織莉子「魔法少女狩り―――」(21)

織莉子「………鹿目まどか………」

眼を開き、この街の辿る末路を再び未来予知の魔法で垣間視た。

キリカ「織莉子?」

わたしの正面に座るキリカが、わたしの名を呼んで来る。

織莉子「あぁ、ごめんなさいキリカ」

キリカ「いや、わたしの事は気にしないでいいんだ。で、今呟いた少女は誰だい?」

織莉子「……………」

キリカ「……わたしは、何をしたらいい?教えてよ、織莉子」

織莉子「魔法少女狩り……実行する時が、来たわ」

キリカ「へぇ……面白そうだね。詳しく、聞かせてよ?」

見滝原の町外れに、キリカと二人で向かう。

キリカ「まずは、その巴マミ?を始末するんだね」

織莉子「ええ……」

巴マミ。
彼女は、鹿目まどかと知り合った場合魔法少女の契約を勧めてしまう。
鹿目まどかが契約してしまえば、わたし達ではどうにも出来なくなってしまう。


目的地へと到着する。
空き地の一角に、魔女結界があった。

寝る
書き忘れたけど、本編が好きな場合は閲覧注意
かなり胸糞になる予定

よし続けろ
そろそろ胸糞なやつを欲していたところだ

順調にうまくいけばハッピーエンドじゃね

さやか殺すと復活の為に契約しかねないな

結界の中へ侵入する。

織莉子「………キリカ」

キリカ「わかっているよ、織莉子」

これだけのやり取りで、キリカはわたしの思惑を察してくれる。
キリカは一人、結界の中枢へ向けて駆けだした。
その後を追うように、わたしもゆっくりと中枢へ向けて歩き始める。

遠くから、銃を撃つ音が響いて来る。

織莉子(……始まったようね)

中枢へ到着すると、わたしは巴マミに見つからないよう物陰に隠れる。

マミ「いきなり何なの、あなたは!?」

複数のマスケット銃を構えながら、巴マミはキリカへ向けて疑問の言葉を投げかける。

キリカ「今ここで死ぬキミに話す義理は無いね!」

放たれる魔力弾を、或いは避け、或いは弾きながら、キリカは少しずつ巴マミを追い詰めて行く。

マミ「くっ……」

魔女を倒したはずなのに、何故結界は崩壊しないのか。
きっと、巴マミはそんな疑問を抱いているに違いない。
新たに召喚したマスケット銃を手に取り、キリカに照準を合わせている。

キリカ「遅い遅い!」

態勢を低くし、巴マミの懐へ入り込んで銃を構えた右手向けて鉤爪を振りかざす。

マミ「そうは……させないっ!!」

左腕を伸ばし、その手からリボンを作り出す。
そのリボンを、キリカは右腕ごと切り刻む。

マミ「あくっ……!」

よろりと態勢を崩しながらも、背後に召喚した中型の大砲を地面向けて撃ち放っていた。
それは地面に着弾したかと思うと、辺りに煙をばら撒く。

キリカ「ちっ!目眩ましか!」

大人しく煙が引くのを待つ。
視界が晴れて来る。しかし、すでにそこに巴マミの姿は無かった。

キリカ「逃げの一手とは、臆病だね。素直に出てきなよ!」

マミ「………お望み通り、出てきてあげたわよ」

負傷した右手を庇いながら、左手にはマスケット銃が一丁。
恐らくあのマスケット銃は、特殊な細工を施した弾が装填されているはずだ。

キリカ「へぇ、逃げの一手をかました割には、潔いね。諦めたのかい?」

マミ「さぁ、どうかしら?」

不敵な笑みを浮かべながら、巴マミの背後から巨大な大砲が姿を現す。

キリカ「それが、わたしを倒す必勝の一手かい?その距離で撃ったって、どうせわたしには当たらないのに」

マミ「やってみなければわからないわよ?」

キリカ「いいだろう、それじゃあ試してあげるよ!」

挑発するような巴マミの発言に、キリカはあえて乗る。
時間遅延の魔法の範囲を狭め、鉤爪の本数を片手三本から五本に増やすと巴マミへ向けて走りだす。

マミ「はっ!!」

背後の巨大な大砲を撃ち放つ。
それをキリカは、容易く回避した。

マミ「もう一撃!!」

今度は左手に握ったマスケット銃を撃つ。
やはりそれも、キリカは易々と回避していた。

キリカ「さあ、終わり……!?」

巴マミの攻撃を全て回避したと思ったキリカは、完全に気を緩めていた。
撃ち放った弾丸は、キリカのすぐ後ろで炸裂したのだった。
その破片は、キリカの背に痛々しい程の傷をつけていた。

