男「しゅ・う・きょ・う~~!?」ピクピク(16)

これはつい数刻前の話である。

男「あぢぃ~~~ッ。アイスでも……買いに行くか」

男「コンビニに、よォォォ~~ッ!」



クソ女店員「ブヒャヒャブリュッww」ゴトゴトッ

男(チ……適当に袋詰めしやがってよォォ)

男「まぁいい」

―自転車置き場

男「ついたぜ……家に。あとはアイスを食って、寝るだけだ……」

男(階段は疲れるな……)

男(――!?)ギクッ

スーツマン「…―」

男「ッ!」バッ

男(なっ……ん、だとォォォォ~~ッ!?)

男(あれはまさか……借金とりッ!?)

男(馬鹿な、あのクソババァにおしつけられた借金は、全て返済し終えた筈だ……!)

男(それが……今になって来るとは、よォォォォ……つまり)

男(あのクソババァがまた、俺に借金をまわしやがったって事かぁぁぁ?)

男(……どっちにしろ、家に入れねぇ)

すまない、自転車置き場の後、自宅マンションへ入っていたのだ。既に。

―再び自転車置き場

男(ちっくしょォォォォ~~ッ! 俺のアイスが溶ける! ドロドロに……ッ!)

男(しかも自転車のかごによりコンビニの袋が破れる始末……)

男(あんのかよォォォォ~~ッ! こんな、事が……)

男(…とりあえず上着で包むか)ゴソゴソ

男(よし……、奴らは……?)

男(……)ソロ~

スーツマンa,b「――」

男「―ッ!」ババッ

男(いやがるッ! 今度は俺の部屋の入り口にではなく――マンションの入り口にッ!)

男(気付かれたか!? くそ……あ、アイスが……ッ!)

……溶けるッ!

男(馬鹿な……あのブドウの果汁を凍らせたようなアイス……。液体になった後、さらに固まらせても……ッ!)

男(…………)

ミーンミンミン

……

男(そろそろいねぇだろう……マンションの周りを、自転車でぐるりとまわる)

男(ちょうどマンションの入り口前には駐車場がある。その前にはおあつらえ向きに公園がある。そこを自転車で走り……やつらの存在を確認するッ!)

男「行くぞ……ッ!」キコキコキコ…

ドッバァァァ~~

男(入り口が見えてきた……!)

男(いないッ! 奴らは影も形も無いッ! よォォし!!)

男(全速力で帰還するのだッ!)



男(完全、に……いなくなっていたようだな……)

ガチャ

男「ふぅ~~、やっと帰ってこれたぜェーーーッ」

同居人「おかえり」

男「おう、今、来てたろ……借金とりの奴らがよォーーッ」

同居人「? 来てたのは宗教勧誘の人だけど」

男「!?」

同居人『今日本は苦しいですが、キ○スト様を信じて一緒に頑張りましょう』

同居人「って」

男「……」プルプル

男「しゅ・う・きょ・う~~!?」ピクピク

男「て、ことは……よォォォ……」

男「俺のした行動……全部が無駄だったという事か……?」

男「……この」

男「ビチグソがァァ~~~ッ!」ドッバァァ

同居人「また出かけるの!?」

スーツマンa「――私たちと一緒に…」

男「見つけたッ! きさまらかこの俺を愚弄したのはッ!!」

スーツマンa「!?」

男「ザ・ワールドォ!」ドッギュゥゥゥン

運ちゃん「のぁぁぁっ!?」

男「タンクローリーだッ!」

男「無駄無駄無駄無駄!」ズドドド!

スーツマンa,b「ほぎゃぁぁぁ!?」ズッドバォォォン

スタッ

男「無駄な時を使わせるな」



男「あ~~……このブドウのやつうまいは」シャクシャク

男「寝よ」

-end-

宗教勧誘とかマジうぜ~わー。

俺様が神だっつの。

板汚しすまなかったな。


おもしろかったよ

宗教勧誘は相手の言うことにマジレスすると動揺して面白いよ



運ちゃんかわいそう

dio様も三部や六部では宗教の元締めみたいになってた

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