もしも一方通行が努力でレベル5になっていたら、……というお話です。
シリアス……かな?
鬱は入れないようにします。
あと、この一方さんはロリコンではありません。
原作との違いは見逃して下さい。(二次創作なので)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431726287
一方通行、後にそう呼ばれる少年は、学園都市に来て、能力開発を受ける事となった。
そして彼は、能力を目覚めさせた。
能力、それはベクトル操作だ。
学園都市で、彼以外にその能力を持つ者はいない。
「おめでとう。能力が発現したようだね。
君の能力は本当に素晴らしい!応用価値もある」
そう言われて、どれだけ彼は喜んだだろう。
学園都市に来たばかりの彼は、まだ、
……この町の闇を知らない、純粋無垢な少年だったのだ。
能力のレベルはあらかじめどこまで上がる可能性があるかわかっている
レベル5になれる可能性がある奴を率先して開発してたし
って突っ込みは無しなの?
白衣を着た、研究者の男は、一方通行に名刺を差し出した。
「これから毎日、研究所に来てくれ」
一方通行は、その名刺を受け取った。
それからの彼の境遇は、悲惨だった。
彼の外見は黒髪に赤目。
奇妙な物だった。
だから、毎日学校ではいじめを受けた。
「この赤い目が気持ち悪ぃんだよ! 」
研究所では、毎日痛い実験を受けた。
「今日は、この薬を飲んでもらおう。
かなりの激痛が襲うが、我慢してくれ」
しかし、彼の境遇はレベル1。
……逆境を跳ね返せるだけの力は無かった。
>>3 そこら辺は後で書く。
力が無かった彼は、耐えて、耐えて、耐え続けた。
辛いいじめにも、痛い実験にも……
辛かった、痛かった、怖かった、恐ろしかった。
でも、彼は我慢した。
そしてそれは実を結ぶ。
能力は、少しずつ、少しずつではあるが、強度を増していったのだ。
しかし、彼は一つ、ある物を失った。
……名前だ。
一方通行、そう呼ばれている内に、彼は名前を忘れた。
彼、いや、一方通行は、少しずつ、
……人間から離れていった。
機転が訪れたのは、一方通行が8才になった時だ。
「一方通行君、今日から君の能力開発を担当する、木原数多君だ」
木原数多と紹介された男は、金髪で、顔に刺青を入れていた。
いかにもガラの悪そうな男だ。
木原「よろしくな、一方通行くんよぉ? 」
男は挨拶する。
心無しか睨まれているような気がして、一方通行は内心怖がった。
一方通行「……うン、よろしく」
ぎこちない様子で、一方通行は頭を下げる。
一方通行(このおじさン、怖ェ……)
一方通行から見た、木原数多の第一印象は、
『怖い人』だった。
初日だからひとまずここまで。
気が向いたらまた投下する。
乙です
暇なので投下。
木原数多、という人間は強かった。
能力も、武器も無く、使えるのは拳だけなのに、強かった。
強くなりたい一方通行にとって、木原は憧れの対象だった。
一方通行「木原、くン、あの……」
木原「あぁ?何だよ」
一方通行「どうしたら、俺は、強くなれるの? 」
木原「……そうだな……まずは好き嫌いを無くせ」
一方通行「やだ」
木原「なら一生モヤシのままだぞ」
一方通行を、実験体として見ない。
その態度は、保護者のそれに近かった。
木原「おい、一方通行、朗報だ! 」
一方通行「朗報ォ? 」
木原「お前の能力がレベル2になったってよ! 」
一方通行「よっしゃァァァ!! 」
木原「テンション高ぇな……
で、能力開発の新しいメニューがこれな」
一方通行「ン。分かったァ」
レベル2。
ようやく、レベルが上がった。
一方通行は思う。
(レベル5……なれるといいなァ……)
ヒーローはヒーローになろうとした瞬間、失格
ヒーローはヒーローになろうとした瞬間、失格
乙です
11>>確かにそれも極論ですよねー……
一方通行「もし、レベル5になれたら」
そう呟く一方通行の声には、ノイズが混じっていた。
不快なノイズ。
「そ 力で、弱 人を、」
ノイズはどんどん大きくなっていく。
「救 、そ な、」
そして、一方通行の声はノイズと混ざって、
「 」
雑音となった。
「チィッ……」
忌々しそうに白髪赤目の少年は舌打ちをした。
少年はレベル5の第一位、名を一方通行と言う。
一方通行「嫌な夢だ」
嫌な夢。
下らない夢。
かつて、ヒーローになれると思っていた頃の自分の、夢。
一方通行(どォせ、俺はヒーローになんざなれねェ)
今の彼なら分かる。
ヒーローになるなんて、ただの幻想なのだと。