マミ「ふぅ……」

勝利を確信した巴マミは、緊張の糸を緩める。

その油断が、命取りだ。

マミ「さて、あなた。なぜわたしに攻撃を仕掛けて来たのか、聞かせてもらおうかしら?」

キリカ「ふ、ふふ……」

マミ「何がおかしいのかしら?」

キリカ「いつ、わたしが一人だと言った?」

マミ「………え?あぐっ!!?」

キリカの言葉の意味を理解する前に、わたしの水晶が巴マミの背を強打していた。

織莉子「……………」

マミ「ま、まさかっ……もう、一人、いたの……っ!!?」

片膝をつきながら、巴マミはわたしを驚いたような顔で見ていた。

織莉子「ごめんなさい、キリカ……傷は大丈夫?」

キリカ「ああ、なんてことはない」

そう言いながら、キリカはふらふらと立ちあがる。

織莉子「ちょっと待っていてね」

マミ「ぐっ……な、何が、目的なの……あなたたち……っ!?」

織莉子「識りたいですか?識りたいですよね。今ここで、貴女は死ぬんですもの」

マミ「こ、んな、ところ、でっ……!!」

織莉子「無理はしない方がいいですよ。手ごたえは十二分にあった。傷は浅くは無い筈です」

片膝をついたままの巴マミの頭に手を伸ばし、髪飾りとなっているソウルジェムを奪う。

マミ「わ、わたしのソウルジェム……っ、返し、なさい……!」

魔力の源、ソウルジェムを奪われた巴マミは、魔法少女姿から見滝原中学の制服姿へ変わる。

織莉子「ソウルジェム、返してほしいですか?」

マミ「っ……!」

織莉子「いい事を教えてあげますよ。ソウルジェムが砕かれると、どうなるか……いえ、言うよりは実践した方がわかりやすいわね」

髪飾りの形から宝石の形になった巴マミのソウルジェムをその場に置き、その真上にわたしの武器である水晶を浮かべる。

マミ「や、やめなさい、そんな馬鹿なことを!?」

その水晶を、容赦なくソウルジェム目掛けて落とした。
パキン、と小さい音を立てて、巴マミのソウルジェムは呆気なく砕けた。

マミ「やm―――」

巴マミは、糸が切れた人形のように地に倒れ伏した。

織莉子「わかったかしら?ソウルジェムは、魔法少女の魂そのもの。砕かれれば、当然魔法少女としての死が待っているわ」

マミ「    」

織莉子「………聞こえていないわね」

巴マミの死から少しばかり遅れて、魔女結界が完全に崩壊した。
残された巴マミの死体も、魔女結界の消滅と共にその姿を消した。

キリカ「……まずは一人、だね」

織莉子「ええ……」

鹿目まどかを魔法少女へと導く存在にして、鹿目まどかの守護者の一人。
魔法少女としては一番のベテランを葬ることに成功したのは、僥倖だったと言っていいだろう。

織莉子「さて、キリカ。帰りましょう?あなたの傷の治療をしなければ」

キリカ「ああ……ごめん、織莉子……手を煩わせちゃって」

織莉子「何を言っているのよ。わたしとあなたは、運命共同体でしょう?いつまでも一緒よ、キリカ」

キリカの腕をわたしの肩にかけて、歩きだす。
さて、次は誰がいいかしら……ふふふ。

あっけなくマミ退場のところで今日は寝る


実際おりマギのあそこでキリカ単独行動は無謀だよな
契約済みの残り2人も強敵だが…

あんこちゃんは固有がないからさくっといきそうだけどほむほむが鬼門すぎる

どうにか懐柔するしかないよね



おいどうした

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