ミサト「それと私のことはお母さんってよんでね」
誰か書いて下さい
シンジ「お母さん…って呼ぶわけないじゃないですか!いきなりハードル高いですよ、それ」
ミサト「そおー?どういう設定で接するかっていう、最初が肝心だと思うのよねー」
シンジ「なんですか、設定って」
ミサト「いろいろあるのよー。」
シンジ「ただいま、お母さん」
ミサト「う…なんかこそばゆい」
シンジ「やっぱり無理があると思いますよ…」
ミサト「そっ、かな…シンちゃんもそう思う?」
シンジ「使徒と戦ってる最中にお母さんって呼んだりしたら、たぶん全員が僕のほう振り向きますよ…。ほぼ罰ゲームじゃないですか」
ミサト「まあまあ、呼ぶのはウチの中だけでいいから。お母さんっぽいこともするから。ね?」
シンジ「お母さんっぽいことって、何ですか?」
ミサト「添い寝…とか?シンちゃんが遅くまで公園で遊んでたら、ちゃんと迎えに行くし」
シンジ「どんなイメージですか、それ…」
シンジ「ミサトさんの持ってるお母さんのイメージって、どんなですか?」
ミサト「ん~、お弁当作ってくれたり…お掃除お洗濯してくれてたり…朝、起こしてくれたり…」
シンジ「…」
ミサト「あれ?シンちゃんが毎日してくれてることだよね」
シンジ「ミサトさんのイメージって、家ではガサツでいい加減で、お酒ばっかり飲んでる生活破綻者…だけど」
ミサト「ふむんー、だけど~?」
シンジ「だけど、決める時にはビシッとカッコ良く決める…」
ミサト「なーに小声で誉めてんのよー。いのよ?いいのよ?はっきり大声で言っちゃって~」
シンジ「わわ、くっつかないでよ…!つまり、お母さんっていうより、理想のお父さんってイメージなのかなって…」
ミサト「いいじゃないいいじゃなーい。結婚しちゃう?」
シンジ「体、くっつけ過ぎですってば…」
ミサト「んー。シンちゃんのその告白でもうね、いろいろ父とか超えられた気がする」
シンジ「ええと…お母さん」
ミサト「シンちゃんダメよっ、親子でこんなこと」
シンジ「僕別に、何もしてませんから。お母さん」
ミサト「ううっ、冷静に返された…私がリードしたいのにぃ」
シンジ「抱、きついたまま身体、揺らさないで…あの、僕、そろそろ晩御飯作らなきゃ…」
ミサト「んん、シンちゃんはそんな心配しなくていいのよー。お母さんらしく、今日は私が作ってあげる」
シンジ「いいですっ大丈夫!今まで通り自分がやりますから!」
ミサト「ホント?んー、シンちゃん大好き!お母さん嬉しい~」
ミサト「ほらほらシンちゃん、雑巾絞りー」
シンジ「お母さん…っていうより、居残りで掃除させられてる生徒みたいです」
ミサト「うーん…」
ミサト「アプローチの仕方を変えてみよう。シンちゃん、お母さんですよー。ほら、存分に甘えて!」
シンジ「恥ずかしいからやです。人前でそういうの絶対やめてよね、ミサトさん」
ミサト「人前じゃなければいいのね、了解」
シンジ「う…」
ミサト「シンちゃんおっ帰りー。おフロにする?ご飯にする?それともわ・た・し?」
シンジ「ただいま、母さん。…それって、お母さんじゃないですよね。」
ミサト「うぅー。ネタ縛りきついー…なんだかシンちゃんの突っ込みも全体的にキツいし…。」
シンジ「そんなつもり、ないですけど…」
ミサト「はっ。そうか、シンちゃんは預けられっ子だったから、お母さんネタはデリケートな問題…!」
シンジ「別に、ミサトさん相手にはもうそういうの諦めてるし、求めてないから。抱きしめないでっ…!」
ミサト「シンちゃん、私をお母さんだと思って…!」
シンジ「苦し…。あの…、ミサトさんは、ミサトさんでいいんじゃないかな…」
ミサト「あによそれ。私ごときにはシンちゃんは甘えてくれないってわけ?」
シンジ「そういうわけじゃ、ないっですってば…!」
ミサト「んー、肌すべすべいい匂い…」
シンジ「趣旨、変わってますよ…うあう」
ミサト「胸板、少し成長してる。クスクス」
ミサト「ええと、スキンシップに、適度なボディタッチは有効です…フムフム」
シンジ「くすぐったいよ、ミサトさん。なに読んでんですか…」
ミサト「声かけとの併用でお子さんは自分の身体の動かし方を覚え、寝返りなどの覚え方もスムーズに。フンフン」
シンジ「…突っ込みませんよ…」
ミサト「こういう無理くりな勘違いからエッチな展開になだれ込むのって、よくあるよね」
シンジ「…そうですね。」
ミサト「ん?ん?シンちゃん、どんなの知ってんの?言ってみ~」
シンジ「うわあああ」
ミサト「というわけで、お母さんらしくシンちゃんの部屋お掃除しといたから。」
シンジ「!!やめてよ…!…。これって、配置が変わってるだけじゃ…。あれ」
ミサト「くふふ、持ってるじゃなーい、エッチな本。お母さんとして全部預からせてもらうわー」
シンジ「もういいです。捨てて下さい…」
ミサト「返して欲しければ、あのエッチな本と同じことを私にしなさーい」
シンジ「捨てていいですってば」
ミサト「ううっ…私とシンちゃんに似たキャラが出てた漫画とかのファイルは、捨てずに持ってていい?」
