遊星「・・・なるほど」

十代「な？いいだろ？」

遊星「・・・」ゴソゴソ

十代「にしても便利なポケットだな」

遊星「・・・」

十代「どうした？」

遊星「俺も現場に行ってもいいですか十代さん」

十代「いいぜ！」

遊星「少し出かけてくる」

ジャック「ああ」

クロウ「頑張って来いよ遊星！」

十代「悪りいな遊星」

遊星「こういう時はお互い様ですよ」

十代「待たせたな」

セレナ「誰も待っていない！」

遊星「そう言うな」

セレナ「・・・不動遊星も居るのか！話が違うぞ！」

十代「すぐに怒るんだぜ」

遊星「・・・」

十代「じゃあ俺は帰るから遊星に頼むか？」

セレナ「そ、そんな事は言っていないだろ！さっさとしろ！」

十代「じゃあ出してやってくれ」

遊星「あ、はい」ゴソゴソ

セレナ「・・・」

遊星「これだ」

遊星「いいかセレナ、この壁紙を貼ると中は家になっているんだ」

セレナ「そんなわけないだろ。あまり私を」

十代「まあ中に入ってみろよ」

セレナ「・・・」

遊星「どうだ」

セレナ「確かに拾いが・・・何か違う」

十代「何が違うんだ？」

セレナ「もっと・・・とにかく違うんだ」

十代「けどお前さ」

セレナ「違うものは違う！」

遊星「道具はやめて一から作りますか」

十代「できるのか？」

遊星「家の一つや二つぐらいなら簡単です」

十代「せっかく作ってやったのに壊すなんてどうかしてるぞ」

セレナ「壊したんじゃない壊れたんだ」

十代「はあ・・・何で壊れたんだ？」

セレナ「・・・お前に言う必要はない。前の感じがいい」

遊星「前とは？」

十代「なあセレナ、何で壊したんだ？家なんて普通は壊れねえぞ」

セレナ「・・・言いたくない」

十代「ちゃんと俺の顔を見ろよ」

遊星「十代さんもよく作りましたね」

十代「ネオスに協力してもらったんだ。だから今度もネオス達にって思ったんだけどな・・・」

セレナ「・・・」

十代「理由を話そうとしねえんだ。だから仕方ねえから遊星の道具で一時凌ぎをしようかなって」

遊星「家なら俺が作っておきますから、事情を聴いてやってください。前の家は」

十代「その写真通りだぜ」

遊星「半分にする小刀で俺を半分にして、さらに半分に」

十代「みんなが作ったんだぞ？ちゃんと訳話ねえとダメだろ」

セレナ「・・・」

十代「まあ、とにかく俺の顔をちゃんと見ろよ。少し怒ってるんだぜ俺？」

セレナ「こ、壊れた」

十代「セレナ」

セレナ「・・・あいつらが来た」

十代「融合次元のか？」

セレナ「そうだ・・・だからデュエルをした。だが・・・」

十代「デュエルしたけど袋叩きにあったんだな？それでファラオ連れて咄嗟に逃げた」

セレナ「・・・」

十代「ちゃんと話せるじゃねえか！」

セレナ「私はただ逃げたんじゃないぞ！ちゃんとデュエルした！」

十代「わかってるよ。ちゃんと話してくれてありがとうな」

遊星「できましたよ」

十代「もうかよ！？」

遊星「俺が四人になりましたので」

十代「ハハハ！マジかよ！」

遊星「それにしてもこの家は」

十代「俺が昔、住んでた寮」

遊星「内装はどうします？」

十代「それは自分でちゃんとやれるよな？」

セレナ「当たり前だ！もう帰っていいぞ！」

遊星「こんなに広い家だ。部屋も沢山あるからこれをセレナにあげよう」ゴソゴソ

セレナ「それは」

遊星「これは部屋の中で気軽に大自然が味わえる道具だ。使ってみるといい」

十代「良かったなセレナ」

セレナ「・・・」

十代「悪かったな遊星」

遊星「いやいいですよ」

十代「じゃあ俺はこれで」

遊星「何処へ？」

十代「ちょっとな」

遊星「新しい家には色々と機能をつけて置きましたので生活には苦労しないでしょう」

十代「最高だぜ遊星！」

遊星「・・・セレナの敵討ちですか？」

十代「どうせ探してるんだろ。今頃」

遊星「でしょうね」

十代「家をぶっ壊した事よりも人の生活の邪魔をしやがる奴らが許せねえ」

遊星「・・・なら俺もついて行きましょう。前のユーリの時のように危なそうだ」

十代「やり過ぎたら止めてくれよ遊星！」

オベリスクフォース「何処に行ったんだセレナは」

十代「よっ」

オベリスクフォース「こいつは遊城十代・・・それに」

遊星「懸命に頑張ろうとする者の邪魔はするのは感心しないな」

オベリスクフォース「不動遊星！？」

十代「もう諦めろ。しつこい野郎は嫌われちまうぜ？まあ俺はお前らの事なんて嫌いだけどよ」

オベリスクフォース「遊城十代と不動遊星と言えばかなり厄介なデュエリストだ・・・」

オベリスクフォース「融合次元に盾突く別次元デュエリスト達のリーダー格・・・」

十代「何人居る？」

遊星「10人ってところか」

十代「なら半分半分だな！デュエルだ！」

オベリスクフォース「デュエルで奴らをカード化してやれ！」

遊星「何でもお前達の思い通りになると思わない方がいいな」

数日後

ブルーノ「それでどうなったの？」

遊星「ものの数分で撤退して行った」

ジャック「あのセレナの家は？」

遊星「ちゃんと生活しているはずだ」

クロウ「けど十代も良くやるぜ」

遊星「何かと構ってやりたいんだろ。同じ融合使いのデュエリストとしてな」

ジャック「まるで父親と娘だな」

遊星「セレナの十代に対する言動や行動はまるで反抗期の娘だ」

クロウ「娘か・・・」

遊星「後輩はそれだけ可愛いんだ。俺だって同じシンクロ使いとして可愛いと思っている奴も居るぞ」

ジャック「何？それは誰だ」

クロウ「まさかユーゴの女に会ったんじゃねえだろうな！？」

遊星「いや違う」

ブルーノ「じゃあ」

遊星「権現坂だ」





終

乙オチが素晴らしい

おもしれー

最後何気に遊星が十代を呼び捨てにしてるな

オチで笑った

セレナと十代の関係を考えた>>1には感謝せざるを得ない