一方通行「さァて、……実験に行くとしますか」
そう言って、一方通行は実験場へ向かう。
……大切な人を、救うために、彼は悪党となる。
乙
実験場へ向かう一方通行。
そして、それを見る人影が二つ。
??「チッ、やっぱヒーローは有害ワードか」
??「……そうみたいね」
??「しっかし、あいつはまだ幻想から抜けれねえのか」
??「自分で自分を騙してる、か。まだ、背負ってるのね」
??「早く、あいつを目覚めさせてやらねえとな」
??「そうね。……あの子達のためにも、あいつのためにも」
二人の人影は、一連の会話を終えると、先程まで居た所から立ち去っていった。
研究所の廊下。
そこに、研究者が二人いた。
片方の研究者は、金髪で、顔に刺青を入れた男、木原数多。
もう片方の研究者は、黒髪のショートカットという髪型をした女、芳川桔梗。
木原「動向はどうだ? 」
芳川「駄目ね……全く変化なしよ。実験は止まらない」
木原「そうか、……本当なら俺が殴り込みに行きてえが……」
芳川「あくまで平和的におさめなさい。
……そもそも、貴方には既に前科がある。派手な行動は出来ないでしょう?
私も甘いから、動向を探る位しか……」
木原「チッ……」
木原数多の舌打ちで、会話は打ち切られる。
二人の研究者は別れ、各々の研究室に戻った。
一方通行「アハ、ギャハハ、ヒャハッ」
笑う、一方通行。
彼のそばには、死体があった。
御坂美琴のクローン、妹達の死体だ。
一方通行は、笑いながら、死体を眺めていた。
彼は、笑っていた。
一方通行「ククッ、アハハァ」
楽しくて、笑っているのではない。
彼は、………………………、だから、笑っているのだ。
一方通行「いよいよ次が10000体目かァ!
あと半分。待ってろよォ」
そして、一方通行は、また笑った。
多くの客で繁盛したファミレス。
その窓際の席には、4人の少女が座っていた。
4人の少女の中の1人、黒髪の少女は、都市伝説をまくし立てている。
「……ですから!この都市伝説がー……って、聞いてます?御坂さん」
考え事をしていた少女、御坂は話しかけられてはっとした。
御坂「あ、えーと、き、聞いてるわよ。ゲ、ゲコ太がどうとか……」
佐天「全く聞いてないじゃありませんか! 」
話を聞いていなかった事に怒り、佐天は頬を膨らませた。
初春「まあまあ、落ち着いて下さいよ、佐天さん」
頭にゴテゴテと花を乗せた花瓶少女は、佐天をなだめる。
白井「そうですわよ……って、あ、初春!事件ですの! 」
ババア声の少女、白井は、事件が発生したため、初春と瞬間移動で何処かに消えた。
白井「事件現場は、ここら辺らしいですの」
事件現場とは、路地裏だった。
何でも、不良が人を襲っていたらしい。
初春「うえぇ……二人だけで大丈夫でしょうか……」
白井「私の能力があれば、問題はありませんわ」
会話を交わしながらも、初春と白井は路地裏を進んでいく。
初春「えーと……情報によればここら辺……って、きゃあ! 」
初春は叫んだ。
当然だろう。
捕まえる予定だった不良は倒れていて、その上に、
学園都市第一位の、一方通行が立っていたのだから。
テスト勉強あるから投下終了。
ババア声は正義。(^◇^)
乙
乙です
基本フリョークラスは反射で自滅してんの放置だったセロリが
まさかこんな恐ろしいことをするとは
白井「………ジャッジメントですの」
初春(まさか、第一位……いや、でも、そんな……)
顔を真っ青にした初春の前に、庇うように出た白井は、一方通行に腕章を見せる。
一方通行「あァ?……言っとくが、俺は被害者だからなァ? 」
訝しげに、一方通行は言った。
白井「分かってますわ。しかし、調書を取りたいんですの」
まさか目の前の少年が第一位などと思っていない白井は、強気な態度を崩さない。
一方通行(気絶させて逃げるか?いや、面倒事になるのは避けてェ)
大人しく白井の命令に従い、一方通行は支部へ向かった。
白井「こちらですの」
そう言って、白井は一方通行を支部の中に誘導した。
一方通行「でェ?ここに座りゃァいいのかァ?」
白井「はい。質問は5分程で終わるのでご安心を」
一方通行が座ったのを見て、初春が質問する。
初春「えーと……お名前は? 」
(ここで一方通行と名乗れば、この人は第一位だと言う事に……)
一方通行(一方通行って名乗ったら第一位ってバレちまうよなァ……)
「え、えーと……悪世羅礼太だァ」
白井「変わったお名前ですわね……」
一方通行(俺の馬鹿がァ!こンなン偽名だってすぐにばれちまうじゃねェかァ!)