シンジ「あっ、それは…」
シンジ「…ごめんなさい、返して、下さい…」
ミサト「だめよー。まだ全部ちゃんとじっくり読んでないしー」
シンジ「嫌いだ…」
ミサト「そうだ、全部カラーコピーしてきてくれない?今のコピー技術って凄いのよ」
シンジ「嫌ですよ!」
ミサト「うーん、お母さんって難しい…もーね、私よりシンちゃんのが母性あるし。絶対」
シンジ「僕は、(見捨てられるのが怖い)だけなんだと思うから…。っていうか、飽きませんか、もう…」
ミサト「あだダメよー。シンちゃんいい子だし。ちゃんとそっと触れるもの求めるのに夢中にさせたげたいしぃ」
シンジ「だから、僕のはそういうのとは違いますってば…」
ミサト「シンちゃんただいまー。疲れたー」
シンジ「お帰りなさい。お疲れ様…なんですか、この綴り。肩たたき券…マッサージ券…お手伝い券…これって」
ミサト「ほら、母の日とかすっかり忘れちゃってたしー。ちょっちプレゼントには遅れちゃったけど、
欲しいものは母の日らしくこんなのがいかなー、って。
シンジ「母さん、プレゼントって基本的に贈るほうが選ぶものなん…」
ミサト「場の空気を読みあって、相手に欠けているものをお互いに補ってあげる。家族は補完しあうべきものなのよ。
一番上に名前書く欄つくっといたから、よろしくゥ」
シンジ「書きましたよ。あんまり変な願い事とか、無いですよね…」
ミサト「一発サインありがとシンちゃん!さっそくお風呂あがりに肩たたき券使わせてもらうわねー」
シンジ「別に。いつもしてる事だし。…っていうか、肩ホントに凝ってますね、いつも…」
ミサト「あーっ、そこ…そう、重点的にぐりぐりしてー…。くはー……。あうあうあうあう
マッサージの本、出かける前に置いといてホント良かったわ…」
シンジ「こんなことだと、思ってましたから。これ見よがしだったですもんね」
ミサト「ふへー…。ありがとシンちゃん。お返しに逆マッサージー」
シンジ「なんの逆…痛い、乗りすぎですってば…!」
ミサト「なんとなくシンちゃんのツボっといところー」
シンジ「ぅ、ん、んーっ…ひゃぁ、ゃめ…そこ、痛っ…ていうか、ミサトさんはあのマッサージの本読んだんですか?」
ミサト「読んでないわよん?」
ミサト「ツボ押しなんて、手探りで調べていくもんなのよ。最初のツボ押しの人もそうしてたハズだわー」モミモミ
シンジ「…先人の人々の努力とか研究とか、まるっと無視しちゃう発言ですよね。本買ってんっ、く…」
ミサト「そんなこと言っちゃって、私が新しい腰のツボとか発見しちゃったらどうするー?うりうりうり」
シンジ「んっ…、ミサトさん、髪の毛濡れ過ぎ…。そうだ、そこから脇の方…車運転する人用の腰背中のポイントがあるって」
ミサト「ここ?こちょこちょ。んん、ちょっちわかんない…んん、私の触って教えてくれる?それだと分かりやすいしー」
シンジ「えっとですね…ちょっとだけ!ミサトさんのほう向きます。ここ…ぎゅっ、ぐっ。分かりました?」
ミサト「…ぁ、気持ちいい……。ねシンちゃん、ちょちそこ強めにしてもっぺん…ね?ここの辺よね、ぎゅーう」
シンジ「だめみミサトさん対面でお風呂あがりのマッサージは危険ですってばわ、あ…!じたばたじたばた」
ミサト「ふっふ、腕肘を抑えたから逃げられないのよねー。ちゃんとしないとほら、バスタオル脱げちゃう…」
シンジ「ただいま、母さん…ボソ」
ミサト「ん~ふふふ、お帰りシンちゃん。だいぶ呼び方にも慣れて来たわねー」
シンジ「…正直、かなり呼び辛いし、凄く疲れるんですけど…」
ミサト「そういうことを素直に言えるようになるのも成長した証拠よ、碇シンジ君?」
シンジ「はあ…。」
ミサト「じゃあねえ…。呼ぶのはシンちゃんが私にちゃんと母親を感じた時、でいいわ。あと私が呼んで欲しい時」
シンジ「…意味無いですよね、その提案って。」
ミサト「そうお?」
シンジ「…母さん」
ミサト「…」
シンジ「…ミサトさん?」
ミサト「えっあそだっけ、なになにシンちゃん?」
シンジ「…今、お母さんって呼べって言ったこと忘れてましたよね?」
ミサト「んなわけないでしょ、あの、考え事してただけよ。」
シンジ「じゃあさっきのそうだっけ、って何ですか…」
ミサト「シンちゃんにお母さんって呼ばれるにはどうしたらいいか、考えてたのよ。」
シンジ「はあ…。」
ミサト「ウチはウチ、よそはよそ!って言ってるのによその子の成績と比べるとか…」
シンジ「はあ。」
ミサト「怒らないから話して?って言って話したら怒るとか、電話の時だけ声のトーンが上がるとか」
シンジ「…最近の家って固定電話少ないから、最後の例っていまいちピンと来ない人が多」
ミサト「ビシッ親に向かって歯ごたえしないの!」
シンジ「…それがやりたかっただけですよね。」
ミサト「そよん。にしても、お母さんあるあるって理不尽系多いのよねー…
…閃いた」
シンジ「閃かないで下さい…」
ミサト「なんでよー」
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