ミサト「シンジ君?ここはアナタの家なのよ?」(30)

ミサト「それと私のことはお母さんってよんでね」

誰か書いて下さい

シンジ「お母さん…って呼ぶわけないじゃないですか!いきなりハードル高いですよ、それ」

ミサト「そおー?どういう設定で接するかっていう、最初が肝心だと思うのよねー」

シンジ「なんですか、設定って」

ミサト「いろいろあるのよー。」

シンジ「ただいま、お母さん」

ミサト「う…なんかこそばゆい」

シンジ「やっぱり無理があると思いますよ…」

ミサト「そっ、かな…シンちゃんもそう思う?」

シンジ「使徒と戦ってる最中にお母さんって呼んだりしたら、たぶん全員が僕のほう振り向きますよ…。ほぼ罰ゲームじゃないですか」

ミサト「まあまあ、呼ぶのはウチの中だけでいいから。お母さんっぽいこともするから。ね?」

シンジ「お母さんっぽいことって、何ですか?」

ミサト「添い寝…とか?シンちゃんが遅くまで公園で遊んでたら、ちゃんと迎えに行くし」

シンジ「どんなイメージですか、それ…」

シンジ「ミサトさんの持ってるお母さんのイメージって、どんなですか?」

ミサト「ん~、お弁当作ってくれたり…お掃除お洗濯してくれてたり…朝、起こしてくれたり…」

シンジ「…」

ミサト「あれ?シンちゃんが毎日してくれてることだよね」

シンジ「ミサトさんのイメージって、家ではガサツでいい加減で、お酒ばっかり飲んでる生活破綻者…だけど」

ミサト「ふむんー、だけど~?」

シンジ「だけど、決める時にはビシッとカッコ良く決める…」

ミサト「なーに小声で誉めてんのよー。いのよ?いいのよ?はっきり大声で言っちゃって~」

シンジ「わわ、くっつかないでよ…!つまり、お母さんっていうより、理想のお父さんってイメージなのかなって…」

ミサト「いいじゃないいいじゃなーい。結婚しちゃう?」

シンジ「体、くっつけ過ぎですってば…」

ミサト「んー。シンちゃんのその告白でもうね、いろいろ父とか超えられた気がする」

シンジ「ええと…お母さん」

ミサト「シンちゃんダメよっ、親子でこんなこと」

シンジ「僕別に、何もしてませんから。お母さん」

ミサト「ううっ、冷静に返された…私がリードしたいのにぃ」

シンジ「抱、きついたまま身体、揺らさないで…あの、僕、そろそろ晩御飯作らなきゃ…」

ミサト「んん、シンちゃんはそんな心配しなくていいのよー。お母さんらしく、今日は私が作ってあげる」

シンジ「いいですっ大丈夫!今まで通り自分がやりますから!」

ミサト「ホント?んー、シンちゃん大好き!お母さん嬉しい~」

ミサト「ほらほらシンちゃん、雑巾絞りー」

シンジ「お母さん…っていうより、居残りで掃除させられてる生徒みたいです」

ミサト「うーん…」

ミサト「アプローチの仕方を変えてみよう。シンちゃん、お母さんですよー。ほら、存分に甘えて!」

シンジ「恥ずかしいからやです。人前でそういうの絶対やめてよね、ミサトさん」

ミサト「人前じゃなければいいのね、了解」

シンジ「う…」

私怨

いいな

ミサト「シンちゃんおっ帰りー。おフロにする?ご飯にする?それともわ・た・し?」

シンジ「ただいま、母さん。…それって、お母さんじゃないですよね。」

ミサト「うぅー。ネタ縛りきついー…なんだかシンちゃんの突っ込みも全体的にキツいし…。」

シンジ「そんなつもり、ないですけど…」

ミサト「はっ。そうか、シンちゃんは預けられっ子だったから、お母さんネタはデリケートな問題…!」

シンジ「別に、ミサトさん相手にはもうそういうの諦めてるし、求めてないから。抱きしめないでっ…!」

ミサト「シンちゃん、私をお母さんだと思って…!」

シンジ「苦し…。あの…、ミサトさんは、ミサトさんでいいんじゃないかな…」

ミサト「あによそれ。私ごときにはシンちゃんは甘えてくれないってわけ?」

シンジ「そういうわけじゃ、ないっですってば…!」

ミサト「んー、肌すべすべいい匂い…」

シンジ「趣旨、変わってますよ…うあう」

ミサト「胸板、少し成長してる。クスクス」

つ④

ミサト「ええと、スキンシップに、適度なボディタッチは有効です…フムフム」

シンジ「くすぐったいよ、ミサトさん。なに読んでんですか…」

ミサト「声かけとの併用でお子さんは自分の身体の動かし方を覚え、寝返りなどの覚え方もスムーズに。フンフン」

シンジ「…突っ込みませんよ…」

ミサト「こういう無理くりな勘違いからエッチな展開になだれ込むのって、よくあるよね」

シンジ「…そうですね。」

ミサト「ん?ん?シンちゃん、どんなの知ってんの?言ってみ~」

シンジ「うわあああ」

ミサト「というわけで、お母さんらしくシンちゃんの部屋お掃除しといたから。」

シンジ「!!やめてよ…!…。これって、配置が変わってるだけじゃ…。あれ」

ミサト「くふふ、持ってるじゃなーい、エッチな本。お母さんとして全部預からせてもらうわー」

シンジ「もういいです。捨てて下さい…」

ミサト「返して欲しければ、あのエッチな本と同じことを私にしなさーい」

シンジ「捨てていいですってば」

ミサト「ううっ…私とシンちゃんに似たキャラが出てた漫画とかのファイルは、捨てずに持ってていい?」

シンジ「あっ、それは…」

