これはつい数刻前の話である。
男「あぢぃ~~~ッ。アイスでも……買いに行くか」
男「コンビニに、よォォォ~~ッ!」
~
クソ女店員「ブヒャヒャブリュッww」ゴトゴトッ
男(チ……適当に袋詰めしやがってよォォ)
男「まぁいい」
―自転車置き場
男「ついたぜ……家に。あとはアイスを食って、寝るだけだ……」
男(階段は疲れるな……)
男(――!?)ギクッ
スーツマン「…―」
男「ッ!」バッ
男(なっ……ん、だとォォォォ~~ッ!?)
男(あれはまさか……借金とりッ!?)
男(馬鹿な、あのクソババァにおしつけられた借金は、全て返済し終えた筈だ……!)
男(それが……今になって来るとは、よォォォォ……つまり)
男(あのクソババァがまた、俺に借金をまわしやがったって事かぁぁぁ?)
男(……どっちにしろ、家に入れねぇ)
すまない、自転車置き場の後、自宅マンションへ入っていたのだ。既に。
―再び自転車置き場
男(ちっくしょォォォォ~~ッ! 俺のアイスが溶ける! ドロドロに……ッ!)
男(しかも自転車のかごによりコンビニの袋が破れる始末……)
男(あんのかよォォォォ~~ッ! こんな、事が……)
男(…とりあえず上着で包むか)ゴソゴソ
男(よし……、奴らは……?)
男(……)ソロ~
スーツマンa,b「――」
男「―ッ!」ババッ
男(いやがるッ! 今度は俺の部屋の入り口にではなく――マンションの入り口にッ!)
男(気付かれたか!? くそ……あ、アイスが……ッ!)
……溶けるッ!
男(馬鹿な……あのブドウの果汁を凍らせたようなアイス……。液体になった後、さらに固まらせても……ッ!)
男(…………)
ミーンミンミン
……
男(そろそろいねぇだろう……マンションの周りを、自転車でぐるりとまわる)
男(ちょうどマンションの入り口前には駐車場がある。その前にはおあつらえ向きに公園がある。そこを自転車で走り……やつらの存在を確認するッ!)
男「行くぞ……ッ!」キコキコキコ…
ドッバァァァ~~
男(入り口が見えてきた……!)
男(いないッ! 奴らは影も形も無いッ! よォォし!!)
男(全速力で帰還するのだッ!)
~
男(完全、に……いなくなっていたようだな……)
ガチャ
男「ふぅ~~、やっと帰ってこれたぜェーーーッ」
同居人「おかえり」
男「おう、今、来てたろ……借金とりの奴らがよォーーッ」
同居人「? 来てたのは宗教勧誘の人だけど」
男「!?」
同居人『今日本は苦しいですが、キ○スト様を信じて一緒に頑張りましょう』
同居人「って」
男「……」プルプル
男「しゅ・う・きょ・う~~!?」ピクピク
男「て、ことは……よォォォ……」
男「俺のした行動……全部が無駄だったという事か……?」
男「……この」
男「ビチグソがァァ~~~ッ!」ドッバァァ
同居人「また出かけるの!?」
スーツマンa「――私たちと一緒に…」
男「見つけたッ! きさまらかこの俺を愚弄したのはッ!!」
スーツマンa「!?」
男「ザ・ワールドォ!」ドッギュゥゥゥン
運ちゃん「のぁぁぁっ!?」
男「タンクローリーだッ!」
男「無駄無駄無駄無駄!」ズドドド!
スーツマンa,b「ほぎゃぁぁぁ!?」ズッドバォォォン
スタッ
男「無駄な時を使わせるな」
~
男「あ~~……このブドウのやつうまいは」シャクシャク
男「寝よ」
-end-
宗教勧誘とかマジうぜ~わー。
俺様が神だっつの。
板汚しすまなかったな。
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