男「とてつもない能力に目覚めた」生徒会長「選!」 (15)




男「えっ、どんな病気、怪我、精神的な疾患も一度だけ治すことができる!?」



生徒会長「ああ、そうだ。男君」

男「……で、何でそんなことが分かるんですか」

会長「それは、私が〝選択者”だからだ」

男「選択者?」

会長「ああ、平たく言えば〝預言者”とか〝占い師”とかそういう未来予知の能力者のことだな」

男「それマジすか?」

会長「会長の言うことを信じないとは不届きな生徒め」

男「すんません……」

会長「いいか、お前の能力は一度だけの使い捨ての能力だ。相手を間違えるなよ」

男「はい……?」

会長「……くれぐれもな…」ゴゴゴゴゴ

男「は、はいぃっ!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1390264403

※注意

若干鬱注意です。主要メンバーが苦しんだり死んだりするのが苦手な人は見ない方がいいです。


一応シリーズ化してるので、過去作。

1、男「とてつもない能力に目覚めた」
男「とてつもない能力に目覚めた」 - SSまとめ速報
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2、男「とてつもない能力に目覚めた」後輩「改!」
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3、男「とてつもない能力に目覚めた」マネ「信!」
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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390150054/)



一つ一つに繋がりはないので、どれからでも読めます。


男「………」

友「どうした? 珍しく陰気くせーじゃねぇか」

男「ああ、ちょっとな……」

男(生徒会長から呼び出しされた時は、あの超絶美人会長と個人的な話ができるなんて幸せーはぁと……なんて考えてたけど、まさかこんなことになるなんて……)ハァ…

女「どうしたんですか? 本当に元気ないですよ?」

男「はぁ……お前らは気楽でいいよなぁ…」

友「なんか」

女「腹立ちますね」

男(ていうか、そもそも治す相手なんて……)ア…



男「いたわ……」



男の家

男「ただいまー」

妹「おかえりなさいお兄様ー」パタパタ

男「おお、ただいまー」

男(妹は俺と一つ下なのに、精神年齢が5歳程度しかない。過去のトラウマのせいだっていうことは分かってるけど、今までどんなカウンセラーにも治せずにいた)

妹「お兄様だっこだっこぉ」

男「はいはい」グイッ

妹「あわわ///」ギューッ

男「自分から言っておいて怖いのか」アハハ

妹「ここ、怖くなんかないもんっ!」

男「はは、そうかそうか。妹は強いな」ナデナデ

妹「うんっ」ニパーッ

男(妹を治すことができるのか?)

男「明日生徒会長に相談してみよう……」

妹「うぎゅ?」ギューッ

生徒会室

会長「ふむ、妹さんのトラウマを……」

男「はい、これはけっこう重大な精神病ですし、何より身内のことですし……」

会長「そうだな……悪くはない、と思う」

男「?」

会長「だが、男はそれでいいのか?」

男「えっと、……どういうことですか?」

会長「精神病も治せると言ったのは私だ。……だが、心を治すということは、本人のアイデンティティを変えるということだ」

男「あ……」

会長「お前は、今の妹が好きではないのか?」

男「そんなことはないです! 大好きです!」

会長「そ、そうか///」

男「?」

会長「私は選択者だ。君が未来にどんな行動をとるか分かっているが、どうか後悔のない選択をしてほしい」

男「会長……なんで俺にそこまで良くしてくれるんですか?」

会長「………」

男「会長?」

会長「ふふっ、人間なんてな打算と試算で動いてるんだよ」

男「じゃあ、どんな打算なんですか?」

会長「そりゃあ、学校一のモテ男と名高い男君に私の白馬の王子様をしてもらうためさ」

男「寝耳に水! そんな話一度も聞いたことありませんよ!」

会長「ふふ、だから寝耳に水なのだろう?」

男「……信じませんからね」

会長「好きにするといい」




会長「好きにな……」フフフ…







第一章 後輩と事故




会長「………そろそろか」

会長(男君……君にもうすぐ選択の時が訪れる)

会長「君がどちらを選ぶか、私には分かっているが……だが…」

会長(その行動は、心と共にあって欲しいと思う)

副会長「会長、報告書です」

会長「ふむ、ありがとう」

副会長「………」

会長「どうした?」

副会長「い、いえっ/// なんでもないですっ」タタタッ

会長(副会長……君の気持ちはうれしいが…)

友「なぁ男、お前天使ちゃんと仲良いんだって?」

男「ぶふっ」

女「やぁ!? 男君に白い液体をかけられましたぁ///」

イケメン「なにっ!!」

眼鏡「それはゆゆしき事態!」キランッ

筋肉「男、てめぇ!」

男「ご、誤解だ! ……いや、誤解じゃないのか?」

女「ふぇぇ……男君の白い液体美味しいですぅ///」ハァハァ

男子「「………」」マエカガミ

友「で、どうなんだよ」

男「天使ちゃんって誰だよ。俺はまだお迎えに来てもらう予定はないぞ」

友「後輩ちゃんだよ! 後輩ちゃん!」

男「ああ、後輩の事か。別に仲良いってほどじゃないと思うけど……」

男(後ろから抱きついて来たり、下着見せつけられたり、胸揉まされそうになったりしただけで……ん?)

男「仲良かったのか……?」

友「くそっ!! くそっ!!」

眼鏡「我らの天使ちゃんが……」ガクッ

筋肉「何で男ばっかり……」クソッ

男「なぁお前ら……もっと他にこう青春ってあるだろ」


男子一同「「ないっ!!」」


男「あそ……」ハァ…

お昼休み

後輩「じゃーん、あなたの街の後輩ちゃんでーす♪」ギューッ

男「お、おい、いきなり後ろから抱きついてくるなよ……」アセアセ

後輩「じゃあ……」タタタッ

男(前に移動してどうする気だ……?)

後輩「はい、前からどうぞっ」ジャーン

男「………」

後輩「どうしました?」

男「いや、確かに天使ちゃんだわ」

後輩「天使ちゃん?」

男「いや、なんでもない……」

男(魔性というのかこの場合……)

いったんここまでにします!

続きは夕方にいけたらやります! 無理だったら夜にします!では!

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