シンジ「…ごめんなさい、返して、下さい…」

ミサト「だめよー。まだ全部ちゃんとじっくり読んでないしー」

シンジ「嫌いだ…」

ミサト「そうだ、全部カラーコピーしてきてくれない?今のコピー技術って凄いのよ」

シンジ「嫌ですよ!」

ミサト「うーん、お母さんって難しい…もーね、私よりシンちゃんのが母性あるし。絶対」

シンジ「僕は、(見捨てられるのが怖い)だけなんだと思うから…。っていうか、飽きませんか、もう…」

ミサト「あだダメよー。シンちゃんいい子だし。ちゃんとそっと触れるもの求めるのに夢中にさせたげたいしぃ」

シンジ「だから、僕のはそういうのとは違いますってば…」

構わん続けろ

ミサト「シンちゃんただいまー。疲れたー」

シンジ「お帰りなさい。お疲れ様…なんですか、この綴り。肩たたき券…マッサージ券…お手伝い券…これって」

ミサト「ほら、母の日とかすっかり忘れちゃってたしー。ちょっちプレゼントには遅れちゃったけど、
     欲しいものは母の日らしくこんなのがいかなー、って。

シンジ「母さん、プレゼントって基本的に贈るほうが選ぶものなん…」

ミサト「場の空気を読みあって、相手に欠けているものをお互いに補ってあげる。家族は補完しあうべきものなのよ。
   一番上に名前書く欄つくっといたから、よろしくゥ」

シンジ「書きましたよ。あんまり変な願い事とか、無いですよね…」

ミサト「一発サインありがとシンちゃん!さっそくお風呂あがりに肩たたき券使わせてもらうわねー」


シンジ「別に。いつもしてる事だし。…っていうか、肩ホントに凝ってますね、いつも…」

ミサト「あーっ、そこ…そう、重点的にぐりぐりしてー…。くはー……。あうあうあうあう
    マッサージの本、出かける前に置いといてホント良かったわ…」

シンジ「こんなことだと、思ってましたから。これ見よがしだったですもんね」

ミサト「ふへー…。ありがとシンちゃん。お返しに逆マッサージー」

シンジ「なんの逆…痛い、乗りすぎですってば…!」

ミサト「なんとなくシンちゃんのツボっといところー」

シンジ「ぅ、ん、んーっ…ひゃぁ、ゃめ…そこ、痛っ…ていうか、ミサトさんはあのマッサージの本読んだんですか?」

ミサト「読んでないわよん?」

イイヨーイイヨー

ミサト「ツボ押しなんて、手探りで調べていくもんなのよ。最初のツボ押しの人もそうしてたハズだわー」モミモミ

シンジ「…先人の人々の努力とか研究とか、まるっと無視しちゃう発言ですよね。本買ってんっ、く…」

ミサト「そんなこと言っちゃって、私が新しい腰のツボとか発見しちゃったらどうするー?うりうりうり」

シンジ「んっ…、ミサトさん、髪の毛濡れ過ぎ…。そうだ、そこから脇の方…車運転する人用の腰背中のポイントがあるって」

ミサト「ここ?こちょこちょ。んん、ちょっちわかんない…んん、私の触って教えてくれる?それだと分かりやすいしー」

シンジ「えっとですね…ちょっとだけ!ミサトさんのほう向きます。ここ…ぎゅっ、ぐっ。分かりました?」

ミサト「…ぁ、気持ちいい……。ねシンちゃん、ちょちそこ強めにしてもっぺん…ね?ここの辺よね、ぎゅーう」

シンジ「だめみミサトさん対面でお風呂あがりのマッサージは危険ですってばわ、あ…!じたばたじたばた」

ミサト「ふっふ、腕肘を抑えたから逃げられないのよねー。ちゃんとしないとほら、バスタオル脱げちゃう…」

素晴らしい

シンジ「ただいま、母さん…ボソ」

ミサト「ん~ふふふ、お帰りシンちゃん。だいぶ呼び方にも慣れて来たわねー」

シンジ「…正直、かなり呼び辛いし、凄く疲れるんですけど…」

ミサト「そういうことを素直に言えるようになるのも成長した証拠よ、碇シンジ君?」

シンジ「はあ…。」

ミサト「じゃあねえ…。呼ぶのはシンちゃんが私にちゃんと母親を感じた時、でいいわ。あと私が呼んで欲しい時」

シンジ「…意味無いですよね、その提案って。」

ミサト「そうお?」

シンジ「…母さん」

ミサト「…」

シンジ「…ミサトさん?」

ミサト「えっあそだっけ、なになにシンちゃん?」

シンジ「…今、お母さんって呼べって言ったこと忘れてましたよね?」

ミサト「んなわけないでしょ、あの、考え事してただけよ。」

シンジ「じゃあさっきのそうだっけ、って何ですか…」

ミサト「シンちゃんにお母さんって呼ばれるにはどうしたらいいか、考えてたのよ。」

シンジ「はあ…。」

ミサト「ウチはウチ、よそはよそ!って言ってるのによその子の成績と比べるとか…」

シンジ「はあ。」

ミサト「怒らないから話して?って言って話したら怒るとか、電話の時だけ声のトーンが上がるとか」

シンジ「…最近の家って固定電話少ないから、最後の例っていまいちピンと来ない人が多」

ミサト「ビシッ親に向かって歯ごたえしないの!」

シンジ「…それがやりたかっただけですよね。」

ミサト「そよん。にしても、お母さんあるあるって理不尽系多いのよねー…
        …閃いた」

シンジ「閃かないで下さい…」

ミサト「なんでよー」

続きはよ

アスカが入る隙間が無いな

まあ、同居人一人で崩れるような関係だよね

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