熱測ったら40度あった。寝る。じゃあ。
乙です
お大事に
期待
??「おーい、黒子ー! 」
??「すいませーん、暇だったんで来ちゃいましたー、……って、その人は? 」
何回か質問と返答を繰り返していると、扉が開いた。
入ってきた人物は二人。
一人は、黒髪で長髪の少女、佐天涙子。
もう一人は、一方通行が殺害しているクローン、妹達の素体、
……御坂美琴。
一方通行は、音がした扉の方を見た。
御坂は、目立つ白髪の方を見た。
……二人の視線が、交わった。
御坂「一方、通、行………」
一方通行「みさ、か……」
二人は、呆然と、悲痛な声を上げた。
叫びではないものの、それこそ、悲鳴のような声。
二人は、知り合いだった。
妹達が作られる前からの友達、いわゆる幼馴染のような関係。
それが、二人の関係だった。
御坂「あ、んた、何、で……」
二人の関係を知らず、取り残された白井、初春、佐天。
三人は空気を読んだのか、一切口を挟まない。
ただ、傍観していた。
いや、傍観していた、と言う言い方には少々語弊がある。
空気を読んだ、と言うより、口を挟めなかったのだ。
二人の間の空気は、不穏な物だったのだから。
不穏、と言っても、殺気や怒気の類では無い。
決して、敵を目の前にした、という物では無い。
あえて言うなら、元彼と遭遇した時のような、気まずく、不穏な類の物。
口を挟んだら、殺される。
三人はそう感じていた(実際に口を挟んでも殺されないが)
一方通行はふと気付いた。
白井の制服が常盤台の物だと言う事に。
即ち、御坂と同じ中学だという事に。
一方通行(なるほど……それでここに来た訳か……)
御坂も気付いた。
事件の加害者(被害者)は、恐らく一方通行である、という事に。
御坂「っ……黒子、悪いけど、調書は適当にとっといて! 」
御坂は白井にそう告げると、一方通行に手を差し出した。
一方通行は反射を解除して、御坂の腕を掴む。
黒子「え、ちょ、待!お、お姉様ぁあああああ!!! 」
白井の静止など聞かず、御坂は一方通行の腕を引いて、風紀委員の支部を出ていった。
黒子(何やらあの殿方とは仲の良い様子……
ま、まままさか……か、彼氏?
い、いえ、そのような事あるはずがあるはずが、あああああああ
そ、そうお姉様は、お姉様の)
「お姉様の下着の味を知るのは私だけで十分ですわぁあああああ! 」
突然暴走を始めた変態(白井)は、変態的な言葉を堂々と叫んだのだった。
「お姉様の下着の味を知るのは私だけで十分ですわぁああああ! 」
そんな声が聞こえた。
一方通行「」
幻聴だと疑いたくなる、と言うか幻聴であってほしいその声は、もちろん本物だ。
御坂「くぅぅぅ、ろぉぉぉ、こぉぉぉ………」
黒いオーラ的な物を完全放出しつつ、御坂は激昂した。
一方通行はその好きに逃げようと、足裏にベクトルを集中させる。
……が、
御坂「逃がさないわよ」
御坂に思いっきり腕を掴まれたせいで、逃げる事は不可能になった。
一方通行(コイツを反射する訳にもいかねェし……)
「あァ、くそっ、もォ逃げねェから離せよ」
一方通行は抵抗をやめる。
御坂は手を離した。
初春「お、落ち着いて下さい、白井さん! 」
佐天「そうd
白井「お姉様!お姉様!お姉様!お姉様ぁぁああああああああああああああん!
