希「のぞにこ」にこ「乙女式お悩み相談室っ!」 (19)

のぞにこ乙女式お悩み相談室とは……

日頃乙女が抱える他人にはなかなか話せない悩みを聞き、解決へと導く素晴らしい企画――


凛「こんにちはー!なんか相談を聞いてくれるって言うから来てみたにゃー!」


にこ「希、カギ」


希「はーいプシュッ」ガチャッ


凛「何で鍵閉めたの!?」


――ではない。

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にこ「で、凛っていつからその猫キャラ作ってるの?」


凛「お悩み相談は!?」


希「あ、にこっちそこ触れちゃう?」


にこ「だってねぇ?にゃーにゃー言ってるだけで猫名乗れるのなんて、猫ひろしくらいのもんよ?」


凛「ひ、酷い言われようにゃ……ていうか、相談室は!? 凛、お悩み相談してくれるって聞いたから来たのに!」


にこ「悩みを聞くと言ったな」


希「あれは嘘や」


凛「嘘なの!?」

にこ「受験に疲れた我々が」


希「ストレス発散の為に後輩を弄り倒す」


のぞにこ「それが乙女式相談室」


凛「お、乙女も相談もクソもないにゃ……! こ、こんな所にいられるか!凛は帰るにゃ!」


にこ「無駄よ」


凛「っ!? 勝手に南京錠が取り付けられてる……!」


にこ「諦めて受け入れなさい。それが宿命よ」


希「星空二等兵。これを乗り越えれば君は一歩大人になれるはずや」


凛「希隊長……勝手にドア改造したって後で理事長に言いつけてやるにゃ……」


にこ「止めなさい。廃校になるわよ」


凛「個人への罰で!?」


希「この間ことりちゃんがチュンチュンワガママ言ってたら『いい加減にしないと廃校にするわよ!』って言い放ったらしいよ?」


凛「おやつ抜きの感覚で廃校にされたら堪ったもんじゃないよ……」

にこ「で、話は凛の猫キャラについて戻るけど」


希「凛ちゃんはどっちかって言えば犬っぽいよね」


にこ「確かに。猫ってどっちかといえばあまり懐かないイメージじゃない」


希「その点凛ちゃんはチョロいからなぁ」


凛「チョロい!?」


にこ「食べ物にすぐ釣られそうよね。そうそう、真姫の名前連呼しながら飛び回ってるあたりとかも犬っぽいと思ったわ」


希「屋上で最初に練習した時に運動神経の良さを見せつけちゃう辺りもなんか犬っぽい」


凛「待って。その時2人居なかったよね?」


希「ほら、凛ちゃん。わんって言ってみ?」


にこ「お手。おかわり。伏せ」

希「跪け!命乞いをしろ!小僧から石を取り戻せ!」

凛「い、イジメ!今、凄まじい後輩イジメが起きてるにゃ!」

ゴミ

にこ「いやいや、こんなの序の口よ?」


希「ウチらが本気出したらもう……あれよ?凛ちゃんなんて塵ひとつ残らんよ?」


凛「今2人とも凄く馬鹿っぽいにゃ」


にこ「大体、何で猫キャラなのよ?いつからそれやってんの?」


凛「いや、にこちゃんみたいにキャラ作りって決めつけないでよ!」


のぞにこ「えっ」


凛「えっ」


希「いやいやいや……ええんやで、凛ちゃん。無理せんでも」


にこ「そうよ。何か辛いことがあるなら先輩に相談してご覧なさい?」


凛「先輩、先輩に虐められてるんですけどどうすればいいんですか?」


にこ「Oh……ごめんなさい、それは私にはどうしようもないの」


凛「わかってたけどやはり無能かにゃ……」

希「ていうか、キャラ作りじゃなきゃなんなん?」


凛「えっ」


にこ「そうよ。クセとか言わないでよ?」


凛「く、クセじゃ駄目なの?」


希「うーん、別に駄目って訳じゃ」


にこ「駄目よ」


凛「駄目なの!?」


にこ「口癖がにゃ、とか言ってる奴がどの面下げて私に『ちょっと寒くないかにゃ?』とか言ってんのよ」


凛「根に持ってた……!」


希「別にええやん、にこっち!」


凛「の、希隊長……っ!」


希「ええやん!勇気凛々、あなたの凛です!って自信満々に言うよりはよっぽど健全やとウチは思う!」


凛「隊長ぉぉおおおおおおっ!!!」

「にゃ」の本当の理由知ったら2人の罪悪感が凄いことになりそうだな

にこ「そうね……ごめんなさい希、私が間違っていたわ。パンツ見えるくらい足上げるよりマシね!」


凛「やめてよ!嫌な納得の仕方しないでよ!」


にこ「で、どうしてにゃんにゃん言ってんだっけ?」


凛「そ、それには海未ちゃんより深く山より高い理由が……山より……山……作詞に来たはずにゃーーーーーッ!!」


希「アカン、トラウマのスイッチが」


にこ「なんで自分から地雷踏んでんのよ。ていうか、聞き方が悪かったわね。言い出した理由なんて知ってるからどうでもいいわ」


凛「え。どこで理由を知ったの?」


にこ「SIDを読んだのよ」


凛「SID!?」

希「ん?でも理由知ってるなら何が知りたいん?」


にこ「そりゃあね?小学生がにゃんにゃん言うのは可愛らしいかもだけど……」


凛「だけど?」


にこ「高校生になってまで言ってるのは流石に引くわ」


凛「に、にっこにっこにーに言われたくないにゃ!」


