぉ」

あかり「…って」

あかり「誰かごらく部があかり一人だけだって気づいてよ~~~」アッカリーン


お わ り

長くなってしまったがこれにて終了

保守支援ありがとう

天国に行けば漫画読み放題か…よし!

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