ああああ!ああああ!ああああ!クンカクンカスーハーいい匂いですの……クンクン
ああ!お姉様の慎ましやかな胸に顔を埋めてクンクンしたいですわぁああああ!
いえ!モミモミしたいですの!お姉様の胸を揉みたいですの!そしてあわよくば聖域に……
グエヘヘヘヘ!超電磁砲で活躍してるお姉様かっこ可愛いですのおおお!
アニメで出演おめでとおですのおおおおお!素敵ですのおおおお!
なのに何で殿方と逢い引きをしていらっしゃるんですのーーー??
まさか……お 姉 様 は レ ズ じ ゃ な い!?嘘ですのおおおおおお!
そんなはず、ありませんのぉおおお!いやぁああああ!生きるのをやめたいですのぉおおおお!
はっ……見てますの!お姉様は何回か私を見てますのおおおおお!
そうですわ!黒子閃きました!殿方と寝ている中中間に入って、川の字になればいいんですのぉおおおお!
さあ、お姉様、早く私を呼ぶんですのおおお!恋のキューピットになりますわぁあああ! 」
暴走した変態、恐ろしい。
初春と佐天は実感した。
長文疲れた……投下終了。
ルイズコピペ乙
長文乙
頑張って
既に一方厨御用達の美化ssで逆に笑ってしまう
さーてここから何処までマンセー要員が出てくるのかな?
既に御坂は決定でしょ?
ま~た一方通行が劣化版上条さん化してるSSか
御坂「……いつまで続けるの? 」
実験の事だ。
一方通行は何も言わない。
御坂「いつまで戻らないの? 」
一方通行は黙ったままだ。
御坂「ねえ、答えt
一方通行「黙れ、聞こえねェのか? 」
そう言って、一方通行は御坂の胸倉を掴む。
御坂「っ……あんたは、誰? 」
豹変する一方通行に、御坂は問いかける。
御坂は知っている。
一方通行は、自分に危害を加えられない、と。
しかし、目の前の一方通行は、確かに危害を加えている。
胸倉を掴まれ、首を痛めながら言った御坂の問いかけに、
一方通行は、躊躇わず、
……さも当然かのように、言った。
「誰?決まってンだろ、そりゃ。
俺は学園都市第一位のベクトル操作能力者。
一方通行だァ」
御坂(もう、意味が、分からない)
……御坂は困惑する。
一方通行「……御坂、悪ィ」
そう言って、一方通行は胸倉から手を離す。
御坂「あ、う、うん……」
いつも通りに戻った一方通行に、御坂は安心した。
一方通行「……俺は、もう帰る」
そう言うと、一方通行は地面のベクトルを操作した。
音速で移動する一方通行。
御坂「あ、待って!待ちなさい! 」
慌てる御坂だったが、もう遅い。
結局逃げられたのであった。
一方通行に逃げられて困っている御坂に、とある人物が近寄った。
その人物は、茶髪で、ホスト崩れのような外見だった。
悪く言えば、チンピラのようにも見える。
その人物の能力は、未元物質。
その人物の名前は、垣根帝督。
その人物の肩書きは、学園都市第二位。
御坂「結局逃げられちゃった……」
垣根「途中で豹変は? 」
御坂「したわ」
垣根「チッ……やっぱ進行が進んでやがるな」
垣根は忌々しそうに言った。
御坂「ね、ねえ……もし、もしもよ?
一方通行が、もう戻らなかったら、
………どうするの? 」
御坂は垣根に問いかけた。
垣根は、しばらくの間をおいて答えた。
「もし、そうなったとしたら、
……俺は、俺の能力で、あいつを[ピーーー]」
御坂は、死んでほしくない、と思った。
でも、……
御坂は決断する。
「……もしもそうなったら、私も、……一方通行を[ピーーー]」
そう言って、御坂はコインを出した。
そして御坂は、コインをギュッと握り締めた。
・・・・・・・・・。
第二位と第三位の2人より、スレタイの科学者さんの方が便りになる現実。
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