にこ「バッカあんた、私のSID読んだら今の発言土下座もんよ?」


凛「凛のは否定したくせに……!」


希「でもアレやね。性格とかバックボーンとか無視したら……一人称が名前で語尾が『にゃ』とかにこっちといい勝負やん?」


凛「希ちゃんさっきまで聞き役側だったのに急にブッこんできたね?」

希「で、そんな風に客観的にどう見えるかわかってるのに猫語続けてるって事は……花陽ちゃんに聞いたら何かわかるかもやね」


にこ「呼ぶわ」プルルル……


凛「こ、行動速っ!何のためらいも無く電話したにゃ!」


にこ「あーもしもし花陽?部室。ダッシュ。3分ね。じゃっ」ピッ


凛「呼び方が完全にヤンキーのそれにゃ……!」


希「鍵は開けとくとして……花陽ちゃんが来るまでどうしよっか?しょうがないから凛ちゃんが当初する予定だったお悩み相談でも聞く?」


にこ「それもいいわね。さぁ凛、話してみなさい!」


凛「……何をどうしたら話すと思ったの?」


希「そ、そんな!凛ちゃんはウチらの事信用出来ひんの……?」


凛「出来ないよ!?」


にこ「凛……安心して。こんな私達だけど、決して凛が嫌いでこんな事してるんじゃないの……」


希「せやせや」


にこ「凛が好きだからこそ、安心して弄れるし、思い切ったことも言える。だから相談だって真面目に聞くわ」


希「せやせや」


にこ「希もう少し相槌頑張って」

凛「胡散臭いにゃ……」


にこ「何言ってんのよ。希なんて特にあんたの事好きよ?毎週話題にするから『今週のリッピー』なんてコーナーが出来るくらいなんだから」


凛「誰!?リッピー誰!?」


希「とにかく、凛ちゃんが好きってことや」


凛「うぅ……ば、馬鹿にしない?」


希「当然やん。話してみ?」


凛「う、うん。えっとね……?」


花陽「お、遅れてごめんなさぁい!」バンッ!


にこ「はぁぁぁああああああい時間切れぇええええええ!!」


希「またのご相談お待ちしてまぁああああああああっす!!」


凛「く、クソ!二度と相談なんかしてやるもんかにゃ!!」

にこ「さて花陽、かくかくしかじか」


花陽「これこれうまうま?そ、そんなの知らないよぅ……」


凛「ほ、ほら。かよちんだってわからないよ!」


花陽「ただ……」


凛「え」


花陽「凛ちゃんがにゃーとか言わなくなった頃に、『止めちゃったの?』とか『私は凛ちゃんの猫語、抱きしめちゃいたいくらい好きだよ!』って言って阻止した事は何度かあったかなぁ」


にこ「あったかな、じゃなくて元凶あんたじゃない」


希「花陽ちゃんの調教の結果だったかー」


凛「そ、そういやそうだった気もするにゃ……」

かよちんかわいいにゃ~

にこ「じゃあもう1つ質問。凛ってどっちかと言えば犬っぽくない?」


凛「それも聞くの!?」


にこ「当然じゃない。花陽の調教次第では語尾がワンになるかもしれない人生だったのよ?」


希「で、どうなん?ウチらは犬っぽいと思うんやけど」


凛「そ、そんなことないよね!?凛、猫でいいよね!?今更アイデンティティークライシス起きないよね!?」


花陽「……?よくわからないけど……



凛「わからないけど?」


花陽「凛ちゃんはネコだと思うよ?」

にこ「えぇー?」


凛「ほ、ほらやっぱり!かよちんはちゃんと凛の事見てるにゃ!」


花陽「うんうん。凛ちゃんはネコだよねー」ニコニコ


凛「にゃ…………」


花陽「…………」ニコニコ


凛「…………」ダラダラ


花陽「ネコさんだもんねー?」ニコニコ


にこ「……東条さん、これは……」


希「どうやらパンドラを開けてしまったみたいやね……」

凛「にゃ……や、やっぱナシ!凛は!凛は犬でいいです!」


花陽「なるほど、ネコな凛ちゃんは、今日はワンちゃんになりたいんだね?」ニコニコ


凛「にゃあああああああっ!!」ダッ!


にこ「逃げた」


花陽「あっ、待ってよ凛ちゃん!一緒に尻尾買いに行こー?」ダッ


希「追った」


のぞにこ「…………」


希「……花陽ちゃんがタチだったかー」


にこ「語弊なく調教されてたわね……」

希「ところでにこっちはどっちなん?タチ?ネコ?」


にこ「……やめてよ。どうせわかってるでしょ」


希「真姫ちゃんは頭おかし――積極的やからね」


にこ「オブラートに包みきれてないわよ。さて、スッキリしたし……帰る?」


希「そうやね。花陽ちゃんのあの様子だと凛ちゃん弄った仕返しは無さそうやし」


にこ「穂乃果泣かせた時はことりに殺されかけたけど、今回は――」

ガラッ!

真姫「にこちゃん!にこちゃんが私にブチ犯されたがってるって凛から聞いたんだけど!」


絵里「希!にこと2人きりでイチャイチャしてたって凛から聞いたんだけど認められないわぁ!」


にこ「く、くそぅ!こう来たか!」ダッ!


希「ハウス!絵里ちハウス!」



おしまい

凛ちゃんはネコって言葉を言わせたかっただけなのによくわからないことになった。SS難しいにゃー


にこ「真姫が私の事好きすぎて生きるのが辛い」
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