狂気の中にある本物由比ヶ浜編 (8)

ある冬の出来事だ

「ねぇヒッキー……その……私とデートして!?」

由比ヶ浜からの突然のデートのお誘い
その時は適当にはぐらかしたが今思えば由比ヶ浜がああなったのはこの時からかもしれない
もし俺があの時素直にOKを言えてればこうならなかったのか?
いやそんなことはないだろう
遅かれ早かれ由比ヶ浜はああなる運命だったんだ
今の俺にはそう思える

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由比ヶ浜「ひ、ヒッキーなの・・・?」

そいつは、突然現れた。

ヒッキーとゆきのんを足して2で割ったような体格と見た目
両生具有のような骨格。蛇の鱗でコーティングされた皮膚。そして鷲の羽根。
私の中でコレを指す言葉はキメラ以外に見つからなかった
とりあえずに仮にひきのんと名付けることにする

由比ヶ浜「や、やっはろー・・・?」

ひきのん「・・・ギ」

私の声に反応したかのようにひきのんの眼球が薄いカエルの粘膜のようなものでコーティングされ、同時に脇あたり腹か ら溜まっていた水が隙間から吹き出したような音がする。

ひきのん「##ね###ギ####%#@#&&!!」

次の瞬間、ひきのんは私に向かっ飛びかかってきた

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